ゼツメツ!Evolution!
ブレイクホーン!
「変身」
パーフェクトライズ!
When the five horns cross,
the golden soldier THOUSER is born.
"Presented by ZAIA."
「仮面ライダーサウザー。私の強さは、桁外れだ」
CV:桜木那智
スーツアクター:永徳、中田裕士(第27、31、37話)、浅井宏輔(代役)
変身者
・天津垓
概要
ZAIAエンタープライズジャパン社長・天津垓が、ザイアサウザンドライバーにアメイジングコーカサスプログライズキーとアウェイキングアルシノゼツメライズキーを装填して変身する仮面ライダー。
2種類のデータを融合させる性質上、特定のフォーム名を持たない。
アンダースーツのカラーは主に金と黒、アーマー部分は銀色で、複眼は紫色。
配色は派手だが複眼の構造やアンダースーツのデザインなど、ゼロワンとよく似た外見を持ち、頭部には口元と一体化した黒いコーカサスオオカブトの3本角、銀色の絶滅動物のアルシノイテリウムの2本角が生えている。
変身プロセスは各勢力のライダーシステムに似る部分が多い。
ライダモデルが引き寄せられるように本体に装着される点は仮面ライダーゼロワンのライジングホッパーと共通しており、パーフェクトライズ直後に円形のエフェクトが現れたり装甲に変形したライダモデルが強引に装着されるといった、A.I.M.S.や滅亡迅雷.netのライダーに似通った要素も見受けられる。
プロセスの過程はサウザー完成には今まで登場したゼロワンの仮面ライダーのデータがフィードバックされていることをはっきりと物語っている。
英文意訳は「5本の角が交わる時、黄金の戦士サウザーが爆誕する!」/「ZAIAエンタープライズの提供でお送りします」と言った所でアルシノテリウムとコーカサスオオカブトの角の数を合わせると実質5本になる。
ちなみにTV本編で初めて「仮面ライダー」を名乗ったライダーだったりする。
なお、食玩『SGプログライズキー06 アメイジングコーカサスプログライズキー サウンドプログライズキーVer.』のパッケージに描かれているサウザーは複眼をはじめとする発光体が青くなっている。
形態
基本形態
アメイジングコーカサスプログライズキーとアウェイキングアルシノゼツメライズキーを用いて変身した姿。本項目で解説。
仮面ライダーサウザー(ゲーム病)
『仮面ライダーゲンムズ』に登場。アメイジングコーカサスプログライズキーとアウェイキングアルシノゼツメライズキーを用いて変身する特殊形態。
詳細は個別記事を参照。
仮面ライダーサウザンドアーク
『仮面ライダーゲンムズ』に登場。アークドライバーワンとサウザンドアークプログライズキーを用いて変身する強化形態。
詳細は個別記事を参照。
スペック
身長 | 204.2cm |
---|---|
体重 | 99.1kg |
パンチ力 | 42.4t |
キック力 | 86.5t |
ジャンプ力 | 58.1m(ひと跳び) |
走力 | 1.8秒(100m) |
徹底的なリサーチの結果、パワードスーツ「インフラストテクター」はゼロワンの「ライズアーキテクター」を大きく上回る性能となっており、最大でゼロワンの基本形態たるライジングホッパーの約10倍(1000%)もの腕力・脚力を発揮。
頭部の演算処理装置「サウザンドシグナル」は敵をラーニングする事で数万通りもの行動予測を行い、シャイニングホッパーなどを上回る約0.001秒もの速さで最適解を導き出し装着者に提案する事が可能。
ただしゼロワンの強化形態の様な高速移動能力は持ち合わせていない為、基本的には防御やカウンターに用いられていると思われる。
アーマーの強度も相当なものであり、特に胸部アーマーの「サウザンドブレスト」はほぼ密着状態からのエイムズショットライザーによる銃撃を受けても小揺るぎもしない強度を誇る。
これらの能力と全方位への索敵機能をはじめ、人間の10倍(1000%)もの動体視力を誇る「サウザンドアイ」、シャイニングアサルトホッパーすら上回る(初登場時点では)「ゼロワン」のライダーでも随一のスペックにより初登場の第17話ではゼロワン・シャイニングホッパーの高速攻撃を直撃する紙一重で避け、必殺技で変身解除にまで追い込んだ。
また「ライダモデル」や「ロストモデル」を抽出する能力を持つ専用武器・サウザンドジャッカーにより、相手の能力を利用することも可能。
ただし、ゼロワン達と違いドライバーその物の拡張性は高くないためサウザンドジャッカーがなければ只の基礎スペックが高いだけと言う弱点も持つ(後述にあるライダーの存在からサウザンドライバーでサウザー以外の仮面ライダーには変身出来ないという訳では無い)。
第35話では滅に攻撃の引き出したるサウザンドジャッカーを封じられ、敗北を喫している。
変身者の天津が弱い訳では無いのだが、ゼロワンには高い戦闘センスを持つ或人やラーニングによって強くなる滅、特殊部隊の隊員として訓練を受けた不破と唯阿等それを上回る能力を持った人物が多く登場しているため、格闘戦では押される事もしばしばある。
登場時期の都合や上述の「ライダー自身にはこれといった特殊能力がない」という弱点からか、スペック上では劣っている相手に手も足も出なくなる傾向があり、メタルクラスタホッパーには多対一の状況で優位に立つ事はあっても単独の戦闘では24話を除きほぼ全て圧倒されるか敗北しており、ランペイジバルカンに至っては全戦全敗である。
その一方でラーニングによってパワーアップし、ゼロワン屈指の実力を持つ滅を正面から撃破寸前まで追い込み終盤では滅・雷・亡の三体を同時に相手取って互角以上に渡り合い、ゼロワン・メタルクラスタホッパーと協力して当時最強の存在であった仮面ライダーアークゼロを撃破する等高いポテンシャルを持っていることも垣間見える。
総評すると、サウザーは良くも悪くもスペックが高い分変身者にも相応の実力が求められるライダーと言える。
その点では天津の優れた戦闘センスによってライダーシステムの性能を十全に引き出され、スペック相応の活躍を見せた仮面ライダーと言え、完全上位互換である仮面ライダーザイアが変身者の戦闘技量不足で惨敗を喫した事で逆説的にそれが証明された形となっている。
使用アイテム
変身ベルト。プログライズキーとゼツメライズキーをそれぞれ装填し変身するのが特徴。
コーカサスオオカブトのデータイメージ「ライダモデル」が保存されている。
通信衛星アークがアメイジングヘラクレスプログライズキーのライダモデルを進化・発展させた物。
生体認証によりスイッチを押すと自動的に展開する為、オーソライズの必要が無い。
第16話でアークにより製造された後、天津に回収された。
「アルシノイテリウム」のデータイメージ「ロストモデル」が保存されている。
通信衛星アークがアルシノゼツメライズキーのロストモデルを進化・発展させたもの。
第16話でアメイジングコーカサスと共に製造され、天津に回収された。
サウザーの専用武器。
他のライダー達が使う「ライダモデル」や「ロストモデル」の能力を抽出する「ジャックライズ」等を行い、自身の攻撃への転用を可能とする。
必殺技
ZAIAが国際企業である事もあってか、技名表示演出は英字表記。
更に©ZAIAエンタープライズと言う著作権表示が小さく入っている。
- サウザンドディストラクション
「私の強さは君の1000%…桁が違う!」
アメイジングコーカサスプログライズキーを押し込む事で発動。
エネルギーを右足に集め跳び蹴りを放ち、更に踏み込むように連続キックを叩き込む。
初使用した第17話では、スペック差も相まってゼロワン・シャイニングホッパーを変身解除に追い込む程の威力を見せた。
第18話では別パターンの垂直落下キックを披露しバルカン・アサルトウルフを変身解除させた。
他にも後ろ回し蹴りや従来通りのライダーキック等様々なパターンを見せている。
テレビ放送時の字幕は「サウザンドデストラクション」。
ガンバライジングでは、連続攻撃で吹っ飛ばした相手を空中両足蹴りで地面に激突させる技、シティウォーズでは宙返りしてエネルギーを溜めた後に飛び蹴りを放つ技になっている。
- カメンライディング・ベストマッチングディストラクション
ガンバライジングのみで使用。
カメンライディングディケイド、ベストマッチングビルドの二種のプログライズキーの能力を発動し、ディケイドのディメンションキック、ビルドのボルテックフィニッシュと共にサウザンドディストラクションを叩き込む。
ディケイドとは名前に数を冠し、相手の能力を模して行使するライダーという共通点がある。ちなみにネオディケイドのスーツアクターは永徳の代役としてサウザーを担当した中田裕士とバルカンのメインアクターにして同じくサウザーの代役を務めた浅井宏輔の2名である。ビルドとの共通点は二つの要素をミックスして変身する仮面ライダーだと思われる。
先行登場
TV本編に先駆けて『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』のエンドロール後に登場。
デイブレイクタウンにおり、破壊されたアークの復活を予言するかのような、意味深なセリフを呟いていた。
ゲーム作品での登場
アップデートにて参戦。格闘とサウザンドジャッカーでの斬撃で攻撃する。
この世界においても「ZAIAエンタープライズの利益追及」という目的は一貫しており、人々の為と称しながら不和を煽ることも辞さない姿勢に彼の悪行を知るゼロワンや一本気で正義感が強いガタックからは快く思われていない。このため、イベントシナリオでは敵と味方側どちらでも登場しており、純粋な味方という訳ではない。
本作ではクロスオーバー作品ならではの展開で人物像がさらに掘り下げられており、ゲンムのコンティニュー、エターナルのNEVERの技術、ガタックのクロックアップなど利用できそうであれば他のシリーズのシステムにも手を出そうとする本編以上の野心の強さを見せている。
特にゲンムのコンティニューに関しては老化しないなどの生命が抱えるデメリットを克服した擬似的な不死性を高く評価しており、兵器開発への転用を目論んでいる。
なお、この世界においての競合相手はゲンムが社長を務める幻夢コーポレーションらしい。ゲーム会社とテクノロジー企業がどうして競合するんだという疑問も湧いてくるが、恐らくはお互いに変身可能な技術を販売している為だろう。
売り上げは安全性で一枚上手を行くZAIAエンタープライズが優勢だという。
バーストライズ(以降)3弾から登場。上述の通り、キャンペーンカードの必殺技では唯一2本のレジェンドライダープログライズキーを使用している。
余談
- 「サウザー」の名は天津がよく口にする「1000%(1000=Thousand)」と皇帝を意味する「Kaiser(カイザー)」からと思われる。
- 公式設定における「パーフェクトライズ」はプログライズキーとゼツメライズキーのシナジーを最大化した形態とされる。直訳すると「完璧化」であることから父親に植え付けられた完璧主義も連想される。
- サウザーの「あらかじめ可能な限り強力なライダーを作り、自身を上回る相手に対してはその力を奪う」という戦闘スタイルも、天津の「誰にも頼らず、(相手の力を奪い自分のものとすることで)自分の力だけで頂点に君臨する」という思想に通じるものがある。
- ちなみに遺伝子用語に「サウザー遺伝子」というのものが存在しており、その中の一つの「サウザー変異体」は内臓逆位と関係する遺伝子であり、アウェイキングアルシノゼツメライズキーが左右反転したキーになっているのはここからの由来からだと思われる。更に言えば、サウザー遺伝子の名前のモチーフは北斗の拳のサウザーという二段構えである。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーゼロワン ZAIAエンタープライズジャパン 天津垓
仮面ライダー一覧 サブライダー ダークライダー 社長ライダー
関連・類似キャラクター
- 仮面ライダーザイア:黒いサウザー。『仮面ライダーゲンムズ ─ザ・プレジデンツ─』ではサウザーがこの姿そっくりに変身する事になる(メタ的には撮影スケジュールの都合でリペイントが間に合わない為ではないか?という意見もあるが)。
- 仮面ライダーカイザ:数字表記の作品の名前とカラーリングが酷似しているサブライダー、悪徳大企業が開発した変身ベルトと専用武器を使う、必殺技の一つに斬撃武器で拘束した敵を斬り裂く技がある、拡張性が低い為に強化できない、強化形態無しで物語終盤まで活躍する、最終的にはアークの名を持つ白いラスボスに変身ベルトを破壊される等の共通点が存在する。
- キングフォーム、仮面ライダーコーカサス:コーカサスオオカブトがモチーフの金色のライダー達。コーカサスとはダークライダーであるという共通点もある。
- 仮面ライダーバロン:槍使いのサブライダー繋がり、悪徳大企業が開発した変身ベルトを使用する、別の変身ベルトを使用した最強形態を持つ、敵に変身ベルトを破壊される、スーツアクターが同じ、外伝作品でネガライダーが登場する等の点が共通。
- ゴルドドライブ:金色のボディカラー、能力奪取、フォームチェンジを持たない戦士繋がりの天津社長以下の存在。ただし、こちらはライダーではなく怪人。
- 仮面ライダークロノス:プロデューサーと脚本家が同じ作品の二人目の社長ライダー。
- 仮面ライダーウォズ:前作の新年最初の放映回で初登場したサブライダー。槍型武器を使用する点やスーツアクターも同じ。しかし、こちらは冬映画での先行登場はなかった。