アイドルマスターミリオンライブ!(アニメ)
あいどるますたーみりおんらいぶ
まだ見ぬ夢を掴みたい、春日未来。
アイドルに憧れ揺れる、最上静香。
本気になれる何かを知らない、伊吹翼。
アイドルの輝きに導かれた3人を待っていたのは、新たな仲間。
39人のアイドルたちがともに"夢"へと手を伸ばす時、
劇場(シアター)に100万の輝きが生まれる!
ミリオンライブ! 開演です!!!
概要
2013年のソーシャルゲーム『アイドルマスターミリオンライブ!』(GREE版)を発祥とする、バンダイナムコエンターテインメントのメディアミックスコンテンツ『アイドルマスターミリオンライブ!』シリーズのアニメ化作品。
公式略称は「ミリアニ」。
全12話の放送を予定している。
劇場(映画館)での先行上映
TV放送に先駆けて、2023年8月18日よりMOVIXをはじめとする全国75(※)の劇場(映画館)で、下表のスケジュールで先行上映が行われている。(※上映予定館のうちMOVIX八尾のみ、台風被害の影響で全期間休館となったため実際には74館。また、一部館では期間終了後も延長上映が行われている)
第1幕 | 2023年8月18日~9月7日 |
第2幕 | 2023年9月8日~9月28日 |
第3幕 | 2023年9月29日~10月19日 |
各上映期間のうち2週目以降(8日目~)は、通常上映と並行して応援グッズ等の使用が許可される応援上映も上映全館で実施されている。
2023年8月19日に第1幕の、同10月8日に第3幕の舞台挨拶が開催された。
放送及び配信
TVでは2023年10月から(最速10月8日~)、テレビ東京系列(全6)局、BS11、BS日テレ、AT-Xにて放送中。
このうち、テレビ東京系列局とBS11では、放送開始前週(最速10月1日)に声優陣やタレントのゴー☆ジャス氏などが出演する事前告知番組が放送された。
テレビ東京系列での放送は、以前プリティーシリーズが放送されていた日曜朝10時枠での放送となる。アイマスアニメとしては朝の時間帯での本放送は初、並びに、アイマスアニメの全日帯の本放送自体も"製作局基準で考えれば"初(※過去に遅れ放送の関係でアイマスアニメを全日帯で放送したネット局はある)、そして、アイマスアニメが日本全国での同時放送をするのは初となり、いずれもアイマスアニメが2007年での「ゼノグラシア」から始まっていてからでの約16年半でいずれも初ばかりとなる。また、テレビ東京系列が一切受信不可の地域は翌日の月曜夜11時半のBS11での放送がテレビ視聴での最速となる。
特に製作局であるテレビ東京では日曜深夜に再放送も行うため、関東地区及びテレビ東京がケーブルテレビで再送信される関東地区外の一部地域では無料のテレビ放送だけで同一回が計4回も視聴及び録画が可能となる。テレビ放送の視聴や録画に拘る人は要チェックである。
一方、配信サイトも数多く用意されており、ニコニコ動画の『ニコニコチャンネル』と『ニコニコ生放送』を始め、テレビ局の動画サイトでは『TVer』や製作局運営の『ネットでテレ東』の他に、日本テレビ系の『Hulu』、フジテレビ系の『FOD』、テレビ朝日系の『ABEMA』でも配信されるという優遇っぷりである。その他はお膝元の『バンダイチャンネル』や『dアニメストア』、北沢志保役の雨宮天がお笑い芸人の春日俊彰と共演しているCMでお馴染みの『DMM TV』などでも配信される。また、一部配信サイトでは配信後一週間は最新話無料となっている。
最速配信はニコニコチャンネルの同日10時30分~で、次点でニコニコ生放送の同日21時~である。一方、その他の配信先はこの2つの配信から5日後(金曜日)~11日後(翌週水曜日)であり、配信においてはニコニコ系列の優遇が目立つ。
詳細なスケジュールはこちらを参照。
ネタバレについて
TVで当該回が放映されるまでは、先行上映にて明かされたストーリーの内容などをSNS上に投稿する際は「#ミリアニネタバレ感想」のハッシュタグをつけることが公式より推奨されている。
本記事及び周辺記事でもその趣旨に則り、先行上映内のみでしか公開されていない情報に関しては、当該回の放送までは記載を控える・「???」のように伏せ字とするなどの処置を行うのが望ましいとみられる。
沿革
2020年7月4日、「ミリシタ3周年!!明日へチャレンジ!アニバーサリー生配信!」にて初めてアニメ化が発表された。
その後、2022年2月13日の8thライブ「Twelw@ve」DAY2にてプロローグイメージPVの一部が公開され、同3月27日の「AnimeJapan 2022」ではPV全編が公開されるに至っている。
2023年3月時点で、収録は既に完了していたという(クランクアップの公開映像から、2022年夏頃には完了していたとの推測もある)。
2022年10月8日には、2023年秋から放送予定と発表された。その後2023年1月14日に日本武道館で行われたライブ『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 9thLIVE ChoruSp@rkle!!』DAY1にて、放送開始時期が2023年10月と確定した。
また、テレビ放送に先駆けて、2023年8月18日から全国のシネコンの一部で全エピソードが3幕に分けて先行公開されることが発表された。
あらすじ
8つの部活の助っ人に顔を出すなど忙しい日々を送るが、自分なりの夢が見つかっていない中学2年生・春日未来。彼女はある日、知り合いのおばあちゃんから人気アイドルグループ「765PRO ALLSTARS」のライブのチケットを貰い、初めてアイドルのライブを観に行く。未来は会場で、子どもの頃からアイドルになる夢を持ち続けている中学2年生・最上静香と出会う。またその会場には、765プロのプロデューサーからスカウトを受けていた中学2年生・伊吹翼もいた。
ライブの幕が上がり、「765PRO ALLSTARS」のパフォーマンスとライブ独特の雰囲気にすっかり魅了された未来と静香。その帰りに、未来はアイドルになることを決意し、その夢に静香を誘う。
やがて合計39人の個性的な仲間たちと出会い、「765プロライブ劇場」を中心に活動する「MILLIONSTARS」の一員となった未来は、様々な活動や交流を通してアイドルとして成長していく。
設定
今回のアニメの世界線については、「これまでの『ミリオンライブ!』の歴史・世界観と地続きではないものの、それぞれの要素を取り入れて再解釈・再構築した『ミリオンライブ!』」であると説明されている(2023年3月14日の「ミリアニ765プロch キックオフ生配信」にて明らかになった)。
放送開始以前時点で、ミリマスには、GREE版『ミリオンライブ!』及び『シアターデイズ』という2本のゲーム、及びゲッサン版『ミリオンライブ!』や『Blooming Clover』『Brand New Song』を代表格とする複数の漫画作品が存在しており、更にミリマスではない作品も含めると、アニメ版『アイドルマスター』と地続きの世界線である劇場版『輝きの向こう側へ!』や、ゲーム『スターリットシーズン』などにもミリマスのアイドルが登場している。
しかしながら、これらは共通点の多寡はあれどいずれも「パラレルワールド」の世界線として定義・展開されている(ミリマスだけではなく、アイマスでは基本的にどのブランドでもこうである)。
例えば2023年3月25日の「AnimeJapan 2023」で公開された世界設定として、「『輝きの向こう側へ!』に登場したバックダンサー組の7名は『一期生』という立ち位置で登場する」というものがある。これは、七尾百合子の公式サイトの人物紹介における「ステキな"先輩"を目指して奮闘中」という表現や、各アイドルのブロマイドが貼り出されているカットにおいて上述の7名の写真のみが他メンバーのものと分けて掲示されていることなどからも公開前の時点で読み取れる。
また、劇場版に登場したプロデューサー(いわゆる赤羽根P)が「チーフプロデューサー」に昇格しつつ再登場するなど、『輝きの向こう側へ!』の世界線と地続きなのでは?と推測できる描写が多く見られる。
しかしながら、仮に本当に『輝きの向こう側へ!』の世界線と地続きであるとした場合、「秋月律子がアイドルではない(プロデューサー専任である)」という、ミリマス単独の作品ではただの一度も採用されたことのない設定を導入しなければならなくなる。他にも、赤羽根Pに関しては劇場版ラストシーンとの整合性の問題も発生する。(またそもそも、劇場版ではバックダンサー組とそうではないMILLIONSTARSのアイドル同士が同じオーディションを受けている描写もあり、「一期生」という設定が劇場版設定を如実に反映したものとも言い難い)
よって、本作を『輝きの向こう側へ!』を含む「それぞれの要素を取り入れて再解釈・再構築した」世界線、要は例によって「パラレルワールド」とすることで、こういった齟齬や矛盾を和らげていると考えられる。
本作固有の設定
- Live Theater Project(ライブシアタープロジェクト)
『シアターデイズ』における「39プロジェクト」(39PROJECT)に相当する、物語の中核となるプロジェクトであり、765プロに新たに多数のアイドルを加入させデビューさせる企画。
- 新任プロデューサーのキャラクターデザイン。
- 竣工前の劇場のビジュアルなど。
- 可奈が春香への呼称を「春香さん」から「春香ちゃん」へ改めようとしている。
- 未来や静香から百合子への呼称が呼び捨ての「百合子」である理由。
他作品からの輸入設定・展開など
※数が多いので、主要なもののみ記載。
※これらの作品間でも設定の輸出入は多いが、初出となった作品のみについて記載。
(各話TV公開後に順次追記)
GREE版ゲーム『ミリオンライブ!』
- 未来がアイドルになることを決めたきっかけが初ライブを観たこと。
- ワンシーンのみ登場の衣装の多く(未来の茶道時の和服など)。
- 「てづくりのぶどーかん」の基本概念。
- 始まりの曲としての「We Have A Dream」。
『シアターデイズ』
- 765プロライブ劇場の立地や周辺の景色を含めた総合的デザイン。(大元の原案はゲッサン版)
- 名前のテロップがガシャにおけるものと同じフォントやデザイン。
- サブタイトルテロップのデザインがコミュのタイトルと同じデザイン。
- 一部BGMがゲームから借用。
- MILLIONSTARSの写真が壁に貼られているシーンで、一期生の7人、一期生とTeam8th以外の27人の並び順が、それぞれの枠組み内においてシアターデイズにおけるメインコミュ1周目の登場順と同じ。
- 衣装「シャイニートリニティ」(想像内のみ)。
- 少し慌てがちな未来父とあらゆることに寛容な未来母の性格。
- 翼のスカウト経緯。
- 不死鳥探偵シリーズ(百合子のメモリアルコミュ)。
アニメ版『THE IDOLM@STER』/劇場版『輝きの向こう側へ!』
- チーフプロデューサーの存在。(同一事務所内に2人以上Pがいる作品が稀有)
- 一期生のメンバー。
- レッスン着のデザイン。
ゲッサン版漫画『ミリオンライブ!』
- 765プロライブ劇場のデザイン原案。(立地は異なる)
- 4月1日が火曜日になる暦(2014年など,漫画では2014年確定)。
- 未来が複数の部活を掛け持ちしている。
- 未来と静香がジャングルジム(付近)で夢について語り合うシーン。
- 白馬の模型に乗って登場するまつり。
- 室内でキャッチボールをする昴と海美。
- 静香から志保への呼称に関する設定。
『Blooming Clover』
- 北沢陸(りっくん)の名前などの設定。
- 紬と歌織の登場シーン。
『Brand New Song』
- 百合子らが加入してから当該回の時点で半年が経過したという設定。
その他の漫画作品
登場人物
2023年1月14日の情報公開にて、「MILLIONSTARS」の39名の全員登場が発表された。また、高木順二朗及びプロデューサー(当時は役柄未発表)の会話も流されていた。
※()内の数字Xは第X話に登場したことを示す。
MILLIONSTARS
765プロダクション関係者(アイドル以外)
アイドルの家族・関係者
登場楽曲
挿入歌
※各回のTV放送まで伏字とする。
- 「ToP!!!!!!!!!!!!!」(第1話)
- 「Rat A Tat!!!」(第2話,第1話(BGM))
歌(第2話):春日未来、最上静香、伊吹翼 / MILLIONSTARS
- 「Legend Girls!!」(第3話)
(BGM)
- 「We Have A Dream」(第5話)
歌:春日未来、最上静香、伊吹翼、望月杏奈、七尾百合子、箱崎星梨花、徳川まつり
- 「Thank You!」(第5話)
- 「Star Impression」(第6話)
歌:MILLIONSTARS Team1st
エンディングテーマ
- 「Rat A Tat!!!」(第1話)
- 「セブンカウント」(第4話)
- 「Welcome!!」(第6話)
(BGM)
- 「海風とカスタネット」(第7話)
歌:MILLIONSTARS Team2nd
各話リスト
※TV放送日は最速となるテレビ東京系列での放送日。
※サブタイトルは各回のTV放送予告まで伏字とする。
No. | サブタイトル | TV放送日 | 先行上映 |
---|---|---|---|
第1話 | たったひとつの自分らしい夢 | 2023年10月8日 | 第1幕 |
第2話 | 夢のとびらはオーディション | 2023年10月15日 | 第1幕 |
第3話 | きらめく世界! 私たちのシアター! | 2023年10月22日 | 第1幕 |
第4話 | 原っぱライブ はじめます!? | 2023年10月29日 | 第1幕 |
第5話 | 未完成のThank You! | 2023年11月5日 | 第2幕 |
第6話 | 動き出す夢 ライブシアタープロジェクト! | 2023年11月12日 | 第2幕 |
第7話 | ドキッ! 真夏の海のデビューバトル! | 2023年11月19日 | 第2幕 |
第8話 | 変わるためのステージ | 2023年11月26日 | 第2幕 |
第9話 | ??? | 2023年12月3日 | 第3幕 |
第10話 | ??? | 2023年12月10日 | 第3幕 |
第11話 | ??? | 2023年12月17日 | 第3幕 |
第12話 | ??? | 2023年12月24日 | 第3幕 |
制作スタッフ
企画・製作・原作 | バンダイナムコエンターテインメント |
---|---|
監督 | 綿田慎也 |
CG監督 | 塩谷大介 |
シリーズ構成・脚本 | 加藤陽一 |
キャラデザイン(※1) | 石井哲哉,蔦佳穂里 |
コンセプトアート | 白田真人,緒方菜海,肥田竜二 |
美術・設定 | 坂本夏海 |
美術ボード | ビッグ・スタジオ |
色彩設計 | 滝川ひかる,佐藤美由紀 |
撮影監督 | 織田賢太郎 |
編集 | 齋藤朱里 |
音響監督 | 菊田浩巳 |
音楽 | ランティス |
協力 | バンダイナムコスタジオ |
アニメーション制作 | 白組 |
(※1 アニメーションキャラクターデザイン)
その他・余談
※原則として上節「設定」と被らないものを記載。
※各話単体におけるものは上節「各話リスト」における各話の記事を参照。
- ゲーム『シアターデイズ』ではアニメ先行上映に合わせ、2023年8月18日より「ANIMATION STAGE」というゲームシーズンを展開している。もちろんシアターデイズではそれまでアニメ版とは異なる世界線でのストーリーが展開されてきたが、このシリーズにおけるストーリーは既存のものと異なるアニメ版の世界観で展開され、通常はプレイヤーそのものであるプロデューサーもアニメ同様の2人が登場する。
- 放映前の2023年1月14~15日に開催された『THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 9thLIVE ChoruSp@rkle!!』の開演前時間にて、作品内で使用されるクラップ音源の収録が行われた。少なくとも第1話の音源として使用されている。