基礎データ
全国図鑑 | No.0547 |
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イッシュ図鑑 | No.083 |
アローラ図鑑 | No.106 |
ガラル図鑑 | No.263 |
ぶんるい | かぜかくれポケモン |
タイプ | くさ / フェアリー(第6世代から) |
たかさ | 0.7m |
おもさ | 6.6kg |
とくせい | いたずらごころ / すりぬけ / ようりょくそ(隠れ特性) |
タマゴグループ | しょくぶつ/ようせい |
他言語版の名称
英語 | Whimsicott |
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イタリア語 | Whimsicott |
スペイン語 | Whimsicott |
フランス語 | Farfaduvet |
ドイツ語 | Elfun |
進化
概要
『ポケモンBW』から登場するモンメンの進化系。
綿花そのものな進化前から一転、胴体のある小柄で可愛らしい羊や妖精のような姿となり、身体部分は褐色となっている。
自身の体よりも大きな繊維状の綿を身に纏っているが、後ろから見ると中心に蕚(ガク片)が付いており、これも実際の綿花と同じである。
また横から見ると案外背中の綿には厚みはなく、蕚が本体の付近にあるために綿が横に広がっているという感じである。例えて言うなら、ポンデリングを背負っているようなイメージで描くとわかりやすい。
この綿は太陽の光を浴び続ける事でどんどん成長・膨張し、増えすぎて邪魔になった分は自らちぎってばら撒いている。風が強すぎると千切れてしまう事もある事から、結構取れやすい毛である事が窺える。
その見た目通り性格は無邪気。特定の棲み処を持たず、つむじ風に乗って各地を気ままに飛び回り、どんなに細い隙間でも風のように潜り抜けてしまう。文字通りの風来坊。
そして民家に侵入しては、部屋中に綿毛をばら撒いたり、家の中の家具を動かし大切なものを隠すといったイタズラを好むハタ迷惑な性質を持つ。
天候が晴れだとその分空気が温まって空に浮かび上がりやすくなる為、毛が増えると言いつつも、やはり彼らが一番活動しやすい時間帯は晴れた昼間なのだろう。
一方、綿ゆえに水を苦手としており、かけられると体が重くなって観念する。と言ってもゲーム上では逆に強く、ぼうふうも覚えるので雨天でも問題なく戦えるが。
この事から名前の由来はおそらく『エルフ+タイフーン(typhoon:台風)』と思われる。
エルフという言葉は「森の妖精」や「悪戯っ子」という意味があり、図鑑説明やフェアリータイプが追加された事はそれを踏まえているのだろう。
羊っぽい外見は、綿花が誤伝されて生まれた伝説の植物「バロメッツ」を参考にしたためと思われる。
そのもふもふであり、最終進化系とは思えぬ非常に愛くるしい容姿と、パワーの低さをカバーして余りある一級品の攪乱性能から、現在に至るまで高い人気を博しているポケモンである。
ゲームにおける特徴
ストーリーでは
石により進化するポケモンだが「ヤグルマの森」などの揺れる草むらにまれに出現。
『ブラック』『ブラック2』のみに野生で出現し、『ホワイト』『ホワイト2』ではシッポウシティ(2では4ばんどうろ)に住む女性から進化前のモンメンをチュリネと交換できる。
以降の作品にはモンメンしか野生で登場しない為、その都度進化させる必要がある。
第5世代のシナリオでは、御三家でポカブ又はミジュマルを選んだプレイヤーにとって非常に頼りになる草枠のポケモン。
また、同タイプのツタージャを選択していた場合、役割がはっきりしているエルフーンorドレディアに乗り換えたトレーナーや、攻撃役のジャローダと役割分担で進めたトレーナーもいた事だろう。
どちらにしても、旅のメンバーを一考させるほど頼りになった存在と言える。
余談だが、第6世代のフェアリータイプ追加により、このポケモンはどくタイプの技が4倍弱点になっている。
これは初代のパラス、パラセクト以来14年ぶりのことで、後に出たマシェードやカプ・ブルルがこれに続いている。
対戦において
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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種族値 | 60 | 67 | 85 | 77 | 75 | 116 | 480 |
素早さの種族値が116とずば抜けて高い。
同じ綿草ポケモンのワタッコとは外見や能力値などの類似点が多く、素早さでは勝るもののHPでは劣っているなど若干の差異が見られる。
フェアリーの中ではアブリボンやカプ・コケコと同じく、ガブリアスの102を上回るのが特徴。じめんわざも半減するので「アンコール」で縛りやすく、受け出しはしやすい方に入る。
タイプ一致の「ギガドレイン」「ムーンフォース」などを始め、「ぼうふう」「サイコキネシス」「シャドーボール」など攻撃技も豊富。
一方で攻撃性能は平凡なので殴り合うよりも、じわじわ削ったり味方をサポートしたりとトリッキーな戦いの方が向いている。
特性の考察
そんなエルフーンの最大の特徴とも言えるのが特性「いたずらごころ」。
その性能は「変化技を使用する際に優先度が通常より+1される」というもので、変化技を相手より先に繰り出すことができる。
- ステータスを3段階上げる「コットンガード」
- 状態異常技の「くさぶえ」「しびれごな」「どくどく」
- 毎ターン体力を吸収する「やどりぎのタネ」
- 相手を妨害する「アンコール」「ちょうはつ」「すりかえ」
- 味方を助ける「おきみやげ」「おいかぜ」「うそなき」「ひかりのかべ」
- 可愛さを生かす「メロメロ」「あまえる」で相手を惚れさせて骨抜きにする。
・・・・といった様に、とにかく変化技や補助技のレパ-トリーに事欠かないポケモンである為、特性の恩恵を最大限フル活用することが出来、あらゆる戦術を先手で決めてしまうことが可能。
相手にすると面倒なことこの上なく、こちらがどんなポケモンを繰り出しても相手が有利になるような変化技を先に仕掛けられてバトルの流れを作られてしまう可能性が非常に高い。
特性のおかげで殆どの場合に先手が取れるので、耐久に特化した育成がしやすいのもポイント。
素早さは116もあるので無振り(136)でも最速70族(134)より速い。とはいえ「いたずらごころ」自体はライバルが増えているので油断禁物。
だが先制技を牽制する効果は第7世代に入って増えており、特性ビビッドボディ、じょおうのいげん、サイコメイカーなどで対処は可能。
しかし、「おいかぜ」など自分を対象にする技はそれらで防ぐことができないので、こちらも「いたずらごころ」+「ちょうはつ」など別の方法で対処する必要があるのも強みに拍車をかけている。
またエルフーンの場合、他の特性もかなり有用な為、敢えて別の特性で突っ込んでくる可能性も十分考えられる。
もう1つの特性「すりぬけ」の「『リフレクター』や『ひかりのかべ』などの防御壁系の効果を無視して攻撃できる」という効果は攻撃力が並であるエルフーンにはやや使いにくいが、「エルフーン=いたずらごころ」という強い固定観念を逆手に取り、攻撃を前面に押し出した個体で挑むのも十分にアリであるため一考の価値はあるとも言える。
第6世代から「みがわり」もすりぬけられる様になり、フェアリータイプの攻撃相性の良さもあって「いのちのたま」「こだわりメガネ」で火力強化を測るのも悪くない。
隠れ特性「ようりょくそ」は、同特性を持つくさタイプの中では最速となれる。
第7世代では「いたずらごころ」へのマークが厳しくなったので素早さを上げる手段として少しずつだが候補になっているらしい。
天敵としてはタイマンで弱点を衝いてくる相手や、第7世代より「いたずらごころ」で先制化された技を無効化してしまう様になったあくタイプの存在。
幸いエルフーン自身はフェアリータイプなので、後者はタイプ一致弱点で返り討ちにしたいところ・・・だが、攻撃面にやや難があるためHP満タンの状態から返り討ちにするのは不安が残る。特にフェアリー技すら等倍に抑えるガオガエンやスカタンクなどは素直に逃げるべし。
対戦での変遷
初登場となる第5世代の頃からダブルバトルのサポートとして度々採用された。
特にテラキオンに「ふくろだたき」を仕掛けて攻撃力を上げるプレイングは当時の必勝パターンの一つだった。
第6世代ではフェアリータイプを獲得。フェアリータイプ最速の地位を生かし、シングルバトルでもパーティの補完としてよく採用された。
第8世代でもサポート要員としてかなりの人気を誇った。ランクマッチの「シーズン6」以降は対戦で好んで使用されやすいポケモンのトップ10に入ってしまったことで、使用が禁止されるポケモンの1体に選ばれてしまったほどである。
第9世代では藍の円盤に内定。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
BW編から登場しているが、大抵はモブとしての扱いであり、残念ながらメインをはった話はない。
- BW80話:チュリネと寄り添う様にお昼寝する姿が見れる。
- BW95話:ポケモン幼稚園の幼児として登場し、他が未進化ポケモンの中で唯一の最終進化系であった。
SM | 1話・6話・8話・30話・40話・46話・90話・96話・130話 |
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劇場版 | 白き英雄・キュレムVS聖剣士ケルディオ・神速のゲノセクト_ミュウツー覚醒・ココ |
余談
公式にも「みがわり」を使う代表的存在として認知されているのか、ポケモンセンターでみがわりのぬいぐるみを公式販売するときにエルフーンのみがわりぬいぐるみと付けているほどである。
池袋支店にもエルフーンの模型とみがわりヌイグルミがセットで置いてあり、子供や女子などのライト層からは普通にかわいいという評価である。一方、対戦で苦しめられている一部の方々からは「何がかわいいのかさっぱり分からない」とかなんとか…。
関連イラスト
関連タグ
0546.モンメン→0547.エルフーン→0548.チュリネ