「あー、お掃除が進まない! お嬢様に怒られるじゃない!!」
「誰にも気を使わせない。そう在るべきなのよ」
「私は一生死ぬ人間ですよ。大丈夫、生きている間は一緒に居ますから」
「まだまだだわ 2時間前に出直してきな」
概要
種族 | 人間 |
---|---|
登場作品※ | 『紅魔郷』5面ボス、『妖々夢』自機、『萃夢想』自機、『永夜抄』自機、 |
『香霖堂』4話(初)、『花映塚』自機、『文花帖』書籍/LV7、『紫香花』小説、 | |
『三月精』2-3部ゲスト、『求聞史紀』解説、『儚月抄』漫画,他2作、 | |
『緋想天』自機、『非想天則』自機、『鈴奈庵』3話(初)、『茨歌仙』16話(初)、 | |
『輝針城』自機、『弾アマ』七日目、『グリウサ』審査員、『智霊奇伝』1章、 | |
『酔蝶華』1話(初)、『虹龍洞』自機、 | |
二つ名 | 紅魔館のメイド(紅・妖・永・儚・求)、完全で瀟洒な従者(萃・緋)、危険な手品師(文)、小夜嵐のメイド(緋)、吸血鬼のメイド(鈴)、紅い悪魔のメイド(輝)、電光石火のメイド(茨)、紅魔館のキッチンドリンカー(酔)、瀟洒なメイド(虹) |
職業 | メイド |
能力 | 時間を操る程度の能力 |
住んでいる所 | 紅魔館 |
テーマ曲 | 月時計 ~ ルナ・ダイアル、メイドと血の懐中時計、フラワリングナイト |
※『儚』では小説と4コマ、『茨』では出張版9回目でも登場。
十六夜咲夜は、紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに仕えるメイド長。
紅魔館に住んでいる唯一の人間。
紅魔館のメイド達は妖精なので知能が低く、大して仕事が出来ない。よって実質的に紅魔館の一切を取り仕切る立場におり、家事一切をほぼ一手に引き受けている。
館の空間操作まで行っているので、実質彼女無くして今の「紅魔館」は成り立たないだろう。
その仕事の中には危険な事柄まで含まれており、地下に引きこもっているとされるフランドールへ紅茶とケーキを提供している。
ちなみに吸血鬼の紅茶とケーキの素材は主に人間なので、つまり…?。
当初は霊夢からレミリアの護衛かと思われていたが、そのレミリアによれば「優秀な掃除係(首一つ落ちていない)」とのこと。
ただ主人公に敗北したためか、「やっぱり人間って使えない」と言われてしまった。
『永夜抄』では主人のレミリアやその友人のパチュリーなどに対して、フレンドリーで主従という上下関係を感じさせない、仲の良い友人のような会話(ボケとツッコミとも言える)を繰り広げている。
『儚月抄』ではメイドらしく畏まった敬語を使うが、それ以外の人物に対しては砕けた口調になっている。
その忠誠度に関して、『紅魔郷』時点では、ただ日々の食事を求めて紅魔館で働いていたと言うが、『永夜抄』の時点では紅魔館で働くことを衣食住に困らず快適だと感じている一方、レミリアに対して心からの忠誠を誓っている。
基本的に二次設定では永夜抄以降のスタンスが使用される傾向である。
特にナイフの腕については他のキャラからも絶賛されるほどで、ナイフ投げは二十間(=約36m)離れた場所に居る、頭上にリンゴを載せた妖精メイドの「額」に当てることが出来るほどの腕前で、彼女の弾幕やスペルカードにも数多く多用されている。
ただしその裏にはかなり地味な作業がある(能力にて後述)。
ちなみに年齢不詳の多い幻想郷で10代後半を自称している数少ない人物。紅魔郷の説明テキストには「10~20年程人間をやっています」と含みのある書き方をされている。
だがZUN曰く「多分けっこう10代前半のキャラ」(2007年8月11日の『萎えラジDNA C72 直前スペシャル』より)。
口調は主人のレミリアや主の友人パチュリーには敬語を使うが、部下(?)の紅美鈴にはやや命令口調。
他キャラに対しては、東方キャラ全般に言えることだが安定していない。
概ね初対面の相手には敬語が多いがムカついた相手には敬語が取れる。
種族
「私は一生死ぬ人間ですよ。大丈夫、生きている間は一緒にいますから。」
「紅魔館」唯一の人間。東方Projectは妖怪の起こした異変を人間が解決するというシナリオがベースにあるため、そのことから主人公に抜擢されることも多々ある。
主であるレミリアから蓬莱人の肝による不老不死を勧められた時、生涯人間であることを表明している。
能力
時間を操る程度の能力
時間を操るとは、時間を止めて自分だけ移動したり、時間の流れを遅くして超高速で動いたり、時間の流れを速めて存在を変化させる(林檎ジュースを林檎酒に変えるなどの)能力である。
時間と密接に関係する空間も操作することができ、紅魔館内の空間は彼女によってかなり拡張されている。
スペルカードでは、時間を圧縮して、短期間の過去や未来のナイフを同時に発現させたり、応用して自身の分身を作り出したりしている。
その能力は人間の域を完全に逸脱しており、修行で身に付くものではない、と皆から評されている。
しかし起きたことを無かったことにするのは、特殊な場合を除いて難しい。
物が壊れたり、燃えてしまったり、食べてしまった場合は時間を戻しても元には戻らない。
移動していた物が元の位置に戻る程度である。
また、他人を1日後の未来に送るようなことはできない。
茨歌仙では「時間を止めるというのは超高速で動くことにすぎない(無質量で)」、「他人の時間の進みを止めるような器用なことはできない」と説明している。
また、鈴奈庵2巻での記述によると、「光速より速く動ける」とのこと。
これは時間を止めた結果の主観的なものかは不明。
無質量という記述を見て、時間を止めると物に干渉できないとするサイトもあるが、そういった事は明言されてない。
上記の発言が出た茨歌仙の神隠し騒動では、自分が拐ったなら生きているはずがないとも言っており、茨歌仙以降の作品でもナイフを弾として連射している。
スペルカードのルナダイアルでは他人の時間のみを止めているが3秒ほど、「咲夜の世界」で止めている時間は約5秒で、茨歌仙で問題にされているのは他人を1日後の未来に送れるのか(一日中止められるのか)、という話である。
スペルカードでは単純に時間を止める以上の事をやっているが、時間・空間をどの程度まで操れるのかは定かではない。(ただし、紅魔館の家事について、時を止めていないとやってられないと発言していることから、多くの家事を一通りこなせるだけの時間を停止させられることは確か)
弾幕戦では華麗にナイフを使って闘うが、実際にやっていることは地味。
周囲の目には一瞬でナイフの弾幕が襲ってくるが、これには時間を止めてナイフを設置する、というなんとも地道な作業がある。そしてナイフには数に限りがあり、投げ切ったら時間を止めている間にせっせと回収し、また設置するという作業をしている。
攻撃手段は基本的にナイフと体術のみ。
輝針城では魔力を持っていると話しており、他の自機のように魔法的なものも合わせて使用しているのかもしれない。
来歴
元々彼女は幻想郷の生まれではないらしく、「十六夜咲夜」という名前も主人であるレミリアが与えたもののようで、その生い立ちや紅魔館のメイド長になった経緯も不明。
『求聞史紀』では阿求が、彼女は元吸血鬼ハンターであり、レミリアと出会ってメイドになったのでは、と推測しているがあくまで推測の域を出ない。
(そもそも先述のように『紅魔郷』の設定では日々の食事のため紅魔館で働いていたことになっている)
ただそう考えると、銀製のナイフを投げナイフ用として多数所持しているのも、元々吸血鬼を退治する側だと考えると合点がいくが、真実は謎に包まれている。
また、スペルカード名を見ると「切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)」と何らかの関連性が窺える(被害者の女性たちが警戒心もなく犯人を迎え入れている形跡がある事から、切り裂きジルという女性による犯行とする説より)。
八意永琳が彼女を見た時かなり驚いた反応をしたため、一時期、永琳と咲夜は過去に接点があったのではないか、咲夜は月の都とも関係しているのではないか、と話題になった。 また、蓬莱山輝夜と咲夜の能力が似ている(時に関する能力)ことも、元々月人だったのではという説の理由の一つとして挙げられることが多い。
しかし、両者の関係に対する設定が公式に語られることはなく、その後永琳が咲夜に対して「誰?」と言っていることからこちらも推測の域を出ていない。
『東方儚月抄』が設定のヒントになるとかなんとか言われていたが、そんなことはなかった。
容姿
髪型は、銀髪のボブカットに、もみあげ辺りから三つ編みを結っているのが特徴。髪の先には緑色のリボンを付けている。
瞳の色は、作品によって赤・茶色系統(『紅魔郷』)もしくは青系統(『妖々夢』)。特定のスペルカードの詠唱時に目が赤くなる演出があるが諸説あり。
身長は、『妖々夢』までのZUNの回答によると「高」で、高い方に入る。
服装は青と白の二つの色からなるメイド服。
裾の長さは作品によってそれぞれ異なるが、基本的には膝上丈~膝丈程度だが、『香霖堂』ではロングスカート。
作品によって細かなデザインは違うが、基本的に、襟・肩のひらひら・メイドカチューシャ・帯・前掛けのエプロンが白、エプロンの下の服は青色。腰に銀色の懐中時計を下げていることもある。
首に回しているものは、『紅魔郷』では緑色のリボン、『妖々夢』では褐色のマフラー、『永夜抄』と『花映塚』では緑のひも状リボンなど、作品によって違う点も多数。
また細かな点として、『紅魔郷』では袖に「Red Magic」の刺繍がある。
『花映塚』では前掛けにローマ字数字が描かれている。
各作品ごとの衣装
- 紅魔郷衣装/妖々夢衣装/永夜抄衣装/花映塚衣装
- 萃夢想~非想天則衣装/三月精衣装/香霖堂衣装/茨歌仙衣装
- 鈴奈庵衣装/輝針城衣装/虹龍洞衣装
性格
「完全で瀟洒」の二つ名どおり、仕事は完璧かつ気品に満ち、従者としては非の打ちどころがない。
その一方、物凄くズレた思考を持つマイペースな天然キャラである。
プレイ中はもちろん、漫画でも周りがあきれるほど天然。
例を挙げるとキリがなく、
- なんの脈絡もなくとつぜん話題を切り替える
- 紅魔郷でレミリアを退治しに来た魔理沙を見て「雇われた」と(割と本気で)勘違い、更に恋愛係かと聞き返す
- メイドを珍しいと思ったのか、魔理沙から捕まえたらワシントン条約に引っかかる、と言われ、魔法使いは生類哀れみの令だあね(原文ママ)、と返す
- なぜかトリウム崩壊系列の数を個数の例えに用いる
- 妖々夢でアリスに自分の心配をしろと言われてなぜか服の替えが三着しかないことを心配しだす
- 『永夜抄』では主人相手に容赦なくタメ口をきき、ツッコミを入れられまくる
- 主人のレミリアに忠誠こそ誓っているが、「(福寿草に)心臓に刺激を与える成分があるらしいから、人間の血に近い飲み物ができるかも」という謎の解釈をして、毒入りの紅茶を自分の主人に出す
- 妖精(幻想郷では人間サイズ)を捕まえる際になぜか瓶詰めにしようとする
- ネーミングセンスがいちいち個性的
- 輝針城にて、影狼に有名なオオカミ男のモノマネをし、沈黙される
- 殺人未遂事件の容疑で疑われてるにもかかわらず、キッチンが心配で居ても立っても居られなくなる
など、中々のとぼけぶりを発揮する。余裕なのか素なのかは多分誰にも分かってない。
他の人間のキャラクターと比べると頭一つ抜けて何を考えてるのか読めないキャラクターとなっている。
天然というより、吸血鬼に仕え、さらに同じ館で暮らしている人間(食事になる人間を調理しなければならないと思われる)という時点で、他の人間とは根本から違うのかもしれない。
欠点は、厭世的で人間を避けがち、また刹那的で目の前の問題に集中しようとする傾向がある。
『花映塚』では映姫にその点を指摘され、「そのまま死ねば三途の川を渡り切れない可能性がある」と言われた。
『紅魔郷』以前は館の外との接触がほとんどなく、彼女自身も外に出ることを避けていた。性格も今よりきつかったらしい。紅霧異変後も、館の外への関わりはほとんど無かったようだ。
だが、六十年周期の大結界異変を経て、「少し人間に冷たすぎる(相手が人でも調理しようとするなど)」という態度を改めようと思ったのか、
人里にも買い出しへ訪れるようになり、里の人間と会話を交わすなど性格もかなり丸くなった。博麗神社にも時々顔を出す様になった。
『儚月抄』では霊夢、魔理沙らと和やかに会話する様子が見られ、時には妖夢をからかってみるなどフランクな人間関係を築いている。
『三月精』では博麗神社で行われた肝試しでターゲットとなった妖夢に(お化け役として)襲いかかるなど、咲夜自身も現在の人間関係を楽しんでいる様子がうかがえる。
『茨歌仙』では眠りについた博麗霊夢の見舞いにも出向いている。
『鈴奈庵』では百物語の席に主人と参加したり、「チュパカブラ」の一件で本居小鈴へレミリアからの手紙を届けたりした。
勘は鋭いらしく、隠れている光の三妖精に気付いていたり、難解な香霖堂店主の意図を察知する、などの面がある。
射命丸文によれば、「幻想郷の人間の中ではしっかりしている」と評判であるという。
ただ、家主が居なくとも勝手に入ったり、商品をこっそりすり替えるなど、意外と手癖が悪い。
戦闘時やテンションが上がっている時は瀟洒でもマイペースでもなく、勝気で攻撃的なキャラになり、性格が若干変わる。『緋想天』では「今の私は押せ押せモードだから」と性格が変わることに自覚はあるらしい。
『虹龍洞』でもその面が現れており、
「……ふっふっふ 貴方の持っているカード、全て頂戴」「お前達ぼんくらが持っていてもしょうがない代物よ」「怪我したくなければさっさと出しな!」と豪徳寺ミケのアビリティカードをごっそり貰おうとしている。
同作にて、珍しい物を集めること(というよりレアな食材を集めること)、怪しげな紅茶を自分で創作すること、更にクライミングや釣りが趣味だと判明。
「自力で山を登るのは久しぶりね 妖怪の山にこんなクライミングにピッタリの絶壁があったのね」「暗くなってしまっては下山も危ないわよね この辺で夜営しましょう」と呟いたりするなど、ワイルドで荒々しい一面もある模様。
メイドとしての咲夜
主であるレミリアには忠誠を誓っている。
レミリアのストッパーとして普通に主人に意見することも多く、むしろ時にはマイペース発言でレミリアを困惑させるなどの描写が見られる。
ただし、『儚月抄』や『三月精』ではレミリアからの鋭い言葉に見事に切り返してみせるなど、息の合った様子も見せた。
『萃夢想』では自身の(メイドとしての)スタンスを語っている。
萃香の「宴会ではいっつも調理と片付け役に徹してたわね。えらいえらい。でも、誰もその事に気が付いていないわ。誰もあんたに感謝はしていない」という言葉に対し、
咲夜は「みんなが盛り上がっている時に片付けをするのは、失礼だと思わない? だから誰にも気が付かれないように片付けするの。誰にも気を使わせない。そう在るべきなのよ」と、感謝や名誉を求めず尽くすという姿勢を明かしている。
同作品でレミリアはそんな咲夜に対し、仕事ばかりではなく心の余裕を持って欲しいと語っており、強制的に休ませるなどしている。
メイドゆえに料理の腕は皆から絶賛されるほどで、ZUNによれば投げナイフの腕と料理の腕は比例するらしく、そのため彼女は料理も上手いとか。
苦労性なのか自身で館内の空間を拡張しておきながら掃除が大変だと愚痴を漏らしたり、役に立たないからと妖精メイドたちの仕事まで一人で引き受けてしまったり、宴会の用意を一人でしながら気を遣わせないようにその姿を隠したりしている。
元ネタ
(注)以下の内容はあくまで推察込みの俗説に過ぎず、ZUN本人が明言したものではない。
名前
「十六夜」とは十五夜の次の日(少し欠けた月が出る日)、「咲夜」は漢字を変えれば「昨夜」となり、十六夜咲夜は満月を指していることになる。
朔夜と捉えることもでき、時間を操れることを掛けているのかもしれない。
「十六夜」とは「いざよう(進もうとしてもなかなか進まない、停滞する。望月(満月)の次の日の月は、満月よりも昇ってくるのが遅いことから)」に由来する。「いざよう月」とも呼ばれる。
咲夜という名前については、八百万の神にコノハナノサクヤヒメ(木花咲耶姫、木花之佐久夜毘売)がおり、これは八意思兼神の甥(ニニギ)の嫁で、富士山の御神体としてかぐや姫と同一視されることもある。
『東方儚月抄』では八意思兼神の甥の、子の嫁と孫の嫁にあたる親戚関係を元ネタにしてたり、木花咲夜姫そのものが登場するなどしている。
またかぐや姫を元ネタにするキャラに蓬莱山輝夜がおり(というか彼女がかぐや姫本人)、こちらは咲夜の能力がさらに発展した時間の能力を持っている。月の都と何か関連があるのだろうか。
二つ名
- 紅魔館のメイド (紅魔郷、妖々夢、永夜抄、求聞史紀、儚月抄REX第3話)
「なぜメイドかというと、(時間を停止させるキャラを)ラスボスにはしたくなかったから」「弾幕として邪道なものを、ラスボス前に配置したかった」(東方Project人妖名鑑 宵闇編 ZUN氏コメント)
- 電光石火のメイド (茨歌仙)
電光石火とは、非常に素早い動き、あるいは非常に短い時間を表す言葉。電光は稲妻、石火は火打ち石の火花のこと。
ナイフ捌き、あるいは時止めでそう見えるからか。
スペルカード背景
6時位置のスモールセコンド、ローマ数字のフェイスでスペード針の時計に、内部構造が透けて見える背景。
時刻は10時7分29秒を指している。
服装
袖にRedMagicと刺繍(紅魔郷)=レミリアの「レッドマジック」。
時計の文字盤を模したエプロン(花映塚)=時間を操る程度の能力を持っているから。
所持品
- 銀製ナイフ
銀は悪魔や妖怪を滅する退魔や破邪の効果を持つ金属とされる。
その反面、魔術や超常的な力においては、それらを強化する優れた媒体となる金属でもあるという。
- 左脚に差している短剣(紅魔郷)
左脚の膝上外側に差すのは右手では抜きにくい携帯方法である。
しかし、この短剣を左手で持つことを前提にしているなら合理的な方法である。
咲夜は左利き、もしくは両利きの可能性がある。その他のナイフも左手で扱っている。
- 切り裂きジャック
切り裂きジャック事件
1888年(明治21年)8月31日(金)~11月9日(金)の間、倫敦のイーストエンド、ホワイトチャペル地区で街娼5人が殺害された事件。
当時のイーストエンドでは殺人事件そのものはそう珍しくはなかったが、 一連の犯行の特異な点として、被害者が「メスのような鋭利な刃物」で喉を掻き切られたのち過度の遺体損壊を加えられていたことが挙げられる。
犯人像に女性が挙げられたこともあり、スペルカード諸々につく「殺人鬼」「夜霧」などはここからきている可能性が高い。
参考
- 『サライ』
ナッジという彼女のモデルになったであろうキャラクターが出てくる。他の東方キャラにもこの作品の影響が多く見られる。
- 『ジョジョの奇妙な冒険』
同作の敵キャラである「DIO」は、時を止めるスタンド能力『ザ・ワールド』を持ち、時を停止させている間にナイフを投げつけるなどの攻撃を行った。神主直々に公言している元ネタ。
- 『悪魔城ドラキュラシリーズ』
咲夜には壁や床でナイフを反射させる弾幕・技があるが、悪魔城シリーズの跳鉱石(壁や床で反射して飛んでいく石)に挙動が似ている。
東方求聞史紀に咲夜は元吸血鬼ハンター(ヴァンパイア・ハンター)という推測がされている。
- 『ドラキュラ紀元』
吸血鬼の娼婦ばかりを狙う連続殺人犯。通称「銀ナイフ(Silver Knife)」(別名:切り裂きジャック)。
- 『私的詩的ジャック Jack the Poetical Private』
森博嗣の小説。
咲夜のテーマ曲「月時計 ~ ルナ・ダイアル」のコメントで、この題名をもじった「詩的私的ロック」という言葉がある。
スペルカードにも幾つか関連しているものがあったりする。
- 『ダンピール』
ダンピールとは、吸血鬼を殺すとされる人間と吸血鬼との間に生まれたハーフヴァンパイアのこと。
数少ない人間である彼女が吸血鬼の従者であるというのは中々に興味深い。
スペルカード
通常の弾幕や炎弾、飛行のような「怪しげな術」よりも体術を得意とするためか、大量のナイフを使った攻撃が多い。
自らの能力を使い、時間を止めて大量のナイフを多方向に撒き散らしたり、楕円形・半円形に取り囲んだりと様々な弾幕を張ってくる。
《東方紅魔郷》
- 奇術「ミスディレクション」
- 奇術「幻惑ミスディレクション」
- 幻在「クロックコープス」
- 幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」
- 幻象「ルナクロック」
- 幻世「ザ・ワールド」
- メイド秘技「操りドール」
- メイド秘技「殺人ドール」
- 奇術「エターナルミーク」
《東方妖々夢》
- 幻符「インディスクリミネイト」
- 幻符「殺人ドール」
- 時符「パーフェクトスクウェア」
- 時符「プライベートスクウェア」
《東方萃夢想》
- 幻符「殺人ドール」
- 時符「プライベートスクウェア」
- 幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
- 「咲夜の世界」
- 傷符「インスクライブレッドソウル」
- 傷魂「ソウルスカルプチュア」
- 符の壱「連続殺人ドール」
- 符の弐「チェックメイド」
- 手品「クロースアップ殺人鬼」
《東方永夜抄》
- 幻符「殺人ドール」
- 幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
- 「デフレーションワールド」
《東方花映塚》
- 時符「プライベートヴィジョン」
- 時符「ミステリアスジャック」
《東方文花帖》
- 時符「トンネルエフェクト」
- 空虚「インフレーションスクウェア」
- 銀符「パーフェクトメイド」
《東方緋想天》
- 幻符「殺人ドール」
- 時符「プライベートスクウェア」
- 傷符「インスクライブレッドソウル」
- 幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」
- 「咲夜の世界」
- 傷魂「ソウルスカルプチュア」
- 銀符「シルバーバウンド」
- 奇術「エターナルミーク」
- 速符「ルミネスリコシェ」
- 時符「咲夜特製ストップウォッチ」
- 幻術「マイナイフリカージョン」
- 時符「シルバーアキュート360」
《東方非想天則》
- 時符「イマジナリバーチカルタイム」
- 時計「ルナダイアル」
- 光速「C.リコシェ」
《東方輝針城》
- 妖器「銀色のアナザーディメンジョン」
- 時符「デュアルバニッシュ」
《弾幕アマノジャク》
- 時符「タイムストッパー咲夜」
- 時符「チェンジリングマジック」
二次創作
東方キャラにありがちなことだが、描き手によってキャラの性格諸々がブレやすい。
完璧で瀟洒な従者という名のクールビューティメイドから、お嬢様を愛でる変態駄目イドまで何でもござれの芸人枠。
最近はゲーム内諸々でのあまりの破天荒ぶりからマイペース、破天荒な天然キャラという面が強調されやすくなっている。
出身が謎(紅魔館のメンバー自体過去設定は特にない)、人外と屋根の下で暮らす唯一の人間(=寿命差)、月との関係性、自機、時間という分かりやすくて解釈によってはチート能力と二次創作し甲斐があるキャラのようで、シリアスからギャグまで登場が非常に多い。
カップリング相手はこれまた多岐に渡り、主人のレミリア、同じく紅魔館に勤める紅美鈴、割と相違点の多い魔理沙やアリス、似たような立場の妖夢、など色々。
二次創作では二つ名である完全で瀟洒な従者の格好良さに引っ張られて、クールビューティで完璧超人な性格になっていることが多い。時止め能力を拡大解釈され、紫はおろか、現状で最強のヘカTすら一方的に叩きのめす最強キャラになることも。
元ネタは魔法陣グルグルのただし魔法は尻から出る。
何らかの要因(主にエロス)によって(主に主に)興奮を覚えた結果鼻血を流す設定が生まれた。
完璧なクールビューティで時間を止められる変態淑女だけで考えると某魔法少女と「胸囲的」シンクロ率を誇っている??
ただし限度に注意。
- ロリコン疑惑
上記のように咲夜はレミリアに忠誠を誓っていることからロリコンとみなされることがある。
これが行過ぎると変態淑女となってしまう。やり過ぎには注意。
『紅魔郷』『妖々夢』では小さかった胸が『萃夢想』では人並みの大きさになり、『永夜抄』で元に戻った事で生まれた、二次設定で、咲夜はPAD愛用者であるというもの。
東方Projectの生みの親であるZUNさんは、咲夜さんの胸について質問され少し考え「だってあれ見た感じあんまない。あれみんな子供だから」と返答したことがある。
この設定をもの凄く嫌悪するファンもいるため使い所には注意。
現在は衰退傾向、呼称自体は全く使われなくなっている。
その代わりに、近年では巨乳長というタグが台頭しつつあり、パッドで盛っていると気付かれやすい水着のイラストなどでも、生来の豊満な胸元だと一目でわかるイラストが増えつつある。
紅魔館唯一の人間のため。
界隈じゃ二次創作で上白沢慧音並みに死んでいる。
ただし、「時間を操る」という直接寿命に関わるような能力を持っているため必然ではない。
他のキャラの寿命ネタをやる場合に、そのままの姿での登場、解決の糸口としての登場もある。
また、彼女の寿命は来歴についての解釈とも密接に関わっており、最近やってきた10代のただの人間とするなら寿命は100年程度、妖怪ジャック・ザ・リッパーなら少なくとも現在130歳以上で寿命は不明、万が一木花昨夜姫と関係がある場合はむしろ取り残される側になってしまう。
要はその描き手の解釈による。
この寿命の設定を逆手に取り、咲夜はレミリア(または紅魔館の面々)に引き取られて育てられたという設定にする場合もある。レミリアに対する忠誠心もこれが理由。
原作の『紅魔郷』~『永夜抄』、『花映塚』や『非想天則』では基本的に三つ折りソックスだが、似合うという事で二次創作ではニーソを着用している場合も多い。
この他、pixivのイラストではガーターベルトを着用していることも。
なお、『輝針城』で黒ストを着用していたためか、黒スト或いはタイツを着用しているイラストも少なからず見かける。
ミニスカ率が高いメイド故か下半身が美脚で表現される場合が多く、上述したニーソックスなどの服装や、座る際の足を組むといった非常にセクシーな仕草など、彼女の太ももや脚線美が魅惑的かつ艶かしく強調されているイラストを見かけるので、ファンの間でもかなり注目を集めている要素といえる。
来歴に謎が多く、吸血鬼ハンターであること、スペルカードからジャック・ザ・リッパーの関連性が窺える事から解釈され、生まれた説。
- 月の都との関係
八意永琳が彼女を見て驚いたこと、名前諸々に月が関係している、能力が人間を超えているから。これまた出生にいろんな諸説あり。実は月の都と関係があったり子孫だったり親子だったり。
尚、咲夜の能力をさらに発展させたのが永琳と主従関係にある蓬莱山輝夜の能力なわけだが、これまた謎が深まる。ちなみ木花咲耶姫はかぐや姫と同一視されることもある。
たしかに名前も似ている。
- 某吸血鬼との関係
時間を操る能力、ナイフを投げて攻撃するという戦術、咲夜のスペルカード名(幻世「ザ・ワールド」)、あからさまに絶対意識したとしか思えないネタがあったことなど、『ジョジョの奇妙な冒険』のDIO及びザ・ワールドとの関係性が指摘されており、2020年5月3日の東方ステーション出演時にはがっつりとzun本人がDIOと言った。
なお咲夜の主人である吸血鬼はかつてのDIOと似たような台詞を言っている。
関連イラスト
関連タグ
東方メイド隊:ま○ち→る~こと→夢月→夢子→メイドアリス→十六夜咲夜(登場順)
愛称
イラストタグ
かっこいい咲夜さん いぬさくや 咲夜・ブランドー PADIO
十六夜893 十六夜カズ夜 毎月十六日は咲夜さんの日! メイドさんの日々
カップリング・グループタグ
紅魔館関係者
めーさく(さくめー、世界めーさく劇場、世界美咲劇場、最強の剣と無敵の盾、ちっさいめーさく)
それ以外
咲霊 咲マリ 咲チル 咲アリ(咲アリが俺への殺人ドールっ!!) さくみょん さくゆゆ
にと咲(にと咲が俺のプライベートキューカンバー) サクサナ(サナサク) いくさく 咲霖
自機組 人間組 チーム妖々夢(チーム輝針城) 銀髪同盟 銀髪従者トリオ さくさなみょん
その他
その他(他作品)
DIO:ナイフ、時止めで上記の通り元ネタ。
関連企画
オンリーイベント
このはな咲夜(十六夜咲夜と東方紅魔郷中心)
紅魔郷ボス
パチュリー・ノーレッジ(小悪魔)→十六夜咲夜→レミリア・スカーレット
5面ボスの系譜
十六夜咲夜→魂魄妖夢