「アンベ~ アンベ~ 妖怪オンブオバケ~」
概要
近頃オカルトに凝っていたブルドントがオカルトとバラノイアの科学を合体させた『オカルト科学』で作り出すことに成功したオバケで、ブルドント曰く「凄い発明」。
バラノイアの科学を使っているが他のマシン獣のような機械要素は一切なく、ピンク色の布に短い手足が生えた大柄の肥満体型をしている。体の割に顔は小さく先が二つに割れた黒いとさかのような頭をしており、目は細く常にニヤけた表情をしている。額には緑と青のボタンが1つずつ、左胸と右わき腹には黄色、青、緑のボタンがそれぞれ1つずつ付いている。そして口には大きなファスナーが付いているというどこか愛嬌のある脱力系な姿をしている。それでもどこか得体の知れない怖さを醸し出しており、初めて対峙した時には昌平は腰を抜かし樹里と桃は悲鳴を上げて抱き合って怖がっていた。
カクレンジャーと戦った妖怪軍団とは関係ないが、オンブオバケ自身も妖怪と名乗っており、サスケもその存在と対策を知っておりドロンチェンジャーの「妖怪探知機能」にも反応する。
能力
そんな見た目と裏腹にスペックは高く、青い人魂になって空を飛び人間に取り憑く、といういかにも妖怪らしい能力を持っている。取り憑かれた人間は姿が見えないオンブオバケを文字通り「おんぶ」した状態になり、押し潰されるとかなりの苦痛と重さを味わいまともに動けなくなり、取り憑つかれた人間に触れると感電してしまう。戦闘能力も高く、両手からはピンク色のビーム(攻撃用と拘束用の2種類)を放ち、そのブヨブヨの体で相手の光線技を吸収して倍にして打ち返すなど非常に強力。
特に光線吸収能力はとても強力であり、オーレンジャーロボのレオンビーム、ドグバルカン、モアキャノン、クラウンファイナルクラッシュを立て続けに吸収して打ち返す。 レッドパンチャーのパンチャーガトリングやバスターオーレンジャーロボのビッグキャノンバーストも効き目がなく、果てはオーレンジャー本編のラスボスであるカイザーブルドントとマルチーワを倒す決まり手となったキングピラミッダーのスーパーレジェンドビーム(敵母艦50機編隊を消滅させる威力!)すらも無効化してしまう(スーパーレジェンドビームを吸収した時は物凄く体が膨張していた)。
物理攻撃は反射できないが、ブヨブヨの体には生半可な攻撃は通用せず、オーレンジャーロボのパンチやタウラスダイブ、レッドパンチャーの連続パンチを受けてもまるで平気だった。また肥満体系にもかかわらず動きは機敏で、劇中では何度も跳び跳ねる仕草を見せ、肉弾戦ではサスケと鶴姫を圧倒していた。しかし黒いとさかのような頭の部分は固く攻撃を受け流すことができず普通にダメージを受けてしまう。
カクレンジャー本編に登場する妖怪のように妖怪エネルギーの落雷を浴びなくても巨大化が可能で、ブルドントが指先から発射するビームを浴びると青黒いオンブオバケの絵が出現し、口のファスナーを開けると巨大化したオンブオバケが出現するという演出だった。
活躍
ブルドントによって生み出されると、バラハグルマのスーパー歯車を取り付けたバーロ兵に他のオーレンジャー共々敗れた三田裕司(オーブルー)が立ち寄った神社に出現し裕司に憑依。合流した他のオーレンジャーを怖がらせた後巨大化し、オーレンジャーの巨大戦力の光線をことごとく跳ね返して撤退に追い込んだ。
さらにバラハグルマにスーパー歯車を取り付けられて暴走したオーレンジャーロボを取り返す為に出動したオーブロッカーのコックピットに乱入するとビームを放ち乗っていたオーレンジャーを追い出してオーブロッカーを奪い取り、バラハグルマの操るオーレンジャーロボと街中で交戦中に仲裁に来たガンマジンをお化けが嫌いという弱点を突いて脅かして追い返す。
その後オーレンジャー、カクレンジャーの「秘策」(後述参照)によりオーブロッカーを奪還されてしまい、逃亡を図るも最終的には全員揃ったカクレンジャーおよび合流したオーレンジャー、キングレンジャーと対峙する。
バラハグルマとともにオーレンジャー、カクレンジャーと戦うがカクレマル・スーパー電光波、カクレンジャーボール、キングビクトリーフラッシュを連続で受け倒された。直後にブルドントの放ったビームで巨大化。バラハグルマと共にブロッカーロボと戦うが、何故か光線の一斉掃射を反射することができなくなって追い詰められ、その事に皇妃ヒステリアの怒りが爆発し、バッカスフンドとブルドントに協力するように言ったためバラハグルマと「超マシン妖怪合体」を行いオンブハグルマとなった。
変態
オンブオバケの特徴は前述のチートレベルの戦闘能力もあるが、それ以上に印象的なのが若い美女の精気が大好きで長い舌を伸ばして顔を舐めることによって吸い取るという今では絶対放送できないようなとんでもないセクハラ能力を持っている。長い舌は美女との距離が離れていると舌を美女の体に巻きつけ、接近してペロペロと舐めまわして精気を吸い取るといった使い方をする。吸い取った精気はオンブオバケのエネルギーになり吸い取った分だけ体が膨張する。一方精気を吸われた美女は体の力が抜けて抵抗する気力を無くし苦悶の表情を浮かべてしまう。ちなみにピーコック男の時は舌は伸ばさず直接顔を舐めて吸う。
劇中では強奪されたオーブロッカー奪還のために滝壺で水着姿になって遊んで囮となっていた樹里、同じく囮作戦に参加しておりその後本部に状況を知らせるべくオンブオバケの化けたU.A.O.H. 隊員が運転する車に乗り込んだ桃、飼っていたペットの犬や街の人々を助けてくれたお礼に襲われている桃を助けようとした16歳の女子高校生瞳ちゃん、そして瞳ちゃん救出に向かった鶴姫と計4人の女性を襲った。特に瞳ちゃんは街で襲われた後カクレンジャーから逃げるための人質として連れ去られ今度は観覧車の中という2人きりの密室の中でペロペロと舐められ、カクレンジャーの救出が遅ければ危うく全ての精気を吸われるところだった(オンブオバケ自身も全部いただくぞと発言して吸っていた)。
その他
声を演じた安西氏は劇場版カクレンジャーでもオオニュウドウの声を担当しており、過去にも『超電子バイオマン』でジュウオウ役でレギュラー出演していたが、2021年3月に逝去したため、今作が最後の特撮出演となった。
二次創作における扱い
公式で「若い美女の精気が大好きで長い舌を伸ばして吸い取る」というキャラ設定がされている以上、当然ヒロピンやR-18のタグが付く作品がほとんどである。
中には、巨大な男根を生やして美女に挿入中出ししたり、体中を舐めまわして精気やエネルギーを吸うのはもちろん、同時に正義の心や倫理観といった人間性も舐め取って奪い、唾液に含まれている人間の体を敏感にさせる"妖怪因子"を全身に送り込むことで、美女をオンブオバケ化して自分の奥さんにして一緒に美女を襲いに行くといった作者のオリジナルのアイデアを活かした個性的なイラストも見られる。
さらに、他のスーパー戦隊シリーズや特撮作品に登場するヒロインを襲う小説やチャットも存在する。
戦隊怪人の中でも知名度が低く作品数も多くないが、コイツに性癖を歪められた人達にとってはたまらないものがあるだろう。
関連イラスト
関連項目
オーレVSカクレンジャー 忍者戦隊カクレンジャー 超力戦隊オーレンジャー
ペロリスト:好きな相手をなりふり構わず舐め回す変態というオンブオバケの特徴を完璧に表現したような言葉。だがこの言葉が定着したのは2010年と、オンブオバケが登場した『オーレVSカクレンジャー』がリリースされた1996年から約14年も未来の話であり、そういう意味ではオンブオバケは「時代を先取りしすぎた変態」とも言える。
スーパー戦隊の関連怪人
バラクローズ:オーレンジャー本編に登場したマシン獣。作中では作戦の一環で女子更衣室で着替えを行っている樹里と桃に対して覗き行為を行うが気づかれて逃走し、追いつかれて樹里と交戦した際には「女の子の着替えを覗くなんて、マシン獣の風上にも置けないわね!」と軽蔑されるも、後に樹里を追い詰めた際には樹里のビキニ姿に見惚れてしまう。
バラナイトメア:11年もの間小学生の幼女を誘拐し写真の中に閉じ込める行為を繰り返し、桃を襲い昏睡状態にまで追い込む。
モクモクレン:カクレンジャー本編に登場した妖怪。鶴姫に一目惚れし、毎晩幻覚を見せて結婚を迫るも拒否される。
しかしいずれもこの記事で記述されているオンブオバケの変態行為の数々と比べれば遥かにマシである。
総長ガイナモ:『オーレVSカクレンジャー』がリリースされた同年の1996年に放送されていた『激走戦隊カーレンジャー』に登場する悪の組織のリーダー格。作中では『幹部である美女のお尻を舌を伸ばして舐めようとする』というオンブオバケを彷彿とさせることをしたが未遂に終わった。ちなみにバラクローズとは中の人が同じである。
ラクシャーサ:『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』に登場するラスボス。こちらは触手を伸ばして「戦士の魂」を喰らって腰抜けに変えていた。またVSシリーズに登場した怪人という点が共通している。
関連する他作品のキャラクター・人物
ブローノ・ブチャラティ:漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』の第5部に登場するキャラクター。外見こそイケメンな男性だが、『嘘かどうか判別できる』という名目で相手の顔(の汗)を舐めるというオンブオバケとは別の意味での変態行為を行っている。
戦隊VSシリーズ敵キャラリンク