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トンボの編集履歴

2023-05-09 20:11:35 バージョン

トンボ

とんぼ

昆虫の分類群の1つ。他にもいくつかの名称に用いられる。
  1. 昆虫。事故の記事で解説。
  2. グラウンドの整備などに使う、土を平らに均すためのT字型の道具。
  3. 裁断する印刷物の、裁断位置を示すための目印。→「トンボ_(印刷)
  4. 魔女の宅急便」の作中に登場する人間の少年の名前。→トンボ(魔女の宅急便)
  5. シンガーソングライター長渕剛を代表する大ヒット曲。本人主演のドラマ「とんぼ」の主題歌

トンボ (昆虫)

日本ではからにかけて発生する、細長いと腹を持った昆虫。

分類上は蜻蛉目(せいれいもく、トンボ目、学名:Odonata)という分類群をなす。

一説には「飛ぶ棒」がなまったものが由来といわれている。

愛嬌のある見た目に反し高性能なハンターで、小型の虫を捕食する。


非常に高い飛行能力を有しており、二対の翅を器用に操作することで、数秒以上も同じ点でほぼ完全な停止飛行(ホバリング)ができる。これはヘリコプターでさえ未だ不可能とされるレベルの能力であり、トンボの飛行能力の高さを表す生態とされている。その速度もオニヤンマで時速70kmという自動車並みの高速を叩きだし、ギンヤンマに至っては時速100㎞にも及ぶ。これは飛行性昆虫の中ではトップクラスの飛翔能力ある。

また複眼も大きく発達しており、実に270度という広大な視野を確保している(しかしさほど視力が良いわけではないらしい)。

6本の脚には棘が生えていて、カマキリよろしく、獲物をガッチリとホールド、発達した大顎でバリボリと捕食する。

獲物は主になどの双翅目や、シジミチョウなどの小型のウンカアブラムシなどの小型の半翅目などだが、オニヤンマギンヤンマコオニヤンマなどの大型種は、スズメバチアゲハチョウなどの大型の虫も捕食し、共食いも行う。

特殊な例では、蜘蛛の巣に飛び込み、巣の主の蜘蛛を捕食するネアカヨシヤンマがいる。

一方、翅は非常に薄く破れやすいうえに脚が短いため、翅の損傷が移動手段の喪失となり、そのまま命の危機に直結する(ただし、1枚喪失しただけなら致命的な飛行力低下にはならない)。

また首も割ともげやすく、捕獲しようとして網を振った際に網の縁にぶつけてしまうと、首が吹っ飛んでしまう。

子供がトンボの目を回して捕まえようとしたら、目を回し過ぎて首だけもげてそのまま飛んで行ったなどという逸話がある。


幼虫は水生で『ヤゴ』と呼ばれており、こちらも肉食で、小魚オタマジャクシエビ水生昆虫などを捕食する。

ハワイ等の一部には、ヤゴも陸生の種類もいる。


古代からの生き証人

昆虫の中でも歴史の長い種の一つで、ルーツはなんと3億年前の石炭紀に遡る(有名なメガネウラは近縁だが別のグループ)。

メガネウラの仲間(原トンボ目)はペルム紀までに滅びたが、トンボ類はそのペルム紀末・三畳紀・白亜紀の三大絶滅期を生き延び、新生代の現代に至るまで命脈を繋いでいる。

 

文化との関わり

日本では天敵にして、また前にしか飛ばない事から「勝ち虫」と呼んで縁起を担いで装飾のモチーフや染め物の柄とされてきた(同様の理由でムカデも好まれた。しかしトンボの場合は後退もできる)。

ちなみに本多忠勝の愛用した槍として有名な「蜻蛉切」も、穂先に飛んできたトンボが真っ二つに割れてしまったという言い伝えが名前の由来になっている。

文献上では古くは『古事記』にその姿が記されており、日本人には非常に馴染み深い昆虫である。

神武天皇は日本を「秋津島(あきつしま)」(トンボのようなかたちの島)と形容なされたという。それほど日本人にとっては親しみ深い昆虫といえるのだ。

考古学的にも、なんと紀元前2世紀頃の銅鐸にトンボの絵が刻まれている。この絵は「丸い頭」「膨らんだ胸」「長い腹」がくびれによって分けられており、胸からは長い羽が2対(4枚)生えている。当時の芸術としては写実的なものとなっている。


一方、西洋ではイトトンボ(damselfly、ダムザルフライ、"乙女/羽虫")以外の種類を「dragonfly」(ドラゴンフライ、"ドラゴンの蠅/羽虫")と呼び分けて、忌み嫌う傾向にあったという。ほかにも「翅に触ると切れる」「嘘をついた人間の口や耳を縫い付ける」「針を持っていて刺してくる」など、徹底したマイナスイメージが付きまとっている。

これが見直されたのは近代になってからであり、日本文化が西洋に流入して起きた「ジャポニズム」の影響によってであった。


あのヤンマーの由来も実はトンボからきており、当初はトンボにするつもりだったが既に他社で使われていた為、トンボの別名「ヤンマ」を捩ったという。それがトンボ鉛筆である。


シラケトンボ

漫画では「シラけることやスベったことによる沈黙」を表現する漫符として、三点リーダのような軌跡を描きながら一匹だけ飛ぶトンボ(美川べるの曰く「シラケトンボ」)が使われたが、昨今はあまり見かけない表現である。


著名な種類


分類

均翅亜目

前後の翅がほぼ同じ形をしている。ヤゴは体の外側にえらを持つ。


日本に分布する科

イトトンボ科

など


モノサシトンボ科

など


ミナミカワトンボ科

など


ハナダカトンボ科

など


トゲオトンボ科

など


カワトンボ科

など


アオイトトンボ科

など



均翅不均翅亜目

ムカシトンボ科



不均翅亜目

前後の翅が異なる形をしている。ヤゴは体の内側にえらを持つ。


日本に分布する科

ヤンマ科

など


サナエトンボ科

など


ムカシヤンマ科

など


オニヤンマ科

など


ミナミヤンマ科

など


オセアニアモリトンボ科

など


エゾトンボ科

など


ヤマトンボ科

など


トンボ科

など


トンボをモチーフとしたキャラクター

特撮ヒーローに採用される場合は何故かブルーヒーローになる事例が多い。

仮面ライダーシリーズ

その他特撮

ゲーム

 

その他


関連タグ

昆虫  ヤゴ (とんぼ 蜻蛉) ドラゴンフライ

赤とんぼ アキアカネ イトトンボ ムカシトンボ

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