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蛇遣い座(プリキュア)の編集履歴

2020-11-26 22:29:47 バージョン

蛇遣い座(プリキュア)

へびつかいざ

蛇遣い座とは、アニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』に登場する敵キャラクターである。

「我は蛇遣い座のプリンセス…… かつてはそう呼ばれていた」

CV:園崎未恵


概要

ノットレイダーの支配者・ダークネストの鎧と仮面の下に隠されていた真の姿。本作における最大の敵にしてラスボス。

天鵞絨色の長髪と刈安色の瞳を持つ女性で、毒蛇を模した飾り、紺桔梗色の衣服を身に纏っているのが特徴。12星座のスタープリンセスと同様に瞳には星が入っている。


蛇遣い座のプリンセスの本当の目的は、不完全なこの宇宙を無に帰す事である。

しかし、ダークネスト時はその目的をノットレイダーの構成員にも隠しており、宇宙征服を目的に掲げていた。

組織のメンバーは様々な理由で居場所を奪われたアウトサイダー達であり、自分達を虐げた者達を見返す為に、この宇宙を征服してやろうと言う暗い情熱に燃えている。

蛇遣い座のプリンセスは内心では、配下であるノットレイダー達を「宇宙から見捨てられた日陰者」として徹底的に蔑視しており、彼らが夢見る宇宙征服も「叶わぬ目論み」と嘲笑っている。

この事から分かるように、蛇遣い座のプリンセスは「冷血な蛇」を体現する、非常に冷酷かつ残忍な性格である。

何より最悪なのは、ガルオウガの故郷を滅ぼしておきながら、その事実を隠して彼に救いの手を差しのべる善意の人物を演じた事であり、これでガルオウガに絶対的な忠誠心を植え付け自らの腹心にする事に成功している。

へびつかい座さん13番目


裏切り者のプリンセス

かつては13組目のスタープリンセスふたご座が2人いるので、人数で言えば14人目)であり、そのプリンセス達の一員として、星空界の聖域「スターパレス」に在籍していた。

他のプリンセス達と共にこの宇宙を創造したが、彼女達はその際に自分達の力の半分を、宇宙に生まれて来る者全てにイマジネーションとして与え、彼等の想像力が創る宇宙の未来を見守ることを提案する。

この考えに対し、蛇遣い座のプリンセスはただ1人異議を唱えた。

それは「歪んだイマジネーションを持った者達が現れ、その影響で自分達の創った宇宙の秩序が失われ、堕落に満ちる」事を恐れての判断だった。

だが、他のプリンセス達は「正しい心を持った者のイマジネーションが、歪みを正してくれる」として、誰も彼女の意見を聞き入れなかった。

それによって蛇遣い座のプリンセスは叛旗を翻すが、多勢に無勢で返り討ちに遭い、スターパレスを追われてしまう。


スターパレスを追われた蛇遣い座のプリンセスは、自らの創造した闇の中で眠りに就き、傷付いた自身の身体と力を回復させるが、その間に自分達が創造した宇宙は自身が危惧した通り、憤り・悲しみ・妬みなどの歪んだイマジネーションが蔓延し、秩序を失いつつある状況にあった。

この状況を受けて蛇遣い座のプリンセスは、今の宇宙を失敗作と判断し、新しい宇宙を作り替えるべく、現在の宇宙を消し去ろうと目論む。

その計画の手始めとして、自らが創造した闇の一部をブラックホールとして宇宙の各所に現出させ、星を飲む事で力を蓄えていった。ガルオウガの故郷が滅んだ原因もこの為である。

時が経ち、ある程度まで力が溜まったところで、素性を隠して「ダークネスト」と名乗り、ガルオウガが率いる難民達のコミュニティに接触。そこに集っていた「歪んだイマジネーションを持つ者達」に宇宙征服の野望を植え付ける事で「ノットレイダー」と言う組織を結成させた。

そして、自身の真の目的である宇宙消滅計画は誰1人にも悟られぬまま、ノットレイダーを手駒として操り利用し続けたのである。


宇宙の調和と平和を護る12星座のスタープリンセスからすれば、蛇遣い座のプリンセスは許されざる裏切り者である。しかし、12星座のプリンセスと敵対するノットレイダーから見ても実は裏切り者である。蛇遣い座のプリンセスはノットレイダーにこの宇宙を支配させるつもりなど全くないのだから。

「蛇」は裏切りの暗喩とされる事も多いが、彼女はまさにそれを象徴しているとも言えよう。

始まりの蛇蛇遣座


復活後の暗躍

ダークネスト」の姿になった蛇遣い座のプリンセスは、ノットレイダーを率いてスターパレスへと侵攻を開始した。それは宇宙の破壊と創造の為には自分の力だけでは足りず、かつての同胞であるスタープリンセス達の力と、力を一点に集めて使う器(=フワ)が必要だったが故の行動だった。

だが、プリンセス達との戦いは痛み分けな結果となり、自身は撤退を余儀なくされた。一方、黒幕がかつての同胞と見抜いていたプリンセス達も、蛇遣い座のプリンセスの思い通りにはさせまいと、器であるフワをプルンスに託すと同時に、自らの力をペンに変えて封印し、全宇宙へと分散させてしまった。この一連の出来事が本作のプロローグとなる。


戦いの後、力を使い果たした蛇遣い座のプリンセスは眠りに就くが、力を徐々に取り戻し第21話で復活を遂げる。但し、この時点でもまだダークネストの姿と名前のままで、配下のノットレイダーに対して素性は隠し続けている。

復活後のしばしの間はプリンセスの力、そして“器”と称するフワを奪う事を部下達に任せていた。部下達は「プリンセスの力を集め、”器”であるフワを手に入れれば、”全てを凌駕する力”が手に入り、宇宙の征服も成し遂げられる」と聞かされており、素直にそれを信じていていた。(”全てを凌駕する力”が手に入ると言う事自体は間違いではないのだが)

ダークネストダークネスト様


その後、プリキュア達が宇宙に散らばったプリンセスの力を再び集め、その力の結晶とも言うべきトゥインクルイマジネーションを全員覚醒させたのを皮切りに、フワを遂に自らの手で奪わんと、スターパレスへと大攻勢を再び仕掛ける。

この時、全ての部下達に「歪んだイマジネーション」を増幅させる鎧を着せている。これは強大な戦闘力を与える代わりに、歪んだイマジネーションが暴走してバーサーク状態になる危険なものであったが、部下達は大願成就の為このリスクを覚悟の上で着ていた。

しかしこの戦いの最中、キュアスターが彼らを必死に説得しようとする。鎧の力で暴走していた者達も、スターの真摯な姿にこれまでの因縁の積み重ねもあって、正気を取り戻しかけた。


ここに至って、ダークネストはノットレイダーの面々をお役御免と判断し、「茶番は終わりだ」と自ら鎧を脱ぎ捨て、隠していた本当の実力を見せ付けるのである。


能力

ブラックホールを自在に生成する。

ガルオウガの母星が滅亡したのは、母星の近くにブラックホールが突如現れて、その超重力によって星が砕けた為なのだが、その原因もやはり蛇遣い座によるものであった。


プリキュアとの戦闘の際にもマイクロブラックホールを手元に発生させ、その重力を使って攻撃を行う。


また、歪んだイマジネーションの力の扱いに長けており、戦闘の際には自らの歪んだイマジネーションを、メデューサのようなオーラとしてを身に纏い、ヤマタノオロチのような形をした緑色のエネルギーを駆使しながら相手を攻撃・拘束する技を披露する。

それだけでなく、ダークネストの時に着用していた鎧の複製を配下に使わせ、配下達の思考を鎧の力で乗っ取り、彼らの歪んだイマジネーションを力の糧として吸収する事も出来る。

「茶番は終いだ」蛇使い座のプリンセス


但し、蛇遣い座のプリンセスはイマジネーションと言うもの自体を好んでおらず、「”歪んだ”イマジネーション」と言えども同様である。しかし、イマジネーションが蔓延しているこの宇宙を無に帰す為の手段として、自ら好まぬ「歪んだイマジネーション」を皮肉にも敢えて利用している。彼女はそれを「毒を持って毒を制す」と自虐的に表現している。


更に、今作のプリキュアの力の源であるイマジネーションは、スタープリンセス達が宇宙創造の際、自分達の力の半分をこの宇宙に生まれて来る全ての者達に分け与えたものである為、プリキュアの力もまた突き詰めれば創造主たるプリンセス達の力に帰属する。

そんなプリキュアの技では、蛇遣い座のプリンセスを止める事など不可能。彼女と渡り合う為には、自分だけのイマジネーションを育んだ力が無ければならないのである。


正体発覚後

  • 第46話

プリキュアや星空連合との戦いの最中にその正体を明かすと同時に、兵士であるノットレイ達の歪んだイマジネーションを増幅させた上で、それを強制的に吸収し自らの力とする。

これによって廃人寸前になってしまった兵士達を用済みと切り捨て、宇宙を無に帰すと言う目的を宣言した上で、スターパレスの結界をその力で破り単身内部へ侵入した。


ノットレイ達に対する所業に、ガルオウガ達幹部メンバーは驚愕し、正体を現した蛇遣い座のプリンセスに詰問するが、蛇遣い座のプリンセスはそれを一笑に付し、単に自身の目的の為に利用していたに過ぎない事を暴露。そして、幹部達の歪んだイマジネーションを増幅させる事で、彼等の自我を破壊し操り人形へと変え、プリキュア達にぶつけようとする。

しかし、プリキュア達のスタートゥインクルイマジネーションの爆発光により、ノットレイダーの構成員達が着せられていた鎧は最終的に浄化され、兵士達も幹部メンバーも自由を取り戻す。

しかし、この所為で消耗したプリキュア達の隙を突き、蛇遣い座のプリンセスはフワを遂に略取。そして、ガルオウガに預けていた腕輪を取り上げ、惑星サイズの巨大なワープホールを生成するや、スターパレスそのものを飲み込んで、ノットレイダーの本拠地へと転移させた。

12星座のプリンセス達も捕縛され、パレスと共に転移させられたが、邪魔者であるプリキュア達はその転移からは弾かれてしまう。

結果的には、フワとスターパレスと12星座のプリンセスの全てが蛇遣い座に奪われて逃げられたと言う、プリキュア達からすれば最悪な形になってしまった。

センシティブな作品スタプリ46話


  • 第47話

ノットレイダーの本拠地にあるダークネストの居城は、ダークネストが降臨した時に突き刺さった岩塊から出来ている。実はこれは、蛇遣い座のプリンセスが創造した闇を凝縮させた構造体であった。

宇宙を消滅させる暗黒の儀式には、この構造体に宿る闇のエネルギーを”器”であるフワに注ぎ込むことが必要なのだと言う。

だが、宇宙星空連合が過去のワープの履歴から、とうとうノットレイダーの本拠地を割り出した為、プリキュア達がフワの救出に現れる。ミニブラックホールから再び、ヤマタノオロチの如きエネルギー体を放ち妨害に掛かるも、プリキュア5人は自身が用済みと切り捨てたノットレイダー達の助力を経て、とうとう自身の元へと到達。トゥインクルイマジネーション全開で繰り出される、サザンクロスショットとレインボースプラッシュの同時攻撃を喰らい、蛇遣い座のプリンセスはその場に倒れる。フワを救い出すスターだったが、直後に蛇遣い座のプリンセスは何事もなかったかのように立ち上がる。


その様子に驚く5人に、蛇遣い座のプリンセスは語る。プリキュアの力であるイマジネーションは、宇宙創造の際にスタープリンセスが『この宇宙に生まれて来る命達に、自分達の力の半分を分け与えたものである』と言う事を……その『たかが「半分」の力では、スタープリンセスである蛇遣い座に勝つ事は出来ない』のである。

そして、蛇遣い座のプリンセスは、12星座のプリンセスが隠し続けていた真実も暴露した。

宇宙が作られるよりも前から存在する聖域スターパレスは、創造主であるプリンセス達が、宇宙の法則を凌駕する力の発揮を可能とする唯一の空間であり、宇宙創造の儀式もこの地で行われた。

そして、宇宙を消滅させる暗黒の儀式にもまた、宇宙の法則を凌駕するスタープリンセス達の力を捧げる必要がある。そしてプリンセスの力を引き出せる場所はスターパレスだけなので、暗黒の儀式もこの地で行う必要があるのだ。

しかし、今のスターパレスはプリンセスの力を引き出す機能は不完全となっている。何故なら、聖域スターパレスの一部が切り離され、「フワ」と言う宇宙妖精が創られたからだ。パレスの分身であるフワは正真正銘の宇宙の法則を凌駕する力を溜め込める器なのである。

フワはダークネストがパレスを侵攻した際、12星座のプリンセスによって創造された。フワを創造してプルンスに託した直後、プリンセスは自らの力を宇宙中に分散させる事で、ダークネストがパレスを侵略しても何の儀式も行えないようにした。

一方、”器”であるフワはプリキュアに保護され、スタープリンセスを次々に見付けてペンから解放していった。その度に”器”であるフワに12星座のプリンセスの力が溜め込まれていった。そして、12星座のプリンセス全ての力が溜め込まれたフワに、プリキュア達のトゥインクルイマジネーションを注ぎ込めば、「半分」と「半分」が揃って「全部」となる。それは宇宙を好きなように作り変えられる造物主の力。それこそが作中で何度も言及されてきた”あらゆる願いを叶える大いなる力”なのである。そしてこの大いなる力であれば、蛇遣い座のプリンセスを消し去ることもできるのだ。

しかし、フワが「全部」の力を解放すると言う事は、いわばパンパンに膨らんだ風船を破裂させるようなものであり、フワと言う存在は消滅してしまう。だが、フワの消滅によってその魂と集めた力はスターパレスに戻り、パレスは元の機能を取り戻す。それで初めて”あらゆる願いを叶える大いなる力”を顕現させることができるのだ。


つまり12星座のプリンセスは、フワには蛇遣い座を消す為に尊い犠牲になってもらうことを最初から予定していたのである。

一方、蛇遣い座のプリンセスにとっても、パレスの一部でありプリンセスの力を溜め込むフワは、暗黒の儀式の為に必要不可欠な存在だった。そして、12星座のプリンセス、スターパレス、フワの全てを奪った蛇遣い座のプリンセスは、宇宙消滅の儀式を行える段階となったのだ。


拘束されていた12星座のプリンセス達は、この蛇遣い座の言葉を否定はせず、「蛇遣い座より先にトゥインクルイマジネーションをフワに注ぎ込まねば、この宇宙は消滅する」と強い口調でプリキュア達に警告する。

スターパレスを舞台に、フワと蛇遣い座のプリンセスが揃っていると言う事は、今ここでプリキュア達がトゥインクルイマジネーションを、フワに注ぎ込む儀式を完遂させれば全てを終わらせられる。12星座陣営からすれば、今は最大のピンチであると同時に最大のチャンスでもあり、正に紙一重な状況である。


フワを守る=プリキュアとして戦うと言う前提が崩れ、動揺するプリキュア達。その隙を突いて蛇遣い座のプリンセスは、プリキュア達にブラックホールをぶつけようとする。だが、フワが5人の前に立ち、彼女たちのトゥインクルイマジネーションを自らその身に宿して突貫。その時に生じた爆発の光の中へ、蛇遣い座のプリンセスはフワと共に消えて行くのだった。


  • 第48話

プリンセス達とプリキュアの力の全てを込めた、フワの命懸けの突貫によって消滅したのかと思われた蛇遣い座のプリンセス。だが、プリキュアのトゥインクルイマジネーションには、ひかる達の「フワを消したくない」と言う(悪く言えば)余計な想いが込められていた為、それが力を不完全な物にしてしまい、倒し切れずに生き残っていたのだった。フワが消滅し、力の器の機能がスターパレスに還った為、蛇遣い座のプリンセスは自身の力をパレスに貫き、改めて闇の儀式を遂行。

これによって星空界は元より、全宇宙は闇に完全に呑まれ果ててしまった。その様子を自身の玉座から眺め、悦に入る蛇遣い座のプリンセスだったが、心の宇宙を信じる5人がトゥインクルスタイルの状態で最後の変身を遂げ、自身の前に現れた為に最終決戦の火蓋が切られる。

「プリンセスから分け与えられた力では自分には勝てない」と豪語する蛇遣い座のプリンセスだったが、5人はこれまでの戦いを経て、自分だけのイマジネーションを育んで来た。それは確かに、元々はプリンセス達から与えられた代物だったのかも知れないが、彼女達が自分で考え、想いを巡らせて来たそれは、今や彼女達だけのオリジナルの力なのである。その5人の猛攻に押され、腕輪にヒビが入る程のダメージを負う蛇遣い座のプリンセス。

だが、彼女は無数の蛇状の闇を集約し、巨大な大蛇を形成。其処から発せられるエネルギー砲で攻撃すると、「”自分だけ”のイマジネーションだと…? その独り善がりが、ノットレイダーを生んだのだ!!」と、プリキュア達のイマジネーションの正体は醜きエゴに過ぎないと切って捨てる。そして、そのようなものが蔓延った事が宇宙を歪める弊害になっていると告げ、「イマジネーション無き自らの宇宙こそが完全で美しいのだ」と主張する。

だが、スターはそれを「つまらないよ」と反論。ララも「異なるイマジネーションを持つ者同士だからこそ、宇宙は楽しいのだ」と返す。残る3人も言う。イマジネーション=人の心は確かに不完全で、それ故に苦しむ事もある。だが、それを乗り越えて分かり合えた時の笑顔が輝く。そして、イマジネーションが有るからこそ、自分達は未来を創造出来ると。

3人の追撃を受け、満身創痍となる蛇遣い座のプリンセスに対し、スターは彼女のイマジネーションを知りたいと言って歩み寄ろうとする。だが、蛇遣い座のプリンセスは「何を、戯言を!!」とそれを拒否し、同時に「消え失せろ!!」と叫びながら巨大なブラックホールを放つ。

だが5人は逃げようともせず、五角形の星の陣形でバリアを形成してこれを受け止める。

尚も力尽くで押し切ろうとする蛇遣い座のプリンセスに対し、スターは言う。


「イマジネーションはさ、消すよりも、星みたくたっくさん輝いていた方が…キラやば~っ☆だよ!」


すると、自身の闇の周りに多くの星々の輝きが生じる。それは彼女が闇で覆って消し去った筈の、この宇宙に生きる者達の思念だった。彼らのイマジネーションの輝きを乗せ、同じく思念体となったフワの力を介して、プリキュアは最後のスタートゥインクルイマジネーションを発動。その力によって宇宙はビッグバンの如き無数の輝きに包まれ、蛇遣い座の作り出した闇は消え去り、宇宙の星々も生命も元に戻った。一度消滅した宇宙は再び創造された。いや、再生されたのだ。

宇宙に住まう者達みんなが持つ「私だけのイマジネーション」の集まりは、スタープリンセスの力に匹敵するものであり、プリキュア達のトゥインクルイマジネーションと合わさり”あらゆる願いを叶える大いなる力”が顕現したのである。


こうして宇宙は救われたが、そこへ蛇遣い座のプリンセスが疑問を投げ掛ける。「大いなる力による儀式であれば自分を消す事が出来たはずなのに、何故生かしているのだ」と。

長年溜め込んできた闇が消え去った事で、宇宙消滅の計画は瓦解したものの、蛇遣い座のプリンセスはスタープリンセスとしての権能を保ったまま、未だ生かされていた。プリキュアたちの望みが現在の宇宙の維持だと言うなら、現在の宇宙を滅ぼそうとする蛇遣い座のプリンセスを生かしておく事は合理的ではないはず。

しかし、そんな蛇遣い座の疑問に対して、スターは「消す訳無いじゃん」と微笑みながら答えるだけ。そこへおうし座のプリンセスが口を開き、5人のイマジネーションは、創造主であるプリンセス達の想像を遥かに超えて成長していたと供述。その上で、「自分達と共に彼女達を見守らないか」と勧誘するが、自身がやってしまった事から「今更・・・スターパレスには、戻れぬ」と拒否。その上で5人に言う。


「プリキュア、では見せてみろ。キラやば~っ☆な世界とやらを。もしその世界が誤っていれば、我は再び現れよう…」


そう言い残し去って行こうとするのだが、散々利用されて来たガルオウガに呼び止められる。自分の星を滅ぼしておいて、何も無しに去られるのはガルオウガとしても我慢がならなかったのだ。

すると蛇遣い座のプリンセスは、ヒビの入った腕輪を与えて言う。


「直ぐに力を失うが好きに使え。我を追い、恨みを晴らすも良かろう…」


そう言い残し、蛇遣い座のプリンセスは闇に溶け込む様に消えていき、どこかへと旅立つのであった。

この時ガルオウガはスター達の発言を許容したのか、腕輪の力を使い、蛇使い座を追おうとはせず、腕輪は地球人組3名故郷に返す為に使われた。


人称・呼称・言葉遣い

一人称
二人称
  • 「おまえ」メイン
呼称
言葉遣い

余談

モチーフについて

ラスボスを蛇使い座モチーフにしたのは十三星座占いからの発想。

シリーズディレクターの宮元宏彰によれば、十三星座占いは一時期の日本では大ブームになっていたが、今やすっかり忘れ去られてしまったというのが「排除されてしまった人」のイメージに上手く繋げられそうだと思ったという。

なお、蛇遣い座には超巨大ブラックホールがあることで知られているが、これは偶然の一致ということ(制作中にはその知識はなく後で知ったらしい)。


女性の首魁

女性の首魁及び黒幕は、4作前の『Go!プリンセスプリキュア』のディスピア以来となる。

また、プリキュアシリーズ全体でも女性の首魁及び黒幕は珍しい方で、蛇遣い座はデスパライア、ディスピアに続いて3人目となる(クイーンミラージュゲーム的に例えるなら表向きのラスボスとは言え黒幕が男性のため除外)。実はデスパライアと共通点があり、プリキュアたちの世界に終盤で一度出撃して、通常の怪人を小手調べに召喚して戦わせていた。

また、戦いが終わった時点で生き残った女性の黒幕としては歴代初である。


人外の黒幕

また、完全に人間が関与しない人外の黒幕は『魔法つかいプリキュア!』のデウスマスト以来3作ぶり。

なお、この二者については、片や宇宙の創造主、片や宇宙の創造による副産物と、妙な関係性が見られる。


最後の戦いの舞台

近年のラスボスとの最終決戦の場と言えば地球上地球の近くのパターンが多く、完全な地球外の場所は『スイートプリキュア♪』以来8作ぶり。


名称について

エンディング上では平仮名表記の他のプリンセスたちと異なり、「蛇遣い座」という漢字名で紹介されている(「プリンセス」が付かないのは上述の経緯で地位を剥奪されたのだろうか)。

なお、公式サイトでは「へびつかい座のスタープリンセス」と表記されている。


演者について

演じる園崎未恵氏は、TVシリーズだとハートキャッチプリキュア中野みつる以来、他媒体を含めると魔法つかいプリキュアカレンチール以来のプリキュア出演となる。

今回はTVシリーズに於ける敵方の大ボス役での出演となる。


演者が園崎氏であることは正体判明後に明かされたが、園崎氏は声を加工された上で序盤より収録に参加していた。

園崎氏はダークネストとして初登場した時点で、ダークネストは蛇遣い座のプリンセスであるとスタッフから説明を受けていたことを語っている。

みつるくんセンシティブな作品


デザインについて

12星座のスタープリンセスは宮本絵美子がデザインをしているが、蛇遣い座については高橋晃が自ら手がけている。

初期案では12星座のスタープリンセス寄りにデザインされていた為可愛くなりすぎたそうで、宮本SDの指示によりオバさん化・・・もとい、怖さやおぞましさも感じられるように修正されたものが現在のデザインである。


その他

正体が判明する前にはオリジナルスタープリンセスとして想像絵がいくつか存在している。

【妄想】へびつかい座のスタープリンセス


関連イラスト

センシティブな作品センシティブな作品


関連タグ

スター☆トゥインクルプリキュア ノットレイダー ダークネスト

スタープリンセス へびつかい座 女ボス プリキュアの敵一覧


毒蛇 メデューサ ヤマタノオロチ

マッチポンプ ラスボス 裏切り者 吐き気を催す邪悪


プリキュア関連

アナコンディコブラージャ:モチーフ(蛇)が共通しているプリキュアの敵繋がり。


ジャアクキング:初代ラスボスにして宇宙の神(宇宙の闇を神格化した存在)。光の神と同等の存在等が共通する。


ゴーヤーン:宇宙が創生される前から存在していたプリキュアの敵繋がり。


クローズエリシオ:完全に改心したわけではないが、最終的にはプリキュアに一定の理解を示し、許容して立ち去った敵繋がり。前者は激突や口論の末に主人公に対して「消えてやるよ、今はな……」と(蛇使い座とは異なり無条件で)再降臨を宣告する形で姿を消し、後者は主人公の理想について「見てみたいものですね」と言い残して行方を晦ます点が蛇遣い座と共通している。


ニチアサ関連

プリキュアスーパー戦隊シリーズ

星王バズー34年前に放送した15時間前の世界に出てくる敵組織のボス。終盤になって、正体がようやくわかった事や目的などが共通している。


ドン・アルマゲ2年前に放送した1時間後の世界に出てくる敵組織のボス。上記同様、終盤になって正体がようやくわかった事や目的などが共通している。


ヘビツカイメタル悪堕ちした蛇遣い座繋がり。


キュアライダー

エボルト2年前に放送した30分前の世界に出てくるラスボス。

蛇をモチーフにしたり、ブラックホールのような破壊攻撃やワープなどの能力を持っている事や、目的などが共通している。


ニチアサその他

アナザーディケイドエラス:ニチアサ平成シリーズ最後のラスボス繋がり。


プリンセスアイビー中の人繋がりで、3年前の1時間前のテレ東ニチアサ作品に登場する悪のプリンセス。反乱を起こして追放された先から召喚され、途中まで真の目的を隠していた繋がり。


カサンドラ︰中の人繋がりで、1年後の1時間前のテレ東ニチアサ作品に登場する主人公の親友兼侍女。中の人がディズニーチャンネルで先行放送されていた展開を「ニチアサ案件」と言い、暫くしてニチアサ枠でも放送開始された。


ニチアサキッズタイム/ニチアサ宇宙連盟

バトルスピリッツ

イザーズ9年前の1時間30分前の世界のラスボス。終盤で正体が判明することが共通する。13番目の闇と称される蛇遣い座の十二宮Xレア蛇皇神帝アスクレピオーズを操った。


ネイクス6年前の1時間30分前の世界のラスボス。裏12宮ブレイヴである蛇遣い座のカード蛇帝星鎧ブレイヴピオーズゴシック・グラーヴに合体(ブレイヴ)させた。バトルの勝敗が宇宙の存亡に掛かっている点でも共通する。


バトルスピリッツ烈火魂:時間帯が変更された為ニチアサではないが、バトルスピリッツのアニメ作品の1つで、紫華原神次郎がキースピリットに蛇皇神帝アスクレピオーズを使用した。


キングベーダー:20年前の1時間30分前の世界の敵組織の首領。終盤で真の目的が判明する点や、その内容が共通している。最終回で巨大ブラックホールと化した時空の歪みをしろボンたちが消滅させた。


ニチアサ外

ユダイエス・キリスト13人目の弟子、そして裏切り者。以来「13」忌み数となった。


プロメシューム:銀河の中に存在する女ボス繋がり。


セーラームーン×プリキュア

クイン・ベリルネヘレニアプリキュアの先輩作品に登場する女性首魁。外観もどこか似ており、親世代に向けたオマージュ説も浮上している。


セイントプリキュア

シャイナ:蛇(コブラ)をモチーフにする蛇遣い星座白銀聖闘士

十二宮編までは主人公たちの敵だったが、それ以降は味方となった。

ちなみに蛇遣い座のプリンセス同様、スピンオフ作品では13人目の黄金聖闘士にもなっている。


双子座のサガ:正体を直接対決まで隠し続けてきた十二宮編の黒幕。十二宮をすべて撃破したと思いきや、13番目の宮ともいえる教皇の間での彼自身の星座モチーフと正体の衝撃。

アニメ版では様々な困難を経て一人ずつ神懸かり的な力に覚醒した主人公たちの攻撃を集中させても受け流す圧倒的な防御力を有し、異次元を操る技洗脳技宇宙大爆発をモチーフにする必殺技も使う。


ヘラー40年前のウルトラシリーズに登場した考えの違いから組織を追放された繋がり。


ウルトラマントレギア:光の勢力に身を置きながら、宇宙の有りように疑問を覚え、闇へと堕ちてしまった繋がり。


グズマ反逆者としての設定が共通する悪のボス繋がり。


全能帝王キングブルー:正体の判明されるまで担当声優の声を加工された上で序盤より収録に参加していた悪のボス繋がり。


魔王アーリマン:人間が持つ欲望を否定し、感情無き静寂の世界を絶対とする人外繋がり。


ゼムス:月の民の総意に異を唱えて封印された繋がり。


調和の神:超人を生かすか殺すかで慈悲の神(後のザ・マン)と対立した超人の神の一人。

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