パイルバンカー
ぱいるばんかー
概要
炸薬などで射出した杭を相手に打ち込む武器。もっぱら敵機のコクピットや動力部を貫いて無力化したり、装甲が分厚い敵を貫徹し、有効なダメージを与える用法が顕著。
アニメ『装甲騎兵ボトムズ』に登場して以降、巨大ロボットの接近戦用武器として高い人気を獲得する。特に『スーパーロボット大戦』シリーズの「アルトアイゼン」の必殺兵器として組み込まれたことからブームとなった。
ほかにも様々なゲームやアニメなどで登場するが、「扱いにくいけど当たったら強いよ!」なネタ武器もとい浪漫武器という扱いが定番。
メカ少女に装備させ、杭を打ち出すという武骨さとのギャップを狙ったイラストも多い。
ナニの象徴だとか深読みしないこと。
「パイル」はもちろん「杭」のことなのだが、「バンカー」とつなげて(無理に)意味が通るようにすると「金庫」になってしまう。
(「Pile:財産、大金」「Banker/Bunker:貯蔵庫」)
おそらくトーチカの一種「バンカー」、もしくはそれに対する破壊兵器「バンカーバスター」から来ているものと思われる。
似たような工具は「パイルドライバー」と呼ばれている。
またRaytheon社は火薬を用いてハンマーを叩きつけてコンクリートの壁面などを破壊するCIRT(Controlled Impact Rescue Tool)を製造している。
なお、杭が伸びる距離までしか届かない近接武器を狭義の「パイルバンカー」と呼称することが多いが、元祖の「装甲騎兵ボトムズ」においては杭をそのまま発射する飛び道具として使用するシーンもあり、そうした「杭発射機」としてのパイルバンカーも様々な作品に登場している。
実用性について
実在する兵器として考えた場合、やはりロマン兵器としか評価のしようがない。
まず根本的にいうと、杭を打ち出す意味が無い。
同じ炸薬使用兵装だと銃や砲などがあるが、あちらは炸薬量はほとんど同じであり、かつ射程が段違いに長いため、近接戦に限定されない。近接兵装として見た場合も、射撃兵器を接射した場合と比べて威力が変わるわけでもない。射出には射撃兵装と同じく炸薬を消費しながら使用するため使用回数も射撃兵装と大差ない。
また連続使用性という点でも、杭が飛んで行かないようにする機構は的を外した場合に射出機に大きな負担を掛け、一度打ち出した杭を引き戻す作業が必要になるなど、色々と煩わしい。また傾斜装甲に当たるなどして跳弾を起こすような場面では杭が射出機から離れない事が災いして、杭が曲がるか、射出機が壊れる(最悪自分の腕が折れる)の二択である。
加えて「メロウリンク」のような生身の場合は、装甲を撃ち抜けるだけの圧力に対する反作用に人間が耐えられるとも思えない(一応、後方にガスを逃がす無反動砲式になってはいる。斜め後ろに逃げるデザインなので逃がしきれないけど。なお第二次世界大戦時の対戦車ライフルでさえ伏せ撃ちで30cmずり下がるほどの反動があるそうである)。
以上のように威力、有効射程、使用制限とどの分野においても射撃兵装のほうが上回るため、利用価値は見た目だけと言える。
ただ、類似した物は現実で散見している。
工事現場で活躍するパワーショベルには電動式の杭打ち機が装備される物があり、パイルバンカーのように杭を接射しコンクリートを破砕する用途で使われている。
アメリカの軍需会社では炸薬式のパイルバンカーを開発しており、主に災害時に邪魔な岩石やコンクリートを破砕したり、警察や軍の特殊部隊が壁を壊して突入するのに使われている。
このように兵器としてではなく、作業用としてならばパイルバンカーは意外と身近に存在していたりする。工事現場とか見かけたら観察してみよう。
なお(ゲーム作品オリジナルだが)ボトムズには「マッスルシリンダー(人工筋肉)式パイルバンカー」も存在する。これなら前述の実用性問題は発生しない。素直に手に槍を持てば良いような気がしないでもないが。
一方、ダイ・ガードは「これは銃(兵器)ではない」と言い張るために態とそうしているので仕方がない(そもそも炸薬を使用していない)。
あとは第七聖典あたりだと「一発しかない貴重な弾」とか「杭であることに意味がある」とか。
主な装備機
劇中中盤より登場したベルゼルガの装備として、この手の武器の嚆矢となった。
装甲越しに中のパイロットを突き殺す事を目的としたエグい武器である。
ATはそのサイズ上の制約によって的の大きい胴体及び頭部がコクピットスペースとして使われており(なけなしの装甲付コクピットブロックに腕と下半身を直付けしているというのがATの基本的な構造)、正確に狙わずともそれらの部位を打ち抜けば内部の搭乗者を殺傷し継戦能力を奪えるため有効的な武装として劇中では扱われている。
実はTV本編でさほどの活躍を見せたわけではなく、飽くまで「少し変わった近接武器」程度の扱いであったが、同時期の外伝作品である「青の騎士ベルゼルガ物語」においては主人公機の象徴的な武装として「扱いが難しいが、当たりさえすれば一撃必殺の兵器」として扱われており、終盤では独自の設定の追加によって本来の姿とはかけ離れた超兵器と化している。
本作以降、パイルバンカーの「大きなリスクを伴うが当てれば一撃必殺」という性質が定着していく(ビーム兵器が多用されるような作品であっても!)。
前述のとおり近接武器の一つに過ぎなかったパイルバンカーに、必殺武器としての性格を持たせたのが機甲猟兵メロウリンクである。本作はボトムズの外伝に当たる作品で、生身でATに立ち向かう「機甲猟兵」である主人公が用いる対ATライフルにパイルバンカーが装着されている。ライフルでの狙撃、対AT地雷やそれを応用したトラップなどを巧みに用いて主人公は標的であるATを追い詰めていき、そしてトドメの一撃にパイルバンカーを放つという展開が本作の基本であった。デザインを担当した大河原邦男氏によれば、当初パイルバンカーは設定に無かったが、制作中「銃だけでATを倒すのは無理があるのでは」との声が上がり、派手な倒し方を模索した結果採用されたとのことである。
その他、ATのローラーダッシュ時に地面へ杭を打ち込み姿勢を制御する目的で脚部にパイルバンカーを装備することがある。
これらは「ターンピック」と呼称され、武器としてのパイルバンカーとは区別されている。というかパイルバンカーよりもターンピックのほうが先に登場している。
アルトアイゼンと、その後継機アルトアイゼン・リーゼが装備する。前者は「リボルビング・ステーク」で、後者は「リボルビング・バンカー」という名称がついている。
リボルバー銃とパイルバンカーという二大浪漫武器を合体させたステキ武器。
RRRの主役機・フリッケライ・ガイストにも装備されており、
第2次スーパーロボット大戦OGではファン待望の合体攻撃が追加された。炸薬入力方式を用いており使用後の弾丸の排莢及びリロードはリーゼ自身の左腕で行う必要があるため、左腕が潰されると再使用が不可能になる。
なお、長年設定が明かされていなかったが、後年になってシナリオライターから「この弾薬に込められているのは実は火薬ではなくビーム」「あんな短いところにステークの伸縮機能が入ってるわけがない」。と明かされた。
つまりこの武器は「火薬の力で敵に杭を突き刺す」のではなく、「既に突き刺した杭を通じて敵内部にビームによる衝撃を叩き込む」仕様。言うなれば、パイルバンカーと言うよりはガンブレードに近い(なお古くは『ロボットバトルV』と言う作品にも「銃口を敵に突き刺した後に弾丸を発射する格闘兵器」と言う物が存在した)。
ただし、寺田プロデューサーすらその設定を知らなかったらしく、メディアミックス作品では「弾切れになったためにリボルビング・バンカーが敵機に突き刺さらない」という描写も存在した。
『どんな装甲であろうとも打ち貫くのみ』
主人公機のガンダムバルバトスと、1期終盤に登場するグレイズ・アインが装備する。
バルバトスのメイスはパイルバンカーを兼ね備えており、投擲武器としても使用できる。
この作品の機体の装甲は非常に堅牢であるため、それを貫通し、文字通りの有効打とするべく装着されている。
これを用いて主人公は敵のコクピットを串刺しにして、子供から大人までミンチよりひでえ状態にしていった。
グレイズ・アインは両腕で1発づつの使い捨て方式となっている。パイルを撃ち込まれて戦死した恩師の乗機にパイルをブチ込んで返礼するという意趣返しで視聴者を戦慄させた。
主役機のダイ・ガードが装備する。物語が進むにつれて3段階に強化される。固有名はそれぞれ「ノットバスター」「ノットパニッシャー」「グレートノットパニッシャー」。
作中に登場する怪物「ヘテロダイン」の弱点であるフラクタル・ノットと呼ばれる部分を
確実に破壊するために開発された「対フラクタル・ノット兵器」と称される装備。
民間企業保有である為の制約からか、炸薬式ではなく高速回転動力とギアによって射出力を得ている(ダイ・ガードは銃火器の類を一切持っておらず、唯一ネットを射出する装備でのみ火薬の使用が見られる程度である)。
第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇では本機のメインパイロットの赤木俊介が
前述のベルゼルガのパイルバンカーを見てノットバスターと勘違いするシナリオがある。
- アーマードコアシリーズ
『3』以降、「射突式ブレード」の名で登場。
リーチがほとんど皆無に等しく、攻撃までに「溜め」時間がある。さらに同作品のレーザーブレードには存在する、ある程度の自動ホーミングすら存在しない。
『V』からは杭の先端に付けたHEAT弾を直接叩き込む「HEATパイル」が登場し、最も威力が高いタイプでは総ダメージ5万越えのものもある。
以上の理由から非常に扱いにくいが、一撃の威力は規格外というロマン駄々漏れすぎる武器。
(しかも作品によっては多段ヒットするため、総威力は桁違いとなる)
ファンからの愛称はとっつき。
- R-TYPEシリーズ
ケンロクエン等のR-9DP系列機に搭載され、「パイルバンカー」「パイルバンカー帯電式」「パイルバンカー帯電式H型」の名で登場。
強力だがリーチは短い。というか戦闘機で接近戦とか公式が病気の域。
もちろん浪漫武器。因みにパイルバンカー帯電式は、射出速度の速さゆえに
空気中の微粒子との摩擦が起きて静電気が発生するためにこのような名が付いている。
シミュレーションゲームのR-TYPE TACTICSでもその威力の高さは健在で、リーチの短さや母機の移動力の低さなどの制約はあるものの、戦艦クラスの大型ユニットを一撃で葬り去る程の威力を秘めている。
「アームパイク」「ヘヴィパイク」「ラベージパイク」の名前で登場。
「~エアバースト」より支給されている重火力兵装の補助武器。
非常に重い、攻撃判定は狭い、使用にはチャージが必要、チャージし過ぎるとオーバーヒートしてしまい、一定時間使えなくなくなってしまうといった特徴を持つ、かなり癖の強い扱いにくい武器。
しかし、上位モデルのチャージ攻撃は、最上級の装甲を持つ機体や頑丈な施設でさえも一撃で大破させる桁違いの威力を持つ、例によっての浪漫武器である。
「アルムブラスト」「ブラストロッド」の名前で登場。
正確には杭により物理的に破壊するパイルバンカーとは異なり、杭状のアンカーから気体爆薬を噴出させ、点火することで断続的に爆発を起こして目標を破砕する。
爆薬の噴出パターンや噴出量、点火時期などを調整することで様々な用途に使用できる。
脚部下部に搭載されたものはアンカーを接地面に突き刺して使用することで構造物を破壊しての侵入路の形成や掘削して塹壕作成を行う事が出来る。
目標の破壊以外にウィンチでの上昇時に使用することでジャンプするように壁面を蹴り上げる事も出来る。
膝部に搭載されたものは格闘に使用するほかに、相手に突き刺して燃料電池に使用する液体酸素を噴出して凍結させる事も可能。
イレギュラーな使用方法としては、空中での姿勢制御や脚部破損時に移動手段として使用している。
ブラストロッドは外装式のアルムブラストで、パンツァーファウスト型の本体を腕部に装着し、背部の燃料電池(壱七式改型)と有線で接続して使用する。
本体に格納された杭を伸ばし気体爆薬を噴出・点火することで使用する。
障害物の除去以外に暴徒などを衝撃で無力化する低殺傷兵器として使用されている。
F-22ラプターとの交戦の際には大量の機体爆薬を空中に散布して点火することで目くらましとして使用している。
作品によって扱いの差が激しいのだが、概ね共通しているのは「出が遅い」「単発威力・装甲破壊値が大きい」「コンボ補正が緩い」といった特徴である。大ダメージを狙うなら決して悪い武装ではないが、下手に雑魚相手に使うとタコ殴りにされかねないのでボス向け。
また、フォースクラッシュ(所謂超必殺技)には相手を掴んだままブースターを噴かせ猛スピードで壁に激突する瞬間に杭を打ち出すタイラントブレイカー、相手を打ち上げた後に真上に構え相手の重力落下を利用するインペリアルストライク(その強化版:インペリアルファイナル)な総じてコンボ構成が難しくハイリスクハイリターンなパイルバンカーのロマンを極めた武装も登場する。
登場メカの一つ「メタルギア・サヘラントロプス」に搭載されている。
右腕部に装備されており格闘戦を想定した武装であるが劇中で使用された事は一切なく実質ただのお飾り程度という不遇な扱いを受けている。
ミスター・プレアデスこと日高昴の持つホビーロボットが装備している。彼は単語の最後を伸ばさず発音する癖があるため「パイルバンカ」と発音する。
本機体には切り札として両腕にパイルバンカーを装備している。
設計に関してロマンよりも合理性や現実的な実現性を優先する彼にしては珍しいロマン武装だが、これはリアルロボット好きな彼が上記のボトムズのフォロワーでもあるため(また後述するようにホビーロボットの大会で飛び道具を使うわけにはいかないが火力を用意したいという事情もあると思われる)。
トルク重視な設計で杭を打ち出すパワーを稼ぎ、長く設計された腕と上半身の捻りにより、射出距離は9.2ff、杭の到達速度は0.0325秒という高速度に達する。
そして物語のクライマックスではもう一機、パイルバンカーを装備したロボットが登場し、主人公たちの切り札となる。
どちらのロボットも立場上飛び道具を使うわけにはいかない者たちが用意できる最大火力を誇る武装として登場している。
もっともM45の方は障害物を粉砕するなど劇中ではかなりの高威力を発揮しており、ホビーロボットには過ぎた凶器な気もするが。
主役機「ビッグオー」の代名詞ともいえる必殺武器。その機構は「パイルバンカー・パンチ」と言い換えれば分かりやすい。
両腕に内蔵されたストライク・パイルを使い杭打ちの要領で拳打と共に急速に圧縮空気を叩き込む。
頑強な装甲をも貫通してしまうほど凄まじく、衝撃波のみを飛ばして遠くの標的を攻撃すると言った応用も可能。
あくまで杭そのものは攻撃の途中経過でしかないので、一般的なパイルバンカーとは趣旨が違う。
巨大ロボット以外
首領クリークが使用。盾の中に仕込んだパイルバンカーで敵を薙ぎ払う。
バレットの装備武器として登場
神羅ビル2階のアイテム屋の奥の左の宝箱から入手可能。
ただし、手に入るのはメテオ後の2回目であり、序盤の1回目の段階では入手できない。
余談、もう1つの宝箱にはマスターフィスト(ティファ専用)がある
「第七聖典」の名前で登場。シエルが所有する武器の1つ。
当人の身の丈ほどの大きさがあり、死徒を内在する『再生』と『転生』の概念ごと相手を打ち砕き、二度と復活できぬようにしてしまう、対死徒用概念兵装。
メルティブラッドでも超必殺技(アークドライブ)として設定されている。
リーズバイフェ・ストリンドヴァリが、シエルと同じ「聖堂教会」に属する聖女で、「正式外典ガマリエル」というパイルバンカー型の“聖槍(鍵槍)”を武器とする。形状はベルゼルガのものに近い。
コントラバスのようなかたちをしているが、第七聖典と同じ対死徒用概念兵装であり、清らかな音律をもって邪なるものすべてを浄化する力を持つ“魔を弾く城塞”。よって本来はそこから発せられる音律が最大の能力なのだが、武器としてはもっぱら盾の付いたパイルバンカーという扱い。
あと本人のパンチ力が「2t」(最高記録16t)とか、身体能力も人間離れしているため、物理的な破壊力も相当なものとなっている。
- アルカナハートシリーズ
ゼニア・ヴァロフがイディナローク(ロシア語で一角獣)という名前のパイルバンカーを使用。非戦闘時はヴァイオリンのケースに偽装している。全ッ然ハートフルじゃないが、気にしてはいけない。
本作のブルー戦士・アバレブルーの専用武器「トリケラバンカー」として登場。トリケラトプスを模した盾と一体型になっている。突き刺した敵を遠心力で投げ飛ばす「トリケラローリングフィニッシュ」が必殺技。他メンバーのダイノウェポンと合体させる事で必殺武器「ダイノボンバー」が完成する。
- モンスターハンターシリーズ
本シリーズでは多くの武器が実装されているが、その中でチャージアックス、穿龍棍、ガンランスの3種に搭載されている。
チャージアックスはモンスターハンター4で初登場した大きな盾と剣、それらを合体させた斧の2つの形態を使い分けられる武器。
無印までは可変機構を活かした武器ということだけであったが、アッパーバージョンである4Gにおいて、剣形態に盾での攻撃が追加され、その攻撃モーションは炸薬機構を作動させて盾の打突部を打ち付けるものとなっている。
更にそこからこの武器の最大の大技である高出力属性解放斬りに繋ぐことが出来る。
まさに浪漫に浪漫を重ねた武器として仕上がったのである。
穿龍棍はオンラインゲームモンスターハンターフロンティアに登場する。
一言で言えば「パイルバンカーを内蔵したトンファー」という此方も浪漫に浪漫を重ねたようなものである。
扱うにはG級昇格という最大関門を超えなければならないが、その性能は「モンハンの世界でデビルメイクライをやっているようなもの」という感想を抱くほど強力な武器種である。
トンファーと聞いて真っ先に思い浮かべるであろうアレもモーションとして組み込まれている。(※ただしドロップキック)
ガンランスは武器自体はモンスターハンター2から登場。
モンスターハンターワールドで登場したものには新しい攻撃が追加されている。
その攻撃が、コンボの最終段で『竜杭砲(りゅうこうほう)』として金属の杭を炸薬で発射し、直撃と同時に相手に突き刺さり、時間経過で炸裂してダメージを与えるというもの。
ただし弾数は一発のみであり、再び使うには弾薬と共に装填作業を行う必要がある。
『メルルのアトリエ』でライアス・フォールケンが籠手に仕込まれた小型パイルバンカーを武器として使用。
また、『シャリーのアトリエ』ではミルカ・クロッツェが銃型のパイルバンカーをメイン武器にしている。
両作ともMPを消費するスキルで敵の待ち時間を押し戻す効果を持ち、ミルカの一部の技に至ってはファンネルさながらに多方向から敵を攻撃する演出もある。
サプリメント「ウィザーズトゥーム」にて魔動機術(マギテック技能)に「パイルシューター」「オメガシューター」が追加された。
マギスフィアを変形させ、高威力のクサビ(刃武器扱い)、または鉄球(打撃武器扱い)を撃ち出す事が出来る。
全ての戦士系技能で命中判定を行えるが、飛距離はないため近接攻撃専用。撃ち出せるのは魔法一回につき一度だけである
2ndにて箒用オプションパーツ「ヴラドシステム」として登場。
射撃攻撃タイプの箒に装着可能で、通常では攻撃できない射程0Sq(同一マス)に攻撃可能となるが、攻撃判定の達成値が少し引かれてしまう。
サプリメントで登場した「パニッシャーパイル」を更に使用することで達成値を足し、属性を変更することが出来る
ヤーナム旧市街にいる古狩人・デュラの愛用武器「パイルハンマー」が該当。工房の異端「火薬庫」の手になる異形の仕掛け武器。デュラを倒すか彼と和解することによりプレイヤーも購入、使用が可能。
変形前はリーチの短めな片手剣として扱い、変形後は刃先による刺突攻撃を行うがこの武器の真価は変形後の溜め攻撃であり溜めに3秒近くかかり、リーチも短く、発射後は変形前に戻ってしまうもののまさに一撃必殺の破壊力を誇り、大抵のモブ敵やオンラインでの敵対プレイヤーは即死させ、ボスでさえHPをゴッソリ削り取る威力であり、まさに『とっつき』の愛称に恥じない浪漫武器である。
変り種として"ヒートパイル"と言う運用方法がある。油壺をぶつけた敵に炎派生したパイルハンマーで変形タメR2を当てる事で高火力を叩き出すと言ったもの。これによる威力はボスの弱点などにうまく当てさえすれば想像を絶するダメージを叩きだす。
以下はゲーム中での説明文。
複雑な機構により、ごく太い杭を叩きつけるように打ち出す
一撃必殺の武器であり、隙も大きく、使用難度は高い
もっとも、その使い難さこそが「火薬庫」の所以であるようだ
- 御城プロジェクト(旧版)
丸亀城の両腕に装備する石垣の先端部から杭が飛び出すようになっている。そして必殺技がその名も蓬莱パイルバンカー。広い攻撃範囲と高い能力値で戦場全域の敵に大ダメージを与えるという圧倒的効果。REでは別の技に変更された。
スノードロップがパイルバンカーに似た装備する。ファンタジーな武器を使用する花騎士(キャラクター)が多い中、異彩を放っている。スキル「サテライトフラワーカノン」はバンカーで地面を抉った後、大量の花弁を召喚し空からビームを放ち、敵全体に通常攻撃の2.2倍のダメージを与える。演出も非常に派手。
仮面ライダークローズチャージと仮面ライダーグリスの2人が使用する武器「ツインブレイカー」として登場。
2種類のモードが存在し、パイルバンカーの形状をしたアタックモードは杭部分のレイジングパレルを高速回転させる事で打撃攻撃を繰り出し、二連装ビームガンの形状をしたビームモードは砲身のレイジングビーマーからビーム・エネルギー散弾を放射する。どちらのモードもフルボトルやスクラッシュゼリーなどを装填して必殺技を発動する事が可能で、装填した本数や種類によって繰り出される必殺技も変化する。
サーヴァントの1人「ダ・ヴィンチちゃん」がEX技として使用する。
上記で述べたビッグオーと同じ要領で拳打と共に急速に圧縮空気を叩き込む。
遠距離型のパイルバンカー
パイルバンカーの破壊力はそのままに、杭を撃ちっぱなしにすることで遠距離攻撃を行うタイプ。
相手を串刺しにする威力があるが、連射が効かないことが多い。
前述の通り、元祖ベルゼルガも杭を飛び道具として放つシーンがある。(ただし作中では避けられており、威力の程は定かではない)
「必殺の近接武器」のイメージが後出の作品によって付けられたものであることを考えると、飛び道具としてのパイルバンカーはある種の先祖返りといえるだろう。
スパイラルバンカー「ブリューナク」という、片腕に装備して運用されるパイルバンカータイプの重武装。パイルを撃ち込むなどの近接戦とパイル部分を飛ばす遠距離戦をこなす事ができる。
黛拓武が使用しているデュエルアバター「シアン・パイル」が、初期武装として強化外装「パイル・ドライバー(杭打ち機)」を装備している。
杭が飛び出るという特性からリーチの長い攻撃が出来るほか、必殺技もパイル・ドライバーからプラズマ(アニメでは長い杭)を発射する「ライトニング・シアン・スパイク」など遠距離系の技が多いのが特徴。
ただしシアン・パイル自体の属性は近接型であり、「近接型でありながら、相性の悪い遠距離武器を持って産まれたアバター」という大きな矛盾を持った存在になってしまっている。
また、数少ない近接型必殺技「スパイラル・グラビティ・ドライバー」も威力自体は強力ながらもほぼ真下にしか撃てないという弱点を抱えており、さらには原作1巻で(相手の相性と使い方が悪かったとはいえ)レベルが3つも下のシルバー・クロウにトドメをさすことが出来ず、挙げ句の果てにはアニメ放映時のTwitter実況で作者本人からもネタにされてしまった。以上の経緯からファンからは「SGD」の愛称で「ネタ必殺技」として扱われることが多い。
特殊な金属でできた巨大な杭を超高速で発射する電磁投射砲「ダインスレイヴ」が登場。
武器の一つ「JavelinGun」が該当。本来は杭を打ち込むための工具だが、作中においてはモンスターに対して武器として使用する。
強敵の鎧の巨人の装甲を貫くという目標のもと「雷槍」が開発された。炸薬入りの杭を発射し、相手を貫いて内部で起爆することによりダメージを与える。威力はあるが、自爆のリスクが付きまとう。
剣で戦っていた調査兵団にとっては貴重な「巨人にダメージを与えられる、持ち運べる飛び道具」でもあり、後に対人において大砲の破壊などにも転用されている。