オーヴァービュー
忍殺語とは、サイバーパンク・ニンジャ小説『ニンジャスレイヤー』に登場する、アメリカ的なオノマトペや独特すぎる日本観、そして直訳的な翻訳などが入り混じった実際独特な言葉づかいである。
ここではニュービー・ニンジャヘッズ向けにその一部を紹介する。
近年、ニンジャアトモスフィアの高まりによってネット界隈で目にする機会も多くなったが、忍殺と関係ない場面で使用する事は奥ゆかしさを欠くだけでなく、何も知らない一般モータルに深刻なニンジャリアリティショック(NRS)を生じさせる実際危険な行為なので、時と場所とカラテをわきまえて使おう。いいね?
(実際何も知らない人々にとってはブロークン・ジャパニーズもいいところで、原作者のブラッドレー・ボンドとフィリップ・ニンジャ・モーゼズが監修したネオサイタマ舞台のPCゲーム『AREA 4643』ですら、スッチームでの発売審査で「日本語がフルサポートされていない」と一時差し止めを食らったほど。ナンデ!?)
また、記事を閲覧したニンジャヘッズの諸君には随時加筆・修正を推奨する。備えよう。
代表的な忍殺語
ア行
- アイエエエ!
- 情けない悲鳴。主にニンジャリアリティショック状態に陥った一般人が叫ぶ。「アイエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
- ネタとしての使いやすさから、頻繁に「ニンジャ」の部分を変更した改変が行われる。その場合、「ニンジャ」の部分を変更したワードに変え「○○リアリティショック」と呼ぶ事も。
- 派生版として「アイエッ!?」「アイエエエ……」なども存在し、前者は「えっ!?」「はっ!?」後者は「うわぁ…」「ひえぇぇ…」のような意味
- 沖縄方言における感嘆詞「あぃえーなー(“あらあらまあまあ”の意)」と字面が微妙に似ているが、たぶん関係ない。
- 恐らく元はアメリカンコミックにおける叫び声「Aieeeee!」。読みは「アイイイイイイイ!」
- アイサツ
- 挨拶。ニンジャがイクサにおいて絶対の礼儀として重んじる行為。たとえ相手が憎悪の対象であっても(それこそ肉親の仇であろうとも)、アイサツは欠かせない。古事記にもそう書かれている。
- ①相手と一定の距離を空ける→②合掌(合拳もアリ)やオジギなどによって攻撃の手が止まっている事を示す→③「ドーモ、○○(相手の名前)=サン。××(自分の名前)です」と名乗り、オジギをする……というのが基本的な流れ。
- 初対面だったり、相手の名前がわからない場合は「ドーモ、××(自分の名前)です」だけでもOK。この時、ドーモの後に「初めまして」を付ければ奥ゆかしさ重点である。略式として「ドーモ」だけの場合もあるが、特に何も言及されていないので一応アリらしい、当然その場合も合掌などその他の礼儀作法はきちんと行うべし
- 何らかの理由で喋れなかったり、そもそも人型ではないニンジャも存在するが、きちんとオジギや合掌等をしたり、仲間のニンジャに代行してもらったり、ショドーを使ってアイサツの意を伝えるなど、「アイサツする意思」が相手に伝わるならばシツレイには当たらない、"出来ない"ものは仕方ないのである
- 小隊単位で挨拶する場合は代表者のみでも可であり、部隊名で挨拶する事もある(例:「ドーモ、ソウカイシックスゲイツです」等)
- この行為の本質は対峙する相手のために攻撃や防御の手をあえて止め、それを通して相手に礼儀を尽くす姿勢を示す事だとされる。「これからサンズ・リバーに送る者(殺す側)からサンズ・リバーに送られる者(殺される側)へ、"恨むべき名を伝え"」、また「逆にサンズ・リバーに送られるもの(殺される側)から、サンズ・リバーに送るもの(殺す側)へ"倒したニンジャの名を刻む"」、故にニンジャのアイサツは我々のそれより厳格で神聖なものであり、ルールを破れば相手の礼儀を無下にした=シツレイであるとされる。
- アイサツはどちらが先に行っても構わないが、された側は必ず自分も返礼として速やかにアイサツを返さなければならない。また、アイサツをした側も自分の番が終わったからと言って即座に攻撃が許されるわけではなく、相手のアイサツをきちんと待たなければならない。ただし、相手のアイサツが終わった後でさえあれば、たとえ0.01秒後に攻撃を仕掛けてもシツレイにはならず、むしろアイサツの後にチンタラしているような奴はオタッシャ重点である。
- 相手のアイサツ中、またはアイサツが終わるのを待たずに、あるいは自身のアイサツを返しながら言い終わる直前食い気味に攻撃を仕掛けることは、極めて礼儀に欠ける最低の行い(スゴイ・シツレイ)と見做される。その掟の厳格さたるや、ルールも法律も人道も何もない巨大な邪悪ニンジャ組織であってもアイサツ中に攻撃を行うニンジャを侮蔑し低い地位に貶めるほどに絶対的なものである。
- が、アイサツを受けたのにある程度待ってもアイサツを返さずダラダラと話し続ける様な事をした、された場合は「返さない方が悪い」のでアイサツの返しを待たず攻撃してもシツレイにはあたらず、逆に攻撃されても何も文句は言えない
- また、互いが名乗る間も手を止めておくことが礼儀であり、そっと武器に手を伸ばしたりといった行動は相手のアイサツを聞いていない事になる為、これもまたシツレイにあたる。
- このように合掌やお辞儀で攻撃を止めているアピールをするのが礼儀だが、お辞儀している場合ではない状況(高速スプリント中、人などの武器ではない重い物を抱えている、運転中、落下中等)はそれらも考慮され、シツレイとはされない。
- また、棒立ちや最悪構えていても不動を崩さず攻撃の手をキチンと止めていれば、アイサツの態度として悪くどちらかといえばシツレイではあるが(寝そべり、物を咀嚼しながら「あっ、ひょほひふー」程度には悪い)、ギリギリアイサツの範疇ではあるのでそうそう咎められはしない
- アイサツ前のアンブッシュ(不意打ち)は一度だけなら認められる。これで爆発四散するようなサンシタはそもそもイクサの相手とすら見なされない、ニュービーはいつアンブッシュされてもいいよう、次なるイクサに備えよう
- アンブッシュ時に煙幕や土埃等で視界が遮られている場合、それが取り除かれるまで攻撃をし続けてもシツレイには当たらない。視界が晴れた後で、或いはなんらかの手段でそれらを払ってから改めてアイサツをする。
- スリケン投擲や弓矢による遠距離狙撃を専門とするニンジャの場合、相手がアイサツの届く距離まで近づいて来たらアイサツをする。言い換えれば、近づかれない限り一方的に狙撃を続けてもシツレイにはならないようだ。
- ただし、アンブッシュしては逃げ、アンブッシュしては逃げを行ったり、一度巻き上げた土埃や煙幕払われるのに合わせて再度土埃や煙幕を撒いてアイサツの開始を遅延させる行いは「アンブッシュは一度」に反するのでシツレイである。「狙撃は近寄られるまでが一回」「煙幕は払われるまでが一回」であるため、二度三度と煙幕を撒いたり、アイサツせずに狙撃位置を変更してはいけない、スナイプアンブッシュを行うならそこから確実に仕留める、スモークアンブッシュを行うなら払う暇を許さず仕留めきる、もし仕留めきれなければ潔く正面からのイクサに備えよう。一度アイサツした後であれば後はイクサの範疇であるため、また煙幕を焚いても、(出来ればだが)距離を離しスナイプしてもシツレイではない
- あくまで同一ニンジャとのイクサ前の作法で有るので戦闘中に片方が逃亡離脱、その後時間をあけて追いついた場合の再アイサツは不要となるが、この本来不要なアイサツを「お前は俺から逃げられない」という恫喝目的でやるモノも居る。ただし、日を跨いだ場合等は別のイクサであるため再度アイサツする必要がある。(尤も、ニンジャがアイサツを交わした上で片方が逃亡する事は稀で、基本的にどちらかが爆発四散するのだが)
- 以上のようにニンジャの間では厳格に守られ続けるアイサツの作法ではあるが、あくまでもニンジャ同士のイクサの作法であるため、モータル(一般人)相手には必要ないし実際しない。もちろん、脆弱なモータルを恫喝し畏怖させるなどの目的であえてアイサツをするニンジャも少なくはない。
- 一方で、たとえモータルからであってもアイサツしてきた場合、ニンジャは本能レベルでアイサツを返してしまう。モータルでありながらニンジャと戦う者などにはそこを突かれて手痛いダメージを負うこともあり、当然相手がモータルである以上これは一切シツレイではない(むしろ不意を突かれた程度でモータル相手に手傷を許した自分のウカツを責めるべきである)。とはいえこれをやられたニンジャが「卑怯者め!」と吐き捨てているのでやられた当人の心象は別問題
- アカチャン!
- アタシいま体温何度あるのかなーッ!?
- 性的興奮状態にある女性が思わず叫ぶ定型句としてしばしば使われる。
- 用法は性的なものに留まらず、ごく少数だが「テンションが上がって来たぜ!!」のような使い方がされるシーンも。こっちの意味で使うヘッズもいる。
- 類義語:頭がフットーしそうだよおっっ
- アトモスフィア
- 「雰囲気」の意味を持つ英語。何かと地の文で使用されているため、この言葉を入れるだけで普通の文章も忍殺語っぽいアトモスフィアを醸し出してしまう。
- アッハイ
- 作中であまりの狂気に触れた人物が返したぎこちない返事。ニンジャヘッズの間では、翻訳チームの強引なアナウンスやネタに対する返答として使われる。
- アバーッ!
- なんらかの致命的ダメージを受けた際に出る悲鳴、著しい混乱状態、恐慌に陥った場合も「アバッ…!?」と漏らすことがある。
- 「グワーッ!」に比べて遥かに深刻で、仮に一命をとりとめたとしてもニューロンが焼けていたり、内臓が破裂していたりなど大きな傷を負っている可能性がある。
- ダメージの受け方によって「アバッ……」「アババババーッ!」など叫び方が違う時もある。
- 似たコトダマに「アバー」があるが、これはゾンビーニンジャの呻き声であり、何処となく生気を感じない。
- 原語版では「Ooooff!」であり、これを「アバーッ!」と訳した翻訳チームは実際ヤバイ。シヨンの吹き替え版ではそのまま「アバーッ!」である。
- アブハチトラズ
- コトワザの一つ。本来の日本語ならば「付和雷同」つまり「どっちつかず」「優柔不断」を意味する言葉なのだが、忍殺では「一石二鳥」または「一挙両得」と同じ意味の言葉となる。
- しかし、時折本来の日本語の意味としての「虻蜂取らず」が出て来る時もあり、実際ややこしい。
- 暗黒
- 闇に包まれて実体が窺い知れないこと。書かれるだけでなんだかとても邪悪な雰囲気が出てくる不思議な言葉、だが秘密裏ならそれは"暗黒"であるため、暗黒だからといって邪悪とは限らない。恐らく「Dark」が語源
- 用例:暗黒メガコーポ、暗黒非合法探偵、暗黒セッタイ行為
- アンタイセイ
- アンブッシュ
- 「待ち伏せ」「不意打ち」の意味を持つ英語。戦闘前のアイサツはニンジャ同士のイクサにおける絶対の礼儀だが、アイサツ前のアンブッシュは一度だけ認められている。
- アイサツの欄にも書かれているがアンブッシュで爆発四散するようなニンジャは、アンブッシュを察知して防御・回避する程度の実力も警戒心もないクソザコとみなされ、シツレイ云々という以前にそもそもイクサの舞台にすら上がらせてもらえない。真正面からでは勝ち筋が薄くともコレだけを極め抜き戦闘に持ち込ませない特化ニンジャというのも存在する、備えよう
- 発祥はアイサツの掟と同時期であり、作中の遥か古代、古事記に描かれる時代まで遡る。全てのニンジャの始祖「カツ・ワンソー」に対し、古のリアルニンジャ「コブラ・ニンジャ」が「自分はアンブッシュを極めたが、アイサツ後ではアンブッシュの意味がない。掟を改めてほしい」という旨で直談判を行って以降、"アイサツ前"、"一度だけ"、許されることとなった。
- なお、コレにより著しい不利を背負う事になった一部のニンジャがコブラ・ニンジャを迫害し、追い出したらしい、「環境に文句を言うものに晴れ舞台は一生来ない」ミヤモト・マサシはそう言っているが…
- いいね?
- 原作者インタビューで発せられた「ニンジャは実在しない。いいね?」という原作者のコメントが元ネタ。念押しや言い含めの際に使われ、ニンジャヘッズの間では概ねネタをゴリ押しする時に使われる。
- たとえ、そのネタがどんなに無理筋であったとしても、された方は「アッハイ」と答えるのが礼儀である。いいね?
- イヤーッ!
- 攻撃や技、ジツを繰り出す際、気合を入れるために叫ぶ掛け声。詳細はカラテ・シャウト項目を参照な。
- 音声化によるアクセントは統一されておらず、「イヤーッ!」だったり「イヤーッ!」だったりする。例を挙げるとニンジャスレイヤーが前者。ヤモト・コキが後者である。
- シヨン版のニンジャ達は、「イ↑ヤ↓ァァアア↑ッ!」だったり「イヤーッ↑↑!」だったりと、声優ごとに違った「イヤーッ!」を聞かせてくれる。
- インガオホー
- 因果応報。忍殺世界を貫く理念であり、作中でも地の文・セリフ問わず頻繁に使われる言葉。現実では大抵「悪因悪果(悪い行いには悪い結果で帰ってくる)」という意味でのみ使われるが、"誰かを助ければ、誰かに助けてもらえる"という意味も含んでおり、忍殺世界ではポジティブな結果にもインガオホーが使われる(用例:「俺はホワイトカラーじゃない、こうなったのもインガオホーだ」「借りは返す!今度は俺が助けてやる!インガオホー!」)
- インストラクション
- 教育的指導。口頭での端的な教えであったり、特訓であったり、意味のない単なるパワハラだったりする。
- 特にニンジャスレイヤーがドラゴン・ゲンドーソーから授かった数々のインストラクションは、彼の命や心を何度も救っている。
- インタビュー
- ウカツ
- 文字通り「迂闊」を意味するコトダマ。大抵は「ウカツ!」と感嘆符付きで使われる。
- セリフとしては発言対象によって意味が異なる。地の文の場合「なんてこった!」「言わんこっちゃない!」のような意味になり、自分自身に対して言った場合は「しまった!」、敵が言い放った場合は「バカめ!」といった意味合いになり、文脈によっては「我が身のウカツだ(不覚)」のように変形することも。
- エーラッシェー!
- 平安時代、「スシ儀式」に用いられたという伝統と信頼のパワーワード。これを耳にした者はたちまちスシへの期待と興奮に目を輝かせる。
- おかしいと思いませんか?
- メンタリスト=サンの決め台詞。作中での不気味な活躍でヘッズに強い印象を残し、実際改変もしやすかったので、ヘッズの間では主に相手への突っ込みとして定着した。
- 「○○は××ですか?おかしいと思いませんか?あなた」
- 奥ゆかしい
- 一般的には穏やかで一歩引いたような人柄を表すが、ニンジャヘッズの間では「素晴らしい」とか「素敵な」という意味で使われる。
- 作中では結構な頻度で多用され、しかも本来の意味での「奥ゆかしい」が使われる事もあるので実際ややこしい。
- オタッシャデー!
- 主に別れのアイサツとして使われる。
- 身体に重篤なダメージを負い、もはや死は免れないという状態を「オタッシャ重点」と呼ぶ場合もある。
- オハギ
- 現実におけるおはぎと同様のものだが、この世界では違法食品。血液中に残留するアンコが一定以上の濃度になり、かつある程度減ってくると禁断症状を起こす。
- 実際麻薬じみた食品ではあるが、結構流通している。安全に食べられるものもあるが、こちらの方が合法オハギと区別される体たらくである。
- 後にコミカライズ版の扉絵にて、オハギ製造工場の様子が初めて明らかになったのだが、従業員が全員ガスマスクと全身化学防護服着用という明らかに有害物質を扱う装備でオハギを丸めているという衝撃的な絵面で、多くのヘッズがニューロンに重篤なダメージを負った。
- これに従事していた女性が身体を壊して病弱になってしまったという描写があるため、その毒性は作ってるだけで後遺症が残るレベルである模様。
- オバケ
- 文字通りの意味。忍殺世界では幽霊だけでなく、未確認生物や妖怪なんかもひっくるめてこのコトダマで表現する。
- ヤバイ級に強い相手や、実際不気味な存在や、いくら攻撃しても戦闘不能になる様子がない超絶タフネスを発揮する相手への苦し紛れの罵倒にも使われる。「オバケめ!」
- ダークニンジャがフジキドを指して「オバケめ」と言うシーンも。こちらはさしずめ「過去の亡霊め」といったニュアンスか。
- 「コワイ!」と並んでどことなくカワイイ・アトモスフィアを醸し出すコトダマである。
- 俺は詳しいんだ
- 情報通を自称するような人物が知ったかぶる時によく用いられるコトダマ。なお、初めてこのワードを発言したニンジャの知識はまったくの見当外れであった。
- ヘッズの間でも知ったかぶりアトモスフィアをわざとアピールする時や明らかに馬鹿げた予想をする時に使われる。一方本編では、本当に事情通な人物の決めゼリフになることも。
- 「俺は事情通なんだ」「俺は知能指数が高いから解るんだ」など、バリエーションも豊富。
カ行
- 改善
- 囲んで棒で叩く
- カブーム!(CABOOM!、KABOOM!)
- 爆発を表す擬音。アメリカン・ウキヨエ・コミックめいてアルファベットで表記される。
- より規模が大きい爆発には「KRA-TOOOM!」を用いる。
- カラテ
- ①体術や人体能力を駆使した技全般。空手。
- ②オーラ的なエネルギー概念。こちらは「血中カラテ」などと表記され、主にジツを使用するために消費するMPめいた使い方をされる。スシによってある程度補充できる
- ニンジャのイクサにおける実戦的な基本原則として、①の力量に劣る者がイクサを制する事は例外こそあれど基本的にあり得ない。これを「ノーカラテ・ノーニンジャ」と言う。
- 特に一見強そうなビックリドッキリ能力であっても、良く考えればジツなど使わず素で出来るものがいたり、過去爆発四散した奴が上位互換能力を持っていたり等様々であり、ニンジャ組織ともなればその類例はごまんとある。それ故にジツのみに頼るようなサンシタは決して長生きできないのである。逆にカラテだけを極めぬき、ジツ無しでトップクラスの地位にまで上り詰めた名ニンジャも数多い。
- 文脈によって「体術(俺のカラテを受けて生き延びた奴はいねぇぜ!)」「技量(貴様のカラテは俺のカラテに及ばん)」「MP残量(このままではカラテが尽きてしまう…)」等様々な意味で使用されるが文脈で意味が分かりやすいため混同はしないだろう。
- ①を戦闘力の強さの意味で使う用法は他の作品にも飛び火しており、フィジカル、つまり肉体的性能や格闘能力を「カラテ」と表すことがある(例:「◯◯は魔法使いの癖に肉薄したらカラテで迎撃してくるからやってられない」等)
- カラテ算数
- 使っている人間は「鬼に金棒」的な意味で使っているが、作中人物にすらウォーズマン理論レベルのトンデモ理論として扱われている。
- 「つまりカラテにカラテをかけて100倍だ。わかるか?この算数が。エエッ?」
- ヘッズの間では好き勝手なもの同士を掛け合わせ、元ネタ以上に胡乱な計算式を作り出すものも多い。
- カラテ・シャウト
- 攻撃や技、ジツを繰り出す際、気合を入れるために叫ぶ掛け声。「イヤーッ!」が有名。
- ほぼ全てのニンジャが使う掛け声であり、「イヤーッ!」「イヤーッ!」とこの台詞が繰り返される表現は、激しいカラテの応酬を示す何よりの証拠である。
- その他「キエーッ!」、「サイゴン!」、「ゼツメツ!」など、キャラによってバリエーションは実際豊富。ポエット!
- 隠密性を重点するために敢えて発しない者もいるが、やはりシャウトを伴わない攻撃は威力が落ちてしまうようだ。実際の武術でも、声を出しながら攻撃するほうがパワーが乗ることは割と有名な話である。
- カワイイヤッター!
- カワイイな事物に対して叫ぶチャント。
- 劇中に登場するアイドルユニット・ネコネコカワイイに対するファンの定番コールだが、実生活でも実際使いやすい。
- ガンバルゾー!
- ザイバツ・シャドーギルド内において使われる掛け声の一種。正式名称は「バンザイ・チャント」。両手を高く掲げながらこの言葉を叫ぶ。
- ザイバツではこれを求められた時にやらないと、反逆者の可能性があるとして罰せられる恐れがある。
- 一見すればカワイイ・アトモスフィアを醸し出すコトダマだが、大抵悪役がこれを禍々しいアトモスフィアと共に発するために、地の文からも「邪悪なチャント」と称されたりしている。1ツイートがまるまる「ガンバルゾー!」で埋め尽くされる様は、ゲシュタルト崩壊めいていて実際コワイ。
- キツネ・サイン
- 人差し指と小指を立てて、親指、中指、薬指を突き出した、所謂狐の指人形
- 意味は敵対と威嚇を示し、中指立て、裏ピース、指での首掻っ切り、親指突き下げなどと同義の喧嘩を売る為のポーズ(ファック・サイン)
- が、敢えてキツネのサインを出すことで奥ゆかしさを重点しており、中指立てなどと比較するとややマイルドな意味になる。
- 用法としてはヨタモノに絡まれている女性が居る際、その間にキツネ・サインを割り込ませる形で提示し、やや威圧的な仲裁を行うなどが一般的
- 欺瞞!
- 悪役ニンジャや暗黒メガコーポの白々しい言動に対する地の文=サンのコメント。pixivでも欺瞞的キャプションやタイトルに対して、閲覧者=サンがコメントやタグで喝破している光景がよく見られる。
- つまり、「ウソこけ!」「ウソ言ってんじゃあねぇ!」とほぼ同義。
- 「カロリーは中央に集まるのでドーナツはカロリーゼロ、イイネ?」「欺瞞!」
- キャバァーン!
- 電子的効果音。支払いや暗号照合、さらにはテレビ番組内においての効果音に用いられるなど、忍殺世界の機械は必ずと言っていいほどこの音を発する。
- キンボシ・オオキイ
- 大金星。大きな手柄・功績を意味するコトダマで、元々はオスモウ界隈の言葉。
- 対ニンジャ戦闘中に「こいつを倒せばキンボシ・オオキイだ!」などと考えるのは作中でも代表的なデスノボリの一つ。
- グワーッ!
- 攻撃を受けた時の叫び声。上述の「イヤーッ!」と対応して、戦闘中に頻繁に出てくる言葉。「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」と、二つの叫びが繰り返されている場合、防ぎようのない一方的なカラテ・ラッシュがなされている事を示す。
- 女性の場合は「ンアーッ!」と叫ぶ者もいる。例えば、ドラゴン・ユカノ、ナンシー・リー、ヤモト・コキ、アズールなど。
- 女性で「グワーッ!」と叫ぶ者は、パープルタコ、イグナイト、フェイタル、デッドエンドなど。レッドハッグは両方使う。キャラ付けの一環だろうか。
- 機械の場合は「ピガーッ!」。また解説めいた派生版として「グワーッ麻痺毒!」「脳グワーッ!」などが存在する。
- 「ヤッツケター!……グ、グワーッ!?」
- ケジメ
- ①失敗に対する責任として自らの指を切断する行為。失敗の度合いによっては、腕ごとや内臓など指以外の部位をケジメする場合もある。忍殺世界ではヤクザに限らず企業や官庁など様々な組織で行われ、制裁の意味で他者から行われる事もある。
- ②上述の意味から発展し、人体の一部が切断された際等の四肢欠損の形容にも使われる。
- 決断的
- 断固たる意志の込められた行動や、瞬時の判断力などを形容したコトダマ。「決断的な~だ」という風に地の文で使用される。
- 無秩序なテクノロジーや歪んだ社会システムによって人の尊厳が踏みにじられるのがチャメシ・インシデントと化しているマッポーの世においては、それらに惑わされぬ確固たる意思こそが貴ばれる。「決断」という言葉には確かな重みが伴うのだ。
- 研修
- ゲイのサディスト
- 「ブッダがある男をジゴクから助け出すため、切れやすい蜘蛛の糸を垂らした。ナンデ?」「ゲイのサディストだから」
- 現世の人間が苦しまねばならぬ理由をネタにした「スカム禅問答」の一種。縮めて「ゲディスト」とも。
- 男性なら「サディストだから苦しめる」、女性なら「ゲイだから見捨てる」と、汎用性が異常に高い。他作品の創作論にも飛び火している扱いやすいコトダマである。
- ゴウランガ!
- 「素晴らしい」とか「信じられない」といった意味の言葉。結構頻繁に使われるのだが、具体的にどういう意味なのか、どこの国の言葉なのかは誰も知らない。でも響きは非常に強そうである。
- 原作者によれば、TMNTの「カワバンガ!」に近いニュアンスの言葉だという。
- 「ご覧あれ!」→「Go(u)rang are!」→「Gouranga!」との変遷を推理するニンジャヘッズも。言い換えても実際通じそうなアトモスフィアであるが、真相は闇の中である。
- ここまでされる謂れは無い!
- 犯罪行為または道徳的に許されない行為を働いた者が、流石に過剰とも言えるほどに惨たらしい制裁を受ける時の表現。
- この表現が出される時は大抵「実際◯◯は横暴であった。だが考えて頂きたい」という前置きが入る。
- コトダマに包まれてあれ
- 死にゆく者へ贈る、鎮魂の言葉。好きなキャラクターが死んでしまった時、「コトダマ」の部分をそのキャラに縁のある事物に置き換えて使い、場合によってはオモチなど変なもので包もうとされることも
- コトワザ
- 主として平安時代の哲人剣士「ミヤモト・マサシ」が語った格言。例を挙げると「コウボウ・エラーズ(意味としては「弘法も筆の誤り」つまり弘法の誤り=Mr.KOUBOU・"Errors"であり、「弘法筆を選ばず」ではない)」「同じ穴のラクーン」「環境に文句を言う奴に晴れ舞台は一生来ない」などなど、多種多彩である。
- 中には「ゴジュッポ・ヒャッポ(本来は目糞鼻糞と同じ「悪い意味の互角」を意味するが、忍殺では「いい意味での互角」を意味する)」や「アブハチトラズ(本来は虻蜂不取、つまりどっちの退治を優先するか迷って結局どちらも退治できない=優柔不断を意味するが、忍殺ではどっちかと選ばずどっちも殺す、即ち一挙両得を意味する)」のように本来の諺とは正反対の意味になったりそうでなかったりする場合もある。
- 古事記にもそう書かれている
- コワイ!
- 作中で頻繁に使われる感嘆詞の一つ。実際恐ろしい。
サ行
- サツバツ
- ①殺伐。忍殺世界を貫く理念であり、作中でも地の文・セリフ問わず頻繁に使われる言葉。
- ②ナラク・ニンジャが発するカラテ・シャウト。ナラクがフジキドの肉体を乗っ取った状態で用いられる。
- サヨナラ!
- ニンジャが致命的な一撃を食らって爆発四散する間際に放つ断末魔。力むと「サヨンナラー!」となる場合もある。
- 他にも「ヤラレター!」などがあるが、こちらは生存フラグ。主人公も叫んで吹っ飛ばされているし。
- サラリマン
- サラリーマン。エリート街道を突き進むカチグミから出世コースから外れたマケグミまで、その地位は様々。
- マケグミは非人道的な扱いを受け、かと言ってカチグミのサラリマンも安泰というわけではなく、シキタリや周囲との人間関係を上手くやり繰りしないと、ムラハチの対象にされたりマケグミに転落する恐れがある。
- また、カチグミということはそれだけ支配層と会う機会も増え、支配層には大抵ニンジャがいる、一歩間違えたらムラハチ、ケジメ、マケグミどころかオタッシャ重点である。(ほんの少しの忘れ物ですら死に直結するうえ、謝罪の場でニンジャ威圧感に中てられて粗相でもしようものなら即アノヨである)
- そのため非人扱いのマケグミ程酷くなく、カチグミほど死の危険がない中流階級が一番生きやすいとも言われる。「準備しないと慌てて死ぬ」
- フジキドも普通の人間だった頃は特にカチグミでもマケグミでもない中流サラリマンとして妻子を養っていた。しかし…「準備しても死ぬ時は死ぬ」(上述の句と合わせてミヤモトマサシの一句である)
- ◯◯=サン
- 英語の「Mr.」や「Mrs.」に相当する言葉。全角(=)でも半角(=)でも特に問題はない。
- どのような悪人であっても名前を呼ぶ時は基本的に付けるのが礼儀。ニンジャヘッズの間では、コメントに対する返信においてコメント者に対して付けられる。
- あくまで個人名に付けられるので、「ミナ=サン」「オバア=サン」などのような不特定名詞などに対する使い方は誤りである事に留意されたい。
- サンシタ・ニンジャ
- 三下。『北斗の拳』に出てくるモヒカンのように「チンピラめいた言動で実力的にも大した事ないニンジャ」を指す。
- ニンジャに成りたてで浮かれている場合が多く、自分よりも弱い存在(非ニンジャの一般人など)を嬉々として虐げたり、調子に乗って相手ニンジャを挑発した結果返り討ちにあったり、仰々しく実力を誇示した直後に瞬殺されたりするのもだいたい同じ。
- ジツ
- ニンジャの持つ特殊能力。中でも個人固有のものは「ユニーク・ジツ」と呼ばれる。
- 荒唐無稽なフィクションの産物である「ニンポ(忍法)」と違い、過去のリアルニンジャが心血を注いで作り上げた技である。
- あればあったに越した事はないが、あくまでカラテの力量こそニンジャの戦いに必要なものとされており、絶対的な存在ではない、これを「ノーカラテ・ノーニンジャ」と言う。
- 一部ノーカラテでジツ重点にもかかわらずかなりの強さを見せるニンジャもいるが、あくまで例外である。
- 失禁
- ニンジャリアリティショックの初期症状。「小さく失禁」から「盛大に失禁」まで、程度も人によって様々である。
- ニンジャに慣れていてもあまりにも威圧感のあるニンジャに相対しているモータルがしてしまう事がままあり、その場合部屋を汚したケジメとして人食いズワイガニ等のひしめく地下室に落とされる。
- 実際
- 一般的には「本当は」や「実例として」の意味で使われるが、ニンジャヘッズの間では「とても」や「凄く」という意味で使われる。「実際○○」という使用法が多い。これを付けるだけで奥ゆかしさ重点。
- 作中でも実際たくさん出てくる、実際使いやすい言葉。
- シツレイ
- 無礼な行為。アイサツを待たずに攻撃を仕掛けたり、相手の名前をわざと間違えたりするのは第一級のシツレイである。
- ニンジャ同士の殺し合いの最中なら殺してしまえばいい(のでよく挑発目的で、我等がニンジャスレイヤーはわざとシツレイを働くことがある)が、暗黒メガコーポやニンジャ組織等の仲間内でやらかすとムラハチ(項目参照な)の憂き目に遭う、そしてその殺し合いでもシツレイな戦法で勝つ卑怯者は邪悪なニンジャ組織ですら侮蔑される。(シツレイ挑発は実は"シツレイな戦法"とは言わない、ダーティ)何処の世界でも超えてはならない一線、変わらない礼儀は存在するのである。
- ニンジャであろうとそうでなかろうと、ちょっとしたシツレイが命取りになる事は往々にしてあるので、我々ヘッズも気を付けたいところ。
- 死ね!〇〇(相手の名前)=サン!死ね!
- しめやかに
- 一般的には気分が沈んで物哀しげな様子を表す言葉として知られるが、忍殺では単純に「控えめ」とか「静かに」という意味で使われる。
- 時には「しめやかに爆発四散!」などというホコタテめいた表現が登場する。ドカーン!の爆裂ではなくパン!やグシャア!な破裂だろうか
- 常人の三倍の脚力
- ショッギョ・ムッジョ
- 諸行無常。忍殺世界を貫く理念であり、作中でも地の文・セリフ問わず頻繁に使われる言葉。
- 実際退廃美めいたアトモスフィアを醸し出すコトワザである。
- ジリー・プアー
- ジリ貧。徐々に不利になる様。
- 作中では毎回「ジリー・プアー(訳注:徐々に不利)」と注釈が付く。
- スシ
- ある意味で、ニンジャ、カラテと並ぶ、忍殺世界の基本構成要素。
- 現実の寿司と同じく、握ったシャリにネタを乗せたもの。主なネタはマグロ、サバ、ハマチ、タマゴ、イカなど。
- 現実の寿司との最大の違いは、ネタの主流が魚肉の粉末に魚介類由来の化学調味料エキスを加えてペースト状にし成形した「粉末成形スシ」である事。これは食材保存の合理化と低価格化が進んだ結果である模様。マケグミ向けには、無人スシ・バーなど自動化が進んだ店舗が多い。
- マケグミでも日常食にできるほど安価なファーストフードで、その普及度は、スシの供給がストップすると大飢饉が発生するほど。ただし、その製造過程にはヨロシサン製薬などの薬物業者が関与しているとも囁かれ、安全性はやや疑問だ。コワイ!
- シヨン版においては水色だのミントグリーンだのといった冒涜的なカラーリングのスシ・ネタが登場し、ヘッズを戦慄せしめた。
- カチグミ、まして社会の上層部ともなれば、高級店で本物の魚の切り身を使ったオーガニック・スシが食べられる。当然、高級品はとんでもなく高い。
- ニンジャにとってもモータルにとっても非常に高効率なエネルギー源であり、ニンジャが食せばニンジャの持つ回復力を最大限に引き出す事ができる。
- そのため、コレを食べている=手負いという証にもなりかねないため、ニンジャが大っぴらに食べるのはモスキート・ダイビング・トゥ・ベイルファイア(飛んで火に入る夏の虫)という事にもなりかねない、状況判断だ
- 勿論ただ単に飯を食っているだけの可能性もあるので「ニンジャスレイヤーがスシを食べているからといって攻撃を仕掛けたら万全のニンジャスレイヤーでした、オタッシャ重点」な羽目になりかねない、重ねて言うが状況判断だ
- 相手を拘束ししばらく放置した後、目の前でスシパーティを開く「スシ=トーチャリング(寿司拷問)」という古来から続く伝統的な拷問も存在する、コワイ!
- スモウ
- 相撲。忍殺世界でも歴史と伝統を誇る格闘技であるが、現実のものと違ってプロレスや総合格闘技に近いアトモスフィアがある。対戦相手を殴り殺すぐらいはチャメシ・インシデントな過激ぶりが特徴。
- スモトリ
- 力士。スモトリ戦士、スモウ戦士とも呼ばれる。
- 10万人ものスモウ戦士から選ばれた64人からなる「リキシ・リーグ」まで昇進すれば、貴族のような暮らしが送れる。さらにその頂点に立つ者は「ヨコヅナ」と呼ばれ、ニンジャに対するヌンジャ的なアトモスフィアを持つ。
- マッポー極まるこの世界の例に漏れず、手っ取り早く強くなるために「チャンコ072」という薬物使用が公認されている。体躯が肥大化する副作用として知性が減退し、市街地を離れて野獣のように暮らす元スモトリも珍しくないという。よりよい暮らしを得るために薬物を使用して、その果てに野獣のように野で暮らすようになっては本末転倒な
- 腕力と体力に優れるため、警官や用心棒など、過酷な肉体労働に就く元スモトリも多い。
- 特に強力なとあるヨコヅナは張り手一発でニンジャのスモトリを真正面から爆発四散させたこともあり、非武装のモータルが戦闘態勢のニンジャ相手に真正面から勝ったのは彼とヤクザ天狗の2人だけであり、まして無傷かつワンパン爆発四散を達成したのは今のところ彼一人である
- クローンヤクザ同様、バイオ技術によって量産された「バイオスモトリ」もいるのだが、こちらは育成プラントから脱走した個体がそのまま野生化し、米などの農作物を食い荒らす害獣となって問題になっている。また、バイオスモトリはマザーバイオスモトリの下でバイオスモトリ・ネストを形成して勝手に繁殖してしまうため、駆除した者には政府から奨励金を出すなどの対策が講じられている。
- 一部のサラリマンの接待等ではハンティングゲームの競争のノリでこれを行っている模様、ただし、同スコア引き分けになるように気を遣わなければヌケガケ、即ちシツレイにあたり、当然ムラハチである。
- スリケン
- ①ニンジャの基礎的な飛び道具。ただし伝統的な手裏剣のことではなく、ニンジャがニンジャソウルの力で生成する事ができる特殊なもの。バリエーションとしてエネルギーそのものをスリケン状にして放つ「エネルギー・スリケン」、ヘビ・ニンジャクランのニンジャが用いる「アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン(正式名称)」などが見られる。ダークニンジャなどクナイ・ダートを使うニンジャもいるが、スリケンに比べると少数派で、スリケン使い:クナイ・ダート使い=8:2の割合らしい。余程のサンシタでない限りは牽制に主力にと多用するため、当然対策も講じられており、人差し指と中指でキャッチしてすぐに裏返してリリースすることで反射する技法も編み出されていて、その技法に対する対策をスリケンに施すニンジャもまた存在する。一方のクナイ・ダートは見た目通り貫通力と攻撃力に優れている描写が多数存在するため、クナイの方が強力だがスリケンの方が高効率というような関係なのだろう。
- ②本編更新の合図としてツイートされる「◆◆◆」の記号。実際スリケンに似ているので、ヘッズはスリケンマークと呼んで親しむ。
- セプク
- 前後
- 備えよう
- 公式からのアナウンスでとしてたびたび使われる言葉。割と唐突に使われる。
- 何に対してどういう備えをしたらいいのかは一切知らされない。しかし我々はただ備えるしかないのだ。備えよう。
- ソンケイ
- 尊敬とは違いヤクザクランにおいての威厳や経験などを表した言葉
- その為相手のカリスマや歴戦の様を指して「彼のソンケイは凄まじい」「ソンケイを信じる」と言うような使い方をする。
- …のだが、このコトダマの初出がニンジャスレイヤー屈指のトンチキエピソードなうえ、発言者がラリっていたとしか言えない状態であったため、当人が誤用している可能性、支離滅裂であった可能性が大いに存在する。
タ行
- ダイジョブダッテ!
- 相手の心配や不安を払拭するためにかけてあげる慰めのコトダマ。
- が、本編中でこれが出てくる状況はだいたい大丈夫じゃない例が多い。ヤンナルネ。
- 「ダイジョブダッテ!チャメシ・インシデントダッテ!」
- チャメシ・インシデント
- ちょっとやめないか
- チンチン・カモカモ関係
- 親密である事を示すコトダマ。日本語で男女が親密であることを表す「ちんちんかもかも」に由来する言葉であり、断じて猥褻な言葉ではない、いいね?
- ツキジめいた
- 惨殺死体や死屍累々の光景を、マグロやその他海産物の死体が転がる漁港になぞらえて形容したコトダマ。
- 忍殺世界のツキジも実在の築地と同じく「ネオサイタマの食の玄関」と称される巨大漁港だが、その地下には狂人やゾンビー・ニンジャが徘徊する「ツキジ・ダンジョン」という危険な巨大地下都市遺構が存在し、その大半はリー・アラキ先生が買収している。
- テストに出ない
- センタ試験(この世界でもカチグミへの最短経路らしい)を巡る過酷な戦争からドロップアウトした若者たちからなる殺人嗜好ギャング「ヒョットコ」のセリフ。マッポーな低治安地区の殺伐をも生き抜く彼らすら想像もつかない脅威に直面して呟く。人生から捨てたはずのテスト範囲に、彼らは未だ囚われているのだ。
- 理解不能な忍殺世界のあれこれに対して使うヘッズも多い。
- 「何だ?テストに出ないぞ!」「こんなのテストに出ないよお……」
- ドゲザ
- 土下座。謝罪、降伏あるいは忠誠の意思を示し相手に慈悲を乞うための動作。
- ケジメやセプクのように今後に支障を残したり命に関わるようなものではないが、一生の恥として残るためある意味ではケジメの方がマシとも言える。
- どれくらいの恥かというと、「無理やり母親とファックさせられ、その光景を記憶素子に録画されるのと同じ」くらいらしい。
- 豚足
- 普通の豚足、しかしニンジャの闇社会では裏の意味を持ち、「テダシムヨウ」という闇の符丁として機能する。
- ニンジャが自身や組織に不都合なモータルを始末した際、コレを口に突っ込んで置くことで意味を理解している暗黒マッポにより「豚足を食べようとしていた時に足を滑らせたことによる不運な窒息事故」として処理される事になる
- コレがなくともネオサイタマのマッポの捜査はザルなので基本的に問題はないが、ごく稀に正義感に燃えるマッポやデッカー、不審点に気づく有能マッポも現れる為、そう言った連中に探られ、圧力を掛けたり、口封じをしたりといった上層部の余計な手間を増やさないために悪徳デッカーに向けておく符丁なのである。
- ソウカイヤの時代の暗殺ニンジャは「最小限の分かりにくい傷で殺傷する事で事故死に見せ掛けやすくし、時間経過で消滅する凶器を使用して凶器隠滅の手間を省いた上で豚足を口に突っ込む」と正式な手順を踏みかなり丁寧に仕事をしていたのだが、アマクダリの時代に出てくる暗殺ニンジャは「胴体に風穴が開いたどう見ても他殺の死体」や「凶器が刺さったままの死体」を作成したうえ「そこらへんに豚足を放置する」と杜撰極まる仕事をしており、上司に「マトモに符丁も残せないのか」と嘆かれている。
ナ行
- ○○な
- な止め言葉。作中では場面や時間の切り替わりや単語の体言止めなど、様々な場面で実際使われており、忍殺世界独特の文法表現の一つとなっている。「セルフ管理メント重点な」
- ナムアミダブツ!
- 作中で頻繁に使われる感嘆詞の一つ。「嗚呼!」「Oh,My God!」という感じに、絶望的な場面に出くわした際のニュアンスとして使われる。類義語に「ナムサン!」「おお、ブッダ!」などがある。
- ニンジャ
- 平安時代、人々をカラテによって支配した半神的存在、しかしキンカク・テンプルにて謎のハラキリリチュアルを行った事でその姿を消し、モータルの世が到来したとされる
- しかし、如何なる訳かニンジャソウルとして現世に舞い戻り、憑依する事でニンジャとして復活する現象が発生しており、基本的に登場するニンジャはこの「ニンジャソウル憑依者」である。
- 一方修行によってニンジャになったものは「リアルニンジャ」と呼ばれ、ドラゴン・ゲンドーソーやサツバツナイトがそうである。
- 様々な位階が存在し、ニンジャクラン新入りから未熟者のゲニン"レッサー(下級)・ニンジャ"、一人前であるジョウニン"グレーター(上級)・ニンジャ"、そしてグレーターニンジャの中で特に目覚ましい実績を挙げ、ハナミ・リチュアルをこなし、クランマスターからカイデン・ネームを授かった最上級ニンジャ、"アーチニンジャ"に分かれている。
- カイデン・ネームとは「ヒュージスリケン」「アースクエイク」や「◯◯ニンジャ」ではない「◯◯"・"ニンジャ」という名前を指す、中黒がないものはカイデン・ネームではないただのニンジャネームである、中黒重点な
- ちなみにニンジャネームは現代のニンジャの自称であり、過去のリアルニンジャでアーチニンジャ未満のモノは決まった名を持っていなかった、名無しの修羅アトモスフィアな
- ニンジャクラン
- ニンジャの流派。例えばニンジャスレイヤー=サンは「ドラゴン・ニンジャクラン」に属している。
- ビッグ・ニンジャクラン、コリ・ニンジャクラン、タナカ・ニンジャクランなど、実際様々なニンジャクランがあり、同じクランの出身者は似たようなジツや信条を持っている事が多い(違う場合も当然ある)
- ニンジャスラング
- 遠い昔、当たり前に存在していたリアルニンジャたちが非力なモータルを脅しつける際に用いていたパワーワード。「シャラッシェー!」「ズガタッキェー!」「ダマラッシェー!」「ヒカエオラー!」などが存在する。
- ヤクザスラングの先駆けとも言うべき存在で、か弱いモータルが聞けば動揺のあまり命を落とすことも。
- ニンジャヘッズ
- ニンジャスレイヤーのファン。略称は「ヘッズ」。初心者は特に「ニュービー・ヘッズ」と呼ばれる。ニュービーには優しくするのがヘッズの嗜み。
- 忍殺への愛が強すぎて忍殺に対する知識が実際豊富になった者は「重篤ヘッズ」に昇格する。
- 一説によると、重篤ヘッズがさらにヘッズの道を究めるとニンジャソウルを宿したり、あるいはリアルニンジャへの道を歩み始めるらしい。俺は詳しいんだ!
- ニンジャリアリティショック(NRS)
- 表向き存在しないものとされるニンジャを目にした大多数の人間の反応。
- モータルには遺伝子レベルでニンジャの恐怖が刷り込まれているため、精神的ショック症状を起こし失禁や気絶、重篤な場合は心停止まで引き起こす。モータルでも日常的にニンジャと接する機会が多い者、強靭な精神力を持つ者はニンジャリアリティショックを発症しにくい。
- 転じて、ヘッズの間では何か非常に衝撃的な物を目にした際に「ニンジャ」の部分を改変して表現する事がある。
- ニンポ
- 忍法。フィクションにおける架空のニンジャが使う超能力めいた技。「ジツ」とは明確に区別される概念である。
- イナズマニンポ、ブンシンニンポ、カエンニンポなどがあるようだ。
- カートゥーンに夢中の子供ならともかく、街中で大人がポーズを取って「ニンポを使うぞ!ニンポを使うぞ!」などと叫べば狂人扱いされる事は必至(現実で「かーめーはーめー波ー!!!」「ゴムゴムの銃乱打!!!」「螺旋丸!!」「月牙天衝!!!」等と叫んでいるも同然なので)だが、これを強盗の際に叫びながら行うヨタモノも登場した。
- 日本人は、古来より遺伝子に刻まれたニンジャ存在への恐怖のため、頭ではただの頭のおかしい奴だと理解していても心のどこかで「もしかしたら本当のニンジャなのでは」と思わずにはいられず、大人しく金を渡してしまうのである。
- 当然その光景を目にしていなければ効果はないので、作中ニンジャ強盗を実行した者たちは通常対応にあたる無能マッポにすら全く恐れられず、ただの強盗犯として追われる事になった。
- とはいえ、「ニンジャの事をあまりよく知らないが、関わり自体は深いモータル」等は、ジツをニンポと混同している様な節を覗かせる事が多々ある(「ニンジャになるとアンタみたいにニンポが使えるようになるのか?」等)、実際知らない者からみればジツもニンポも、悪魔の実もチャクラも気も霊圧も同じ超常現象である。
- ネギトロ
- 人体がミンチのように破壊され、オーガニック・スシのネギトロのような状態になってしまう様。
- つまる所がR-18Gである。コワイ!
- 人のミンチをミンチトロに例えているのは分かるがネギとは…
ハ行
- ハイク
- 所謂俳句の事だが、特に「辞世の句」を指して使われる場合が多い。
- ニンジャスレイヤーが敵ニンジャに向けて言い放つ決め台詞「ハイクを詠め」が有名だが、実際ハイクを詠む場面はそれほど多くない。「念仏でも唱えろ」とほぼ同意義だからであろう。
- 忍殺世界でも五・七・五の定形は存在するようで、「字余り」という言葉も出てくる。しかし作中では定形を守ったハイクはむしろ少数で、季語に至ってはまず含まれないが、だからといってただの短文を吐いた場合は恥の上塗りとされる。ニンジャによっては自分の敗北を美化しようとする卑しい行為と断ずる者もいる。
- 一応、辞世の句ではないハイクも文化の一つとして存在しており、カチグミ・サラリマンの間では出世に必須のスキルである他、サブカルチャーとしてダークなモチーフを詠み込んだ「暗黒ハイク」というものもある。
- バカ
- そのまま罵倒に使われるコトダマだが、ニンジャスレイヤーの世界では現実世界のそれよりも強烈な罵倒語として機能している模様。
- また、これへの返し言葉ではないが「バカハドッチダー!」というこれまた強烈な罵倒に使われるコトダマが存在する。
- 爆発四散
- ニンジャの末路。どのような倒され方をしても、最終的には「サヨナラ!」の台詞と共にしめやかに爆発四散する。
- ニンジャに憑依しているニンジャソウルが重篤なダメージに耐えきれず暴走して起こる現象である。そのため、ニンジャでない人間が死んでも爆発四散はしない。
- また、ニンジャであっても病死、衰弱死、肉体があまりに激しく損壊して死亡した場合は爆発四散しない事がある。
- 瀕死のニンジャに対するカイシャクによりニンジャソウルが体外に出された場合、エクトプラズム体状で湧き上がり、そのソウルのみが爆発四散するが、この爆発自体は物理的破壊力を持たない
- ハッカー
- コンピュータ(この世界ではメインフレームからパソコンまでほぼ全てUNIX)やネットワーク(イントラネットもインターネットもまとめてIRCと呼ぶ)の技術に優れた人間あるいはニンジャを指す。不正侵入の専門家だけでなく不正侵入への防御の担当者も含めてハッカーと呼ぶ。サイバーパンクのお約束。
- 彼らの技術レベルの水準は概ねシンプルにタイピング(物理タイプ)速度によって決まる。ランキングは杜撰なセキュリティ程度なら抜ける最下位のスゴイ級、企業のセキュリティにも危険とされるテンサイ級、そしてごく一握りもいないスタンドアローン以外のほぼ全てのセキュリティをフリーパスで抜けるほどの最上位であるヤバイ級に分けられる。逆に言えばそれ以外はハッカーとすら呼べないサンシタである。
- 身体に生体LAN端子を埋め込んで接続すると、ニューロンのスピード(思考速度と同速)でタイピングが可能(これを、物理タイピングに対して「論理タイピング」と呼ぶ)。ただし、敵にサイバー攻撃を受けてニューロンを焼かれ、命を落とすリスクもある。
- ヤバイ級のハッカーはIRCをイメージ化したコトダマ空間を認識する事ができる。コトダマ空間は誰かがプログラミングしたのではなく元から存在する空間のようであり、その仕組みには謎が多い。
- ハック&スラッシュ
- 敵を倒して敵が落とした強い武器で更に強い敵を倒す…という形式のゲームのこと…ではなく、強盗、とりわけキーピック(ハッキング)役と脅し役で役割分担をして行う事を表す
- サイバネ武装によってハックとスラッシュを一人で兼用する者もおり、そう言ったものはハッキング(魔法)と脅し(物理)を一人でこなしているとしてパラディンと呼ばれる
- ただの金品強盗から機密情報の強奪までなんでもやり、またどこでも起きているありふれた犯罪形態となっている。
- ハラキリ
- 本来であれば切腹=セプクと同じ意味だが、忍殺世界では意味が異なり、全く違うものとして扱われる。
- セプクは自害やケジメにおける責任取りを意味するが、ハラキリはそう言った意味を一切含んでおらず、儀式的な意味合いが重い
- 平安時代、カラテによって世を支配したニンジャが突如居なくなったのも、キンカクテンプルでハラキリリチュアル(儀式)を行った為
- その理由はエド・徳川(本名「徳川・エドワード・家康」なので江戸と徳川の混同ではない)によるモータル、流刑ニンジャ連合軍によるニンジャへの反攻戦争「江戸戦争」によって追い詰められ、敗北したため、"コトダマ空間の黄金立方体"通称キンカクテンプルにニンジャソウルだけは逃がすために行った儀式である。
- 遥かに良い
- 薬物接種による酩酊状態にある事を表現するコトダマ。「アーイイ……遥かに良い……」
- フーリンカザン
- 「自然環境や周囲の状況を味方につけ、戦闘を有利にするべし」という教え。古代のリアルニンジャは自然界のエレメントと実際にコネクトし、ジツを用いていたとされる。風林火山との関係は不明。
- 例を挙げると「盛大に土煙を上げて敵の視界を塞ぐ」「長大な武器を持つ敵に対して室内戦を挑み、リーチを封じる」など。「地の利」と同義で使われる場合が多い。
- 非常に重要な要素ではあるが、フーリンカザンが無い状況を口に出して嘆くのは情けないこととされ、「環境に文句をいう奴に晴れ舞台は一生来ない」とミヤモト・マサシの警句を引用して、相手のフーリンカザンに悉く対応し切り抜け続ける強豪ニンジャも存在する(上述の長物を持っていたが室内戦を挑まれた者であり、目眩しを利用して敵を屋外に吹き飛ばし、長物に有利な状況を作るフーリンカザン返しを行なっており、更に敵の俊敏性からモーションが大きくなる長物は不利と見るや素手のカラテに切り替える等相当な決断力、フーリンカザン、そしてワザマエを見せている)
- フィーヒヒヒ!
- ブディズム
- 仏教。
- 忍殺世界の仏教は現実の欧米におけるキリスト教並みにメジャーな宗教であり、作品世界の市民生活や価値観に多大な影響を与えている。キリスト教徒が「Jesus!」「Oh my God!」と叫ぶシーンでは、その代わりに「ブッダ!」と叫ぶ。
- ブディズムの宗教施設がジンジャ・カテドラルと呼ばれたり、その聖職者にカンヌシとボンズ(坊主のことらしい)が両方いたりする神仏習合世界だが、深く考えてはいけない。
- 異端仏教系サブカルなブディズム・パンクスの「スカム禅問答」や反仏教を掲げる「アンタイブディズム・ブラックメタルバンド」が存在するなど、文化面にも根強い影響がある。
- 特に熱心な仏教徒は「ブディスト」と呼ばれるが、官僚やヤクザ組織と癒着する腐敗ブディスト・腐敗ボンズも数多い。
- ブレイコウ
- 基本的にはそのまま「無礼講」の意。
- 高速道路の料金所を強行突破する際にも使用される。「Blake out」とかけているのだろうか。
- ヘイキンテキ
- 平常心の意、「ヘイキンテキを保つ」というように使われる。
- 自らの精神や感情を御し平常心を保つ精神修養を「ヘイキン・テキ」と言う。
- 形容詞的な意味合いの「~的」が名詞として使われるのには違和感があるが、"mental" (心の)が日本で名詞的に使われているのでお互い様である
- ヘイキンテキ・メソッドには平常心を保つ以外に自身のソウルの気配を断つオーラのジツ・メソッドめいた使用法もあり、これを高度に行うとセンサー類ですら騙してしまう肌の隠密能力を発揮できる。
- 古事記にはコレを極めた結果、自身が石化してなおそれを自覚していなかったミスティックの話がある
- 平坦
- ベイビー・サブミッション
- 「赤子の手をひねる」。アカチャンに関節技をかけるのと同じくらいたやすい事である、という意味のコトワザ。(或いは「赤子=ベイビー」でも「片手間に達成できる任務="サブ"ミッション」)
- ヘッズスラング
- 本編ではあまり使われないか、あるいはニンジャヘッズ間で用いられる二次創作めいたコトダマをネタや決まり文句として使用したもの。
- ニュービー・ヘッズは忍殺語とヘッズスラングを混同しやすいので奥ゆかしいインストラクションを施す必要があるが、中には作中で実際使われている忍殺語もヘッズスラングとして輸入される事があり、実際ややこしい。
- 例としては「オツカレサマドスエ!」「デスノボリ」などがヘッズスラングで、忍殺語と混同されやすいものとしては「アイエエエ!」「アッハイ」「俺は詳しいんだ」などが当てはまる。
マ行
- マッポ
- 警察官、もしくは警察そのものを指すスラング。上級捜査官は「デッカー」と呼ばれる。
- 現実の日本では主に70~80年代に使われた「マヌケなポリ公」の略語。それを反映してか、基本的には非ニンジャであるため(悪徳マッポニンジャのキングピンなど、例外もいるが)、クローンヤクザ同様、サンシタ相手でもまともに太刀打ちする事はできない。
- 対して、精鋭であるデッカーはマッポ50人分に相当する捜査能力を持つと言われており、戦闘能力も高く、サンシタ程度ならば互角以上に渡り合う事も可能。
- 究極の縦割り社会であり、日々の業務にスコアが割り振られ、他課との連携はおろか何をしているのかすら分からない有様。より大規模・より重大な事件を解決すれば有事の際の補償や昇給に色がつくので手柄の取り合いになり、同士討ちすらチャメシ・インシデントとなっている。
- また、ネオサイタマの治安の悪さからカロウシ寸前の超過業務が常態化しているため、より効率よくスコアを稼ぐべく小さな事件は適当にこなし、最悪無視するマッポが大多数である。
- マッポー
- 末法。本来は仏教用語で、救いのない状態や、堕落・腐敗した社会などを意味する。
- ネオサイタマ市民の退廃的な生活風景や、ニンジャによって引き起こされる阿鼻叫喚めいた暴虐に対し、「これもまた古事記に記されしマッポーの一側面だとでもいうのか?」という風に用いられる。
- 黙示録を意味する「アポカリプス」とかけて「マッポーカリプス」とも。
- 無軌道大学生
- クラブに入り浸ったり、自らサークルに勧誘した女子生徒と前後行為に及ぶなど、退廃的に日常を過ごしている大学生。センタ試験に合格し大学に行く事自体が一つのステータスであるため、必然的に学内における支配階級に位置する事も多い。
- この手のフィクションのお約束として、だいたいニンジャの犠牲になって死ぬ。
- ムラハチ
- ~めいた
- 「~のような」といった意味。作中では「実際」に次いで頻繁に使われている。
- メンポ
- 面頬。ニンジャが身に着けるフェイスガード。ニンジャソウルの力で生成したり、自分で作ったり、マフラーなどで代用したりする。
- ニンジャの個性を決定づける重要な要素の一つであるとされ、ニンジャによって材質、形状は様々。メンポにバイティング(噛み付き)用、食事用の開閉機能やガスマスク等何らかのギミックを搭載している者もいる。
- ニンジャスレイヤー=サンの口元を覆う「忍」「殺」の文字が刻まれたメンポは、「ニンジャ殺しのニンジャ」のシンボルとして世間に知れ渡っている。
- モータル
- ニンジャではない存在。ニンジャが一般人を指し示す蔑称。
- 時間に縛られ寿命で死ぬ「死すべき定め(mortal)」の者という意味であり、ファンタジー作品に良く見られる概念めいたなんかである。(ちなみに否定形をつけたイモータル(immortal)はゾンビ等死ねなくなった者を指す)
- 年を取らず半永久的に生き続けられるニンジャには、一般人など同じ生物として認識できない場合が大半なのである。
ヤ行
- ヤクザスラング
- 忍殺世界でヤクザが使用するスラング。「ザッケンナコラー!」「スッゾコラー!」など、罪なき市民が聞いたら失禁必至の凶悪言語らしい。
- 上記にもあるように、このコトダマのプロトタイプめいた存在として「ニンジャスラング」が存在する。
- 興奮状態に陥ったヤクザ等は「スッゾスッゾスッゾコラー!」とテンション高めに言い放つ事も
- 威嚇、脅迫目的で吐かれることが多いが、下っ端が上役に使用する「ドシタンス!?(どうしたんですか!?、何事ですか!?)」や、承諾を意味する「オミソレシマシタ」等、そうでないヤクザスラングも存在する。
- ヤバレカバレ
- やぶれかぶれ。追い詰められた者が悪あがきする様子を表すコトダマだが、なぜかこう表記される。
- ヤメロー!ヤメロー!
- 強い拒絶を表すコトダマ。しかし、このセリフを発した登場人物はだいたい惨たらしく殺されてしまうので、これを叫ぶのはデスノボリである。
- 類義語に「ヤメテ!」が存在し、こちらはより切羽詰まった状況や命乞いをする際に使われる。
- ヤラレター!
- ダークニンジャ=サンがフジキド=サンのヒサツ・ワザを受け続けて敗北した際に放ったコトダマ。
- 具体的には「グワーッ!」よりもダメージは大きいが、「アバーッ!」ほど重篤なダメージではなく、生存フラグの一種になる事が多い。
- なお、書籍版及びアニメイシヨンでは「ヤ!ラ!レ!ターッ!」と表現されている。
- ヤンナルネ
- 失望を表す時に呟かれる古より続く高貴な表現、その高貴さ故に現代ではあまり使うものはいないがこれを言う程高貴なものにコレを言わせるほどの失望を覚えさせた代償は決して安くはない。オタッシャ重点である。
- ユウジョウ!
- 互いに呼びかけあう事によりユウジョウを確認する行為。このやり取りを行わない者は、スゴイ・シツレイであるとしてムラハチにされる。
- カチグミ・サラリマンやヤンクの間では実際一般的な行為だが、実質的には他人への牽制であり欺瞞に満ちている。しかし、だからこそヤモト=サンとアサリ=サンのように真の友情を築いた者たちの間でユウジョウが交わされるシーンでは、多くのヘッズが目頭を熱くする。
- ヨタモノ
- ヤクザでもニンジャでもない悪者。不良グループ、強盗、通り魔など。死んでも心が傷まないため、モータルよりもさらに雑に殺される。しかし、エピソードによっては意地を見せ命懸けで多くの人を救うことも
- ヨロコンデー!
- 「了解」の意を意味するアイサツ。
ラ行
- リンピオトーシ!カイジンリッツァイゼン!
- 時折使用される不気味なチャント。元ネタは「臨兵闘者皆陣列在前」。
- モータルにとっては、所謂パワーワード(「聞いただけで笑う」という意味のスラングとは違う、「唱える事で力を発揮できるようになる」ジンクスの方を意味する、手に人と書いて飲み込む様なモノ)であり、重要な試合前に唱えるなどして集中するのに使用することがある。
- ただし古参のニンジャは「ふざけたチャント」「ナメくさったニンポの真似事」と断じており、太古の暗殺拳チャドーのように、真実が改竄・隠蔽されて現代に伝わっている模様。
- だが、当のニンジャにもコレを唱えるモノがおり、本当にニンポめいたモータルのパワーワードなのか、或いはニンジャに伝わる古のエンチャントワードなのかは不明である。
ワ行
- ワザマエ!
- 技術が優れている事を指す賞賛の言葉。類義語に「タツジン!」がある。
- 元ネタは「業前」で、本来は「腕前」や「技量」を指す言葉である。
- Wasshoi!
- ニンジャスレイヤーの気合の雄叫び。スゴイ・カッコイイ。
- 作者曰く「日本人が困難を乗り越えるために叫ぶ言葉」らしい。
- ンアーッ!
- 「グワーッ!」の女性版。女性の場合は一般にキャラによってダメージ表現が「ンアーッ!」と「グワーッ!」に分かれる(詳細は「グワーッ!」を参照)。
- カワイイ人物がスゴイ・イヤラシイ事態に陥った時もこの叫び声を発する事が実際ある。
ディグレッション
「忍殺語」という表現は「『ニンジャスレイヤー』に登場する奇妙な言い回しを、ファン以外の人間が面白おかしく解釈する」というネタ的なニュアンスを含んでいるため、実際に重篤なニンジャヘッズ同士がこれらの言い回しについて評論しあう場合には「コトダマ」という語句を使用する事が推奨されている。