――ゴルシ艦に燃料は不要だ。
面白けりゃ勝手に走る。飽きたら知らね。
ゴー・ルド=シップ1世。
(詩人、超哲学者、鬼冒険家/????~)
「邪魔だ邪魔だ! どけどけーーっっ!!」
ラストの直線、最後方にいたはずの
ニクイアイツが銀髪なびかせブッ込んだ!
「ヒャッホーウ! マクれマクれ~!」
大胆不敵、虚外千万の瞬間移動を駆使し――
ゴール板を抜けると、そこは北極でした。
「うおっと間違ってK点越えしちまった!
もー、ゴルシちゃんてばウッカリ☆」
次回、『おでん!』ゼッテー見ろよな!
――サポートカード『[不沈艦の進撃]ゴールドシップ』のエピソード(原文ママ)より――
ビュティ「わけわからん!!!」
概要
現実の競走馬を擬人化させた『ウマ娘プリティーダービー』で一人ぶっ飛んだ言動・行動から大いに注目を集めているウマ娘、ゴールドシップ。
本馬が破天荒なもんだからウマ娘化したゴルシもハチャメチャなキャラになっており、「一人ボーボボの世界に生きている」「ウマ娘界のハジケリスト」「ゴルシの台詞だけ考えたの澤井(ボーボボの作者)だろ」などと言われている。
こんなキャラでもモチーフとなったゴールドシップ号も本当にアレなので「まぁゴルシだし」と受け入れられていたりする。
また、表記ゆれとして「馬馬馬ー馬・馬ー馬馬」や「ゴゴゴーゴ・ゴーゴゴ」もある。
ボーボボとゴルシの共通点
ゴールドシップ自身は、アニメ版第一期、そしてYouTubeで配信を行っていた時から、奇人ぶり・変人ぶりが押し出されたキャラクターであったが、満を辞してリリースされたゲームでは、アニメ版・YouTube版に輪を掛けてぶっ飛んだ言動を行うハジケリストと化していた。
折しもボーボボは2021年を以って連載20年を迎えたことで、109をはじめとして各方面とコラボを行っていた上に、後輩漫画と被る構図が出たり、あげくにはこれの公開日に関連するサブタイトル回が公開されたり、令和になって予言のようにネタが引っ張り出されていた。
しかも、ボーボボの本編でも旧毛狩り隊編で魚雷ガールが愛しのソフトンを見つめていると突然馬になり、「明日のG1死んでも勝つ!! オグリにゃ負けられねぇ!!」とトレーニングに励みだすというギャグがあったりと、ウマ娘と被るようなネタまで存在していた。ゴルシがよくネタに使うおでんについてもボーボボではアーマーになったり、バトルフィールドになったり、モチーフのキャラがいたりと何かと縁のある食べ物だったりする。20年を超えて世相を反映するとか、このマンガは一体何なのだろうか……。
その上、ウマ娘配信の少し前にオンラインイベントを開催したり、ウマ娘と同じ運営元であるCygamesの人気ゲーム『グランブルーファンタジー』とのコラボが開催されるなど注目度が上がっており、長期的な相乗効果を生み出すことに繋がっている。
上記画像の台詞は原作とほぼ同じだが、ボーボボが言っていても全く違和感がない。
後にも先にもこんな芸当ができるのはゴルシくらいだろう。
そんなこともあってかゴールドシップのセリフかボーボボキャラのセリフか当てるクイズも作られている。
そんなギャグ要素ばかりが目立ってはいるが、仲間思いで情に厚く、不意に良いことを言う点も共通点に挙げられる。
話題になるとゴルシにボーボボの要素を加えたイラストが徐々に増え始め、ウマ娘が注目を集めるきっかけの一つになった。
人類には早すぎた漫画と言われるボーボボだが、こんな形で追いついてくるヤツいるとは誰が想像しただろうか。
ただし、まだ人類も他のウマ娘もゴルシに追い付けていない。
なお、そんな中でもかろうじてテイエムオペラオーだけはゴルシと問答(シチュエーション表現対決)で互角に渡り合える。
……といってもその様子とお題が傍から見れば両者の独特な世界観をぶつけあってるようにしか見えず、結局プレイヤーは審判を任されたトレーナー共々置いてけぼりである。
ハジケリストとして
一部で彼女の言動はボーボボというより首領パッチ寄りではないかと議論されることもある(ボーボボは女子供には基本的に手を上げないし、モノローグからしてもバトルを優位に進めるためにハジケているフシがあるのに対し、首領パッチは完全に無軌道で、自分が不利になろうとも構わず好きなようにボケているため)。が、歴戦のハジケリストでもない限りこの議論について行けない。
ゴルシをボーボボ的ポジションに置いた場合、彼女に振り回されることの多いスペシャルウィークやメジロマックイーンがビュティに相当するツッコミ役を務めることが多い。
そのせいか彼女たちがビュティのツッコミ風になっていてもこのタグが使われる。
ちなみに、競走馬としてのゴルシには性格が真反対の親友ジャスタウェイが存在している。こちらは性格こそ真面目な優等生だが、名前の元ネタがボーボボと同じジャンプ系列のギャグ漫画である銀魂であり、実装されたらとんでもギャグ時空が繰り広げられる…かもしれない。
以下、ゴルシ様の武勇伝(または奇行)
アニメ版
- ウイニングライブではブレイクダンスさながらの逆立ちを披露
- ライブの特訓で歌も踊りも無視して座禅を組む
- レースの特訓で土手に丸太を打ち込む(片手持ちのハンマーで)
- 秘密のメニューと聞いて内容の分からないシークレット鯛焼きを大量に注文する
- メジロマックイーンにちょっかいをかけては目を痛めるが、次のシーンではもうケロっとしている。
- 練習中に同じく目を怪我し、眼帯を余儀なく付けられたダイワスカーレットから「アンタが異常なのよ!」と言われている。このようにウマ娘において怪我は選手生命に関わる重大な事態なのだがゴールドシップに限っては本馬が異常に頑丈なためか鉄串がぶっ刺さろうとギャグで流されている。
- 商売熱心でイベントなどでは焼きそばや弁当の売り歩きをしている
- マイケル・ジャクソンの直立不動パフォーマンス完全再現
- さも当然のようにセグウェイ登校(命名「ゴルシちゃん号」)。しかも挨拶はネイティブ寄りの「Good morning」(たづなさんも完全に慣れてしまっているようで、普通に挨拶している)
- 地味に怪我をした他のウマ娘に貸し出されており、一発ネタに留まらない活躍を見せている。
ゲーム版
- トレーナーのノリが良くなったことを「三日後の佃煮くれーの仕上がり」と表現
- 皐月賞に対して「4月開催なのにこの名前じゃ4月が可哀想」と激怒、「勝利して名前を卯月賞に変える」という謎のモチベーションを発揮
- バレンタインには真鯛をくれる。ゲームの進行度によっては、自ら捌いて刺身を振舞ってくれる。
- クリスマスに巨大クリスマスツリーを建てるためトレーナーの家をぶち抜こうとする
- トレーナーへの誕生日プレゼントに年の数と同じ数のシャー芯をくれる
- 自分の誕生日にはトレーナーの髪をバリカンで刈り上げさせてくれと頼みに来る
- 気に入らない練習メニューは拒否してくる。本当に指示できなくなるシステムが用意されている(実際に調教に対してやる気のない馬であった)
- 「賢さ」の初期値が全ウマ娘中最低の「70」。星2以上のウマ娘としては異例の低さであり、次点がウオッカの「88」(史実的には頭"は"良かったとされている。このパラメータは「従順度」を表しているのではないかという指摘も)
- そのくせ謎に語彙が豊富。謎の教養や豆知識も豊富
- トーセンジョーダンに対しては無性にオラつく
- メジロマックイーンに妙に懐いているが、傍にいると「おじいちゃんちの畳のように落ち着く」らしい
- コーヒーにはミルク代わりにラー油を推奨
- 寒いとドラミングを始める
- 深夜に生きの良い蝦蛄を120連写した画像を送りつけてくる
- ファン感謝祭にて突如として木魚ライブを始める。
- 宝塚記念を連覇すると「ゲート難」のマイナススキルが付く(つまり三連覇のかかった翌年の同レースで…)
余談
表記ゆれの一つである「馬馬馬ー馬・馬ー馬馬」だが、ボーボボ本編にも「バババーバ・バーババ」というキャラが存在している。こちらはボーボボによって乗っていた宇宙船ごと飛ばされてしまい、名前だけの登場で本編に一切出てこない。なおゴルシも頻繁に宇宙関連の話題を出してくる。
また、ボーボボの他には「花中島マサル(『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』の主人公)に近いのではないか?」という声も上がることもある。
……いずれにせよ「その言動の数々を『週刊少年ジャンプ』稀代のシュールギャグ漫画の主人公に例えられる超絶美女と、擬人化キャラクターに負けず劣らずヘタすりゃ上回るレベルの数多の武勇伝によるキャラの濃さを見せ付ける競走馬」という構図は本当に何なのだろうか……
なお、CVの上田瞳はボーボボのキャラクターを演じた声優陣とは他作品で共演しており、特に首領パッチ役の小野坂昌也とも新人時代から同じ事務所のよしみから面識があり、小野坂と公私共に付き合いの深い小西克幸(カネマール役)とも様々な現場で共演していた。ウマ娘のリリース以降小野坂・小西が二人共にウマ娘のトレーナーになったこともあり、後に小野坂のYouTubeチャンネルにおけるゲスト出演が実現、ウマ娘や競馬にまつわるフリートークを展開した。また、フリートーク回前の配信分でも、ゴルシ役で電話出演しており、ゴルシとして二人と愉快なトークを繰り広げている。
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