ゼロワン(仮面ライダー)
かめんらいだーぜろわん
概要
飛電インテリジェンスの社長のみが変身できる「人間もヒューマギアも守る」ライダー。
社長に就任した飛電或人が「飛電ゼロワンドライバー」に「プログライズキー」をセットして変身する。
使用時には飛電インテリジェンスの保有する通信衛星ゼアと接続、思考回路の中に入ることで人工知能と同じ思考速度を獲得できる。これを利用して凄まじい速度で使い方を学んだ結果、或人は知識ゼロの状態から5秒も経たずに変身・戦闘が可能な状態となった。
尚、「ゼロワン」とは、厳密にはプログライズキー及びゼツメライズキーをセットする前の素体状態を意味しており、後述する形態等は、追加武装の状態を意味する為、名前が違う。
例
ゼロワン+ライジングホッパープログライズキー=ゼロワン・ライジングホッパー
公式人気投票 | 12位(1,716票) |
---|
変身ポーズとシークエンス
右手で持ったプログライズキーのスイッチを親指で押し、ベルトにかざして「オーソライズ」。両腕を大きく回して前方に突き出し、プログライズキーを顔の右に持って行きながらキーを展開し、ベルトに装填する事で変身する。
各種上位形態への変身時はポーズが異なり、シャイニングホッパー時はゼアから降る光を頭上に掲げたプログライズキーで受け、光の鍵を開けるアクションが入る。
シャイニングアサルトホッパーではゼアに加えアークから飛んで来る光も頭上に掲げたキーで受ける。
メタルクラスタホッパーではキーの構造の都合もあり、キーをドライバーに装填後、前に倒す際に「変身」とコールする。
いずれもキーはオーソライズ後手首のスナップや左手でつまんで開く等、事前に展開する。
尚、メタルクラスタで初期と同様のポーズで変身するパターンもあり、第39話で披露した。この時の「変身」コールは初期同様キーを差す直前。
変身時にはプログライズキーに保存された「ライダモデル」がゼアよりエネルギー体となって照射・転送され、ドライバーにキーが挿入されることでパワードスーツ「ライズアーキテクター」の上から装甲へ分解・再構築されたライダモデルが照射・装着される。
ライダモデルはゼロワンの周りを飛んだり跳ねたりして周囲にいる敵を牽制する描写がなされているが、上空から転送される性質上、室内で変身しようとすると天井を突き破って現れる事になる(演出が省略される場合もあり、絶対ではない様だが)。
劇場版では変身しようとした際ライダモデルが中々現れず、複数回変身ポーズ(上記の腕を回す動作)を繰り返す事があった(その後ライダモデルは或人の足下からひょっこり顔を出したが、これはとある事情による物)。
形態
基本形態
飛び上がライズ!ライジングホッパー!
"A jump to the sky turns to a rider kick."
バッタの力を宿した蛍光イエローの基本形態。
爆発的に強化されたジャンプ力を駆使した戦闘を得意とする。
ハイブリッドライズ
各種プログライズキーによるフォームチェンジ形態。
ライジングホッパーの各部アーマーが展開・移動して、新たな動物の力を有したアーマーが装着される。
直接変身する際には、それぞれのライダモデルと同時にバッタのライダモデルも同時に転送・装着される。
強化形態
The rider kick increases the power by adding to brightness!
シャイニングホッパー!
"When I shine,darkness fades."
新型プログライズキーで変身する強化形態。
或人に合わせ、バッタのライダモデルが最適化されている。
Warning,warning. This is not a test!
ハイブリッドライズ!シャイニングアサルトホッパー!
"No chance of surviving this shot."
シャイニングホッパーの発展形態。シャイニングホッパープログライズキーにアサルトグリップを装着する事で変身する、第二の中間フォーム。
メタルライズ!
Secret material! 飛電メタル!
メタルクラスタホッパー!
"It's High Quality."
メタルクラスタホッパープログライズキーで変身する強化形態。
ゼロワンにおける暴走フォームの立ち位置にあり、強力な性能を持つ反面、登場当初は悪意のデータによって変身者である或人にも全く制御出来なかった上、ゼロワンドライバーで他のプログライズキーの認証も出来なくなってしまう(事態の解決の為に他のフォームに変身したり、自力で変身解除する事も出来ない)状況に陥っていた(後に制御装置を兼ねた専用武器の開発で事なきを得る)。
また、第3の強化フォームではあるが、物語上の最強フォームを別ライダーと解釈するファンも存在し、劇中でも「ゼロワンはこれ以上強化出来ない」とこの段階では言及されている。
他方で、レジェンドライダーのグッズやガンバライジング等の公式からは下記のゼロツーが最強フォーム扱いされている。
その為、メタルクラスタホッパーはゼロワン本編においては、「販促上」及び「視聴者からの印象上」は第3の強化フォーム(中間フォーム)であるにもかかわらず、一応「設定上は」ゼロワン個人のライダーの最もスペックの高いフォームである中々面白い事例となっていた。
そして最終回以降は更なる強化形態が複数登場、メタルクラスタが最もスペックが高いとは言えなくなり、現在では名実と共に第3の強化フォームとなった。
イニシャライズ!リアライジングホッパー!
"A riderkick to the sky turns to take off toward a dream."
最終回で登場した形態。ドライバーに過負荷をかけることでスペックを上げており、その部分はオルトロスバルカンと共通する。
(描写は無いが)ドライバーへの負荷の為滅多に使えないとは言え、ラスボスを打ち破る程の力を持ち、純粋な強さ自体はメタルクラスタホッパーの上位フォームと言える為、「真のゼロワン最強フォーム」若しくは「ゼロワンの最終フォーム」等と呼ぶのが相応しいか。
Hells energy as destroy the world
ヘルライジングホッパー!
"HEAVEN or HELL it doesn't matter."
『劇場版 仮面ライダーゼロワンREAL×TIME』に登場する劇場版限定フォーム。ヘルライズプログライズキーで変身するのだが…。
亜種ライダー
下記のライダーは別のライダーともされる亜種形態。
公式では全てゼロワンのフォームの1つとして扱われている。
仮面ライダー・飛電或人の最強形態であり、仮面ライダーゼロワンの最強フォームに相当。
アークゼロに対抗する為、新たに製作された仮面ライダー。
『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』に登場。ゼロワンドライバーを奪われ、試作品のフォースライザーを使って或人が変身したもう1つのゼロワン。
滅亡迅雷.netが変身する仮面ライダーのアンダースーツを元にゼロワン・ライジングホッパーの装甲を装着したような、イレギュラーな姿をしている。
- ???※
※変身者は或人ではないが、ゼロワンの流れを汲むため便宜上記載。
使用アイテム
仮面ライダーゼロワン専用の変身ベルト。 内部に『ゼロワン』のアンダースーツを内蔵している。
キーの2段階認証をはじめ厳重なセキュリティを有し、使用権限があるのは飛電インテリジェンスの社長の座に就く者のみとなっている。
変身やフォームチェンジに用いるアイテム。
カバンから剣に変形する武器。
変身時に装備される。
ライズホッパーの要請に使用するスマホ。
ゼアから射出される巨大な飛電ライズフォンから変形し、専用バイクになる。
先行登場
「祝え! 新時代の幕開けとなる令和の象徴! その名も“仮面ライダーゼロワン”!」
『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』にて登場。
ウォズの祝辞と共に姿を現し、その姿を観衆の中からソウゴが呆然と眺めるシーンがトレーラーに写っている。
劇中ではソウゴが見た「ジオウの放送が終わり、新しいライダーが始まる夢」の中で登場。
決戦の後、生き残っていた仮面ライダーゾンジスの前に現れ、近接戦闘で圧倒した後フライングファルコンにチェンジしてトドメを刺した。
彼が現れることが出来たのは、ソウゴがオーマジオウが存在する未来の力を受け継いだことでソウゴがオーマジオウとして君臨する未来=ジオウの放送が続く未来が消え、令和ライダーへとバトンが受け渡された為だと思われる。
このシーンの撮影時は情報解禁前だった為、現場ではキカイダー01が登場していた(ウォズの祝辞もキカイダーの物になっていた)らしい。
ゲーム作品
ガンバライジング
バーストライズ(以降BSと略す)1弾から参戦。現行弾の主人公だけあってBS6弾まで全ての弾でレジェンドレアで登場している。但し、BS2弾で初登場のフレイミングタイガーのみスーパーレア止まりである。フレイミングタイガー以外のバイティングシャーク、フライングファルコン、フリージングベアー、ブレイキングマンモスのハイブリッドライズはレジェンドレアで初登場している。
BS3弾でシャイニングホッパーとシャイニングアサルトホッパーが、BS4弾でメタルクラスタホッパーと別ライダーで001が、BS5弾でもメタルクラスタホッパーが、BS6弾では最強フォームのゼロツー等が登場している。
その他てれびくん増刊号付録プロモーションカードでDVD限定のホッピングカンガルーも登場している。
ズバットバットウ(ZB)2弾ではリアライジングホッパーも登場。
memory of heroez
「セクターシティ」の事故のニュースにAIロボットが映っていた事から、その調査の為にやって来た。
ライジングホッパー、フライングファルコン、シャイニングアサルトホッパー、メタルクラスタホッパーに変身可能。EXフォームは仮面ライダーゼロツー。
ダジャレを連発する等ムードメーカー的な立ち位置。だが共演者がダジャレと相性の悪い面々だったのもあってかやや扱いは辛辣(だがアンク以外からは信頼はされてる)。出番や台詞はそこそこ多いが恐らく後述の理由でメインライダーで唯一単独パートがない。アイ不在時のアイメニューやセクターの解放等のアイの役割を引き継いでいる(恐らくイズにやってもらってると思われる)。
尚、『仮面ライダーゼロワン』から登場するのは彼のみである(他ライダーだけで無く怪人すら出ないが名前だけでイズが登場している)。
声は或人役の高橋文哉氏で、この作品では唯一の本人ボイス。
高橋氏によれば、音声の収録を行ったのは発売から1年ほど前(『ゼロワン』撮影初期)との事で、その為『ゼロワン』放送終了後に発売したゲームなのに演技が初々しい。
余談だが、本来は『ゼロワン』放送中に発売する予定だったのが延期したのではないかと推測もされている(しかし、仮に放送中に発売していたらゼロツーは登場出来なかっただろう)。
客演
スーパーヒーロー戦記
八犬伝での活躍は飛電或人を参照。
他のライダーや戦隊レッドと共に、アスモデウスの軍団に立ち向かう。
それぞれの時代を象徴する仮面ライダー1号、仮面ライダーV3、仮面ライダークウガの3人との共闘をした(この内、1号とは変身者がオリジナルキャストである)。
仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ
クローンライダーの1体として味方陣営が変身する他、劇中の限定形態がゼロワンをモチーフとした形態であり、本作のフィニッシャーにもなっている。
余談
- 基本フォームを原点回帰を思わせるバッタをモチーフにしつつも、シンプルでスタイリッシュな洗練されたビジュアルと、近未来を思わせるベルトとサポートアイテムのデザイン、更にはノリの良い英語の変身音声から、発表当初から話題になった。
- 平成ライダー、は「新たな個性、これが平成」の言葉に代表される様にぶっ飛んだデザインや変身音が目立った為、王道を行くカッコ良さを体現したゼロワンは新時代のインパクトを視聴者に叩き込む事となった。
- その一方で平成ライダーの「奇抜さ」の系譜を継ぐ要素として、昭和ライダーに多く見られた緑色ではなく、あえて派手な蛍光イエローをメインカラーに採用したとのこと。
- その後も、強化形態や劇場版限定フォーム等、何れもシンプルにかっこよさを追求した非常に洗練されたも物であり、デザイン面での評価は非常に高い。
- しかし、それが故に最終フォームではとんでも無く珍妙なデザインになるのではないかと期待と不安の両方が寄せられている(既に前例がいるので尚更)。
- そしていざ実際に最強フォームの情報が開示されると、デザイン面以上にその余りにも型破り過ぎる発想が様々な推論を呼び込む結果となった。
- 余談だが、仮面ライダー50周年記念作品ビヨンド・ジェネレーションズに登場した100年後の仮面ライダーである仮面ライダーセンチュリーは、発表当初からゼロワンを彷彿とさせるデザインである事から話題となっており、ゼロワンが新時代の1号として最適解のデザインだった事が逆説的に窺える。
- また、比較的人間側に寄った考えのA.I.M.S.のライダーが生物的要素よりも機械的な要素が強いのに対し、親ヒューマギア的な思想を掲げる飛電インテリジェンスのライダーであるゼロワンが生物的な要素が強いのはなんとも対照的である。また、劇場版では更に生物感のあるゼロワンの偽物が登場する事になる。
- スーツアクターは平成ライダーで数多くの主演ライダーを演じた高岩成二氏から、前作で仮面ライダーゲイツを演じた縄田雄哉氏にバトンタッチされている。ちなみに、高岩氏は同作でライバルキャラの仮面ライダー滅のスーツアクターを担当している。
- その特徴的なゼロワンのマスクは従来の頭部全体をすっぽりと覆ういわゆるヘルメットタイプではなく、頭部までをアンダースーツに近いパーツで覆い、顔面のみをマスクで固定する仕様となっている。これにより従来のスーツに比べて小顔に見え、より人間的なシルエットを表現することに成功したが、アクション時はスーツアクターにとってかなりタイトで息苦しかったらしく、翌年の仮面ライダーセイバーでは従来の前後分割式ヘルメットタイプが採用されることになったと言われる。
- また、これとは逆にデザイン面での差別化を図るため、2号ライダーのバルカンは従来の平成ライダーに近いフォーマットによるデザイン構成がなされている。