基礎データ
全国図鑑 | No.1018 |
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ブルーベリー図鑑 | No.162 |
ローマ字表記 | Briduras |
ぶんるい | ごうきんポケモン |
タイプ | はがね/ドラゴン |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 60.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | じきゅうりょく/がんじょう/すじがねいり(隠れ特性) |
タマゴグループ | こうぶつ/ドラゴン |
他言語の名称
ドイツ語 | Briduradon |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Archaldon |
フランス語 | Pondralugon |
韓国語 | 브리두라스 |
中国語(簡体字) | 铝钢桥龙 |
中国語(繁体字) | 鋁鋼橋龍 |
進化
概要
初登場はポケモンSVの追加コンテンツ・『ゼロの秘宝』で、新たに確認されたジュラルドンの進化形。
元々合計種族値が535とかなり高い方だった(第8世代ではドラパルト、ガチグマに次いで高い)ジュラルドンが、初登場の次の世代で会得した追加進化である。
進化前よりもカクカクしており、折り畳まれた鉄橋とゴジラ立ちのロボット怪獣を合わせたような風貌。頭部には鶏冠、尻尾には棘が生え、後ろから見るとドラゴンのような頭部に見える。身長も上がっているが、体重は60kgと相変わらず軽量。
腹部の青黒い部分は大型化して全身に行き渡り、騎士鎧のように配置されたその装甲は、ナックルジムのユニフォームにも見えるカラーリングである。
普段は山中で穴を掘って餌を探して暮らしており、落盤に落ちても平気なほどの頑丈さを誇るが、ピンチになると普段沿っている上体を吊り橋のように伸ばし、動きが鈍くなる代わりに重心が安定した四つん這いになることで、剣竜にも見えるシルエットとなる。
ちなみに寝る時もこのようなポーズになる。
また、エネルギーラインで繋がれる手足の末端に静電気を集めて充填することで、でんきタイプでないが、本来体内に生成されない電気エネルギーを強力なビームとして放つことが可能。
特に嵐などの悪天候では静電気が集めやすくなるため、ビームを通常より素早く撃てるらしい。
恐らくだが名前の由来は、進化前と同様にジュラルミンと、伸ばした上体が吊り橋のように見える事から、英語で橋を意味する「Bridge(ブリッジ)」と思われる。
色違いはお腹の赤い模様が消え、全身が爽やかな水色となる。
ゲーム上の特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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ブリジュラス | 90 | 105 | 130 | 125 | 65 | 85 | 600 |
ジュラルドン | 70 | 95 | 115 | 120 | 50 | 85 | 535 |
上昇値 | +20 | +10 | +15 | +5 | +15 | 0 | +65 |
なんと進化により合計種族値が600になり、ジュラルドン族が600族へと昇格を果たした。
主に耐久面を中心に上昇しており、意外なことにその素早さはそのまま。鈍くなる代わりに耐久面をガッツリ上げる調整が多い追加進化では割と珍しい。
ただ特殊耐久は改善こそされたもののまだ並程度なので、とつげきチョッキでも持たせなければ、特殊を受ける事に過度な期待はできない。
当初は無駄気味になる種族値配分に加えて同じタイプかつ特殊受けのヒスイヌメルゴンでさえ、アカツキのガチグマの登場で環境から消えたことから、事前評価がかなり低かった。
しかし後述の特性・技範囲・専用技・補助技の兼ね合いにより、その評価を覆して強ポケへとのし上がった。
ほぼ死に特性だった通常特性が、いずれも使いやすい特性へと変化した。また習得技も広くなったため、物理特殊どちらの型でも使える。
むしろ両採用も出来る程であり、かなり有用な技も多い。物理ならドラゴンテールやアイアンヘッド、がんせきふうじ。特殊なら後述する専用技の他に、りゅうせいぐん、ラスターカノン、10まんボルトなど。
通常特性はじきゅうりょくを活かす場合、てっぺきもボディプレスも習得できるので対物理の攻防一体の要塞と化すこともできる。
またがんじょうを活かしたミラーコート・メタルバーストよる反撃も可能であり、ステルスロックやほえる・両壁・でんじはとサポート技も豊富。
隠れ特性のみ進化前と同じすじがねいりだが、このゆびとまれやいかりのこなの無視はダブルでは変わらず強力であり、特にSVのダブルでは火力と耐性を兼ね備えたこの指要員として環境トップに君臨するオーガポンに対し、高い物理耐久も含めてかまどのめん以外なら有利を取れる(後述の通り専用技が雨パとの相性がいいため、構築次第ではかまどオーガポンにも隙を晒さない)のは大きいだろう。
専用技としてエレクトロビームを覚える。
電気技なのでタイプ不一致ではあるが、ソーラービームのように天候が雨だと即座に撃てる溜め技となっており、更にメテオビームのように特攻を1段階上げる効果もある。
また、ジュラルドン待望のじめん技「じしん」や、命中安定のかくとう技「はどうだん」も習得可能に。
エレクトロビームだけでなくメテオビームも覚えることから、「パワフルハーブ」とのシナジーもある。CS「がんじょう」「パワフルハーブ」型などならカタログスペックを直に振るうことができるだろう。
はがね・ドラゴンの競合相手には、進化前のジュラルドンを除けば同じく600族のヒスイヌメルゴンがいるが、特性が全く違う上に、物理耐久がより高いことから「てっぺき」→「ボディプレス」コンボはこちらの方が威力が出る、特殊攻撃による火力では上回るなど性能はだいぶ違うため差別化には困らない。
テラレイドバトルでもてっぺき積みのボディプレス戦法が強力。特性じきゅうりょくとの相性が良く、防御を上昇させる事が可能。物理アタッカー相手なら楽に勝つことができるだろう。
一応ブリジュラスがヒスイヌメルゴンなどに劣る点としては、特殊耐久が心許無くシェルアーマーもないことから居座りは安定しづらいほか、体重が軽過ぎて「ヘビーボンバー」の威力が低く物理攻撃手段が少ない、という点がある。
総括すると、ジュラルドンの強みを真っ当に伸ばした進化だと言え、別の方向に舵を切り出す事も多い追加形態としては、珍しい調整である。
またやはり中途半端になりがちで両刀配分は好まれない中、こうげき、ぼうぎょ、とくこうとすべてを生かしているのは非常に珍しいポケモンである。
進化するために必要な「ふくごうきんぞく」は購買部にて300BPで買える他、ドーム内部にも一つだけ落ちている。
またブルーベリー図鑑を190種類埋めると報酬でゲットできる、どうぐプリンターで生成と、入手できる機会は多いため気軽に使うことが可能。
解禁早々ダブルバトルで広く使われており、特にトルネロスの「あまごい」やペリッパーの「あめふらし」でサポートした型が主流。テラスタイプはかくとう対策になる上に耐性優秀なフェアリー、弱点を綺麗に補完できるひこう、じめんウエポンと「キノコのほうし」を一遍に対策できるくさ、元の優秀なタイプを捨てずに済むステラが主流。
「じきゅうりょく」と「バークアウト」を活かして要塞化を図る型も一定数存在。
シングルバトルでも使用率10位内とダブル以上に活躍。その耐久を活かした物理受け及び「ステルスロック」起点型や、非テラスタル前提の「がんじょう」「パワフルハーブ」型、ダブルと同じくペリッパーと組んだ雨下「エレクトロビーム」型が主流。
テラスタイプはフェアリーやひこう、ステラが多い。次いで、雨パとのシナジーがある水もそこそこ見かける。
一番大きいのは「じきゅうりょく」と「てっぺき」で面白いように上がる防御ランクを活かして「ボディプレス」をぶっ放すことで受けループ対策ができることである。
「りゅうせいぐん」と「てっていこうせん」を両方覚えることから、「こだわりメガネ」撃ち逃げ型も中には存在する。「こだわりメガネ」を持ってC特化「りゅうせいぐん」を叩き込めば、H4振りカイリューぐらいは「マルチスケイル」貫通で確定1発となる。
また「ドラゴンテール」+「ステルスロック」型もガブリアスと違い、フェアリーが弱点ではないことに加え「アイアンヘッド」をタイプ一致で撃てるためフェアリータイプ相手にも腐らないという利点がある。
「がんじょう」「ミラーコート」型ならタイプ相性上苦手なアカツキガチグマに対する有利・不利も、上手く作戦が決まりさえすれば逆転することまでできる。もっとも、このような型は注意すれば簡単に対処できるため、過信は禁物。
れんげきウーラオスの「すいりゅうれんだ」、カイリューの「いかさまダイス」+「スケイルショット」など連続攻撃技がそこそこ多い環境なので、それらに対して「じきゅうりょく」を合わせて「ボディプレス」で手痛い一撃を浴びせる動きも強い。カイリューも迂闊にはがねやでんきのテラスタルを切ってしまって結果的に「ボディプレス」が等倍以上で通ることも少なくない。
シーズン15になると対れんげきウーラオスと対面性能に特化させたCS「がんじょう」「ジャポのみ」襷潰し型も見られるように。C特化かつ「ジャポのみ」が入って「マルチスケイル」が剥がれれば、カイリューなどはHD特化近くにしない限り「りゅうせいぐん」を耐えられない。
シーズン16最終10位構築には、ようきC無振りにも拘らず「じきゅうりょく」ブリジュラスのためだけに「だいちのちから」を覚えたれいじゅうランドロスがエントリーされているぐらいであった。
多少誇張は入るかもしれないが、シーズン17にはブリジュラスを対策するために「きあいだま」を搭載したやんちゃACSカイリューが開発されたぐらいである。
禁止級伝説が解禁されたシリーズ7ではミライドンに明確に有利な上に、偶にいるホウオウやザシアンにもある程度対抗できることから、使用率は高止まりとなっている。
準伝説・パラドックスポケモン以上が使用不可のレギュレーションHでは、目の上のたん瘤であったハバタクカミやコライドンが存在しないことから、シングル・ダブル共にトップメタと言える活躍を果たしている。
特にダブルバトルでは、ペリッパーとイダイトウ♂の雨パコンビに組み込んだ「雨ブリジュラス」が同環境の最右翼構築となっている。
1つ1つの型はそれほど飛び抜けたスペックではないが、数多くの型が存在しておりそれを識別し間違えると致命傷になりやすいのがブリジュラスの真の強みと言える。
また、前評判では「特殊技で処理すれば問題ない」と過小評価されていたが、実際に使われると「特殊技で処理しないと使われた側のパーティが崩壊する」と評価が変わっていった。このような対策必須の対物理スペシャリストとしての面も最大の評価点の1つである。
使用トレーナー
ゲーム版
余談
異例ずくめの600族
第4世代以降追加された無進化ポケモンで追加進化したポケモンはブリジュラスが初となる。
「1進化目」「世代を跨いだ追加進化」「レベルアップ以外での進化」による600族は当然初の事例で、同世代に2種登場するのは第3世代以来。
道具を与えれば進化出来るため、Lv1からでも進化可能である。
600族については非公式な用語でありながら、公式では過去に第七世代までの600族のグッズを『進化するほど強くなる「大器晩成」なポケモンたち』として出しており、これらのポケモンに対し「はじめは頼りないかもしれないけれど冒険やバトルを通して成長していく」との記載があるため、少なくとも大器晩成型のポケモンには該当しない。
そのため、種族値合計こそ600であるものの上記の異例ずくめな事例から、ブリジュラスを600族認定することに違和感を覚える人もいるようである(似た例としては、序盤鳥のタイカイデンやカラミンゴが存在する)。
これまで20年以上600族には大器晩成型しか存在しておらず、大器晩成型ではないならば600族とは思えないという声が上がるのも仕方がないのかも知れない。
一方で、タイプ関連や使い手のポジション、種族数、登場タイミング、専用要素の有無など細かい要素で言えばなんだかんだ毎世代のように前例を打破する種族が登場しており、それらを600族という種族値のみで定義してきた歴史があるため(準伝説を含むかの議論はあるものの)初の大器晩成型ではない600族として受け入れる意見も当然ながら普通に存在する
なお、12月末から2024年1月の上旬まで行われた大量発生イベントでは600族に進化するミニリュウ、ジャラコとともにジュラルドンがピックアップされている。
その他
- 前作である剣盾ではピカチュウ、イーブイ、ニャースの3匹が『進化前でありながらキョダイマックスが出来る』という特徴があったが、ブリジュラスの登場によりジュラルドンもこれに該当するようになった。このため、前者3体と同様にキョダイマックス個体のジュラルドンはPokémon HOME経由でそのまま剣盾からSVに送ることはできず、一旦ダイスープを使って通常個体にする必要がある。
- ブリジュラスを剣盾に送る(及び戻す)ことは不可能だが、もしかしたらこちらでキョダイマックスが復活する可能性はあり、夢は尽きない。タケシやサカキ、ツツジ、フヨウ、ギーマ同様、以降の作品では相棒が進化したキバナを見れるのかもしれない。
- キョダイマックスメルメタルにも「荷電粒子砲」を発射するという設定があり、仮にこの「荷電粒子砲」が専用技だとしたら、メルメタルのタイプや合計種族値的にもブリジュラスと類似性があると言えるのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
追加進化(第9世代)
1017.オーガポン(みどりのめん・いどのめん・かまどのめん・いしずえのめん) →
1018.ブリジュラス
→ 1019.カミツオロチ
同複合タイプ
600族・最終進化系
世代 | ポケモン |
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第1世代 | カイリュー |
第2世代 | バンギラス |
第3世代 | ボーマンダ メタグロス |
第4世代 | ガブリアス |
第5世代 | サザンドラ |
第6世代 | ヌメルゴン |
第7世代 | ジャラランガ |
第8世代 | ドラパルト ヒスイヌメルゴン |
第9世代 | セグレイブ ブリジュラス |
関連ポケモン等
- バンギラス:進化前のライバル
- テツノイバラ:進化前のライバルとよく似たポケモン。ジュラルドンと張り合うかのように身体がメタリックになった
- ドサイドン:地方で最強のジムリーダーの切り札だったサイドンから追加進化したポケモン。何の偶然なのか同じ怪獣モチーフかつ名前が少し似ている。