基礎データ
全国図鑑 | No.0342 |
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ホウエン図鑑 | RSE:No.130 ORAS:No.135 |
イッシュ図鑑(BW2) | No.280 |
セントラルカロス図鑑 | No.052 |
アローラ図鑑(USUM) | No.358 (ポニ図鑑:No.105) |
ガラル図鑑 | No.103 (ヨロイ島図鑑:No.092) |
英語名 | Crawdaunt |
ぶんるい | ならずものポケモン |
タイプ | みず / あく |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 32.8kg |
とくせい | かいりきバサミ / シェルアーマー / てきおうりょく(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう1/すいちゅう3 |
進化
ヘイガニ → シザリガー(Lv.30)
概要
ヘイガニの進化形。一回り大きく厳つく成長し、頭頂部についた星型の触覚と腹部の青いラインは星条旗を思わせるアメリカンな雰囲気に。
ヘイガニ時代からの生命力や適応力は健在だが、加えて気性が荒く、極めて好戦的かつ排他的な乱暴者。
自分のテリトリーに他の生物が居る事を許さない横暴な縄張り意識を持っており、目に付いた生き物に見境なく敵意を向け、巨大なハサミを振り回して容赦なく叩きのめす。そうして別のポケモンをハサミでつまみ上げ、住処の外へ放り出してしまうので、シザリガーが居座った水場は他の生物が寄り付けず、こいつ以外だれも住み着かない場所になるという。
しかも元々棲んでいた場所だけでなく、他所からやってきた場合でも他のポケモンを理不尽に駆逐し住処を奪い取ろうとする事は珍しくないというならず者ぶりで、生態系に大きな害を与える厄介者という点ではリアルのアメリカザリガニといい勝負。
こうした暴れん坊ぶりから育てるのがとても難しいポケモンとされているが、ポケパルレやポケリフレなどで愛でてやることも可能。
ちなみにこいつを育成する場合、進化自体は楽な方だがそれ以外は全体的に大変な方。
一方その傲慢さはハサミの威力と頑丈な甲殻という"武器"に依存しているフシが大きく、ハサミがもげてしまったり、甲羅が柔らかい脱皮直後は、途端に弱気となってしまうらしい。
ハサミそのものは割ともげやすいが、時間があれば元通りに生える。そうしてハサミや甲羅が元通りになるまでは敵の攻撃を避けるために川底の穴に隠れてビクビクしているという。
つまりハサミが大きく無数の傷跡がある個体は、ハサミがもげる事無く戦い抜いた百戦錬磨の証。
なおハサミの中身はマケンカニやウデッポウと違って泥臭く不味いため、とても食べられるようなものではないとか。こんなところもリアルのザリガニさながらである。
前述の様に甲殻に強さが依存しているからか、ポケスペやポケパルレで口下の青い模様付近を触られた時には困ったり嫌そうな表情を見せている。
青い模様はシザリガーの急所にあたる部位もとい身体への守りが薄い箇所と思われる(特性がシェルアーマーなことに関しても急所に攻撃が当たらない様に守ってるだけで急所そのものはあるとルビーに指摘されている)。
名前の由来は「シザー(鋏)+ザリガニ」と思われる。なお、ザリガニの名前は「しざり蟹(後ずさりする蟹)」の転訛とする説がある。
ポケダン第1作では北風の大地に出現していた辺り、モデルのザリガニが苦手とする寒さもへっちゃらのようである。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
63 | 120 | 85 | 90 | 55 | 55 | 468 |
前述の通り、このシザリザーの育成と実用はかなりキツい。
- 経験値は164万タイプ
最序盤(だいたい15くらいまで)は一番早熟だがやがて急に遅くなり、最終的にレベル100で最も多く経験値を要求するタイプ。進化レベル(30)こそわりとすぐだが、レベルアップ経由で必要な技を覚えさせたいなら、それこそしんどい手間がかかることは覚悟しなければならない。とくに要となるであろうクラブハンマーを早く覚えさせるためだけにかわらずのいしも一考の余地あり。
※ヘイガニはLv34~35、こいつは38~39で覚える。しかし世代が下ると習得レベルが遅くなっていき、第4~5世代&XYでヘイガニが38、こいつが44、ORAS&第7世代では43/48、第8世代に至っては44/52。しかしウデッポウ・ブロスターはもっとインフレしており、第7世代ではLv30で覚えられたのが、1世代跨いで一気に55/63と跳ね上がった。
見た目どおり高い攻撃力が魅力だが、まず第3世代(ルビー・サファイア・エメラルド・ファイアレッド・リーフグリーン)ではタイプごとに特殊か物理か別れており、両タイプ共に特殊扱いだったのでその攻撃力は活かせなかった。
それどころかあくタイプの技は「はたきおとす」しか習得できず、まともなあくタイプの技は「めざめるパワー」・あくしかなかった。
後に「かみくだく」を得たものの、どういう訳か第3世代においてはファイアレッド・リーフグリーンでしか習得できない。
一応、苦手な相手は「ハサミギロチン」で強行突破できないこともないが。
しかし第4世代になり、物理特殊分化のおかげで「クラブハンマー」「かみくだく」などが物理技となり、火力が大幅上昇。
更に『ハートゴールド・ソウルシルバー』で何故か「りゅうのまい」を習得し積み技も獲得した。
しかし火力に全振りしすぎたのかHPやとくぼうは低く、頑丈な甲殻を持つらしい割には防御も高くない。ダメ押しに素早さも低いため、愛情とフォローが大事である。
そんなシザリガー、第5世代では隠れ特性でまさかの「てきおうりょく」を会得。この特性を持つポケモンで初の2タイプであり、両タイプの火力が大きく上昇した。特にあく物理としては並ぶものは少ないまでに文句ない火力をいかんなく発揮できる。
特殊攻撃には活かしにくい部分がある…とされるが、とくこうも90あり、一致なみのりもこれまたバカにできない火力が出る。
そもそも同じみずタイプでも、物理と特殊では打ちたい相手が違ってくるので(努力値調整などこれまた育成難易度は上がるが)主にいのちのたまを持たせての両刀型も視野に入るかも知れない。
一方、特性「がんじょう」がそれまでの「一撃必殺無効」に加えてきあいのタスキと同じ効果(しかもHPが満タンなら何度でも発動する)という超強化を得てしまい、一撃では落とせない相手も増えた。
続く第6世代では、念願の先制技「アクアジェット」を習得。特性「てきおうりょく」ならこの技は「ちからもち」を持つマリルリ以上の威力となる。
更に「はたきおとす」の威力が20から65になっただけでなく持ち物を持つ相手に威力1.5倍という効果も追加。
「クラブハンマー」の威力も90から100に底上げされ、これらの技の強化とてきおうりょくにより、みずタイプ、あくタイプともに物理決定力1位になった(あくタイプでは特殊決定力も1位)。そのほか、「スピードスター」、「シェルブレード」、「つじぎり」なんかもレベルアップで覚えるようになっている。
フェアリータイプには新たに弱点を突かれ、あく技も半減されるようになってしまったとはいえ、あく技がはがねタイプに等倍で通るようになったため一長一短。
第8世代では何と「インファイト」を習得。
と、習得技には恵まれているがスペックそのものは鈍足かつ低耐久で、特に特殊耐久がかなり低い。
一度攻撃できれば火力は目を見張るものがあるが、存分に暴れさせるにはやや工夫が必要となる。
上述の要素から、設定とは別の意味でシザリガーは育てるのも扱うのもかなり大変なポケモンと言っていい。
第9世代では「ゼロの秘宝」で追加。新たに追加されたシステムであるテラスタルはシザリガーのパワーを活かす手段として利用価値がある。
ただ、シザリガーの場合は物理耐久はまだしも特殊耐久が壊滅的なため、防御的な使い方は期待しづらい。なるべく一致メインウエポンやサブウエポンを活かすという軸でテラスタルを利用したいところ。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:エメラルドのみ
アニメ版
漫画版
- ハギ老人(ポケスペ)
- ティエルノ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
- 2017年12月22日、第3世代実装第2弾の1匹として登場した。進化前ヘイガニはかなりのレアポケモンで、ヒンバス以上に出にくいとの噂もある。幸い巣はあるのでそこで集めるのが吉。
- 肝心のスペックだが、確かに本編同様攻撃力は高い。だが最大の問題点がある。ゲージ技が「はさむ」「バブルこうせん」「つじぎり」とどれも1/3ゲージかつ威力が物凄く低いのだ。1/3ゲージならジムに置けば嫌がらせ要員として生かせると思いきや、本編同様の低耐久が足を引っ張る。
- 詰まる所戦闘用では全くないほぼ観賞用ポケモンという残念な性能になっていた……2018年までは。
- 2019年、突如「クラブハンマー」が実装され、一転アタッカーとしての道が開けたのだ。火力は同じ技を覚える先輩に譲るが、こちらはあくタイプとしての役割を果たすことができる。少なくとも実装当初よりはマシになったと言える。
『ポケモンレンジャー』
- 第1作にのみ登場。ちかすいどうに生息しており、ラッタの力を借りてターゲットクリアする鉄の柵を抜けた先にいる。あわを吐くだけだった進化前に対して、こっちはハサミしか使ってこない…両極端すぎである。10回囲む事でキャプチャ出来、フィールド技は切る×3である為、大抵の切るアイコンのターゲットを切断する事が出来る。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- アクア団のシザリガー
- AG17話からアクア団員や幹部のイズミの手持ちで登場する。
- ナミダバシのシザリガー
- AG152話でレジャー産業の社長・ナミダバシのポケモンで登場。ナミダバシによって湖の釣り人やポケモン達をシザリガーを暴れされて追い出させるなど嫌がらせに使っていた。
- 最初にサトシのヘイガニと戦った時はパワーの差で負かしたが、その後臨機応変に戦う事を覚えたヘイガニに押され、負けそうになった時にロケット団に捕まってしまった。
- DP33話
- なりきり大会でコクーンがシザリガーになりきっていた。本物のシザリガーが更衣室に登場している。
- カイトのシザリガー
- DP138話
- フタバ祭りで用意するトサキントを釣ってたロケット団。コジロウがシザリガーを釣っていたが逃がしている。
- 新無印88話
- 海に潜っていたサトシを襲っていた。
漫画版
- 『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章にて、106番水道でハギ老人の船『大漁丸』に乗り込んで来てバトルになった。ハギを容易く投げ飛ばす程の怪力があり、シェルアーマーによって急所に攻撃を受けない防御力も併せ持つ。ハギが気絶している間に、多少の本気を出したルビーのCOCO(エネコ)の特性でメロメロ状態になったところに防御を貫く程の"すてみタックル"を受けて気絶した後、縄で捕まった。また本来、川や池にいるはずが海で釣れたことから、頻発している地震や生態系の変化の原因を調べる切っ掛けとなった。技構成ははかいこうせん、未使用技にはたきおとす、ちょうはつ、クラブハンマーである。
- 12章ではティエルノのヘイガニがフレア団との最終決戦でのモミジのヘルガーと交戦している最中にシザリガーに進化し猛攻で勝利した。
関連イラスト
関連タグ
0341.ヘイガニ→0342.シザリガー→0343.ヤジロン
同複合タイプ
ポケモン関連
- カニ系仲間
- ハサミ仲間
- その他