データ
※てつのトゲ…直接攻撃の技を当ててきた相手に、相手の最大HPの8分の1のダメージを与える。
※ひらいしん…電気タイプの技が全て自分にくる。また、電気タイプの技を受けると、ダメージや効果を受けずに自身の「特攻」が1段階上がる。
※がんじょう…一撃で「ひんし」状態になる技が効かない。また、HPが満タンなとき、一撃では倒されずにHPが1残る。
他言語版の名称
英語 | Togedemaru |
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イタリア語 | Togedemaru |
スペイン語 | Togedemaru |
フランス語 | Togedemaru |
ドイツ語 | Togedemaru |
韓国語 | 토게데마루 |
中国語 | 托戈德瑪爾(繁体字)/托戈德玛尔(簡体字) |
概要
ポケモンサン・ムーンから登場する第7世代のポケモン。
何と、記念すべき全国図鑑ナンバー777のポケモン。
つぶらな瞳と頬の電気袋からもわかるように、今作のピカチュウポジション、別名電気袋組の一種ではあるが、タイプはジバコイルと同じでんき・はがね複合タイプという、今までになかった組み合わせを持つ。第7世代の一般ポケモンの中ではがねタイプなのはトゲデマルだけであり、他はソルガレオを含めたウルトラビーストやリージョンフォーム、シルヴァディやマギアナと言った特別なポケモンである。また、今回のモチーフとなった動物はハリネズミだが、ハリネズミは生物学上の分類ではネズミなどのげっ歯類ではなく食虫類(モグラの仲間)に分類されるためディグダやモグリューなどが親戚のポジションとなる。
なお、このポケモンも他のピカチュウポジションと同様に、種族名が全世界共通でトゲデマルである。ただし、日本人以外には読みづらい名前らしい。
体の表面にある三角模様は、トゲデマルの意思や何かの拍子で三角形のトゲが立つ箇所。これらは体毛が変化してトゲ状になったもので、電気を引き寄せる避雷針のような役割を持つ。
雷の落ちる日にはトゲデマルが集まり、落雷を待つ光景が見られるという。
また、このトゲが逆立つ時に頬の電気袋に二本の縦線が浮かび上がる。
特にそれが何という記述は今の所無く、線の理由は謎。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
種族値 | 65 | 98 | 63 | 40 | 73 | 96 | 435 |
体内で電気を発生させる力は弱く、その代わりにトゲを立てて電気を集め、帯電して攻撃に使う性質を持っている。
そのせいか、種族値は攻撃98に対して特攻はたったの40。
特性の方も、どちらも図鑑の説明に準拠した「てつのトゲ」と「ひらいしん」であり、この枠のポケモンにしては珍しく実用的なものとなっている。
隠れ特性は、一撃での「ひんし」状態を防ぐ「がんじょう」で、耐久力の低さをカバーする形になっており、こちらも優秀。
第7世代の時点では、ダゲキを超えて、最も素早い「がんじょう」持ちになったのも特徴。
覚える技は、専用技の「びりびりちくちく」や「ニードルガード」のようなトゲトゲしい技が多い。
なお、鋼タイプの物理技は、能力とミスマッチな「ジャイロボール」しか覚えない。
もっとも、フェアリータイプの特殊技を何一つ覚えなかったデデンネと比べたら、Zワザ化で威力160の物理技として使えるだけ、恵まれている方だろう。
また、はがねタイプでは唯一「ねこだまし」を覚える。
「どくづき」をZワザ化すると、無補正・A振りなら無振りカプ・コケコを1にもできる。
…と言うのは昔の話。
USUMでは教え技にて「アイアンヘッド」、「アイアンテール」を取得し、Zワザ無しでもはがねタイプ一致技を撃てるようになった。
この辺もデデンネより恵まれている。
また、一致タイプの候補技のどちらにも怯み3割の効果があり、麻痺100%の技もあるなど、素早さを活かした技を持つ。
USUMでは他にも有用な技を数多く習得した。
特に「がむしゃら」は特性がんじょうと極めて相性が良く、同じことができるのはボスゴドラ系統やドンファンしかいない。
この戦術ではレベル1ココドラが有名であるが、比較してみると「がむしゃら」以外の技に圧倒的な差がある。トゲデマルは「ねこだまし」「ニードルガード」「てだすけ」「おさきにどうぞ」・・・と様々な優秀な技を覚えるのに対して、ココドラは「ほえる」「すなあらし」「ステルスロック」が一応あるという程度。よって、ココドラのほぼ上位互換として扱える。
これにより、レベル1がんじょうトゲデマル+「がむしゃら」+「ねこだまし」をツンデツンデと組ませるなどして最強クラスのダブルバトルでのサポート役として活躍している。
また、がんじょう+「がむしゃら」のコンボに「とどめばり」を叩き込めるという個性もある。「きしかいせい」と「じたばた」も有用である。
でんきタイプの火力は「びりびりちくちく」の80止まりなので単純な威力面は一見見劣りしがちだが、「アイアンヘッド」も含めて主力技二つが3割と高い怯み率を持つため、運によってはとんでもない事態を引き起こす。
そのため数値には見えない所で火力を補う部分がある。
「ほっぺすりすり」や「ニードルガード」等の攻防一体の技や、がんじょうに絡めた戦術、高耐久の相手でも「いかりのまえば」で削ることが可能であったり、4倍弱点である地面タイプの技を「でんじふゆう」で無効化したり、「アンコール」で相手の行動を制限したり、「リフレクター」を張って後続を補助したりと、サポート能力には優れている。
ポケモンUSUMではクワガノンに代わるぬしポケモンとして登場した。この個体は通常のものとはサイズのみならず、表情も異なっている。
使用トレーナー
アニメ版
マーマネのトゲデマル
「マチュ」「マデー!」「マルマルマル……」
CV:かないみか
『サン&ムーン』第1話から登場。マーマネのパートナーで、特性は「ひらいしん」。性別は♀。
前作までは3世代続けてピカチュウポジションのポケモンがヒロインの手持ちとなっていたが、今作のトゲデマルは男性キャラクターのマーマネの手持ちとなった。
移動時はマーマネの腰に着けられたり、彼の手の中でボールのように丸まったり、時にマーマネの頭やリュックの上に乗ったりして運ばれる。
マーマネが開発した「チャージプログラム」なるもので、(何のためかは不明だが)ハムスターのように滑車に入って回す運動をする場面がある。第19話や第26話によると中で走る特訓するかその運動中の体力を計測するマシンのようだ。
トゲは硬めの風船を一瞬で割る鋭さを持つ。
気に入った相手には積極的に全身ですり寄りに行くが、その際トゲが立ってしまっている事があり少し痛い。特にサトシのピカチュウがお気に入りだが、第6話までそのそぶりを見せていなかったことから、ピカチュウの電撃を浴びて目覚めたのかも、という声があるが実情は不明。第26話では後述の引っ越し騒動のせいでピカチュウとお別れになると教えられて大泣きした。
テンションが上がったり焦ったりして突然短い脚で走り回った挙句転がって止まらなくなってしまうシーンがよくあり、突進力がそこそこ強いため少しだけ危険。その回転を自力で止められるかどうかはその時次第。かけっこの時も転がっている。
現時点での使用技は「びりびりちくちく」のみ。図鑑通り自身の電気の力は弱いが、丸まってトゲを立てると他者の電気(サトシのピカチュウの「10まんボルト」など)を引き寄せて吸収することができ、高威力の「びりびりちくちく」を放つことが可能となる。物理技ながら、かなりの強敵であるミミッキュを含めたロケット団全員を同時に怯ませられる。後のアローラリーグでは「ニードルガード」を覚えていた。
第13話のポケモンパンケーキレース参加を楽しみにしていたらしく、マーマネのミスのせいで一切活躍できなかった結果、彼の上でトゲ付きのバウンド攻撃を繰り返した後しばらく拗ねた。
第26話ではマーマネ一家が遠くへ引っ越すとマーマネが騒ぐ姿を目にしてもきょとんとしていた。マーマネ作の「なかよしのトゲデマルとピカチュウのいる地面が割れて2匹が離れ離れになるCG映像」を見てやっと状況を理解して泣きだし、翌日サトシ達に事情を話す頃まで引きずり続けた。途中でマーマネがお別れは勘違いだったと騒ぐもトゲデマルはやはり意味を理解できず、最後にトゲデマル&ピカチュウのハッピーエンドCG絵を見せられた瞬間嬉しさのあまり帯電して跳ねまわった。トゲデマルはピカチュウ達よりも精神年齢が低いポケモンである模様。
マーマネのデンヂムシ捕獲バトルではトゲデマルがデンヂムシのほうでんを特性で吸収して無傷で相手を弱らせる活躍をし、新しい仲間を増やす事に成功した。
第30話のパートナーポケモン2泊3日交換授業で、トゲデマルはマオのパートナーになる。アイナ食堂の客のテーブルに上がって和ませるなどお手伝いをしていたがテンションが上がると店中を転がって衝突して廻り迷惑をかけていた(だが店も客も大変寛容)。掃除時間中にも勢い余って濡れ雑巾をトゲに引っ掻けパニックで転がり続けた所なんと床が綺麗になり褒められる。マーマネと離れる時から滞在終了まで終始楽しそうにしており、最後はご飯が気に入ったからかマオにすり寄って離れなかった。
暗闇では身体の黄色い部分(頬袋や黄色いトゲ)がほんのり光るため、暗所恐怖症のマーマネを安心させている大切な存在である。力を込めると光が強くなる。
中の人はサトシ好きなポケモンとピカチュウ好きなポケモンの両方を演じている。
余談
一見「尻尾」のように見える稲妻形の大きな突起も、実はただの「長いトゲ」であり、後頭部から生えている。
描く際は、間違えないように注意するように。
「アイアンテール」を覚えるが尻尾らしい尻尾は無い。
たまに名称の部位がなくても違う部位で同じようなことをするポケモンが居るが、コレで打っているのだろうか…。
ちなみに、ゲーム中のセリフから察するに、金属故か舐めると苦いらしい。
ポケモンSMの特別CMで「たんぱんこぞうのマー君(田中将大選手)」の相棒としてトゲデマルが登場。3Dモデルのトゲデマルが彼のセリフに合わせて動きトゲを立てている。