※ネタバレ注意
この記事ではゲーム『スプラトゥーン』シリーズ各作品の重大なネタバレが多分に含まれています。警告を理解した上での閲覧を推奨します。
概要
スプラトゥーンシリーズの世界は、人類と哺乳類が滅亡して約1万2000年後、イカやタコなどの海洋生物たちが進化して人類に代わり地上を支配した「軟体世紀」と呼ばれる遙か未来の時代の地球である。
同シリーズの歴史や過去の出来事は、シリーズの情報をまとめた特別公式サイト「スプラトゥーンベース」などで明かされている。興味のある方は、一度同サイトを閲覧してみてはイカがだろうか?
また、本記事ではシリーズ各作品のヒーローモードやアートブック等から断片的に読み取れる情報なども含めて作中世界の歴史をまとめて紹介する。
後半には年表も掲載しているため、そちらの閲覧も是非推奨したい。
本編開始前
約1万2000年前
およそ1万2000年前、地球は度重なる環境破壊や異常気象により海面上昇が続いていた。
その状況を見て、とある博士は人類滅亡を予測。博士は学会で海面上昇の危険を訴えるが、誰にも信じてもらえなかった。
危機感を抱いた博士は自身の飼い猫(のちのジャッジくん)だけでも生き残らせようと決意。博士は最後まで迷いながらも、ジャッジくんをコールドスリープ機能を持つカプセル装置に入れて眠りに就かせ、およそ1万年後に目覚めるよう設定する。
同時に不死の薬をジャッジくんに投与し、また万が一ジャッジくんが生き残れなかったときの保険として、ジャッジくんのクローン細胞も同じカプセル装置内に入れた。
その後も海面上昇は止まることなく、やがて博士の予測通り人類、ひいては地上に暮らしていた生物はほぼすべて絶滅した。
海洋生物の台頭
人類滅亡からしばしして、突如高度な知能を持ったイカたちが出現する。彼らは地上への上陸を開始し、その過程で段階的に進化を遂げ、イカからヒトの姿に変身できる能力を得た。ヒトの姿に変身できるイカ「インクリング」の誕生である。彼らの台頭により、「軟体世紀」と呼ばれる時代が始まった。
この他にもクラゲや海中の魚類、甲殻類、刺胞動物などのさまざまな海洋生物たちが進化し、急速に地上へと進出して新たな文明を築くのだった。
約2000年前
インクリングたちは高い自己顕示欲とナワバリ意識を本能としていた。これを発散するため、彼らはインクで地面を塗った面積を競い合う競技を始める。これこそが現代における「ナワバリバトル」の発祥である。
当時のナワバリバトルは現在と多少違えど、4対4で行うなどの基本的なルールをすでに確立していた。
同時期、猫のジャッジくんが1万年の時を経てコールドスリープから目覚める。知られている限り世界唯一の哺乳類となったジャッジくんだが、ナワバリバトルの勝敗を瞬時に判定する目と才能を持っていたため、バトルの審判役を務めるようになる。
同じ頃、地上にはやはり陸上に適応したタコ「オクタリアン」も出現。地上では次第にイカとタコが暮らすようになったが、当時の両種族の仲は特に悪いわけではなく、種族間を超えた交流もあった。
約100年前(軟体世紀1915年前後)
しかし、海面上昇は未だ続いていた。
海面上昇の深刻化により地上の面積は狭少化し、最終的にイカとタコは狭くなったナワバリを巡って激突。イカとタコの決戦「大ナワバリバトル」の始まりである。
大ナワバリバトルの緒戦はタコ陣営が勝利を収めた。
享楽的な性分で早起きを苦手とするイカ陣営に対し、勤勉な性分のタコ陣営が難なくイカ陣営を制圧したのが理由だった。
その後もタコ陣営は「戦略タコツボ兵器」と呼ばれる新兵器を投入。これを用いてイカ陣営本陣まで一気に侵攻するなど善戦し、勝利の一歩手前までにじり寄った。
しかし本陣まであとわずかというところで、戦略タコツボ兵器のコンセントが途中で外れて無力化されるアクシデントが起き、イカ陣営はこれを機に反撃開始。
戦いは1年以上にわたって続いたが、カラストンビ部隊というイカ陣営部隊の伝説的な活躍を筆頭に、最終的にイカ陣営は巻き返しに成功。
ジャッジくんによる判定の元、大戦はイカ陣営の勝利と判定され、敗北したタコ陣営は地下へ追いやられた。
また、終戦から間を置かずしてオオデンチナマズという巨大なナマズが誕生。莫大なエネルギーを生み出すことのできるオオデンチナマズは、イカたちの世界の電力供給源として重宝されることになる。
『スプラトゥーン』
軟体世紀2015年
大ナワバリバトルから100年後の『スプラトゥーン』の時代。
流行の先端である大都市「ハイカラシティ」を中心に、若者たちの間でスポーツとしてのナワバリバトルが流行。
都会に憧れを抱くイカの若者たちは田舎を出てハイカラシティに集まり、バトルに明け暮れる日々を送っていた。
同じ頃、アオリとホタルによるいとこ同士のアイドルユニット「シオカラーズ」がデビュー。
彼女らは楽曲『ハイカラシンカ』を皮切りにリリースを続け、4thシングル『シオカラ節』の大ヒットで注目の的となっていた。
享楽的な性格のイカたちは、誰もタコや100年前の大戦のことなど覚えていなかった。
タコたちの世界
一方、大ナワバリバトルに敗戦したタコたちが暮らす地下世界では電力不足が深刻化。地下ドームの老朽化も顕著になり、生活は厳しさを増していた。
タコたちは電力不足を補うため、イカ世界の電力供給源であるオオデンチナマズとデンチナマズたちを誘拐。さらにイカ世界への侵略を計画する。
これに気づいたのが、100年前の大ナワバリバトルで伝説的な活躍を見せたカラストンビ部隊の元隊長、アタリメ司令。
彼はイカ世界の危機を救うべく、孫娘のアオリとホタルとともに、悪いタコ軍団に立ち向かうための秘密部隊「New!カラストンビ部隊」を結成。
アオリを隊員1号、ホタルを隊員2号とし、アタリメ司令は小規模ながらも再びタコ軍団と対峙する部隊を率いることになる。
名も無きヒーローの活躍
同じ頃、ひとりのイカの若者がハイカラシティの片隅にあるマンホールへと迷い込む。彼/彼女もまた、ハイカラシティに憧れて上京してきたひとりだった。
そして、マンホールの先はタコたちの生活する荒廃した土地「タコツボバレー」だった。
若者はそこで、タコツボバレーの端に拠点を構えてタコの動きを監視していたアタリメ司令と出会う。
アタリメ司令は若者を半ば強引にスカウトし、自身が率いるNew!カラストンビ部隊の隊員3号に任命。タコ軍団からオオデンチナマズを奪取する任務を与えた。
流れで任務を引き受けてしまった3号だったが、彼/彼女はアタリメ司令の期待に応える活躍を見せ、タコツボバレーを次々と攻略。各地のデンチナマズを奪取する。
代わりにアタリメ司令が予め用意していた、タコたちが生活に困らない程度の発電能力を有するぬいぐるみのデンチナマズを、本物のデンチナマズとすり替える作業も並行して進めていった。
途中でアタリメ司令が何者かに誘拐されてしまうも、応援に駆け付けた先輩隊員の1号と2号(正体はシオカラーズのアオリとホタル)によるサポートもあり、3号はついにタコ軍団の首領DJタコワサ将軍と対峙。
戦略タコツボ兵器「タコツボキング」を操縦するタコワサ将軍と3号は一進一退の攻防になったが、1号と2号が流したシオカラ節による応援もあって3号はタコワサ将軍に勝利。
誘拐されたオオデンチナマズとアタリメ司令を取り返すことに成功し、人知れずイカ世界を救ったのだった。
また、この決戦は表向きには「シオカラーズとDJ Octavio(※DJタコワサ将軍のアーティストとしての名義)のコラボによる伝説の地下ライブ」として語り継がれることとなる。
決戦中に流されたシオカラ節を聞いた多くのタコたちは、魂にイカのグルーヴを宿し、地上のイカ世界に対する強い憧れを抱くようになった。
『2』までの2年間
ラストフェス「アオリvsホタル」
3号たちの活躍は幸か不幸か、誰にも認知されることはなかった。
イカたちの世界では平和が続き、そんな中ハイカラシティでラストフェスが開催される(フェスについてはラストフェスの記事で解説)。
お題は「アオリvsホタル」。シオカラーズのアオリとホタルはそれぞれの陣営に分かれ、双方の陣営に分かれたイカ達は3日間激しく激突。結果はホタル陣営の勝利に終わった。
それから9か月、ふたりはそれまで仕事でもプライベートでも一緒だったが、次第にソロ活動が増加。また、ホタルは「ラストフェスの結果をアオリは気にしているのではないか?」「自分はそのことに優越感を感じているのではないか?」と気に病んでしまい、アオリもまたソロ活動の増加に疲弊し始め、2人の間でちょっとしたすれ違いも起き始める。
タコ達の地上脱出
一方のタコ世界。
タコのひとりであるイイダは、タコワサ将軍と3号の決戦中に流されたシオカラ節を聞いたことで魂にイカのグルーヴを宿し、地上に憧れて地下世界から脱出。
これを契機に地上へと脱出するタコたちが現れ、特に人型のタコたちは急速にイカ社会に浸透していった。この人型のタコたちは「オクトリング」と呼ばれるようになる。
享楽的な性格のイカたちはタコたちの地上進出に気づくことはなく、気づいたとしても誰もタコたちの社会進出に拒否感を示さなかった。
また、地上に出たイイダはタコツボバレーに近いナンタイ山で、ラッパーで喉のウォームアップをしていたヒメというイカと出会う。
意気投合した彼女らはイイダをDJにしてヒップホップユニット「テンタクルズ」を結成。唯一無二の音楽とキャラクターをブキに人気急上昇し、若きイカたちを虜にしていった。
コジャッジくん誕生
同じ頃、猫のジャッジくんをコールドスリープさせていたカプセル装置は、歴史的遺産としてカラマリ研究室とされる施設に厳重に管理されていた。
しかし軟体世紀2017年4月、掃除中に装置のコードがコンセントから外れる事故が発生。このとき装置が再起動され、装置内に入れられていたジャッジくんの細胞が急成長。ジャッジくんのクローン「コジャッジくん」が誕生した。
コジャッジくんは、ジャッジくんとともにバトルの審判を行うようになるが、クローンとして誕生した自身の出自に悩むことになる。
アオリの失踪
それからしばしして、シオカラーズのアオリとホタルは仕事の忙しさが増していたが、3日間の休みを貰ったことを機に2人で地元へ帰省することにした。
アオリは初日だけ仕事があるため、ホタルは一足先に実家のあるシオカラ地方へ列車で里帰りを果たす。アオリは後から追いかけるとホタルに告げており、ホタルは駅でアオリの到着を待ったが、翌日になってもアオリは姿を現さなかった。
胸騒ぎを覚え、アオリの行方を探すためハイカラシティに戻ったホタルは、オオデンチナマズが再び姿を消したというニュースを知る。
また、2年の間に流行の中心地は、ハイカラシティから2駅離れた都市ハイカラスクエアに移り変わろうとしていた。
『スプラトゥーン2』
軟体世紀2017年
流行の中心地は、ハイカラシティと同じハイカラ地方の都市「ハイカラスクエア」へと移り、この地でも若者達はバトルに明け暮れていた。
さらにクマサン商会なる怪しい事務所が斡旋するバイト「サーモンラン」が若者の間でブームとなる。
このバイトは、死をも厭わぬ好戦的種族「シャケ」のナワバリに入り、迫り来るシャケたちをシバいて金イクラを集めるという中々真っ黒そうなバイトだった。
それでもこのバイトの受付には日々、多くのイカが集まることになる。
新たなヒーローの活躍
同じ頃、ハイカラスクエアのエネルギー源だったオオデンチナマズが再び失踪。
時を同じくして大人気アイドルユニット、シオカラーズのアオリも行方不明になる。
New!カラストンビ部隊の隊員2号にしてシオカラーズのホタルは、状況証拠から事件の黒幕がまたもDJタコワサ将軍であると判断。
しかしアタリメ司令と隊員の3号は遠方にパトロール中で不在のため、何も知らずにふらりと現れたイカの若者に状況説明し、有無を言わさずNew!カラストンビ部隊の隊員4号に任命する。
また、今回はブキ屋店主のブキチも協力し、4号に特製のブキを提供する。
4号はデンチナマズとオオデンチナマズの捜索任務をこなすべく、タコたちの生活する別の地下空間「タコツボキャニオン」を探索。
各地でタコ軍団との激闘をくり広げ、やがて事件の黒幕であるDJタコワサ将軍と激突する。
タコワサ将軍は活動の拠点をタコツボキャニオンに移し、再びイカ世界への侵略を狙っていたのだった。戦略タコツボ兵器「タコツボキング A-MIX」を操縦するタコワサ将軍を相手に4号は交戦する。
また、このとき行方不明だったアオリの所在も判明するのだが……彼女は何と将軍に洗脳されており、敵として立ちはだかる。
しかし急遽駆け付けたホタルとブキチの援護もあり、アオリは洗脳から解放、自分を取り戻す。アオリの「シオカラーズ」復帰で勢いに乗った4号たちは、シオカラ節をバックにふたたびDJタコワサ将軍を撃破した。
オオデンチナマズも奪還され、またも人知れずイカたちの世界の平和は守られるのだった。
『オクト・エキスパンション』
とあるタコの物語
4号らがタコツボキャニオンで活動していたのとほぼ同時期、『オクト・エキスパンション』での出来事。不在だったアタリメ司令と3号の二人は、「タコツボバレー」の奥地でパトロールをしていた。
その最中、二人はひとりのタコと遭遇する。
そのタコは2年前、3号とDJタコワサ将軍の決戦でシオカラ節を聞き、魂にイカのグルーヴを宿したタコの一人だった。
そんなことはつゆ知らず、アタリメ司令は3号をけしかけてタコと交戦。ところが戦いの途中で何者かが彼らを襲い、アタリメ司令とタコは地下深くへと落下。3号とはぐれてしまう。
アタリメ司令とタコが落ちた先は「ネル社」と呼ばれる謎の企業が運営する、地下鉄のような巨大地下実験施設「深海メトロ」だった。
落下の際にタコは気絶し、記憶も喪失する。しかし気絶中にシオカラ節を無意識に口ずさんでいたため、アタリメ司令はこのタコが魂にイカのグルーヴを宿している事に気が付く。
ようやく目覚めたタコに、アタリメ司令は3号をけしかけた事を謝罪し、落下の衝撃で記憶を失った彼/彼女を8号と命名。協力関係を結び、地上への脱出を目指すことになる。
8号は老齢で動けないアタリメ司令に代わり、深海メトロを探索。
その途中で2人が見つけた「デンワ」という古臭い機械の案内によれば、深海メトロに用意されたさまざまな実験施設を突破し、4つの「アレ」と呼ばれる指定物を集めることで地上へ出られるという。
8号はデンワの指示に従い、ネル社が用意したさまざまな実験施設を突破してアレを集めていった。
テンタクルズの協力
その頃、アタリメ司令に3号の通信機から通信が入る。
だが相手は3号ではなく、ハイカラスクエアで活動する大人気ヒップホップユニット「テンタクルズ」のヒメとイイダだった。
3号は地上で通信機を落としていたらしく、2人はタコツボバレーに近い地上のナンタイ山で3号の通信機を拾ったとのことだった。
8号らに協力することにしたテンタクルズの2人は、地上からネル社にハッキングするなどして8号とアタリメ司令の地下脱出を手助けすることになる。
地上への脱出
そうして8号は実験施設の攻略を進めていき、デンワの指示通り4つのアレをすべて集める。
するとデンワは4つのアレを組み立て始めたのだが、組み上げられて完成したのは巨大なミキサーだった。
突如デンワは完成したミキサーに8号とアタリメ司令を閉じ込めると、ミキサーを稼働させて2人をネリモノにしようとする。
絶体絶命の状況だったが、今まではぐれていた3号が颯爽と登場。ミキサーに体当たりし、デンワを破壊して2人を救った。が、その際の衝撃で3号は気絶してしまった。
しかし、それまで別行動していた3号は地上脱出の手掛かりを持っていた。
8号は手掛かりを元にして先に地上へと向かうことにし、アタリメ司令は後から3号とともに8号を追うことにする。
少しずつ地上へ近づく8号。
途中、それまで壊れていたデンワが再稼働してアタリメ司令を拘束。さらに3号の意識を乗っ取って襲い掛かるも、8号が激闘の末に3号の洗脳を解いてアタリメ司令を解放する。
地上に脱出した8号たち。
そこはハイカラ地方に広がるハイカラ湾の湾内だった。それをテンタクルズの二人がヘリに乗って出迎え、ヘリに乗った彼らは地下施設を後にしようとした。だがそこに最後の敵が立ちはだかった。
それは8号らをミキサーに閉じ込めたデンワ。
その正体はネル社の黒幕「タルタル総帥」だった。
ネル社の真実
タルタル総帥は1万2000年前、かつてジャッジくんの飼い主だった博士が作った人工知能である。そして新たな知的生命体がニンゲンと同じ過ちを犯さないかデータを収集する存在でもあった。
しかし、タルタル総帥は1万年以上の孤独から暴走状態にあった。さらに新たな知的生命体となったイカやタコはナワバリ争いを繰り広げてばかりで、失望したタルタル総帥はネル社で新人類のタネを生み出す事にした。
ネル社の目的は、深海メトロの実験施設で優秀な成果を残した実験体のタコをミキサーでネリモノにし、完璧な世界を導く新人類のタネとして生み出す事だったのだ。
だが優秀な実験体となった8号をネリモノにする事に失敗したタルタル総帥は、一度世界を滅ぼして新たな世界を作り上げるべく最終手段に出る。
ヘリで立ち去ろうとしていた8号達の目の前で、ハイカラ湾内にニンゲンを模した巨大な彫像型破壊兵器「ネルス像」を浮上させたのだった。
ネルス像は「ネルス砲」と呼ばれる巨大なキャノンを持っており、世界をネリ返すエネルギーを太陽光から充填している事がイイダの分析で判明。
これを阻止するには3分以内にネルス像表面を塗り尽くして太陽光を阻害するしかなく、8号はテンタクルズの協力のもとネルス像表面を塗りたくることになる。強大な敵からイカとタコのナワバリを守るため、8号は地上に出て初めてとなるナワバリバトルを開始した。
8号はイイダ特製の巨大ボム「イイダボム」を使ってネルス像表面を塗りたくり、それでもタルタル総帥はエネルギーが不十分なままネルス砲発射を強硬。そこにヒメの破壊的大音声から生み出されるセンパイキャノンが炸裂。エネルギー不足のまま放たれたネルス砲はセンパイキャノンに押し切られ、ネルス像は破壊。
タルタル総帥も撃破され、海洋生物たちのナワバリは守られたのだった。
タコたちの地上進出
地上に脱出した8号は、ハイカラスクエアにたどり着く。
この時期を境に地上へやってくるタコたちはさらに増加。8号もイカたちの社会に溶け込んで生活するようになった。バトルではイカとタコが入り乱れるようになり、かつてのようにイカとタコが種族を超えて交流する時代が再び訪れたのだった。
『3』までの5年間
軟体世紀2019年
この年の7月、ハイカラスクエアでファイナルフェスが開催された。お題は「どちらの世界を望む? 混沌vs秩序」。スプラトカリプスと題された今回のフェスでイカ世界の住民たちは2つの陣営に分かれ、3日間激しく競い合った。
結果は混沌派の勝利。これ以降イカ世界では混沌ブームが巻き起こり、次回作の舞台となる混沌の街「バンカラ街」に繋がっていく。
また、ファイナルフェス終了直後にテンタクルズはワールドツアー開催を決定するが、同じ頃テンタクルズのイイダは、ネル社により記憶喪失にされた8号などのタコたちを救済する計画「プロジェクト・ネリバース(仮)」を始動する。
軟体世紀2020年
この年、マサバ海峡大橋が開通する。
ハイカラ地方と遠く離れたバンカラ地方を繋ぐ道路網として建造が進んでいたマサバ海峡大橋だが、それまで何年経っても完成していなかった。
しかし、ハイカラ湾内に突如として謎の巨大な彫像が浮上する事件が起きたことで、多数の構造物が漂流し、ハイカラ湾での船舶航行に大きな支障が発生していた。
これを受けて架橋運動が活発化、未だに完成していなかったマサバ海峡大橋は急ピッチで建設を進められ、ついに開通したのである。この橋の開通により、ハイカラ地方とバンカラ地方の交流は急激に発展していく。
New!カラストンビ部隊の世代交代
密かにイカたちの世界を守ってきたNew!カラストンビ部隊だったが、アタリメ司令は3号に司令の役目を譲って引退。部隊は3号(新司令)が率いることになった。
これにてアタリメ司令もようやく隠居した…… かに思われていたが、まだまだ元気であり勝手にイカ世界のパトロールを続けることになる。
すりみ連合デビュー、バンカラジオMCへの抜擢
その頃、イカのウツホ、タコのフウカ、マンタのマンタローの3人からなるアーティスト「すりみ連合」がデビュー。
3人ともバンカラ地方の名家出身である彼らは、中学卒業から数年でデビューし、ふるさと応援団という形で地元での人気を集め、やがてはラジオ番組「バンカラジオ」のMCに抜擢。さらにフェスのシンボル的存在となり、瞬く間に人気の存在となった。
しかしその裏で彼らは、自らを「義賊」と称してとある活動をしており……
『スプラトゥーン3』
軟体世紀2022年
ハイカラスクエアで2年前に行われたファイナルフェス「スプラトカリプス 混沌vs秩序」で混沌派が勝利して以降、世界に混沌ブームが到来。
ハイカラシティ、ハイカラスクエアなどの存在するハイカラ地方から遠く離れたバンカラ地方の中心都市であり、かねてより混沌の街の異名を持っていた「バンカラ街」は混沌ブーム到来により流行の中心地として発展。再開発が急速に進んでいた。そしてこの地方でもイカとタコの若者たちはバトルに明け暮れる日々を送っていた。
また、クマサン商会はこの地方でもサーモンランのバイトを展開。5年間で相当儲けたらしく、バイト現場への移動用にヘリコプターを購入。さらに現場の声を受け、アルバイターの装備もより危険な場所での作業に適したものへと刷新した。
バンカラ地方でもバイト参加者を応募し、シャケをシバいて金イクラを集めている。
オオデンチナマズ、再びの失踪
同じ頃、今度はバンカラ地方のオオデンチナマズが失踪する。New!カラストンビ部隊元司令のアタリメは今回もDJタコワサ将軍率いる悪いタコたちが犯人と睨み、タコの基地が存在する、バンカラ地方外れの巨大クレーターで見張りをしていた。
時を同じくして、1匹のふしぎなコジャケを連れた若者が、バンカラ街片隅のマンホールに迷い込む。
マンホールの先のクレーターでアタリメと遭遇した若者は、強引なスカウトでNew!カラストンビ部隊の新しい隊員3号(新3号)に任命され、オオデンチナマズ捜索の任務を与えられた。
クレーターには、触れた者を毛むくじゃらに変え、自我を失わせる謎の物質「ケバインク」が蔓延っており、その地で遭遇するタコたちも身体にボーボーの毛が生えていて、どこか様子がおかしかった。新3号とコジャケはそれらの障害を除け、ケバインクを除去しつつクレーター内を探索していく。
クレーターの最下層に到達した途端、上空からDJタコワサ将軍が操縦する戦略タコツボ兵器「タコツボキング 局地戦仕様」が飛来する。
突如出現したタコワサ将軍を戦闘の末に新3号は撃破するが、タコワサ将軍曰くオオデンチナマズの件は知らないらしく、この地へ失踪した部下達を探しにやって来ただけだという。
直後、足場からケバインクが溢れて足場が崩落。一行はクレーターの下の地下空間へ落下し、その際に新3号はアタリメとはぐれてしまった。
謎の地下空間「オルタナ」
落下の衝撃で気を失っていた新3号がようやく目を覚ますと、そこは液晶の青空が広がり、巨大なロケットや建造物のそびえる謎の地下空間「オルタナ」だった。
アタリメとはぐれた新3号だが、アタリメを追って来た先輩隊員の1号や2号、司令といったNew!カラストンビ部隊の面々と合流する。
彼らからオルタナの何処かにいるアタリメの捜索を依頼された新3号は、やむなくオルタナの探索を開始することになった。
クレーターと同様、オルタナにもケバインクと毛の生えたタコたちが蔓延っていたが、先輩隊員らの無線越しのサポートを受けつつ、新3号はコジャケと共に探索を始めた。
3人組の盗賊の出現
だが、オルタナの探索を始めてすぐ、New!カラストンビ部隊の前に謎の3人組が現れる。その3人組は地元ニュース番組バンカラジオのパーソナリティを務める音楽ユニット「すりみ連合」の3人だった。
彼ら曰く、バンカラジオでの自分たちは世をしのぶ仮の姿で、その実体は神出鬼没の盗賊であり、オルタナに眠ると思われるオタカラを狙っていると語る。すりみ連合は、新3号らがクレーターから落下する様子を見ており、その際にオルタナを発見したのだった。
彼らは新3号達もオタカラを狙っていると勘違いしており、新3号はオルタナの探索を進める途上で彼らと対決することになる。
空飛ぶウツボの群れを操るウツホ、巨大なサメを使役するフウカ、分身術で闘うマンタローの3人を、新3号は激闘の末にひとりずつ撃退。また、その際に彼らが狙っていたオタカラも回収していった。
アタリメからの通信、黒幕は……
新3号がオルタナの探索を進めていく途中、行方不明だったアタリメから通信が入る。アタリメはどこかの暗く狭い部屋に閉じ込められており、何とか脱出の方法を探しているとの事だった。
すると通信途中、アタリメの元に何者かが現れる。通信には音声しか入らないため、New!カラストンビ部隊は相手の姿を把握できなかったが、その何者かは自らを「クマサン」と名乗った。直後、通信は途絶してしまう。
再びアタリメとの通信が回復した際、アタリメを閉じ込めたのはクマサンであり、アタリメがオルタナの中央に鎮座するロケット発射台「オルタナ宇宙センター」にいることが判明する。しかしその直後、通信はまたもや途切れてしまった。
宇宙センターへの突入
新3号たちは何者かにさらわれたアタリメを助けに向かうため、オルタナ宇宙センターへの突入を決意する。
宇宙センター周辺は無数のケバインクのゴウモウで覆われており、とても侵入できない状態だったが、集めたオタカラを合体させて作った巨大シェーバーを司令がぶん回し、ゴウモウを刈り取って一掃。宇宙センターへ足を踏み入れる。
そこにオタカラを追いかけてきたすりみ連合が出現したが、使い終わったオタカラを譲られたことであっさりと和解。
また、すりみ連合は借金まみれのバンカラ街の財政を救うためにオタカラを狙っていたと釈明し、両者は完全に和解する。以降、すりみ連合も無線で新3号のサポートに回ることになる。
道中、新3号とコジャケが攻略を進めていく中、失踪中のオオデンチナマズが宇宙センターの施設内に閉じ込められているのが見つかり、オオデンチナマズ誘拐の犯人がDJタコワサ将軍でないことが確実となる。
さらにアタリメの無線通信越しにクマサンの声が入る。クマサンは、これから「哺乳類と魚介類をあるべきカタチにする」こと、そのためにクマサン商会で金イクラを集め、ケバインクを精製していたこと、そして長年の経験を積み上げてきたアタリメのエキスが必要であることを語る。直後、アタリメの声は悲鳴を最後に沈黙した。
ようやく新3号らが宇宙センターの最上層に到着すると、そこにはスルメのように干からびて横たわるアタリメと、クマサンその人が居た。クマサンの正体は、全身にケバインクを纏った巨大な哺乳類「実験体 熊三号」だった。
熊三号は、新3号らの目の前で宇宙センターの宇宙ロケットに乗り、宇宙へと飛び立った。熊三号の目的とは、精製したケバインクを宇宙から散布し、海洋生物の世界となった地球を再び哺乳類のものとすること、即ち「哺乳類の帰還」だった。
舞台は宇宙へ
熊三号の乗った宇宙ロケットがオルタナから上空へ飛んでいくのを、新3号らは見届ける事しかできなかった。幸いにも、干からびていたアタリメは意識を取り戻したが、宇宙に発ってしまった熊三号を止める手段がない。
そんな彼らに協力を申し出たのは、すりみ連合だった。彼らは、マンタローがどこからか持ってきた宇宙服を新3号に着させると、フウカの操る巨大なサメに新3号とコジャケを乗せ、ウツホが操る空飛ぶウツボの群れで形成した竜巻にサメを滑走させることで即席のマスドライバーとし、新3号とコジャケを宇宙へと送り出したのだった。
熊三号のロケットに追いついた新3号とコジャケ。ロケットでの戦いの末に一度は熊三号を追い詰めたものの、熊三号が引き起こした爆発をモロに食らった新3号とコジャケは宇宙に放り出されてしまった。
最終決戦
万事休すかと思われた矢先、宇宙機に改修された「タコツボキング」が現れ、新3号とコジャケをキャッチした。「タコツボキング」はDJタコワサ将軍が操縦していたが、将軍はあの後にすべての事情を把握したらしく、新3号らとともに海洋生物たちのナワバリを守るため協力することを告げる。
一方、地上のNew!カラストンビ部隊とすりみ連合の面々も、シオカラ節 Three Mixを流して新3号らを応援。すると突然、シオカラ節を聞いたコジャケの身体が光り始める。さらに様々な魚介類達の力が光となって集まっていき、コジャケは超巨大なシャケへと変化。シオカラ節により、バンカラ地方に伝わる神魚「オオジャケ様」としてコジャケは覚醒したのだった。
ロケットが再び地球に到達してしまうまでの残り時間は3分33秒。巨大化した熊三号とオオジャケ様が格闘し、タコワサ将軍が新3号に操縦をゆだねた「タコツボキング」がオオジャケ様の戦闘を援護する。熊三号の野望を阻止し、海洋生物のナワバリと運命を守るための最終決戦が始まった。
激戦の末、最終的に「タコツボキング」のキューインキで熊三号から奪ったケバインクコアの膨大なエネルギーを逆に送り返すことで、膨大なエネルギーを浴びた熊三号は撃破。決戦が終わり、オオジャケ様もコジャケへと戻り、新3号とコジャケを乗せた「タコツボキング」は地球へ帰還する道程に入った。
後日、熊三号の手から解放されたオオデンチナマズも帰還し、またしても人知れず海洋生物たちのナワバリは守られたのだった。
『3』で明かされた真実
ヒーローモードを進めることで解析されていくアーカイブ資料「オルタナログ」にて、人類滅亡と海洋生物たちの台頭までの経緯がより詳細に記述されている。
人類と哺乳類の滅亡
人類滅亡の原因は、海面上昇だけではなかった。
約1万2000年前、人類の技術発展は繁栄をもたらすだけに飽き足らず、全世界を巻き込む争いへと発展。争いは激化、長期化し、地上生物の多くが滅亡。
さらに火山噴火や海面上昇などの天変地異がこれに重なったことで地上は汚染され、大量絶滅が起きてしまった。
人類滅亡の真の理由は、全世界規模の戦争の激化と長期化、そして同時に発生した天変地異による地上の汚染が原因だったのである。
巨大地下シェルター「オルタナ」
そのような中で僅かに生き残った人々は、爆発的な噴火で出来た大空洞へと避難した。
彼らは過ちをくり返さぬべく聡明な科学者たちをリーダーとし、生活を支えるシェルターとして大空洞を整備。シェルターを第二の地球「オルタナ」と命名した。
オルタナの中には海から流れた海水が溜まっており、イカ、タコ、クラゲなどの海洋生物たちが大量繁殖していたことで、人々はこれを貴重な栄養源として重宝した。
しばらくして、オルタナの科学者の一人がイカの体液から液晶の生成に成功する。
この液晶は生物の発する微弱な電気信号に反応して色を変化させるもので、見る者の脳波を解析して望んだものを映し出す「夢の液晶」だったのである。
人類は量産した液晶をオルタナの内壁に張りめぐらせ、かつて人々が地上で目にしていた光景をそこに映し出した。人類が地下に逃げて四半世紀(約25年)、彼らは再び地上のように空を見れるようになった。
だが、液晶の空で満足しない人々もいた。
オルタナで生まれ育った若き科学者たちは本物の空を望み、汚染された地球を脱出して新天地を目指すロケットの建造に着手。
老科学者たちの反対を押し切ってロケットを完成させたが、打ち上げの最終テスト中、ブースターの試運転により強力なエネルギーを浴びたオルタナ内壁の液晶が突如暴走。
このとき一部の内壁が崩落して居住区を直撃し、さらにライフラインを復旧不可能なレベルまで破壊。オルタナの人類は、あっけなく絶滅を迎えた。
海洋生物たちの台頭
だが、ここから新たな物語が始まる。
内壁の崩落時、長きにわたって人類の思念を受け止め続けていた大量の液晶がオルタナの海に流出し、海水と混合。
液晶がオルタナの海に棲む海洋生物の体に、少しずつ浸透していったのである。
液晶に焼き付けられた、人類の地上に対する思念を受け止めた海洋生物たちは、やがて「地上を目指したい」という感情を抱くようになった。
感情は海洋生物たちに急速な進化をもたらし、進化した生物たちは地上を目指して上陸。肺呼吸や高度な運動機能を手に入れ、空気中での活動に適応。知能は著しく発達し、種によっては擬態能力までも獲得した。
やがて海洋生物たちはオルタナから地上へと脱出。オルタナは後のバンカラ地方にあり、そこから世界各地へと広がっていった。中でも特に高度な知能を持っていたイカとタコは他の種とは一線を画しており、瞬く間に世界中で強い影響力を持つようになった。
現代を生きるイカたちの始祖も、出オルタナから5000年後に誕生。
始祖となった個体は預言者として数々の啓示を授かり、同族たちに伝授。イカたちの文化は空前の発展を見せ、この時代に頭足類の文明の基礎が築かれた。
こうして地球はイカやタコなどの海洋生物が支配する世界となったのである。
オルタナ関連のより詳細な歴史は、次の記事を参照 ⇒ オルタナ(スプラトゥーン3)
箱舟「ポラリス」
人類滅亡の少し前、荒れ果てた地球を見限った人類は、種の保存に着手。
生き残った動物たちをコールドスリープして宇宙船「ポラリス」に乗せ、地球に代わる新たな惑星を求めて宇宙へ旅立たせたのである。
ポラリスは順調に航行を続けていたが、太陽系を離れる直前にデブリと衝突して故障。乗組員の判断で地球に引き返すも、あと少しというところで燃料が底をついた。
地球の周回軌道上を永きに渡って漂う羽目になったポラリスは、永い時を経て少しずつ高度を下げ、地球の重力に引かれて落下。
出発から1万2000年後、ポラリスは地球に墜落した。墜落の段階で乗組員もコールドスリープしていた動物たちも死に絶え、哺乳類の未来は虚しく閉ざされたのである。
……奇跡的に生き延びていた、ある一匹の哺乳類を除いて。
その哺乳類の名は「実験体 熊三号」。
彼は1万2000年以上のコールドスリープ中、意識を保ち続けていたことで高い知能を獲得しており、唯一墜落から生き延びた彼は、ポラリスの探索装置で哺乳類の痕跡を探索中に発見したオルタナを拠点に、クマサン商会を設立。「哺乳類の帰還」を目指して暗躍を始めたが……。
年表
先に述べたスプラトゥーン世界の出来事の総まとめ年表です。上記の歴史のほか、各作品のヒーローモード、オクト・エキスパンション、サイド・オーダー、ミステリーファイル、オルタナログ、アートブック等、スプラトゥーンに関連する、あらゆるネタバレが全て含まれています。これを理解した上での閲覧を推奨します。
なお、特筆無き場合、ソースはスプラトゥーンベース等の公式サイトや公式SNSの投稿としています。
約1万2000年前~
約1万2000年前
- 環境破壊や異常気象により海面上昇が深刻化。博士が人類滅亡を予測し、学会で訴えるも、誰も聞き入れなかった。
- 博士が飼い猫(のちのジャッジくん)だけでも生き残らせると決意。猫に不死薬を投与し、コールドスリープさせる。並行して、後に誕生する知的生命体を監視するための人工知能(のちのタルタル総帥)を作る。
- これと前後して全世界を巻き込む争いが発生。争いは激化、長期化して地上生物の多くが滅亡する(以降オルタナログより)。
- 種の保存のため、宇宙船ポラリス号がコールドスリープした動物たちを乗せ、新天地に向けて飛び立つ。
- 争いが続く地球で、火山噴火や海面上昇などの天変地異が発生。地上は汚染され、人類を含む大半の生物が死亡。大量絶滅が起きた。
- 一部の人々は爆発的な噴火で出来た大空洞へと避難。聡明な科学者らをリーダーとして、大空洞を巨大地下シェルター「オルタナ」として整備する。
大量絶滅から四半世紀(25年後)
- オルタナの科学者の一人が、イカの体液から「夢の液晶」の生成に成功。地下に空を映し出すために液晶は量産され、オルタナの内壁に張り巡らされる。
大量絶滅から半世紀?(推定)
- 液晶の空に満足しないオルタナの若い科学者たちが、老科学者らの反対を押し退けて新天地を目指すロケットを建造。しかしブースターの試運転時、オルタナ内壁の液晶が暴走。内壁の一部が崩落して居住区を直撃し、ライフラインを復旧不可能なレベルまで破壊。オルタナの人類は滅亡する。
- 内壁崩落時、大量の液晶がオルタナの海に流出。人類の地上に対する思念を焼き付けた液晶がオルタナの海に棲む海洋生物たちに浸透していく。
大量絶滅から数十~数千年後
- 海洋生物たちが液晶の浸透により、地上に対する感情を抱く。
- 感情を得た海洋生物らが急速に進化。地上での生活に適応して上陸する。やがて海洋生物らはオルタナから世界各地に拡散(出オルタナ)。特にイカとタコは高度な知能を持っていたため、瞬く間に世界中で強い影響力を持つようになった。
出オルタナの5000年後
- インクリングの始祖となる特異な個体のイカがバンカラ地方で誕生し、預言者として授かった数々の啓示を同族たちに伝授。イカたちの文化は空前の発展を見せ、この時代に頭足類の文明の基礎が築かれる。
時期不明
- 宇宙船ポラリス号が太陽系を離れる直前、デブリとの衝突により故障。地球へ引き返すが、燃料切れで地球への帰還は叶わず、地球の周回軌道を永きに渡って漂うことに(以上オルタナログより)。
約2000年前~
約2000年前
- イカたちの時代「軟体世紀」が始まる(初代ミステリーファイルより)。
- イカたちの間でナワバリバトルが始まる。
- 猫のジャッジくんが1万年の時を経てコールドスリープから目覚める。これ以降ジャッジくんはバトルの審判役を務めるようになった。
※インクリングの始祖が誕生した「出オルタナ5000年後」と、イカたちの時代が始まった「軟体世紀元年」が同時代の場合、出オルタナは大量絶滅から5000年後の出来事となる。 |
大ナワバリバトル前
時期不明
- タコの種族「オクタリアン」の地上進出が進み、地上ではイカとタコが暮らすようになる。時には種族を超えた交流も行われた。
中世時代の後
- インク弾による遠距離攻撃の方法が確立。これ以前はシャケの集団凶暴化に対して有効な防衛手段がなく、数多くの都市が滅んだ(バイトマニュアルより。軟体世紀での中世がいつまでかは不明だが、西洋史における中世は西暦1450年頃まで続いた)。
軟体世紀1886年~1897年の間
軟体世紀1888年
- ブキチの祖父、カンブリヤ・ブキノサイが誕生(漫画版13巻付録の公式設定画より)。
軟体世紀1897年
- デボン海洋博物館が開館(『2』アートブック221pより)。
軟体世紀1904年
- ハイカラスクエアのシンボル「デカ・タワー」が完成。タワーは新聞社ニューカラー・タイムズの本社として作られた(『2』アートブック120pより)。
※「軟体世紀〇〇年」という表記は、『2』アートブック120pの「軟体世紀1904年」、『3』アートブック86pの「軟体世紀2019年7月」という表記より。開発者に聞きましたでは「イカ暦」とも呼称されているが、本記事では軟体世紀とする。 |
※また、大半の年代は公式設定の「〇〇年前」等の表記から逆算したものになる。例えばデボン海洋博物館は『2』の時点で創立120年であり、『2』が作中世界の2017年を舞台としているので、2017-120で逆算して1897年を開館年としている。上に記述した軟体世紀1904年と軟体世紀2019年7月、および開発者に聞きましたでの「今、「イカ暦」も2022年なんですよ」という発言以外に公式が年代を明記・明言したものはない。ほぼ非公式であり、±1年程度のズレが考えられるので注意。 |
大ナワバリバトル(約100年前)
軟体世紀1915年頃
- 海面上昇により地上面積が狭少化。残された地上を巡ってイカとタコが激突し、「大ナワバリバトル」が勃発。
- 緒戦は勤勉な性分のタコ陣営が善戦。享楽的で早起きを苦手とするイカ陣営を難なく制圧する。
- タコ陣営が戦略タコツボ兵器を投入し、イカ陣営本陣まで一気に侵攻するが、途中でコンセントが外れるアクシデントにより無力化。
- イカ陣営の反撃が始まり、アタリメ司令率いるカラストンビ部隊が伝説的な活躍を見せる。
- バンカラ地方のマテガイ放水路が戦争で破壊。放水路としての稼働を停止する。以後、長年に渡って放置されることとなる(『3』アートブック300pより)。
大戦開始から1年以上後
- ジャッジくんによる判定の元、大戦はイカ陣営の勝利と判定。大ナワバリバトルは終戦する。敗北したタコ陣営は地下へ追いやられる。
- オオデンチナマズが誕生。イカ世界の電力供給を担う重要なエネルギー源となる。
大ナワバリバトル後
大戦終結後
- クサヤ温泉の観光地化の開発が始まる(『3』アートブック217pより)。
軟体世紀1928年
- カンブリヤ・ブキノサイがブキ屋「カンブリアームズ」を創業(漫画版13巻付録の公式設定画より)。
軟体世紀1965年
- ネギトロ炭鉱が閉山。大戦前は貴重なネギトロ炭の産出地として活気ある炭鉱だった。2015年時点ではナワバリバトル等のステージとして利用されている(初代アートブック151pより)。
軟体世紀1967年
- エン川の中流から下流地域にかけて治水事業が行われ、エンガワ河川敷は現在のような人工河川となる(『2』アートブック210pより)。
軟体世紀1972年以前
- 遊園地「スメーシーワールド」が開園。2022年時点では開園50年以上の老舗遊園地として知られる(『3』アートブック195pより)。
軟体世紀1978年~1979年
- グソクさんが誕生(ハイカラウォーカー7pより)。
軟体世紀1981年
- ザッカ屋「竜宮城」の店主カマスダが誕生(『3』アートブック77pより)。
軟体世紀1982年~1983年
- SashiMoriのドラム担当の竜‐Chang(リュウチャン)が誕生(ハイカラウォーカー244pより)。
軟体世紀1987年
- ロブが誕生(初代アートブック64pより)。
軟体世紀1992年
- ダウニーが誕生(初代アートブック65pより)。
軟体世紀1996年
- ヒメが誕生(『2』アートブック86p等より)。
軟体世紀1996年~2007年の間(2017年から十数年前)
軟体世紀1998年
軟体世紀1999年
- イイダが誕生(『2』アートブック86p等より)。
軟体世紀2001年
軟体世紀2003年
- 4号などの『スプラトゥーン2』のプレイヤーのイカ達が誕生。
軟体世紀2003年~2004年以前
軟体世紀2005年
- イイダ、6才でツケネ訓練所初等科課程に入学(オクト・エキスパンションより)。
軟体世紀2007年~2008年
- SashiMoriのDJ担当のPAUL(ポール)が誕生。
軟体世紀2008年
- 新3号などの『スプラトゥーン3』のプレイヤーのイカ・タコ達がこれ以前に誕生(推定、公式から年齢の言及は特にない)。
- イイダ、9才で飛び級の成績を繰り返し高等科を卒業(オクト・エキスパンションより)。
軟体世紀2009年
- イイダ、10才で全自動おそうじ兵器「タコドーザー」の開発に関わる(オクト・エキスパンションより)。
軟体世紀2012年
- イイダ、13才でツケネ研究所に所属、戦略タコツボ兵器の改造に着手(オクト・エキスパンションより)。
軟体世紀2015年の数年前
- えんぺらレモンダイエットが大流行。若者のフルーツ消費量は30年前の7割に回復する(初代アートブック163pより)。
- ギアブランド「ホッコリー」が誕生(ハイカラウォーカー78pより)。
軟体世紀2015年
- イイダ、16才でDJタコワサ将軍のワサビ補給部隊に配属転換(オクト・エキスパンションより)。
時期不明/大量絶滅から約1万2000年後
- 地球の周回軌道に漂っていた宇宙船ポラリス号が地球に墜落。のちに墜落地点はシャケ達のナワバリ「朽ちた箱舟ポラリス」となる。墜落から唯一生き延びた哺乳類「熊三号」は、ポラリスの探索機器を用いて人類の遺跡「オルタナ」を発見。ここを拠点に哺乳類復権のため暗躍を始める(オルタナログ等より)。
※各登場キャラの誕生年は年齢から逆算したものとする。例えばシオカラーズの2人は、2022年が舞台の『3』時点で24歳なので、2022-24で逆算して1998年生まれとする。ただし早生まれや遅生まれの場合、誕生年に±1年程度の誤差が生じる可能性が高い。 |
※なお、8号とグソクさんについて、彼らは登場時点(2018年)でそれぞれ14歳程度と39歳とされているが、彼らの物語は4号の活躍と同時期(2017年)とされており、2017年時点で14歳と39歳なのか、2018年時点で14歳と39歳なのか不明。よって彼らの誕生年のみ、早生まれや遅生まれを考慮すると最大±2年は生誕年のズレが考えられる。 |
※同様に竜-ChangとPAULも、現実では西暦2018年に公式で初めて年齢とともに紹介されたが、『2』の舞台の2017年時点の年齢か、初登場した2018年時点の年齢か不明であり、誕生年にズレが考えられる。 |
軟体世紀2015年
『スプラトゥーン』
- ハイカラシティを中心に、若者の間でスポーツとしてのナワバリバトルが流行。
- アオリとホタルによるアイドルユニット「シオカラーズ」がデビューし、4thシングル『シオカラ節』の大ヒットで注目の的となる。
- タコたちの地下世界で電力不足とドームの老朽化が深刻化。イカ世界への侵略のため、ハイカラシティのエネルギー源のオオデンチナマズを誘拐する。
- これに気づいたアタリメ司令が孫娘であるシオカラーズの2人とともにNew!カラストンビ部隊を結成。また、ハイカラシティから迷い込んだ若者を強引に隊員3号に任命する。
- オオデンチナマズ奪還の任務を与えられた3号は期待通りに任務を遂行。先輩隊員であるシオカラーズのシオカラ節による応援のもと、タコ軍団首領のDJタコワサ将軍との決戦を制し、オオデンチナマズを奪還する。
- この決戦は表向きシオカラーズと"DJ Octavio"(タコワサ将軍)のコラボによる伝説の地下ライブとして語り継がれる。決戦中に流されたシオカラ節を聞いた多くのタコたちは、地上のイカ世界に強い憧れを抱くようになる。
※サントラSplatuneのブックレット内では、オオデンチナマズ失踪が2014年中であるかのような記述あり。 |
軟体世紀2015年~2017年
軟体世紀2015年
- シオカラ節を聞いたことで魂にイカのグルーヴを宿したタコのイイダが、地下世界から脱出する。地上脱出後、ナンタイ山を放浪していたイイダはイカのヒメと出会い、意気投合してヒップホップユニット「テンタクルズ」を結成。唯一無二の音楽とキャラクターをブキに人気急上昇する。
軟体世紀2016年
- 1月、ハイカラスクエアの再開発事業が行われる。デカ・タワーの大幅改装、総合遊戯施設「イカッチャ」の新装開店、ショッピングビル群「エスカベース」のリニューアルなどが行われ、ハイカラスクエアは多くの若者が集まる街となった(『2』アートブック119pより)。
- 7月、ハイカラシティでラストフェス「アオリvsホタル」が開催。ホタル陣営が勝利する。
- 同月、ブキ屋「カンブリアームズ」2号店がハイカラスクエアに出店(『2』アートブック102pより)。
軟体世紀2017年
- 4月、ジャッジくんをコールドスリープしていたカプセル装置のコンセントが管理中に外れる事故が発生。このとき装置が再起動され、装置内に入れられていたジャッジくんの細胞が急成長。ジャッジくんのクローンのコジャッジくんが誕生する(『2』アートブック113pより)。
- 同月、シオカラーズのふたりは次第にソロ活動が増加。ちょっとしたすれ違いも起き始める。仕事の合間に休みを貰った二人は別々のタイミングで地元へ帰省するが、その拍子にアオリが失踪する(連載シオカラ小説より)。
軟体世紀2017年
『スプラトゥーン2』
- 流行の中心地がハイカラスクエアに移動。
- クマサン商会によるバイト「サーモンラン」がブームとなる。
- イカ世界のエネルギー源であるオオデンチナマズが再び失踪。時を同じくしてシオカラーズのアオリが行方不明になる。
- New!カラストンビ部隊の隊員2号にしてシオカラーズのホタルはDJタコワサ将軍の仕業と睨み、ハイカラスクエアから迷い込んだ若者を半ば強制的に隊員4号に任命。4号にオオデンチナマズ捜索の任務を与え、ブキ屋店主のブキチとともに4号をサポートする。
- 4号は各地でタコ軍団との激闘をくり広げ、やがて事件の黒幕であるDJタコワサ将軍と激突。このとき将軍に洗脳されたアオリも敵として立ちはだかるが、ブキチやホタルの援護もあり、アオリは洗脳から自分を取り戻す。DJタコワサ将軍を撃破し、オオデンチナマズも奪還される。
4号らの活躍と同時期(『オクト・エキスパンション』)
- 3号とアタリメ司令がタコツボバレー奥地をパトロール中、1人のタコと遭遇して交戦。しかし途中でアタリメ司令はタコとともに地下深くへと落下し、3号とはぐれる。落ちた先は謎の企業ネル社が運営する実験施設「深海メトロ」だった。
- アタリメ司令は、落下の衝撃で記憶を失ったタコを8号と名付けて協力関係を結び、地上を目指すため深海メトロを探索。8号はネル社が用意したさまざまな実験施設を突破していく。
- 同じ頃、地上ではテンタクルズのイイダとヒメがアタリメ司令の通信機を発見。2人は司令と連絡を取りつつ地上から8号を手助けする。
- 少しずつ地上へと近づく8号とアタリメ司令。道中で意識を乗っ取られた3号が襲い掛かるも、8号は激闘の末に撃破する。
- 地上脱出後、ネル社の黒幕にして暴走中の人工知能「タルタル総帥」がニンゲンを模した巨大なネルス像で立ち塞がる。しかしテンタクルズの協力のもと、8号はこれを撃破。さまざまな困難を乗り越えた8号はハイカラスクエアにたどり着く。
- この時期を境に地上にやってくるタコが増加。イカとタコが種族を超えて交流する時代が再び訪れる。
軟体世紀2022年以前
軟体世紀2019年
- 7月、ハイカラスクエアでファイナルフェス「スプラトカリプス」が開催。混沌派が勝利し、混沌ブームが到来する(『3』アートブック86pより)。
- ファイナルフェス終了前後、イイダがネル社の被害者を救済する計画「プロジェクト・ネリバース(仮)」を始動(サイド・オーダーより)。
軟体世紀2020年
- マサバ海峡大橋がついに開通。ハイカラ湾内に出現したネルス像が航行の障害となり、架橋運動が活発化したことが開通のきっかけとなった。橋の開通によりハイカラ地方とバンカラ地方の交流が急激に進む(『3』アートブック149p、205pより)。
時期不明(2022年以前)
- フウカ、ウツホ、マンタローの3人が中学時代に「すりみ連合」を結成。その数年後スカウトされ、3人は瞬く間にデビューする(ニンテンドーマガジン2022winter及び公式SNSの投稿より)。
- 新3号とコジャケが出会う。お互いの利害が一致したことで、共に行動するようになる。
- 大戦で破壊され、長年放置されていたマテガイ放水路がバトルステージとして開放される。
2015年~2022年
2017年~2022年
- アタリメ司令がNew!カラストンビ部隊から引退。司令の役割を3号に譲る(『3』ミステリーファイルより)。
- ブキ屋「カンブリアームズ」3号店がバンカラ街に出店(『3』ミステリーファイルより)。
- 国際ナワバリ連盟主導のもと、主要都市すべてのロビーに大規模改修が行われる。これに伴いバンカラ街やハイカラシティのロビーは構造が同一になった(『3』アートブック163pより)。
軟体世紀2022年
『スプラトゥーン3』
- 混沌ブーム到来により、混沌の街の異名をとるバンカラ街が流行の中心地となる(開発者に聞きましたより)。
- すりみ連合がバンカラジオのパーソナリティに抜擢される(リーダーフェス終了後のバンカラジオより)。
- オオデンチナマズが再びイカ世界から失踪。アタリメ元司令はバンカラ街の若者をNew!カラストンビ部隊の隊員新3号として強制的に任命し、オオデンチナマズ奪還の任務を与える。
- 新3号は相棒のコジャケとともに探索を始めるが、途中で謎の地下空間「オルタナ」へと落下。このとき合流したNew!カラストンビ部隊の面々から、落下時にはぐれたアタリメ捜索の任を与えられる。道中オルタナの「オタカラ」を狙うすりみ連合と激突するも、最終的に和解する。
- 最終的に新3号らは失踪したアタリメとオオデンチナマズを発見するが、事件の黒幕がクマサン商会経営者のクマサン改め、絶滅した哺乳類の生き残り「熊三号」だと判明する。熊三号は全てを哺乳類に変える物質「ケバインク」を宇宙から散布することを目論んでおり、商会の運営で集めた金イクラとオオデンチナマズのエネルギーを使い、ロケットで宇宙へ飛び立つ。
- 新3号とコジャケは熊三号の野望を阻止すべく、すりみ連合らの協力のもと宇宙へ。DJタコワサ将軍の加勢、コジャケの覚醒なども合わさり、熊三号を撃破。オオデンチナマズも奪還し、海洋生物たちの世界に平和が戻る(『3』ヒーローモードより)。
軟体世紀2022年以降
『サイド・オーダー』前
- ファイナルフェスの2年以上後(2021年~2022年)、イイダがプロジェクト・ネリバース(仮)の一環で開発を進めていた仮想現実「ネリバース」のプロトタイプが完成(以下サイド・オーダーより)。
- 7ヶ月後、テンタクルズのワールドツアー開幕。ツアーには手伝いとして8号もついていくことに。
- 11ヶ月後、プロジェクト・ネリバース(仮)が完成し、「トキメキ★秩序世界の大冒険!」に改題。テンタクルズのワールドツアーは前半が終了し、中休みへ。
- 12ヶ月後、イイダがネリバースの起動実験を行う。起動実験は8号が被験者となり、イイダとヒメが立会人となる。
『サイド・オーダー』
- ネリバースの起動実験後、オーダによりネリバースが暴走。多くの人々の精神がネリバースに引き込まれる。
- ネリバースに精神を引き込まれたことで、ボーっとしているイカやタコがハイカラスクエアにて急増。かつての流行の街としての姿を失い始める。
- 起動実験により巻き込まれた8号、ヒメ、イイダ、そしてネリバースに精神を引き込まれたネル社の被害者ミズタらの活躍により、オーダの暴走が阻止される。
- ネリバース暴走からしばらく後、テンタクルズのワールドツアーが終了。
- ツアー直後、テンタクルズがミズタとコラボして新曲「#47 Slumber」を発表。
- 同時期、ハイカラスクエアが再び流行の街として注目される(以上サイド・オーダーより)。
軟体世紀2023年
- シオカラーズが新曲「ハイカラシンカ'23」をリリース(推定)。
軟体世紀2024年
- テンタクルズが新曲「ウルトラ・カラーパルス'24」をリリース(推定)。
イカマンガで描かれた歴史
設定画集『イカすアートブック』では、「イカ研究員の1人が研究中に妄想を漫画として描いた」という体でスプラトゥーンの裏設定を描いた漫画作品「イカマンガ」が掲載されている。イカマンガでは上述した設定以外の裏設定も明かされている。
もっとも、イカマンガについては「内容が繋がってるようないないような……」と説明されていたり、ゲーム本編と違う展開が描かれているので、正史でない可能性も高い。
イカマンガで描かれる歴史は次の通り。
- 人類は幾たびの内乱と5回もの世界大戦を繰り広げ、その最中に何者かが発射した核弾頭が南極に命中。地球温暖化に追いうちをかける形で海面上昇が進み、地球のほとんどが水没する。
- 海面上昇で人類の人口は劇的に減少。人々はコールドスリープや地下に潜って生き延びようとしたが、努力も空しく人類は滅亡した。
- 地球のほとんどが海になったことで海洋生物がより進化。中でもイカとタコは熾烈な争いを繰り広げ、大戦の末にイカが勝利。大戦に負けたタコは地下に潜り、イカによる新たな時代が始まる。
- タコたちは人類の地下シェルターを再利用した地下世界で生活していたが、人工の疑似太陽「タコツボ様」がフロアごとに老朽化し、居住不能フロアが増加。そこでイカ世界のタコツボ様(=太陽)を強奪する作戦を開始(イカマンガ世界ではタコが長年地下に潜っていたせいで本物の太陽の存在を知らず、太陽を盗もうとする)
- この漫画の主人公のイカガール、アスパラちゃん(中学3年)が地元の田舎から抜け出し、こっそり上京。その先でタコの陰謀に巻き込まれてしまい、後に弟のトリプトくんも巻き込み、紆余曲折の末にタコたちの野望を阻止する。
余談だが、ギア「レトロジャッジ」と「オクタリアンレトロ」に描かれたジャッジくんやオクタリアンの絵は、イカマンガのコマから流用されたものである。