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葬送のフリーレンの編集履歴

2023-12-24 10:51:33 バージョン

葬送のフリーレン

そうそうのふりーれん

山田鐘人(原作)とアベツカサ(作画)による漫画作品。

生きとし死せる、全ての人たちに捧ぐ。



大陸の遥か北の果て。

この世界の人々が天国と呼ぶ場所

魂の眠る地”《オレオール》にたどり着いた。


そこには多くの魂が集まる場所で、

私はかつての戦友たちと対話した。

        ───『大魔法使いフランメの手記』───


概要

原作は山田鐘人、作画担当はアベツカサ

週刊少年サンデー小学館)にて2020年22・23合併号から連載されている少年漫画作品。

単行本は2023年12月時点で11巻まで刊行、累計発行部数は1100万部を突破。

2021年度マンガ大賞を受賞している。


剣と魔法の中世ヨーロッパファンタジー世界を舞台に、勇者一行として魔王を倒した魔法使いフリーレンとそれを取り巻く人々の冒険、生き様を描いた物語。


…とだけ言うとテンプレートな冒険物のようだが、本作の物語は勇者一行が魔王を倒し、多くの人が救われたその後の話という、ありそうであまりない舞台設定が特徴。


魔法使い、戦士、僧侶などの職業分担勇者を中心に魔王討伐を目指す4人パーティ宝箱に擬態した魔物尖った耳のエルフ…など和洋の古典的なRPGやファンタジー作品のお約束に沿った大人世代にも馴染み深い設定が多数採用されつつ、バトルと成長、男女の淡い仲、ギャグシーンなど少年漫画としての王道要素も満遍なく盛り込まれている。


しかし、バトルを扱う少年漫画としては、既存の作品と様々な点で一線を画している。

バトルについては、主人公フリーレンは物語開始時点で既に魔法使いとして圧倒的に最強格で、強敵とされる存在に対して強大な魔力で圧倒する様子が序盤から見られる。

そもそもバトルそのものが作品の主軸というわけではなく、何を顧み、何を考え、仲間や敵とどう向き合い、人生を誰とどう生きていくかという、人生観の方に重きが置かれている。

また「エルフが非常に長寿のため、人間に比べ時間の流れに対して無頓着である」という設定に違わず、月~年単位の作中時間が簡単に経過する構成となっている。


その一方で、休載が多め。

毎週、もしくは2週間に1回の頻度で連載しているが、長いものだと以下の通り。

  • 3週間:96話~97話、99話~100話、103話~104話~105話、117話~118話
  • 約1ヶ月:93話~94話、98話~99話、106話~107話
  • 約2か月:107話~108話
  • 約5か月:110話~111話

その影響で、2023年12月18日に発売された12巻の最後の話数は117話だが、その時点での最新話が118話になり、原作ストックが無くなる事態になった。


あらすじ

10年かけて魔王を倒し、世界を救った勇者一行。その50年後、勇者ヒンメルはかつての仲間達と再会し、《半世紀流星》を見た直後、その生涯を閉じた。


仲間のひとりであるエルフ族のフリーレンは、長命ゆえに人間とあまり深く関わろうとしなかったが、10年の刻を共にした友の死をきっかけに、人と関わり、人を知ることを決める。


これは、「冒険の終わり」から始まる物語。


登場人物

※登場人物の名前はドイツ語の単語で統一されている。

主要人物

葬送のフリーレン

CV:種﨑敦美

主人公。

勇者ヒンメルの仲間であったエルフ族魔法使い

フェルン

CV:市ノ瀬加那

戦災孤児で、ハイターに拾われ育てられた魔法使いの少女。

ハイターの計らいで幼少の頃よりフリーレンに師事しており、彼女の弟子にあたる。

ハイターの死後、フリーレンの旅に同行する。

シュタルク

CV:小林千晃

アイゼンの弟子である戦士の青年。フリーレンたちの旅に同行する。

僧侶の戦い

CV:中村悠一

フリーレンに「ハイター以上」と評される破戒僧

治癒や解呪の実力を見込まれ、フリーレンたちの旅に同行する。

かつての勇者仲間

優しかった勇者

CV:岡本信彦

かつてフリーレンと共に旅をした勇者の青年。

天寿を全うした彼の死をきっかけにフリーレンの新たな旅が始まった。

はて、先ほど呼ばれた気がしましたが

CV:東地宏樹

かつてフリーレンと共に旅をした僧侶の男性。

大酒飲みの生臭坊主。フリーレンにフェルンを託す。

最強の戦士

CV:上田燿司

かつてフリーレンと共に旅をしたドワーフ戦士の男性。

旅に同行できない自分に代わり、シュタルクを連れて行くよう提案した。

中央諸国の人々

  • 王様

タメ口を利いたヒンメルとアイゼンを処刑しようとした。

その後、魔王討伐に向かう一行を銅貨10枚で送り出す。

  • 麦わら帽子の老人

CV:宮澤正

クヴァールが封印されていた村の住人。

少年時代にフリーレンのスカートをめくりヒンメルをキレさせた。

  • フレーテ

外伝小説に登場。元曲馬団の老女。

かつて自身に掛けてしまった「死ぬまで一つの記憶を消す魔法」の解除をフリーレンに依頼する。

北側諸国の人々

CV:咲野俊介

フランメの防護結界を管理するグラナト家の長。

CV:小原好美

勇者の剣を守護する剣の里の里長。現在は49代目。

  • ザインの兄

CV:平川大輔

村の司祭。年の離れた弟を育て上げた。

  • 領主の女性

CV:松本沙羅

ラオブ丘陵のふもとにある村の領主。混沌花の亜種によって村人共々眠らされていた。

ザイン好みの大人のお姉さん。

  • オルデン卿

CV:内田夕夜

要塞都市フォーリヒの領主。

亡き息子と瓜二つのシュタルクを偶然見かけ、遺言に従い彼を代役に仕立て社交パーティーに出席させる。

  • ヴィルト

オルデン卿の息子。魔族の敵将と相討ちとなり戦死した。

オルデン家の先祖は中央諸国の出身でシュタルクの一族とは遠縁にあたる。

  • ムート

オルデン卿の息子でヴィルトの弟。

  • ガーベル

CV:中務貴幸

オルデン家の執事。ヴィルトの死を知っている数少ない人物。

シュタルクに貴族の作法を叩き込んだ。

  • フォル爺

CV:星野充昭

とある村を守るドワーフの戦士。

400歳という高齢でありフリーレンの長寿仲間。

  • レッカー

オイサーストの天才料理人。ヒンメル一行が冒険していた時代の人物。

魔族に盗まれた家宝の包丁を取り返してもらった。

  • 武のおじいさん

修行中のシュタルクに度々話しかけては去って行く謎の爺さん。

  • ダッハ伯爵

北方の貴族。魔族に盗まれた先祖伝来の宝剣の奪還をフリーレン一行に依頼する。

曾祖父の代にも剣を盗まれておりヒンメルが取り返している。

  • ファス

酒好きのドワーフ。皇帝酒(ボースハフト)を追い求めている。

  • ノルム卿

ノルム商会の会長。80年前に先々代が勇者一行に金を貸したことがある。

  • ゲーエン

200年かけてトーア大渓谷の橋を作ったドワーフ。

城塞都市ヴァイゼの領主。

巨万の富を得るため、とある魔族を側近に置いていたと言われている。

  • ヴァールハイト

80年以上前の北側諸国三大騎士の一人。

  • キーゼル

ドワーフの刀鍛冶。

大陸魔法協会

ゼーリエ様

フランメの師匠。神話の時代から生きているとされるエルフ。

1,000年以上を生きているフリーレンをはるかに上回る規模の魔力を備えている。

CV:新垣樽助

一級魔法使い。冷徹な性格。

CV:照井春佳

一級魔法使い。髪を使った魔法を扱う。

一級魔法使い。デンケンの旧友。

  • ファルシュ

一級魔法使い。眼鏡が特徴。

  • ブルグ

一級魔法使い。故人。過去の試験でユーベルに殺害される。

  • タオ

一級魔法使い。黄金郷の調査を行う。

  • フリュー

ニ級魔法使い。タオの調査隊の一員。

一級試験の受験者

CV:長谷川育美

髪型がサイドテールの魔法使い。優秀だが人殺しをいとわない危険な性格。

かつて試験官の魔法使いを殺し、試験を失格となったことがある。

CV:斉藤次郎

王宮仕えの老練な二級魔法使い。一級魔法使いになり魔族のせいで禁足地となった故郷で妻の墓参りをしたいと考えている。今となっては珍しいフリーレンの存在をしっかり認知している人物。

CV:谷山紀章

魔王軍残党と戦う北部魔法隊の隊長。

CV:鈴代紗弓

魔法学校出身の少女。氷結魔法が得意。

CV:和氣あず未

ラヴィーネの幼馴染の少女。水を操る魔法を使う。

CV:小松昌平

分身魔法を得意とする少年。

CV:花輪英司

オイサーストの店主。大地を操る魔法を扱う。

CV:石上静香

お団子髪の少女。高速移動魔法が得意。

CV:伊藤かな恵

魔法学校を首席卒業した女性。

花を利用した魔法を扱う青年。

精神操作魔法が得意。のじゃロリ

髭の魔法使い。

スキンヘッドの魔法使い。

魔族狩りを生業とする一族の出身で回復魔法も扱う女性。ちっちゃい子が好き。

幼い少女姿の魔法使い。

協調性を嫌う青年。

魔族

言葉を話す魔物の総称。人語を解するが思考形態が人類とは異質で、人を欺き、食らうことしか頭にない。フリーレンは「言葉の通じない猛獣」と評している。その多くが容姿端麗だがこれも人間を油断させるため。種族的に優秀な魔法使いで魔力が多いものが魔族社会において上位の存在となる。

詳細は当該項目の魔族(葬送のフリーレン)を参照。

  • 魔王

魔族を従えた存在。かつて勇者ヒンメル一行が戦い、これを倒した。大陸北部《エンデ》に魔王城がある。魔族と人類の戦争が始まって以来、魔王が魔族の頂点に君臨し続けてきた期間は1000年以上に及ぶ。

人類との共存を望み、人類を理解するために大虐殺を引き起こした。

  • 魔王麾下の魔族
魔王の腹心全知のシュラハト
七崩賢断頭台のアウラ黄金郷のマハト不死なるベーゼ奇跡のグラオザーム
首切り役人リュグナーリーニエドラート
将軍神技のレヴォルテ電閃のシュレーク玉座のバザルト血塗られし軍神リヴァーレ
その他クヴァールソリテール魔族の子残影のツァルト終極の聖女トート

その他

くだらねぇ。とんだ馬鹿だな。

CV:田中敦子

フリーレンの師匠。人間の女性で、すでに故人。

遥か昔に人間に魔法をもたらしたとされる伝説の魔法使い

CV:子安武人

エルフ族のモンク。フリーレンが数百年ぶりに出会った同胞。

  • 戦士ゴリラ

CV:手塚ヒロミチ

本名不明。ザインの幼馴染。英雄に憧れ冒険の旅に出た後、消息不明となる。ザインの旅の目的はかつての友である彼を探しにいくことである。クラフトに似ている。

「ゴリラ」の名は彼自身が考えたもので周囲にもそう呼ばせており、親友のザインが本名を思い出せないほど定着していた。

かつて人類最強と称された勇者。

未来を見通す魔法の使い手でもあった。

  • ミリアルデ

フリーレンの知り合いのエルフ。

CV:江口拓也

シュタルクの兄。

村で最強の戦士だったが村を襲撃した大魔族と戦い死亡。

用語

種族

作中に存在する魔族以外の知的生命体は総称して「人類」と呼ばれる。

フリーレン、ゼーリエ達の種族。

長く尖った耳と途方もなく長い寿命が特徴。その長寿ゆえに恋愛感情や生殖本能が乏しく個体数は非常に少ない。

ヒンメル、ハイター、フェルン、シュタルク達の種族。

現実の人間と同様、寿命は100年未満であり人類種の中では最も短命。

その反面、繁殖能力が高く個体数も多いため思いがけない天才的な人物が生まれる事も多い。

アイゼンの種族。

小柄だが頑丈で腕力も強い。平均寿命300年とエルフほどではないにしろ長寿。

戦士のほかに鉱夫や鍛冶屋をしている者が多い。

魔法

1000年前フランメによって広められた。

  • 民間魔法

「銅像の錆を綺麗に取る魔法」「失くした装飾品を探す魔法」など地味で限定的だが生活に役立つものが多い。

  • 魔族の魔法

魔族が使用する魔法。長い生涯を掛けて研究する。

魔族の脳や肉体からくる特殊な精神構造を前提としており、基本的に人類には扱えない。

  • 呪い

魔族や魔物の魔法の中でも人を眠らせたり石にするといったいわゆる状態変化を引き起こす魔法。

人類の魔法技術では解析も解除も不可能に近い。

  • 女神様の魔法

僧侶が使用する聖典に記された特殊な魔法。呪いを解除することができる。

呪いと同様に詳しい原理は不明であり、通常の魔法以上に使用者の資質に左右される。

組織

  • 大陸魔法協会

大陸において魔法使いを統括する組織。約50年前にゼーリエが設立した。

魔法使いの資格認定を行っており、登録せずに魔法を使う無資格者は「闇魔法使い」として扱われる。

九~六級までは見習い扱いで五級以上で一人前とされる。一級魔法使いが最高位。

2000人が在籍しており五級以上は600人。

  • ノルム商会

北部高原のおける流通を取り仕切る商会。

武装商隊や各町村の防衛を担当する「ノルム騎士団」といった軍事力を保有している。

  • 統一帝国

1000年前に存在した国家。大陸の大部分を支配していた。

地理

舞台となる大陸は南北に長く、区分として南方・中央・北方に分けられる。

中央諸国

ヒンメルやハイターの故郷。

  • 王都

ヒンメル一行が旅立った地。中央広場には魔王討伐を記念した勇者たちの銅像が建っている。

  • 聖都シュトラール

中央諸国にある都市。詳細は不明だが宗教の中心となる場所と推測される。

魔王討伐後のハイターはここで司教をしていた。

  • グレーゼ森林近くの村(名称不明)

かつてこの地で猛威を奮った大魔族クヴァールが村はずれに封印されており、ヒンメルも晩年まで毎年様子を見に来ていた。

この地方では冒険者の4割、魔法使いの7割がクヴァールの手で殺されたという。

  • 遺跡

ブレット地方に存在する遺跡。

巨大な樹とその根に覆い隠されるように存在する石造りの小屋。特殊な結界で守られている。

将来フリーレンが人間を知りたいと考えるようになると見越したフランメが伝言を隠していた。

  • リーゲル峡谷の村(名称不明)

フリーレン、フェルンと出会う前のシュタルクが滞在していた。

かつて紅鏡竜が襲ったがたまたま居合わせたシュタルクに恐れをなし逃走。それ以来竜の被害を受けていない。

  • 戦士の村

クレ地方に存在したシュタルクの故郷。

数多くの優れた戦士を輩出していたが大魔族の襲撃で滅びた。

  • 城塞都市ヴァール

中央諸国と北側諸国の関所となる街。

  • 音楽都市

外伝小説『奏送』の舞台。「音楽都市」は通称で正式名称は不明。

その異名通り音楽が非常に盛んな街。中央広場には高名な音楽家たちの銅像に混ざり、ヴァイオリンを弾くヒンメルの胸像がある。

北側諸国

物語の主な舞台となる地域。

  • 魂の眠る地(オレオール)

フリーレン一行の目的地。

フランメの手記によれば世界中の人々の魂が集まる「天国」のような場所であり、フランメはかつての戦友たちと再会したという。

大陸最北端の地「エンデ」に存在しており、現在は魔王城が建っている。

  • 剣の里

北側諸国シュヴェア山脈に存在する山村。

女神様が授けたという「勇者の剣」を代々守ってきた。

  • 魔法都市オイサースト

大陸魔法協会の本部が存在する北側諸国の都市。魔法使いが多い。

  • エトヴァス山地

火山地帯であり大陸北方では温暖な地域。温泉が多く湧き出ている。

  • 城塞都市ハイス

温泉が名物の都市。建物の建築様式などがどことなく東洋を連想させる。

  • 北部高原

大陸北方でも強力な魔族や魔物が生息する地域。特定の国家に属しておらず事実上ノルム商会が統治している。

竜が群れを作らねばならないほど過酷な環境であり、外部の者が立ち入るには一級魔法使いの同行が義務付けられている。

魔物が遺体を掘り起こすため小さな村では墓地を作れず、高原南端の共同墓地に葬られる。

  • ビーア地方

不毛の北部高原で唯一の穀倉地帯。醸造も盛んに行われている。

  • トーア大渓谷

深さ3000mに及ぶ大絶壁。

  • コリドーア湖

北側諸国最大の湖。

対岸が見えないほど広大であり、湖の東西を囲むように山脈がそびえているため迂回もできない。さらに冬の時期は山脈の影響で気流が乱れ船が沈没する危険もある。

  • 城塞都市ヴァイゼ

七崩賢の黄金郷のマハトの手で黄金化されてしまった都市。

大陸魔法協会が全体を結界で覆い、管理を行っている。

南側諸国

ストーリーに直接関わらないため詳細は不明。フェルンの故郷であること、人間同士の大きな戦争があったことなどがうかがえる程度。

魔物

強い魔力を持った超常の生物。

様々な種が存在するが死骸が黒い魔力の塵となって霧散するという点が共通している。

魔族も魔物の一種である。

竜種

  • 紅鏡竜

体表が赤い鱗に覆われた巨竜。

巣に魔力の強い物品を貯め込む習性がある。

  • 皇獄竜

竜の中でも最強とされる種。

皇獄竜の討伐は北側諸国では七崩賢不死なるベーゼとの戦いと並びヒンメルの英雄譚を代表するエピソードとして語り継がれている。

  • 毒極竜

ナマズに似た顔に5つの目を持つ竜。おそらく有毒。

  • 小型の竜(名称不明)

北部高原ドラッヘ地方に生息する竜。

前肢が翼状になったワイバーン型。紅鏡竜などの大型種と比べると弱いため群れを作っている。

  • 天脈竜

翼のある亀のような姿をした途轍もなく巨大な竜。

広大な背中の甲羅には森や湖といった地形が存在し、何万年にもわたり隔絶された環境で多数の動植物が独自の生態系を築いている。

竜には珍しく温厚で争いを好まない性格。常に空を飛んでおり地上に降りるのは死して地に落ちる時と言われる。

鳥型の魔物

  • バンデ森林の魔物(名称不明)

掴んだ獲物を上空から地面に叩きつけて狩りをする。

  • 屍誘鳥(ガイゼル)

瞳が三つある大きな眼と長い尾が特徴。

人間の死体で他の人間を誘い出し、尾の先の刃で仕留めて捕食する。

  • トーア大渓谷の魔物(名称不明)

群れで行動し翼で強風を起こして橋を渡ろうとする者を谷底に落としていた。顔がハシビロコウに似ている。

他の魔物

mimic

宝箱に擬態した魔物。フリーレンの天敵

  • 幻影鬼(アインザーム)

人間を捕食する人型の魔物。

獲物となる人間の記憶を読み取り大切な人の幻影を作り出し誘い込む。

  • アンデッド

ゾンビやスケルトンなど魔法で動かされている死体。厳密には魔物ではない。

ハイターはよく二日酔いの時の顔色をアンデッドにたとえられた。

  • 山の主

剣の里付近に生息する狼型の魔物達のリーダー格。里を度々襲撃している。

  • 混沌花

呪いで人を眠らせ魔力を吸いとる植物の魔物。

他の植物と交雑することで地域の環境に適応し生息域を広げる性質を持つ。

  • 水鏡の悪魔(シュピーゲル)

迷宮「零落の王墓」に潜む魔物。

侵入者と全く同じ能力を持つ「複製体」を作り出し嗾けてくる。

巨大なイカの魔物。

本来は海の魔物だがコリドーア湖にも生息している。

  • 獣人(名称不明)

犬を人型にしたような姿の魔物。

魔族ではないが高い知能を持ち、人間との戦いで武器を用いた集団戦術を学習し取り入れている。

動植物

魔物のみならず通常の生物にも油断ならない危険生物が存在している。

ヒンメルの故郷の植物で美しい花を咲かせる。

すでに絶滅したと思われていたが…。

  • シードラット

リスに似た可愛らしい姿をしているが種を食べる害獣。

餌となる種子を外敵のいない安全な場所に埋めて隠すが、場所を忘れるなど頭は良くない。

  • 毒蛇(名称不明)

首の周りがたてがみのように逆立った鱗で覆われた赤い蛇。

噛まれた者は毒により脳が溶けて鼻から流れ出し死に至る。

  • 鏡蓮華

花言葉は「久遠の愛情」

この花を象ったアクセサリーが恋人へプレゼントとして贈られる。

  • 隕鉄鳥(シュティレ)

竜と同等の頑丈な身体を持ち音速で飛ぶ小鳥。警戒心が強く魔力にも敏感なため捕獲は困難を極める。

一級魔法使い試験ではこの鳥の捕獲が第一次試験となった。

  • 獅子猪(フレッサー)

その名の通りライオンのようなたてがみを持つ巨大な猪。

畑を荒らしたためヴィアベル、シャルフに加え、強引に仲間に引き入れられたシュタルクによって退治された。

鉱物

  • 封魔鉱

魔法を全く使えなくしてしまう鉱石。

小さい物でもかなりの値が付く(小石で金貨数枚、掌からはみ出す程度の大きさで豪邸が買える)が、鉱石自体が硬すぎるため、採掘が難しい。魔力を込めると強い光を発する。

  • 聖雪結晶

魔法薬に使われる貴重な鉱物。

危険な魔物がいる地帯に採掘地があり、中々手に入らない。

飲食物

  • ルフオムレツ

ヒンメルの好物。卵を10個使った巨大なオムレツ

  • ブドウ

ドワーフの文化ではブドウは酸っぱいほど良いとされ、「甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法」も存在している。

  • ジャンボベリースペシャル

シュタルクがアイゼンに連れられヴァールを訪れた時にいつも食べていたパフェ。

昔より小さくなった気がする。

  • ハンバーグ

ハンバーグ師匠

この世界では精一杯頑張った戦士を労うためにハンバーグを焼く風習が一部で存在する。アイゼンは毎年仲間やシュタルクの誕生日に「馬鹿みたいにでかい」ハンバーグを焼いており、フリーレンにもレシピを教えていた。

  • 皇帝酒(ボースハフト)

統一帝国で作られた伝説の美酒。地下の空洞の中に張られた結界で保存されていた。

正体は皇帝の即位式で大量に配られた不味い安酒。名酒という偽情報を記した碑文や結界も全てはとあるエルフによる悪ふざけであった。

  • ガチガチのパン

物流の不安定な北部高原で主に食べられている硬いパン。食べ物が出してはいけない音がする。

武具・マジックアイテム

  • 魔導書

魔法の術式が書かれた本。

フリーレンは各地で依頼や困り事を解決する報酬として魔導書を受け取り、町に着けば必ず魔法屋に立ち寄る。

  • 聖典

僧侶が持つ宗教の教典。

記された神話や戒律は「女神様の魔法」の暗号になっている。解読できた魔法はヒンメルの時代で3%ほどとされる。

  • 暗黒竜の角

魔術に用いる道具。邪悪な黒いオーラを放っている。

魔物の身体の一部のはずだが、なぜこれが塵とならずに残っているのかは不明。

文字通り相手が身に着けている服だけを選別して溶かす薬。

  • 勇者の剣

女神様が授けたと言われる岩に刺さった剣。

世界の危機を救う者がこの剣を引き抜けると言われ、多くの勇者たちが挑戦したが誰一人抜くことはできなかった。

  • 勇者の剣(レプリカ)

ヒンメルの愛刀。

幼少期に魔物から助けた商人に貰ったもので、レプリカながらドワーフの手による業物。

勇者の剣を抜けなかったヒンメルはこれで魔王を倒した。

  • 支配の石環

神話の時代の賢者エーヴィヒが作ったという魔族の精神を支配する腕輪。

  • メークリヒ

エルフが作った楽器。形状はオカリナに似ている。

演奏するには微弱な魔力を絶妙な均衡で送り続けなければならず、上手く吹くには100年以上かかると言われる。

その他の用語

50年に一度見られる流星群。

  • 銅像

ヒンメルが各地で功績を残すたびに建てた銅像。

毎回像のポーズを考えるのに何時間もかけており、その種類は100通り以上に及ぶという。

  • 写真

希少だが魔法により写真を撮影する技術が存在する。

ザインのペンダントには旅の魔法使いによって撮られたゴリラとの写真が入っている。

  • 聖杖の証

フリーレンが持つペンダント。

かつては一流の魔法使いの証明とされたが、ヒンメル達の時代にはすでに誰も知らない骨董品となっていた。

一級魔法使いの中でもゼーリエに近しいレルネンはこれを知っており、無資格のフリーレンに一級試験受験の許可を出した。

魔法で動く人形。

作中ではレルネンの作ったものと何かのはずみで再起動した1000年前のゴーレムが登場。


余談

本作のタイトルは、寿命の異なるパーティの中でも特に長寿とされるエルフ且つ最強格の魔法使いであるフリーレンが「常に仲間達を見送る側」である表現と思われていたが、同時に「常に敵を葬りさる側」という呼称であることが作中で明かされた、一種のダブルミーニングである。


テレビアニメ

2022年9月にアニメ化が発表され、11月にはテレビシリーズとして制作される事が発表された。


2023年10月から日本テレビ系列(NNS加盟全30局)、AT-XBS日テレにて半年間放送。

初回に関しては9月29日の金曜ロードショーにて「初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~」として放送された。ただし金ローの設定のないテレビ大分では当日深夜0時40分-2時34分に遅れネットされた。また、AT-Xでも初回2時間スペシャルで放送された一方、BS日テレでは初回は通常の30分番組として放送された。

翌週の第5話以降はNNS加盟全30局同時ネットの新アニメ枠「FRIDAY ANIME NIGHT」にて放送。


補足だが、金曜ロードショーで新作アニメの初回を放送するという衝撃もあってか、twitter上で「金ロー」がトレンド入りする事態にもなった。また、初回2時間スペシャルとしては同じく日本テレビ系列で放映された『宇宙空母ブルーノア』以来約44年振りでもあった。


2024年1月からは第2クール「一級魔法使い試験編」が放送される。


スタッフ

監督斎藤圭一郎
シリーズ構成鈴木智尋
キャラクターデザイン長澤礼子
音楽Evan Call
アニメーションプロデューサー福士裕一郎中目貴史
アニメーション制作マッドハウス

音楽

オープニング


エンディング


公式スピンオフ作品


関連コラボ


関連動画

ティザーPV

PV第2弾

PV第3弾

PV第4弾


関連項目


評価タグ


外部リンク

原作関連

サンデーうぇぶり『葬送のフリーレン』

ニコニコ漫画『葬送のフリーレン』

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テレビアニメ関連

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