概要
プリキュアシリーズ第11作『ハピネスチャージプリキュア!』。
本作ではシリーズ10周年を記念して毎週OPの直前に歴代のプリキュア達が登場し、シリーズ10周年をお祝いするメッセージを視聴者に届けてくれる演出が挿入される。
映像は各プリキュアのキャラクターデザイナーが新規に描き起こし(エンディングには"歴代プリキュア原画"とクレジットされる。)声ももちろんオリジナルの声優が新規に収録している。
また、絵コンテ・演出は川村敏江・高橋晃両氏がキャラデザを手がけた作品(=5/GoGo!、スイート、スマイル、ドキドキ)はこれまでプリキュアシリーズで演出を多数手がけた田中裕太、それ以外の作品は本作シリーズディレクターの長峯達也が担当している(例外として、第14話での作画は「ハピプリ」本編のキャラクターデザイナー・佐藤雅将ではなく、「ハピプリ」までの全11作に関与し、映画「プリキュアオールスターズ」では作画監督を務めた青山充が担当した)。
このタグは、それにちなんだ投稿作品につけられる。
なお、この企画34話で終了し、35話からはOP前のアバンが15秒長くなっている。
登場順
当初は「歴代プリキュア33人がメッセージを送る」と銘打たれていたため、文字通り解釈すると「ラブリー以前のブラックからエースまでのTVシリーズのレギュラーキャラクター」となる。
映画や、1〜2話にのみ登場のプリキュアは「ゲストキャラクター」ということで登場しない。(例キュアフラワー、キュアエコー)。
もちろん、ダークプリキュアやバッドエンドプリキュアの様に「プリキュアの名を冠した敵キャラクター」もカウントされていない。
このため、ハピプリファン達の間では「2014年時点での現役プリキュアであるハピプリのメンバーは登場しないだろう」と悲観していた。
しかし、プリキュア通算500回放送記念回となる第14話で、現役の「ハピネスチャージプリキュア!」の4人が登場するという嬉しいサプライズが発生した。もっとも「だったら最初から37人だって紹介しとけよ!」というツッコミも極一部からあったが、気にしてはいけない。
なお、以下のリストを見て頂いてもらうと分かる様に、登場する順番は「作品順」でも「50音順」でも「立ち位置順」でもなく、バラバラに決められているようだ。
しかし、登場順番は初めから決められているようで、星空みゆき/キュアハッピー役の福圓美里はTwitterで「担当声優の手元には向こう半年間のキャラの登場順が記載された紙があり、自分のキャラだけ放送直前に告知OK」との旨を発言している。
ドキドキ!プリキュアで剣崎真琴/キュアソードを担当した宮本佳那子が2014年2月7日から長期休養に入ったことより、キュアソードのおめでとうメッセージがどうなるのか懸念される中第32話でソードが登場、代役は立てられず「キュアソード 宮本佳那子」とEDで本人が無事クレジットされた。
上述の福圓の発言や宮本がNS3の収録を休養に入る前に済ませていることから考えると、メッセージの映像分に限り全ての収録が完了している可能性もあるが、担当者によってはその後の収録の可能性も同様にあり、詳細は現時点では不明。
第1話にキュアブラックが登場することは放映前から告知されていたが、第2話から第4話までは誰が登場するかは放送日にならないと判明しなかった(上述のように担当声優が放送直前に告知することはあった)。
第5話以降からは、ABC放送公式サイトの次回予告ページに「次回は、(プリキュア名)が、10周年記念のメッセージを言ってくれるよ!!」という告知が掲載されるようになり、次週登場分まではわかるようになった。
上述の通り順番の法則性はほぼ皆無であり、
- 第1話の担当は初代にしてプリキュア第1号であるキュアブラック(最終となる第34話は初代にして第2号であるキュアホワイトが担当)
- 同一チームのメンバーは連続させない(例:キュアビューティ→キュアマーチ)
- 同系カラーリングのキャラクターは原則連続させない(例:キュアロゼッタ→キュアパイン。第1・2話のブラック⇒ドリーム、第20・21話のサンシャイン⇒ルミナス、第25・26話のダイヤモンド⇒ビートが例外)
が考慮されている程度。
しかし、それは裏を返せばどの作品のどの立ち位置のプリキュアも、どこかに固まらずまんべんなく出演しているという事であり、その為の配慮がされていると推測できる。
ただし原画の項を見ると川村敏江氏(37人中11人担当)が29話~31話、高橋晃氏(37人中9人担当)が25話~27話&32・33話と、連続して担当するキャラクターが登場しており、原画担当とローテーションにはあまり関連はないようである。
仕込まれたネタ
あいさつの基本形は「キュア~です。プリキュア10周年、ありがとう(ございます)。これからも、よろしくね。/よろしくお願いします。」(歴代33人中、3分の1以上がこのパターンに該当)だが、ときにキャラクターの口癖や決め台詞が組み込まれている。
口癖以外にも、キュアハッピーなどのようにそのキャラ特有のアクションが取り入れられているものや、放送当時話題になったキュアリズムの徒歩退場やキュアビートのヘアギターなど、ファンならニヤリとするようなネタも存在する。
また、フレッシュプリキュアのメンバーはアイテム持参でメッセージの最後に視聴者に向けて決め技を放ち、ドキドキ!プリキュアのメンバーは単独名乗り時の両手でトランプのスートを表わすポーズを取る。
登場プリキュアは基本的に本編と関係ないが、本編内容と奇妙なシンクロを見せる(またはファンがそのように見立ててネタにする)こともある。以下はその例である。
- 第3話
キュアラブリーのチェリーフラメンコ(決め技が「パッションダイナマイト」)が初登場した第3話ではキュアパッションがあいさつ。
- 第12話
恒例のテスト回であり、めぐみの成績が最下位になった第12話で、ピンクプリキュアの数少ない優等生であるキュアハートがあいさつしたことに皮肉を感じたファンは多かったようだ。
- 第18話
第18話はウェディング回、かつサムシング・フォーが取り上げられた回でキュアピーチがあいさつ…ということで、下のようなコラボイラストが再浮上。(こちらも参照。)
ちなみにこの回の新郎の役名は大輔だった。
- 第25話
いろいろと恋愛回だった第25話では、現役中いろいろと恋路に関するネタが多かったキュアダイヤモンドがあいさつをした。
あと1話ズレていたら、前作と26話つながりができたのだが。
他には、この回は中の人と同じ音楽ユニットのメンバーが演じているキュアフォーチュンが出演どころかこの時点では既に仲間になっている、サブタイトルにドキドキが含まれていると言う繋がりもある。
ちなみに、この回の放送日である7月20日は2002年まで海の日とされていたため(2003年以降は7月の第3月曜日)、海つながりで彼女が来るのでは?と予想した人もいるのではなかろうか(その“彼女”はハワイ回の第28話で登場)。
一覧
第1話 キュアブラック(美墨なぎさ) |
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「キュアブラックだよ! プリキュア10周年、ありがとう! これからもよろしくね! えーいっ!」 |
CV:本名陽子 原画:稲上晃 |
第2話 キュアドリーム(夢原のぞみ) |
「アハッ! キュアドリームだよ! プリキュア10周年、ありがとう! まだまだ行くよ~! けって~い!」 |
CV:三瓶由布子 原画:川村敏江 |
第3話 キュアパッション(東せつな) |
「キュアパッションよ! プリキュア10周年、ありがとう! これからも私、精一杯、がんばるわ!」 |
CV:小松由佳 原画:香川久 |
第4話 キュアムーンライト(月影ゆり) |
「キュアムーンライトよ。プリキュア10周年、ありがとう。これからも、よろしくね」 |
CV:久川綾 原画:馬越嘉彦 |
第5話 キュアハッピー(星空みゆき) |
「キュアハッピーだよ。プリキュア10周年すご~い! もっと、もっと、もぉ~っと、ウルトラハッピー!」 |
CV:福圓美里 原画:川村敏江 |
第6話 キュアイーグレット(美翔舞) |
「キュアイーグレットです。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします!」 |
CV:榎本温子 原画:稲上晃 |
第7話 キュアアクア(水無月かれん) |
「キュアアクアよ。プリキュア10周年、ありがとう。これからも応援、よろしくね」 |
CV:前田愛 原画:川村敏江 |
第8話 キュアパイン(山吹祈里) |
「キュアパインです! みんなのおかげで、プリキュアは10周年を迎えることが出来ました! これからも、よろしくお願いします!」 |
CV:中川亜紀子 原画:香川久 |
第9話 キュアリズム(南野奏) |
「キュアリズムです。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね♪」 |
CV:折笠富美子 原画:高橋晃 |
第10話 キュアブロッサム(花咲つぼみ) |
「キュアブロッサムです! プリキュア10周年、すごいです! これからも、よろしくお願いします!」 |
CV:水樹奈々 原画:馬越嘉彦 |
第11話 キュアマーチ(緑川なお) |
「キュアマーチだよ! プリキュア10周年、ありがとう! これからも、直球勝負!!」 |
CV:井上麻里奈 原画:川村敏江 |
第12話 キュアハート(相田マナ) |
「キュアハートだよ! プリキュア10周年、キュンキュンだね~! これからも、ドキドキ全開だよ!」 |
CV:生天目仁美 原画:高橋晃 |
第13話 キュアミント(秋元こまち) |
「キュアミントです。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いしますね。ウフフ」 |
CV:永野愛 原画:川村敏江 |
第14話 通算500回記念 ハピネスチャージプリキュア4人 |
フォーチュン「キュアフォーチュンです。プリキュア10周年・・」 ラブリー「ありがと~!今日はプリキュア放送500回記念だよ~!」 プリンセス「すごごご~い!みんなのおかげだよ!」 フォーチュン「もう~!ちゃんとやりなさいよ~!」 ハニー「みなさ~ん!これからもプリキュア」 4人全員「よろしくお願いしま〜す!」 |
CV:戸松遥、中島愛、潘めぐみ、北川里奈(登場順) 原画:青山充 |
第15話 キュアメロディ(北条響) |
「キュアメロディです! プリキュア10周年、ありがとう! これからも、まだまだ行くよ! エヘッ」 |
CV:小清水亜美 原画:高橋晃 |
第16話 キュアベリー(蒼乃美希) |
「キュアベリーよ! プリキュア10周年って、完璧よね! これからも、よろしく!」 |
CV:喜多村英梨 原画:香川久 |
第17話 キュアルージュ(夏木りん) |
「キュアルージュです! プリキュア10周年、ありがとう。これからもどうぞ、よろしくね。そーれっ!」 |
CV:竹内順子 原画:川村敏江 |
第18話 キュアピーチ(桃園ラブ) |
「キュアピーチだよ! プリキュア10周年、すごいよねー! みんなで幸せ、ゲットだよ!」 |
CV:沖佳苗 原画:香川久 |
第19話 キュアエース(円亜久里) |
「キュアエースですわ! プリキュア10周年、素晴らしいですわね! まだまだ全力で行きますわよ! ばきゅーん!」 |
CV:釘宮理恵 原画:高橋晃 |
第20話 キュアサンシャイン(明堂院いつき) |
「キュアサンシャインだよ。プリキュア10周年、ありがとう。これからも、よろしくね」 |
CV:桑島法子 原画:馬越嘉彦 |
第21話 シャイニールミナス(九条ひかり) |
「シャイニールミナスです。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします」 |
CV:田中理恵 原画:稲上晃 |
第22話 キュアビューティ(青木れいか) |
「キュアビューティです! プリキュア10周年、ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します」 |
CV:西村ちなみ 原画:川村敏江 |
第23話 キュアブルーム(日向咲) |
「キュアブルームだよ。プリキュア10周年、ありがとう! これからも頑張るナリー! イェイ!」 |
CV:樹元オリエ 原画:稲上晃 |
第24話 キュアレモネード(春日野うらら) |
「キュアレモネードです。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、よろしくお願いします」 |
CV:伊瀬茉莉也 原画:川村敏江 |
第25話 キュアダイヤモンド(菱川六花) |
「キュアダイヤモンドよ! プリキュア10周年、ありがとう! これからも、よろしくお願いします」 |
CV:寿美菜子 原画:高橋晃 |
第26話 キュアビート(黒川エレン) |
ギュイーンッ)止められないわ!」 | 「キュアビートよ! プリキュア10周年、ありがとう! この勢いは、(
CV:豊口めぐみ 原画:高橋晃 |
第27話 キュアロゼッタ(四葉ありす) |
「キュアロゼッタですわ。プリキュア10周年、ありがとうございます。これからも、愛を育んで下さいな」 |
CV:渕上舞 原画:高橋晃 |
第28話 キュアマリン(来海えりか) |
「キュアマリン登ー場ー! プリキュア10周年だって~! みんなのおかげだよ~! これからも、よろしくっしゅ!」 |
CV:水沢史絵 原画:馬越嘉彦 |
第29話 キュアピース(黄瀬やよい) |
「キュアピースだよ! プリキュア10周年、やったね! まだまだこれからも、よろしくね!」 |
CV:金元寿子 原画:川村敏江 |
第30話 ミルキィローズ(美々野くるみ) |
「ミルキィローズよ! プリキュア10周年、ありがとう! まだまだがんばるわね!」 |
CV:仙台エリ 原画:川村敏江 |
第31話 キュアサニー(日野あかね) |
「キュアサニーやで! プリキュア10周年、おおきに! これからも、張り切って行っくでー!!」 |
CV:田野アサミ 原画:川村敏江 |
第32話 キュアソード(剣崎真琴) |
「キュアソードよ! プリキュア10周年、ありがとう! これからも、よろしくね!」 |
CV:宮本佳那子 原画:高橋晃 |
第33話 キュアミューズ(調辺アコ) |
「キュアミューズです! プリキュア10周年、ありがとう! これからも、よろしくね!」 |
CV:大久保瑠美 原画:高橋晃 |
第34話 キュアホワイト(雪城ほのか)※メッセージ最終回 |
「キュアホワイトです。プリキュア10周年、ありがとうございます。 これからもよろしくお願いします。」 |
CV:ゆかな 原画:稲上晃 |
ネタ絵
もちろんネタ系の作品も多数投稿されている。大別して下記の三種類。
NGシーン集
「恐らくこんなNGを出しているだろう」系。
キュアエコー編
プリキュアではあるものの映画限定である為、「歴代」には加えてもらえず、10周年あいさつへの登場がなかったキュアエコーによる「キュアエコー乱入」系(NG系の亜型)。ちなみに演出を手がけたタナカリオンこと田中裕太氏のツイッターによると絵コンテは存在している模様。
番外編
「プリキュア以外の色んな人達からもお祝いのメッセージが届いた」系。
メッセージ終了後
それに続くような形でこんなのも……。
またニコニコ動画においても、ファン自作のMAD動画が多数作られ、プリキュア10周年記念メッセージリンクタグにて投稿されている。
本当の「最後の一人」
10周年おめでとうメッセージは34話のキュアホワイトを最後の一人として締めくくられた。
しかし、なんと最終回のエンディング後に次回作の主人公であるキュアフローラが登場。
キュアラブリーから主人公の座を引き継ぐ様子が特別アニメーションとして放送された→バトンタッチプリキュア!
誰も予想だにしないサプライズとして、大きいお友達を大変沸かせた。
後継式に限っては10周年企画などといわず、毎年の定番としてほしいところである。
外部リンク
東映アニメーション公式サイトにて各回のメッセージ映像を公開中。