曖昧さ回避
- アイヌ語で神格を持つ霊的存在。言葉としては日本語の「カミ」に由来すると考えられているが、神道の神とは微妙にニュアンスが異なり、必ずしも人間に崇敬される存在ではない。
- アイヌ語で「カムイの住む集落」を意味する地名→カムイコタン
- 日本国有鉄道・JR北海道が1959年から1988年まで運行していた急行列車の愛称。→かむい
- JR北海道が使用している列車愛称。2007年10月から2017年3月まで運行のL特急「スーパーカムイ」、および2017年3月から運行の特急「カムイ」のこと。→スーパーカムイ・カムイ(列車)
- 『雷火』などを代表作に持つ漫画家。→藤原カムイ
- 白土三平の長編漫画カムイ伝・カムイ外伝。またはその主人公の名。
- 漫画作品→カムイの剣
- 『大神』に登場するナカツクニの北にある極寒の地。地形や気候は、蝦夷地をモデルにしている。→カムイ(大神)
- 『ペルソナ4』に登場するクマのペルソナ
- 『カードファイト!!ヴァンガード』に登場するキャラクター→葛木カムイ
- 『南国少年パプワくん』に登場するキャラクター→カムイじいちゃん
- 『コズミックブレイク』に登場するMサイズ空戦ロボ→イヅナカムイ
- 『遊戯王OCG』のガスタに属する効果モンスター→ガスタの希望カムイ
- MMORPGエミルクロニクルオンラインの剣の武神
- デジタルコミック版武装神姫主役機→レラカムイ
- 機動戦士Vガンダム外伝のザンスカールのパイロット→カムイ・ギアン
- エクスペリエンスが発表したPC用ダンジョン探索型RPG迷宮クロスブラッドの登場ブラッドコード→フウマ/カムイ
- 神威がくぽ＋がくこ？→カムイズ
- 『聖闘士星矢』に登場する防具→神衣
- F1ドライバー→小林可夢偉
- アラタカンガタリ～革神語～の劍神の力→神意
- 2D格闘ゲーム『アルカナハート』に登場するキャラクター→朱鷺宮神依
- 漫画作品→KAMUI
- 毎回、北海道で開催されている東方Projectのオンリーイベント→東方神居祭
- 『ファイアーエムブレム外伝』に登場するキャラクター→カムイ(FE外伝)
- 『ファイアーエムブレムif』の主人公のデフォルト名→カムイ(FEif)
- ソーシャルゲーム『白猫プロジェクト』に登場するキャラクター。→クールインテリシティボーイベアカムイ
- 恐竜の1種カムイサウルス・ジャポニクス→カムイサウルス
アイヌ文化でのカムイ
自然、人工を問わず、あらゆる事物・存在に宿り、司る神的・霊的存在。いわゆる「神」だけでなく、他の文化では「精霊」と呼べるものも含む。
人に恩寵を与えるピリカ・カムイ（善きカムイ）もいれば、疫病など害だけをなすウェン・カムイ（悪なるカムイ）も存在する。
神が住まうとされる、人が立ち入れない難所のことを「カムイコタン」（カムイの住居）という。
あらゆるカムイは人間と同じ姿を持ち、それは動物を司るカムイも例外ではない。
例えば熊のカムイ（キムン・カムイ）は、熊の皮と肉をかぶって人間のいる世界に来ることで、人間に肉や皮という恵みを与えるとされる。
そして肉や皮を頂いたあとは、カムイノミと呼ばれる儀式によってそのカムイをカムイの世界（カムイ・モシリ）に送り返す。
送り返すこの儀式は人間側に主導権があり、カムイは人間の生活を左右する存在であると同時に、ある意味においては人間と対等な面もあると言える。
古代ギリシャやインドの多神教の地域では、「神」を意味する語やそれぞれの神格の名を人名に用いることもあるが、アイヌ文化では人名にカムイが使われることはなく、むしろ忌避される。
一覧
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神/魔神
- アッコロカムイ/ラートシカムイ：大きな蛸の神
- アペフチ/アペフチカムイ/アペカムイ：火神
- カンナカムイ：雷神
- キムン・カムイ/キムンカムイ/シペ・コロ・カムイ：ヒグマの姿の山の神
- クンネチュプカムイ：月神
- ケムラムカムイ：飢饉魔
- コタンカラ：国創りの神
- コタンコロカムイ：シマフクロウの神
- スルクカムイ/イモンカオヤンモツ：トリカブトの神
- チロンヌプ：キタキツネの神
- トゥレプカムイ：ウバユリの神
- トカプチュプカムイ：太陽神
- パコロカムイ/パヨカカムイ：疱瘡神
- フリーカムイ：巨大な鳥の神
- ホヤウカムイ/オヤウカムイ/ラプシヌプルクル：カジキのような角と、翼を持つ蛇神
- ホロケウカムイ/ホロケウ：エゾオオカミの神
- モシレチク・コタネチク/モシレチク/コタネチク：とても小さな目と、とても大きな目を持つ一柱の魔神
- レプンカムイ：シャチの海神
- レプンリリカナイナウウクカムイ：鯨神
- レラカムイ：風神
- ワッカウシカムイ：水神
英雄
精霊
- コㇿポックㇽ/コロポックル/コロボックル：蕗の下に棲む小人
- トイセコッチャカムイ：千島に伝わるコㇿポックㇽの一種
- パウチ/パウチカムイ：人に憑りつく淫魔
- ミンツチ/ミンツチカムイ：水の精霊で蛟や河童と同一視される
魔物
- アイヌカイセイ：ボロボロのアットゥシを纏っている手足のない魔物で、寝ている人に覆いかぶさり苦しめる
- アイヌソッキ：人魚
- イコンタビプ：病を運ぶ怪魚
- イペカリオヤシ：焚火をしていると食べ物をねだりにくる山の怪
- イワコシンプ：美しい女に化けるという狐の魔物
- イワホイヌ：山に棲むオコジョのような恐ろしい獣
- イワポソインカラ：岩に潜む目玉の塊のような魔物
- イワメテイェプ：ヒグマを操るざんばら髪の山の怪
- オハチスエ：空家に住み着き人や家畜に害を成す魔物
- カムイラッチャク：疫病を流行らす神の火
- クウケェパロ：肩に口を持つ異形の者で英雄ポイヤウンペの味方をした
- ケナシコルウナルペ：ヒグマを操るのっぺらぼうの山姥
- ニシヲカムイ：正体不明の黒い者
- ニタッラサンペ：見たものを不運にする翼の生えたマリモのような魔物
- トイポクンオヤシ：地面に潜み異性を脅かす魔物
- ペンタチコロオヤシ：松明をかざす魔物
- ヤウシケプ：巨大な蜘蛛の魔物
- ルルコシンプ：美しい女に化けるなどして人に憑くアザラシなど海の魔物
- レプンエカシ：鯨を一度に8頭飲み込むという巨大な海の魔物
