ワールド(キングダムハーツ)
きんぐだむはーつのわーるど
「キングダムハーツ」シリーズの舞台となる世界の公式総称。
ただし『ワールド』という呼称は便宜上ゲームプレイヤーに向けた用語として使われ、劇中では一貫して『世界』と呼称されている。
作品の世界観として、『星の大海』と呼ばれる宇宙のような空間に、無数の『世界(ワールド)』が星のように点在しており、各世界の空に見える星の一つ一つが他の『世界』を表している。
また、『光の世界』と『闇の世界』、その『はざまの世界』の3種に大別されることもあるが、『光の世界』と『はざまの世界』が『星の大海』の中にあるのに対し、『闇の世界』は全く別の空間に分かれている。
基本的に各世界は見えない壁によって隔たれ互いに干渉しないようになっている。
しかし、グミシップや闇の回廊といった、世界の壁を超えることのできる技術も存在しており、主人公(プレイヤー)などの主要キャラクターはいずれかの方法でさまざまな世界を駆け巡る旅を行う。
ただし、異なる世界から来た者はその世界への干渉によって秩序を乱してはならないという掟があり、一部の世界ではその世界の住人であるかのように振舞えるよう、来訪者の姿形を変える魔法が適用される。(以下の一覧に☆で示したワールド)
登場シリーズ
KHシリーズごとに登場するワールドは異なっている。
同じワールドが複数のシリーズにわたって登場する場合もあるが、探索可能な場所の違いや経年による変化で外観やマップが異なっていることが多い。
詳細は一覧の「登場シリーズ」の欄に略記。各略記の詳細は以下の表を参照。
光の世界
登場シリーズ:1・COM・coded・BbS
備考:本作の主人公ソラの出身地である南の島。1のチュートリアル地点。
登場シリーズ:1・COM・2・coded / BbS
限定仲間キャラ:ビースト(1)
備考:1では魔女マレフィセントの拠点である城。以前は右の名の街であり、2より城下町が再建され、数々のオリジナルキャラクターやFFシリーズ出身キャラクターの拠点となる。
はざまの世界
登場シリーズ:1・COM・coded・3D
備考:故郷を闇に飲まれた者たちが流れ着く街。1ではFFシリーズキャラクター、3Dでは『すばらしきこのせかい』のキャラクターの拠点となる。
登場シリーズ:1
備考:1における最後のワールド。闇の世界へと通じる入り口。
登場シリーズ:COM・2・Days・3
概要:2のチュートリアル地点。
- 忘却の城 / 始まりの地
登場シリーズ:COM・coded / BbS
備考:COMの舞台で、作中のワールドは全て記憶をもとに城の内部に再現された仮想世界である。もともとはテラ、ヴェントゥス、アクアらの本拠地。
登場シリーズ:2・Days・3D
限定仲間キャラ:リク(2)
備考:ⅩⅢ機関の本拠地となる世界で、2や3Dにおける最後のワールド。
その他
登場シリーズ:1・2・Bbs・3
備考:キャラクターの心の中に広がる世界。チュートリアルや特殊戦闘などイベント時のみにしか訪れることができない。
登場シリーズ:BbS・3
備考:キーブレード戦争の舞台。BbSや3における最後のワールド。
登場シリーズ:χ・Uχ / 3
備考:かつて数々のキーブレード使いの拠点となっていた街。χ・Uχにおけるチュートリアル地点。
備考:世界の闇の中心地。イベント時のみしか訪れない。
ミッキーと仲間たちの世界
- ディズニーキャッスル / ディズニータウン
舞台作品:ミッキーマウスシリーズ
登場シリーズ:2 / BbS
備考:ミッキーマウスが王様として治める国。ディズニータウンはその城下町で、ミニゲーム専用ワールド。
舞台作品:蒸気船ウィリー
登場シリーズ:2
備考:ディズニーキャッスルの過去の姿にあたるモノクロの世界。
☆:モノクロのカートゥーンキャラクター
- 不思議な塔 / シンフォニー・オブ・ソーサリー
舞台作品:ファンタジア
登場シリーズ:2・BbS / 3D
備考:かつてミッキーが修行していた魔法使いイェン・シッドの住処。3Dにおけるワールドはここから眠りにつくことで行く「眠りに閉ざされた」夢の世界で、その一つである「シンフォニー・オブ・ソーサリー」は魔法の楽譜の中に広がる音楽の世界。
舞台作品:ミッキー・ドナルド・グーフィーの三銃士
登場シリーズ:3D
備考:ミッキーが修行時代にいた世界で、「眠りに閉ざされた世界」の夢の中で彼らディズニーキャッスルのキャラクターの過去が再現されている。
その他のディズニー作品の世界
舞台作品:ふしぎの国のアリス
登場シリーズ:1・COM・Days・coded・χ
備考:本作のアリスはセブンプリンセスの一人で、ここではない世界の出身。
- オリンポスコロシアム / オリンポス
舞台作品:ヘラクレス
登場シリーズ:1・COM・2・Days・coded・Bbs・χ / 3
限定仲間キャラ:アーロン(2)、ヘラクレス(coded、BbS、3)、クラウド(coded)、ザックス(BbS)
備考:闘技場システムを持つワールドで、ストーリーはほぼオリジナル。2では冥界が主な舞台となる。3ではチュートリアル地点で、コロシアムを離れテーベの街や天界を訪れる。
舞台作品:ターザン
登場シリーズ:1
限定仲間キャラ:ターザン
備考:原作とはキャラクターの顛末に大きな変化がある。COMで記憶から唯一再現されなかったワールド(※大人の事情)。
舞台作品:アラジン
登場シリーズ:1・COM・2・Days・coded・χ・Uχ
限定仲間キャラ:アラジン(1・COM・2)
備考:1やCOMでは原作、2では続編の「ジャファーの逆襲」のシナリオをなぞる。ヒロインのジャスミンはセブンプリンセスの一人。
舞台作品:ピノキオ
登場シリーズ:1・COM / 3D
備考:1では闇に飲まれた世界からモンストロだけが弾き出されて遊泳していた。世界が闇から解放されても元の世界は3Dに至るまで眠りについたままだった。
舞台作品:リトルマーメイド
登場シリーズ:1・COM・2
限定仲間キャラ:アリエル
備考:2で原作をなぞるストーリーとなり、システムでは音楽ゲームの要素が加わる。
☆:人魚などの海洋生物を模した姿。
舞台作品:ナイトメア・ビフォア・クリスマス
登場シリーズ:1・COM・2・Days
限定仲間キャラ:ジャック・スケリントン(1・COM・2)
備考:2で原作をなぞるストーリーとなり、クリスマスタウンにも行けるようになる。
☆:悪魔など西洋の怪物を模した姿。2FM+でのクリスマスタウンではサンタなどクリスマスにまつわるキャラクターを模した姿に変化。
舞台作品:ピーター・パン
登場シリーズ:1・COM・Days・Bbs
限定仲間キャラ:ピーター・パン(1・COM)
備考:1やCOMではフック船長の海賊船の中、Daysでは海の小島、BbSでは本島とシリーズごとに訪れる場所が全く異なる。
舞台作品:くまのプーさん
登場シリーズ:1・COM・2・3
備考:魔法使いマーリンの持つ絵本の中の世界。戦闘のないミニゲーム専用のワールド。
舞台作品:美女と野獣
登場シリーズ:2・Days・χ
限定仲間キャラ:ビースト
備考:ヒロインのベルはセブンプリンセスの一人で、1ではマレフィセントにホロウバスティオンまで誘拐されたところをビーストが追ってきた。そのため、2人はワールドを訪れた時点でソラたちと面識がある。
舞台作品:ムーラン
登場シリーズ:2
限定仲間キャラ:ファ・ムーラン
備考:ムーシューのみ1で召喚キャラだったことから、ワールドを訪れた時点でソラたちと面識がある。
- ポートロイヤル / ザ・カリビアン☆
舞台作品:パイレーツ・オブ・カリビアン
登場シリーズ:2 / 3
限定仲間キャラ:ジャック・スパロウ
備考:2では原作1作目「呪われた海賊たち」、3では原作3作目「ワールド・エンド」のストーリーをなぞる。
☆:3でのみ海賊の装いとなり、グラフィックのタッチが実写寄りになる。
舞台作品:ライオンキング
登場シリーズ:2
限定仲間キャラ:シンバ
備考:シンバのみ1で召喚キャラだったことから、ワールドを訪れた時点でソラたちと面識がある。
☆:ライオンなどのサバンナやジャングルに生息する動物を模した姿。
舞台作品:TRON
登場シリーズ:2
限定仲間キャラ:トロン
備考:本作ではホロウバスティオンのコンピュータープログラムの中の世界となっており、そもそも原作とは別世界。トロンたち原作のキャラクターもコピーのようなものとなっている。
☆:蛍光ラインのボディスーツをまとったヒューマノイド型プログラムの姿。
舞台作品:眠れる森の美女
登場シリーズ:BbS・Uχ
限定仲間キャラ:フィリップ王子
備考:ヒロインのオーロラ姫はセブンプリンセスの一人。また、ヴィランズのマレフィセントは本作のキーキャラクターの一人として作品の枠を超えて活躍している。
舞台作品:白雪姫
登場シリーズ:BbS・χ
備考:本作の白雪姫はセブンプリンセスの一人。
舞台作品:シンデレラ
登場シリーズ:BbS・Uχ
備考:本作のシンデレラはセブンプリンセスの一人。
☆:ヴェントゥスのみ服装はそのまま体がネズミサイズまで小さくなる。
舞台作品:リロ・アンド・スティッチ
登場シリーズ:BbS
限定仲間キャラ:試作品626(スティッチ)
備考:トゥーロ星の収容区画や護送用の宇宙船が主な舞台。原作序盤のストーリーをなぞるが、その後スティッチはホロウバスティオンに漂流し、召喚キャラとして加わるという原作と全く異なる顛末をたどる。
舞台作品:ノートルダムの鐘
登場シリーズ:3D
備考:世界が闇から解放された後も「眠りに閉ざされた世界」の一つとなっていた。3Dではソラとリクがそれぞれ訪れた際にキャラクターの顛末にパラドックスが生じており、ストーリーの核心に迫る要素の一つとなっている。
舞台作品:TRON:LEGACY
登場シリーズ:3D
備考:ホロウバスティオンにおけるスペース・パラノイドのコピー元となった世界。そのため舞台作品こそ「TRON」の続編だが、スペース・パラノイドとは別世界で、同じ名を持つ住人も厳密には別人。
☆:黒地に発光ラインのボディスーツをまとったヒューマノイド型プログラムの姿。
舞台作品:塔の上のラプンツェル
登場シリーズ:3
備考:本作のラプンツェルはニューセブンハートの候補として機関の監視を受けている。原作をなぞるストーリーの都合上、ラプンツェルは途中から仲間にできなくなる。
舞台作品:アナと雪の女王
登場シリーズ:3
限定仲間キャラ:マシュマロウ
備考:ヒロインのエルサはニューセブンハートの候補として機関の監視を受けている。
舞台作品:ベイマックス
登場シリーズ:3
限定仲間キャラ:ベイマックス
備考:ストーリーは原作後を描いたオリジナル。主人公のヒロ・ハマダはナビゲーションという形で戦闘をサポートする。
舞台作品:シュガー・ラッシュ
登場シリーズ:Uχ
備考:ゲームセントラルステーションを拠点として、「ナイスランド」「サイ・バグセクター」「キャンディ・キングダム」といった原作にも登場した各ゲームの世界へ行くことができる。
ピクサー作品の世界
舞台作品:トイ・ストーリー
登場シリーズ:3
備考:ストーリーは原作後のオリジナル。原作に登場したアンディの家とその通り、さらに本作オリジナルのおもちゃ店「ギャラクシートイズ」を舞台とする。
☆:ブロックトイの人形の姿で、作中世界のゲームのキャラがモデル。
舞台作品:モンスターズ・インク
登場シリーズ:3
限定仲間キャラ:ジェームズ・P・サリバン、マイク・ワゾウスキ
備考:ストーリーは原作後のオリジナル。
☆:住人と同じモンスターの姿。
この他、名称不明だが、『レミーのおいしいレストラン』の世界の存在が示唆されている。