艦隊これくしょん(アニメ)
かんこれあにめーしょん
概要
製作発表と放送経緯
2013年春に始動したブラウザゲーム『艦隊これくしょん』のアニメ。
このアニメ化構想は比較的早い段階で始まっており、2013年9月2日に開催された「KADOKAWA GAME STUDIO MEDIA BRIEFING 2013 AUTUMN」においてアニメ化の計画が進行中である事と初めて発表された。次いで2013年12月13日にアニメ公式サイトが公開。そして2015年1月から3月まで放送された。
更に最終回の最後のテロップで続編制作が発表された。2期なのかOVA、劇場版、どのような形かは長らく不明であったが、2015年8月9日の第二回艦これ観艦式において、劇場版が2016年公開予定であることが発表された。また、それと並行してテレビシリーズの2期の制作も決まった。
他の艦娘達も数多く出演するが、その担当声優はいずれも原作とほぼ同様である(その為、声優によっては同じシーン内で異なるキャラを何役も一人で同時に演じると言うゲームでの収録以上に大変な状況に……また、エンディングのキャスティング紹介のテロップも、まず声優の名前から出し、その後に役名を出すという、アニメやドラマでの普通のキャスティング紹介とはあべこべの手法を採っている、というよりは採らざるをえなくなった)。唯一の例外が中間棲姫。川澄綾子から榊原良子に交代している。
提督も登場するが、姿も声も一切出さず、カメラの目線や影(ひいては視聴者)が提督の立ち位置になっている。
作品としての位置付け
原作のプロデューサー(製作者)は田中謙介氏であり、「今後の展開としては、何といってもまず地上波TVアニメです」と述べている。スタッフいわく「シナリオ作りから、キャラ表、絵コンテのチェックやアフレコまで、原作の田中さんにはガッツリ関わっていただいております」「田中さんからお話を伺いながら、ゲームのユーザーに違和感なく、かつ、史実を全く知らないようなアニメ視聴者でも理解できる範囲を探りながら作っていきました」という。
(『Febri』 vol.26「PRODUCER INTERVIEW」、「ANIMATION STAFF INTERVIEW」から抜粋)
原作のエグゼクティブプロデューサー(製作総指揮者)によれば、「原作ゲームの世界観との乖離がまったくなく、良い感じに再現されている」「各艦娘の性格がとても良く出ていて、艦娘が生き生きとしている」とのこと。
(「戦闘シーンが無茶苦茶カッコいい」艦これの産みの親がアニメを語る」より抜粋)・・・DMM.comのゲームプロデューサーである岡宮道生氏へのインタビュー。
今作の監督(草川啓造氏)によれば、「史実や実際の艦船の特性なども重要なファクターではありますが、キャラクターものとしての面白さが失われないよう気を付けました」「キャラクターごとのネタも拾っていく日常話も多め」「戦闘3割、日常7割くらいの配分かと思います」「ほぼ戦闘なしの回も」とのこと。
(「配信開始記念 草川啓造監督特別コメント!」より抜粋)
また、このアニメに登場する提督・通称「アニメ提督」については「原作ゲームのプレイヤーであり、視聴者自身がアニメに登場する提督」「(提督の見た夢は)作品を視聴してくれている人の現在の状況」と公表されている。
(『アニメージュ』2015年5月号より抜粋)
ストーリー
広大なる海に突如出現した謎の脅威「深海棲艦」の蹂躙により、人類は制海権を失ってしまう。
それに対抗できるのは在りし日の艦艇の魂を持つ者達、「艦娘」だけであった。
多種多様な彼女達は日々演習で切磋琢磨して共同生活を送り、出撃して敵と戦っていた。
そんなある日、一隻の艦娘がこの鎮守府に着任し、第三水雷戦隊に所属することになる。
彼女の名は特型駆逐艦・吹雪。吹雪をはじめとする艦娘達の物語が始まる。
登場艦娘
吹雪 | 主人公。所属は第三水雷戦隊(1~4話)→第五遊撃部隊旗艦(5~9話)。→第一機動部隊(10~12話)。まっすぐな努力家で赤城に憧れて(恋して?)赤城の護衛艦を目指す。10話で改装され、念願叶う。 |
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睦月 | 吹雪の友人。第三水雷戦隊(1~4話)。真面目で健気な性格。吹雪の成長を温かく見守る。 |
夕立 | 吹雪の友人。第三水雷戦隊(1~4話)。第一機動部隊(9~12話)。天真爛漫で遠慮がないっぽい?9話で改二に改装されたっぽいわよ! |
如月 | 吹雪のクラスメイト。第四水雷戦隊(3話)。お淑やかで姉妹艦の睦月とは大の仲良しだったが・・・・ |
暁 | 吹雪のクラスメイト。第二支援艦隊(1話)。自称レディーなお子様。 |
響 | 吹雪のクラスメイト。第二支援艦隊(1話)。ハラショー担当なフリーダム響。 |
雷 | 吹雪のクラスメイト。第一機動部隊(1話)。電とは一緒に寝るほどの仲。ダメ提督製造機。 |
電 | 吹雪のクラスメイト。第一機動部隊(1話)。雷とは一緒に寝るほどの仲。!すでのな。 |
島風 | 吹雪のクラスメイト。駆逐艦娘のエース。ものすごいマイペースで早さ至上主義。 |
最上 | 睦月の部隊の先輩。頼り甲斐と男気のあるボーイッシュ。 |
赤城 | 吹雪の憧れの先輩。第一機動部隊(1話・11~12話)。通称「一航戦の誇り」。凛とした大食艦。 |
加賀 | 赤城の相棒(~4話)で同じ一航戦。第一機動部隊(1話・11~12話)。第五遊撃部隊(5~9話)。冷静沈着で厳格だが、赤城には激甘。特に瑞鶴に対しては当たりが強い |
翔鶴 | 五航戦。第四艦隊(1話)。第五遊撃部隊(7~8話)控えめで落ち着きのある性格。不幸体質。 |
瑞鶴 | 翔鶴の妹で同じ五航戦。第五遊撃部隊(5~9話)。「甲板胸」。勝ち気な性格。 加賀とは犬猿の仲でよく対立し言い争いになる。 |
球磨 | 吹雪の先輩。第四艦隊(1話)。第四水雷戦隊(3~4話)。軽巡洋艦娘のレギュラーの一人。 |
多摩 | 吹雪の先輩。第四艦隊(1話)。第四水雷戦隊(3~4話)。軽巡洋艦娘のレギュラーの一人。 |
北上 | 魚雷に詳しい吹雪の先輩。第五遊撃部隊(5~9話)。第一機動部隊(11~12話)。マイペースでゆるい性格。大井とは大の仲良し。 |
大井 | 北上大好きな吹雪の先輩。第五遊撃部隊(5~9話)。北上以外には厳しい毒舌家。クレイジーサイコレズ。 |
夕張 | 吹雪の先輩。第二支援艦隊(1話)。第四水雷戦隊旗艦(3~4話)。第三艦隊旗艦(7話)趣味で自ら装備開発を担当。 |
川内 | 面倒見の良い吹雪の先輩。夜戦大好きの夜型。第三水雷戦隊所属(1~4話)。 |
神通 | 面倒見の良い吹雪の先輩。物静かで姉妹の川内、那珂のフォロー役。第三水雷戦隊旗艦(1~4話)。 |
那珂 | 面倒見の良い吹雪の先輩。常にハイテンションな自称アイドル。第三水雷戦隊(1~4話)。 |
大淀 | 作戦司令部所属のオペレーター。 |
足柄 | 吹雪達の座学の担任。合コンに挑んでは返り討ちにあっているらしく、怒らせると怖い(男に)飢えた狼。 |
那智 | 吹雪達とは別の座学の担任。 |
羽黒 | 吹雪達とは別の座学の気弱で心優しい担任。 |
愛宕 | おっとりしていて底抜けに明るい、ぱんぱかぱーん!第四艦隊所属(1話)。 |
高雄 | 落ち着いたお姉さんタイプ。愛宕とは大の仲良し、と言って差し上げますわ! |
利根 | 吹雪たちの実技の担任。第一機動部隊(11~12話)。子供っぽいところがあるのじゃ。 |
筑摩 | 利根の妹。第一機動部隊(11~12話)。彼女とよく一緒にいる。 |
金剛 | 第二支援艦隊(1話)。第五遊撃部隊(5~9話)。第一機動部隊(11~12話)。超理論とマイペースの持ち主。そして誰よりも提督LOVE!地味になぜか最初から改二装備。 |
比叡 | 第二支援艦隊(1話)。第一機動部隊(11~12話)。金剛大好きで金剛のフォロー役。悪飯艦。 |
榛名 | 第四艦隊(1話)。姉妹に比べれば控え目でお淑やか。 |
霧島 | 第四艦隊(1話)。マイク担当兼、自称艦隊の頭脳。 |
蒼龍 | 第一機動部隊(1話・11~12話)。飛龍とともに鎮守府周辺警戒やMI作戦などに参加。 |
飛龍 | 第一機動部隊(1話・11~12話)。蒼龍とともに鎮守府周辺警戒やMI作戦などに参加。 |
長門 | 質実剛健な軍人気質の秘書艦。提督に代わって作戦行動一切を仕切っている。その実はながもん。 |
陸奥 | いつも長門の隣にいる、秘書艦の秘書のような存在。よく長門をからかう。 |
間宮 | 鎮守府内で「甘味処間宮」を営む。 |
大和 | 最強クラスの高い戦力を持つが、それに比例する高燃費故に実戦経験のない箱入り娘。「大和ホテル」と呼ばれる自慢のサービスで皆をもてなす。「ホテルじゃありませんっ!」 |
大鳳 | MI作戦時に着任し、そのまま援軍としてMI作戦に参加する。 |
艦娘(ゲスト)
ほぼ姿だけ出演、名前のみ、または台詞があっても二言三言で目立った活躍をしていない。
提督
アニメ提督 | 作中に姿を見せず台詞も用意されていない。作戦の決定や艦隊編成など、艦隊の戦略面を担当。戦術指揮などは全て秘書艦の長門に任せている。 |
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その他未登場艦娘について
原作ゲームにおける艦娘の総数があまりに多く(さらに現在進行形で増え続けてもいる)、その全てをアニメに登場させるのは現実的でないこともあってか、高いファン人気を持ちながら登場機会に恵まれない艦娘も数多く存在する。特に潜水艦娘に至っては誰1人登場しておらず、深海棲艦側にも潜水級は登場していない。
ただ、モブ艦娘も含めた登場・未登場の傾向を見ると、登場しているのは特定の担当絵師による艦娘のみに限られているのが見て取れる(彩樹氏・ショボン氏・drew氏・パセリ氏・六花氏の手掛ける艦娘たちは未登場。くーろくろ氏の艦娘についても後姿での登場のみ)。このことから、アニメ版製作にあたっては(著作権料や絵師本人の同意などの問題から)あらかじめ登場艦娘を担当絵師単位で絞り込んでいるのではないかとも推測される……が、詳細は不明。
設定
原作の製作総指揮者はアニメ放映開始記念に、デイリーニュースオンラインで「原作ゲームとアニメの乖離がまったくない」と公表しており、放映中には様々な設定が描写された。放映終了後の『アニメージュ』2015年5月号では、アニメ提督は原作プレイヤーであり視聴者であることも公表された(先述)。
ただし、原作とアニメを同一視する原作の製作総指揮者に対して、ネット上には異論も見られる。例えば、「メディアミックスごとに独自の設定を有する『艦これ』スピンオフ作品においても、このアニメ版は特にゲームと異なる独特の設定が多い」という主張がある(2015/06/28 14:31の版)。ニコニコ大百科でも、「独自設定が設けられている」との声がある(15/08/11 21:49の版)。
以下は各設定の詳細。
- 秘書艦は出撃せず、指揮所で艦隊指揮を執る。ただしMI作戦時は非常事態ということもあってか秘書艦である長門やその補佐役の陸奥も出撃していた。
- ゲーム左上のような出撃ボタンがあるが、艦娘達が専用の装着施設の所定の位置に付くと床に出撃ボタンが現れ、「踏む」と出てくる艤装を発進しながら流れ作業的に装備する、変身・合体バンクに近い出撃シーンがある。また、このバンクを経なくても艦娘個人の意思で装着することができるとみられ、劇中では大和(と恐らく吹雪、睦月、夕立)がこれを行った。
- 入渠施設は大浴場で、通常入浴用の浴槽と、入渠用の浴槽は分けられており、入渠用浴槽には必要入渠時間のカウンターが設置されている。また、天井からレールを伝って高速修復材を投入する装置も備えている。なお、ここに設置されている体重計の単位は「kt」(キロトン)である。
- 鎮守府は他にもあり、作戦によっては他の鎮守府から艦娘も派遣され、合同で作戦遂行も行う。
- 各種防御力は見た目通りで、艦娘、深海棲艦とも攻撃が直撃すればそれまで無傷であろうが姫(ボス)クラスであろうが一撃で轟沈(死亡)するシビアな設定になっている。特に爆撃機の爆弾が魚雷を超える超威力を有している。
- 戦艦以上の深海棲艦はバリアーのようなものを展開して攻撃を防ぐ描写がある。また、戦艦娘も砲弾を弾くほどの強靭な肉体を持っている。
- 改や改二への改修のことは「大規模改修」と呼ばれている。艦娘が一定の練度に達すると体がぼんやりと発光し、火照る感じがするようになる。それが改修可能の合図となっている。
- 艦娘は前世の戦いの記憶を引き継いでこそいるが、それを「目に見えない力」と表現するなど、前世の記憶であると自覚していないような描写がある。
関連動画
スタッフ
企画:安田猛
原案ストーリー・コンセプト:田中謙介
監督:草川啓造
シリーズ構成:花田十輝
キャラクターデザイン:井手直美・松本麻友子
メカニックデザイン:宮澤努、諸石康太
クリーチャーデザイン:清水空翔
エフェクトディレクター:橋本啓史
CGディレクター:井戸元英二
CG制作:オレンジ
音響監督:亀山俊樹
音楽:亀岡夏海
音楽製作:フライングドッグ(ビクターエンタテインメント)
アニメーション制作:ディオメディア
制作:「艦これ」連合艦隊司令部
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | アイキャッチイラストレーター(艦娘) |
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01 | 初めまして!司令官! | 花田十輝 | 草川啓造,宮澤努 | 本多美乃 | 井出直美,松木麻友子 | しばふ(吹雪) |
02 | 悖らず、恥じず、憾まず! | 花田十輝 | 草川啓造 | 井畑翔太 | 清水空翔,井畑翔太 | bob(川内型) |
03 | W島攻略作戦! | 吉野弘幸 | 玉木慎吾 | 左同 | 本多美乃 | しずまよしのり(長門、陸奥) |
04 | 私たちの出番ネ!Follow me! | あおしまたかし | 稲垣隆行 | 小坂春女 | 本多美乃 | コニシ(金剛) |
05 | 五航戦の子なんかと一緒にしないで! | 花田十輝 | 吉田徹 | 所俊克 | 谷口元浩、Synod | コニシ(翔鶴型) |
06 | 第六駆逐隊、カレー洋作戦! | あおしまたかし | 大嶋博之 | 左同 | 諸石康太 | やどかり(暁型) |
07 | 一航戦なんて、大ッッキライ! | 吉野弘幸 | 吉田徹 | 左同 | 本多美乃 | しばふ(加賀) |
08 | ホテルじゃありませんっ! | 花田十輝 | 草川啓造 | 二宮壮史 | 本多美乃、井出直美、松木麻友子 | しずまよしのり(大和) |
09 | 改二っぽい? | 花田十輝 | 青山弘 | 小坂春女 | 王國年、Lee Duck Ho | 玖条イチソ(夕立改二) |
10 | 頑張っていきましょー! | 花田十輝 | 林宏樹 | 大嶋博之 | KIM JEONG EUN | 藤川(大淀) |
11 | MI作戦!発動! | 吉野弘幸 | 井畑翔太 | 左同 | 井畑翔太、Lee Duk Ho Kim Jeong Eun | しばふ(赤城) |
12 | 敵機直上、急降下! | 花田十輝 | 林宏樹、草川啓造 | 草川啓造 | 井出直美、松本麻友子、本多美乃、小原充 | 島田フミカネ(大鳳) |
放送局
放送局名 | 系列 | 放送対象地域 |
---|---|---|
TOKYOMX | 独立局 | 東京都 |
テレ玉 | 独立局 | 埼玉県 |
tvk | 独立局 | 神奈川県 |
千葉テレビ | 独立局 | 千葉県 |
KBS京都 | 独立局 | 京都府 |
サンテレビ | 独立局 | 兵庫県 |
AT-X | 独立系 | 日本全国 |
北海道放送 | TBS系 | 北海道 |
秋田テレビ | フジテレビ系 | 秋田県 |
東日本放送 | テレビ朝日系 | 宮城県 |
新潟放送 | TBS系 | 新潟県 |
北日本放送 | 日本テレビ系 | 富山県 |
テレビ愛知 | テレビ東京系 | 愛知県 |
テレビせとうち | テレビ東京系 | 岡山県・香川県 |
中国放送 | TBS系 | 広島県 |
TVQ九州放送 | テレビ東京系 | 福岡県 |
長崎放送 | TBS系 | 長崎県 |
熊本放送 | TBS系 | 熊本県 |
南日本放送 | TBS系 | 鹿児島県 |
BS11 | 独立系 | 日本全国 |
DMM.com | インターネット配信 | 日本全国 |
dアニメストア | インターネット配信 | 日本全国 |
アニメパス | インターネット配信 | 日本全国 |
ニコニコ動画 | インターネット配信 | 日本全国 |
音楽
EDテーマ
- 「吹雪」
歌:西沢幸奏 作詞:minatoku
作曲:Hige Driver 編曲:WEST GROUND / 斎藤悠弥
- 「Let's not say "good-bye"」(第3話)
歌:艦娘特別艦隊(赤城・加賀・瑞鶴・金剛・島風・吹雪) 作詞:minatoku、松井俊介
作曲・編曲:宝野聡史
全体を振り返って(ネタバレ注意!)
話の全体的な雰囲気自体は明るく、開始当初は吹雪の成長物語の側面が強いように思われたが、実はOP「海色」の歌詞や第2話以降のOP映像(特に炎上する空母赤城)の時点で、ファンの持つゲームイメージよりも遥かにシリアスかつハードな世界観であることは示唆されており、第3話の赤城の言葉でそれがほぼ確定的となる。
そしてその宣言通りに舵は切られた 。
本作品では、戦力ゲージが赤城いわく「運命の軛」として表現されている。旧日本海軍敗北の再現、要は艦娘達を全滅させようとする運命力で、12話では一度は撃沈したはずの飛行場姫が完全再生&増援、その後何度飛行場姫を攻撃しても更に再生力が上がり増援が増え…
これ以降は実際に見て確かめてみよう。
実際の評価
特にシナリオ面におけるゲームや史実ありきで禄な説明も描写もない世界観やキャラ設定、中途半端な史実再現とそれによる無意味な犠牲者、顔所かシルエットさえ出されずにただ存在だけが強調された提督、切り替え・台詞会話のテンポが異常に悪く、整合性や辻褄の取れていない戦闘と日常と背景の描写バランス、無理矢理に近い強引なゲーム内セリフのねじ込みや二次創作ネタの乱用、それに伴う一部艦娘の問題・異常行動や不遇な扱いなどに対する批判が多数を占めてしまった。
最終的に視聴者(とりわけ公式4コマ吹雪、がんばります!のようなほのぼのギャグや、小説陽炎、抜錨します!や鶴翼の絆のように激戦溢れる燃える艦これやギャグ等を期待していたメインターゲットとなりうるゲームユーザー)からの評価はお世辞にも高いとは言えず、特にアニメ産業と関わりが深いニコニコ動画のニコニコ大百科の該当項目には放送が終了した現在でも多数の批判コメントが寄せられ、待遇の悪い登場艦娘を纏めた艦これアニメ被害者の会や、出来の酷さを揶揄した金のかかったクッキー☆のような記事ができた程である。
金のかかったクッキー☆については、pixiv百科事典内の記事も参照されたし。
ただし一部のキャラは優遇されており、少なくともこのアニメから艦これに興味を持ち始めた及びブラウザ版を始めて見た視聴者も多く、その辺りからは「楽しめた」という声も多い。
その為このアニメを黒歴史扱いしたり叩き棒にしたり、ネタにされたりなかったこと扱いにするだけで不快感を呈する人もいることを忘れないようにする事。
なお、再放送時や円盤収録時に作画ミスの問題は一部のみ微修正された他、最終話で回収しきれなかった一部の伏線等は劇場版で回収されることになるが、そのあたりの話は劇場版の項目を参照。