概要
ウルトラ戦士は光線技や念力など様々な必殺技を持っている。その中でも他のものと比べてずば抜けて利便性や特殊能力で突出した光線や能力などを、チート光線またはチート技と呼ぶ(そのため必ずしも火力が高いというわけではない)。
ただしこの表現は公式では使用されておらず、公式の用語・呼称ではない。しかしファンの間では後述する能力などが色々とぶっとんでいるためよく使用されている。
主な該当技
該当者:ウルトラ戦士全般
異次元からの脱出や光線の連射、キック技、体当たりなどピンチを引っ繰り返したり万能技。ウルトラ戦士だけでなく怪獣側も使用することがある。
ただし絶対に相手に効果があるというわけではなくあっさり破られることもしばしばある。
- グリタリングシールド
該当者:グリッターティガ
体を覆う光の技。この技は敵のあらゆる攻撃を跳ね返すことができる(あくまで設定上の話ではあるが、ウルトラシリーズに登場するすべての攻撃が通用しないとされている)。
右手に時空エネルギーを集約した超衝撃波を撃ちだす技。敵の背後にブラックホールを出現させ、その中に押し込んで圧殺すると言うえげつない技。
こちらも絶対に相手に効果があるというわけではなくあっさり破られることもしばしばある。
- 反物質化光線(正式名称不明)
該当者:ウルトラマンアグル
対象を強制的に反物質の存在に変化させる技。劇中で地球と同等の質量の反物質があれば対消滅で宇宙を消滅させることが可能と明言されており、もし地球大のモノに誤射した場合文字通り宇宙を消滅させる恐ろしい光線である。
該当者:スプリーム・ヴァージョン
これまでのウルトラマンの必殺光線と異なり、腕を組んで放たない。合掌した状態から右手を下にずらして生まれた隙間から発射するという、かなり風変わりな放ち方をする。
発射前には腕を振り回す溜め動作をするが、当初は未完成で動作が異なっていた。また、最終話とウルトラマンアグルSVのみ左手を下にずらして放っている。
エネルギーの消耗が激しい分威力は絶大で、1発しか撃てない。フォトンエッジの数倍の威力があり、無効化されたり防がれたりした事がほとんどない(元々ガイアSV自体負けがない形態なのだが)。
効かなかったのは『超時空のアドベンチャー』のデーモンギラレス14世と『ウルトラマンZ』のデストルドスくらいである(ただし前者は再生能力のある盾で防いでおり、その後の2回目の本体への直撃には耐えられていない。また後者はガイア本人ではなく分身なので、同時に放たれたTDスペシャル共々威力が低下している可能性がある)。この技を使うためだけにスプリームヴァージョンになることもあった。
その威力たるや全体像が確認できない程の巨体を誇るゾーリムを一撃で粉砕し、ミーモスに放った際には死んだことにすら気づかないほどの速度で頭から順番に蒸発させるほど。『ウルトラマンZ』におけるガンマイリュージョンで召喚された際には、光線吸収能力を持つファイブキングのガンQの部位をゴリ押しで破壊している。
スペシウム光線などと同じく、横にスライドさせることで広範囲の相手を薙ぎ払うことができる。
『ウルトラマンフュージョンファイト!』ではTDスペシャルとの合体技『TDGスペシャル』が登場している。
ガンマフューチャーのガンマイリュージョン(デストルドス戦)の本人バージョン(あちらは左手を下げる最終回バージョンだったが)という事になるのだろうか。
該当者:ウルトラマンアグルV2
右腕をワイドショットのように立てて左腕を腰で構えて発動するアグル最強の必殺光線。ウルトラマンガイアSVのフォトンストリームと同等の威力を持ち、やはり無効化されたり防がれたりした事がない。大量のエネルギーを消費するため、1発しか撃つことができない。
第44話で超コッヴと超パズズに対してガイアSVのフォトンストリームと同時発射(バーストストリーム)し、第49話ではカイザードビシに対してガイアV2のクァンタムストリームと同時発射している。
第49話では発射までのポーズを省略して放っており、最終話では第44話や第49話とは違うポーズで使用している。
最終回ではガイアのフォトンストリームと同時に放つ合体技ストリームエクスプロージョン(一部資料ではダブルストリームクラッシャーとも)でゾグ第二形態を撃退した。
この光線、カオスヘッダーを切り離す、宇宙人の体に回った毒を消したり、怪獣の機械化された部分を取り除いたり(改造の拒絶反応で弱り切っておりすぐに死亡したため救うことこそできなかった)が、邪悪な者(コスモスとムサシが当てたい、効果を及ぼしたい対象)にしか効果がない為、カオスヘッダー・メビュートにリドリアスが盾にされた際にはリドリアスに取り付いていたカオスのみを切り離しつつ光線を通り抜けさせてメビュートを倒したりとまさにやりたい放題。さらにはピンポイントスナイプや拡散、通常の破壊光線としても扱えるなど凄まじいまでの汎用性の高さを誇り、特撮界全体で見ても屈指のチート技と言われている。
コズミューム光線の上位互換の技としてコスモストライクという技があるがこちらの戦績はイマイチ。
- 分身・超巨大化
該当者:ウルトラマンマックス
マックスが最強の戦士と言われる所以。
初代ウルトラマンやダイナ・ミラクルタイプ、コスモス・コロナモードなど分身能力を持つ戦士は他にもいるがそれらの戦士でも10人までに分身することはないのに対し、マックスはダークバルタンと合わせて空を埋め尽くすほどの量(劇中の様子から見て数十〜数百人はいる)の分身を生み出すことが可能。当然能力も全て本体と同等である。
超巨大化能力については完全に彼専用とも言える能力であり、エネルギーを大幅に使用して最大900m級にまで巨大化することができ、さらにそのエネルギーもマックスギャラクシーに予め蓄えておけば制限がないというチートっぷり。一応ウルトラマンノアも巨大な姿を見せたことはあるが、あくまでゼロの精神世界だった(いわばテレパシーのようなもの)ことを考えると、現実世界で(しかもその気になれば無制限に巨大化できるのは)無茶苦茶な能力である。
あんまりにあんまりすぎるためか客演の時にはまず使うことはないが……(ただし分身能力の応用でマクシウムソードを無数に分裂させて放つマクシウムソード分身シュートはよく使用している)。
- シャイニングスタードライヴ
該当者:シャイニングウルトラマンゼロ
頭上に太陽のような光球を召喚し、そこから光を放つことによって一定空間内のみだが時間を逆行させるというとんでもない技。これを使用して死んだウルティメイトフォースゼロを復活させるなど生死の概念さえ超えることが出来る。また応用することでシャイニングフィールドというまるで精神と時の部屋のような空間を作ることが可能。
変身に用いるメダルの元となったウルトラマンティガ、ウルトラマンダイナ、ウルトラマンガイアの幻影を指パッチンで召喚・使役する技。上記の通り分身能力を持つウルトラ戦士自体はそれなりにいるのだが、自分以外の戦士を召喚するのはかなり珍しい。
この能力の恐ろしい点はその幻影の能力に対し制限がみられないこと。召喚直後の3人は基本形態であるマルチタイプ、フラッシュタイプ、V2で現れるのだが、まずタイプチェンジしての攻撃が可能。加えて使える技にも制限がなく、TDスペシャルとガイア最終回の左手を下げるフォトンストリームの同時発射という無法までできる。恐らく上記のレボリウムウェーブも可能。
さらに幻影にもかかわらずなぜか実体まであるようで、『運命の衝突』では肉弾戦までやってのけている。
もちろんゼット本体も無防備になることはなく自由に行動が可能。つまり4人がかりでの同時攻撃も当たり前のように仕掛けてくる。
ただし泣き所として威力の点では本来のものに劣る部分はあるようで、先程のTDスペシャル+フォトンストリームはデストルドス相手に用いたものの通用せず、逆に反撃で幻影がかき消されてしまうなどしている。
関連キャラクター
ウルトラ戦士ではないが、同様にずば抜けた能力を持つキャラクターたち。
- 怪獣復活(正式名称不明)
怪獣を復活させる能力でありジェロニモンは劇中では60体(と言われている)、ギガバトルナイザーは100体の怪獣を復活させた。
- SD化光線
該当者:ダークスパーク
全てのウルトラマンと怪獣達をスパークドールズへと変える恐るべき光線。ダークスパークを介して使用することが出来る光線で所持者はダークルギエル。ウルトラマンタロウ曰く「命あるものの時間を止めてしまう」。