路線データ
路線名 | 南北線※ |
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路線番号 | 7号線※ |
路線記号 | N |
路線色 | エメラルドグリーン |
区間 | 目黒〜赤羽岩淵 |
路線距離 | 21.3km |
軌間 | 1,067mm(狭軌) |
駅数 | 19駅 |
電化区間 | 全線(直流1,500V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 速度制御式(新CS-ATC)・ATO |
運転指令所 | 東京メトロ総合指令所 |
最高速度 | 80km/h |
第一種鉄道事業者 | 東京メトロ(全線) |
第二種鉄道事業者 | 東京都交通局(目黒〜白金高輪) |
※『鉄道要覧』における名称は「7号線南北線」。
路線概要
目黒駅(東京都品川区)と赤羽岩淵駅(東京都北区)を結ぶ東京メトロの地下鉄路線。東京都の地下鉄としては後からできたため、駅は地下の奥深くに造られている事が多い。
目黒駅〜白金高輪駅間は東京都交通局(都営地下鉄)三田線との共用区間で、東京メトロが第一種事業者、東京都交通局が第二種事業者。東急電鉄管理の目黒駅を除き、東京メトロが同区間の施設を管理する。なお共用区間は東京メトロ・都営地下鉄どちらの乗車券類でも利用可能。
車両基地・留置線
車両基地は王子検車区。王子神谷駅の近隣にあり、同駅から検車区への分岐線がある。留置線は白金高輪駅(三田線と共用)、麻布十番駅、市ケ谷駅にある。但しこれらを全て使用しても南北線の全車両を留置しきれない為、直通他社の車両基地や留置線にも留置される。
南北線車両の全般検査は千代田線の綾瀬車両基地内にある綾瀬工場で行っている。このため上述の市ケ谷駅留置線に有楽町線との連絡線が存在し、有楽町線を経由し桜田門駅と千代田線霞ケ関駅を結ぶ連絡線を通り千代田線へと入線する。
過去にはこの連絡線を利用して臨時列車が運行された(後述)。
相互直通運転
2023年(令和5年)3月18日以降、以下の路線と相互直通運転を行っている。
・埼玉高速鉄道線(埼玉スタジアム線):赤羽岩淵駅〜浦和美園駅間
(※1)国土交通省鉄道局監修の『鉄道要覧』に基づく正式な路線名は、目黒駅〜田園調布駅間が目黒線、田園調布駅〜日吉駅間が東横線(の複々線区間)。
(※2)東急新横浜線・相鉄新横浜線はそれぞれ「東急」・「相鉄」を冠した名称が正式な路線名である。
沿革
営団地下鉄時代
- 1991年(平成3年)11月29日:駒込駅〜赤羽岩淵駅間が開通。
- 1996年(平成8年)3月26日:四ツ谷駅〜駒込駅間が延伸。
- 1997年(平成9年)9月30日:溜池山王駅〜四ツ谷駅間が延伸。
- 2000年(平成12年)9月26日:目黒駅〜溜池山王駅間が延伸し、全線開通。同日東急目蒲線から分離・系統再編された東急目黒線目黒駅〜武蔵小杉駅間が開業し、都営地下鉄三田線と共に目黒線との相互直通運転を開始。
- 2001年(平成13年)3月28日:埼玉高速鉄道線赤羽岩淵駅〜浦和美園駅間開通に伴い、同線との相互直通運転を開始。
民営化後
- 2004年(平成16年)4月1日:帝都高速度交通営団の民営化に伴い、東京地下鉄(東京メトロ)に承継。
- 2008年(平成20年)6月22日:東急目黒線の武蔵小杉駅〜日吉駅間延伸に伴い、直通区間を日吉駅まで延長。
- 2023年(令和5年)3月18日:東急新横浜線日吉駅〜新横浜駅間、相鉄新横浜線新横浜駅〜羽沢横浜国大駅間が開通。同時に東急・相鉄新横浜線経由で相鉄本線・いずみ野線への直通運転を開始。
利用状況
東京の他の地下鉄と比べると都心・副都心をほとんど通らず乗り換え工事を行っていない独自の駅が多いためか、東京メトロの駅の乗降数ワースト2(1位:西ケ原駅 2位:志茂駅)を独占しており、他のメトロの線と比べてももっとも閑散としている。
また、普通23区内を走る鉄道なら大企業や大都市の広告を流す事が多いトレインビジョンの方も東京よりもやたら埼玉のローカル広告が多く、良くも悪くも独自色が表れている。
ところが相鉄・東急新横浜線が開業してから混雑が悪化しており140%を超えている。
当然、6両編成ではすでに輸送力限界状況が達しており8両化必須状況となっている。
今後は9109F以降の8両化が行われる見込み。
雑学
いわゆる"営団ブザー"は開業時から使用されておらず、独自の発車サイン音『音無川の流れ』が方面別であったが、2015年(平成17年)3月に他のワンマン運転実施路線と同じ駅別・ホーム別に使い分けられるようになった。(このタイミングでは元々は無かった発車放送も副都心線仕様の文言で追加されている)
その一方で、都営三田線、埼玉高速鉄道、東急目黒線では長年南北線式のサイン音かつ発車放送無しの運用となっていたが、2023年3月18日、相鉄線との直通開始をもって、それぞれの会社独自の発車メロディーが導入され、音無川は永遠に流れなくなった。
開業当初は他の路線に繋がっていないこともあってか、あらゆるものの試験が行われていた。
その結果は…
- NSメトロカード→SFメトロカード→パスネット→PASMO
- ワンマン運転実施→千代田線北綾瀬支線で実施→副都心線全線で実施→丸ノ内線全線で実施→有楽町線全線で実施
- ホームドア設置→メトロ全路線で実施(一部駅除く)。
以上は東京メトロのみの影響であって、他社へ与えた影響はさらに大きいと言える。
特に南北線のホームドアは全線運用の試作に設けたためなのか、バブル時代に作ったためなのか、他の線と比べて高級な全面ガラス張りという特別仕様で造られている。同じタイプのホームドアは、京都市営地下鉄東西線にも採用された。
現在の運行形態
急行及び各駅停車が運行されるが、半蔵門線同様メトロ線内は各駅に停車する。東急線内停車駅は個別記事を参照のこと。
A戦は主に白金高輪止まりの線内運用、目黒線の日吉行き、東急新横浜線の新横浜行き、相鉄線直通列車の4パターンが存在、B線は大半が埼玉高速線に直通している。
駅一覧
駅番号 | 駅名 | 接続路線 | 備考 |
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↑東急目黒線・東急新横浜線・相鉄新横浜線経由本線海老名/いずみ野線湘南台まで直通運転 | |||
N01 | 目黒 | JR山手線 |
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N02 | 白金台 | ||
N03 | 白金高輪 | 都営三田線 |
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N04 | 麻布十番 | 都営大江戸線 | 当駅発着あり |
N05 | 六本木一丁目 | ||
N06 | 溜池山王 |
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N07 | 永田町 | ||
N08 | 四ツ谷 | 1997年9月29日まで起点 | |
N09 | 市ケ谷 |
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N10 | 飯田橋 |
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N11 | 後楽園 |
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N12 | 東大前 | ||
N13 | 本駒込 | ||
N14 | 駒込 | JR山手線 |
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N15 | 西ケ原 | ||
N16 | 王子 | ||
N17 | 王子神谷 | 当駅発着あり | |
N18 | 志茂 | ||
N19 | 赤羽岩淵 | 当駅発着あり | |
↓埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線浦和美園まで直通運転 |
使用車両
自社車両
王子検車区所属。営業で使用されている車両は全て6両編成だが、一部編成は8両化されている。
2023年3月18日時点では相鉄直通非対応。
都営三田線への入線不可。
東急電鉄所属
元住吉検車区所属。8両編成。3000系と5080系は都営三田線含め全路線に入線可能。3020系のみ2023年3月18日時点では相鉄直通に対応していなかったが、同年8月までに全編成が直通対応となる予定で、一部編成の相鉄線内での試運転が行われている。
5080系は過去に臨時急行「みなとみらい号」でも運用された。
埼玉高速鉄道所属
浦和美園車両基地所属。6両編成。2000系の8両化予定は無く、新型車両1編成が8両化される予定。過去に臨時急行「みなとみらい号」でも運用された。
相鉄直通非対応。都営三田線への入線不可。
相模鉄道所属
かしわ台車両センター所属。8両編成。
2023年3月18日から運用開始。都営三田線含め全路線に入線可能。
東京都交通局所属
志村車両検修場所属。6300形は6両編成、6500形は8両編成。
共用区間で使用される車両。南北線には入線しないが、6300形は浦和美園車両基地でのイベント時に入線実績がある。
2023年3月18日時点では全車両相鉄直通非対応。
6300形は置き換えが進んでいる為8両化及び相鉄直通対応工事は行われない。
今後の予定
白金高輪駅から分岐して品川駅へと延伸する構想が建てられている。営業主体が東京メトロになるのか、あるいは都営三田線の延伸扱いになるのかは不明だったが、東京メトロが2022年(令和4年)1月28日に国土交通省に延伸許可申請を出した事で、東京メトロ営業主体となる事が確定した。これが実現すれば、現行の白金高輪駅止まりの列車が品川駅まで運行される可能性が高い。なお、延伸部分の道程は2.8kmで、(ある路線の駅周辺を通るものの)途中駅は設けられない。
その他、相鉄新横浜線の乗り入れの影響で、当路線の各駅も8両編成対応工事が行われ、2022年4月以降まず東急車から8両編成での運行が開始された。
(一方で、相鉄直通に向けての対応工事、および白金高輪での配線の関係等の理由により、将来、東急・相鉄と直通する列車を三田線に一本化させ、南北線は品川発着に切り替える(=白金台以西には二度と乗り入れない)のではないかという見方もある。これらのリンクを参照のこと。)
資料動画
特集動画
旧接近・発車メロディ(1991年の開業時から使用していたが、どちらも現在不使用。)