ライダーガシャット
らいだーがしゃっと
概要
『仮面ライダーエグゼイド』における変身アイテム。
幻夢コーポレーションの下で市販されているゲームソフトと同じタイトル(開発中止されたものも含む)を持つ変身用のガシャットが登場し、それらをゲーマドライバーに装填することでそのゲームのプレイアブルキャラクターの力を宿した戦士「仮面ライダー」に変身することができる(このため、初めて見た時の永夢は市販品のガシャットと誤解して困惑している)。
ただし変身するには体内にバグスターウイルスの抗体をつくる「適合手術」を受ける必要があり、抗体がない人物が変身しようとすると正常に起動せず、逆にゲーム病を発症してしまう。
変身能力を持つライダーガシャットは1つのゲームにつき基本的に1本である(ただし複製されたり、後に市販品として複製されたものも存在する)。
変身用のガシャットの存在は一般には秘密であり、仮面ライダー適合者とCR関係者以外には伏せられている。
市販品
幻夢コーポレーションの下でごく普通のゲームとして開発され、市販されているゲームソフト。こちらもガシャットと呼ばれる。
変身用のガシャットと同タイトルだが、グリップが付いていない点や幻夢コーポレーションの専用ハードに合わせて端子が短めになっている点でライダーガシャットと判別できるようだ。
後に、変身用の仮面ライダークロニクルガシャットが管理用のマスターガシャットを複製する形で市販品のガシャットとして販売される事になる。
特徴
それまでの仮面ライダーの変身アイテムと大きく異なる点が2点ある。
1つ目は「起動と同時に、周囲の空間が対応するゲームソフトのゲームエリアへと変貌する」事。つまり、自分が一番優位に活躍できる環境そのものを作り出す事ができるのだ。
一度発生したゲームエリアで別のライダーが変身してもゲームエリアはそのままであり、場合によっては複数のライダーのゲームエリアが重なることもある。
ゲーマドライバーの「ステージセレクト」機能を用いることで、ゲームエリアそのものを森や廃工場などの別空間へ転送したり、プレイヤーたる仮面ライダーやバグスターをゲームエリアに呼び込むこともできる。
もう1つは「エナジーアイテム」が入ったアイテムボックスがゲームエリア内にばら撒かれる事。
(能力上、エナジーアイテムのみばら撒かれるガシャットもある)。
ゲームエリア内のエナジーアイテムを使うことで、戦況を優位に進めることが出来る。
詳細はエナジーアイテムを参照。
また、ライダーガシャット下部のディレクショナルサウンダーの効果で戦闘中にBGMを流す事が可能という設定が近年になって明かされた。
ライダーガシャット一覧
デュアルガシャット以外は、起動するとゲーム名と変身音のイントロが鳴る。
ガシャットにはそれぞれ「レベル」が設定されている。
さらに、ゲーマ召喚用のガシャットをゲーマドライバーの2本目のスロットにセットすることでライダーの武装に変形する「ゲーマ」を召喚してレベルアップが可能。
当初のガシャットは10種類だけで、ポッピーピポパポからは「全てのゲームをクリアする事で人類を救う事ができる」、花家大我からは「全てのバグスターを撲滅できるだけの力を手に入れられる」と語られていた。
しかし、後に明かされた黒幕の思惑を考えるとこれらは真っ赤な嘘であったと思われる。
後に発展型のガシャットが登場したため、通常のガシャットの事はシングルガシャットと呼ばれる。
初期の10個のガシャット
「○○」には1本目のガシャットにより変身するゲーマー名が入る(ロボットアクションゲーマー、ビートクエストゲーマー等)。
変身用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | レベル |
---|---|---|---|---|
マイティアクションXガシャット | アクションゲーマー | アクションゲーム | 宝生永夢 | 2 |
タドルクエストガシャット | クエストゲーマー | ロールプレイングゲーム | 鏡飛彩 | 2 |
バンバンシューティングガシャット | シューティングゲーマー | ガンシューティング | 花家大我 | 2 |
兼用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | レベル |
---|---|---|---|---|
爆走バイクガシャット | バイクゲーマー | バイクレーシングゲーム | 九条貴利矢 | 2 |
ゲーマ召喚用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | レベル |
---|---|---|---|---|
ゲキトツロボッツガシャット | ロボット○○ゲーマー | SFロボバトル | 永夢 | 3 |
ドレミファビートガシャット | ビート○○ゲーマー | リズムゲーム | 飛彩 | 3 |
ギリギリチャンバラガシャット | チャンバラ○○ゲーマー | チャンバラゲーム | 貴利矢 | 3 |
ジェットコンバットガシャット | コンバット○○ゲーマー | フライトシューティングゲーム | 大我 | 3 |
シャカリキスポーツガシャット | スポーツ○○ゲーマー | エクストリームスポーツ | 黎斗、永夢 | 3 |
ドラゴナイトハンターZガシャット | ハンター○○ゲーマー | ハンティングゲーム | 永夢、大我、飛彩 ※1 | 5 |
※1 ここではフルドラゴンに変身した事のある人物のみ表記。
プロトガシャット
仮面ライダー達が使用しているガシャットのプロトタイプ。殆どのライダーが現在使用しているのはこれを改良したもの。
強大な力を秘めているが、使用者の身に危険が及ぶ。
詳細はプロトガシャットを参照。
追加で開発されたガシャット
変身用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | 用途(レベル) |
---|---|---|---|---|
デンジャラスゾンビガシャット | ゾンビゲーマー | ホラーゲーム | 檀黎斗 | X |
仮面ライダークロニクルガシャット | クロニクルゲーマー | サバイバルゲーム | 檀正宗、大我 | - |
ライドプレイヤー | 同上 | 一般人、西馬ニコ | - | |
ときめきクライシスガシャット | ときめきクライシスゲーマー | 恋愛シミュレーションゲーム | ポッピーピポパポ | X |
タドルレガシーガシャット ※1 | レガシーゲーマー | ロールプレイングゲーム | もう一人の飛彩、飛彩 | 100 |
ゲーマ召喚用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | レベル |
---|---|---|---|---|
ジュージューバーガーガシャット | バーガー○○ゲーマー | ハンバーガーゲーム | 永夢 | 4 |
※1 『超スーパーヒーロー大戦』で初登場。後に本編にも登場。
本編以外に登場したガシャット
変身用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 |
---|---|---|---|
マイティクリエイターVRXガシャット ※1 | クリエイターゲーマー | VRゲーム/ゲーム制作ゲーム | 永夢 |
ハリケーンニンジャガシャット ※1 | ニンジャゲーマー | 忍者ゲーム | 南雲影成 |
仮面ライダービルドガシャット ※2 | - | - | 永夢、飛彩、大我、貴利矢、黎斗 |
マイティノベルXガシャット ※3 | ノベルゲーマーレベルX | ノベルゲーム | 永夢 |
ゲーマ召喚用
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 |
---|---|---|---|
ナイトオブサファリガシャット ※4 | サファリクエストゲーマーレベル4 | 動物ハントゲーム | 飛彩 |
バンバンタンクガシャット ※5※6 | -(タンクシューティングゲーマーレベル4) | タンクシューティングゲーム | 大我 |
※1 劇場版「仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング」に登場。
※2 劇場版「仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL」に登場。
※3 小説「仮面ライダーエグゼイド マイティノベルX」に登場。
※4 スピンオフ作品「【裏技】仮面ライダーブレイブ Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!」に登場。
※5 スピンオフ作品「【裏技】仮面ライダースナイプ エピソードZERO」に登場。
※6 Vシネ「アナザー・エンディング」の「Part.Ⅱ 仮面ライダーパラドクスwithポッピー」に登場。
発展型のガシャット
デュアルガシャット
ライダーガシャットの1種。通常のガシャット2本分の太さとダイヤルが付いた形状を持ち、レベル50のゲーム2つがインストールされており、ダイヤルによってプレイするゲームを切り替える。
詳細はデュアルガシャットを参照。
ムテキガシャット
ライダーガシャットの1種。従来の形状から大幅に変化した見た目に加え、完全無敵の力を秘めたゲーム1つがインストールされている。
ガシャット | 変身する姿 | ジャンル | 使用者 | 用途(レベル) |
---|---|---|---|---|
ハイパームテキガシャット | ムテキゲーマー | 無双ゲーム | 永夢 | 変身用(-) |
無双ガシャット
ライダーガシャットの1種。見た目はデュアルガシャットに似ているが、ダブルガシャットやマキシマムガシャットと同様に大容量のゲーム1つがインストールされている。
※7 スピンオフ作品「仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス」に登場。
レジェンドゲームガシャット
実在するゲームをモチーフにしたガシャット。
特別な形態のためか、いずれもレベルが設定されていない(玩具版は「レベル3」)。
レベルアップ時にはこのガシャットの基板エフェクトのみが表示されるという共通点がある。
「【裏技】仮面ライダーゲンム」にて5本が、「超スーパーヒーロー大戦」にてギャラクシアンガシャットが登場。
その他のゲーム
基本的に檀黎斗か小星作かの作品で分かれる。
小星作のゲーム
木魚と数珠を使って遊ぶゾンビを清めるリズムゲーム。音符に合わせて木魚をたたき、ゾンビを清めるとき(トドメ?)に数珠を前に突き出す。正直なことを言えば、某有名太鼓ゲームの劣化版としか言いようがないゲームである。
- 仮面ライダーカーニバル
仮想現実の中でドレミファビートなどを自由に楽しめる、お祭りのようなゲーム。
仮面ライダークロニクルを小星作が幻夢VRの技術でリニューアルしたもの。
檀黎斗のゲーム
- トーテマのゲーム(仮)
檀黎斗が自分の死を想定して開発していた謎のゲーム。正式名称は不明。
「絶対倒せない敵」としてプログラミングされたバグスター「トーテマ」によってクリアすることは不可能とされ、過去に命を失った仮面ライダーたちの「絶望の力」を集めて黎斗を甦らせる、というプログラムが組み込まれている。
ゲーム病で消滅した人々の復活を掛けたサバイバルホラーゲームで、仮面ライダークロニクルをゾンビバージョンにリニューアルしたもの。
一般人が思い思いの武器を手に街に徘徊する不死身のゲンム・ゾンビゲーマーと戦い、ゾンビを撃破できれば一体につきランダムに選ばれた消滅者一人がバグスターとして復活する。しかし、ゲンムが撒くウイルスに感染してしまうと「ゾンビバグスター」に成り果て、ゲームその物を完全に終わらせるなどしない限り二度と戻れない。
宇宙崩壊の危機から地球を救うゲーム。太陽光を収束させての熱線攻撃、宇宙から大量の隕石の即時召喚、果てはアームを伸ばし月で殴りつけるなどの想像を絶する攻撃を可能とする。
一部のガシャットに設定された専用武器。ガシャットを所持する者は召喚・使用することができる。
ガシャットさえ持っていれば、変身前やライドプレイヤーでも召喚・使用が可能。
※ガシャット無しで使用する描写があることから、ガシャコンバグヴァイザー(及び同Ⅱ)はガシャットにより召喚されるガシャコンウェポンではなく、ゲーマドライバーと同様の「外付けの機械」であると思われる。
詳細は該当記事を参照。
玩具としてのライダーガシャット
一本分のガシャットはゲームドライバーの1本目・2本目のスロットごとに専用の音声がある。
劇中で登場していない側は玩具オリジナル音声らしく、よりシンプルな音声になっていることが多い。
プロトガシャットは共通の音声となっている。