神の目
かみのめ
概要
異世界「テイワット」において、神に認められたとされる極小数の人間のみが得た外付けの魔力器官。金属製の外枠に大きな宝玉がはめ込まれた、掌サイズのブローチのような形をしている。
プレイアブルキャラとなるのはこの神の目を持つ者たちばかりで、人間の身でありながら元素力のどれか一つを感知し引き出せるようになる。また、身体能力も一般人とは比べ物にならないほど増強される。
中には神の目の恩恵で武器を振るう戦闘力を得られた者もいる他、元素力を引き出すことが不可欠な流派なども存在する。
テイワット共通の見解として、
「人生の最も険しい分岐点にて、その渇望が極致となれば、神の視線は降りる。それが神の目」
とされ、入手時の状況にはある種のパターンが見られるものもある。が、例外的といえる場合も多く、未だ考察の域を出ていない。
また所有者は死後、神々の領域たる天空の領域に入る事が許されているとも云われ、これは神になる資格を持っていると同意義であり、それ故に「原神」とも呼ばれるという。
所有者が死去した場合、残った神の目は元素力の無い抜け殻となる。極低確率で共鳴し再利用できる人間は存在するが、近寄るだけでも相応の行動が必要。
雷電将軍や刻晴のように、このシステムを良く思っておらずこれを排除しようとする神や人間もいるが、現状いかなる手段でも傷を付けられた試しが無く、投棄した者もいるが最終的に手元に戻ってきている。
ただし神直々であれば、神の目の所有権を"没収"という形で奪える者も中にはおり、そうなった場合は単に元素力が使えなくなるだけでなく、神の目を授かる切っ掛けとなった「渇望」、すなわち願いや情熱やそれに関する一切の記憶を失う危険性がある模様。
個人差もあるが酷い時は人格障害や記憶障害に陥り、言動が一変したり交友関係の破綻にも繋がってしまう。だが幸いにも、"返却"される事があれば回復する。
闇組織ファデュイは「邪眼」なる模造品の開発に成功しているが、こちらは使用する程に所有者に負担がかかり、最悪は死に至る危険な代物。しかしながら性能自体は有用であり、力を増強したり暴走を抑制する道具として使われている。
その他、七天神自身が持つ上位器官として、天空島と共鳴して繋がっているチェス駒のような「神の心」が存在する。詳細は不明だが、今の七神にとってこちらの喪失はそこまで大きな問題にはならない模様である。
余談
- 七神の一部には己の素性を隠している者もおり、彼らが身につけている神の目は、神の権能をおおっぴらに使っても怪しまれないようにするための偽物である。
- 神の目は特定の希少鉱石に近づくと反応して輝く性質があり、それを頼りに探す任務も存在する。が、神の目を持たない旅人と七神は近づいても何も起こらないという作り込みの細かさを見せている。
- イベント「帰らぬ熄星」内の隕石では青色に、魔神任務間章「風立ちし鶴の帰郷」内の砕星鉄鉱なる石では金色に輝き、各々が属する元素には左右されない。
- 上記一覧には、便宜上旅人や七神なども区別せず併記とする。コラボキャラのアーロイも神の目を有しているが、これは旅人と彼女では"テイワットに存在する"原理が異なっていた結果である。
- 元素力そのものは神の目や邪眼以外でも扱うことができ、術や符で元素を呼び出したり、化合物から元素力を抽出することもある。
- 人間と魔神以外では元素が宿った生命体「元素生物」が主に元素力を使うほか、ヒルチャールシャーマンも元素力を扱える。また故国には他の元素を扱う技術もあったようで、元素を発生するギミックが存在する。
- ごく一部かつ不特定の個々人しか得られない性質上、いずれの国も「神の目」の力に依存した制度などは敷いていない。
- とは言え、能力的にも実績的にも大きなアドバンテージになる事は否定できず、刻晴の様にそれを贔屓と嫌う者もいれば、そうした"特別な存在になる事"自体を渇望し歪み潰れてしまった者も昔から存在する。
- しかし神の目を持つことにも代償があるとされる。使い手はそれぞれの元素毎に類似した傾向の苦難や運命を過去(未来)に体験している(することになる)とされ、神になる資格を得る以上いつかは確実にこの世を去るという。
- ただ千差万別な各人の背景とどこまで因果関係があるのかは解らず、こちらも結局考察の域を出ていない。詳細なことは有志の専門サイトが詳しいので、そちらを参照されたし。
- 外枠の方もテイワット各国をイメージした七種類が存在するが、これは所有者の出身や持つ元素属性とは必ずしも一致せず、「神の目を手に入れた時に居た国」に応じて生成される。
- その為、出身国と違うガワの神の目を持つキャラが何人か存在する他、そうそう無いが外枠だけを取り替える事も可能らしい。
- フォンテーヌのみ、デザインが3種類ある。これらはプネウマ/ウーシアという土地の力に由来したもので、ギミックやストーリーにも関わっている。詳細は国の記事を参照。
- 水の龍王や教令院によれば、人間の願いや欲望が天まで達した時、七神が自分の支配権の断片を人間に分け与えた贈り物とされ、そして当人らが使命を果たしたあと、神々が豊富な返礼を受けるという。
- ただし授与されるシステム自体は、個々人の意志や資質に呼応し勝手に起こる自動的なもので、七神当人が直に関与している訳ではない事を、実際に神の目を否定・排斥した雷神が語っている。
- 後にこの権能を引き継いだ水の龍王は、天理に従う気こそ無いものの人類の意義は認めており、困難を乗り越えた勇敢な者が神の目を得る仕組みを残す事を決めた。
- 長らく実際に神の目が授けられるシーンはハッキリ描写される事はなかったが、魔神任務間章第三幕にて遂に映像に写された。ぜひご自身の目で見て頂きたい。