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中央線快速の編集履歴

2024-07-03 20:50:19 バージョン

中央線快速

ちゅうおうせんかいそく

JR東日本の中央本線(中央東線)の一部。東京~高尾/大月間。

路線データ

路線延長87.8km(東京駅~大月駅間。東京駅~高尾駅間は53.1km)
軌間1067mm
駅数32駅(東京駅~大月駅間。東京駅~高尾駅間は24駅)
起終点東京駅~高尾駅(~大月駅)
複線区間全線
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式
保安装置ATS-P
運行管理システム東京圏輸送管理システム (ATOS)
最高速度
  • 東京駅~八王子駅 100km/h(E233系及び209系),95km/h(それ以外。)
  • 八王子駅~大月駅 130km/h(優等列車),100km/h(普通列車)

概要

JR東日本中央本線のうち、主に東京駅高尾駅間で運行される系統を指す。

但し、一部電車には大月駅まで直通する系統があり、これらを指して「中央快速線」と案内される場合もある。

ラインカラーはオレンジバーミリオン(朱色1号)。


なお、当該区間のうち、御茶ノ水駅三鷹駅間は緩急分離の複々線区間であり、各駅停車にあたる中央・総武緩行線(ラインカラー:カナリアイエロー)が併走する。

この区間における正式な線路名称は中央急行線である。


何れも中央本線のうち、中央東線(東京駅塩尻駅)を構成する路線の一部である。


沿革

もともとは1933年、朝夕のラッシュ時間帯に限り運転された「急行電車」がルーツであり、

この呼称は101系が投入されたあとも続いたが、1961年に料金を徴収する「急行列車」の「アルプス」が運行を開始すると、両者ともに急行を名乗るものの実態が違うという事態が発生するため、従来の急行電車は現在の「快速電車」という名称に代わった。


その後、1966年に複々線化が完成すると、それまで朝夕のみだった快速電車も終日運行ができるようになり、翌年からデータイム時に限り特別快速の運行が始まった。

この特別快速に関しては中央特快の記事も合わせて参照されたい。


そして2020年3月14日ダイヤ改正からは、始発から終電まで快速運転が実施(総武緩行線も早朝/深夜の御茶ノ水駅での回転と三鷹駅以西の運行がなくなる)され、車内トイレの利用も開始される。


駅一覧

ㇾ:通過、●:停車、▲:備考参照、-:設定なし


駅名(ナンバリング)中央特快・青梅特快通勤特快通勤快速快速各駅停車特急乗り換え路線備考
東京 (JC01)-
  1. 山手線(JY01)/京浜東北線(JK26)/東海道線(JT01)/上野東京ライン(JU01)/総武快速線横須賀線(JO19)/京葉線(JE01)
  2. 東北上越山形秋田北陸北海道新幹線
  3. 東海道新幹線(JR東海)
  4. 東京メトロ丸ノ内線(M17)
  5. 東京メトロ東西線大手町駅(T09)
  1. 中央本線の起点駅。
  2. 特急は「あずさ」と「かいじ」一部、および「はちおうじ」「おうめ」全列車が発着
神田 (JC02)-
  1. 山手線(JY02)/京浜東北線(JK27)
  2. 東京メトロ銀座線(G13)
御茶ノ水 (JC03)
  1. 中央・総武緩行線(JB18)
  2. 東京メトロ丸ノ内線(M20)
  3. 東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅(C12)
四ツ谷 (JC04)
  1. 中央・総武緩行線(JB14)
  2. 東京メトロ丸ノ内線(M12)/南北線(N08)
新宿 (JC05)
  1. 中央・総武緩行線(JB10)/山手線(JY17)/埼京線(JA11)/湘南新宿ライン(JS20)
  2. 小田急小田原線(OH01)
  3. 京王線/京王新線(KO01)
  4. 東京メトロ丸ノ内線(M08)
  5. 都営地下鉄新宿線(S01)/大江戸線(E27)
  6. 西武新宿線西武新宿駅(SS01)
  1. 全列車停車駅
  2. 大半の特急列車が当駅始発・終着
  3. ここまで特定都市制度の山手線内の駅
中野 (JC06)
  1. 中央・総武緩行線(JB07)
  2. 東京メトロ東西線(T01)
高円寺 (JC07)中央・総武緩行線(JB06)土曜日日曜日祝祭日は通過
阿佐ヶ谷 (JC08)中央・総武緩行線(JB05)土曜日、日曜日、祝祭日は通過
荻窪 (JC09)
  1. 中央・総武緩行線(JB04)
  2. 東京メトロ丸ノ内線(M01)
西荻窪 (JC10)中央・総武緩行線(JB03)
  1. 土曜日、日曜日、祝祭日は通過
  2. ここまで東京23区(都区内区間)
吉祥寺 (JC11)
  1. 中央・総武緩行線(JB02)
  2. 京王井の頭線(IN17)
三鷹 (JC12)中央・総武緩行線(JB01)
武蔵境 (JC13)-西武多摩川線(SW01)
東小金井 (JC14)-
武蔵小金井 (JC15)-終着・始発設定あり
国分寺 (JC16)-西武多摩湖線(ST01)/国分寺線(SK01)
西国分寺 (JC17)-武蔵野線(JM33)
国立 (JC18)-
立川 (JC19)-
  1. 青梅線/南武線(JN26)
  2. 多摩モノレール立川北駅(TT12)/立川南駅(TT11)
  1. 特急は「あずさ」1往復以外全ての特急が停車
  2. 一部の電車は当駅より青梅線及び青梅線経由で五日市線に直通
  3. 終着・始発設定あり
日野 (JC20)-
豊田 (JC21)-終着・始発設定あり
八王子 (JC22)-
  1. 横浜線(JH32)/八高線
  2. 京王線京王八王子駅(KO34)
  1. 全列車停車駅
  2. 終着・始発設定あり
西八王子 (JC23)-
高尾 (JC24)-京王高尾線(KO52)
  1. 快速電車の大半が当駅止まり
  2. ここまで東京都

これより先の区間は都内と趣を異にするので、簡易ながら解説を付す。

なおこれ以降の駅は快速線より直通する全種別の列車が停車する。


●相模湖(JC25)

小仏峠を県境として神奈川県北端に所在する駅。構内は2面3線。特急待避駅。

名の通り駅のすぐ南に相模湖が鎮座する。

なお高尾~相模湖間は駅間が非常に長く、普通列車でも10分近くかかる。


●藤野(JC26)

相模湖と同様、神奈川県の北端に所在する。構内は1面2線。

対岸の山に設置されたラブレターのオブジェが有名。


上野原(JC27)

山梨県内最初の駅。構内は1面2線。

上野原自体江戸時代より流通の中心地として発展してきた歴史があり、高尾~大月間でも特に乗降客が多い。朝夕は通学ラッシュもある。

近年駅南口ロータリーが整備され、それに伴いロータリーまで直結するエレベーターが設置された。


四方津(JC28)

「しおつ」と読む。構内は2面3線の特急待避駅。

甲州街道ルートと異なり、桂川が作り出した谷の底に存在する。

駅裏手の新興住宅街「コモアしおつ」に連絡する巨大エスカレーターが一部で有名。

ノスタルジックな駅舎で知られたが、残念ながら2022年に解体された。


梁川(JC29)

構内は1面2線。四方津と同様、桂川の谷底にある。駅舎は近年建て替えられた。

非常に小さな駅で、東京~大月間では最も乗降客数が少ない。


●鳥沢(JC30)

構内は1面2線。桂川が作り出す河岸段丘上に位置する。当駅付近より中央線と甲州街道は再び接近する。駅舎は近年建て替えられたが、当初トイレ未設置であったため問題化した(現在は解決済)。

駅西部にかかる新桂川橋梁は同線を代表する鉄道写真の撮影スポットとして非常に有名。

かつては国道20号に沿って旧線が走っていたが、複線化により線路が切り換えられた。


●猿橋(JC31)

構内は1面2線。一部貨物列車や臨時列車が入る待避線が存在する。

「日本三奇矯」に数えられる猿橋の最寄り駅。また山梨の近代化を支えた駒橋発電所も大月駅との間に存在する。


大月(JC32)

構内は2面3線。大月市の中心部に所在する。ログハウス風の駅舎が特徴。

特急「かいじ」「富士回遊」は当駅で増解結を行うほか、一部の「あずさ」も停車する。また当駅より富士急行が分岐する。

東京駅からの快速線電車は基本的に此処が終着となるが、朝夕には河口湖まで直通する列車が存在する。

駅北方には小山田氏が拠点とした岩殿山がそびえる。

 



歴代車両

ここでは、オレンジのラインカラーが設定された後の通勤形車両のみを紹介。


さよなら国鉄101系

  • モハ90系→101系:1957年~1985年。オレンジバーミリオン(朱色1号)のラインカラーが初めて採用された。この線区に投入されたオレンジ色の101系は「きんぎょ」の通称でも呼ばれていた。ただし当初に比べてM車比率を落としていたために性能限界いっぱいで運転されており、冷房を載せると加速が鈍ったりモーターが焼ける恐れがあったことから冷房化は特別快速運転用に限定され、通常運用車は最後まで行われなかった。

  • 103系冷房車:1973年~1983年。特別快速を中心にした運用で、冷房車が投入された。その後は中央・総武緩行線や南武線の冷房化を行うため、投入からわずか10年で転属している。減流値を下げる(≒デチューン)運用をしていたため、103系の過小評価の原因となってしまった。混乱期の国鉄の訳の解らない運用の犠牲ともいえる。ただし、1978年以降に投入された新製冷房車に関しては当時既に101系の老朽化が始まっており201系の投入が間に合わなかったため先行して置き換え用に投入されたという理由もある。

ありがとう201系

  • 201系:1979年(900番台)・1981年(0番台)~2010年。国鉄最初のチョッパ制御電車として投入され、31年間の長期にわたり活躍した。中央線快速といえば201系というファンも多いことだろう。国鉄末期製造のため異常に頑丈であり、量産車は25年にわたり主力として君臨した。

流し撮り風

  • E233系0番台:2006年~。老朽化が進んだ201系を置き換えるべく登場。10両固定編成(T1~T42)と6+4両編成(H43~H59)が存在。中央線快速電車では初のVVVFインバータ制御、ステンレス製車体、ワイドボディ、フルカラーLED方向幕、LCDディスプレイ式旅客案内装置、バリアフリー対応と初めてづくしの車両。性能面でも起動加速度3.0km/h/s、減速度5.0km/h/s、最高速度は120km/hが出せるようになりスピードアップが図られている(ただし営業運転上の最高速度は100km/h。要は余力ができた上に加速が鋭くなったと言うことである)。2019年には中央本線(新宿八王子)開業130周年を記念して、201系を意識したオレンジバーミリオンの復刻塗装ラッピング車が登場した。2023年末頃にグリーン車サービスを開始予定だったが、車輌製造の遅れから2024年度末に延期となった。

地下鉄改め中央線

  • 209系1000番台:2019年~。上記のE233系0番台にグリーン車を連結することが決まり、その関連事業で普通車にトイレを設置することになった。工事期間中は車両が足りなくなることから、予備車を確保する目的で常磐緩行線で運用されていた209系1000番台を転属させることにした。あくまでグリーン車投入までの「つなぎ」としての位置づけであり、機器更新は未施工。

関連タグ

JR東日本 中央・総武緩行線 中央本線 中央東線 E233系

杉並三駅 グリーン車

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