概要
本ページは「盾の勇者の成り上がり」に登場するキャラクターをまとめた一覧記事です。
アニメオリジナルキャラクター(もしくはアニメでより詳細設定が掘り出された原作のモブキャラ)も含まれます。
此処では外伝にあたる「槍の勇者のやり直し」「真・槍の勇者のやり直し」の登場キャラクターについても併記しています。
(一部キャラクターを除いて成り上がりと共通するため。)
但し、アプリゲームの「盾の勇者の成り上がりRERISE」 「盾之勇者成名錄RISE」のそれぞれのゲームにしか登場しないオリジナルキャラクターに関しては含まれません。該当記事にお願いします。
※キャストの単独表記はテレビアニメ版のみ
※ネタバレを含んだ内容です。閲覧は自己責任でお願いします。
※登場回数が多かったり活躍が多いキャラクターは、概要が長くなって他のキャラの紹介が見づらくなるため、内容が増え次第、単独記事を作成してそちらに記載をお願いします。
「盾の勇者の成り上がり」本編(web版)の登場キャラクター
四聖勇者
召喚されたときに伝説の武器である剣、槍、弓、そして盾のいずれかを装備している。
全員現代の日本から召喚されているが、次元がバラついており、文明レベルや常識もそれぞれ微妙に異なる。
能力はあるが、四人全員「勇者」と言うには問題があるパーソナリティの持ち主であり、本作の作風の肝にもなっている。
当初は各自が自分勝手に動き、更に陰謀や罠によって半ば対立状態を繰り広げる。
20歳のオタク大学生。暇つぶしで立ち寄った図書館で読書中に異世界へと召喚される。
CV:松岡禎丞
切れ長の瞳と白い肌の女顔の美少年。いかにもクールという印象。
VRMMOの存在する世界から召喚された。
CV:高橋信
四聖勇者で一番顔が美形。軽い感じで面倒見の良いお兄さんと言った印象。
ギャルゲーのような世界から召喚された。
CV:山谷祥生
儚げだが強さも感じる存在感を持つ美形。ピアノとかをしていそうな大人しそうな印象。
異能の存在する世界から召喚された。
仲間・配下
記載は登場順。
登場回数が多いキャラクターは単独記事を参照。
亜人、魔物
タヌキやアライグマの特徴を持つラクーン種の亜人(表向きは)。
尚文たちが来る前に起こった波の被災者でその時に両親を亡くし、自暴自棄になっているところを奴隷狩りに捕まり、紆余曲折を経て尚文の奴隷となる。
フィロリアルという鳥の魔物の子供。
奴隷商(魔物商)のところで魔物の卵くじで購入した卵から孵化する。
急成長し、人化できるようになる。
CV:菱川花菜
犬系の亜人。
竜帝のガエリオンに育てられたが、親ガエリオンは錬に討伐されて亡くなり、1人ぼっちになった所で奴隷狩りに遭う。最終的に奴隷商で売られていた所を尚文に買われる。
ハクコ種の亜人。
尚文が戦力増強のため新たに奴隷を購入しに来た際に商品として出会う。
アトラの兄で同じくハクコ種。
アトラの治療後、薬代の返済のため尚文の元で働くことになる。
CV:藤原夏海
犬系の亜人で、ラフタリアとは同郷の幼馴染。
ラフタリア達と同じく奴隷狩りにあっていた。
親の教育方針が原因で見た目も言動も男っぽいが…。
CV:稲垣好
ルーモ種というモグラの獣人。
名前が長いため周りからはイミアと呼ばれる。
手先が器用で主に行商用の服やアクセサリーを作っている。特にアクセサリー作りはゼルトブルのアクセサリー商の指導も手伝って、尚文以上の腕を身に着けるまでになっている。(書籍版では服飾類の類は後述のセインが担うようになった)
気弱な性格で基本は戦わないが、やるときはやるタイプ。
「槍の勇者のやり直し」にも登場し、元康はモグラと呼んでいる。
フォーブレイ編では、メルロマルクの南の国境付近で奴隷狩りにあっていたところを元康一行に助けられ、身寄りがないため保護される。
後に叔父らと再会するも、想いを寄せる尚文に付いていくことを選んだ。
コウに食料と認識されており、よく狙われる。
新七つの大罪を覚醒させておかしくなった尚文が、自分を止めようとしたラフタリアを本物を殺して入れ替わっていた偽物と思い込み、「本物のラフタリア」を甦らせるための実験で作り上げた新種の生物「ラフ種」の一体。見た目は狸やアライグマをデフォルメしたような姿。鳴き声は「ラフー」。
材料は奴隷にして間もないころにラフタリアの散髪をしたときに何気なく盾に吸収させていた彼女の髪の毛。
書籍版では尚文の式神としてかなり早い段階で誕生している。
CV:小清水亜美
もともとはラフタリアと同じ亜人友好の村に住んでいたが、波の被害で廃村になり、散り散りになった村民たちを探していた。
普段は獣人の形態で過ごしているが、魔力を使いすぎたり真面目な話をする時は亜人形態になる(書籍版では通常時が亜人形態、本気で戦うときは獣人形態と逆になっている)。
何者かが尚文の村に寄付した物品の中にあった卵から生まれたオスのドラゴン。
卵のときに親の魂が憑依し二重人格となっている。
詳細は単独記事を参照。
人間
CV:原奈津子
没落した貴族の令嬢で「ふぇええ」が口癖。
窮地を樹に助けられたことがある元パーティメンバーだったが、あまりの弱さから追い出され、尚文に拾われた。
気弱でテンパりやすい一方で、樹に対しては一途を通り越した執着心は普段の物腰に似合わないものを持ち合わせている。また、卑劣な相手には逆に強い怒りを抱くヒーロー気質で、この時ばかりは潜在能力も解放され見違えるような実力を発揮するようになる。
CV:青木瑠璃子
ラフタリア達が住んでいた村の領主の娘。
尚文の村に伝令役として派遣されるが、自己紹介を碌にしなかったため尚文からはもっぱら「女騎士」と呼ばれる(書籍版ではちゃんと名前で呼ばれている)。
改心した錬の世話役的存在になり、彼に好意を寄せられているが、彼女の方は錬を異性として意識していない。
CV:國府咲月
フォーブレイの錬金術師。
周囲にはラトと呼ばせている。尚文の村に転がり込み、魔物やバイオプラントの研究に打ち込む。
- エルラスラ=ラグラロック(変幻無双流のババア)
CV:伊沢磨紀
謎の武術「変幻無双流」の使い手。
病床に伏せているところをたまたま通りかかった尚文が、彼女の息子が買ってきた薬を盾の力で効力を上昇させて飲ませることで一命を取り留める。
……どころか、全快を通り越して全盛期の力を取り戻し、三度目の波では一騎当千の戦いぶりを見せる。
王族
CV:井上喜久子
メルロマルクの女王。
尚文の後ろ盾となる。
CV:内田真礼
フィロリアルが大好きで、国に伝わるフィロリアル伝説の御伽噺への造詣も深い。
CV:ブリドカットセーラ恵美
メルロマルクの第一王女。
最初は「マイン・スフィア」と言う名の冒険者として身分を偽って行動していた。
(行動がかなり物語の中核にかかわってくるため詳細は単独記事を参照。)
CV:仲野裕
メルロマルクの王。
ただしメルロマルクは女王国であり、王配である彼は「女王不在時の代行」でしかない。
(行動が物語の終盤にかかわってくるため詳細は単独記事を参照。)
故人。オルトクレイとミレリアの子息であり、かつてのメルロマルク王子。
彼の死によって、オルトクレイはシルトヴェルト並びに亜人への憎悪を更に増長させる事となる。
メルロマルクの秘密警護部隊。王族の警護や暗殺、変装で影武者を演じる任務を請け負う。
メンバーの半数は女性で構成されており、漫画版では黒子装束、アニメ版では仮面を着けたくノ一風の姿をしている。
世界一の大国フォーブレイの王でオルトクレイの13歳程年上の兄。
かなり醜悪な外見の持ち主でメルティからは「豚の化け物」「うごめく肉塊」、女王からは「肥え太った豚」、尚文からは「宇宙戦争で有名な映画に出てきた化け物みたいだ」と内心思われ、元康からは「豚王」と呼ばれている。
商人
CV:安元洋貴
メルロマルクで武器屋を営む男性。
元冒険者としての気質なのか若干乱暴なところがあり、冤罪を着せられて城から出てきた尚文にもまず「一発殴らせろ」と怒りを見せたが、あまりにも尚文がやさぐれていたので思いとどまっている。
常識的な性格でもあり、尚文がラフタリアを奴隷として戦いを強要した時には尚文の状況を理解しながらも「ろくな死に方しないぞ」と苦言を呈したり、説明をせずにフィーロを見せた際には良い奴隷が手に入ったからと自慢されてもと困惑していた。
CV:緒方賢一
各地で奴隷の販売、買取を行っているが、
奴隷という響きが良くないのか表面上は魔物商を称しているため魔物関連も取り扱っている。
語尾に「~です、ハイ」をつけるのが口癖。
やさぐれた尚文に出会い、その非情なまでの商売魂をいたく気に入る。
その後は尚文のお得意先となり、ラフタリアの村出身の奴隷を掻き集める。
手玉に取られているような感覚があるため尚文は彼に苦手意識を持っている。
商品である奴隷は大切に扱う主義であり、ラフタリアもその点に限っては「確かに他所に比べればマシな方ではあった」と認めている(書籍版では後述のイドルに売り払われたラフタリアに最低限の食事と薬を提供している)。
たまたま出くわしたように見えるが実はミレリアが暗部に頼んで斡旋した奴隷商だった。
アニメ版1期最終話でも暗部と繋がっている描写がされ、「尚文が領地を得た」という影の報告を受け、更なる商売の予感に胸躍らせていた。
ゼルトブルに瓜二つの親戚筋の奴隷商がいる。
こちらもエピローグで名前が判明した(ただし本名かは不明とされる)。
槍の勇者のやり直しでも登場しており、元康からは魔物商と言われているがこれは彼から最初に購入したものが尚文と違いフィロリアルの卵であったからであり、元康の認識は「何故魔物商が奴隷を扱っているのですかな?」となっている。
- 薬屋
CV:川原元幸
メルロマルクの城下町で薬屋を営んでいる男性。顔は渋いが口調は優しく、盾の勇者に対して偏見を抱いておらず客として扱う。リユート村に親戚がおり、波で助けられた礼として中級薬のレシピを与えた。後に尚文が変幻無双流の気の修行で行き詰った際には気を回復させる薬のレシピも教えた。
ゼルトブルのアクセサリー商・ヒークヴァールとは旧知の間柄で、尚文が作った薬の匂いだけで薬屋の物に似てると判別されるほど。
- 魔法屋
CV:川崎芽衣子
メルロマルクの城下町で魔法を覚えるための本や水晶等を販売している店を営んでいる中年女性。人当たりは良いが商人としては結構強か。作中ではツヴァイト系までの炎魔法や幻覚解除の魔法を行使していた。
リユート村に孫がおり、波で助けられた礼として尚文達の魔法適性診断を無料で請負い、初級魔法の本を与えた。また書籍版ではリユート村の自治権をかけたレースに負けたマインの言いがかりに対して先の魔法適性の事を伝え、盾の勇者側にレースでの不正はなかったと抗議した。(漫画版ではカット、アニメ版では影が代役を務めた)
フィーロの服の材料集めの際にはダンジョンまで同行し、内部に巣くう魔物との戦闘では尚文達を援護した。
「槍の勇者のやり直し」では元康から豚扱いで見られるも尚文に力を貸した縁からか敵視されていない。
- 洋裁屋
CV:松井恵理子
メルロマルクの城下町で仕立て屋を営んでいる眼鏡の女性。尚文曰く「同人誌とか作ってそう」。
魔法屋の協力の下で調達した魔力糸を織って生地にし、それを元にフィーロの服を作り上げた職人。尚文が領地経営を始めてからは村の奴隷達にも服を作っている。
web版では尚文の初見の印象通りその手の女性の一面が多く見られ、尚文とフォウルの絡みを楽しそうに眺めていただけでなく、後にフォウルやガエリオン(オス)にその手の事であらぬことを吹き込んでしまう。
漫画版では未登場。
アニメ版では目にクマができるほど気合い入れて作りあげたフィーロの服を事細やかに説明したりとかなりテンションの高いキャラクターと化した。
- ヒークヴァール(アクセサリー屋)
CV:真木駿一
ゼルトブルでアクセサリー屋を営む男性。
その他
異世界
- エイク(少年兵)
CV:梶原岳人
メルロマルク騎士団の下級兵士。仲間には亜人もいるため亜人に対する差別意識がない。
リユート村出身の若者で、故郷を救ってくれた尚文を尊敬している。
メルロマルク三度目の波に備えている尚文たちに仲間と共に頼み込み、一時的にパーティに加わり民間人の避難や救助等で活躍した。
波の後は兵士に戻り(女王の擁護によって一切お咎めなしとされた)、尚文の冤罪が証明された後の晩餐の席で再会。その後はセーアエット領の警備兵となっている。
書籍版では出番が増えており、フィーロに何度も通りすがりに股間を蹴り飛ばされたことで激怒して苦情を訴えた元康を尚文が嘲笑い、さらにフィーロの正体が魔物であることも説明しなかったことで起きた町中での揉め事の際には途中で来たため事情はわからないながらも町中での私闘を止めようとし、国の決定に逆らう気かと脅しをかけるマインに対しても「民を守る兵士の本分は曲げません!」と譲らず、元康に剣を向けてでも止めようとしている。
騒動がメルティによって終息した後でweb版同様に尚文のパーティに志願するが直前にメルティと揉めたこともあり疑心暗鬼になっていた尚文にはなかなか信用されず、「売れ残りのアクセサリーを大金で買え」という無茶な要求を突き付けられるが仲間と金をかき集めたことでようやく信用された(尚文はエイクたちの覚悟を試すつもりだったので、金はすぐに返している。また渡されたアクセサリーは三度目の波の戦闘で危機に瀕したエイクの身代わりとなって砕け散り、彼の命を救った)。
三勇教事件では国境で警備をしており、逃亡中の尚文たちと遭遇するも見逃し(尚文は「自分に味方したから左遷されたのか?」と彼を気づかっていた)、その後の乱戦では尚文を庇おうとしたことで騎士団長に殺されかけ、尚文に助けられた。
アニメ版で名前が設定され、リユート村の波の戦闘にて原作よりも先に登場した他、女王帰還後は龍刻の砂時計の警備を任されて尚文達のクラスアップの儀式に立ち会った(原作では女王が立ち会った)。
- ノプス=アーマビア(騎士団長)
CV:山本祥太
メルロマルク騎士団の団長。
王族に目の敵にされている尚文を見下しており、リユート村を襲った第2の波では村を守るための戦いをしていた彼らを巻き込む魔法攻撃を行わせラフタリアの怒りを買った。
第3の波の終了後にはエイク達志願兵を連れていった事に文句をつけつつ、波で被害に遭った村を放置してグラスに負けた三勇者の保護を優先する等権威主義の塊故の器の小ささを露呈した(もっとも、尚文への扱いが酷いだけで聖武器の勇者の保護を最優先すること自体は間違った行為というわけでもない。後述するアニメ版ではカット)。
尚文達がメルティ誘拐の件で追われた際には尚文を庇ったエイクを殺そうとするが尚文に阻止され、それ以降は登場しなくなったが何者か(おそらくシルトヴェルトの者)に暗殺されたことが帰国後のメルロマルク女王の口から明かされた。
アニメ版では権威主義の面がさらに強くなったのかリユート村の波においては巨大ゾンビを前に腰を抜かした挙句、波の魔物との戦いを尚文とラフタリアだけに押し付け三勇者の支援(とは名ばかりのゴマすり)に向かうと言って数名で逃げ出し、後の宴では「巨大な化け物を前に一歩も退かず騎士団の誇りを持って勇敢に…」などと大ボラを吹いて尚文を呆れさせたり、マルティの命で騎士団に山火事を起こさせてそれを盾の勇者に擦り付けて王国諸侯に伝達する等彼女の腰巾着と化していた。
一方で王位継承権一位であるメルティに対しては「小うるさい餓鬼」程度にしか認識しておらず、城下町の私闘騒ぎで彼女の一喝が飛んだ際には頭を垂れねば跪きもしなかったばかりか、露骨に顔を顰めてさえいた。
女王帰国後の弾劾裁判時にも同席していたが、騎士団を使って山火事を起こさせた事が副団長にバレて非難の目を向けられ、直後マルティの行動が一貫して妹への殺意ありきでのものであった(=王族殺し(未遂)の大罪の片棒を自ら担いでいた)と知りドン引きしていた。以降の去就や末路に関しては、2期になってもなお描写も言及もされていない。
「槍の勇者のやり直し」ではチュートリアル編にてシルトヴェルトに向かおうとしていた尚文と使者達を国境付近で殺害しループする原因を作った。
続くシルトヴェルト編でも砦で待ち構えていたが、先行して来た元康のリベレイション・ファイアストームで砦ごと焼き払われた。
メルロマルク編では第2の波においてリユート村を守る戦いをしていた尚文達に本編同様魔法攻撃を行い、元康とキールはおろかサクラをも怒らせた…と言うか盾本編以上にブチ切れていた尚文に胸倉を掴まれ「守る事しか出来ない大変さを身に染みて思い知らせてやろう」と諸共に魔物の群れの中へと引きずり込まれかけ、這々の体で逃げ出した。その無様さを見てもなお溜飲の下がらなかった元康には「月の無い夜にでも消してやりますかな?」と内心で毒づかれた。
舞台化にあたってもったいなくも原作者から名前を名付けられている。
- マルド(鎧、燻製)
CV:楠大典
樹の仲間の一人である騎士風の男。
性格面で非常に問題がある。
- エレナ=ハーフェン(女1、怠け豚)
CV:清水彩香(シーズン3)
元康の仲間の一人である貴族令嬢にして、メルロマルクでも有数な大商会の跡取り娘。
怠け者だが意外と切れ者。
- レスティ(女2、取り巻き)
元康の仲間の一人である貴族令嬢。尚文からは「女2」と呼ばれている。
漫画版(並びに各種スピンオフ漫画)では派手なコートを着た金髪の女性として描かれている。
マインことマルティの学生時代の友達で上述のエレナよりも後に元康の仲間に入った。
マルティと仲が良く、彼女と一緒に元康のパーティーメンバーを追い出し、元康に寄生して贅沢をしていた。
霊亀に敗北した元康を捨て、マルティ改めヴィッチについていき逃亡。
web版ではヴィッチや樹の元仲間達が引き起こしたメルロマルクでのクーデターにて捕縛されヴィッチ共々フォーブレイ王送りにされる。
書籍版ではヴィッチや樹の元仲間達と共にセインの宿敵勢力に加担しており、絆達の異世界にて結界使いの波の尖兵(尚文から今週の敵と命名された)の取り巻きとして再登場。尚文のせいで贅沢ができなくなったと逆恨みしてくるも正論で返され、最期は魔竜と尚文の連携によって結界使い諸共焼き殺されて魂を食われる。
「槍の勇者のやり直し」では元康からはすでに名前を覚えられておらず、ヴィッチこと赤豚の取り巻きだった事から「取り巻き(もしくは取り巻き豚)」と呼ばれた。
アニメ版では登場していないが、漫画版で描かれた姿よりも地味な姿をした魔導士(CV: 市ノ瀬加那)が代役を務めていた。
CV:丹下桜
現フィロリアルの女王(勇者に育てられたことで変異したクイーン/キングたちの中でも頂点に立つフィロリアルをまとめる役職)。
フィーロより何倍も大きい巨体。人間の言葉を喋ることが出来るが、過去の勇者との約束によりあまり喋らない。
web版と書籍版では大きくキャラが違っている。
CV:潘めぐみ
別の世界の住人。
見目麗しい和風美少女で第3の波の時にソウルイーターを倒した後に現れた。
銀の刺繍の入った漆黒の着物を着ていて、両手に鉄扇を携えている。
初めは尚文と敵対していたが、web版では終盤に共闘。書籍版ではかなり早い段階で和解し同盟関係となっている。
- ビスカ=T=バルマス(教皇)
CV:菅生隆之
メルロマルクの国教である「三勇教」の教皇。
盾の勇者である尚文を目の敵にしている。
フォーブレイの末席の王子であり七星武器である鞭の勇者だが、正体は波の尖兵である転生者。
存在自体がネタバレなのでリンク先を参照。
神狩り。
フィトリアの聖域にあった壁画では「世界を救う翼の生えた猫」として語り継がれている。
世界の狭間を歩いていて、メディアのような者を殺すことを目的としているが、星の数ほどいる自称神を相手に基本的に一人で戦っているため、メルロマルクのように間に合わない世界も出てくる。
ローブを羽織り、見た目はかなり胡散臭い。
精霊を連れているが、認識はできない。精霊もまた彼を認識できないが、持っている鈴を頼りに集まっている。
かつてフィトリアと会ったことがあるようで、その際に神狩りの力が宿った液体の小瓶を託している。
その力は神を狩ることに特化しているらしく、相手が神なら一方的に殺せるがそれ以外の相手だと赤ん坊にすら勝てないというとても極端な理で動いている。
エピローグで神格化した尚文達と協力して波を起こす存在を潰している。
その他
尚文の実弟。
長男である尚文が遊び人になってしまっているため、尚文の親から勉学面で過度な期待をされたため、一時不良になってしまうが尚文から(無理やり)渡されたゲームをプレイしたのを機に更生した。
その後はエリート街道を進み、彼女にも恵まれるなど順風満帆の生活を送っているようだ。
裏切りに遭いグレてしまった尚文を「前より冷たい」「甘さがなくなって今の雰囲気のが好きだ」と評価するが、「兄さんのくせに指図するのか?」「もっとワガママを言うんだ!」など迷言も言う。
第1話でセリフが登場した後、第358話で久しぶりに再登場。
実に357話ぶりであるが、弟は異世界に召喚されなかったので仕方がない。
「盾の勇者の成り上がり」本編(書籍版以降)の追加キャラクター
仲間、協力者等
- ヴァン=ライヒノット(優男の貴族)
CV:八代拓
メルロマルクの亜人友好派貴族で眼鏡をかけた男性。
エクレールの父とは志を同じくする間柄であったが、最初の波で彼は死亡し、自身はオルトクレイによって左遷された。
メルティ誘拐の件で逃走中だった尚文一行と接触し自領地の屋敷に匿うが、隣町の貴族ことイドル=レイビアに押し入られてメルティ共々連行され拷問を受けてしまう。
屋敷に乗り込んだ尚文達に救出され、同時に助け出したキールを保護する。
その後は自領地経営の傍ら、メルティの手伝いもしていた模様。
尚文が行商していた頃からすでに面識があり、貴族相手にオークション形式で販売されたアクセサリーをぼったくり価格と知りつつ購入した事がある(漫画版5巻の書き下ろし小説にてその経緯が描かれたがアニメ版ではこの設定が削除された)。
柔和な物腰でありながらも、上記のぼったくりアクセサリー購入の件をラフタリアやメルティの面前で「いい買い物をさせていただきました」とにこやかに語ったり(書籍・漫画)、キールの性別についても知ってて黙ってたり(書籍版のみ)と相当にお茶目、というかいい性格。
書籍版で茂みに隠れて様子を窺う尚文たちに向かって話しかけたことに始まり、漫画版でラフタリアやフィーロにも気取られずナチュラルに会話に混ざって尚文を仰天させたり、アニメで突然背後に現れ尚文に警戒心を抱かれたりと、気配を察知したり消したりする術が各メディアで尋常ならざる域に達している。
書籍小説では名前が設定されておらず尚文からは「優男の貴族」と呼ばれていたが、アニメ版と書籍版設定資料集にて設定された。
漫画では描き下ろし小説による掘り下げ、アニメでは名前、とメディア化が進む度に設定が付与されていく不思議なキャラ。
- サーブル=ザローネ(副団長)
CV:手塚ヒロミチ
メルロマルク騎士団の副指揮官。アニメ版のみの登場。
鼻筋を横切るような横一文字の傷痕が特徴。
寡黙だが騎士団長に比べれば数段まともな人物であり、リユート村での波では団長の命令で魔物ごと尚文達を攻撃したにもかかわらず背後から魔物に襲われた自分達を救い、村を守るために戦う彼らの姿を見て騎士の本分に立ち返りエイク達配下の兵に援護の号令を下した。
元康が街中で仕掛けた私闘騒ぎの際にはマルティの包囲命令に対し気が進まなそうに嘆息しつつ配下に抜剣を命じ「いたずらに民の被害を拡大させ攻撃手段を持たない者を多人数で囲むなんて、こんな事が騎士のやる事ですか!?」と抗議の目を向けるエイクに対して複雑な表情をし視線を逸らしていた。
メルティ誘拐事件の際は王都の留守番でも押し付けられていたのかマルティの命で騎士団長が行わせた放火を知らなかったらしく、弾劾裁判時でそれが暴露された時には隣にいた団長に非難の目を向けていた(マルティの虚言に奴隷紋が反応したと同時に「これでアンタも終わりだな…」とばかりに睨むのをやめた)。
その後名誉が回復した尚文達をエイクたち騎士団や尚文と関わりのあった人々と共に見送った。
2期では団長に昇格(前任の去就や末路は一切語られず)、EDクレジットも変更されている。
舞台化に際して名前をアニオリキャラであるにもかかわらず原作者より賜わるという栄誉にあずかっている。
CV:花澤香菜
尚文に霊亀討伐を要請してきた女性。
霊亀の使い魔を名乗っているがその正体は霊亀の心そのもの。
CV:長縄まりあ
後述する絆達の世界とはまた別の異世界の眷属器・裁縫道具の勇者。
セインの世界はすでに消滅しており、尚文達の異世界で傭兵をしていた。
サディナの妹で、島国クテンロウの現水竜の巫女兼殺戮の巫女。
ラフタリアの両親と共にサディナがクテンロウから出た後に後釜として生まれ、育てられた。
誕生の経緯から当初はサディナを恨んでいたが、クテンロウの革命以降は彼女と一緒に故郷を襲撃したりとなんだかんだで良きライバルのような関係に落ち着いている。
口癖は「あちゃー」。
魂に穴を開ける加工されており、魂や残留思念を取り込んでその能力を再現する性質を持っていた。
後にくり抜かれた部分を取り込んで能力は弱まったが、他者を憑依させやすい体質は残っており、魂人と合体する事で双方の能力を増幅して同時に発揮する事が出来る。
当然グラスの様な勇者の魂人と合体すれば、その勇者としての力を増幅して振るう事も可能。
後に絆達の世界の聖武器「札」に選ばれ、札の勇者となる。
なお、外見年齢はサディナとあまり離れていないが、亜人の特性で急成長しているだけで本当はまだ子供。
- ルフトミラ(ルフト)
ラフタリアの従兄弟で元クテンロウの天命(国王)の少年。
ただし実際には後述のマキナ達に傀儡として利用されているだけだった。
革命後、表向きは処刑されたことにして尚文たちの村に移り、一から修行しなおすことになった。
魔物が大好きで特にフィロリアル好きだったが、行き過ぎて生類憐みの令のような法律を出して国を混乱させてしまった。尚文からお仕置きとしてフィーロをけしかけられたことと、村への移住後に元康配下のフィロリアル軍団に尚文と共にもみくちゃにされて一気にフィロリアルが苦手になる(背に乗る程度は大丈夫)。
その反動もあり尚文から勧められたラフちゃんを気に入り、ラフちゃんのクラスアップでラフ種型の獣人になれるようになった。同じラフ種好きということもあり、尚文から可愛がられている。
当初は村の子供たちの中で一番の新参ということもあって戦いには参加していなかったが、その間レベル上げだけでなくクズ(オルトクレイ)から戦術なども学んでおり、過去世界ではそれらを作戦立案に生かしたり、戦場では獣人姿で大暴れしたりと、文武ともに頭角を現しつつある。
- だふちゃん(ラフちゃん二号)
クテンロウ編で登場した「過去の天命」の思念がラフちゃん達の儀式(?)によってラフ種として転生した姿。生前は語尾に「だの」をつけていたためか、鳴き声は「だふー」。別名「ラフちゃん二号」。ラフちゃんと比べると前髪が多く太い眉毛があり側頭部がハネていない。
人格や記憶が断片的であり、一時的に過去の天命の姿になることができるも長時間は変える事ができない。そのため基本はラフ種の姿のまま戦うが、それでも十分強い。
フィトリアの聖域で拾ったビーストスピアを自身のサイズに合わせて武器にしていたが、過去世界で九尾の狐を倒した際に壊れた。
実は、後述のホルンが開発したナタリアの人格が転写された槌の意識体であることが後に判明した。口調や性格に差異がある理由はハッキリしないものの、本人は経年劣化のせいだろうと解釈している。
製作者のホルンの影響を受けた可能性も提示されているが、そちらは本人が拒絶している。
メルロマルクの影とは別の組織に属する諜報員の女性。
最初期の元康のパーティーに入った新入りだったが、それから程なくしてヴィッチによって見世物小屋に売り飛ばされてしまう。その後女王勢力の影に助けられたらしく、ヴィッチへの復讐を誓い彼女の懐へと潜入。
拘束されていた鞭の眷属器で攻撃しようとしていたヴィッチを突然背後から刺し、鞭を取り上げ滅多打ちにして殺害した。(ただし魂は回収されてしまった)
その後の戦闘で尚文達に加勢、改めて鞭の眷属器を譲渡。
元の世界に帰還後、事の次第をクズに報告しヴィッチに関する全権を委任される。
何気に正しい所有者でない者が不正に眷属器を使うも味方になった初めての例。
ヴィッチを憎む者という互いの共通点からか、尚文から即座に味方と判断され仲良くなるのに時間がかからなかった事でラフタリアにルフトくん二号と呼ばれた。
また彼女の属する組織は自身と同じようにヴィッチに怨みを持つ者達で構成されており、尚文からは後で同じような被害にあった者達(ヴィッチ被害者の会)を紹介すると約束された。
特典SS『もしもたまごガチャで選んだ卵から孵ったのがバルーンだったら』に登場したイエローバルーン。たまごガチャでフィーロの卵の隣にあった卵を選んで孵化させた事で尚文の仲間になった。名前は風船から取られた。
最初は弱かったが勇者である尚文達と共にレベル上げをしている内に「アドバルーン」→「ゴンドラバルーン」へと大きく成長し、木箱を結んで中に乗った尚文とラフタリアを乗せて空を飛べるようになった。地上に降りれなくなってしまうが、空を漂流している内に「キングバルーン」と出会い王冠を貰ったことでさらに成長して伝説の魔物「ヒンデンバルーン」へと進化、飛行だけでなく自力着地もできるようになり尚文達の便利な移動手段と化した。
いわゆる「ifストーリー」のキャラのため当然本編には登場していないが、実は「勇者が育てると特別な成長を起こす魔物」は後述のホルン=アンスレイアが後の事を考えて仕込まれた細工の一つである事が示唆されており、キングバルーンも彼女が作ったと思われる(いずれ作ってみると意気込んでいた)。
また尚文の村で使役していたバルーンの中にアドバルーンになった個体がいたが、まだ進化しそうな所でラフちゃんのクラスアップによってラフ種になってしまったらしい。
同盟者(絆達の異世界)
CV:富田美憂
釣竿や鮪包丁等に変化する聖武器「狩猟具」の勇者。web版では最後まで未登場だったが、書籍版では異世界に向かう過程で無限迷宮に落とされた尚文とリーシアによって助けられる。
狩猟具の特性で対人戦能力がない代わりに対魔物では圧倒的な強さを持っている。
グラス達と尚文達の間を取り持ち和解させる。
CV:福山潤
異世界の眷属器・鎌の勇者。
20代後半と若いのだが鎌の眷属器の国・シクールの王であり「若」と呼ばれている。
CV:早見沙織
身体の一部に宝石が埋まっている「ジュエル(晶人)」という種族の女性。
宝石やアクセサリーから力を借りて魔法を使用する。ラルクとは友人以上彼女未満。
CV:河西健吾
異世界の眷属器・船の勇者→本の勇者。
普段は人の姿をしているが、図書兎という魔物。
CV:河瀬茉希
本の眷属器の国・ルワーレ出身。キョウの幼馴染の女性。正義感が強くて猪突猛進気味。
キョウの事は彼の表の顔しか知らないこともあり強く慕っており、敵対している尚文たちを襲撃したが、実はキョウから渡された剣が自爆機能付きであり、自分が内心疎まれていたことと尚文たちごと始末するつもりだったことが判明。
真実を知るために絆たちに同行し、キョウの外道な本性を目の当たりにしたことで彼と決別した。キョウが倒された後は絆たちの仲間となり彼女たちに協力している。
漫画版では死亡した後も悪霊となったキョウのおぞましい姿に幻滅している。
アニメ版第2期では、キョウの起こした波に絆達が専念せざるを得なかったため、彼女のみ尚文たちをキョウのところに案内するため帰され、償いの為にも同行するという流れになっている。
CV:東城日沙子
刀の眷属器の国・レイブル出身。クズ二号の幼馴染の女性。彼の事は慕っていたが、強引すぎる面があることに内心疑念も持っていた。
ラフタリアとの戦いでクズ二号が殺された上に、国が占領され絶望していた所を、キョウに復讐の機会とクズ二号を生き返らせると唆され、彼に獣人姿に改造された上にこちらも自爆機能付きの槍を持たされて尚文たちを襲撃する。最終的には尚文と絆によって助けられ、治療と改造個所の除去を受けながら尚文に諭され、クズ二号が警告を無視してほぼ自滅のような形で殺されていたこともあり、復讐を止める。キョウに死体を操られ利用されていたクズ二号を解き放ってくれたことに礼を言って尚文たちを見送った。
その後は絆たちの仲間となり、ヨモギと行動を共にすることが多い。
特に絆からは「名前が少し似てる妹よりも可愛い」と可愛がられている一方でグラスからはその事で嫉妬の目を向けられている。
クズ二号の決定的な悪の面を見ること無く死別したため尚文たちへのわだかまりはその後も残ったが、クズ二号と同じような経歴の天才たち(波の尖兵)やその取り巻きが騒動を立て続けに起こし、クズ二号もその同類だったと判断せざる得なくなり、葛藤している。
アニメ版では、尚文との再戦が最終盤ということもあり、獣人姿からはまだ戻っておらず、絆達に保護されて治療を受けている。また、カズキ(クズ二号)がキョウの傀儡のホムンクルスと化した姿を直接目の当たりにしている。
CV:大友龍三郎
絆達の異世界の竜帝。
魔を総べる王を自負しており、絆達の世界の魔法を全て熟知しているのみならず強力な魔法の行使や同時詠唱等高度な魔法技術を持っている。また魂を食べる事ができる能力も持つ。
人間を憎み、かつて魔物を指揮して世界征服を企てていたが、四聖勇者として召喚された絆とその仲間たちによって倒され、竜帝の核石が人格と記憶と共に残された。
尚文が異世界での防具作成の際に使用した材料に魔竜の核が使われており、キョウ戦でリベレイション・オーラの詠唱に手こずった尚文に声をかけサクリファイス・オーラとして発動させるように手を貸した。
元の異世界へ帰還からしばらくして子ガエリオンが核石を取り込んで暴走・復活。魔法技術の他に戦闘中に盾に干渉しラースシールドを強化しまくって桁外れの防御力を得る等で圧倒するもアトラを始めとした尚文の仲間達の猛攻で討伐される。
再び絆の異世界に渡った尚文からセインの宿敵勢力への対抗策とレベル限界突破の手段を得るためとして再び復活、絆達への敵意は隠さないものの自分が支配する世界の滅亡を防ぐために百年の猶予を設定して協力する。
復活後は紫色の雌のドラゴンでガエリオンの色違いみたいな外見。
人間を憎んでいるのは相変わらずだが前よりは丸くなっているらしく、ガエリオンの上書きによる影響と尚文の世界を憎む程の憤怒の感情が心地よかったためか彼にベタ惚れしており、「それが我の良いところ!」を口癖にあの手この手で自分の有能ぶりや素晴らしさをアピールしてくるようになる(先述の事件もあって当の尚文からはかなりウザがられているが…)。
自身の従える四天王が即座に来ない事でカリスマ性を問われて狼狽えたり、四天王のうち一人が来なかった事を憂いたり、絆から可愛いと評されて逆ギレしたりとコミカルな面も見られるようになる。一方で招集に即座に応じなかった四天王の3名に制裁を加える容赦なさも健在しており、招集に応じなかった風のクーフィリカは除名しその後釜としてフィーロを新しい四天王「風のフィーロ」に据えた。
また盾に自身の複製人格を作り、魔法詠唱等の面で助ける事ができるようになった。(ただし尚文や同じく盾の中にいるアトラからは寄生ドラゴン扱いされている)
アニメ版では、原作とは逆に尚文を助けようとしないだけでなく、キョウの挑発に我を失いラースシールドを暴走させてしまった尚文に便乗し、彼を支配しようとしたが、リーシアの説得や、盾に残っていたオストの思念に阻まれ失敗するという、ほとんど敵のような扱いにされていた。
同盟者(過去の世界)
何者かの手により、村ごと数百年前の時代に飛ばされた尚文たちが出会った先代の盾の勇者(厳密には前の波の時に戦っていた盾の勇者であり、尚文の1つ前という意味ではない)。
元の時代ではシルトヴェルトの創始者として御伽噺に出てくる伝説上の人物。
尚文と同年代の青年で真面目で正義感が強い性格。
シルトヴェルトの前身である国「シルトラン」に現代日本から召喚され、裏切りにより王が殺された国を支えている一方で、身寄りがなくなった亜人の子たちの保護をしている。
盾の勇者ではあるが、尚文と比べて防御力がやや弱い代わりに攻撃力もある程度はあるバランス型で、尚文が解放できない攻撃スキルや、尚文が上げられない攻撃力に関係するスキルも習得出来ている。
後述のフィロリアを以前の戦いで失っており、これ以上犠牲を出さないために子供たちを本人の同意の上でより強い種族(後のハクコ種などのシルトヴェルト4種族)へ改造し、それに合わせてフィロリアを蘇生しようとしていた。
その事を知った尚文たちに対し、動揺のあまり彼らの話も聞かずに攻撃を仕掛けるが、子供たちを操って戦わせたりと、勇者としてあるまじき戦いをしたため尚文から叱咤され戦意を喪失。ラフちゃんの協力でフィロリアの蘇生の目途が立ったことで、尚文達とも和解する。
アニメ版第17話で、フィトリアの回想に守と思しき過去の盾の勇者(CV:鳥海浩輔)が登場している(顔は陰に隠れている)。
別の異世界からやってきたこの時代の裁縫道具の勇者。セインの先祖の模様。
人間そっくりだが実は天神種という独自の種族の女性。後述のフィロリアの姉であり、本来なら守の義姉となるはずだった。セインの姉同様「まあまあ」が口癖でおしゃべり好きの親しい性格だが、いきなり猥談を切り出したりする一面もある(尚文曰く「下ネタ女」)。
この時代の鞭の勇者であり、ラトの先祖。
「わたーし」「~だね」など独特の口調で話し、かなりの自信家。錬金術師としての腕はラト以上で様々なモンスターが最強に至り得る状況を理想としており、ドラゴン一強の当時の魔物界をよく思っていない(ドラゴンを最強認定するぐらいならバルーンを最強にすると言い放つ程)。故に率いる魔物を全てドラゴンに変えたピエンサと手を切っている。
また現代の魔物や一部の亜人・獣人には彼女が手を加えた痕跡らしき物が散見されている。
この時代の爪の勇者。故人。本名は「リイン」だが、元の世界ではよくある名前なので「フィロリア」を名乗っていた。
レインの妹で、守のいる異世界に勇者召喚された。
守とは仲間であると同時に恋仲でもあり、結婚を約束していた。しかし、その最中に守護獣(尚文たちの時代の四霊のようなもの)「朱雀」との戦いで死亡。かろうじて魂だけは朱雀の力に混じった状態で取り返し、守たちによってホムンクルスを利用した蘇生処置を行っていた。
ンテ・ジムナ種(後述のリファナの項参照)の仲間を介しても魂のサルベージに難航していたが、ラフちゃんの協力で解決し復活……したのだが、実は重度の中二病であり、復活早々に中二全開の名乗りを上げて尚文を呆れさせた。
ただ守は言葉を交わさずとも彼女のノリに合わせる事が可能であり、良いカップルと言えるかもしれない。
なお、お世辞にもグラマラスな体系ではないようで、それもあってか自分と正反対の体形である姉のレインを「胸お化け」などと呼んで苦手意識を持っている。
なお、ホムンクルスとして再生した体は朱雀の要素が入っているため羽の生えたフィロリアルの天使形態にそっくりであり、名前が似ていることもあり、彼女がフィロリアルの先祖となることが判明している。
この時代のクテンロウの天命の女性でラフタリアやルフトの先祖。外見はラフタリアに似ているが短髪で眉毛が少し太め。名乗った際「ナタリア『とでも呼んでください』」と言っており、偽名の可能性がある。
信頼できるものに国を任せて、聖武器の悪用の取り締まりや魔獣退治を行う「調停者」としての職務中に尚文達に出会い、彼らの監視のために村に滞在する。クテンロウの守り神である水龍と行動を共にしている。
やや頭が固く高圧的。勇者たちのお目付け役的立場ということもあり守たちとはあまり仲がいいわけではなく、特に自由奔放な邪悪な錬金術師であるホルンに頭を悩ませている。苦労人同士ラフタリアとは馬が合う。
この時代の調停者は公平を保つためか勇者は兼任していなかったのだが、何故か槌の眷属器に選ばれ、勇者になってしまう。
敵
- イドル=レイビア(隣町の貴族)
CV: 西村太佑
メルロマルクの亜人排斥派貴族で太った体型の男性。
亜人との戦争経験がある元軍人で三勇教徒。
三勇教への信仰と亜人への憎悪から、亜人を拷問するのが趣味の下衆な人物で、ラフタリア、キール、リファナを奴隷として購入し甚振った張本人。リファナを殺害し、ラフタリアにルロロナ村が滅んだ事を突きつけ彼女の心身に大きな傷とトラウマを植え付けてから売り払った。(買取を請け負った奴隷商からもその扱いの酷さに陰で苦言を呈された)
太った姿だが元軍人だけあって機敏に動き、振るう鞭は一撃で鎧を着た兵士に血反吐を吐かせる威力があり、触れると防御力が高い尚文にも火傷のような痛みが走る呪いを帯びている上に、2本ある。また鞭の扱い自体も狭い室内でもテーブルを利用して軌道を変える、メルティの魔法を叩き落とす、エアストシールドで防がれてもそれを起点にさらにラフタリアを狙って攻撃するなど巧みに扱い、尚文からは「こいつが一人で波と戦えば良いだろ」と思われた。
逃走中の尚文一行を誘き出すためにヴァンの領地に兵を送り込んでヴァンとメルティを浚うが、救出に殴り込んできた尚文たちにメルティを加えた四人を相手に鞭で善戦するも敗北。
ラフタリアから実物の剣と魔力剣を両方刺された上で窓から突き落とされてもなおしぶとく生き延び、三勇教への狂信から盾の悪魔を殺せさえすれば神に祝福されるとして過去の勇者が封印したとされるタイラントドラゴンレックスの封印を解き、狂気を浮かべながら踏み潰されて死亡。
書籍原作では名前が出ておらず「(ヴァンの)隣町の貴族」と呼ばれていたが、アニメ版と設定資料集で名前が記された。
アニメ版ではメルティの絶望する顔を見たいと詰め寄る外道な一面を見せた一方で、戦闘面でも精神面でも(書籍原作と漫画版よりも)弱い小者として描かれていた。
「槍の勇者のやり直し」ゼルトブル後編でも登場。
亜人排斥・人間至上主義を唱えながらラフタリアを甚振っていたが、地下牢から出ようとした際に潜伏していた元康に急襲・串刺しに処され、サイレンスランスで口を封じられてからのブリューナクXで消滅させられた。
槍で串刺しにされても喋れた事から元康をして「レベルが高い」と評された。
CV: 木村良平
絆達の異世界の眷属器の一つ、本の勇者。美少年だが身勝手で卑劣な性格で口も悪い。
どうせ滅ぼす世界なら有効利用すべきと波のマッチングで衝突している別世界の守護獣の力を奪うことを画策して尚文側の世界に乗り込み、霊亀を操って結界形成に使われる力を奪い、尚文たちと因縁ができることになる。
CV: 立花慎之介
絆の異世界で天才術師と評されている人物で刀の国・レイブル所属。
自信過剰かつ身勝手で強引な性格で、尚文からは言動がクズ(オルトクレイ)に似ているとして「クズ二号」と変なあだ名を付けられた。本名が明かされる場面が幾度もあったが、尚文がよく聞いていなかったり、周りがうるさすぎてよく聞き取れなかった。
アニメ版では「カズキ」と、名前が設定されている。
絆の異世界に存在する鏡の眷属器の勇者だが正体は波の尖兵の一人。
長い黒髪の和風美形で二十半ばの見た目。ハーレムを作っていたようで、性格は他の転生者とそんなに変わらないらしい。
キョウによって母国・ミカカゲを占領され魂を半分以上削られた上に眷属器と無理矢理接続させられており、キョウに操られて尚文たちの前に立ちはだかることとなった。
尚文と絆のスキルでサポートを受けたリーシアの一撃で胴体を吹き飛ばされて完全に死亡する。
死後、鏡の眷属器は空席となり後に尚文達に力を貸す。
ライオンの獣人でシルトヴェルトの過激派の一人。
盾の勇者・岩谷尚文が敵国であるメルロマルクに召喚された事を快く思っておらず、慇懃無礼な態度で内心見下している。性的な事を嫌う尚文から反感を買うとわかっていて自国の女を差し向け関係を作らせようとしたり、食事の場で彼の仲間の食べ物に毒を入れたり等、自分達が神として崇めるべき存在に対して出過ぎた行動をしても反省せず開き直ったかのような態度を取っていた。
その性格について尚文からは「無礼で野心とプライドが高いところが鎧と同類」、フィーロからは「メルちゃんのお姉さんや鎧の人と同じ嘘つきの目をしている」と評された。
アトラ・フォウル兄妹の父親を暗殺した張本人で、戦争時に敵国と内通して窮地を演出してでも手柄を上げようとしたところを邪魔された事を憎んで後ろから刺した。
最終的に盾の勇者もシルトヴェルトの重鎮も皆殺しにして自分が神になろうと企んでいた。
決闘に際し卑劣な手段を講じてもなお悉く破られ、追いつめられた末に謎の勢力から渡された薬で怪物化して暴走。最後はアトラと獣化したフォウルに倒された。
書籍・漫画版「槍の勇者のやり直し」ではシルトヴェルトに来訪した尚文を利用の末抹殺しようと他の過激派と画策していたところを同じ場に潜伏していた元康によって他の過激派共々密殺される。
クテンロウを腐敗させた毒婦。
元々はシルトヴェルトから来た宣教師だったが、ラフタリアの祖父にあたる先々代の天命に気に入られたのを機に政治に口を出し国の実権を握り始めた。天命一族の暗殺に関わっていたらしいが証拠がなく、唯一残されたルフトミラの後見人という名目で傀儡として利用し好き勝手していた。
シルトヴェルトへの愛国心の欠片もなく交易に重税を課す、地形的に空気が悪いからと天命の本拠を別の地へ移す、クテンロウに伝わる重要資料等を「過去ではなく未来を見るべき」と謳い消失させる等の悪行三昧を尽くしており、尚文からはヴィッチに似ていて他人とは思えないと評された。また龍刻の砂時計に調停者への出動要請(ルフトミラの証言によれば時期的には「お兄ちゃん達がクテンロウに乗り込んでくる前」。ちょうど三勇者がカースに侵食されていた頃)がかかっても黙殺し続けていた。
また元・水竜の巫女であるサディナだけでなく、現・水竜の巫女であるシルディナの事も内心蔑んでいて言葉巧みにいいように利用していた。
革命の中でルフトミラを置き去りにして逃げ出そうとしたところをシルディナの体を乗っ取った過去の天命に撲殺されるも、直後に悪霊と化してシルディナの体を逆に乗っ取ろうとするが、駆け付けた勇者達のソウルイーター素材の武器による攻撃と過去の天命の攻撃によって今度こそ抹殺される。
過去の天命によれば、古代から現代に至るまでの間に戦ってきた敵の中には、この女のような者が必ず混ざっていたと言う。とりもなおさずそれは、連綿と続いてきた時の流れの中でヴィッチの性格的そっくりさんがウジャウジャいたという事にほかならない。
絆達と敵対している国に所属している楽器の眷属器の勇者。
正体は特殊なアクセサリーで眷属器を強引に従わせている波の尖兵の一人で異世界召喚に巻き込まれた転移者。絆の異世界の四聖勇者を生意気だからという理由で殺害する等、やはり身勝手な性格で楽器の力を十分に使いこなせていないうえにそれすらも楽器のせいにしていた。
マルドやセインの姉らと共に盾と弓の聖武器を封じて尚文たちを追い詰めるも、樹の演奏魔法による反撃や尚文が鏡の眷属器の勇者になり復活したことで次第に形勢が逆転していき、本の眷属器の勇者となったエスノバルトにアクセサリーを壊されたことで楽器が樹の元に行ってしまい、マルドから斧の眷属器を奪おうとするも激高した彼に殺された。
絆達の世界のある街で凄腕の料理人として名を馳せている人物だが正体は転生者で波の尖兵の一人。
実際に作る料理はレトルトカレーやインスタント麺、粉スープに自身の調合で作った命の危険を伴う中毒作用のある粉を振りまいただけのお粗末なもの。
この料理で街の住人を麻薬漬けのような状態にし自分では料理をできなくするぐらいにさせ、周囲の料理店を潰しつつ自分の店を大きくしていた。
噂を聞きつけて食べに来た尚文一行から口を揃えて「不味い!」と貶され、(ある事情から食べ過ぎで倒れるくらいに)連日食わされ続けてきた尚文の料理を仲間が引き合いに出した事をきっかけに尚文と(八百長)料理対決をするが、自分のシンパであるはずの審査員たちが尚文の薬膳料理で中毒が治ってしまったことで敗北。その結果に逆上してドーピング効果のあるスープを飲ませた従業員や街の住人と共に暴力で襲い掛かるもこちらもあっけなく敗北、見逃してやる代わりに情報をよこせという尚文が実験がてら仕掛けた罠に引っかかり、筆談で教えようとするも後述の機密防止機能が作動して死亡。
料理チートと名高い尚文に無謀にも料理勝負を挑んだ時点で負けが確定したようなものであり、尚文の料理漬けで舌が肥えていたテリスとラルクは尚文の勝利を確信していた(ついでに言えば、尚文の料理に慣れていたためにラルク達は中毒にならずに済んだ)。
半ばコミカル回で倒されたある意味不遇な敵である(ただし彼の悪行による死者や、それによる孤児が出ているため、決してコミカルばかりではすまないが)。
魔竜の城を探索していた尚文一行と出会った冒険者だが、正体は波の尖兵の一人。クールを気取った態度が初期の錬を彷彿させるとして尚文から勝手に命名された。(正義を気取る態度を取っていたら樹二号と名付けるつもりだったらしい)
相手の能力を解析する能力を持っており、解析で得た情報から勝てる相手としか勝負をしていなかった。が、勇者には効かず魔竜にはとうに見抜かれているどころか偽装まで施されており、それを利用した策(魔竜の尚文へのプレゼンアピールも兼ねている)に引っ掛かってしまい、単独行動で囮になっていたグラスに「仲間を傷つけたな!」などと難癖を付けて挑むも一蹴され、直後には魔竜+招集に応じて駆け付けた四天王三名と戦う事を余儀なくされるというムリゲーまで強いられてしまう。
不利を感じて逃げ出そうとしたり自身の仲間達を生贄に差し出して自分だけ助かろうと情けない行動を取り続け、終いには仲間諸共魂を魔竜に美味しく頂かれて残った肉体はゾンビ化、城の修繕をさせられる末路を辿った。
「神を僭称する存在」という波を起こしている黒幕によって、異世界を荒らすために日本から異世界に送り込まれた転移者や転生者。全員が三勇者の悪いところ(すなわち「俺が最強」「俺こそが正義」「世界中の美女は皆俺のモノ」)だけを抽出し煮詰めて練り固めたかのように自己中心的かつエゴイストだという性格的共通点があり、タクトやキョウ、クズ二号やアルバート、宮地やセーヤ、錬二号等もその一人。
聖武器や眷属器を奪い無理やり自分の物にするチート能力を大体標準装備し(ただし武器に嫌われている為に十分な強化の恩恵を受けられない)、それに加えて何かしらの異能を持つ事が多いが、それに驕るあまり戦闘技術等は未熟な面が多々見られる。
自分以外の強者の存在を認めないため、転生者同士が出会えばお互いを嫌悪し潰し合う事が多い。
黒幕の事などを自白しようとすると頭が破裂して魂ごと死ぬという機密防止機能が仕組まれている(口頭だけでなく筆談でも作動する程に徹底している)。
当初はタクトやキョウのようにボス敵扱いだったが、尚文たちも次第に強くなってきた現在では、クズ二号や錬二号のようにまともに名前も覚えてもらえないちょっと強い雑魚程度の扱いになってしまっている。
※転生者・転移者自体はweb版から登場しているが、書籍版ではキョウ・エスニナの登場を始めとして絆側の異世界の描写増加に伴い早期登場した事も合わさって黒幕の手先としての立ち位置がより明確になっている。
波の尖兵の周辺に必ずといっていいほど存在する女性達の俗称。
転生者や転移者のパーティーにいる女性は大半がその狂信者(ごく一部だがツグミやヨモギのように転生者達の言動に疑問を感じて苦言を呈する等まともな女性もいたらしいが、そういった女性は不可解な失踪や謎の死を遂げている)だが、その中でも自分が不利になると取り入った者を裏切って罵倒したり、敵対相手に命乞いして自分だけ助かろうとしたりといった上述のマルティ=S=メルロマルクに似た自分勝手かつ醜悪な人間性をもつ。
いわゆる「量産型ヴィッチ」。
※web版本編では終盤でのグラスとの会話とその後の最終決戦にて存在が示唆されていたが、「やり直し」と書籍版本編では転生者達の描写が明確になったと同時に登場頻度が増え、また書籍版では上述のマキナの項で触れていた通り国や世界はおろか時代すら跨いで存在していたことが判明している。さらにweb版での処刑時にヴィッチがタクトに向けた暴言を同類女が代わりに吐いている。
- セインの姉
元いた世界を裏切ったセインの姉。「まあまあまあ」が口癖。
鎖の眷属器の勇者だが、波の尖兵とは違い無理矢理従えているわけではない正規の勇者。手加減しても尚文達を圧倒する実力者。
妹であるセインを甚振ったり、敵味方問わず見下すような態度を取りながらも、その一方で尚文たちに忠告や助言を与えたりとその行動には謎が多い(サディナ曰く「殺意を持っておらず、胸の内に何か隠している」とのことでそれを指摘された際には若干不快感を露わにしていた)。宿敵勢力に潜伏していて面識のあったライノ曰く「名前は不快だが、あの中において人間性はまともな印象」
本名は不明だが、妹のセインとその先祖であるレインとリイン(フィロリア)の名前の法則性並びにライノが「不快な名前」と称して口に出す事を嫌がった事からある人物が以前名乗っていた偽名が本名なのでは?という可能性が浮上している。(尚文もその名前を思い浮かべた時点でライノ同様拒否反応を起こしている)
「槍の勇者のやり直し」で新たに登場するキャラクター
※「盾の勇者の成り上がり」と共通するキャラクターは『「盾の勇者の成り上がり」の登場キャラクター』の項目を参照。
元康の仲間
- ユキ
元康がフィロリアル牧場で購入した卵の一つから生まれた白いフィロリアル。
「フィロリアル」の項目を参照。
- サクラ
元康がフィロリアル牧場で購入した卵の一つから生まれた桜色のフィロリアル。
「フィロリアル」の項目を参照。
- コウ
元康がフィロリアル牧場で購入した卵の一つから生まれた黄色のフィロリアル。
「フィロリアル」の項目を参照。
- クロ
元康が卵くじで購入した卵から生まれた黒色のフィロリアル。
「フィロリアル」の項目を参照。
- ルナ
元康が卵くじで購入した卵から生まれた紺色のフィロリアル。
「フィロリアル」の項目を参照。
メルロマルク編から登場したパンダの亜人。
普段はパンダに獣化しており元康からはパンダ獣人と呼ばれる。
女性だがガタイが良すぎるためか元康から男と間違われる。
メルロマルク編では、パンダであることと傭兵で数ヶ国語を話せるのを尚文に目をつけられ、キールの獣化の師匠となる。
教えているうちに面白い連中だと気に入り、一緒に狩りに行くなど意気投合する。
四霊討伐作戦中に乱入してきたタクトから奪った七世武器に選ばれて、ツメの勇者になる。
フォーブレイ編では偶然にもゼルトブルで生産者が贔屓にしている酒場で出くわすが、いつの間にか姿を消したため勧誘に失敗するが、ゼルトブル前編ではサディナも手伝い、傭兵として無事に勧誘に成功する。
傭兵であるためかお金や宝、それに関わる物事が大好き。
観察力も高く、尚文のことを確信こそ無かったが盾の勇者なんじゃないかと見抜いていた。
ちなみに実は可愛いものも大好きで尚文とサディナに着せ替えで遊ばれている。
真・やり直しのシルドフリーデン編ではある人物の里親だと言う事が明らかになる。
またこちらでは祖父の元へ帰省したついでの修行と復活したタクトとの戦闘の末、槌の勇者となり祖父愛用のキセルを受け継いだ。
書籍版本編でもサブキャラとして登場しており、象の獣人・エルメロとコロシアムで戦闘したり、タクトとの戦争では彼女と共にサディナに加勢している。またこちらの尚文からも気に入られている。
名前は同じだが本編に登場した個体とは別のメスのドラゴン 「なの」が口癖。
詳細は個別記事を参照。
ゼルトブル後編で登場。元康からはお姉さんの友人と呼ばれる。
ンテ・ジムナ種のイタチの亜人で獣化の資質があり、二段獣化をすることができる。
ゼルトブル前編での反省からラフタリアの早期救出に向かった元康たちが、一緒に捕らえられているのを見つけて保護する。
尚文に惹かれ、傍で戦うことを選ぶ。本編のラフタリアのようなポジション。
余談だが彼女は書籍版と漫画版にも少しだけ登場しているが、どんな人物だったのかということについてはあまり触れられておらず、本編開始時点で死亡しており、直接出ていないため新キャラ扱いされている。
またンテ・ジムナ種は魂が強い古代種の亜人で、上記の獣化資質と魂の視認の他に死んでもしばらくの間この世に残留できると言われており、フォーブレイ編で元康がサディナの秘密基地で目撃したイタチの幽霊は彼女である可能性が示唆されている。
その特性故か書籍本編の漫画・アニメ版では死してなおも魂の状態でラフタリアを見守っている姿が描かれ、真・やり直しの伝承のフィロリアル編では魂の残滓として尚文とラフタリアの周囲を漂っていた事がガエリオン(メス)の証言によって判明した。
王族
- 憑依者の姫
フォーブレイ編で登場。
フォーブレイの王族の末席の姫だが継承権はなく、片方の親が金持ちの令嬢という身分。
口は悪く性格に難こそあるが、困っている人を陰ながら助けるなど根は優しく理解者にも恵まれていた。
落馬事故から目が覚めたのを機に突如言葉遣いが上手くなり素直で社交的になった反面、周りの男を誘惑して貢がせる、仲良くなろうとしていた女性と距離を置くようになる、冒険者になりたいと言い出す等人格が豹変。また彼女の語る周囲の人間の家庭事情にも食い違いが生じている等の不可解な言動が目立つようになった。
これを不審に思った彼女の幼馴染である護衛騎士・ローリックがフォーブレイ王を通して四聖勇者に調査を依頼、その結果別の人間の魂が姫の体に憑依していた事が発覚。
元の姫が使えなかったドライファ魔法を行使したり、洗脳した騎士を嗾けて攻撃させるも、元康のソウルイータースピアで魂を引き剥がされ、ラトが連れてきた豚王のペットであるソウルバキューマーに吸われる。元の姫の魂も無事に肉体に戻り、自分を救ってくれた四聖勇者に礼を述べた。
なお姫の体に憑依していた魂の外見は太った日本人女性(樹曰く性格悪そうなおばさん)で、元康・錬・樹を見かけた時の反応(隠しキャラキター!と小声で騒いだり、ホモォと呟いたり)からかなりの腐女子だったらしく、体を乗っ取っていた時の言動も含めて恋愛ゲーム感覚で騒動を起こしていた事から上記の波の尖兵の一人と推測される。
その他
- フィロリアル生産者
シルトヴェルト編から登場、元康から生産者と呼ばれる。
ユキ、コウ、サクラの卵の元々の持ち主。
尚文の安全を優先していたせいで元康のフィロリアル分が枯渇し、牧場に立ち寄ったところで出会う。
最初は元康のことを不審者としか見ていなかったが、フィロリアルに対する愛情と、見ただけで品種だけでなく血統まで見抜く博識さを認め、(競技用として)取って置きの卵と安物の卵2つを売る。
フィロリアル牧場の大地主であり、フィロリアル生産者の鑑と元康に気に入られてポータルに登録されて、以降のループでも登場する。
真・やり直しのシルドフリーデン編では牧場がタクト一派の襲撃で壊滅、育てていたフィロリアルが皆殺しにされてしまう悲劇に見舞われた。本人はフィロリアル仙人の住居に逃げていた模様。
フォーブレイ編で登場。
投擲具の七星武器を奪い隠し持っていた転移者で本名は藤井寺雄太。
この世界では、ユータ=レールヴァッツという名前で冒険者として活動していた。
この名前は元康にも名乗ったが、腕前が中途半端なのでろくに覚えてもらえず上記のコーラという呼び名になってしまった。
初対面では勇者一行から逃げるように去って行ったが、たまたまダンジョンで再会した際に投擲具を使った事を目撃され元康達に襲いかかるが、武器剥奪の呪文で投擲具を取られてしまった挙句、正式な持ち主でないこともバレてしまう。
取られた際に予備の剣で応戦するが、「素振りで鍛えたステータスでは勝てないのか」とふざけたことを宣い錬に怒られる。
捕まって事情を聞かれている最中に自分のルーツを話そうとしたところで、何者かの手によって頭を爆散させられ死亡する。その能力や死に方から、上記の波の尖兵の一人と推測される。
他の転生者と同じく女性を侍らせていて、最強になってハーレムを作り輝かしい人生を歩むことを目標としていた。
仲間の一人に貴族っぽい女がいるが、どこかのビッチな王女と同じ風貌を感じさせ、案の定同じような事をやらかして元康に即座に爆殺された。
また、女性とキスをすることで一時的に身体能力を上昇させられる能力を持つ。
が、元康曰く「せいぜい初期のお義父さんのツヴァイト・オーラ程度」とのこと。
「真・槍の勇者のやり直し」で新たに登場するキャラクター
- フィロリアルマスク
真・チュートリアル編から登場。
ゼルトブルのコロシアムで戦う仮面闘士で、その名の通りフィロリアルの羽で作られたマスクを被っている。
それにしてもこの強さ…いったい何者なんだ…。
伝承のフィロリアル編では神鳥の聖人の僕として活動しており、2号、3号と数が増えていき、最終的には神鳥騎士団なる武装勢力まで立ち上がるに至った。
- セブンオール
真・チュートリアル編にて登場。
ゼルトブルのコロシアムで戦う仮面闘士で、こちらはパピヨンマスクを被っている。
- エルメロ=プハント→エルメロ=ジャノン
シルトヴェルド編アフター→シルドフリーデン編から登場。
象の獣人で元康からゾウと呼ばれる。
その姿とは裏腹に女性的な性格で音楽の才があるが、実は負けず嫌いで戦闘時は言動が苛烈になる。
元康達と出会う前はゼルトブルのコロシアムで地響きの女王と言う二つ名で活躍していたが、メルロマルクでの戦争並びにタクト一派の残党の一人であるタクトの妹・ナナを捕縛した功績で本国から盾の勇者の守護騎士に任命される。
音楽の才を活かしてアイドル活動を行うフィロリアル達の歌のレッスンを担う。
中でもコウと仲良くなり彼の食欲旺盛ぶりを注意するも、今までの周回のようなトラウマを残さず改心させたとして元康から良いゾウと呼ばれる最大級の評価を受けた。
実家はシルトヴェルトの貴族だが、一族が皆マンモス獣人の中一人だけゾウ獣人として生を受けた事で冷遇され仲が悪く、自分の世話をしてくれたネズミ獣人・レイニー・ジャノンの死を父親が侮辱、それに怒り彼の牙をへし折ったのを機に家を出た。尚文達と共に成り行きで実家に行く事となってしまうが、事情を知った元康と尚文の計らいによって家族に仕返し・決別する事ができ、ネズミ獣人の家名を受け継いだ。
復活したタクトから武器を解放した後、投擲具の勇者に選ばれる。
書籍版本編ではラーサズサとコロシアムで戦闘したり、タクトとの戦争ではゼルトブル側に与しサディナの要請を受け協力したりとサブキャラとして登場している。
シルドフリーデン編にて登場したシルドフリーデンの民。
元康からの初見の印象は「最初の世界のお義父さんと同じような目をしている」。
真面目に働き、妻娘にも恵まれた生活を送っていたが妻の病気を機に不幸のどん底に陥る。
妻の病気を治す薬草を探すために最善を尽くすも、娘の顔の良さに釣られてやってきたタクトに薬草を横取りされて泣きついてでも縋るが、タクトへの暴行という冤罪をかけられて財産没収・強制労働の罰を受けてしまい、それでもなお妻娘の身を案じたがタクトに寝取られた挙句二人からは一方的に絶縁される。
裏切りの連続で地獄を見た彼は同じようにタクトによって人生を歪められた者達と共に「タクト被害者の会」を結成、タクトが世界の敵と判明してからは尚文一行にタクト一派の情報を提供する。
タクトのテロが鎮圧された後、元康の誘いで被害者の会のメンバーと共にタクトへの報復を実行に移し、他の者達が途中リタイヤする中彼だけはタクトが惨たらしく殺されるまで付き合った(元康からは最後まで残った同志として名前を覚えられた)。
自分を捨てた妻娘に対する怒りと恨みも相当であり、タクト一派として連行される彼女らから助命を懇願されても暴言を浴びせ三行半を突きつけて捨てるに至る程であった(ミスティラに限らず被害者の会のメンバーも同じ反応だった)。
最初の世界にて元康が育てた最初のフィロリアル。
やり直しでは名前のみ語られる存在だったが、伝承のフィロリアル編で初登場。
詳細は「フィロリアル」の項目を参照。
- フィロリアル仙人
伝承のフィロリアル編にて登場。
元康が育てた最初のフィロリアル・フレオンの元々の飼い主。
かつては凄腕のブリーダーだったが弟子達に後を託し、高齢を理由に引退。上述のフィロリアル生産者も弟子の一人だった。
その後の生活の中で絶滅したとされるフィノモア種の卵を偶然発見し保護していたが、赤豚によって奪われてしまい、フィロリアルを欲していた当時の元康の手に渡ってしまった。
取り返そうとした際に元康と出会い、フレオンと再会し、互いの事情を話し合った後、立派に育ったフレオンを見て元康に託した。
後に元康がビッチを謀殺した際には平気で人を手にかける殺人者と看做し、フレオンを連れて袂を分かとうとしたが、元康がその結果が自分にとっても不本意(じっくり苦しめて殺すはずがあっさり死んでしまったため)だったと答え、それに嘘を見抜くフィロリアル達が反応しなかった事で誤解だったと謝罪。
以降は元康のフィロリアル愛に同調しつつ、彼にアドバイスを授けるポジションに落ち着いている。
- フィロリアルクロス
伝承のフィロリアル編にて登場。
金属質のフィロリアルマスクを被り、マントで体を覆った異様な装いで神鳥騎士団を率いる仮面の男。
芝居のかかった演説風の台詞回しに加え、「種族と種族!世界と世界を繋ぐ者!」を信条としてグラス側の異世界に蔓延っていた転生者達に裁きの鉄槌を下した。その指揮力は格好だけで単純な作戦をとる転生者達に対し蔑みの笑みを浮かべながら手玉に取り、隙の無い戦略を持って完膚なきまでに駆逐するほどに卓越していたという。
それにしてもこの圧倒的なカリスマ性と頭脳…いったい何者なんだ…。
尚文側の異世界との和平会談後も政治を担いつつ騎士団を率いて平和活動に従事するも、自身が目をかけたハクコ種の若者に自身の仮面を渡そうとしてきているらしい。
- テオドール
マルティに唆されて尚文と敵対する勇者が樹だった場合、尚文の相棒となるラビット種の男性の奴隷。見た限りの年齢は20歳前後。通称は「テオ」。
尚文が奴隷商で始め会った際は、片腕が変な方向に曲がっていて、目も悪く、さらに「遺伝性獣化不全」という遺伝病を患っていた。変幻無双流の老婆によると100年に1人の逸材の気の素質があるらしいが、遺伝病のせいで下手に刺激すると体質が暴走してしまう。魔法資質を複数持っており、特に光と闇の魔法が得意。
帰還編で元康が樹に敵対する役割を押し付けた際に再登場。尚文の最初の波が終わった後の決闘騒動の時には、尚文の治療によって腕の怪我が治り、眼鏡を買ってもらっており、遺伝病も治癒されたらしく波では短剣の二刀流で戦っていた。ラフタリアと同じように尚文を慕っており、樹を糾弾していた。尚文の呼び名は「岩谷様」。
奴隷商人編で再び登場し、この際名前が明らかとなった。変幻無双流の老婆の気の療法を受けることになる。
ラフタリアと同じくバックストーリーが存在しており、原作者によると「シルドフリーデンの良い所の出かも?」との事。またシルドフリーデンの歴史によると、開拓者に駆逐されたかつての原住民がウサギの亜人らしいが・・・?
- リベラシオン
マルティに唆されて尚文と敵対する勇者が錬だった場合、尚文の相棒となるリザード種の混血の男性の奴隷。人間よりのリザードマン。武人のような話し方をする。魔法資質は水と獣。
尚文が奴隷商で始め会った際は、殺気を放ち、目が逝っていた。
帰還編で元康が錬に敵対する役割を押し付けた際に再登場。尚文の最初の波が終わった後の決闘騒動の時には、筋肉質なワニに近い獣人の姿にもなれるようになった(本人曰く「血の力に、目覚めてこの姿になった」との事)。ラフタリアと同じように尚文を慕っており、尚文を陥れたマルティを糾弾していた。尚文の呼び名は「盾の勇者様」。
奴隷商人編で再び登場し、当初は「シオン」と通称のみ名乗っていたが、樹との決闘騒動で本名を名乗った。
ラフタリアと同じくバックストーリーが存在しており、原作者によると「セーアエット領出身」との事。かつてのセーアエット領の領主の娘であるエクレールの師が、最初の盾の勇者の仲間をしていたというリザードマンの原種の末裔で、その彼とエクレールの父が紹介した妻との間に生まれた子供がシオンである可能性が高い。しかしそのエクレールの師は波の被害からエクレールの父と街を守るために老体で無理して戦死してしまう。
- ヴォルフ
尚文が奴隷商で最初に見せられた狼人の男性の奴隷。奴隷商人編で再登場する。高Lvのコロシアムで戦っていた再起不能の負傷奴隷で、目玉商品として紹介された。腕と足に深い傷跡があり、気性が荒く、まともに意思疎通が出来ないほどに本能に支配されている。
闘技場での登録名は「カゥワード」。英語では「coward」と読め、臆病者とか腰抜け、意気地無しを意味する言葉である(異世界人である奴隷商は意味を理解していなかった)。当人はこの名前が嫌いで、尚文に偽名として「ヴォルフ」と名付けられる。
負傷する前は好成績だったが、一番大事な戦いで手酷い敗北と負傷をした所為で雇用主から多額の賠償を求められ、そのまま売却された。盾の勇者である尚文に対しては、本能で察し、ある程度言うことを聞く。
尚文と同行していたシルトヴェルトの使者は彼を見て何度も首を傾げていたが・・・?