うら若き事務のねーちゃんが、
食欲(リビドー)がままに
がっつりこってり山盛りイクだけの・・・
意識底辺系(だらしねー)マンガです♡ (第2話アオリ文より)
概要
ヤングアニマルWebで2024年5月9日から連載が開始されたグルメ漫画。…グルメ漫画…?
ドカ食いに喜びを覚える21歳の営業事務OLであるもちづきさんこと望月美琴が繰り広げるグルメ漫画…のはずなのだが、作中で彼女の摂る食事の内容たるや
- スーツケースのような巨大弁当箱に詰め込んだ巨大な鶏肉の照り焼き弁当(下味に濃縮タイプのめんつゆ500mlボトル半分使用。曰く「血液が塩水になりそう」な味の濃さ)に、マヨネーズをかけて食べる。
- 深夜の残業時、家まで我慢出来ずに職場の給湯室で2倍サイズのカップ焼きそば(+マヨネーズ)を2個作り(この際、黒烏龍茶を用意し「これでカロリーを相殺」と言っている)、食べる。
- 空腹から瞳孔の開いた殺気立った表情でマッハで帰宅するなり、「どこのご家庭にもある10合炊き炊飯器」を使って4合分のケチャップライスを炊き、その最中に入浴するも、炊飯終了の音と共に「服なんか着てられるか」とタオル一枚の姿でダッシュ。そしてオムレツ(少なくとも卵6個使用)を乗せた巨大オムライスを作り食べる(しかし完食ならず)。
- 翌日の健康診断に備えるため夜9時以降の固形物の絶食に努めるが辛すぎて暴走、水と麦茶を皿の上で混ぜ実質カレーライスと思い込ませて飲むなどの涙ぐましい忍耐の末、健康診断は完遂するものの、反動でカレーチェーン店CURRY RICE Soco日番屋にて、揚げ物各種+温玉6個トッピングカレー(3000kcal超)を完食する。
- 真夜中の会社の中で空腹をガマンしているとどこからか食事のイメージが沸き、ドサクサにコンビニのイメージまで流れ込んだ末、そのまま直行。『「ある」のがいけない!!!「ある」のがいけない!!!!』と叫びながら次々とカゴの中におにぎりや弁当を放りこんでいき結局買い食い(しかし倉橋と一緒に仕事をすることになったためこっそり食う羽目に)。
- 健康診断の結果が芳しくなかったため、食事改善のためダイエットサポートアプリをインストールするものの、食事のカロリー管理に耐えられなくなり(アプリのキャラに洗脳されかける幻聴が聞こえてくる始末)アプリをアンインストールした直後に独自計算を始め、唐揚げをドカ盛りしカロリー1/2のカロリーハーフマヨネーズを大量にかけた唐揚げ丼を低カロリーだと言い張りながら食べる。
- キラキラ充実した日曜日を過ごすために外出するも、外でもスイーツ屋やラーメン屋や映画館やカフェでドカ食いし、満腹状態で帰宅してから平日用の作り置きのおかずを作るもののその場で全て食べ尽くしてしまい、日曜全ての出来事を食べる事で上書きしてしまった事を一人で憤慨しつつその後就寝。翌朝月曜7時30分を「日曜31時30分」と言い張り、喫茶店でサンドイッチやトースト等パン類をドカ食いし「朝ドカ」で締めくくる。
- 実家から遥々やって来た妹の実咲に対し「都会暮らしのオシャレなお姉さん」を装うために、会う前に超特盛り牛丼を食べて来て「これで半日持つ」と思っていたもののすぐに空腹になり、その後は外食する機会も失い、実咲を自宅に迎え入れてから隠れ食いしようとするも日頃の自身のドカ食いのせいで冷蔵庫の中は空だったため、夜に実咲とゾンビ映画を観ている最中に空腹の限界が来て、こっそり抜け出し台所で乾燥パスタを茹でずに調味料を付けて食べようとしていた所を実咲に見つかってしまうが、その姿がゾンビそのものだったため、実咲を言いくるめてナポリタンとハンバーグと炒飯をドカ盛りした巨大トルコライスを作り2人で仲良く食べる。
…など、食欲の赴くまま暴食を重ねているシロモノで、その際満腹と高血糖で酩酊する事(早い話が血糖値スパイク)を「至る」と呼び、喜びとしている。
そのパワーワードの数々や心理描写の解像度、生活習慣病などの病気の心配を通り越して死を連想させるスリリングな作風から「ホラー漫画」「精神疾患」「依存症」「イビルジョーの擬人化」「『ヤニねこ』『地元最高!』『連ちゃんパパ』と同じジャンル」などと言われ、サイトが一時的にサーバーダウンを起こしたり、X(旧Twitter)でトレンド入りするなど話題を呼んだ。
また、日常と地続きでありながら悍ましさすら滲む描写が現実のドカ食い気絶部にとっては自己を客観視する鏡として作用しているようで、今まで自覚しても周囲に言われてもドカ食いをやめられなかった者達が食習慣を改めるきっかけになっているという報告がSNSに次々と寄せられている。
『animate Times』で行われたインタビューでは、作者であるまるよのかもめ氏が実際に影響を受けた作品として伊藤潤二作品や「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」、「ダウンタウンのごっつええ感じ」の松本人志のコント等を挙げている。
当初は隔月刊連載の予定だったが、あまりの反響に緊急編集会議が行われた結果、早くも第3話(2024年6月10日掲載分)から月刊連載化が決定した。
2024年5月に連載が開始され、まだ連載5話目であり単行本未刊行だった時点で『次にくるマンガ大賞2024』のWebマンガ部門にノミネートされ、同年08月28日の結果発表ではWebマンガ部門第8位&冷凍食品はニチレイ賞のW受賞をした。
その後、同年10月29日に単行本1巻が発売される事が発表され、各書店やショップでは特典付き限定版が用意されたり、オリジナルグッズが当たる漫福ガチャの同日開催が発表されたり、LINEスタンプが発売されたりと盛り上がる中、単行本の予約が殺到したため発売前重版という異例の事態となった。
そして、単行本発売日と同日に「後日、コラボカフェが開催予定」である事が発表された(2025年1月16日~2月11日開催の予定)。これには早速「常人が食べられる量にして欲しい」「シェア出来るのなら」「タッパー持参したい」「死人が出る」という意見や「ちゃんと完食するから中途半端に再現するのはやめて欲しい」という意見なども出ている。
要注意事項
言わずもがなの話だが、作品のレシピを真似るだけならともかく、これらの主人公の真似をして暴飲暴食するのはマジで命の危険に関わるのでやめてください。こんなドカ食いを早々真似できる人間はまずいないと思われるが、それでも万が一にでも真似した場合の健康被害はドカ食いした本人の責任になるので、マジで真似しないで(もちづきさんが話題になった際は、X等SNS上では医療関係者が実際に注意喚起したり、注意を通り越して激おこしている人もいた)。これから派生したネタとして「ドカ食いに警鐘を鳴らす医療漫画」なんて言われることも。
公式もそれを見越してか、毎回冒頭で「1日の推奨摂取カロリーは、男性は2200±200kcal程、活動量の少ない女性は1400~2000kcal程とされている」と表記されている。
上記で軽く触れられている血糖値スパイクとは、食後に急激に血糖値が上昇・下降する現象であり、症状や健康被害は以下のものがあるとされる。
症状1・眠気・だるさ
急な血糖上昇に対応して過剰に分泌されたインスリンにより、「眠気」や「だるさ」が引き起こされる。この症状が出ると糖尿病の疑いがある。
症状2・頭痛
食後血糖値と関連する頭痛には二種類あると言われている。一つ目は低血糖から引き起こされる頭痛。二つ目は血糖値スパイクによる慢性的な動脈硬化により引き起こされる頭痛。ちなみにもちづきさんも第3話でカレーを食べてる最中に頭痛が起きているらしきシーンがある。
症状3・気絶
過剰に分泌されたインスリンによって血糖値が急降下し、低血糖状態に陥ることがある。低血糖状態では意識が朦朧とし、時には気絶する。特に糖尿病患者とっては、過剰なインスリンの効果による低血糖は注意が必要であり、適切な管理が求められる。
健康被害1・動脈硬化
血管から弾力性が失われ、硬くなった状態。狭心症の原因となり、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こす要因。
健康被害2・糖尿病
インスリンが十分に働かず、血液中を流れるブドウ糖が増えてしまう病気。特に生活習慣が原因で起こるものは、2型糖尿病と呼ばれる。
繰り返しますが、どんなにもちづきさんが好きでも、もちづきさんの真似は絶対にしないでください。
フィクションの世界の住人であるもちづきさんですら命の危機を感じているドカ喰いを、現実世界の我々が行えばどういう結果を招くか、よく考えようね?
なお、第5話に登場したダイエットサポートアプリはどう見ても、食生活記録・改善アプリであるあすけんをモデルとしており、第5話作中で独自の理論でカロリー計算を始めたもちづきさんが『カロリー1/2理論』という『カロリー1/2であるカロリーハーフマヨネーズをかけると「カロリーに1/2を×(かける)」ので、かければかけるほどカロリーが減ってく』というトンデモ理論を唱えた結果、あすけんX公式アカウントが反応し、5話のリンクをリポストしつつ「カロリー1/2理論・・・?!」と呟きながら、青ざめた表情をした未来さんのイラスト付きのポストが投稿された。→該当ポスト
登場人物
- もちづきさん(望月美琴)
主人公のOL(21歳)。概要欄の記述どおり、常人の約四倍の食欲を持つ大食漢であり、普段は温厚な性格だが空腹が我慢の限度を超えると飢えた狼のようになる。健気で明るい働き者で、男女問わず好かれる人柄をしている。
見た目は少し太ましいグラマー美人だが、普段の狂った食生活を考えれば奇跡のボディと言えよう………と思われていたが、健康診断の結果一年で6.1kg太っていた事が発覚し、現在の身長は153.4cm、体重は59.3Kg。BMIは「肥満(1度)」に値する。これにはもちづきさんも危機を感じたのかジョギングや食事改善を始めた(そして挫折)。
実家にいた頃はドカ食いをしていなかった(もしくはバレていなかった)模様。
もちづきさんの危なっかしい所は食事の内容が「とにかく味が濃くて高炭水化物で高カロリー」という点に尽きる。彼女自身気にはしており、常識的な量の健康な食事にしようと頑張っているのだが、それでは彼女の荒ぶる胃袋を鎮めることは叶わず、結局血糖値スパイクな食生活に戻ってしまうのである。
真面目な話をすれば、こんな食生活を続ければ高血圧・心筋梗塞・糖尿病・肥満症・動脈硬化・脳梗塞といった死に至る病は避けられない。彼女のドカ食いには死の匂いが漂っているのである…
- 倉橋達也
もちづきさんの先輩にあたる営業マン(25歳)。何かと無理しがちなもちづきさんをサポートしてくれるいい人だが、彼女のドカ食いに対しては常人からズレているとは思いつつもあまり危機感を抱いておらず、むしろ彼女が食事量を節制して空腹を我慢していることを心配するなど、若干ズレている。おそらく、某戦闘民族のようなもちづきさんの食いっぷりを日常的に見続けたせいで感覚が麻痺しているのだと思われる。
職場のブラックな環境(しかも原因は主に取引先のせい、かつ職場内は善人揃いのため抜けるに抜けられないという詰んでる環境)に不安と鬱屈を募らせており、そんな中でも手軽に燃料になる エナドリや栄養補助食品やコンビニ飯を主食にしているという、もちづきさんとは別ベクトルでの不健康の極みを実践している。
もちづきさんの先輩OL(24歳)。健康診断の結果が芳しくなかったもちづきさんのために、ジョギングに付き合ってくれた。ただしこちらは重度の酒カスであり、ジョギングに付き合ったのは自身の肝臓の数値が悪かったためでもある。それにもかかわらず、お酒を控えたという晩ご飯の画像にはビッグ○ンの原液にウコン飲料を1:1で混ぜたものが写っており、「肝臓を壊す酒と修復するウコン これでプラマイゼロ!」と言い放つほどの重症っぷりである。
- 望月実咲
もちづきさんの実妹。専門学生(18歳)。もちづきさんに似たおっとりとした見た目と雰囲気だが、ホラー映画やゾンビ映画が大好き。もちづきさんのドカ食い癖は知らなかったようだが、ゾンビ等に例えればもちづきさんのドカ食い等の異常行動もすぐ許容出来る模様。もちづきさんに比べ食欲はいたって普通だが辛い物が大好きな様で、ガロンボトルの巨大タバスコを持ち歩いている(もちづきさんとトルコライスを食べた際に、ガロンサイズのボトルの1/3程を使用したと思われる)。
各話の食べた物と摂取カロリー
- 第1話
- 鶏もも肉の照り焼き弁当 1775kcal
- コンビニのクソデカもも水 210kcal
- 2倍サイズカップ焼きそば+マヨネーズ✕2個 2760kcal
- 本日の総摂取カロリー 4745kcal
- 第2話
- 量控えめ弁当 590kcal
- 簡易オムライス(4合分) 3478kcal ※完食は出来なかった。
- 本日の総摂取カロリー 2954kcal
- 第3話
- 同僚や上司からもらったお土産お菓子 325kcal
- 水道水と麦茶のフルコース 0kcal
- 揚げ物各種+温玉6個トッピングカレー 3702kcal
- 本日の総摂取カロリー 不明
- 第4話
- マヨ系おにぎり 142kcal
- パスタサラダ 316kcal
- 梨水 180kcal
- コンビニ食材寄せ集めお好み焼き 2180kcal
- ゼロ・コーラ 0kcal
- 本日の総摂取カロリー 3823kcal
- 第5話
- 本日の総摂取カロリー 5786kcal
- 第6話
- エナジー系スポドリ 240kcal
- アップルパイ 314kcal
- 家系ラーメン大盛り+ライス 1650kcal
- キャラメルポップコーンLLサイズ 1950kcal
- ピザトースト&ドリンク 517kcal
- 平日の為の作り置き(キノコの炒めもの、ナスとピーマンの炒めもの、ニンジンと蓮根のきんぴら、ミニトマトのマリネ) 330kcal
- サンド&トーストの群れ+ドリンク 2960kcal
- トースト&ロールパン 807kcal
- 本日の総摂取カロリー 8773kcal
- 第7話
- 牛丼超特盛り生卵付き 1216kcal
- ソイラテ 126kcal
- トルコライス(2人前) 5422kcal ※実咲と2人で食べた。
- 本日の総摂取カロリー 5115kcal
- 次にくるマンガ大賞2024「冷凍食品はニチレイ賞」受賞記念トクベツ編
- ニチレイ焼おにぎり10個入×3 2100kcal
- 溶き卵 不明
- ニチレイ特から 不明(100g当たり194kcal)
- 残ったカップ麺の汁 不明
- ニチレイ今川焼(あずきあん) 不明(一個当たり184kcal)
- 本日の総摂取カロリー 3287kcal
- 単行本1巻描き下ろし
- 二郎系ラーメン(ヤサイマシマシアブラマシマシニンニクカラメカタメ麺増し530g) 2672kcal
- 本日の総摂取カロリー 不明
※作中で表記される「本日の総摂取カロリー」は作中で登場した食事のカロリーの合計値と必ずしも一致しないが、これは作中外での食事のカロリーも含まれるためと思われる。また「本日の総摂取カロリー」が表記されない場合もある(第3話のように作中で複数日数経過している場合など)。
関連作品
グルメ漫画
もちづきさんの作者である「まるよのかもめ」氏は本作の連載前からXにおいていくつかの短編漫画を掲載しているが、2022年1月21日に掲載された「グルメ漫画」とだけ称した4ページの漫画が、もちづきさんの連載後に話題を読んだ。
- 内容
片隅に酒缶が多数転がった部屋、目をガン開きにしながら寝転がるパジャマ姿の女性(※本作では性別が明らかにされていないが、あくまで身体的特徴による)。恐ろしげなうめき声をあげながら闇雲に酒を探し、発見するやがっつくように飲み干す。次は唐突につまみを欲しがるが、固形物は体が受け付けないのか嘔吐してしまう。
冷蔵庫を閉じてフラフラと部屋内を彷徨うと、整理されていない机には昨日食べたカップ麺が。容器に入ったままの汁をそのまま飲むも何故か味がしない。腹が立ったのかついでに己の人生を呪いながら徐に取り出したアジシオと一味唐辛子を汁にぶっかけ、その様を(唐辛子の赤に染まった汁から連想してか)「桜田門外の変」と呼称しそのまま飲みだす。
ようやく味が気に入ったのか、時折どこか極まったような顔をしながら酒と汁を交互に飲む女性。最後に不気味な顔をこちらに向けながら作品はフェードアウトする。
- 論評
本作はもちづきさん連載の2年前に掲載されていたものであるが、アルコール依存症である可能性が非常に高い女性の描写や、昨日食べたままのカップ麺の汁を気にもせず飲みだすなど衛生面で見ても眉を顰める内容となっており、内容の余りの陰惨さに「(もちづきさんの)原液」「もちづきさんは商業誌用にマイルドになっていた」等と評される作品である。
また、部屋に転がっていた酒缶が残らずキリンの「本搾り」となっていることに着目する読者もおり、曰く「普通狙って描いてたらストゼロとかトップバリュのストロングとかにする」「あれは、酒の味は好きじゃないけどジュースの味でアルコールが取れる、酒嫌いのアル中の酒です」との分析が成されており、
このことから主人公の女性は「アルコール依存症の可能性が高いが本来酒の味は苦手であり、その酩酊感のみを追い求めるタイプ」では無いかと考察されている。
なお、こうしたリアル過ぎる描写から作者の実体験なのではないかと心配の声も上がっているが、作者曰く「現在禁酒中」とのこと。
野原ひろし_昼メシの流儀
「『至る』と思います」
「ははっ、そいつぁ楽しいねぇ、テーマパークに来たみたいだぜ」
もちづきさん自身はおっとりした性格とむっちりした体型故にそうは感じさせないのだが、いざ食が絡んだとたん鬼気迫る表情へと変貌する。そのグルメマンガとは思えない異様な画面に読者からは「ギャップ萌えを通り越して命の危機を感じる」とさえ言わしめた。そういった作風から「グルメマンガの皮を被ったホラーマンガ」と評されるにまで至る。
他方、『野原ひろし_昼メシの流儀』と比較や対比させながら語られる機会が増えてきた。
ご存知クレヨンしんちゃんの野原ひろしを主役に置いたスピンオフ作品だが、作画の違いや言動の食い違いから連載初期はけっこうな批判にもさらされた。が、連載を重ねるにつれて独特の味と風味が増してきて「テーマパークに来たみたいだぜ」「ナポリタンにピラフ…こりゃまた懐かしいな」などの名言を残すようになった。
同時に、原作とは離れていくひろしの画風や淡々とし過ぎた素っ気ないやりとりなどから、作中のひろしを「サイコパス」「歴戦の仕事人(含み)」「コードネームを食べ物で呼び合う闇の組織の一員」などと言った意見が出てきて、いつしか「グルメマンガの皮を被ったスパイアクション」として扱うネタが増えてきた。
ここでもちづきさんと化学反応が起きてしまい
「新人故に本能の赴くまま手当たり次第になんでもかんでも手にかけるパワータイプ、ドカ食いのもちづき」と「古株故にプライベートと仕事は割り切りドライに対応つつやるときはしっかり手順に従う頭脳派&ロマン派、流儀のひろし」
という謎の構図が出来てしまった…
週末やらかし飯
もちづきさんと同時期にコミックDAYSで連載が開始されたグルメ漫画作品。この漫画の主人公である空子も重度のドカ食いをやらかしており、読者達の間ではどちらの主人公が先に死ぬかと話題にされている。
しかしながら『週末やらかし飯』は家の外では基本的にドカ食いはしない。一度外食でもドカ食いをしたが、それはドカ食いを打ち明けてある知人との会食という後ろめたさのないもの。そしてもちづきさん同様、会社でお弁当を持参してはいるが見る限りいたって普通の量(ただしそっちはやらかした後の残り物メインという違いがあるが。)。
「週末やらかし飯」はタイトルの通り毎日ではなく週に1回(もしくは2回)ほどのドカ食いなため、もちづきさんに比べればこっちの方が危険性が低いうえに方向性が真逆(会社で溜まったストレス発散のためのドカ食いで、それを家の中で完結させている。そしてその後は運動などをして当然(?)健康には気を付けている)である。食事シーンも食べている瞬間の幸せを描いた王道な描写が多い。
自身を含め周囲の人間も不健康だらけなもちづきさんとは対照的に、空子は周囲の人間にも恵まれており陽キャ寄りなので「やらかし飯は光のドカ食い(もしくは陽のドカ食い)」と呼ばれつつある。
負けヒロインが多すぎる!
ほぼ同時期の2024年7月にテレビアニメが放送、ヒロインの1人である八奈見杏菜の摂取カロリーがカウントされる共通点を持つ作品。
全12話で総摂取カロリー数は85818kcal(5話では46145kcal(⁉︎)ただし、5話では2週間経過しているので1日当たりでの摂取カロリーはもちづきさんの方が勝っている。)の記録を叩き出している。
関連イラスト
関連動画
漫画飯を再現料理するYouTubeチャンネル『ズボラの漫画飯再現料理』で第2話登場の「簡易オムライス」が再現された。その後ももちづきさん作中の食べ物各種を再現している。
関連タグ
今酒ハクノ…酒クズ系バーチャルYouTuber。本作を読んだ読者数人がもちづきさんの暴食っぷりに対し「酒飲んでない今酒ハクノで草」と感想を述べている事にハクノ本人が反応し、作中レシピ再現等の動画を公開している。また(初出は不明だが)「至リアン」という新語を使用している。なお、原作者のまるよのかもめ氏は元々ハクノのファンだったようで、X上でもやり取りをしている。
ファリン・トーデン(ダンジョン飯)…もちづきさんと容姿が似ているので未アニメ化部分でのあるシーンがドカ食いと呼ばれることとなった。