「おれは革命軍の“サボ”…!!」
「“麦わらのルフィ”はおれの弟だ」
「エースの人生だ… 別にお前らを恨みやしないが 以後 ルフィのバックにはおれがついてる!!! 」
「よく覚えとけ……!!!」
「覚えとけ…ルフィがもしおれに助けを求めたら たとえ世界のどこにいても おれは立場を押して駆けつける!!」
「3人で盃を交わした おれ達には切っても切れねェ”絆”がある…!!!」
概要
モンキー・D・ドラゴンが総司令官を務める革命軍の参謀総長(組織のNO.2)。
また、白ひげ海賊団の2番隊隊長ポートガス・D・エース及び麦わらの一味の船長モンキー・D・ルフィとは義兄弟の関係である。
ある一件で長らく消息不明であったことから幼少期の彼を知る者からはすでに死亡したと思われていたが、現在はルフィの父・モンキー・D・ドラゴンが率いる革命軍の参謀総長を務めている。
周囲から革命軍のNo.2と呼ばれていることから、若くして実質的にドラゴンに次ぐ立場に上り詰めたサボの優秀さが窺える。
エースとは幼少期に離別した後、自身の記憶喪失も重なって再び顔を合わせることが出来なかったが、ルフィとは記憶を取り戻した状態でドレスローザにて再会。以後、物語に深く関わっていく。
プロフィール
本名 | サボ |
---|---|
異名 | 炎帝 |
年齢 | 22歳 |
身長 | 100cm(10歳時)→187cm |
懸賞金 | 6億200万ベリー→不明(世界会議終幕後) |
所属 | 革命軍参謀総長 |
所属船 | ヴィント・グランマ号 |
悪魔の実 | メラメラの実 (自然系) |
覇気 | 武装色、見聞色 |
武術 | 竜爪拳 |
出身地 | 東の海 ドーン島 ゴア王国 |
誕生日 | 3月20日 (さ(3)ぁ~ぶ(2)ぉ(0)~) |
星座 | うお座 |
血液型 | X型 |
好きな食べ物 | ラーメン |
嫌いな食べ物 | トリュフ |
趣味 | 一人旅 |
イメージ動物 | 鷹 |
家族 | アウトルック3世(父)、ディディット(母)、ステリー(義弟)、ポートガス・D・エース(義兄)、モンキー・D・ルフィ(義弟) |
初登場 | 単行本59巻 第583話『不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)』 |
WT100 | 10位(318,869票) |
CV | 古谷徹(エッグヘッド編初期まで)→入野自由(1116話より)、竹内順子 (幼少期) |
容姿
髪は金髪でゴーグル付のシルクハットや首に巻いたスカーフ、黒いコートと青色を主体とした服装をトレードマークとしており、少年の頃は短髪で欠けた歯も特徴的だった。
革命軍に入ってからは髪を伸ばしており、左目の辺りに火傷の傷痕が付いている。
傷跡を隠すように左寄りに前髪が伸びており、作者曰く、「勲章と呼べる傷ではない」とのこと。
人物
「エースルフィ…!!!おれ達は必ず海へ出よう!!この国を飛び出して自由になろう!!!」
東の海の辺境にあるゴア王国の貴族階級出身だったが、「壁の中の世界」で両親は立身出世に生きることしか知らずそれのみが「貴族・子供の幸せ」だと当たり前に思い押し付ける劣悪な家庭環境だったために家を飛び出す。
郊外のゴミ山『不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)』やコルボ山にて出会った義兄弟と共に幼少期を過ごした。
一度は両親に連れ戻されるもグレイ・ターミナルを見て見ぬふりしそこに住む人々を人扱いさえしない壁の中の人達に愛想をつかしたサボは、一人で海賊旗を掲げ海に出ようとしたところを来訪していた天竜人に船を沈められてしまう。
溺れていたところをドラゴンに救われるも、沈められた衝撃ですべての記憶を失ってしまう。
しかし、帰郷を拒んでまで革命軍について行ったことで心身共に成長し、自分の地位を確立させていく。そして、マリンフォード頂上戦争でのエースの訃報を知った際にすべての記憶を取り戻し、2年後にドレスローザでルフィと再会を果たした。
幼少の頃から仲間内には優しく、ルフィに対してもエースより甘く接していた。
またエースとルフィの仲裁に入ったり、頭に血が上ったエースを止めたりする冷静さも併せ持つ一方で、彼らに似た自由人ぶりも見られる。
例えば自分の用件だけ話して相手側の話を聞かずに通信を切ったり、立場をかなぐり捨てて感情だけで行動に出たり。その点でチームメイトのコアラやハックからはしばしば指摘を受けている。
記憶喪失だった影響で何もできずにエースを失った悲しみがトラウマになっており、そのせいで元々優しかったルフィへの態度は少々過保護に見えるほど甘くなっている。ルフィに助けを求められれば、それこそ自分の立場も捨てて駆けつける所存であると藤虎に語っている。
「──ほんじゃ…ルフィにゃ手ェ焼くだろうが… よろしく頼むよ!!」
敵対者に対しては普段の優しさはどこへやら、一転して恐ろしい表情と淡々とした態度で容赦なく攻撃を仕掛け、特に前述の理由からルフィに危害を加えようとする者は徹底的に叩き潰す。
しかし戦う理由を失ってもなお暴れるほど好戦的な性格ではなく、(ルフィが絡まなければ)引く時は素直に引き、相手にも過度な追撃はしない。
ちなみにどんな相手でも戦う際には一切手を抜かないのは、本人曰く「おれは“差別”はしねェ」かららしい。
戦闘能力
悪魔の実
「おれはいいけど……!! “火炎(エース)”が許さねェってよ!!」
悪魔の実 | メラメラの実 |
---|---|
分類 | 自然系 |
能力 |
|
弱点 |
|
先代の能力者であるエースが死亡した事で復活したメラメラの実を食べて体を火に変化させることができる能力者となった。
サボの実力の高さを示すがごとく、食べて即座にエースの得意技でもあった火拳を放つことを可能にしたり、藤虎と衝突して町一帯が一瞬で焼損してしまう程の破壊力を得ている。
しかしドレスローザではまだ能力者になったばかりなので完全な意味でコントロールできておらず、うっかり能力を暴発させたり、体を火に変えて攻撃を受け流せるのにわざわざ避ける動きをしてしまったりと隙もある。
これから慣れていくにつれてより強大な戦闘力を獲得する事だろう。
劇場版『STAMPEDE』では、炎を噴射して飛行する技を見せている。
基礎戦闘力
背中に身の丈ほどの長さの鉄パイプを差しており、戦闘の際にはこれを棒術のように振り回して白兵戦を行う。
これは幼少期の頃から培ってきた戦法で、その時点での戦闘力はエースに匹敵するほど高く、ルフィも加えた三人で大型の野生動物をも仕留めて食材にしていた。
ドレスローザにてメラメラの実の能力者となった事でこの鉄パイプに能力を合わせて行使する事もできるようになり、叩き付けた個所を発火させたり、鉄パイプそのものに炎を纏わせて振り回したりといった戦法も可能となっている。
劇場版『FILM GOLD』では、CP-0の人獣型となったロブ・ルッチとも渡り合った。
ドレスローザでは海軍本部大将の藤虎と互角に渡り合った技量を持っているが、藤虎も諸事情から全力を出さなかったことやサボもそれに勘付いていた描写もあり、お互いの本気は未知数。
覇気
武装色・見聞色の2色を17歳の時点ですでに体得しており、その力を武術に応用させる。
鉄パイプや後述の竜爪拳に武装色を纏わせて攻撃力を増大させたりしている。
竜爪拳
「物には必ず…『核』がある」
『VIVRECARD ~ONEPIECE図鑑~ STARTER SET vol.2』によると驚異的な握力を活かした技とのこと。
海兵相手にも 「この男…!指の力が異常だ!」 と言わしめるほど。
しかし本人は「爪だよ」と訂正している。
やはり爪らしい。
サボはこの武術を操り、鉄なども卵のように握りつぶす。物の急所を見抜く眼力もあり、核を突くことで技の威力を極限まで高める。
覇気と掛け合わせて繰り出す攻撃は凄まじい威力を誇るが、新たに獲得したメラメラの能力も組み合わせればその威力は一層増大され、ジーザス・バージェスの波動エルボーを正面から受け止め、更にはそのバージェスをも吹き飛ばすほどの強烈な一撃と化す。
ちなみにだが、この武術を使用する際に必ずと言っていいほど覇気と併用しているが、威力を高めるために使っているのか、そもそも「竜爪拳」が覇気ありきの武術なのかは現時点で不明。
技
- 竜の鉤爪
「おれの指は竜の爪!!!嵩取る権力を引き裂く為の“爪”!!!」
指を竜の爪のような形にし、武装色の覇気で強化した状態で対象に突き刺す。
- 竜の息吹
武装色の覇気で強化した両腕の拳を対象物に付け、その物の「核」を突いて内部から爆発させ、破壊する。
「エース!貰うぞお前の技…!!!」
火力を高めて巨大化させた炎の拳を放つ。
元々は先代の能力者であるエースの技で、それを引き継ぐ形で使用した。
劇場版『ONEPIECE STAMPEDE』では、アンが生み出したある人物の幻像と共に、数十km以上先にある水平線の遥か彼方まで続く特大火拳を放ち、ルフィ達の脱出経路として水上に巨大な炎上網を作り上げた。
- 「火炎」竜王(「かえん」りゅうおう)
「燃える竜爪拳…!!」
炎を纏った上で”竜の鉤爪”と同じ構えを取り、「爪(手)」を高速回転させて抉り込むように相手に掴みかかり、爆炎と共に吹き飛ばす。
その際に強烈な勢いで手首を回転させているが、「竜爪拳(生身)」の部分のみ残して腕全体を炎に形状変化させて技を放っている。
このように竜爪拳とメラメラの能力を融合させた、現在のサボ最大の技である。
劇場版『ONEPIECE STAMPEDE』でも使用し、この時は纏った炎が竜を想起させる形であり、0距離ではなく遠距離攻撃として発動していた。
- 陽炎
劇場版『ONEPIECE STAMPEDE』で初登場した技で、スモーカーに対して使用。
なので、本編では一度も披露していない。
こちらも先代の能力者であるエースの技である。
- 王手飛車(おうてびしゃ)
自身の能力で生み出した火を1点に集中、敵将(ネタバレ注意)目掛けて真っ直ぐに高速で走らせて浴びせる。元ネタは将棋で、相手の王将を取れる位置に自身の駒を移動させる「王手」と、盤面の縦横にどこまでも移動が効く駒「飛車」から。ちなみに、この飛車は相手の陣地に入ることでより移動範囲が広がった(斜め1マスずつ追加)成駒「龍(竜)王(りゅうおう)」になる。
過去
義兄弟との出会い
ゴア王国の貴族に子供として生まれたが、「高い壁に囲まれ、壁の外を見ようともしない世界」で親の都合で決められた人生を送ることに嫌気が差し、自由を求めて家出をし、「不確かな物の終着駅(グレイ・ターミナル)」で暮らすようになる。
海賊に憧れ、5歳の頃にエースと出会い、将来海賊船を手に入れる為に海賊貯金を始めるようになり、5年掛けて、チンピラや悪党から金品を奪ったり、宝物を探したりして、中間の森の隠し場所に保管した。
12年前、ブルージャム海賊団の金を奪ったため手下のポルシェーミにルフィを捕縛されてしまい、エースと共にルフィを救出してポルシェーミを倒すが、この一件で本格的にブルージャム海賊団から命を狙われることになり、山賊「ダダン一家」の所で住まわせてもらうことになる。その後、海賊になる為にエースやルフィとの共同生活を過ごす中で彼らと盃を交わし、義兄弟となる。
失踪〜革命軍へ
ある日、中心街に忍び込んだ際に父親に発見され、エースとルフィが父親に買収されたブルージャムに痛め付けられた事から止むを得ずに家に戻る。
その後、養子として引き取られた義弟のステリーからグレイ・ターミナルが焼き払われることを聞かされ、その事実を確認しようと高町の貴族達に話しかけるが、焼き払われる事を知りながら普段と変わらず平然としている貴族たちに恐怖すら感じ、この事実をエースとルフィに伝えようとグレイ・ターミナルの城壁まで駆けつけたところを兵士たちに止められてしまう。
放火を主導しているのが国や貴族だと知り、貴族に生まれたことを心底から恥じてその時に遭遇したモンキー・D・ドラゴンに自分の心情を打ち明けた。
ゴア王国で暮らし続けることで自身の人格を変えられてしまうことを恐れ、翌日海に出る決意を固め、単身で小舟に海賊旗を掲げて海へ出港するが、その矢先にゴア王国の視察に訪れた天竜人の船を知らずに横切ったために天竜人のジャルマック聖からの砲撃を受け、船を沈められて生死不明となる。
天竜人の式典の後にドラゴンによって救出されたが顔の左側に大きな火傷が残る程の重傷を負ったことが原因で記憶喪失となり、ルフィやエースと過ごした日々はおろか自分の名前すら忘れてしまう。それでも自分の持ち物に名前が書かれていたために身元が判明するが、両親の元に帰りたくない思いだけは残り、故郷に帰ることを拒否して自ら志願して革命軍に加わった(アニメでドラゴンに救出された後が描かれた737話は、作者監修のオリジナルシーンが追加された形で描かれた)。
活躍
第1部 サバイバルの海 超新星編
マリンフォード頂上戦争
時が経ち、革命軍No.2へと出世を遂げたが、マリンフォード頂上戦争終結後に火拳のエースが死んだと聞いた際になぜか胸騒ぎを覚える。
そして、エースの訃報が載った新聞を目にしたことで全ての記憶を取り戻す。
「死んだのは…どっかの知らねェ海賊じゃない…!」
「────取り除かれるべき海賊時代の…危険因子じゃない!!」
「エースはおれの兄弟だ!!!」
ルフィと同様にショックで倒れ、3日間高熱にうなされた末に目覚める。そして、エースに代わってルフィを守り抜くべく、エースの能力であるメラメラの実の発見と回収をドラゴンを通じて革命軍全体に通達した。
第2部 最後の海 新世界編
ドレスローザ編
部下のコアラやハックとドレスローザに侵入し、戦争を助長すると共に扇動するドレスローザの武器製造工場を破壊することを目的としているが、その際にコリーダコロシアムにて義弟であるルフィと涙ながらの再会を果たす。
再会後はルフィに代わり、ルーシーとしてメラメラの実をかけた闘技大会の決勝戦に参加し、ディアマンテやジーザス・バージェスなどと交戦していたが、シュガーが気絶して国中のおもちゃ達が一斉に元の姿に戻って大混乱に陥ると、本来の目的を達成するためにリングを破壊し、優勝する。
優勝後、景品であるメラメラの実を食べ、その能力で闘技場の地面を壊して地下交易港に侵入する。その後、ルフィ達がドフラミンゴと戦いを始めている事を知ると武器製造工場の件を差し置いて弟の加勢に動き出し、ルフィ達を捕らえようとする海軍本部大将“藤虎”率いる海軍の足止めを行った。
混乱の終盤、ルフィを狙うバージェスを倒し、終結後は疲れて眠るルフィを彼の仲間たちに任せ、迎えに来ていた革命軍メンバーと共に出国した。
バルティゴに帰還後、ドラゴンにルフィのことを多く語った後はメラメラの実の能力を更に使いこなすべく、鍛錬に励むが、帰還船に密航していたバージェスの手によって革命軍の本拠地がバルティゴにあることが黒ひげ海賊団に露呈してしまい、結果として長い間拠点にしていた島を捨てる選択をすることになる。
世界会議
- 開幕前
軍の本拠地をイワンコフが取り仕切るカマバッカ王国に移し終え、幹部総会に出席した後は軍隊長たちと共に聖地マリージョアでの天竜人への宣戦布告を目指す。
ビッグマム海賊団との抗争で"5番目の海の皇帝"と呼ばれるようになったルフィの活躍が載った新聞を見た際には顔がつるほどにやけていた。
赤い港到着後はかつての義弟であった現ゴア王国国王ステリーの護衛に扮してマリージョアに侵入する。パンゲア城の偵察を一通り済ませた後に(アニメ版の描写)神々の地へ移動すると、城の門前で同志であったバーソロミュー・くまが自我を失った状態で奴隷として天竜人に酷使される姿を目撃する。
その後しばらくモーリーの能力で作られた部屋で荒れていたが、カラスやリンドバーグとの会話で落ち着きを取り戻し、より一層の決意を固めた。
- 世界会議4日目
天竜人の象徴の破壊による「宣戦布告」、くま含む「天竜人の奴隷たちの解放」、そして「神々の地の食糧庫破壊」を果たすべく、軍隊長たちと共に動き出す。
神々の地で軍隊長たちが海軍大将藤虎及び緑牛と交戦する中、サボは奴隷たちを解放するため、首輪の鍵を探してパンゲア城内部を奔走。その最中に同じくくまの解放を目指すジュエリー・ボニーと遭遇し、利害の一致から手を組み、見事鍵を発見する。
鍵をカラスに託した後は、彼を通じて軍隊長の3人へくまを解放したらカマバッカ王国へ先に帰還するよう指示し、Dr.ベガパンクにくまのことを聞き出すべくエッグヘッドへ向かうボニーをパンゲア城の外へ送り出す。
自身は再び城内に潜り込み、護衛兵が話していた「見た者が消される謎の部屋」について確かめようと虚の玉座の間へと向かう。
部屋に辿り着いたサボは、アラバスタ王国国王ネフェルタリ・コブラが五老星及び本来存在してはならない「世界の王」に包囲されている状況を目の当たりにする。
コブラが800年前のアラバスタの女王ネフェルタリ・リリィの本名を口にし、「世界の王」たちに殺されそうになると、コブラを救うべくその場に乱入。能力で「世界の王」及び五老星を仕留めようとしたが、動物系らしき能力で変身した彼らには炎の攻撃が一切通らず、そのまま取り囲まれてしまう。
「あわよくばここで全員刺したかったが……まさか世界のてっぺんに地獄があるとは」
「世界の王」と五老星の討伐を諦めたサボは重症を負ったコブラを担いで逃走を図るが、「世界の王」の不意打ちを受けてコブラが転落し、サボも無視できないダメージを負ってしまう。
そして、もはや自分が生きて帰る道はないと悟ったコブラから、ルフィとビビに「我々も"D"である」という伝言と、800年前のリリィの手紙の内容を託され、苦渋の思いでその場から逃げ切った。
- 閉幕後
世界会議閉幕後は、ルルシア王国の船に潜伏して赤い港から脱出する。
王国に到着すると、世界会議前にベロ・ベティたちに救われていたモーダたち一般市民が革命を起こす場に居合わせ、国王セキと王女コマネが捕縛された後、自身は英雄として歓迎される。
その際に世界経済新聞を読んだことで、自分がコブラ王殺害の犯人として扱われ、「炎帝」という称号を与えられたことを知る。
その後、革命軍に入隊することを希望した一部の市民たちを船に乗せて出国。国からある程度離れると、カマバッカ王国にいるドラゴンたちにコブラ王殺害の真相及び「世界の王」の存在、そして現在の状況を伝えるべく間接通信を行って連絡を入れる。しかし、報告の最中に突如として上空に現れた謎の物体によってルルシア王国が消滅するのを目の当たりにし、その影響で間接通信も切れてしまったため、ドラゴンたちに「世界の王」について伝えることは出来なかった。
エッグヘッド編
ルルシア王国消滅から5日後、カマバッカ王国に帰還したサボは、ドラゴンとイワンコフに世界会議で起きた一連の出来事を報告。その際、「炎帝」という自分の称号については「革命の炎がそれで燃え上がるなら」と、例え周囲からコブラ王殺害という汚名のレッテルを貼られようが受け入れる姿勢を見せた。ただアニメではスクープ記事を見て苦しそうな表情と手が震える描写があり、自分が守ろうとした人の死をも革命の為と完全に割り切れる訳ではない模様。
劇場版での活躍
劇場版『ONE PIECE FILM GOLD』
世界経済に影響を与えるギルド・テゾーロの監視のためにコアラと共にグラン・テゾーロ近海まで船を寄せる。その際、コアラからルフィがグラン・テゾーロにいることを知らされた。
終盤では任務のためと海軍艦隊に民間人を巻き込む砲撃を指示していたCP-0のロブ・ルッチの前に砲撃を阻止すると共に現れ、交戦。しかしルフィがテゾーロを撃破したことでルッチはテゾーロを拘束するために戦闘を終了。
テゾーロに捕らわれていた革命軍レイズ・マックスと共にサボは革命軍の船へ戻った。
劇場版『ONEPIECE STAMPEDE』
革命軍の一員として登場。
戦争を扇動する“最悪の戦争仕掛け人”ブエナ・フェスタを危険視しており、彼をとらえるためにデルタ島へ潜入。
ダグラス・バレットとフェスタによる全世界への挑戦の場に居合わせる。
地下洞窟のフェスタのアジトでデルタ島付近の海図を探していたロビンを落盤から救う。
その後、勝算もないままたった一人でダグラス・バレットを止めるという無謀な戦いに挑もうとするスモーカーをとりあえず足止め。スモーカーと互角の空中戦を繰り広げる。
その場にトラファルガー・ローやボア・ハンコックらが集まり、ローの提案でバレットを倒す連合チームにも積極的に参加。
クロコダイルとローの連携で脆くなったバレットの鉄の体からスモーカーと共に右腕をそいだり、連合チーム一丸となってバレットの肉体を破壊するなど貢献した。
海賊万博の黒幕ブエナ・フェスタを革命軍として撃破&捕縛するといった活躍も見せた。
また脱出の際、麦わらの一味や最悪の世代が海軍大将である黄猿に狙われた時には歌姫アンによる協力のもと生み出されたある人物の幻影と共に彼らを救っている。
「────またな…ルフィ!!!」
関連イラスト
少年期(10歳)
現在(22歳)
余談
- 声優
青年となったサボ役のオーディションは原作者の尾田栄一郎も関わる形で行われたが、古谷徹氏は直前に別の収録があったことで喉がやや潰れていた状態で挑み、収録テープで声だけを聴いた尾田氏直々の指名で決まった。このオーディションを再現するために初収録では敢えて酒やけした喉で挑んだという。今後も酒やけで挑もうかと聞いたときには流石に止められたようだが。なお古谷徹氏は以前ローグタウン編でアニメオリジナルキャラクターであるダディ・マスターソン役も担当していた。
今までの自身の役のイメージに囚われない新たな道を切り開けたキャラだったこともあってか古谷氏にとってもお気に入りのキャラのようで、今まで自身の演じた中で好きなキャラとして、安室透、春日恭介と並びサボを挙げている。
しかし、2024年5月に報じられた不祥事(詳細は本人の記事を参照)の影響により、上記の安室と合わせて同年6月22日付で降板することが報じられた。
2024年8月、ONEPIECE公式Xにて第1116話『取りに行こうぜ!バギーの大宣言』にサボが登場するという報告と併せ、入野自由氏が後任を務めることを発表した。なお入野氏はアニメオリジナルストーリー「アイスハンター編」にて担当したフェニックス海賊団船員・ジロー役以来17年ぶりの登板となる。
ちなみに、入野氏はルフィ役の田中真弓女史、エース役の古川登志夫氏とは『ドラゴンボール超スーパーヒーロー』以来の共演となる。
なお、革命軍の同僚であるイワンコフとは「初代担当声優が不祥事で降板」というありがたくない共通点が出来てしまうこととなった(先方はただのうっかりが原因なのでむしろ同情に値する話なのだが)。
- ラーメン
彼の好物に幼少時代においてルフィ・エースの二人と共に食い逃げしたラーメンがあるが、ファンの間ではこのシーンに併せて幼少の彼役に竹内順子氏をアサインしたのではないかという声がある。
- 父親
父親の名前が「アウトルック3世」であるため、サボという名前はミドルネームの可能性がある。
サボ本人は両親と絶縁している為、「アウトルック4世」を名乗る事は永遠にないと思われる。
- 幼少期の夢
当時は広い世界を見てそれを伝える本を書くという夢を抱いており、そのためにもっと強くなって海賊になろうとしていた(貴族の男は18歳で本当の貴族と呼ばれるようになる事から、17歳で国を出るつもりでいた。後にこれを継いで、エースとルフィは17歳で旅立った)。
海賊旗はSの文字に×マーク(このマークは、後にエースが左腕の刺青に取り入れている)。
- 生存説・成長後
生存は示唆されていたものの頂上戦争後からドレスローザ編での再登場までかなりの時間を要していたため、pixivでは読者が想像した青年サボのイラストも少なくない(大抵髪が短く傷跡が無い)。
その想像の一助になったのが成長したサボの姿が出てくる第596話の扉絵。ルフィ・エースと共に登場したその時のサボは帽子で目が隠れており、服装や容姿も子供の頃に近いものだった。ルフィの胸元に傷跡がないことから、2年前のものだと思われる。
関連タグ
ASL(盃兄弟) モンキー・D・ルフィ ポートガス・D・エース
革命軍
コアラ ハック バーソロミュー・くま エンポリオ・イワンコフ イナズマ ベロ・ベティ モーリー リンドバーグ カラス