800年前の王
はっぴゃくねんまえのおう
「ハッピーバースディ!アンク君」
概要
『仮面ライダーOOO』に登場する人物の1人。
仮面ライダーオーズこと火野映司の「先代」にあたる人物で、既に故人。本編では回想シーンにのみに登場している(とはいっても真のオーズ(タトバコンボ)の姿ではあるが…)。
古文書のイラストでは『タジャスピナー』のような盾と『メダジャリバー』のような剣を装備していた状態のものが描かれていた。
その為、アンクのセリフや回想シーン以外では彼の人物像などの詳細は長らく不明であったが、『小説仮面ライダーオーズ アンクの章』にて遂にその詳細が判明した。
仮面ライダーOOOの前日譚に当たる小説「アンクの章」はアンクの一人称視点で進むため、同作では『王』という名でしか呼ばれない。
その性格は豪放磊落にして寛大で、極めて欲張りな一面を持つ、まさにオーズになるべくしてなったような男。
大陸の小国出身の独裁者であり、自国で多数抱えていた錬金術師たちの育成に力を注ぐ事で、彼らがもたらした薬品(医療薬品)を外交の材料にし、持ち前の外交手腕と巧みな外交戦略によって、当時小国だった自国を大国と対等に渡り合うレベルの国力まで高めた。しかし、錬金術師たちが『オーズドライバー』と生命の力を凝縮した『オーメダル』を創り出したのを切っ掛けに、その強欲な一面はより強くなっていき、オーズの力による世界征服を目論んで他国への侵攻を開始する。しかしその真の目的は単なる世界征服にはなく、神をぶっ倒して自分が新たな神になって永遠に世界を統治するという、仮面ライダーアギトが聞いたらひっくり返りそうなほど遠大な野望であった。
オーズに変身するとその頭脳とオーズの能力を最大限に生かし、逆らう国は全て叩き潰して大陸を掌握する一歩手前まで追い込んだ。
また、お抱えの錬金術師たちの筆頭格であるガラが、『コアメダル』を使って『グリード』たちを創造した際は、それらを己の欲望を叶える計画に利用する算段を立てるなどの先見の明に優れた一面を持つ。
配下であるグリードたちを生かさず殺さずの境遇で利用(ヤミーを作らせてセルメダルを集めさせ、税として徴収させる)していたが、「このままではいずれ殺される」と危惧したグリードたちにより反旗を翻されることになる。しかしアンクと内通し情報を引き出すとオーズの力を使って(グリード四天王が『王』の欲望で創り出した)ヤミーを倒し、更にアンクをも裏切りグリード五人衆を全滅させてコアメダルを全て手に入れてしまう。
しかし、そのエネルギーを人間一人の肉体で保持するのは不可能であり、最後はセルメダルの暴走に巻き込まれて石化し死亡した。
こうしてグリードたち5人は800年の長きに渡り封印されることとなったのである。
なお、タトバコンボは『王』が最初に変身した姿であり、最も愛用したフォームでもある。そのため二代目オーズであるTV本編の主人公・火野映司もこの姿が基本フォームとなった。
その言動や劇場版に登場したガラの発言から、鴻上光生は彼の遠い子孫であることが示唆される。ご先祖様だけのことはあって基本的な言葉遣いや性格はほぼ一緒であるが、なんだかんだで自分の欲望を暴走させてもどこか憎めない人間味のある行動を取る事が多い会長とは違い、騙し討ちや裏切り、殺戮上等という人によっては本編一の策謀家として名高いカザリが可愛く見える程の腹黒い行動が目立つ冷酷な人物。
性格は基本的には子孫と同様に物腰柔らかな紳士で、一人称は「私」。
自身が決めたルールを絶対的なものとしており、それを覆したければ“自分が得だと思うことを提案すること”と言ってのけている程に傲慢。
普段は感情を荒らげる事はなく、泰然自若としているが、その一方では自分に逆らおうとする者には容赦がなく、叩きのめして屈服させるなり命を奪うなどの行動を起こしている。
グリードたちに対してもそれは同様で、彼らの場合は流石にそのままでは太刀打ちできない為、コアメダルを少しずつ奪い取る方針を取っている。
また、アンクが自分の命を奪う事を目論んでいる事を知った際はワザワザ本人の前で暴露して彼が狼狽する様を見て楽しんだり、自身が作り出した魔法生物の心臓を戯れに抉り取る等、歪んだ嗜虐心を持っている。
なお、作中でもTV本編でも単に『王』としか呼ばれていない為、本名は最後まで不明であった…。
また、TV本編でアンク曰く“欲望の塊”と評された通りの人物で、実際にそれを裏付けるように小説で彼から生み出されたヤミーたちのモチーフはゴキブリ(昆虫系ヤミー:強い生命力の象徴みたいなもの)、ライオン(猫科系ヤミー:ご存じ百獣の王)、クジラ (水棲系ヤミー:海の王に相応しい生き物)といった作中カザリも評していた通りの実に「らしい」モチーフの生物。更にその力もグリード完全態に匹敵するほどの強さを持っているらしい。
完結編『復活のコアメダル』にて古代王 仮面ライダーオーズの名称で復活。
タトバコンボがマントを纏ったような容姿をしているが、顔に古びた亀裂が入っている違った印象となっている。
スペック
前述にも示した通りオーズとしての力を惜しげも無く振るっているが、王自身のずば抜けた戦闘センス&容赦のない性格とも相まって、映司が変身したソレと比較すると桁違いの力を誇っている。
オーズの基本形態にして初めて『王』が変身した際の姿。
映司のものは劇場版などを除いて本編ではあまり目立った活躍をしていないが、彼の場合は誕生したてとはいえ完全態のアンクを余裕で一蹴し、コアメダルを奪い取るほどの実力を見せてくれた。
「火炎コンボ」の別名を持つ空中戦と炎による攻撃に特化した形態。
基本性能は映司と変わらないが、『王』の場合は相手からの攻撃が届かない遥か上空から攻撃を仕掛けて人間を焼き尽くし、いくつもの村を焼き払って滅ぼしたりと容赦ない。
また、完全態のグリード4人の同時攻撃を相性上では最悪のメズールがいたのにも関わらず、コンボチェンジした際に発生する炎だけでかき消し、ギガスキャンでグリード4人とヤミーの3体を軽々と吹き飛ばすなど、出力だけでも桁違いな部分を垣間見せた。
ちなみに作中の『王』のセリフによると「自分にフィットするコンボ」だそうだ。
「最強のコンボ」の称号を持つ数の暴力という昆虫の真髄と雷の力を秘めた形態。
基本的な能力は映司と変わらない。
『王』の場合は作中、分身能力をフルに生かして1万を超える敵の軍勢を壊滅に追いやる成果を上げ、さらに完全態グリード4人とそれと同等の力をもつヤミー3体をも数の暴力でフルボッコするという「最強のコンボ」の称号に相応しい戦果を上げていた。
猫科動物のスピードと灼熱の力を宿した形態。根本的なスペックは映司と変わらない。
作中では圧倒的なスピードをもって敵国に侵入して瞬く間に厳重な警戒網を潜り抜けて国王を暗殺するというアサシンのような使用方法をされていた。
また、灼熱の力(恐らくライオディアス)を用いて進行の邪魔になる湖を干上がらせて自軍の進軍スピードを速めるという(当時、一部の国を除いて水が大変貴重品であったのにもかかわらず)物凄い使われ方などもされていた…。
TV本編の回想シーンでも完全態のグリード4人をそのスピードで圧倒している。
重量系統の動物たちの持つパワーと重力操作能力を持つパワー系統の攻撃に特化した形態。
基本的な性能は映司と変わらないが、『王』は映司が使用した時とは比べ物にならない程にパワフルな力を行使しており、作中では巨大な地割れを発生させて敵軍の無数の兵士たちを奈落の底へと叩き落とすという豪快な手法を披露している。
水棲系生物と水の力を宿した形態。根本的には映司と変わらない。
作中では海に面した敵国の無敵とまで謳われた艦隊を(おそらく1人で)水の中から一方的に攻め立てて壊滅させるというスケールの大きい事をやってのけていた。
このようにTV本編の回想シーンではアンクを除く完全態のグリード4人を軽く叩きのめすほどの圧倒的な力を見せていたが、上記に示した通り実際にはそれとは比べ物にならない凄まじい凶悪な力を発揮していたようだ。
その為、完全態のグリードの5人さえも“神に等しい存在”と称していた程である。
ちなみに最強コンボの1つであるプトティラコンボとブラカワニコンボは使用していない。
その理由はプトティラコンボの場合は必要な紫のコアメダル自体がまだ開発途上であったこと(作中、『王』の口から明言されている)が明かされているが、ブラカワニコンボについての方は詳細不明。
恐らくブラカワニコンボに必要な橙色のコアメダル自体がまだ開発されていない、あるいは既に開発を担当していたガラ自身が『王』に隠れて製作に取り掛かっていた為だと推測されるが詳細は不明である。
なお、全くの余談ではあるが、紫のメダルのグリードも誕生予定だったことが語られている。しかし本編でも言及されている通りこのメダル自体には欲望そのものが無い(強いていうなら無欲?)ため、グリードは生まれない筈なのだが(実際に本編では特殊な方法で生み出されていた)詳細は不明(やはり本編同様の方法で製作する気だったのだろうか?)。
更に『王』は変身しない生身の状態でも恐ろしい程に高い戦闘力も垣間見せており、生まれたばかりとはいえ完全態のアンクに『セルメダル』を与え続けながらも、彼の繰り出す攻撃を“全て嘲笑いながら避ける”事をやってのけたり、『オーズドライバー』を使って彼の攻撃を軽く受け止めたりしている。
更には完全態のグリード5人の攻撃を完璧に避け、アンクの全力の火炎弾がクリーンヒットしてもよろめいた程度で全く効いた様子が無いばかりか、ライオンヤミーの体内に取り込まれた際も易々と自力で脱出する離れ業をやってのけている(何者なんだ彼は?)。
また、それ意外にもアンクを除いたグリードたちとそれに匹敵する力を持つ3体のヤミーとの戦いでは、タトバコンボで追い詰められていたが、実際には彼らとの別れを惜しみ手を抜いていた事、有利な状況を逆転させることによって彼らの絶望と生きるという執念を極限まで高めて、“コアメダルの力を底上げする”という目的の為の芝居であったことが明かされている(本編の回想シーンがそれにあたる出来事らしい)。
その他、作中では明言こそされてはいないが、描写から本編でも言及されていた通り『王』もまた終盤の映司と同様に真のオーズと化しており、『セルメダル』を吸収出来ることも可能らしい。
つまり『セルメダル』がたくさんあればあるほど無制限に強くなるというマジでチートクラスの能力の持ち主であるという事である(本当に何者なんだこの人物は……!?)。
そのため後述する暴走を引き起こすことになる訳だが、この彼の暴走しているとしか思えない程の貪欲な欲望や最終的に暴走を引き起こしてメダルを封印する石棺の一部になったことを含めて“彼もまた「グリード化した人間だった」”のではないか?と子孫である鴻上氏は推測している。
ちなみに、彼が変身したタトバコンボの変身音は、映司が変身したタトバコンボの変身音に比べて低音となっている違いはあるが、(当たり前のことではあるが)姿はそのまま同じなので見分ける事は不可能である。
略歴
「たとえばこの世界や人間を作った神がいるとするならば……、それを倒す力が欲しい‼」
以下、ネタバレ注意 『アンクの章』に関するネタバレに付き閲覧注意!!
『コアメダル』を製作させてグリードたちを誕生させた彼の最終目的、それは世界の覇者というちっぽけなものではなく、全ての『コアメダル』を手中に収めて自身の体に取り込み、“神”と等しい存在、即ち自らが『神』へと昇華して自身だけの“新世界”を創造するというビッグな野望の為であった。
それならそもそも最初からグリードなんて誕生させずに最初からそうしろよと突っ込みたい所だが(実際作中でもアンクから指摘されている)、本人曰く「グリードの誕生を祝福できた上に彼らを観察して欲望に関する知識を深められたので結果オーライ」だったらしい。
とはいえ、その為にグリードを逃しては本末転倒なので同じような野望をもっていたアンクに協力を持ちかけ、その交換条件として事が済めば彼のコアメダルを返すことを提案して懐柔に成功。
そんな事とはつゆ知らず目論見通りに完全態にもどり意気揚々と彼に戦いを挑んだアンク以外のグリードたちは、彼に『セルメダル』を投入してヤミーを3体生み出し8(実際は7)vs1という数的には有利な状況へと持ち込む(しかも『王』から生まれたヤミーたちは類稀なる『王』の強大な欲望から生まれた存在である為、完全態のグリードに匹敵する力を持っている)。
さしもの『王』も基本形態であるタトバコンボでは分が悪く次第に追い詰められていくが、上記のようにそれは全て彼らの力を高める芝居であり、追い詰められても余裕を全く失わない『王』に恐怖を覚えた彼らは一斉に攻撃を仕掛ける。
その刹那、既に『王』と結託していたアンクからメダルを受け取った彼はすかさず『タジャドルコンボ』へとフォームチェンジ。瞬く間に形勢を逆転させてしまう(しかもアンクの見立てでは前述のように手加減していたらしく、その後の言動からやろうと思えばタトバコンボでも勝利できたらしい。まさに怪物である)。
その後、今度はウヴァからコアメダルを引き抜き『ガタキリバコンボ』へとフォームチェンジ後、怒涛の分身殺法によりヤミー3体を瞬殺し、グリードたちも戦闘不能へと追い込んだ。
こうして彼の思惑通りに“コアメダルの力を底上げする”ことに成功すると彼は首尾よくグリードの意識を内包した『コアメダル』を手中に収め、さらに『王』はアンクとの約束をも反故にして彼からも『コアメダル』を奪取。TV本編の回想シーンで見られたように全『コアメダル』の力を『オースキャナー』を通して体内に収めようとするが…………。
既にそれが本人の“欲望の器”のキャパシティを遥かに超えた膨大な力だった為に『コアメダル』の力が暴走。周囲の総てを取り込みながら、「うああああああ!私にこの力を制御できないはずがない!私は、新世界の王になるハズなんだ!!」との断末魔を最後に『王』の体は徐々に石化して行き、遂に砕けちって『封印の石棺』と化してしまった…。
世界の全てを総べる力を持ち、恐れ多くも『神』に挑み、自身が『神』と成り変わろうとしてその領域まで上り詰めようとした男としては、余りにも呆気ない最期であった…。
こうして“自身の手に余る力を見極められなかったという大失態を犯したために自滅する”という自業自得の形で彼の野望と共に『王』は滅び去り、永遠の眠りに付いたかと思われていたのだが…‼?
トラベラーズ戦記での活躍
ニンテンドー3DS専用ソフト『仮面ライダー トラベラーズ戦記』において謎の復活を遂げ、『トラベラーズ戦記』で起きた事件の元凶にしてラスボスとして登場。
なお、容姿そのものは映司が変身した「仮面ライダーオーズ タトバコンボ」が黒いオーラを纏っていることと、(設定上は)『オーズドライバー』にはめ込まれているメダルが『ラストメダル』と呼ばれる、錆びて朽ち果てた『セルメダル』の亜種みたいなものがはめ込まれている事、そして理性を失った獣じみた咆哮を上げる以外を除けば同じ姿をしている。
その為、物語当初は映司が暴走していたものと誤認されていた。
その正体はDr. 真木のシンパであった元彼の助手が自身の手で復刻した『オーズドライバー』を用いて変身した『先代オーズ』。
上記の通りDr. 真木の思想のシンパであった彼は真木の死後、鴻上ファウンデーションを退職して彼の意思を受け継ぎ、独自に「オーズ」の研究を続けていたが、次第に先代の『王』の力と『コアメダル』の力に魅了され、自身が“王”になって世界を支配しようと思い立ち、『ラストメダル』を制作(ぶっちゃけ、やろうとしていることは復活した錬金術師ガラと変わらない)。
自身を核として『王』の器=肉体とし、そこに『王』の魂を召喚して憑依させる事で現代に『王』を復活させる(簡単に言うと上記の錬金術師ガラと似たような方法で現世に『王』を呼び戻そうとした)為に暗躍していた。
その為に“魔法”の力と“コズミックエナジー”の力、そして『王』の魂を召喚する為に“地球の記憶”が必要不可欠だったことから、錬金術師ガラが用いた手段で未来の時間軸にいる操真晴人を現在に召喚。
更に『風都』と『新・天ノ川学園高校』に襲撃を掛けてそれらを手中に収めた後、遂に本格的に世界を終末に導くために行動を始めた。
メダルの器暴走形態に酷似した時空の狭間にある城に鎮座し、各地に『ラストメダル』をばら撒き、そこから生み出された『ラストメダルの怪物』たちを使役して猛威を奮うが、城へと乗り込んできた5大ライダー(W、オーズ、フォーゼ、ウィザード、鎧武)の前に敗北。
更なる力を求め、『全ラストメダル』を吸収し、更なる変貌を遂げた。
ラストメダルの器暴走形態
更なる力を求め、『全ラストメダル』をその身に取り込んだことにより、力を暴走させ変貌を遂げた先代オーズの最終形態にして『トラベラーズ戦記』のラスボス。
最早完全に人としての理性は失われており、ただ目の前のものを破壊するガラ(怪物態)やエラスモテリウムオルフェノクと同じ魔獣と化している。
圧倒的な力を誇り、体内にあるメダルの力を凝縮したエネルギー砲(レーザー砲)の威力は桁違いのパワーを誇っている。
しかしその反面、エネルギー充填には時間が掛かり一度放出して再チャージするのに時間が掛かる事、そしてその巨体の為に一歩も動けないという欠点と弱点を抱えており、それらを補うために刺又状の爪、あるいは腕(?)のようなビットを2つ放ち、それらを使って敵を攻撃している。
5大ライダーとの激戦の末にまたしても破れたため、最後の手段として自爆して世界を道連れにしようとするが、最後は理性を取り戻した『王』の魂に導かれた5大ライダーたちの『ライダーキック』を『オーズバッシュ』で傷ついた箇所から露出している『ラストメダル』のエネルギーが集中している体の中心部に集中砲火され爆散。消滅した。
仮面ライダーOOO FINAL STAGEでの活躍
リ・マジネーション恐竜系グリードに生まれ変わっていたという設定で登場を果たした。
余談
公式からのアナウンスは一切ないが、ファンの間では放映当時から「モデルになった人物は、神聖ローマ皇帝のフリードリヒ2世(1194年-1250年)ではないか」とささやかれている。
地域や状況によって圧政と良心的な政策を使い分ける策略家であり、先進的な思想と極めて寛大な宗教及び文化観の持ち主だったと伝えられている。
(山賊と化したイスラム教徒達に新天地を与える、十字軍遠征の際、ほぼ書状と交渉だけで条件付きの聖地奪還を達成するという、当時の常識からすれば異世界転生かタイムスリップ系主人公のような斜め上である・・・逆に教皇からは2度破門されたが。)
彼が王のモデルとされる要因には、鷹狩りを中心に複数の本を執筆し、象やチーターなど異国の動物を集めて愛情を注ぎ、解剖を含む人体実験を多数行った生物への探究心が大きい。
また、少年の頃から幾つもの言語をマスターし、ナポリ大学を設立して役人や専門家の育成に取り組むなど学問全般にも熱心な人物だったため、「もし彼が非常に貪欲で、動物を基に人知を超える力を欲していたら?」という結び付けがあったと考えられる。
ちなみに、ガラが復活した場所もドイツのチューリンゲン地方にある遺跡である他、Time_judged_allはドイツ語から始まるなどドイツとオーズには明確に縁がある。
外伝作品やVシネで復活しては破れる立ち回りだが、小説版やVシネでの活躍から復活した時点で世界が追い詰められるチート級の実力者である。