基礎データ
概要
くわがたポケモン・カイロスがメガシンカした姿。
メガシンカしたことにより、背中から翅が生え飛行能力を得ることに成功した。時速50kmで飛び、自分の10倍以上の重さがあるものもつかんだまま軽々と飛び回ることができる。
その自慢のハサミもさらに鋭くなっており、敵を刺し貫いてから引き裂くという。
また、進化前でも鋭かった眼光がさらに鋭く血走ったような眼光になった。
……とても怖いです。
元はアリジゴクもモチーフの一部だったカイロスだが、これによって本来の分類である「くわがたポケモン」が前面に押し出されるようになった。
ちなみにメガシンカポケモンの図鑑説明文は、「メガシンカのエネルギーによって苦しんでいる」と言った旨の文が多いが、カイロスの場合そういったことはなく、むしろ空を飛べて喜んでいる。良かったね。
ゲーム上の特徴
種族値
HP | A | B | C | D | S | 合計 | タイプ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カイロス | 65 | 125 | 100 | 55 | 70 | 85 | 500 | むし |
メガカイロス | 65 | 155 | 120 | 65 | 90 | 105 | 600 | むし・ひこう |
上昇値 | 0 | +30 | +20 | +10 | +20 | +20 | +100 |
ステータス面では攻撃と素早さが特に大きく伸び、ひこうタイプが追加された。
最大の特徴は、新特性の「スカイスキン」。ノーマルタイプの技をひこうタイプの技として放てる特性である。
その上で、タイプ補正とは別に1.3倍の上昇補正が受けられるという凶悪っぷりである。
(これは他のスキン特性も同様なのだが)
もちろんメガカイロス自身もひこうタイプなのでタイプ一致補正がかかる。
「おんがえし」(最大威力)だけでも102×1.3×1.5=198.9という威力(因みにタイプ一致「ブレイブバード」以上の威力かつデメリット無し)が出る。
先制技である「フェイント」や「でんこうせっか」ももちろん特性の範囲内である。
もちろん代名詞「ハサミギロチン」もひこう技と化す。これにより特性「がんじょう」以外で「ハサミギロチン」が無効に出来ない事になる。
更に特性「がんじょう」持ちは、メガシンカ前の「かたやぶり」で対処できるという一撃必殺技に関しては必中「ぜったいれいど」コンボを使えるドーブルとはまた違った利点を持つ。
なお、「いかく」を無効化できる「かいりきバサミ」の方がメガシンカ前の特性としては適任と言われるものの、特性「がんじょう」持ちを強行突破できなくなるので一長一短。
ひこうタイプは軽減される事はあっても無効化されるタイプが無いのも大きい。
習得タイプの都合上、いわタイプやはがねタイプに一致技が通りにくい。しかしサブウェポンとしてお馴染みの「じしん」の他「インファイト」などの相性補完のできる技を持つため、大きな問題にはならない。
欠点としてはやはり、ひこうタイプ追加によるいわタイプの攻撃が4倍弱点になる事か。
特に「ステルスロック」を撒かれると最大HPの半分が削られるのでHPは奇数である事が望ましい。
幸い上述サブウェポンで対応できる範囲なのが救い。
タイプの相性上、物理耐久が高いはがねタイプポケモンを苦手である。特に「がんじょう」エアームドは呼びやすい。しかしメガシンカ前のカイロスが「かたやぶり」を持っているため、あえて最初のターンでメガシンカさせずに「ハサミギロチン」で強行突破してからメガシンカするという選択肢もある。もちろん当たらないこともあるが、自身の強さだけでなくメガシンカ前の性能もうまく利用すれば相手にプレッシャーを与えられるだろう。
その一方で、元々の主力であったむしタイプの技はこれと言って一切強化されておらず、むし技で弱点を突けるくさタイプはスキン技で良く、あくタイプははがねタイプにも通る「インファイト」で良く、むし技は対エスパーピンポイントになってしまった。
そういった側面もあってか、メガカイロスを前提とした育成をするとむし技が外されてしまいやすく、むし技がPGLの技採用率ランキングに乗ってすら居ない。ほぼ「じしん」と「インファイト」が使えるひこうタイプとして扱われており、もはやむしタイプが飾りどころか弱点を増やしてるだけという形になってしまっているというのがなんとも複雑な所でもある。
ちなみに「スカイスキン」が適用される技の中で最大火力を発揮できるようになるのは「すてみタックル」だが、第三世代でのみの教え技なため、「インファイト」や「でんこうせっか」、「フェイント」等の第四世代以降の遺伝技や隠れ特性「じしんかじょう」と両立することはできない。
一応近い威力で「あばれる」は使える。全抜きを狙うならこちらでも良いだろう。
第七世代ではスカイスキンの補正が1.2倍に下がってしまった。そのかわり、素早さがメガシンカしたターンの姿に依存するようになったので、より多くの相手に対して先手をとれるようになった。
『LPLE』でもメガシンカはできるが、同作に特性が存在しないため、元々ひこう技を特性に依存していたことが災いし覚えられるひこう技が存在しないというとんでもないことになっている。初期のリザードンやストライクの再来か。
なおむし技は問題なく覚えられる。
ポケモンGO
2023年5月の「情熱のヒーロー」で実装。
ひこうタイプが追加されたが、今作には特性の概念がないため「おんがえし」を変更できず、原作で元々ひこうタイプである技を覚えない、そして弱点も増えてしまっておりアメボーナス以外では完全に足枷となってしまっている。
その代わりむしタイプの火力は2023年5月現在最高火力を誇っており、あのフェローチェに迫るほどである。
一方、レイドボスとして挑むときはトップクラスに苦戦する。いわタイプが2重弱点なので一人での討伐が理論的に可能だが、通常技・ゲージ技双方にかくとうタイプが入っており、これらを引かれると難易度が爆上がりする。ラムパルドで挑むようなものならゲージ技1発で落ちるのもざら。
ひこうタイプが入っていれば生存時間を延ばせるため、最も相性の良いメガプテラがお勧め。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
12章で主人公・エックスの手持ちであるルットがメガシンカする形で登場。
当初はメガストーンは持っていなかったが、ヒャッコクシティの日時計の波長を受けたメガリングの力を使うことで、ティエルノとサナが19番道路でそれを発見しメガシンカができるようになり、空中戦にも対応できるようになった。
余談
特性「スカイスキン」のおかげで長年のライバルであるヘラクロスにはめっぽう強い。
そのせいで長年差をつけられていたヘラクロスへの憎悪によるメガシンカとネタで言われることも少なくない。
前述の血走ったような目つきも相まって「ヘラクロス絶対殺すマン」や「ヘラコロス」といった物騒なあだ名まで頂戴してしまった。
…コラそこ、「ストーンエッジ」や「ロックブラスト」で返り討ちとか言っちゃだめ。
とはいえ、もしヘラクロスと対面したならば素早さの都合上先に行動できるため、相手がきあいのタスキ・こだわりスカーフ以外の持ち物ならば問題なく倒せるのだが。
関連イラスト
関連タグ
0126.ブーバー→0127.カイロス/メガカイロス→0128.ケンタロス/パルデアのすがた(コンバット種/ブレイズ種/ウォーター種)
同複合タイプ
ポケモン関連
- メガシンカしたライバル達
- ハサミ仲間
- ポケモン関連
その他
- ゴーグアントラー:空を飛べるようになった甲虫のようなアリジゴク怪獣。なお、カイロスはアリジゴクもモチーフになっているとされる。