概要🐝
いわゆる「虫」。
ただし"昆虫"とはミツバチとかカブトムシ、テントウムシといった6本足の生き物を指し、クモやムカデ、ミミズなどの「虫」は昆虫とは別のグループである。
基本的に体が頭・胸・腹の三つに分かれていて、足が6本あるのが昆虫と覚えよう。ちなみにイモムシとかカブトムシなどの幼虫でも6本足である。
頭・胸・腹は、例えばカブトムシなら、顔は当然「頭」。上の短いツノがあるところが「胸」、あとの胴体は「腹」である。チョウやバッタのように少々分かりにくいであろうやつらもちゃんとこの3部位に分かれている。
このため足が8本以上あるクモやサソリ、ダンゴムシといった動物は同じ節足動物でも昆虫ではなく、頭・胸・腹ではなく「頭・腹」となっているものが多い。
だが上記の定義に当たる節足動物の中でも現在では昆虫扱いされないものがある(後述の「六脚亜門」を参照)。
他の節足動物と同様、脱皮を通じて段階的に成長する。昆虫における未成年個体は「幼虫」といい、成年個体は「成虫」という。その間にあたる明らかな姿の変化は「変態」と呼ばれる。幼虫が蛹から成虫になる過程は「羽化」という。
古典的な分類では下記の2群に分かれる:
無翅類:
元から翅がなく、変態しない原始的な昆虫。シミとイシノミが属する。
有翅類:
基本として翅があり、変態する。大部分の昆虫を含む。
そして有翅類は更に下記の2群として大別できる:
生まれた時から成虫とほぼ同じ基本的体制で、蛹にならず、脱皮を繰り返して成虫になる。
完全変態:チョウやカブトムシの様に幼虫と成虫で姿が根本的に大きく違い、蛹の段階を経て成虫になる。
全世界でおよそ100万種が知られ、これは地球上全動物の実に四分の三、全生物の半分以上を占める。
まだ未発見の種が多数存在すると言われる。
これまで「痛覚は存在しない」との考えが一般的だったが、2019年に痛覚の存在を実証する実験結果が発表され、研究者を驚愕させている(…しかし、マスコミが大々的な発表をしていない為、残念ながら一般的認知度はかなり低い)。
六脚亜門
六脚亜門(六脚類)とは昆虫綱と内顎綱(トビムシ、カマアシムシ、コムシ)をまとめた上位分類である。かつて、六脚亜門という分類はなく、内顎綱の仲間は昆虫綱に所属とされた。どちらも頭・胸・腹からなる体と6本の脚をもつだが、昆虫綱の顎は外に露出し、内顎綱は名前の通り顎を頭の中に隠すなど根本的な違いによって、両者がのちに区別されるようになった。
関連タグ
insect:英語表記
甲殻類:近縁
多足類、クモガタ類、ダンゴムシ:昆虫と同じく「虫」扱いとされ、よく昆虫として誤解される方々
分類群および昆虫名タグ
▲付きは他の意味に多く使われる
完全変態
鱗翅目(ガ目、チョウ目):
甲虫目(コウチュウ目、鞘翅目):
甲虫 ・・・タグまとめ有り
膜翅目(ハチ目):
双翅目(ハエ目):
広義の脈翅目(アミメカゲロウ目):
ウスバカゲロウ アリジゴク/蟻地獄 クサカゲロウ ツノトンボ カマキリモドキ
シリアゲムシ目:
ノミ目:
トビケラ目:
ネジレバネ目:
不完全変態
半翅目(カメムシ目):
カメムシ:アメンボ・タガメ・タイコウチ・マツモムシ・ミズカマキリ
セミ/せみ/蝉:アブラゼミ・クマゼミ・ツクツクボウシ・ヒグラシ▲
直翅目(バッタ目):
コオロギ キリギリス スズムシ/鈴虫 ケラ オケラ カマドウマ クツワムシ マツムシ ウェタ リオック
トンボ目:
カゲロウ目:
ナナフシ目:
ゴキブリ目:
カマキリ目:
ハサミムシ目:
カワゲラ目:
咀顎目:
アザミウマ目:
シロアリモドキ目:
カカトアルキ目:
ガロアムシ目:
ジュズヒゲムシ目:
無翅類
シミ目:
イシノミ目: