概要
海外で発祥し、主に4chanなどで使われていた言葉。
男性だと思われていた/男性であると自称していたキャラクターの性別が実は女性だった。また、容姿・性格・精神面・行動・声etcは男性としか思えないが、裸を見ると女性の体だったといった事柄やそのようなキャラクターを示す言葉として使われている。
真逆の場合(女性だと思われていたキャラが実は男性)は「trap」と呼ばれる。(「男の娘」などは海外ではこのtrapという言葉で呼ばれていることがある。)
単に振る舞いが男らしいだけで女性であること自体は公にしている男勝りな女性キャラ(所謂漢女など)と違って、reverse trapと言われるものは家柄の事情などにより女性であることを隠し表向きには男として生きているようなキャラがこれに当たることが多い。
女性であることを公にしていても、「罠」という言葉が示す通りに他人から見て一目で女性だとは分からないほど男性的な容姿をしていればreverse trapに広く該当すると思われる。
海外の解説(英語)
http://ja.urbandictionary.com/define.php?term=reverse+trap
声に関して、女性が発しているものなのにどう聞いても男性の声とも思えるほどのものは「reverse trap voice」と呼ばれたりする。
注意点
「reverse trap」に該当するキャラクターには外見だけでなく内面もかなり男性寄りであるなど、生まれつき性自認が女性寄りではない場合もよくある。しかし、性同一性障害やトランスジェンダーの男性(FtMのこと。女性の身体を持って生まれたが性自認は男性である人のこと)との混同には強い注意を要する。
これは対義語であるtrapに該当する男の娘があくまで「男性」であるのと同様、reverse trapもあくまで「女性」という扱いになるからであり、出生時/身体の性別で扱われることが重い問題となる性同一性障害とは区別して考えるのが望ましい。
FtMは「トランス男性」とも形容されるように、公的な扱いは「男性」である。
現実世界における性同一性障害の当事者に対して出生時の性別を本人に向けて強調したり、本人の望まない性別として扱ったり(三人称に本人の自認する性別に準じたものを使わない等)、本人の意思に反して出生時の性別を第三者に漏らす、秘密を暴露することは強い侮辱・差別にあたるため、断じて行うべきではない。特に最後の行為はアウティングと呼ばれ人権侵害に当たる行為であり、近年LGBTへの配慮・理解の欠如によって起こる問題としてよく取り上げられており、無理解な人物や企業がこのような行為を行うことで事件化に至ったケースもよくある。
現に、対義語であるtrap(男の娘)に関しては、現実世界におけるMtF(トランス女性、男性の身体を持って生まれたが性自認は女性である人)に対してこの言葉が無配慮に使われ、当人が深く傷つくだけでなく、無理解な者が「trap」というレッテル貼りをしながら当人達を攻撃し人格否定するなど深刻な問題が多く起こっており、「trap」という言葉自体が差別にあたるとして物議を醸している。
精神面が完全に男性である、生まれ持って自分のことを男性として認識しているreverse trapキャラクターに対して肉体の性別を強調した扱いはあくまで二次元だからこそ許される表現だということを常に意識しておきたい。
関連タグ
だが女だ 男装 男装の麗人 ボーイッシュ マニッシュ イケメン女子 『性別:』シリーズ 女体化 おっぱいのないイケメン 雄んなの子 女の息子 おまおん
ボクっ娘-「一見男の子に見える女の子」の項目のキャラ大半があてはまると思われる 俺女
当てはまると思われるキャラクター
※さまざまな作品のネタバレになるので閲覧注意
枢斬暗屯子(極虎一家)※Reverse_trapの魁とも言うべき人物。
吹雪丸(映画クレヨンしんちゃん 雲黒斎の野望)※男として育てられた
桃河美里(ウダウダやってるヒマはねェ!)
地帝王子イガム(光戦隊マスクマン)※同じ属性を表すファンロード用語・「君は女!」の元ネタ
スリーライツ(美少女戦士セーラームーン)※原作のみ。アニメは「普段は男だが変身すると女になる」設定。
叛乱の騎士姫アンネロッテ(クイーンズブレイドリベリオン)※ユイットにとって
ヒルドラキュラ(仮面ライダーX)※GOD悪人軍団としての正体
マリア(奴隷エルフと商人)
怪盗X(魔人探偵脳噛ネウロ)※基本的に性別は自在だが出生時の性別が女
日下チヒロ/日下部チヒロ(バトルスピリッツ覇王)チヒロショック参照。
ヘルムート・マルクス・フォン・バッベル/ヘルミーナ(軍靴のバルツァー)
疑惑のあるキャラクター
一方通行(とある魔術の禁書目録)※詳しくは鈴科百合子の項にて
レオ(鉄拳)※女性用の衣装が装備できるが、ゲームプロデューサーが女性説を否定しているため(実際漫画版では男)、「疑惑」の域を出ない
多く登場する作品
愛を歌うより俺に溺れろ!(新條まゆによる漫画)