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リブートの編集履歴

2024-01-06 18:33:05 バージョン

リブート

しきりなおし

再起動、再始動のこと。フィクション作品においては「一から仕切り直して作品を再度展開する」ことを意味する。

以下以外については起動再起動も参照。


作品における概要

リメイクとほぼ同義だが、創作において概ね「作品の世界観をリセットする」という限定的な意味合いで使われ、さほど長く作品の製作期間が空いていないものを指すことも多く、過去作品では再現できなかった表現を現代の技術で演出・解釈し再構築する事。


目的としては、「複雑化した設定や話の展開を一度真っ更にし、整理してから改めてやり直す」、「シリーズが長丁場となり、新規の顧客が付きにくくなったので新鮮さを取り戻す」といった様々な理由から行われる。このため、キャラクターや専門用語などは同一のものを使うことが多い。


ただし、一部の作品にて「お祭り」的に全作品の同名キャラクターが一堂に会する展開も見られる。なお、ガンダムシリーズプリキュアシリーズのようにタイトルキャラクターを利用したシリーズ作品は、リブートと言われることが基本的にない。


海外ではかねてからこの手法が取られていて、日本でも近年は見られるようになった。混同されがちなリメイクは、同じ内容の作品を現在の技術で再度作り直すということにも使われる。一方、リブートは大半が「再始動」に用いられるものである。


リブートされた作品の例

特撮


アニメ


ゲーム

  • スターフォックス
    • スターフォックスゼロ』よりリブートを敢行。それまでの作品と繋がりはなく、声優も全て変更されている。
  • ソウルキャリバー
  • SIREN
    • 発売から約15年後にコミカライズ版兼リブート版にあたる漫画作品『SIREN ReBIRTH』が連載されている。
  • CoD:MW
    • 2007年発売の同名タイトル、CoD4:MWの設定を下地に、時代背景を2019年として物語を仕切りなおした。本作時点では旧作の前日譚を意識した内容であるが、シーズンストーリーや続編において、キャラクターの生死を含め旧シリーズとは大幅に異なる物語が展開された。

漫画

  • 寄生獣
    • 1995年に原作漫画の連載終了後、2014年から2015年にかけてキャラクターデザインや時代設定を現代風にアレンジしてアニメ化、二部作の実写映画『寄生獣』『寄生獣 完結編』が公開された。2018年からはスピンオフ漫画『寄生獣リバーシ』が連載されている。
  • GANTZ
    • 2013年に原作漫画の連載終了後、「再起動」として2016年にフル3DCG映画『GANTZ:O』が公開、スピンオフ漫画『GANTZ:G』の連載、2018年には舞台『GANTZ:L‐ACT&ACTION STAGE‐』が上演されるなどのメディアミックス展開が行われた。
  • 銀河鉄道999
    • 原作者である松本零士が手がけた「エターナル編」を含む、劇場版第二作「さようなら銀河鉄道999」直後の時系列に続く漫画として「アルティメットジャーニー」が2018年に連載開始。なお、同名の小説が2013年に出版されているが、こちらは映画版第三作「エターナルファンタジー」の続編であるので若干時系列が異なる。主に、主人公である星野鉄郎の容姿など、多くの点で松本零士版「エターナル編」およびその関連作品とは設定が異なることが特徴。

海外映画

  • ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ
    • 初代を除く全作品がリブートという形であり、現在に至るまで何度もリセットが行われている。ファンの間では、各映像作品を基準にシリーズを区分けする考えが主流。
  • バットマン
    • 1943年に実写化されて以降、リブートを繰り返している作品。1966年のテレビドラマシリーズの劇場版、原作コミックの雰囲気に合わせた1989年版の同名映画、再びコメディに回帰した90年代のシリーズを経て、近年では『ダークナイト・トリロジー』、『ザ・バットマン(2022年版)』など。特に『ダークナイト・トリロジー』はハリウッド映画にリブートの概念を一般化させたと言われ、これを機にリブート展開が行われる作品が増加した。
  • スーパーマン
    • 1948年に実写化されて以降リブート。アニメーションと組み合わせた白黒時代のシリーズ、1951年のテレビドラマに先駆けた劇場版、オリジナルと題した1978年から2006年までのシリーズ、原作コミックの設定に回帰した2013年以降のシリーズなど。
  • 猿の惑星
    • 1968年から1973年までのオリジナルシリーズ、リブートされ2011年から2017年にかけて公開された『創世記』『新世記』『聖戦記』と副題を冠した三部作。
  • マッドマックス
    • 1979年から1985年までのオリジナルシリーズ、リブートされ2015年に『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が公開された。
  • スタートレック
    • 1979年から2002年までのナンバリングされた作品と、「新スタートレック」の登場人物を含めたオリジナルシリーズ、リブートされ2009年から始まったシリーズに区別される。
  • ロボコップ
    • 1987年に公開され、2014年にリブートが行われた。ただし話の筋書きそのものはオリジナルのリメイクとなっている。しかし2018年に1987年版の続編の製作が決定するなどしている。
  • スパイダーマン(映画版)
    • 2002年以降の映画版がリブートとされている。初期の三部作の監督が降板したことで、新シリーズ『アメイジング・スパイダーマン』がスタートし、以降は一つのシリーズとなっている。なお、これ以前にテレビドラマ化された東映版スパイダーマンもあるが、これ自体が異質で、リブートと別件と言える側面もある。
  • パワーレンジャー

似て非なる件


  • 新サクラ大戦サクラ革命
    • キャラクターやシステムを一新し再始動した「サクラ大戦」のゲーム二作品。ニュースサイト等でサクラ大戦シリーズの「リブート」とされているが、意味合い的には「前作で一旦ピリオドをつけたうえでの新シリーズ始動」といったものであり、世界観自体は地続きであるため厳密にはリブートではない。

  • ウルトラマントリガーウルトラマンデッカー
    • 前者は「ウルトラマンティガ」、後者は「ウルトラマンダイナ」を題材にしている作品。「ティガ」「ダイナ」のストーリーやキャラクター、メカの要素をモチーフに構築された作品であり、世界観も異なることから同作のリブートと扱っているファンもいるが、あくまでもモチーフにしただけでの別のヒーローの作品であり「ティガ」「ダイナ」を仕切り直した作品ではない。


関連項目

リメイク リバイバル 再構築


リビルド ブート(起動)

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