概要
高橋和希原作の『遊☆戯☆王』シリーズのアニメで、テレビ東京系列で放送されているアニメではシリーズ7作目(東映版も含めると8作目)となり、同シリーズの20周年記念作品である。
2020年4月4日から放送が開始。時間帯は『遊戯王VRAINS』の水曜午後6時25分から土曜午前7時30分に変更された。
この枠は長年『遊戯王』シリーズの再放送を行っていたが、本放送が朝になるのはシリーズ初。
2021年4月4日より日曜午前7時30分に移動。移動前の時間帯に別作品が放送しているため、前枠での遊戯王シリーズの放送は本作が最後となった。
なお、今作のアニメ制作会社は遊戯王DMから遊戯王VRAINSまで関わっていたぎゃろっぷではなく、ブリッジが担当する。また製作委員会方式を採用しており、原作表記が『高橋和希、スタジオ・ダイス』から『遊☆戯☆王』に変更したことや、日本アドシステムズ(NAS)も関わっていないなど、これまで以上に大きく一新している。
キャラや作風の年齢層は今までのシリーズから二回り程引き下げられており、小学生辺りを対象にした作風。
とは言え作品としての完成度は高く、大人であっても十分以上に楽しめる内容になっている。
作中では、王道遊我が開発した「ラッシュデュエル」が登場する。(既存のデュエルは「ゴーハデュエル」と呼ばれるが、現在劇中で行われた事はない。)
そもそもOCGのデュエルは1ターンの複雑化や展開のソリティア化により「すでにアニメとして表現するのは限界を迎えている」と言う声も多く、それに応えた形となる。
ラッシュデュエル化によってテンポが上がった事で、今作は久々に1話完結を基本とした作品構成となっており、毎話Aパートを丸々前フリに使えるなど、ドラマ面の充実が図られている。
それによってほとんどのサブキャラが後に再登場したり、デュエル回数が増えた事によって一発屋やモブキャラと思われていたキャラのデュエルが行われたりと、丁寧な構成に繋がっている。
小学生にしか見えない37歳女幹部をはじめとする独自のシュールギャグも特徴の1つで、主人公の髪型が似ている事もあって、かつて一部で名を馳せたシュールアニメ『人造昆虫カブトボーグVxV』との類似性を見出す視聴者も。
2021年6月20日放送の第53話から第2期となり、ゴーハ兄弟等の新キャラクターが登場する。次シリーズ開始に伴い2022年3月27日の第92話で完結。
2年間放送されたが、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大で一時製作が停止して再放送に差し替えられたこともあり、テレビ東京系シリーズでは初めて話数が2桁となり、下記の通り話数としてはほぼ7クール=1年9ヶ月分に相当する(ちなみに東映版は半年なので全27話)。次作に至っての詳細はそちらに移るが、SEVENSから見て過去に当たる為、一応他のシリーズと同じく2年以上放送されたと言っても過言ではなく、第62話は本作最終回の後日談を扱った続編とも言える。
第28話で2000年に始まるテレビ東京系シリーズが通算1000話を達成。何気に半年前(1999年10月)に始まった『ONEPIECE』や1996年開始の『名探偵コナン』よりも早く達成した(テレビ東京系のアニメは特番による休止が少ないのが大きいが)。
カードは元あった物を使っている設定であるため、OCGカードはおそらく登場せず、実際のカードゲームでも混合不可能となっている。
ストーリー
ゴーハ第7小学校に通う王道遊我は、自分の発明を「ロード」と呼び、日々いろんなロードを開発する小学5年生。大人たちが管理するデュエルをキュークツだと感じていた遊我は、誰もが楽しめる新しいルールを完成させていた。
そんなある日、隣のクラスのルークが「デュエルの王」の噂を伝える。興味津々の遊我とルークがたどり着いた先に待っていたのは、いかにも意味ありげな石碑の前に現れた謎の人物……
そしてデュエルの王として認められるためには、限られた時間内にデュエルで勝利しなくてはならない!
「僕の考えたロード、“ラッシュデュエル”ならできる!」
遊我とルーク……2人の少年が、新たなデュエルでキュークツな世界を変える物語が始まる!!
(公式サイトから引用)
一応クールごとに章分けされており、アニメ公式サイトには記載されていないが、dアニメストアやAmazonの配信でのみサブタイトルが付けられている。
また上記の通り、クールの章分けは話数に準拠しており、コロナ禍の事情から実際の放送期間とは一致していない(第2クール以降は2ヶ月以上のずれが生じている)。
- 第1クール:ラッシュデュエル誕生編
- 第2クール:マキシマム編
- 第3クール:ゴーハ6小編
- 第4クール:チームバトルロイヤル編
- 第5クール:ゴーハ6兄弟編
- 第6クール:ゴーハ社員編
- 最終クール:デュエルの王編
登場キャラクター
メインキャラ(ラッシュデュエルクラブ)
ゴーハ第7小学校
生徒会
新聞部
ゴーハ第3小学校
ゴーハ第2小学校
デュエル恐竜研究クラブ
ロアロミン
ゴーハ・コーポレーション
ゴーハ兄弟
セツリの庭
ゴーハ水産小学校
ゴーハ第6小
重騎デュエルクラブ
ゴーハ第5小
宇宙作戦デュエル隊
昆虫デュエルクラブ
グルメ仲間チーム
〇〇子シリーズ
その他
主題歌
OP
- 「ナナナナナナナ」(1話-25話、27話-51話)
作詞・作曲・編曲・歌:佐伯ユウスケ
26話、52話では挿入歌として使用された。
- 「ハレヴタイ」(53話-)
作詞:Ryuji・HAKUEI 作曲:HAKUEI 編曲:tatsuo 歌:The Brow Beat
ED
- 「ゴーハ第7小学校校歌」(1話-12話、14話-52話)
作詞・作曲・編曲:佐伯ユウスケ
歌:王道遊我×ルーク×ガクト(石橋陽彩・八代拓・花江夏樹)
第3クールからはロミン(楠木ともり)が追加された4人合唱Verや、個別Verが各話で使われている。
- 「never looking back」(53話-)
作詞・作曲 : ミチヒロモトキ 編曲 : 渡辺拓也 歌:シズクノメ
- 「ミニスケープ」(13話、同回と18話、61話では挿入歌にもなっている)
作詞:eNu 作曲・編曲:馬渕直純 歌:霧島ロア(古田一紀)
- 「Are You Re:D?」(87話)
作詞:楠木ともり 作曲・編曲:馬渕直純 歌:霧島ロミン(楠木ともり)
漫画版
遊戯王SEVENS ルーク!爆裂覇道伝!!
ストーリー:彦久保雅博、漫画:杉江翼
この作品ではルークが主人公となっている。
ちなみに、Vジャンプ掲載の遊戯王OCGストラクチャーズが6作目なので、この作品で『遊戯王シリーズ』7作目となる。
遊戯王SEVENS ボクの発明学園
マンガ:佐々木恵
最強ジャンプ2020年9月号から漫画連載が開始。
内容はカードゲームではなく、ハチャメチャな学園生活物となっている。
関連動画
関連タグ
アニメシリーズ
遊戯王DM⇒遊戯王GX⇒遊戯王5D's⇒遊戯王ZEXAL⇒遊戯王ARC-V⇒遊戯王VRAINS⇒遊戯王SEVENS⇒遊戯王ゴーラッシュ‼
人造昆虫カブトボーグVxV:キャラデザや回想シーン等の展開から比較されがち。
デュエル・マスターズ マジカパーティ:2021年4月から時間帯移転する枠で放送されるカードゲームアニメ。テレ東では30分の間隔をあけてカードゲームアニメが3連続放送のスケジュールとなる。メーカーは両作品ともに他社。