ネットナビ
ねっとなび
概要
ロックマンエグゼに登場する擬似人格プログラム。
『ネットワークナビゲーションプログラム』を略してネットナビないしはナビと呼ぶ。
またアニメ版では「ネットワークナビゲーター」という名称も出ている。
ロボット工学が発達したロックマン~ロックマンDASHシリーズに比べネットワーク技術が発達したロックマンエグゼならではの技術。従来のシリーズでいうところのロボットやレプリロイドに当たる。それもそのはず一部の例外を除きロックマン~ロックマンDASHに登場したキャラクターが元になっている。といっても全てがネットナビになっているわけではない。
人間との意思疎通も可能で、一般市民は専門知識が無くともネットナビの力を借りて電子機器の操作やメールの送受信などを行うことができる。これを行う為には基本的にPETと電子機器を接続させる『プラグイン』をする必要がある。ちなみにプラグインする時には『プラグイン!〇〇〇EXE.!トランスミッション!』とネットナビの名前を呼ぶ場合が多く、アニメ版ではロックマンのみエグゼまで読み上げる。
ウィルスなどを撃退する力も備えており、カスタマイズ次第で姿や能力を変化させることができるため、エグゼの世界では様々なネットナビが確認されている。
通常はオペレーターと呼ばれるパートナーの人間がいるが、中には自分の意思で活動する自律型や闇の力を扱うダークロイド、獣化能力を得て電脳獣の配下となったゾアノロイドなどがいる。ナパームマンはその中でも特殊なケースで、元々自律型であったが自分のオペレーターとなるオペレーターに出会っている。
ネットナビの誕生経緯は大抵人為的に生み出されるものだが、ジャンクマンのように自然に誕生するケース、ゼロのようにウィルスからナビに転身するケースなど特殊な経緯で誕生するものも多い。
基本的に電脳空間でしか活動できないが、コピーロイドにプラグインすることで実体化したり、アニメ版ではディメンショナルエリアと呼ばれる空間で実体化していたり、第4期では異世界が現実空間と電脳空間が融合しているために活動が可能(ただし制限時間付き。ゾアノロイドは普通に活動できる)。
プログラムなので食事の必要は無いが、電脳クッキングで作られた料理はデータで作られた物のため、味わって食べることができる(電脳クッキングは現実の料理のように鮮度がある。ただしあくまで食べたのはロックマンEXEであるため、本当に他のナビが味って食べられるのかは不明)。しかし、アニメ版のアイリスのように、コピーロイドにプラグインすれば飲食が可能ではあるが味は感じないらしい。
ちなみに拡張子はEXE.。
プラグインのときにEXEをつけるのはそのためである。
流星のロックマンでは
エグゼの200年後を描く流星のロックマンではネットナビの戦闘が無く、電波変換して電波体と戦うストーリーのため、ナビはあまり登場しない。というか流星の世界ではネットワーク技術をより発達させ高度な電波文明を築いているので尚更である。
しかし一応『ナビ』という概念は存在し、ナビカードと呼ばれるカードをトランサーに読み込ませることによりナビを起動させ電子機器の操作を行う。エグゼ時代と異なり一人一体という制限は無い。
だが、2以降『ナビ』の存在が確認されておらず役割を担うのは『2』は電波で実体化した意思を持つアイテム『マテリアルウェーブ』。
3ではネットナビを発展させたと思われる電波体『ウィザード』が登場。主人公星河スバルの相棒ウォーロックもウィザードである。
ウィザードは携帯端末ハンターVGにウィザードアダプターを差し込む事により、任意のウィザードを実体化させることができ、特に戦闘に特化した者は『バトルウィザード』と呼ばれる。(ウォーロックやオックスなどがこれに当たる。)
一部のウィザードはオペレーターと一体化する事により電波変換することが可能。(ただし1や2と異なりトランスコードを詠唱する必要がある。)ここら辺はロックマンエグゼアニメ版のクロスフュージョンに近いだろうか。
ちなみにチンピラや如何にも悪人然としたウィザードは『ヒールウィザード』、ノイズの影響で暴走したウィザードは『ノイズドウィザード』と呼ばれる。
デザインに関する余談
公式コラムのカプコン伝説第9回などの情報によるとネットナビのデザインについてだが、過去作に元キャラが存在するナビの場合、
① 元々のものと、ほとんど変えない
② 少し電脳チックなディティールの変更をかける
③ コンセプトから考え直す
3つの内どれかを意識した方法でエグゼデザインにリメイクしている。(ただし③はどのデザインでも共通している。)
例えばロックマン3に登場するスネークマンは蛇というコンセプトから考え直していった結果、エグゼ版はツボに入ったキングコブラ(恐らく蛇使いのイメージだろう。蛇使いに関しては後続の作品で登場している)という形に行き着いた。
ゼロの場合であれば、似た設定のブルースと被らないようにウィルスの設定に変更した上でそれに見合ったドリームウイルスに近い顔付きにリメイクする(ゼロウィルス自体は原典にあった設定なのでそれを踏まえたリメイクだと思われる)。
①の場合であれば、スパークマンなどが該当。
ファミコンと比べGBAは制限の少ない機種であったため、機関車を表現する事を踏まえた上でチャージマンが原作の没設定を思わせる姿にデザインされていたりするように原典に比べて発想はフリーダムになっている。
なお、ハットマン=原典のマジックマン(マジックマン自体は1にいるが元々別のキャラクターとしてデザインされていた。文字数の関係でこっちがマジックマンに…)、リング=リングマン(エグゼ版は女の子で原典は男性)のように大人の事情や設定変更の関係で名前を変えてリメイクされることもしばしば。
ちなみにオペレーターとは何かしらデザイン面で共通点がある。
例えば熱斗とロックマンであれば服装のカラーの統一、六尺玉燃次とナパームマンの場合なら目元、等。
また、基本的にソードや銃といった武器をナビに装備させる場合、基本的に手持ちにすることはなく、ロックバスターのような腕と同化した武器として扱われる。(ヤマトマンの槍、ケンドーマンの竹刀、ライドマンの拳銃、バトルチップ「Zセイバー」や「ブレイクハンマー」など上記の方法で表現するのが難しい武器はその限りではない。)
更に電脳感を出すために布をデザインに取り入れるのはNGであり、外付けの外套を羽織っているフォルテが例外中の例外として扱われている。(カーネルに関してはマントがボディの一部である為、ノーカンである。)