ルチャブル
るちゃぶる
基礎データ
他言語版の名称
英語 | Hawlucha |
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イタリア語 | Hawlucha |
スペイン語 | Hawlucha |
フランス語 | Brutalibré |
ドイツ語 | Resladero |
概要
「ポケットモンスターX・Y」で初登場したポケモン。
ルチャ・リブレに由来するものと思われる名前と風貌を持つ。
何気に明確なプロレスラーモチーフのポケモンは初である。
ひこうタイプを併せ持つ事から名前の由来はルチャ・リブレにvulture(英語でハゲタカもしくはハゲワシ)を掛けたものと思われる。同じvultureを語源とするバルジーナに比べてハゲ要素は薄めでコンドルの要素が強い。(主にトキイロコンドルなどに近い。)
ただし羽の色はグアテマラの国鳥であるケツァールに酷似している。
かくとうタイプとひこうタイプを併せ持つ新しい複合タイプのポケモンである。9世代で同タイプかつ鳥ポケモンの後輩が登場した。
体格は小柄だが、カイリキーやハリテヤマなどと互角に戦うため、見た目の割にはテクニシャンのようだ(実際のプロレスも総合格闘技や相撲等との他流試合や選手の相互参加がある)。
主に防ぐのが難しい空中からの攻撃を得意とする。
実際に対戦でも、格闘技半減かつ岩も等倍な飛行タイプなので格闘相手には強く出られる。
「いわくだき」や「そらをとぶ」といった秘伝技を多く覚える為、ストーリーでは結構役に立てる。
待機モーションで空を飛んでいないためか、ひこうタイプでありながらスカイバトルに参加できない。
なお、タマゴグループは「ひとがた」のみ。
群れを作らず静かに暮らすが、集団で(キレて)騒いでいるオコリザルを天敵にしており、いつも争いになるとの事。
モモンガのようにくっついた鳥の翼とレスラーのような顔が特徴。
その容姿からジュウシマツ住職に見える人もいるとか。
対戦
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
78 | 92 | 75 | 74 | 63 | 118 | 500 |
素早さが一際高く、こだわりスカーフバンギラスをピッタリ上回れる118。
一般戦使用可能格闘ポケモンの最速値を10も更新した。禁止級やメガシンカを除けば格闘最速。
特性「かるわざ」を利用すれば、スカーフ持ち130族を超える速さを得ることも可能。無論、物理型ひこうタイプの得意技かつ、相性抜群なアクロバット(ポケモン)も存在する。
他の能力は控えめで、攻撃も92。防御面も平均的なので耐久や素早さの高いでんきタイプやエスパータイプなどには弱い。
「かるわざ」との相性は悪いが、遅い相手には「とんぼがえり」で退散しておきたい所。
闘/飛の複合なのでわざの範囲はかなり広く、「ゴッドバード」や「とびひざげり」といった高威力わざの他、
新わざでかくとう+ひこうタイプの複合技で「ちいさくなる」を使った相手に必中+威力2倍となる「フライングプレス」や、言わずと知れた必中わざ「つばめがえし」、貴重な回復わざ「はねやすめを自力で覚えることもできる。
ただし、じめんの攻撃技があなをほるしかないためギルガルドで簡単に止まってしまう(Zあなをほるでもシールドフォルムには2/3程度しか削れない)ため使う際は意識しておきたい。
耐久は高いとは言えず、弱点こそ多めだが、初のタイプ複合のおかげでいわタイプのわざを等倍、かくとうタイプの技を半減で受けることもできるという、未進化ポケモンの中ではかなり優秀な類に入るポケモン。
フェザーダンス+はねやすめを駆使することで物理ポケモンを流すこともできる。
隠れ特性は「かたやぶり」。ここまでの高速アタッカーでは初となる。
「がんじょう」などの特性を持つ相手を一撃で倒すのはもちろんのこと、「アロマベール」や「マジックミラー」を貫通して「ちょうはつ」を撃つこともできる。
使用トレーナー
ゲーム版
- コルニ:ジムリーダー(カロス)
- カルネ:カロスリーグチャンピオン
- ティエルノ:XYライバル
- カヒリ:四天王(アローラ)
- サイトウ:ジムリーダー(ガラル)
- デネボラ:ジムチャレンジャー
- キハダ先生:パルデア教員
アニメ版
- サトシ
- サイトウ
漫画版
アニメ版
サトシのルチャブル
CV: 三木眞一郎
- 初登場~加入まで
- 森のポケモンたちに悪さをしているリングマを成敗するために森のチャンピオンとして現れ、凄まじい強さで圧倒。しかし未完成の「フライングプレス」でトドメを刺そうとして失敗。危うく倒されるところをサトシとピカチュウに助けられた。「戦いの美学(=格好良く技を決めるという戦いのこだわり)」と熱い魂を持っていることをサトシに気に入られ、彼の申し出で「フライングプレス」完成のための特訓に協力してもらう。しかし、ルチャブルに恨みを持つリングマとローブシンの虚言で、ルチャブルに森のチャンピオンの座を奪われ山で修行をしていたカイリキーと勘違いのまま試合をさせられる。そこでリングマとローブシンから卑劣な不意打ちを喰らうものの、騙されたことに気づいたカイリキーに助けられ、いずれまた戦う約束をした。
- その後カイリキーとの戦いで水を差された穴を埋めるように、サトシのケロマツと勝負をすることに。互角以上の戦いを繰り広げ、特訓中にサトシのアイデアである『回転を加えながらスピードを上げる』ことで「フライングプレス」を完成させ炸裂させるも、至近距離からの「はたく」との相殺で共倒れになった。
- バトル後、自身もサトシを気に入ったこともあって、彼と共に旅をすることを選ぶ。「自分が森を護る」と言わんばかりのカイリキーに見送られ、サトシたちの仲間となった。
- 加入後
- 熱く負けず嫌いな性格。必殺技のフライングプレスをする前の決めポーズにこだわる、ボールから登場する際に筋肉を見せつけるポーズをする、カロスリーグ準決勝戦ではセレナに頼んで作ってもらった衣装を着るなど、プロレスラーらしい目立ちたがり屋な面が見られる。
- 初期は表情をあまり変えなかったが、旅が進むにつれコミカルで天然な一面を見せるようになる。
- 戦いの美学を持つだけあってプライドの高いところがあり、加入当初はケロマツと喧嘩することもあったが、同37話でオーロットにさらわれたサトシの救出のために協力し合い、仲直りした。
- 実力の高さからジム戦でも活躍することが多く、敗北も多いが勝利数もまた多い。ただし、ひこうタイプでもあるもののその翼は長時間の飛行には向いておらず、滑空ができる程度であると述べられている。そのため、同37話で行ったスカイバトルでは、ナミのファイアローに空中戦で歯が立たず敗北している。
- 同51話では、成り行きによって芝居『スーパーポケモンバトル』の主役を務めることとなり、四苦八苦しながらもダークルチャブル(色違い)と共に見事それを成功させた。バトルでは目立ちたがり屋だがそれ以外では緊張しやすいと判明。
- 映画『破壊の繭とディアンシー』では、街中の野良バトルでアヤカのメガアブソルと対決。タイプ相性的には有利だったが、メガシンカには及ばず敗北した。また劇中では、その滑空能力を生かしてサトシと共にディアンシーを救う活躍を見せた。このシーンのBGM「フライング サトシ!」は、以降本編でもルチャブルのテーマ曲のような形で使われている。
- 同76話以降のオンバット加入後は、飛ぶことの下手な彼のためにヒノヤコマと共に稽古をつけており、そのことから良い兄貴分としてオンバットから慕われ、ルチャブルもまたオンバットを弟分として可愛がっている。同話でロケット団にオンバットと共に捕まった際には、「(オンバットが)飛べないなら逃がすか」と話しているのを聞いて、今まで散々飛んできたのに飛べないふりをしたことも。
- XY&Z編17話でオンバットがルチャブルを助けるためにオンバーンに進化した後も、変わらず仲が良い。
- 同33話でのカロスリーグ準々決勝では、アヤカのメガアブソルと再戦。通常ポケモンながらメガシンカポケモンに勝つという快挙を成し遂げた。
- ちなみに本編では映画についての言及は一切ないが(未視聴者への配慮・海外展開等の理由か)、バトルフィールドが「街並み」であるなど、上述の『破壊の繭』のオマージュが見られた。
- しかし、後に「相手の猛攻を耐えてから反撃に出る」というバトルスタイルだったことが発覚。その関係上、自分からは全く攻めようとしないショータのケッキング、一撃必殺技の「ハサミギロチン」を覚えているアランのキリキザンなど、タイプ相性は有利にもかかわらず負けてしまったことも……。(プロレスは「受けの美学」として対戦相手の魅力も引き出しつつ勝利を狙うという物があるのでその再現であり決してドMとか言ってはいけない)