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ストライクフリーダムガンダム弐式

すとらいくふりーだむがんだむにしき

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するモビルスーツ(MS)、ZGMF/A-262B ストライクフリーダム弐式。
目次 [非表示]

キラ・ヤマト「今度は負けない。僕は1人じゃないから!」

アスラン・ザラ「心を読めるんじゃなかったのか?使えないな」


機体データ編集

型式番号ZGMF/A-262B
全高18.88m
重量???
装甲材質ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源???
開発モルゲンレーテ社(原型機はファクトリー)
所属モルゲンレーテ社→世界平和監視機構コンパス
パイロット

概要編集

ファクトリーが開発、キラ・ヤマトが搭乗し第二次連合プラント大戦を無傷で戦い抜き、『FREEDOM』の半年前に発生したフリーダム強奪事件において撃墜されたZGMF-X20A ストライクフリーダムモルゲンレーテ社エリカ・シモンズらの手によって修復を兼ね最新技術で改修を受けた機体。あくまでも近代化改修を施したのみであり、ストライクフリーダムと同じ機体である。


ただし、この改修はあくまでもテスト用で実戦を想定したものではなく、同時に保管されていたデスティニーSpecⅡインパルスSpecⅡ共々新装備の性能評価実験に使われていた(後述のように本機の武装はほぼ全て別物に置き換えられていることから、本機が新装備の評価試験用として使われていたと思われる)。


コントロールシステム周りが最新のものへ改修された上に改修や動力系統が新型動力へ換装されており、操作性や出力こそ向上しているもののそれ以外の特徴は改修前とほぼ変わらない。武装についても置き換えられてはいるものの、その殆どが原型機と性質の変わらない武装構成となっている。


シモンズの見解によれば、本機でもブラックナイトスコードのMSと戦うには心許ないかもしれないとされ、デスティニーSpecⅡと同様に旧式の扱い(ストライクフリーダムの場合はデスティニーよりも設計が古いことになる)であり、機体性能はあちらに遥かに及ばないとされている。

また本機は武装の大半がビーム射撃なため、ビーム射撃を無効にするフェムテク装甲を持つブラックナイトスコードとの相性は最悪とも言える。


しかし、C.E.73時点で「最強のモビルスーツ」と称されたその性能はいまだ健在であり、キラが培ってきた土壇場におけるリスク管理能力も相まって、前述の不利を背負いながらもブラックナイトスコードに終始食い下がるなど、依然としてC.E.世界最高峰の機体の1つであることは間違いない。



機体構成編集

変化している部分を中心に記載。


コクピット編集

ライジングフリーダムイモータルジャスティスに採用されていたタイプの全天周囲モニターへと交換されており、視認性と機能が更に向上している。

これに伴い改修前に搭載されていた「マルチレーダーセンサー」も廃止され、マルチロックオンシステムも全天周囲モニターに映った敵機を直接ロックオンする仕様に変更された。

また、スペースも広くなっており、メインシート右側にサブシートが設けられている。


動力編集

小説版設定においてはエリカ・シモンズによれば新型融合炉が搭載されているらしいが、詳細は不明。

元々のストライクフリーダムにはハイパーデュートリオンエンジンが搭載されていたが、本機の戦闘シーンではエネルギー計の枯渇と同時にフェイズシフトダウンする様子が見られた。

これはエネルギーが枯渇しているのではなくフェイズシフトの耐衝撃限界を超えそうになったことと、エネルギーの大量消費を賄っていた核動力の炉心の温度が上がり過ぎてオーバーヒート気味になっていたためである。その状態からプラウドディフェンダーとドッキングすることにより冷却した。


また、エリカの新型融合炉という発言から、「コズミック・イラでかつて開発に失敗した小型核融合炉の開発に成功してそれを搭載しているのではないか」という説もある。


ただし、デスティニーSpecⅡは武装面は改修前と変更は無いとされていることと下記のように本機の武装は殆どが別物に差し替えられていることから、デスティニーSpecⅡで新型融合炉、ストライクフリーダム弐式で新装備の評価試験と項目が分けられていた可能性があり、こちらの動力はハイパーデュートリオンエンジンから変更されていない可能性もある


外観編集

ストフリ弐式rkgk

ぱっと見では改修前のストライクフリーダムからの大きな変化は見られないが、

  • 肩部と腕部、フロント、リアスカート、背部ウイングの形状が若干変更
  • サイドアーマーの形状が大幅に変化
  • 脹脛のスラスターが原型機の収納式から固定式に変更
  • サイドアーマーとリアアーマーへのハードポイントの追加

…等々、細かいながらも原型機からの変化は多岐に渡る。

ビームシールド発生器と前腕が独立した腕部の形状は「MGEX ストライクフリーダム」のものと酷似しており、ボリュームの増した肩部も同RGやMETAL BUILDを髣髴とさせるなど、18年のブランクの間に生まれた立体物のアレンジ要素を逆輸入しているとも取れる箇所が存在することから、ある意味ではこれまで世に生まれた様々なストライクフリーダムの集大成とも言えるかもしれない。

また、サイドアーマーと脹脛部スラスターについてはZGMF-X10A フリーダムを彷彿とさせる形状となっており、モルゲンレーテが保有しているフリーダムのデータを参考にした可能性が考えられる。


武装編集

構成こそストライクフリーダムから変化していないが、その外見とは裏腹に現在判明している中ではビームライフル以外全て新武装に置き換えられている。なお、原型機におけるスーパー・ドラグーン関連の装備は出典がないため詳細は割愛する。

これに加え、同時出撃した他機体同様、ブラックナイトスコードのフェムテク装甲対策に「試製35式改レールガン」を追加装備している。

アルテミス要塞戦ではリアスカートのマウントに1挺、その後のレクイエム破壊作戦ではさらに追加して左サイドアーマーに1挺装備した。


MMI-GAU2A ピクウス2 31mm近接防御機関砲編集

「MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲」に代わり装備された頭部機関砲。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。

型式番号を見るにフリーダム等のZGMF-Xシリーズをはじめ機関砲として幅広く採用されていた「MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御機関砲」の小口径化モデルと思われる。「MMI-GAU」系列は4年間で「GAU30」までのナンバリングが生まれているが、本武装はナンバリングが「GAU2A」まで先祖返りしている。


MA-M03D ビームサーベル アクータラケルタ編集

「MA-M02G シュペールラケルタ ビームサーベル」に代わり装備されたビームサーベル。引き続きマティウス・アーセナリー社製であり、型式番号を見るにシュペールラケルタの後継モデルと思われる。「アクータ」はラテン語で「鋭い」を意味する。

シュペールラケルタからは形状が若干変更されているが基本的な機能はすべて引き継いでおり、劇中では未使用だが柄頭同士を接続する機構(アンビデクストラス・ハルバード)も残っている。


MA-M21KF 高エネルギービームライフル編集

改修前と唯一同一の武装。

未使用時はサイドアーマーにマウントされるようになり、これによりビームライフルをマウント中はレール砲が使用できないという改修前の問題点が解消されている。また、本体のリアスカートにもマウントラックが追加されているため、そちらに連結状態にてマウントすることも可能となった。

劇中の最終決戦にて他の友軍機はフェムテク装甲対策にビームライフルの代わりに「試製35式改レールガン」を携行していたが、本機は劇中では主に単独行動をとっていたためかビームライフルも引き続き携行し、シヴァとカルラとの戦闘にて損失するまではこちらを主に使用している。


MMI-X2200 エグレージェ ビームシールド編集

「MX2200 ビームシールド」に代わる防御装備。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。

発生器の形状や構造はMX2200と全く同じであり、ガントレットに内蔵・格納されたVPS装甲製(金色)の小型アームによって保持されている(劇中にて破損した際に小型アームの残骸を確認できる)。一方、ガントレットは若干大型化して左右に広がった形状に変化している。また、換装前は発生装置(赤い部分)にもVPS装甲が施されていたが、こちらはディアクティブ時にメタリックグレーになっていないためデスティニーやライジングフリーダムと同様に通常装甲ないし実体シールドと同じ対ビームコーティングと考えられる。

ガントレットの大型化に伴い、実質的にインフィニットジャスティスの「MX2002 ビームキャリーシールド」のように実体シールドとビームシールドを併用したシールドとなっているためか、ガントレット部分の防御性能は非常に高く、カルラのビームソード≒対艦刀を受け止め切っている。

またカルラの至近距離からの大出力ビーム砲も凌ぎきるなど、ビームシールド自体の出力も非常に高く、本機における生命線とも言わんばかりの活躍を見せた。


AQM/S-2028 トヴァシュトリ 超高インパルス砲編集

「MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲」に代わり腹部に装備された高出力ビーム砲。「ヴァシュトリ」はインド神話に登場する工巧の神の名前である。

カリドゥスと同じく砲口にはPS装甲材が用いられている。


形式番号の「AQM」は地球連合において開発されたストライカーパックにて使用されていた系統だが、本武装でも使用している理由は不明である。


余談

ライジングフリーダムの「MA-BBF75 400mm超高インパルス砲 シュトゥルムスヴァーハー」と同じ超高インパルス砲だったためか、公式サイトや公式Xのアカウントでは「アグニ砲」と紹介されていた。


MMI-M16XE5 フォランスアスタ レール砲編集

「MMI-M15E クスィフィアス3レール砲」に代わり腰部左右に装備されたレールガン。「フォランス」「アスタ」はラテン語でそれぞれ「飛行」「槍」を意味する。マイウス・ミリタリー・インダストリー社製。

砲身形状が角ばったものに変更され、ビームサーベルの搭載位置もサイドアーマー上部に移動しており、リアスカートにマウントが増設されているため、リアスカートへの可動機能も無くなっている。レール砲が2つ折りという点を除けばサイドアーマーの形状も含めてフリーダムの「MMI-M15 クスィフィアス レール砲」に先祖返りしている。

一方、改修前(や歴代クスィフィアス系列)と異なり砲身部分の外装についてはVPS装甲が使用されていない。また、型式番号上はクスィフィアスではなくブラストインパルスに搭載された「MMI-M16XE2 デリュージー 超高初速レール砲」の直系後継モデルと思われる(そのデリュージーはクスィフィアスの発展型なため元を辿れば本武装もクスィフィアスの直系ではある)。


本機においてはフェムテク装甲に対して唯一まともな有効打を与えられる武装であるため劇中では多用されたが、相手側もそれを理解していたためか全てシールドで防がれるなり回避されるなりで外している。


EQM-Y148 収束重核子ビーム砲ディスラプター編集

頭部に新規搭載された武装。額の赤い部分を展開して使用するものだが、エネルギーを大量に消費するため本機単体では使用出来ない。

改修前の本機にデュートリオンビーム受信機能が搭載されていた場合、本武装の搭載によりオミットされたものと思われる。


スーパー・ドラグーン編集

正式名称は不明だが、ストライクフリーダムにおける「MA-80V ビーム突撃砲」に相当する武装が本機にも搭載されている。形状や基本的な運用法は変化がないが、新たにXアストレイの「χユニット」やアカツキの「M531R誘導機動ビーム砲塔システム」のように、複数端末を併用することによりバリアを展開する挙動が確認されている。改修前には見られなかった機能だが、改修前から搭載されていたものの単に使用していなかったのか、改修に際し追加されたものかは不明である。


オプション装備編集

試製35式改レールガン編集

携行火器としてビームライフルが普及したC.E.では非常に珍しい携行式のレールガン。名称的にモルゲンレーテ社製。

最終決戦にてフェムテク装甲対策として携行した。


余談

『FREEDOM』でのハイマットフルバーストは使用時に左手のビームライフルを損失していたため、代わりに本武装を用いている。


異例の後期主人公機編集

原形となったフリーダム自体「味方側の機体から乗り換えた敵側の機体」という点で異色の後期主人公機であったが、ストライクフリーダム弐式も「前任機より旧世代の機体」という、後期主人公機としては異例の存在である。

新型への乗り換えが定番なのは、MSが兵器であり技術革新の中で型落ちしていくのが基本であるためで、旧世代機への乗り換えがあったとしても何らかの理由で主人公機が使えない戦術的な理由などによる一時的なものが普通であった。旧世代機が後継機になった前例は、ガンダムタイプ全体に範囲を広げても曰く付きで封印されていたモンスターマシンロストテクノロジーの産物といった特殊な事例に限られる。


監督によるとこれは両澤氏の発案であり、「新型で勝つんじゃなく、最後は旧型で勝つ方がカッコいいでしょう?」と王道パターンのあえて逆を狙ったとのこと。


劇中の活躍編集

フリーダム強奪事件と改修を経てアカツキ島の地下にてデスティニーSpecⅡインパルスSpecⅡと共に保管されている姿で登場する。エルドア地区合同作戦にてライジングフリーダムを失ったキラ・ヤマトエリカ・シモンズの手により宛がわれ、保管されていた2機と共にファウンデーション側の監視衛星を誤魔化すためにシートにて上半身を覆った状態でミレニアムに積み込まれる。この時に携行武器(ビームライフル)を装備された。


ミレニアムが宇宙に上がった後、ラクス・クライン救出のための別動隊として、キャバリアーアイフリッドと接続したズゴックに抱きかかえられ、キャバリアーのミラージュコロイド・ステルスに巻き込んでもらう形にてアルテミス要塞へ向かう。


アルテミスの防衛網前にてズゴックと別れ、単機にてアルテミス要塞へ突撃する(この時はリアスカートにのみレールガンをマウント)。ファウンデーション側はブラックナイトスコード シヴァ単機を迎撃に向かわせてきたため、アルテミス前にて交戦を開始する。このシヴァが出撃する際に、アルテミスの傘を部分的に解除しており、その隙をついてミラージュコロイドにて姿を消したズゴックが傘の内側に侵入している(つまるところ、本機とズゴックは別れた後にズゴックが先行して傘の前にて待機、それを確認してから本機が囮としてわざと防衛網に引っ掛かるように突撃したという流れとなる)。さらに、キラはラクス救出のためにレドニル・キサカらと共に要塞内部へ侵入しており、アスラン・ザラが本機を操縦していた。

右手にビームサーベル、左手にビームシールドを展開してシヴァとすれ違いざまに切り結んだ後、即座に振り向いたシヴァが放った小型クローをノールックにて回避、さらに加速してシヴァから距離を取る。要塞への侵入を知らされたことから援護のために戻ろうとしたシヴァをドラグーンにて妨害、ドラグーンの砲撃を回避した後に足を止めた隙をついてすれ違いざまにその胴体へトヴァシュトリを撃ち込むもフェムテク装甲にて無力化され、続けざまに放ったレール砲もシールドにて防がれる(このタイミングにてシヴァのパイロットであるシュラ・サーペンタインに本機のパイロットがアスランであることがバレる)。このタイミングまで正体を見抜けなかったことについて煽られてシュラが激昂したことから援護を忘れて攻めに転じたシヴァに対しては両手にライフルを装備しながら両腕のビームシールドを展開して防戦に回る。後退しつつ、シヴァのビームサーベルを防ぎ、隙を見てライフルやレール砲による迎撃を試みることによりラクス救出が完了するまで完全無傷にて持ちこたえた


キラ達がズゴックにてアルテミスから脱出したのを確認すると、シヴァには一切目もくれずにズゴックに追従して戦域から離脱する。そのままミレニアムへ帰還する道中、再びズゴックに抱きかかえられた状態にてパイロットをキラへと交代(この時に左サイドアーマーへ追加のレールガンをマウント)、レクイエム破壊に加勢するためズゴックと別れてレクイエム周辺宙域へ急行する。


到着と同時にドラグーンを射出しつつレクイエム周辺にて交戦していたクサナギの下へ駆けつけ、ビームライフルとドラグーンを駆使してクサナギに張り付いていた多数の敵機(ザフトのクーデター軍とファウンデーション軍の混成部隊)を無力化していく。そこへシヴァが急襲し、そのヒートソードの一撃を左腕のビームシールドにて防ぎ、強引に弾き飛ばして間髪入れずに左右のレール砲を放つも、あっさり察知されシールドにて防がれる。それでもレール砲の反動を活かして即座に距離を取り、そのままライフルにて牽制をかけつつ最前線から少し離れたメサイア墜落跡まで後退する。

月面を低空飛行しながら、右手に連結状態のビームサーベル、左手にヒートクロー、両脚にビームソードを展開したシヴァの猛攻を両腕のビームシールドにて凌ぐ。しかし、隙を見て左のビームライフルにて牽制をかけようとした瞬間を見逃さなかったシヴァのサーベルによりライフルを切断され喪失する。それでも一切動揺することなく、シヴァの最接近・追撃前に左右のレール砲を月面に発射、その爆発と衝撃にてシヴァを攪乱して距離を取り直す。

そこにブラックナイトスコード カルラも参戦、ドラグーンを射出してきたため、キラもSEEDを発動しつつドラグーンを射出して応戦する。カルラのドラグーンの猛攻は余裕をもって回避できたものの、本機のドラグーンもカルラを捉えることはできず、ドラグーンを潜り抜けてきたカルラの左ビームソードにて斬りかかられ、右ビームシールドにて防ぐ。その状態にて競り合っていたところに両機のドラグーンが駆けつけ、その砲撃を回避する形にて距離を取り直す。


オルフェ・ラム・タオ「旧式のモビルスーツ我らに挑むとはなあ!」


そのままドラグーン同士の対決に移行するが、武装面において大きく劣る本機のドラグーンでは全く敵わず、全8基中3基を一方的に破壊される(2基はビームを放つために足を止めた隙をつかれてすれ違いざまのビームカッターにより両断、1基は軌道を読まれてビーム砲が直撃)。


キラ「モビルスーツの性能で強さが決まる訳じゃない!!」


残った5基のドラグーンをウイングに戻しつつ(ドラグーンを失いマウントしていない部分はヴォワチュール・リュミエールを展開)、左サイドアーマーにマウントしていたレールガンを装備し、両手の射撃兵装にて迫りくるドラグーンとシヴァを迎撃する。レールガンにてドラグーンを1基撃ち落とすことに成功するが、前方から迫るしシヴァの攻撃を防御しようと気を取られ、背後から迫るカルラの攻撃に対応できず、そのビームソードにて右翼2枚(どちらもドラグーンマウント状態)を中程から斬り落とされる。


オルフェ「そうとも!だから我らに劣る貴様が勝つことはない!!」


そのまま月の重力に引かれて落下するも月面スレスレにて態勢を立て直し、上方から降り注ぐドラグーンによるビーム砲撃を残ったドラグーン3基を用いて張ったバリアと右ビームシールドにて防ぎながら低空飛行のまま逃げ回る。


キラ「だけど僕には武器がある…!」


オルフェ「なんだそれは?」


キラ「………ラクスの愛だ!!!」


ドラグーンの砲撃から逃げ回っていたところ、メサイア裏に隠れていたジグラート3機から発射された大量のミサイルが迫ってきたため、即座にハイマットフルバーストにて迎撃する。


オルフェ「…………ふざけるなぁぁぁ!!」


ただでさえ膨大な数のミサイルだったことに加えてドラグーンを5基も失っていたことから全て撃ち落とすことはできず、残りは後退しながら回避する。この時、ドラグーン3基にて即座にバリアを展開し直すも展開直後にカルラのドラグーンから放たれたビームにより残存ドラグーンの全てが破壊され、回避しきれなかったミサイルについては両腕のビームシールドにて防いだ。

右手にビームソードを構えて迫ってくるカルラに対して頭部バルカンにて牽制をかけつつ、左レールガンにて狙いを定めるも背後からミサイルに被弾して態勢を崩して右ビームライフルも衝撃により手放してしまい、その隙にカルラに斬りかかられたため苦し紛れに右腕のガントレットにて受け流してガントレットを失う。そこへ間髪入れずに放たれたドラグーンの砲撃は左ビームシールドを拡大展開して防ぎ、直後に斬りかかってきたシヴァのビームサーベルもそのまま防ぐ。しかし、シヴァが距離を開けた直後に四方八方から降り注いだミサイルは防ぎきることができず胴体に被弾する。

空いた右手にてサーベルを抜刀しながらヴォワチュール・リュミエールの機動力を持ってミサイルやドラグーンを振り切りつつシヴァと高速機動戦を行うも、シヴァの一撃をビームシールドにて受け流した隙に放ったレールガンを回避された挙句、残像に翻弄されてビームサーベルにて腹部ビーム砲を斬られる。

リアアーマーにマウントしたレールガンを右手に装備してシヴァとドラグーンに対応していたが、左ビームシールドにてシヴァの一撃を受け流して少し態勢が崩れ足が止まった瞬間に背後からミサイル6基の直撃を受け、ヴォワチュール・リュミエールが一切展開できなくなるほど左翼を損傷した上、直撃の衝撃により右手のレールガンも手放してしまう。そこへ両手にビームソードを構えて斬りかかってきたカルラの猛攻を左ビームシールドにて凌ぐ。猛攻が止み、カルラが距離を取った隙に右レール砲にて反撃しようとするも、発射直前にシヴァの一閃により砲身を斬り落とされる。そこへ間髪入れずに大量のミサイルによる追撃があり、ビームシールドにて防御する間もなく直撃する。これによりヴァリアブルフェイズシフト装甲が耐衝撃限界を迎えてしまい、コクピットではアラートが鳴り響いた。

姿勢を立て直して後退しつつ、左ビームシールドを展開しながら両手にてレールガンを構え、左レール砲と共に放ってカルラを牽制するが全て回避される。迫りくる両手にビームソードを構えたカルラと降り注ぐ大量のミサイルを掻い潜りながら右手に持ち替えたレールガンにて迎撃するも回避された上に、カルラの接近を許す。左ビームソードの一撃は左ビームシールドにて防ぎ、レール砲にて反撃するも回避され、それに対してカルラから腹部ビーム砲にて反撃されたため左ビームシールドにて防ぐが、防いだ直後にミサイルが降り注ぎ、その衝撃により最後のレールガンも手放してメサイアの陽電子リフレクター発生装置の残骸に背中を打ち付けて残った右翼も損傷、VPS装甲の耐衝撃限界と動力炉ののオーバーヒートが原因によりフェイズシフトダウンを起こして膝をついた。

そこへ止めと言わんばかりにシヴァから短針砲を放たれるも、アスランのズゴックが駆けつけて間に割って入ったため事なきを得た。さらに、プラウドディフェンダーに乗って駆け付けたラクスの指示により、プラウドディフェンダーとのドッキングシークエンスに移行、その邪魔をしようとしたシヴァは短針砲にてボロボロになったズゴックの中から姿を現したインフィニットジャスティス弐式が引き受けたことでドッキングに専念することができ、間一髪で無事ドッキングに成功してマイティーストライクフリーダムとなった。


余談編集

  • ストライクフリーダムの劇場版登場は多くのファンから予想されていたが、改修機としての登場となった。
    • 公開前PVの時点でライジングフリーダムが被弾・損傷するシーンが公開されていたことからも、予想を後押しする要因の一つであった。

  • 前作でストライクフリーダムはまともな損傷を受けておらず、今回の戦闘で初めて明確なダメージを負ったと認識している人も多い(但し、HDリマスター版では破損までは行かないながらも、装甲に損傷が見られる)が、本編開始の半年前に「フリーダム強奪事件」なる出来事があり、その時にブラックナイトスコードの攻撃で胴体部を破損しているため、作中世界の時系列で言えばストライクフリーダムが損傷を受けたのはその時が初めてということになる。
    • 小説版では撃墜されたとなっているため、修復を兼ねて改修されたと見ることもできる。

  • 劇中では一時的にアスランが搭乗したが、ストライクフリーダムは元々キラ専用機としてチューニングされた上にスーパー・ドラグーンはキラの高い空間認識能力を前提としてチューンが施された代物であり、アスランが本機を扱えていたのは往年の視聴者にとっても驚きの事態であった。
    • ドラグーンを扱えた根拠として、前作でギルバート・デュランダルレジェンドのパイロットにアスランを宛がっていた件が挙げられることが多い。しかし、レジェンドに搭載されていたのは空間認識能力が無くとも比較的容易に運用可能な『第2世代』であり、アスランが歴代のドラグーンシステム運用者と同様の特異な空間認識能力を持っているかは言及されていない。原型こそ留めていないだろうがスーパー・ドラグーンも大本は同じ第2世代である。
    • 劇中でも囮と時間稼ぎが目的なため全力の戦闘は行っておらず、乗りなれない機体であるためかキラ搭乗時と比べて動きが硬く、ドラグーンの動きも単調気味かつすぐにウィングへ戻していた。
    • 監督の発言を踏まえると、『キラの能力・クセに合わせた調整に対してアスラン本人の技量にて合わせていた』というところだろうか。
    • アスランにストライクフリーダムを預けたことが、キラが他人を頼れるようになった証という見方もある。

  • 型式番号がZGMF-X20AからZGMF/A-262Bへと面影が無いほど型式番号が変化している。
    • インフィニットジャスティス弐式のZGMF-X191M2を踏まえると単に弐式に改修した場合、「ZGMF-X201」「ZGMF-X202」「ZGMF-X201M2」「ZGMF-X202M2」辺りになるはずだが、修復とテスト機のためか違っている。
    • 「X」はザフトにおける実戦想定の試作機ではなくなったためか含まれていない。これは同様の目的にて改修されたZGMF/A-42S2 デスティニーSpecⅡやZGMF-56E2 インパルスSpecⅡも同様である。
      • 一方、同じく改修されながらも実戦運用が想定されて(実際にズゴックを被って実戦投入されていた)いたインフィニットジャスティス弐式については「X」が残っている。
    • 「ZGMF/」の「/」は大規模な仕様変更によく使われている。前例はZGMF-1017 ジンから仕様変更されたTMF/S-3 ジンオーカーUWMF/S-1 ジンワスプなど。
    • 「A」はデスティニーSpecⅡも同じな一方、バッテリー機のインパルスSpecⅡでは異なることから、新型融合炉搭載機を示すものと考えられる。
    • 末尾の「B」はマイティーストライクフリーダムにて「PD-P」へ変化することから、バックパックの種類を示すものと考えられる。改修前のストライクフリーダムと同様の装備であることから、Bは恐らく「Basic(基本)」の頭文字から取っていると思われる。
      • 本機の場合バックパックにメインスラスターが存在する構成をしている=バックパックを装備しないという選択肢が存在しないためか、ストライカーパックシステム搭載機のように機体本体とバックパックの型式番号を「+」にて繋いでいない。
    • 「262」部分については現状一切が不明。

  • 本来実戦運用を想定していない上にコンパス所属機でないにもかかわらず、使用にコンパス総裁(=ラクス)の承認が必要な武装であるディスラプターが元から装備されている(小説版においてはこの使用制限を設定したのはキラ自身であることも判明している)
    • これについてだが、ディスラプターに関しては改修前から既に増設されており、元の状態のままコンパスで運用する予定があった可能性が考えられる(この場合、ディスラプター追加改造を受けたストライクフリーダムをアークエンジェルに引き渡す際に強奪事件が発生したと考えれば辻褄が合う)。
    • 型式番号が改訂されている上ディスラプター増設により新規パーツになっているアンテナ基部の刻印が「X-20A VENTI」と改修前のままであることもこう考えれば特に不自然ではない。

  • ファウンデーションの航宙戦艦グルヴェイグのオペレーターが、本機を照合して「X20A」と確認するシーンが存在する。
    • これはファウンデーション王国側のデータベースに改修前のストライクフリーダムの情報しか無かっただけである。特に本機とデスティニーSpecⅡはモルゲンレーテの秘密工廠で秘匿されているので、改修後の姿や別の型式番号を振られていることなど知る由もない。また、敵機の情報が無い状態では保有するデータベースに有る『近似する機体』を照合するので、そこから敵機の情報を見誤るのはあり得る事である。実際に、本機の原型機であるストライクフリーダム自体が初交戦したザフト兵から『前大戦のフリーダム』と誤認されている。こちらは細部を見ればはっきり別機体と分かるはずだが、高速戦闘中のストライクフリーダムの細部を見極めるのは困難と見られる。
    • なお前作では読み方が「エックスツーオーエー」だったが、本作では読み方が「エックスニーマルエー」となっている。

  • 原型機のストライクフリーダムそのものが、第一次連合・プラント大戦に設計されたフリーダムタイプの量産試作機(ZGMF-Xシリーズ)を下地にしているため、基礎設計は4年前の代物と言える。兄弟機のインフィニットジャスティス弐式も、原型機のインフィニットジャスティスが4年前に設計されたジャスティスタイプの量産試作機(ZGMF-Xシリーズ)を下地にしている。
    • 基礎設計はブラックナイトスコードやライジングフリーダムに比べれば確かに古いものの、かつては『ザフトの技術の粋を集めた機体』と呼ばれた機体であり、ポテンシャルの高さは健在のようである。

  • サンライズの『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ グランプリ2024』では、本体は同一なはずのマイティーストライクフリーダムと別枠となってしまったために14位にランクインし、フリーダム系列では唯一の10位圏外となってしまった
    • 背負い物により別枠扱いされたのは本機だけでありストライクインパルスアカツキ等は共通だった。
    • それでも、初代ストライクフリーダム、本機、マイティーストライクフリーダムで票が割れているにもかかわらず、6位、14位、2位とストライクフリーダム系の人気の高さがうかがえる。ちなみに、初代フリーダムは1位、ライジングフリーダムは9位だった。

  • 関節部装甲に隙間が生じる問題により「紙装甲」という印象を持たれがちだったストライクフリーダムだったが、いざ防戦に回ると「ヴォワチュール・リュミエールによる高い機動性」「多数の射撃兵装による高い牽制能力」「高い防御性能を持つビームシールド」「ドラグーンによるバリア展開」「関節部までフェイズシフト装甲なので実弾耐性は非常に高い」と、非常に粘り強いことが判明した。
    • ただし、関節部のPS装甲にはキラの煩雑な操縦(正規の訓練を受けておらず我流の操縦技術を用いている)による負荷が稼働中は常時発生しており、ここに絶えず耐衝撃性能が持っていかれるため、大量の攻撃を受けた場合他のPS装甲搭載核動力機と比べ耐衝撃限界に達すまでの時間が少々短いと推定される。

  • 劇中でのシヴァとカルラとの戦闘をよく見ると、相手の攻撃を両手のビームシールドを使って受け止め、即座にレール砲を接射するという、かつての対デスティニー戦で用いたものとほぼ同様の戦法を行っている。
    • ただしこちらでは読心によるものかシヴァにはシールドで防がれ、カルラはレール砲展開前に回避行動に入り、直後にシヴァに強襲を受けて右レール砲を破損している。

  • 前作ではシン・アスカのデスティニーを差し置いて「主人公機」としてタイトルバックを飾る(但し、近年では本作の制作に伴ってか再度デスティニーが主人公機として扱われる事が増えている)などの扱いで物議を醸したストライクフリーダムだが、今回は映画公開に向けて鳴物入りで紹介されていたライジングフリーダムを差し置いて最終決戦機体として登場する事となった。
    • 本作のストライクフリーダムはインフィニットジャスティスやデスティニーと共に再登場する事や、ストライクフリーダムに一時はアスランが乗るなどの展開が「生まれ持った素質ありきで運営する世界」というファウンデーションやデスティニープランへのアンチテーゼにもなっているとも解釈でき、単なる囮や視聴者へのサプライズ以上の意味を持って必要だからこそ選ばれた機体となっている。
      • 監督曰く『SEED』は意図的にパイロットと機体の結び付きを強くするよう作劇しており、『FREEDOM』はそれを敢えて崩すような展開となっている。
    • さらにストライクフリーダムはキラ専用機としてチューニングされた機体のため、敢えて違う人間が乗って戦うという行為もまた「素質(≒機体コンセプト)で全てを決める世界」では為し得ない選択である。
    • そして最後にラクスがアルバート・ハインラインの協力を受けて送り届け、キラとラクス2人で戦うプラウドディフェンダーによって既に役割を終えた過去の遺物に新しい力を与える。
    • 以上のプロセスを経る事で「自らの未来は、持って生まれた素質に縛られず自分で切り拓く」というファウンデーションとこの戦いへの回答を示す事となる。
    • ただしこれは公式からもたらされた見解ではなく憶測であることを留意されたし。

  • 武装を失いフェイズシフトダウンをしてなおラクスとプラウドディフェンダーの到着までキラを守り続けるその姿はまさにかつての乗機であり名前の一部になっているストライクの名に恥じない姿だったとファンの間では絶賛されている。

立体物編集

ガンプラ編集

ストライクフリーダムガンダム弐式としての発売は現時点では予定されていないが、2024年5月25日に発売された「HGCEマイティーストライクフリーダムガンダム」の本体と、過去に発売されている「HGCEストライクフリーダムガンダム」のウイングを使用したニコイチにより再現できる(ただ新規造形の本体と成型色がやや異なるので若干カラーリングが浮く。プレバン限定の光の翼セットは成型色が近くなっており、こちらなら違和感は小さくなる)。しかも、HGCEマイフリのランナーはプラウドディフェンダーに関連するパーツがスイッチで分けられており、今後弐式がHGCE化される可能性も0ではない。

なお、試製35式改レールガンは付属していないため、弐式の完全再現には上記2種の他レールガンの付属するゲルググメナースを2箱購入する必要がある。ただし、詳しくはあちらの項目にあるが劇中に装備していた物よりもサイズが大きく、そのまま装備させると明らかにバランスが悪い。


METAL ROBOT魂編集

2024年6月にプレミアムバンダイで受注開始。2025年2月に発送。

設定通りに過去に発売されたストライクフリーダムからは殆どのパーツの形状が変更されている。

レールガンが一挺付属し、劇中通り左サイドスカートのハードポイントにマウント可能。

プラウドディフェンダーは同時に発売される別商品となる。今後マイティーストライクフリーダムとして同梱品が発売されるかは不明。


関連タグ編集

登場作品編集

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM


関連人物編集

キラ・ヤマト アスラン・ザラ ラクス・クライン


関連組織編集

モルゲンレーテ社 ターミナル


関連機体編集

ZGMF-X20A ストライクフリーダム:改修前の姿。

MDE262S プラウドディフェンダー:追加装備。

ZGMF/A-262PD-P マイティーストライクフリーダム:プラウドディフェンダーを装備した形態。


NOG-M2D1/E ブラックナイトスコード カルラ:『FREEDOM』のラスボス機。本機の上位機体とも言える性能と武装構成になっている。


その他編集

ガンダムMk-Ⅱ:「弐式」という命名とプラウドディフェンダーとのドッキング機能から共にオマージュ元と思われる機体。

ウイングガンダムゼロカスタム:TVシリーズの最終決戦から一年後に再度投入された主役機繋がり。

ガンダムダブルエックス:プラウドディフェンダーと共にオマージュ元と思われる機体。

ZZガンダム:額に大出力ビーム砲を積んでいる主役機繋がり。

ガンダムエクシアリペアⅡ/ガンダムX3号機:同じく「乗り換えで一度手放したかつての主人公機がアップデートされて再び主人公が乗り込む」という機体。

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