ネモ(トレーナー)
ねも
「初めての ポケモン勝負! 楽しんでほしいな!」
概要
『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット』の登場人物。
主人公と同じアカデミーに通う元気で明るい生徒。学籍番号は805C001。
学年としては同じクラスの1年生。そして1年生でありながら生徒会長も務めている才女。
教室では主人公の席の斜め左前が彼女の席であり、教卓に一番近い。
寮暮らしだが、実家は主人公の家の近くであり、所謂お向かいさん。そのため、主人公とは初対面時から好意的である。
その彼女の家は、裏庭にバトルコートがあり、お手伝いさんが何人もいるスゴイ豪邸。家族は作中未登場であるが会話等で姉がいる事が触れられており、親はスマホロトム会社の役員という、れっきとしたお嬢様である。
パルデアの生まれではなく、7歳の頃別の地方から引っ越して来てアカデミーに入学したという設定が明かされている。後に公開された公式web小説によるとポケモン勝負を始めたのは約2年前。
容姿
いままで女性のライバルはいたが、単体では今作が初めて。
褐色肌でそばかすがあり、黒髪のポニーテールで前髪は緑のメッシュ。
右腕に高性能なグローブと思しきものをつけている。制服はバージョンにより異なる。
また、前作までと異なり衣装が共通で体型にも差がない中性的な主人公とは違い、明確に女性的で豊満な体型をしている。年齢は現在のところ不明だが、体格差等から恐らく主人公よりは年上の可能性が高い(パルデアの学校は大学のように幅広い年齢層の学生が通っているので不思議はない)。
外部出演を含めたポケモンや他キャラクターとの身長差、フィギュアのスケールから推定すると身長はおよそ172cmほどと目されており女性としては高身長だと分かる。
後述の性格に目を瞑れば気に入った後輩の世話を焼いてくれる優しいお姉さんなので、pixivではその手のイラストも投稿されている。
要素だけで言えばおねショタ要素を刺激する人物であり、実際に彼女のビジュアルが公開された当初はそういう反応を示すトレーナーが多かった。
性格
バトルが大好きで実力は相当なもの。
- プロローグの時点で「戦(や)ろう」などの物騒な発言が飛び出す
- 初心者の主人公につい本気のメンバーでバトルを仕掛けようとしてクラベル校長にツッコまれる
- 主人公がスター団とトラブルを起こしてバトルした際に、「何やってるのー!」と生徒会長らしく、仲裁しにやって来たかと思いきや「ポケモン勝負するならわたしと! ……でしょ!?」と主人公に怒る
など、バトル好きというよりかはもはや戦闘狂のレベル。
本作は過去作と異なり他トレーナーと目が合っただけではバトルにならず、こちらから話しかけなければバトルにならないこともあって、わざわざバトルを挑みに行くスタイルが更に際立っている。
「お隣に住む快活なお姉さん」枠として期待されていた彼女は、蓋を開けると歴代でも1、2を争うバトルジャンキーだったのである
ただし、これほどのバトル好きである反面モンスターボールを投げるのは苦手。
またペパーが「生徒会長、意外と体力無いんだな……」とこぼしていることから、フィジカルに特段秀でている訳ではないらしい。この点は本人も「意外でしょ?」と自覚しており、アカデミーへの長い階段を途中で休憩しているところをよく目撃されたり、少し前まで引きこもっていたボタンよりも早くヘバるなど中々のレベル。しかしゼロラボまでの長い道のりを歩ききった後に元気よくバトルしているため、別腹のようにバトルが関わる場合は別という可能性も。
加えて上記の通り、教室では一番教卓に近い位置に座り、授業の描写では美術など一部の授業を除いてほぼ後ろ姿ではあるが真面目に受けている様子が見られる。
旅の途中で主人公がアカデミーで授業を受ける際に必ず参加している。
ポケモンリーグの一次試験の面接も一発で合格している等、決して脳筋というわけでもなく、サブイベントのペパー曰く成績優秀とのこと。
主人公や自分の親に対しても「お父様」「お母様」と呼んでいたりと育ちの良さを見せている。
寮内の自室もきれいに整頓されている。ポケモンの餌も自分で用意するが、料理については大雑把で、「大匙一杯って人によるよね」と呟いたほど。
戦い甲斐のあるトレーナーに育っていく主人公に「どんどん実る」と喜んでいく辺りは筋金入り。
上記の通りバトルは好きだが勝つのが好きという訳ではなく、「負けても楽しい」と称して主人公に負けても悔しがるどころか、主人公の成長を喜び応援する。
主人公とバトルしたいあまり先走ってしまいクラベル校長やオモダカに指摘された時は素直に謝罪している。更に主人公のジム戦の方を優先して、主人公のバトルを後回しにするなどの良識は持ち合わせている。手持ちのルガルガンが、気性が荒いまよなかのすがたではなく冷静なまひるのすがたであるのも、彼女がただの戦闘狂ではないことを示唆していると言える。
彼女は従来作のライバルキャラとは異なりパルデア地方各地のジムを巡りチャンピオンランクを目指すストーリー「チャンピオンロード」で顔を合わせていく事になる。
本心としては主人公にチャンピオンランクを目指して欲しいと思っており、積極的に勧誘してくるが、強制するつもりはさらさらなく「決めるのはキミだよ!」とちゃんとこちらの意思を尊重してくれたり、別の選択をしたことに対して言及したりもせず、むしろ「あっちはどうしてるかな?」と気を配る事も促してくれる。
ちなみに当初彼女はテーブルシティ西門から出てセルクルタウンのジムで待っているはずだが、レジェンドルートを優先して東門から出て、そのままボウルタウンに行くとジムの中で待ち構えている。しかもその後にセルクルタウンのジムに向かってもやはり待っている。
そのため主人公を気に入りあれこれ世話を焼き、執着と捉えかねない言動から危ない感情を抱いているのでは→ヤンデレと考えるユーザーもいる。
ただしこれはフリーシナリオを採用した本作の仕様で、どのルートを辿っても等しくイベントが発生するだけであり、他のルートの相棒枠(ペパー(トレーナー)、ネルケ(ポケモン))も主人公が来るのを見計らったように連絡・待機している。
主人公との切磋琢磨の真相
ずっと ずーっと 待ってたの!
最高の勝負…… 始めるよ!
その実態はパルデア地方の最年少チャンピオンランク保持者であり、ポケモンリーグ委員長でトップチャンピオンであるオモダカからも一目置かれている。
主人公のライバルかつチャンピオンのトレーナーはグリーン以来である。
ただしグリーンは初代主人公であるレッドが四天王に挑戦する際に一足早くチャンピオンとなって最後に立ちはだかったという流れであり、初めからチャンピオンランクのネモは異質である。
ネモがチャンピオンランク認定された時期は不明だが、四天王のポピーが対戦終了後に「おじちゃん よぶの おひさしぶり」と、しばらくポピー以降の四天王を突破したトレーナーがいない事を示唆している為、直近の話では無い。(ポケモン勝負を始めたのは2年前との事なので2年以内である事は確かだろう。)
今回の宝探しには「初心に返る」という目的で参加しており、ストーリー上では本来の手持ちを封印し、主人公と同じスタート地点から再出発。アカデミーに着くまでの間にもポケモン勝負に関するどうぐを分けてくれたり、便利なシステムなどを紹介して様々な面で先輩トレーナーとして主人公を導いてくれる。
ただし上記で述べた通り根っからの性格は抑えきれないようで、周りが呆れる場面もしばしば。その実力は学校内でも広まっており、スター団の下っ端がネモと主人公のどちらかとバトルする羽目になり、「勝てる可能性がありそう」と主人公の方に挑むほどである。
それ故に、学内でネモが生徒に勝負を吹っ掛けても断られることが多い。学内では「天才」とも称され恐れられるが、ネモ自身は天才と呼ばれることを快く思っておらず(体力が無かったり、ボール投げが下手だったりと、ポケモントレーナーとして未熟な面も多々ある)、チャンピオンになったのも、「好きなことに一生懸命取り組んだ結果」、要は努力に尽きると主人公に語る。
そしてその真の実力は非常に高くオモダカとのバトルすらある程度温存した状態で突破した事を「私とのバトルでも全力を出してはいなかった」と語られるなど、トレーナーとしての強さはパルデア地方で事実上最強という凄まじい水準に達している。
しかし後述のとある理由から普段は本気を出せず、欲求不満らしい。
彼女との最終戦(6戦目)は、トップチャンピオンであるオモダカ撃破後に行われる。
リーグを出るとそこには息を切らしながら走ってくるネモの姿が。
主人公がチャンピオンになった事を確認すると「わたしのライバルになってください!」とこちらに思いの丈をぶつけてくる。
これに「はい」と答えると彼女は飛び上がって喜び、主人公こそが自分の探し求めていた宝物「全力をぶつけ合える対等なライバル」だと告げる。
その後、本気の彼女とのチャンピオン同士のバトルに勝利すれば「チャンピオンロード」編はクリアとなる。
なお、ダンデ同様、撃破後の彼女の仕草は所謂「めのまえがまっくらになった」を彷彿とさせる。
しかし決着がついた直後に自身を破った主人公に歓喜し、笑顔で再戦を申し込んだ。
余談だが「わたしのライバルになってください!」に対していいえを選択すると「ヤダ!聞こえなかった!」「はいって言ってくれるまで負けない!」「え!ライバルだよね!?」「ラ イ バ ル !?!?」とややメンヘラが暴走したような姿を見ることができる。
このやりとりは後述するポケマスでも再現されている。
最終バトル後の行方
彼女も他の二つのエピソード(レジェンドルート、スターダスト★ストリート)で関わったペパー、ボタンと共に「パルデアの大穴」でのミッションで主人公に協力をしてくれる。
またポケモンバトルではないホラーのような事態にも「わりとワクワクした」と発言する場面も。
ゼロラボに向かう際も他の二人が「親との再会・関係の清算(ペパー)」「主人公への恩返し(ボタン」が主な参加理由であるのに対し彼女の場合は「強いポケモンと戦えると聞いて即決した」らしく、バトルが関われば危険かつ本来ならば禁止されている場所に入ることも辞さないようである。
しかし2人が険悪になったら仲裁したり、パラドックスポケモンが大穴から脱走しそうになったときは率先して事態の対処に動いていた。
クリア後は主人公へのお祝いに学校最強大会を提案するが、初回では生徒会長として大会の運営をしなければならず参加できなかったことを残念がりつつ大会の成功のために張り切っていた。
開会前から主人公の優勝を信じて疑わず、決勝戦ではモブ生徒に混じって背景に応援で参加。
閉会後には主人公がパルデアに来て自分と出会い、ライバルになってくれたことへの感謝を述べると共に優勝を祝福してくれる。
初回クリア後は大会の参加を許可され、以降はランダムで大会の対戦相手として登場するようになる。
主人公と出会うまでの境遇
学校最強大会の初クリア後にアカデミーで彼女に話しかけると、部屋に行けるようになる交流イベントが発生する。ここで前述の学校における彼女の立ち位置が鮮明になると同時に、改めて彼女の人となりが判るようになる。
上記の通り大好きなポケモン勝負に打ち込み、チャンピオンにまで上り詰めた彼女はいつしか周りから「天才だから」「育ちが違うから」と距離を置かれるようになってしまう。
そのため主人公と出会うまでは本気の勝負ができず、友達相手にも手加減することを覚えてしまっていた。
「……っていうか 天才ってさ! がんばってるのに
そんな言葉で まとめられるの 好きじゃないなー!」
この一言こそ彼女の人格と取り巻く環境を如実に反映しているといえるだろう。
これは食堂で「自分のポケモンは強いぜ」と自慢していた生徒が、ネモがバトルに誘うと「ネモは天才でどうせ負けるから嫌だ」と言って断られてしまうシーンが体現している。
同時に「負けても得られるものはある」とも語っており、ポケモンバトルに対して非常に誠実な態度と真っ直ぐな探求心を持ち合わせていることが分かる。
胸の内を明かした彼女は全力を出しても負けるようなライバルができたおかげで、今はどんな勝負でも手を抜いていないことを教えてくれる。
「君だけは わたしと ずーっと 対等で いてほしいな!」
前述した通り正真正銘のお嬢様ではあるが本人は柄ではないらしく、あまり周囲には言わないようにしている。
姉がいることもあり、ネモ自身は親に自由にさせてもらっているらしい。
なお、「諸事情があって本気を出すことができない」のは本作のジムリーダー達も同じであり、カエデはリーグの意向のため相手のレベルに合わせていたが、自分のポケモンを勝たせたい気持ちを持っていた。
また序盤ではバトル中にアドバイスしてくれたり、本来は専門の授業を受けなければ使えないテラスタルを自分の権限を使って授業を免除して使えるようにしてくれるなど先輩らしく主人公を導く場面もある。
以上の点から、現役の学生で現役のチャンピオンの1人、主人公のライバルと異例づくしのキャラとなっている。
なお歴代のチャンピオンとして名前が2文字なのも彼女が初。
初代ライバルであるグリーン以来のチャンピオンとして待ち受けるライバルだが、同じスタートラインから出発した彼とは異なりネモは物語開始時点からチャンピオンである。
この点から歴代作品の「共に成長しあうライバル関係」ではなく「既に頂点にいるトレーナーに追いつき対等になって初めてライバルになる」といった全く新しい切り口から描かれたキャラクターと言える。
手持ちポケモン
上記の通り本来の手持ちは封印し、作中で使用するのは全て主人公と出会ってから育て始めたポケモン。
他にもたくさんのポケモンを育てているようで、ジムで見つけた主人公に勝負を挑もうとするが手持ちをジムリーダー用に調整していたため「これでは満足に戦えない」と肩を落とす場面も。
DLC番外編を含めるとストーリーの進行上避けられない勝負の回数は7回。
意外と少なく歴代のライバルと比べても平均的な記録。(最高記録は前作のホップの10回。)
1戦目 / ネモの家の裏
最初に選んだポケモンによって、ネモの手持ちにプレイヤーに不利なタイプの御三家が加わる。近年のライバルと同じ傾向だが、彼女の場合上記の境遇からあえて本気を出せないように選んだ可能性も。
3戦目 / 3つ目のジムチャレンジ前
このバトル以降は御三家のHPに252の基礎ポイントが振られるようになる。
4戦目 / 5つ目のジムクリア後
5戦目 / 7つ目のジムチャレンジ前
- ルガルガン(まひるのすがた)Lv.42
- ヌメイルLv.42
- パモットLv.42
- マスカーニャ(テラスタル:くさ)/ラウドボーン(テラスタル:ほのお)/ウェーニバル(テラスタル:みず)Lv.43
6戦目 / テーブルシティ
手持ちが6匹に増え、且つ前回よりも20近くレベルが上がっているので注意。
学校最強大会(藍の円盤クリア後)
6戦目からメンバーの変更は無いが、レベルが若干上がっており全参加者の中で最高の数値。
DLC後編のクリア後にはレベルが更に上昇。なおクリア前と異なりオモダカや教師陣より平均レベルが低くなり、ネモより低いのはペパーとボタンのみとなる。
- ルガルガン(まひるのすがた)Lv.71(79)
- ヌメルゴンLv.71(79)
- ノココッチLv.71(79)
- ミミズズLv.71(79)
- パーモットLv.71(79)
- マスカーニャ(テラスタル:くさ)/ラウドボーン(テラスタル:ほのお)/ウェーニバル(テラスタル:みず)Lv.72(80)
7戦目 / ともっこプラザ前
モモワロウに操られたネモとの勝負でDLC番外編のトレーナー戦では唯一のシングルバトル。最高レベルは87とシアノと並びゲーム内で最も高い。
ノココッチ・ミミズズに代わって新たにキタカミの里に生息しているポケモンが加わる。
新メンバーのうちジャラランガは固定で残りの1枠は最初に選んだ御三家によって変化する。
また切り札のテラスタイプがそれぞれの第2タイプに変更されている。これによりこちらが選んだ御三家の進化系に強いタイプになる。
ドラゴンタイプの使い手以外で600族を2種類以上使用する初のケース。
- ルガルガン(まひるのすがた)Lv.86
- ヌメルゴンLv.86
- パーモットLv.86
- ジャラランガLv.86
ニャオハを選んだ場合
ホゲータを選んだ場合
クワッスを選んだ場合
ブルーベリー学園 / 学校最強大会
番外編クリア後には特別講師として解禁されいつでも任意のタイミングで勝負ができるように。
7戦目とレベルは変わらないがヌメルゴンが外れ、テラリウムドームに生息する歴代御三家ポケモンがメンバー入り。例に漏れず最初に選んだポケモンによって変化し、こちらの御三家と同じタイプのポケモンが新たに加わる。更に全ての手持ちに基礎ポイントが振られており以前よりも強さが跳ね上がっている。以降は学校最強大会もこちらのメンバー固定となる。
- ルガルガン(まひるのすがた)Lv.86
- パーモットLv.86
- ジャラランガLv.86
ニャオハを選んだ場合
- ジュナイパーLv.86
- アブリボンLv.86
- ウェーニバル(テラスタル:かくとう)Lv.87
ホゲータを選んだ場合
- ゴウカザルLv.86
- ミロカロスLv.86
- マスカーニャ(テラスタル:あく)Lv.87
クワッスを選んだ場合
- ゲッコウガLv.86
- ヨノワールLv.86
- ラウドボーン(テラスタル:ゴースト)Lv.87
他媒体
Web小説『きみと雨上がりを』
—————世界はきれいだった。
きみと出会う前よりも、ずっと。
『SV』1周年記念に公開されたオリジナル短編小説。
原作のチャンピオンロードを踏襲した物語がネモの視点で展開される。
ゲーム内では希薄だった彼女の心理描写や生徒会長になった経緯、右手のグローブの隠された機能など様々な見所が散りばめられている。
著者は『響け!ユーフォニアム』の作者・武田綾乃氏。
挿絵にはさいとうなおき氏をはじめとした複数のイラストレーターが起用されている。
以下公式のあらすじより引用。
パルデア地方のオレンジアカデミーの生徒会長であるネモは、近所に引っ越してきた転入生の少女・アンナを学校まで案内することに。出会ってすぐのポケモン勝負で、ネモはアンナの瞳の奥にきらめくものを見る。実力派作家・武田綾乃が独自の視点で描く、ネモとアンナの二人の「宝探し」の物語。
各アニメ作品
テレビアニメ『ポケットモンスター』シリーズ
CV:喜多村英梨
初登場は第8シリーズ目にあたる『ポケットモンスター』の第10話「ネモとコルサと」。
その後も数回登場しているため、詳細は「ネモ(アニポケ)」の記事を参照。
『放課後のブレス』
CV:松井恵理子
本編の前日譚を描くwebアニメにも第1話から登場。
当初の出番はアカデミーの生徒にテラスタルを教えたり、オハラの演奏会に教師陣と参列する様子が描かれる程度と控えめ。
スポットが当たるのは第2話『息をのむ』。
今作でも既にチャンピオンランクであり、打倒ネモに燃えるアカデミーの生徒・アリキスに連勝中。
冒頭でもタイカイデンを使って彼のマスカーニャを一蹴しその様子がホーマによって大々的に報道された。
そのニュースを見た他の生徒が「ネモって子すごいね」「だって天才だもん」と口にしていることから、すでに本編開始前と同じように周りからは特別視され一線を引かれている様子。
アリキスとの再戦(6vs6のフルバトル)では、上記のタイカイデンを含め手持ち3体を失うもののパルデアケンタロスを繰り出し彼の手持ちをあと1体まで追い詰める。
ピンチに駆けつけたマスカーニャを見て「強かった子」と称するなど、彼女の記憶にも強く刻まれていることが窺える。
絆を取り戻した2人のテラスタルに応えるようにネモもケンタロスをテラスタルし、一進一退のバトルを繰り広げた。
続く第3話ではアリキスとの勝負を「天才ネモ」の見出しでホーマが記事にしようとしたが、最終的に他の部員に却下されボツとなった。
上記の勝負を含めアリキスに三連勝している事が判明。
最終回では生徒会長として朝礼台に立ち、全校生徒を前に高らかに演説のようなものを行なっていた。
余談
- 名前の由来の候補はネモフィラ、もしくはアネモネあたりが有力。前者の花言葉は快活な性格を表す「清々しい心」、作中での心境を思うといささか皮肉だが「どこでも成功」など。後者のアネモネは悲劇的なエピソードを多く持つ花だが、花言葉的には「期待」・「あなたを信じて待つ」というこれまた彼女に当てはまるものが揃っている。
- 一方、ラテン語でネモは「誰でもない」という意味を持つ。放課後のブレスに登場するアリキスがラテン語で「誰か」を意味し、明らかにネモを意識して名付けられていることからこちらも少なからず関係があるかもしれない。
- 彼女の実家にはフカマルやヌメラ、ラッキー、パチリスを飼っており、ペット要員がガチ構成だと廃人プレイヤーから囁かれているとかいないとか。またゲッコウガのような絵画が飾られているが、こちらは主人公がクワッスを選んだ場合に限りネモの手持ちに加わることとなった。
- パルデア地方では上記の通りトレーナーと目が合っただけではバトルにはならない文化だが、そうなったのは「ネモが片っ端から勝負をかけまくったため、お互いの同意を得なければバトルにはならないようにしたのではないか」という説が冗談交じりに囁かれている。……真面目な話、今作の仕様上NPCの視界に入っただけで足止めをくらう、といった事態を防ぐための措置と思われる。
- ゼロの秘宝後編藍の円盤の舞台となるブルーベリー学園はポケモンバトルの教育に力を入れているということで、バトル大好きなネモからしたら大喜びしそうな環境であるが、残念ながらこちらでは出番が無かった。
- 後に特別講師として招待された際のボタンとの特殊会話では、上記の方針をやはり気に入ったものの、主人公や友達や真摯な先生達がいる今のアカデミーの方が好きだと語った。
- 意外なところではブルベリーグ四天王のタロとは以前から面識があり、パーティー会場で1度会ったことがある様子。その場にいたタロの父親がジムリーダーと知るとドレス姿のまま勝負を挑みタロや周りの人間を驚かせたが、ジムリーダー本人には「あのお嬢さん 好きなように やってて いいじゃねえか!」と気に入られた模様。
- タロ&ネモ パーティのすがた第二弾by高梨かずき
- 他に会話が発生するのはペパーやゼイユ、スグリといった友達をはじめストーリーでも関わりのあるオモダカやアカデミー教師のハッサクとキハダ。なお担任であるジニアとは特にイベントが設定されていない。(他の友達2人はそれぞれの担任と会話が発生する。)
- 前述の通り番外編で戦う時にはキタカミに生息するポケモンが手持ちに加わっているのだが、戦うのは到着当日の夜であり、いつの間に捕まえて育てたのかとプレイヤーたちからは疑問に思われている(中には「ネモなら操られていても短時間でポケモンの捕獲と育成くらいはやりそう」という意見も)。
- 番外編のネモは洗脳されているはずなのだが「キビキビ勝負ー!!」と勝負を挑んでくるのでスグリが「なんかちょっと意識残ってない?」と語り、「洗脳されてたはずなのにいつも通り」と感じているプレイヤーも多数。モモワロウの毒はその人物の持っている欲望が引き出される事から、戦闘欲を引き出された結果このような形になったのであろう。