棒切れだろうが、俺にかかりゃ立派な剣でね。
ま、人生何事も妥協ですよ、マスター。
プロフィール
真名 | マンドリカルド |
---|---|
クラス | ライダー |
性別 | 男性 |
身長 | 171cm |
体重 | 68kg |
出典 |
|
地域 | 西欧(ゲームマテリアル)/ フランス(書籍マテリアル) |
属性 | 中立・中庸・人 |
好きなもの | 特に無い |
嫌いなもの | 特に無いが言っておくならロジェロ(恨みはちょっとしか無いらしい) |
設定担当 | 東出祐一郎 |
ILLUST | ギンカ |
CV | 増田俊樹 |
料理屋でいつも注文するものを覚えられると、恥ずかしくて行き辛くなっちゃうタイプ。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するライダークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
第2部『Cosmos in the Lostbelt』のOPムービー及び第一弾CMにて初登場した。
木剣(再臨すると釘バットのように棘が生える)と丸い盾を装備した青年。
第2部5章前編『神代巨神海洋 アトランティス』にて実装された。
奏章Ⅱ『不可逆廃棄孔イド』では疑似東京における現地人の「安藤リカルド」として登場する。
真名
昔は王様兼冒険者!
冒険の末にヘクトールの鎧を手に入れ、
意気揚々とデュランダルを求めて旅から旅!
そして……デュランダルを巡る戦いや、あれやこれやですっかり世を儚むようになったマンドリカルド君です、ヨロシク……(※ マテリアル原文ママ)
イタリアのルネサンス期における詩人であるルドヴィーコ・アリオストの『狂えるオルランド』をはじめ、その系列の叙事詩に登場するタタール人(テュルク系民族)の王、「マンドリカルド」。
ローランとの一騎打ちに敗れた亡き父王の後を継ぎ即位するが、敵討ちのため出奔し遍歴の騎士となる。冒険の最中「湖の乙女」から自分が英雄ヘクトールの血を引くことを告げられたマンドリカルドは、様々な試練を乗り越え、ヘクトールの鎧兜を受け継ぐことを認められた。
ヘクトールの武具を揃えるため「デュランダル以外の剣を決して握らない」ことを誓った彼は、冒険の末にその持ち主ローランと出会い、剣を賭けて決闘することになる。
しかし、抱えていた失恋のショックで突如発狂したローランが、戦いを放棄し走り去ってしまったのをいいことに、魔が差した彼は投げ捨てられた名剣デュランダルと名馬ブリリアドーロを横領してしまう。
決闘の立会人の騎士から非難されたが、曲がりなりにも求めていたデュランダルを手に入れ、ヘクトールの鎧の魔力で無敵となった彼に誰も敵わず、結果彼はますます増長していく。
その後、勇者ロジェロの盾がヘクトールのものと知り、卑怯にも数の暴力で強奪しようとするが、乱闘の末に仲裁が入ったため、ロジェロと一対一の決闘を行う事に。そして戦いの最中、鎧の防御力を過信しきったマンドリカルドはロジェロに痛打を叩き込み、勝利を確信する。
その瞬間「あらゆる守りを破る」力を持つロジェロの魔剣ベリサルダが心臓に突き刺さり……最後の力を振り絞ってロジェロの頭に重傷を与えたが、馬上に留めて命を落としてしまった。
人物
一人称は「俺」。
木刀に猫背、三白眼、場合によっては鎖と、強面ヤンキーのハッピーセットみたいな身なりだが、その実態は誰に対しても腰が低く、常に自信なさげな態度で接する陰気な青年。
"何事も妥協"という信条を持ち、自分の能力に保険をかけて用心深く消極的に物事を進めていくタイプ。
先述したように、生前は王族らしくそれなりに尊大、かつ俺様最強的なノリで暴れていたのだが、上述した「騎士の誇りを投げ捨て慢心した末の惨敗死」という末路と、そんな憧れの武具に恥ずべき伝承しか残せなかった事による壮絶な自己嫌悪により、死後に英霊となってからは性格がすっかり変貌してしまった。
結果、自分の"身の程"というものを必要以上に気にする、自己評価の低い卑屈な人物となり、事あるごとに自虐めいた発言や脳内会議を連発するのがお約束。
ひとりの英霊としての責任感は人一倍強い気遣いの男だが、「陰キャ」を自称し、コミュニケーションにおいてはとにかく下手に出るクセがある。
常に他者の力になろうとする善性を持っているのだが「ありがた迷惑だろうか」と悩んでいる間にその機会を逃し、結局何もしていない自らを内心で責めるという、現代の善良系陰キャや草食系に極めて近い精神構造の持ち主。
そのため、華々しい武勇に加え、豪胆あるいは社交的な者も多い他の英霊たちを羨むシーンも多い。
このような性格のためか、人を評価する際には才能と比較した相対的な成長をしているかどうかを重んじている。彼からすればキリシュタリアクラスの天才や傑物レベルの人物は自己評価の低い自分と同列の存在であり、評価対象以前の話である。
優秀な資質を生まれ持っているのなら、才能相応のことは達成できて当たり前と認識しており、そうした部分を人間的に評価はしない、ということである。逆に、自分の身の丈以上の事をしようとする者への評価は高い。
戦闘などの荒事の際には、己を鼓舞する意味もあって、生前のやや自信ありげなキャラに立ち戻った振る舞いを心掛けており、OPで見せる不敵な面構えも恐らくその一環だろう。
第2部5章前編での初登場時には、主人公達を助けた後、有名なあの「問おう。あなたがわたしのマスターか」のくだりをやろうとしたが、早とちりでゴルドルフ所長に声をかけてしまい「違うけど」と返されて意気消沈……というなんとも締まらない姿を見せてしまった。
マスターへの義理と自分の性能限界への自覚から、寡黙で眠たげな面差しの下では見栄と謙遜が常にせめぎ合っている。いうなればエレちゃんの同類である。本質的には自分のことを英雄と認めて「友達」になってくれたマスターのために命を張れる矜持の持ち主。
事実彼はヘクトールの鎧を手に入れるための試練を乗り越えた唯一の騎士であり、ヘクトールに並び立つ武勇を認められた存在なのだ。もはや彼自身はそれを評価していないが。
霊衣開放
2021年水着イベント『カルデア・サマーアドベンチャー!』で水着霊衣「サマー・スポーツウェア」が実装された。
序盤でこそ呼ばれて即刻逃げ出そうとして主人公にとっ捕まえられていたが、イベントが進むにつれて元冒険者として頼もしい面を見せてくれる。流石マイフレンド。
能力
本人の自嘲通り、さしたる功績や知名度補正を持たない凡庸なサーヴァントだが、十二勇士と激闘を繰り広げた一端の将兵ではあった為か、ステータス的にはそこそこ優秀である。
王族だけあって戦働きにも小慣れており、原典では巨人をも倒した戦績を持つ。
横領した盗品に過ぎないためか、手にしていたデュランダルを武装として持ってくる事はできず、騎乗馬のブリリアドーロも戦闘中に、かつごく短時間しか顕現させられない模様。なので、聖杯には「自分がデュランダルを持って召喚される条件を教えてほしい」と願おうかと考えている。
武装は日本刀型のシンプルな木刀。『恋するオルランド』においては木を引き抜いて戦闘した逸話が存在しており、第3再臨では金属片を埋め込んで釘バットっぽく改造している。
かつての「誓約」によってデュランダル以外の「真剣」を使えない身になっているが、こちらは下記の宝具により相応の攻撃力が保証されている為、あまり問題にはなっていない。
装着している鎧は逸話通りヘクトールの鎧なのか、生前の行いを反省したが故のただの鎧なのかは不明である為、各個人での見解に留めておくのが良いだろう。本人曰く「誇れる装備(モノ)は少しばかりの武勇伝と冒険譚」とのことなので、ヘクトールの鎧でない節が濃厚ではあるのだが。
モーション中では、木刀による剣術の他、盾をフリスビーのように投擲して蹴り技で追撃したり、ブリリアドーロに騎乗して体当たりしたり、宝具を限定開放して光の斬撃を放ったりしている。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | C | B | A | C | B | A |
保有スキル
対魔力(C) | 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法のような大掛かりなものは防げない。 |
---|---|
騎乗(B) | 大抵の乗り物を乗りこなすことが可能。幻想種あるいは魔獣・聖獣ランクの獣については乗りこなすことができない。 |
九偉人の鎧(A) | ヘクトールの鎧を身につけていた、という逸話が昇華されたスキル。様々に付加されたヘクトールの逸話は、マンドリカルドの体を強靭なものへと変え、その圧倒的な伝説力により擬似的なカリスマを発揮する。 |
間際の一撃(C→C+++) | 死ぬ寸前、全力の一撃を振るうことができる。戦闘続行とは似て非なるスキルで、一撃の後で必ず死亡する。ランクが高くなるにつれて、よりダメージが増大し、Cランクであれば、全力の一撃を過不足なく放てる。 |
ブリリアドーロの嘶き(C) | 名馬ブリリアドーロを奪って乗りこなした、という逸話が昇華されたスキル。機動力、攻撃力、名声などが上昇。代償として敵に姿を捉えられやすくなる。また、このスキルによってCランク以下であれば魔獣でも強奪、乗りこなすことも可能。 |
宝具
不帯剣の誓い(セルマン・デ・デュランダル)
- ランク:A
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大補足:1人
「宝具っすね、了解っす。」
「我が手に剣無し、されど剣有り。栄光の剣、不毀(こわれず)の絶世、このひと時だけでも!『不帯剣の誓い(セルマン・デ・デュランダル)』!!」
かつて絶世剣デュランダルを手に入れるまで剣を身につけぬ、と誓った伝説の具現化。手にした得物がどんな武器であっても、彼がかつて身につけたデュランダルと同等の切れ味を持つようになる。
具の性質としては、ランスロットの「騎士は徒手にて死せず」や、リチャードの「永久に遠き勝利の剣」に酷似しているが、こちらは「必ずデュランダルと同じ威力を持つ」という点で上回り、どんな武器でもデュランダルと同じ扱い方になる。
一方で「不帯剣」とあるように、絶世剣デュランダル以外の剣を持つことはできない。木刀はノーカンらしい。
詳細は該当記事を参照。
※ もう1つ隠された宝具があるものの、ネタバレのため後述する。
ゲーム上での性能
☆3ライダーとしては、HPが9,000を超すブーディカに次ぐ耐久型ステータス。
その反動でATKは6,000代前半と低めな数値でであるが、スキルのほとんどが攻撃バフで固まっているため、キッチリ鍛えればカタログスペック以上の戦果を挙げてくれる。
《Quick:2/Arts:2/Buster:1》のよくある弓兵型ライダーで、QuickもArtsも多段ヒットするうえに両方を強化する手段を2種類も持っているため、スターもNPも良く稼いでくれる。
保有スキルは、自身の防御力アップ(3T)&味方全体の攻撃力アップ(3T)の「九偉人の鎧(A)」、【自身のHPが50%以下で使用可能】自身の攻撃力アップ&クリティカル威力をアップ(各1回)&敵攻撃時に防御強化状態解除(1T)&攻撃時に自身へ即死効果発動(1T&強化扱い)の「間際の一撃(C)」、Quick&Arts性能アップ(3T)&自身にターゲット集中状態を付与(1T)の「ブリリアドーロの嘶き(C)」の3つであり、低ランクらしくユニークな効果が揃っている。
特に目立つのが「間際の一撃(C)」に付随する自爆効果である。主体である攻撃バフはCランクという肩書きに不相応なほどの瞬間火力をもたらすことができ、さらに防御強化状態(防御力アップ/ダメージカット/特定カード属性耐性/無敵/回避)も諸共叩き割る強烈な一撃を放つ代償に、ほぼ解除手段がない即死が発生する。これを回避するにはガッツ状態で耐えるしかない。
強化クエストのクリアによって「間際の一撃(C+++)」へランクアップすると、効果が1ターン継続になり、デメリットもターン終了時に即死効果を付与する状態へと変化。即死デメリット発動までにタイムラグが生まれた事でエクストラアタックまで繋げられるようになった上に、デメリットが重複しない事から1回のガッツ状態で生存できるようになった。また「九偉人の鎧(A)」には防御力アップも付随するため「ブリリアドーロの嘶き(C)」にあるターゲット集中状態を活かしやすく、ターゲット集中もHPを減らして「間際の一撃」のトリガーを誘発する作用がある。
宝具効果は【Quickカード性能アップ&Artsカード性能アップ&Busterカード性能アップ(すべて1T)+敵単体に超強力な攻撃+自身に攻撃力ダウン(1T/デメリット)】。錬鉄の弓兵の投影魔術よろしくカード3属性全てにバフが入り、攻撃後には反動で続く攻撃の威力が低下する。
尤も、それぞれの属性バフの割合が最低値20%、最高値40%のため、差し引き18%~36%の攻撃力アップとなり、デメリットは軽い。属性バフに付随している「スター発生率アップ」「NP獲得量アップ」は下がらない。宝具チェインの〆にもってきてしまえば、デメリットは無いに等しい。
運用は前衛としてのメインアタッカーか、宝具で各個撃破を狙うサブアタッカーが適任。
「間際の一撃」をどう扱うかで運用方法がはっきり変わるサーヴァントであり、控えにエースアタッカーを置いてそれまでの前座とするなら宝具とともタイミングよく切っていき、サポートに回すならワイルドカードとして瀕死の状態で勝負に出るといった動きが基本になる。
そのため戦闘不能時に発動する概念礼装とも相性が良い。瀕死で散々暴れた挙げ句、相討ち狙いで特攻をかます生き様は、皮肉にもクラス込みで憧れの英雄のライバルを彷彿とさせる。
スター集中率が最も高いライダー故にエースアタッカーとの共存が難しい一方で、Quick・Artsともに☆3としては良好な性能を有するので、スターを稼げば稼ぐほど、自身の攻撃性が全面的に上がっていく利点がある。そのためスターを飽和させて〔宝具+AQ=Ex/宝具+QA=Ex/宝具+QQ=Ex〕のBraveチェインが決まると、バフ効果中にスターを稼ぎ放題&宝具が撃ち放題になるというフィーバータイムに突入することすらある。
課題はATKの低さ、そしてそれをカバーするためにスキル3つ全てをキッチリ育成する必要がある点か。特にアタッカーとして重用するなら、最低でもLv4~6以上、いわんや最適は限凸となる。幸いというべきか、ピックアップ召喚後は通常召喚でもフレンドポイントでも召喚可能となるので、宝具レベル自体は上げやすいほうに分類できる。
一見すると癖だらけだが、コツさえつかめば面白い運用が可能な、使い勝手のあるサーヴァントである。召喚した日には、見た目やカタログスペックに惑わされず、気楽に戦わせてあげて欲しい。
関連人物
生前
生前の宿敵でトラウマ。『狂えるオルランド』主人公格の勇者。
嫌いなものと聞かれ彼を上げるが「強いていうなら」程度の話で、恨みも別にないと言っているので、そもそも嫌ってすらいない。前述の能力と成長の評価基準を考えると、7年後の破滅の運命に抗ってブラダマンテとの愛に生きようとしたロジェロは、高評価なのかもしれない。
ロジェロの恋人。彼女の声を聴いてロジェロを警戒する程度には記憶が残ってる模様。
ヘクトール繋がりで幕間共演を果たし、彼女に「強敵(ライバル)」と称された時はちょっと嬉しそうにしていた。それ以降は仲良くご先祖様のヘクトールの追っかけをしている模様。
面識がなかったためどう見ても少女な彼を見て「十二勇士は未来に生きてる」とコメント。
のちに期間限定チャレンジイベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』のエピローグにおいて、打ち上げの焼肉屋で相席となる。そして案の定、アストルフォの素っ頓狂ぶりに振り回されるも、根がお人好しな彼の無遠慮な気遣いには不思議と不快感は感じず、普通に楽しんでいた。
十二勇士の王にして、脇役の自分とは真逆の主人公。
彼もまた別ベクトルで男子高校生チックな精神の持ち主だが、陽キャの塊の如きノリには着いていけず、鉢合わせした途端笑顔のままバックステップで逃げ出した。
かつてデュランダルを取り合った相手。
ローラン曰く、当時は「俺様の方がデュランダルを三千倍上手く使いこなせるZE?」的ないけ好かない事を平然と言っちゃうくらいイキり散らかしていた模様。これは黒歴史……
生前も今も追っかけを続けている憧れの大英雄。
彼を見付けた途端に急にテンションがブチ上がるほどの大ファンである。自身やブラダマンテの幕間でも共演している。なお、マンドリカルドの服の柄はトランプのダイヤっぽいが、これは正しくヘクトールがトランプのダイヤのJのモデルになった人物であるからだと思われる。
こんな小ネタをファッションにまで落とし込むのはもう限界オタクの所業である。
Fate/Grand Order
契約したマスター。
ギリシャ異聞帯で出会い、サーヴァントとマスターの関係を超えた友情を結ぶ。
第2部5章クリア後の自身の幕間では、ギリシャ異聞帯で活躍した「マスターと友達になった自分」とカルデアにいる「自分」は別人で、今の自分は「マスターに従う1人のサーヴァント」と自分を定義しているが、それでも自分と友達になろうとする態度は素直に嬉しいらしい。
同じフレポ召喚枠の王族☆3ライダー。ブーディカとはこっそりお菓子をもらったりするなどそこそこ親しいらしく、アレキサンダーはヘクトールとも縁深い『イリアス』愛読者という関連がある。
同じく日本ではマイナー過ぎる英雄。
ただしこちらは地元あたりでは絶大な知名度を誇る紛れもない大英雄。
ゲーム上での性能でも、共に「いざという時は特攻戦法で後に繋げるスタイル」という点が似る。
同じくフレンドポイント召喚鯖。ブラダマンテの幕間で共演。
ブラダマンテ達とのやり取りに感動し、その流れから手合わせをする事に。
あちらの幕間にて、イアソンやマスター共々八極拳の稽古をつけてもらっていた。
それ以降の時系列でも、イアソン同様師弟関係は続いている模様である。
固有結界でデュランダルを投影できる人。
バレンタインイベントで彼にデュランダルのレプリカを作ってもらった。
同じく主人公と友情を結んだサーヴァント。
マンドリカルド実装後に『Apo』コラボイベントが復刻しているため、両者を編成に組ませることも可能。尊敬する大英雄がいるという共通点もあり、どんな会話を交わすのか気になる所。
その他
担当声優が同じキャラクター。
劇中で「謎のトゲトゲがついた木刀が似合いそう」と言われた。
鋭いながらもジト目気味な目付きもどことなく似ている。
余談
実装前は髪のメッシュからシャルルマーニュ伝説の関係者……とりわけ十二勇士だと目されており、真名予想は馬に乗る逸話や棒切れや盾に関する逸話からオジェ・ル・ダノワだという予想が強かった(彼もヘクトール同様にトランプのジャックの絵柄に描かれた人物である)。
他には太公望やオデュッセウス等が挙がっており、両者は後に『FGO』へ登場している。その後2022年ハロウィンイベントでこの真名ネタがそっくりそのままシナリオに使われてしまう事に。
しかし、実際に実装されたのは確かにシャルルマーニュ伝説の登場人物ではあったものの、十二勇士と敵対したマンドリカルドであったのは数多くのマスターの驚きを誘った。
原典では「外伝の中ボス」的な立ち位置に過ぎない非常にマイナーな英雄で、本人も劇中でよく自嘲しており、真名候補にも全く挙がらなかった程である。下手をすれば「ギリギリ英霊」とされているマタ・ハリやシャルロット、「幻霊」とされている村正や狼王よりも知名度では下回る。
当サイトにもWikipediaにも個別記事は作られていなかった位。日本語版は「デュランダル」や「狂えるオルランド」のページに少し名前が出てくるのみ、イタリア語版にも数行程度の記述しかない。マンドリカルドのページは作られたもののデュランダルの転送のみであった。
だが2020年4月28日、ついにマンドリカルドの記事が作られた。
だが前述の通り本人にとっては原点の活躍はかなりの黒歴史。
マンドリカルドは『恋するオルランド』の最終巻3巻で初登場し、彼がヘクトールの武具を手に入れるまでに多くのページが割かれている。そのためもし『恋するオルランド』が未完に終わらず当初の構想通りに完結していたなら、まったく違った結末を辿っていた可能性も大いにある。
ファンからは実装前の真名予想が有名どころすぎてプレッシャー感じてそうとネタにされている一方で、本編の活躍から彼に惚れ込み、主人公同様「マイフレンド」と呼ぶマスターも多い模様。
その物腰から、マスターと同年代の雰囲気を感じるプレイヤーもいる(どう見ても10代後半〜20代前半で、本人曰く「肉体的に……四十は超えてねえっすよ。精神的にもっすけど」とのこと)。
ちなみにマンドリカルドは2020年1月からフレンドポイントでも召喚が可能になる。
後に北米版『FGO』の有志マスターによって『アルティメット・カルデア・ボーイフレンドトーナメント』なる非公式イベントが開かれたが、そこでマンドリカルドには「Our Friend」と言う通称が名付けられており、日本のマスター間で話題になる。マンドリカルドは最早全世界のマスターのマイフレンドの様だ……(ちなみにこのイベントそのものは、早い話が要約すると北米ユーザーが考える「マスターのNo.1彼氏(ボーイフレンド)たる男性鯖は誰だ選手権」という、全カルデアで大戦争が勃発しかねない企画。そしてマンドリカルドは見事優勝を飾ったのであった)
イベント後は上記の通りブラダマンテの幕間の物語がヘクトール関連だった事から登場。
フレポで追加された7人の中には台詞なしのチョイ役もいた事を考えると、最速かつかなり優遇されたデビューとなった。その次にはアサシンの李書文の幕間2、および清少納言の幕間に登場している。前者では主人公と一緒に鍛錬に励む微笑ましいマイフレンドが見られる。
2021年6月23日には遂にマンドリカルド本人の幕間が実装――したのはいいが、その内容はカルデアに召喚されたマンドリカルドが、自身と異聞帯の自分(所謂マスターと「マイフレンド」になった方の彼)と比較してしまい、主人公との付き合い方に悩んでしまうというシリアスなもの。
最終的には「(「マイフレンド」にはなれなくても)背中を任せられる関係位にはなりたい」というところでひとまず落ち着いた。それ以降は陰キャ路線が少しだけ前向きになった傾向にある。
カルデアパーク2019大阪会場の生放送発表内では、2020年バレンタインで一番最初にロックオンチョコをあげた(もらった)サーヴァントランキング第1位に輝いている。
……が、肝心のシナリオはと言うと、当人はチョコを渡しに来たマスターの改まった姿を見て自分が役立たずだからリストラされると勘違いし、(長い脳内問答の末)涙目を堪えつつ笑ってお別れの挨拶を交わそうとしだし、(当然だがこの態度は第2部5章を知っているマスターから見ればむしろ逆効果である)「違うから話を聞きなさい」と(恐らく半ギレ気味に)対応されるほど。
ちなみにトップ5は順番に
5位:カーマ
4位:楊貴妃
3位:キングプロテア
2位:謎のアルターエゴ・Λ
見ての通り女性(加えてその内3人が桜属性のメンツ)、かつ☆4以上の期間限定ガチャ排出の面々が囲む中、なおかつ年明けに実装された楊貴妃を差し置いてのトップを勝ち取っている。ちなみに速報値によれば1位と2位は倍くらい数が違うとのこと。スゲーよマイフレンド
2021年9月2日には100万以上の経費をかけて製本したマンドリカルドに世界一詳しい本が全2巻分書で刊行された。その年の水着イベントには上記した霊衣が実施されている。さらに2021年7月26日発売のコミック『藤丸立香はわからない』宣伝の折には、マンドリカルド登場回がオリジナル声優によってまるまる1話ボイスコミック化した。マイフレンド効果恐るべし……
2022年の『FGOフェス』では記念礼装が配布された。事前情報のシルエットの中に「平安貴族風の衣装を着た男性サーヴァントらしき姿」があったことから、前々から実装を期待されていた安倍晴明、いかにも衣装が似合いそうなホームズのどちらかという声が多かった中、フェス初日に解禁されたのはまさかのマンドリカルドだったため「ビッグネームと過度に期待されてビクビクしてる」「実装時以来の胃痛案件」とマンドリカルドを気遣うコメントが続出したのであった。
2024年北米版FGOのエイプリルフールはFGOポーカーで、選出されたリヨ絵のサーヴァントたちがそれぞれカードのイラストとして描かれている中、マンドリカルドは何の因果かジャックカード担当のキャラとして書き下ろしイラストで実装されている。ちなみに絵札のキャラは同じ数字であればマークが異なっても同一イラストという仕様であった。
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以下、第2部5章前半『神代巨神海洋 アトランティス』ネタバレ注意!
「宝具――『不帯剣の誓い』を、我は誓約の下に破棄する。」
宝具(ネタバレ)
絶世の儚剣(レーヴ・デ・デュランダル)
- ランク:A+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1
- 最大捕捉:1人
「我が手には、約束の絶世。不毀の極剣。我が友を守る為、今、此処にその力を解放する!!第二宝具――『絶世の儚剣(レーヴ・デ・デュランダル)』、行くぞ!!」
前述の「不帯剣の誓い」を封印、破棄することによって発動できるようになる対人宝具。かつて手にした絶世剣デュランダルを己が手にし、武器として振えるようになる。同時に保有スキルの「九偉人の鎧」も、正真正銘のヘクトールの聖遺物として昇華し、防御面でも非常に強化される。
通常の聖杯戦争でも、マンドリカルドがデュランダルを真に使えるという自信を持たなければ発動できない宝具。宝具の情報自体もマスターですら把握できないほどに封印されている。
『神代巨神海洋 アトランティス』においては、ヘクトールからドゥリンダナ、すなわちデュランダルそのものを賜った事、そして親友を救うという「デュランダルを真に使うための理由」を得た事から、封印されていたこの宝具の発動が可能となった。この宝具によってアルテミスの矢を押し留めるという奇跡を成し遂げたものの、同時にマンドリカルド本人も消滅してしまった。
また、この構図は『Fate/Apocrypha』の空中庭園での最終決戦時におけるジークVS赤のランサーのセルフオマージュ要素とも取れる一方、様々な面で対になっていると言える。
例えば、『Apocrypha』ではギリシャ軍最大の英雄アキレウスがシャルルマーニュ十二勇士たるアストルフォに宝具を貸し与えていたが、今回は彼らの敵対者であるヘクトールとマンドリカルドで行っていたり、立ち向かう対象が太陽神の実子ではなく、月の神霊の本体などの点である。
アキレウス同様に本来は宝具を貸し与えるには一定の条件が必要とされており、今回も双方に貸し与えられるだけの理由があったからこそ実現したケースである。前者は他者に宝具を貸したり、借りたりする逸話があった一方、今回は元を辿れば同じ宝具という共通点があった為(ドゥリンダナ=デュランダル)だろうか。アストルフォ同様に他者の宝具を拾ったという共通点もある。
「俺が今、やれているのはサーヴァントだからじゃない」
「おまえの、友達だからだ――!」
余談(ネタバレ)
このキャラになった理由はアトランティス担当ライターが「主人公の友人となるサーヴァントを出したい」と提案してきたことがきっかけ。しかしその存在が主人公に重荷を背負わせ過ぎると懸念していて(2部3章の中国異聞帯や2部4章のインド異聞帯だと、その後友人を失った気持ちを引きずりながら戦うことになるため)、インド異聞帯で区切りがついたところでゴーサインを出した。