「これに懲りたら、もうやめなさいね。大変な事よ、魔法少女として生きるのは。」
概要
チームに属さず活動。
神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
(『マギアレコード』公式サイト内のキャラクター紹介より)
7年間、神浜市で魔女と戦ってきたベテランの魔法少女。
神浜市や魔法少女についての情報に精通している。
他の魔法少女とも距離を置き、神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
(『マギアレコード』内アーカイブ「魔法少女」より)
左:通常 右:魔法少女姿
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 神浜市新西区 |
学校 | 神浜市立大附属学校(※1)→神浜市立大学 |
年齢/学年 | 19歳(※2)/大学1年生 |
身長 | 165cm |
肩書き | 魔法少女 |
所属グループ・チーム | チームみかづき荘、神浜マギアユニオン(第2部以降) |
願い事 | リーダーとして生き残りたい |
固有魔法 | 魔法少女の"希望を受け継ぐ"力(※3) |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 月/青/胸下 |
武器 | 槍 |
キャラクターデザイン | 蒼樹うめ |
声優 | 雨宮天 |
舞台版配役 | 佐々木美玲(けやき坂46)※4 |
(※1)雪野かなえ・安名メルの魔法少女ストーリーで制服姿が確認できる。時系列としては少なくともメルの時点で本編開始の1年前に当たるため、高等部在学時(メルの時点で高3)となる。
(※2)鶴乃いわく「ギリ未成年」。
(※3)自身での認識は「他人を犠牲にして生き残る」
(※4)舞台版『マギアレコード』での配役。
人物像
メインキャラクター『チームみかづき荘』の5人の内の1人。
短命な魔法少女の中でも特に年長なためか、大人な落ち着きと沈着性冷静さをもつクールな女性。
年下に対しては保護欲が強く、年下の魔法少女に対しても好意的だが少し過保護な態度が目立つ。そのためにお節介が過ぎる場面や時に厳しく当たる場面もあるが、基本的には頼りにされている。
長年に渡って激戦地に身を置いてきた影響故か、大人びているを通り越してかなりドライなところがあり、やや厳しい態度も災いして後輩達とは微妙に波長がズレている感がある。本人は善意でやっているのだが、態度がきつ過ぎることから反感を買い、それが回りまわって余計な手間や被害を増やしてしまっているという皮肉な部分もある。
少なくとも1年前の時点までは、来客を笑顔で自宅に迎え入れるなど、社交性も垣間見える人物だったのだが、現在はある理由から他の魔法少女とは距離を置き、チームに属さず活動している。
観察眼が鋭く、冷静で頭の回転も速いことから調べ事や推理が得意であり、しばしば知り合いからは探偵のようだと評されている。今回の事件に関しても、「ウワサ」が重要なキーであることにいち早く気づき、独自に調査を行っていた。
またその観察眼から出会った魔法少女に対して的確な人物評をよく述べている。
大学生とは別に「雑誌のモデル」を兼業しており、大学生と魔法少女の二重生活どころか、学生・モデル・魔法少女と三重生活を行っている。
しかし演技のほうは棒読みになりがちで、CMや演技はマネージャーに断ってもらっていた。後にあるドラマに出たことがきっかけで、自分を見つめ直し演技についても真剣に取り組むようになり、ドラマやCM、情報番組のコメンテーターとして出演するようにも鳴った。
祖父母から譲り受けた屋敷「みかづき荘」(もとは下宿だった)に一人で住んでいる。小学6年生の時点で祖母と共にみかづき荘で暮らしていた。ここに住むようになったのはモデルの事務所が近かったためで、実家は別にあるらしい。当時はみかづき荘に下宿していた大学生のお姉さんたちに可愛がられていたという。祖母は2年前以降に他界。
両親についてはこれまで作中でほぼ全く触れられていなかった(イベント「彼方に届いて希望の一編」、やちよ・みふゆ 始まりver.のボイスなどで触れられる程度)が、七海やちよ おとぎ話ver.の魔法少女ストーリーで詳細が判明。元々転勤族でやちよ共々日本各地を転々としていたが、やちよがモデルを始めて以来多忙になった事からみかづき荘の祖母の元に預けられた。両親共に多忙な身ではあるが、愛娘のことを溺愛しかつかなりの心配性で、親が電話してきたり週末にはやちよが会いに行ったり時には父が出張のついでに顔を見せたりということもあった。こうした両親の状況もあり、責任感が強く大人びた性格になったと本人も自覚しつつ、表面的には強がって見せてもさみしさのあまり祖母に泣きつくこともあった。現在も両親は多忙な日々を送っているようである。
一人暮らしが長いためか少し所帯じみてきており、商店のキャンペーンや特売などには敏感に反応している。また魔法少女としては高年齢であることを気にしており、年齢ネタはタブーらしい。
かなりの美人であり、十咎ももこからは「強いくせに反則じみて細い手足をしている」「髪は絹のようだし肌は水をも弾く赤ちゃん大魔王」と評されていた。暁美ほむらの変身ムービーによると、身長は165cm。
登場人物の中で最年長だが、ある部分は年齢に反してとても小さめでイラスト等でも控えめに描かれている。イベント『みかづき荘のSummerVacation』で秋野かえでが水波レナの胸が大きいことをからかった際には口には出していないものの自身の胸が小さいことを気にしている描写もあった。
その一方でスタイルの割にはかなりの健啖家で、正月の羽根付きではその実力を見せて切り餅セットをかっさらい、海に行ったら大盛超辛カレーを平らげたどころかわんこそば状態の冷製パスタ大食い対決でもゆうゆう勝利、ココイチコラボの際に至ってはココイチのうんちくを語らせたら止まらなくなるほどのヘビーユーザーだと判明するなど、悪く言えば食い意地が張る、いろはの言をとれば「食に対してアグレッシブ」という一面も見せている。魔法少女活動とモデル、そして学業の両立と多忙な毎日を送っているためなのかもしれない。
同年代と推測される数少ない人物が、幼馴染で同じく魔法少女の梓みふゆである。彼女からは「やっちゃん」と呼ばれるほか、「お互いを捨てられない幼馴染」と言われている。
しかし彼女は1年前、ある事件をきっかけに失踪。この一件を機にやちよは、現在の性格に変貌してしまったのだという。
以来やちよは彼女を探し続け、敵として再会した後も、彼女を連れ戻すために戦うことを誓っている。
アニメ版第二期では(怒り狂っていた為か)壁を壊すほど腕力が強い模様。
魔法少女として
やちよの魔法少女としての活動歴は7年間であり、これは明言されている、あるいは作中の時系列で推察することができる魔法少女の中では最長のものである。『魔法少女まどか☆マギカ』本編で「ベテラン」とされている佐倉杏子は2年間、巴マミでさえ3年間であることから、その長さがわかる。
また年の功なのか戦闘経験も非常に豊富で、各種派生魔法を習得しているほか、自他共に最強格の実力をもつ由比鶴乃を複数のからめ手で鎮圧するなどかなり戦いなれている。ちなみに、契約したのは12歳のときである。
武器は飾りのついた槍、というより槍とポールアックスが一体化したハルバートに似たデザインをしている。
アニメではこの武器を大量に出してミサイルのように打ち込む。
ちなみに、後頭部の飾りはすだれ状(デザインした蒼樹うめ曰く「紐のれんのイメージ」)の物が着けられている。 ただし、アニメ版においては谷口淳一郎の経験則から「このままでは作画で動かすのは絶対に無理」だとして、ケープ状のシンプルなものにデザイン変更されている。
そして彼女の願いは第6章第6話で明らかとなった。それは「リーダーとして生き残りたい」ということ。これから察するに本来なら年齢を重ねることで魔法少女としての能力が衰えるはずが、これが要因となって異例とも言えるキャリアの長さを維持できていると考えられるだろう。そしてこのことが彼女が単独行動を起こす要因、みふゆやももことの決別の原因ともなった。
やちよが7年もの長い間魔法少女を続けられたのは彼女の願いもあるが、みふゆやももこといった仲間達の存在も大きかったと考えられる。
みふゆやももこと決別してから彼女は1年弱、恐らく初めてたった1人で魔法少女として戦い続けた(それを踏まえるとやちよのソロの魔法少女としての戦歴は杏子と同じくらいか)が、その間にやちよはももこから人が変わってしまったと評されるほどに荒んでしまった。
威圧的な態度で神浜の外から来た魔法少女を一方的に追い出すなどかなり無理をしており自分自身を見失いかけていたが、いろはとの出会いがきっかけとなって本来の自分を取り戻していく。
固有魔法は「魔法少女の"希望を受け継ぐ"力」。本人は「他人を犠牲にして生き残る力」だと最初は思っていたが、ホーリーマミとの戦いで本当の力に気付いた。
かつての仲間の希望を受け継いでおり、年をとっても能力が衰えなかったのはこの為(アニメ版終盤ではさらに二人の希望も受け継ぐ)。ただし敵である更紗帆奈が死亡した際、彼女の力は受け継がなかった。
これはやちよが仲間と認めた者が死んだときのみ、他者の因果を自身の力として扱えるということである。
ゲーム上の性能
メインキャラクターではあるが多くの人に入手してほしいという方針から、初期レアリティは★2となっている。しかし、初期レアリティ★4のキャラクター同様に最高レアリティである★5まで成長させることができる。
Blastによる攻撃特化型。性能に徹底してクセがなく、欠点と言えばコネクトの性質上、Blastディスクの保有枚数が少ない魔法少女とは組みづらいこと(BlastダメージUP&確率でクリティカルなので、場合によってはダメージが増えない)くらいで「低レアでも強いキャラ」としてよく名前が挙がる。
また、全Blastが横に統一されているので単独なら確実に全ての敵を攻撃できることから、「(n)WAVEを(n-1)ターンで全滅させるミッション」を突破するのにも重宝する(ななかや明日香もほぼ同性能だが★3なので完凸に時間が掛かる)。
入手が容易でとりあえず育てておけば困らない設定通りの強さといえる。
それ故に、ミラーズで相手の編成に組まれていると★4並み、否、低レア故に課金・無課金を問わずほぼ確実に完凸してメモリアフル装備となっている為、★4以上の脅威となることも多い。そして課金勢になるとメモリアもMAXになっている事が多い。
しかも精神強化アビリティとして固有魔法(味方死亡時に攻・防UP)が事実上実装され、更に強くなった(挑発とかばうを持たせた仲間を生け贄にすることで意図的に発動できる)。
陣形とアビリティで強化されたやちよ一人に全滅させられた経験がある人は多いのではないだろうか?
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×1 | ×0 | ×3 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★2 | Lv.50 | 11,376 | 3,673 | 4,008 |
★3 | Lv.60 | 14,406 | 4,655 | 5,082 |
★4 | Lv.80 | 18,948 | 6,123 | 6,695 |
★5 | Lv.100 | 23,479 | 7,588 | 8,316 |
コネクト「道は照らしておくから」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★2 | BlastダメージUP[Ⅲ] & 確率でクリティカル[Ⅲ] |
★3 | BlastダメージUP[Ⅴ] & 確率でクリティカル[Ⅴ] |
★4 | BlastダメージUP[Ⅶ] & 確率でクリティカル[Ⅶ] |
★5 | BlastダメージUP[Ⅸ] & 確率でクリティカル[Ⅸ] & いろはにコネクトでHP回復 |
マギア「アブソリュート・レイン」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★2 | 敵全体にダメージ[Ⅰ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★3 | 敵全体にダメージ[Ⅲ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ] & BlastダメージUP(全/3T) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅶ] & BlastダメージUP(全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) |
「出し惜しみするつもりはないから!」
英語表記は「Absolute Rain」。
ドッペル「モギリのドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅸ] & BlastダメージUP(全/3T) & 攻撃力UP(全/3T) |
専用メモリア「神浜に広がる【うわさ】」
魂を抜き取る呪いのチェーンメール…。
参京区の学校に現れる謎の兵隊…。
信憑性の高い、噂や都市伝説がまとめられた“神浜うわさファイル”。
今日もまた1つ、新しい“噂”が記録された。
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
装備可能 | 七海やちよ |
イラストレーター | nabe |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 480 | 0 | 440 |
Lv.20 | 720 | 0 | 660 |
Lv.40 | 1,200 | 0 | 1,100 |
スキル「ブラストアップ」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | BlastダメージUP[Ⅸ](自/1T) | 8T |
限界突破 | BlastダメージUP[Ⅹ](自/1T) | 7T |
ゲーム上の性能 (アニメver.)
神浜市のベテランの魔法少女。大学生。神浜市や魔法少女についての情報に精通し、チームには属せずひとりで活動。
テリトリー意識が強く、実力の伴わない他の魔法少女には厳しく接する。神浜市で発生している「噂」をファイリングしている。
ホーリーマミに続いてのアニメ版デザイン準拠版(以前のLive 2Dは通常のものと同じだった)の実装で、変身ムービーやマギア使用時にはアニメの映像が挟まれる。また、後頭部の飾りもケープ状になっている。
ステータスも星4起点かつオリジナルより上方修正されているだけでなく、タイプがアタックに、ブラスト方向が縦3枚に変更されているのが最大の特徴となる。
基本データ
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×1 | ×3 | ×0 | ×1 |
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 20,539 | 8,257 | 6,258 |
★5 | Lv.100 | 25,511 | 10,294 | 7,812 |
コネクト「その想いも連れていくから」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | BlastダメージUP[Ⅶ] & 必ず防御無視 |
★5 | BlastダメージUP[Ⅸ] & 必ず防御無視 |
マギア「アブソリュート・ラピッズ」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ] & 攻撃力UP & 確率で防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅶ] & 攻撃力UP & 確率で防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
屋上の魔女戦で見せた攻撃。小さなキュゥべえ専用だった全属性に対するダメージがアップするヴァリアブルを持つ。
ドッペル「モギリのドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅸ] & 攻撃力UP(自/5T) & 必ず防御無視 & ヴァリアブル(自/3T) |
みふゆ戦で見せたドッペルによる攻撃。アニメ版根拠なため腕が四本に増えている。
専用メモリア「災厄を招く馬鹿騒ぎ」
「ここから先、乗り心地は期待しないでちょうだい」
免停覚悟で突っ込む先は、ウワサに呼び寄せられた魔女たちのパレード
行進の向こうで待ち構えるものが望むものとは限らない
だけど、この馬鹿騒ぎを止められるのは私たち魔法少女だから
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | アビリティ |
装備可能 | 七海やちよ アニメver. |
イラストレーター | mepo |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.1 | 520 | 440 | 0 |
Lv.20 | |||
Lv.40 |
スキル「ウェポンブラスト・アデプト[Ⅳ]」
特殊能力 | 効果 |
---|---|
通常 | ダメージアップ状態[Ⅳ]& BlastダメージUP[Ⅲ] |
限界突破 |
活躍
メインストーリー
第1部『幸福の魔女編』
第1章『はじまりのいろは』
- いろはが「小さいキュゥべえ」を探している際に立ちはだかり、「(神浜市で生きていくには)実力不足」といろはを追い出そうとする。その後、「小さいキュゥべえ」がいる結界の魔女をどちらが先に倒せるかいろはに勝負を仕掛け、いろはが砂場の魔女を撃破したことでいろはの実力を認めた。
第2章『うわさの絶交ルール』
- いろはと神浜市で再開し、神浜市では噂が現実になること、「絶交ルール」という、絶交したのに復縁しようとするとバケモノに捕まるという噂が広まっていることを教える。
- その後絶交階段のウワサが現実になり、捕まったレナとかえでを助けるためいろは、ももこと共に戦って救出する。
第3章『神浜うわさファイル』
- 会いたい人に会えるという噂「口寄せ神社」をいろはや鶴乃と調べ始める。
- ショッピングセンターで立ち耳の魔女の結界に気付くが、今日がポイント10倍デーであることに気付き、魔女結界の前でポイント10倍の素晴らしさを熱弁した。なお、魔女はその後に倒している。
- 夜の水名神社がその神社だとわかり、ウワサの結界の中からやちよが会いたかった人物であるみふゆの偽物が現れ騙されそうになるが、いろはに説得され事なきを得る。
第4章『ウワサの守り人』
- いろは、フェリシア、杏子がミザリーオウルのウワサに巻き込まれ解決するために行動する。
- その際に「マギウスの翼」という集団が噂を守っていること、そしてやちよが探していたみふゆもマギウスの翼であることを知る。やちよはなんとか帰ってくるように説得するがみふゆは聞き入れなかった。
- その後、いろはとフェリシアを「みかづき荘」に住まわせるようになる。
第5章『ひとりぼっちの最果て』
- みふゆやういの手がかりを追うために噂を調べることを続ける。「電波少女」の噂を聞きいろは達と共に調べる。
- 二葉さなという少女が「電波少女」の声の正体であることを突き止め、いろは達がさなを救出した後はさなも「みかづき荘」に住まわせることになった。
第6章『真実を語る記憶』
【警告】ネタバレ注意
- みふゆがみかづき荘に訪ねて来てからというもの、明らかに様子がおかしくなり、いろは達を突き放した言動を取るようになるやちよ。その後マギウスに連れて行かれた「記憶ミュージアム」にて、いろは達はやちよの記憶を追体験する。
- 元々やちよはみふゆと雪野かなえという魔法少女と3人でチームを組んでいた。しかし、ある日の戦いでかなえはやちよを庇って死亡。この際ソウルジェムが砕けていたことから、二人は偶然にもソウルジェムが自分たちの魂である事実を知る。
- その暫く後。そのころのやちよはみふゆ・ももこ・鶴乃、そして安名メルという少女とチームを組んで戦っていた。しかし、鶴乃が用事があって欠席した日、メルはやちよを守る様な形で魔力を使い切り、魔女化してしまう。
- やちよの記憶を追体験した後、なんとか洗脳を免れたいろはとやちよだったが、目を覚ましたやちよは明らかに様子がおかしく、いきなりチームを解散すると言い出したり、現れた魔女に一人だけで挑んで行ったりする。
- いろはがわけを聞こうとしてもお得意の「話す必要はないわ」を繰り返すだけで取りつく島もない。それでも粘るいろはに「理由を聞かせてくれなきゃ解散なんて認めません」と喚かれ、しぶしぶながら理由を聞かせる。
- 実はやちよは自分がいろは達を殺してしまうと思い込んでいたのである。
- やちよの契約時の願いは「モデル同士で組んだユニットの中で、リーダーとして生き残る」こと。それはあくまでも「芸能界で」生き残りたいという意味だったものの、かなえやメルの死に様や「未来へ進んでほしい」「守れてよかった」という最期の言葉から、やちよの中にある考えが生まれてしまう。
- 「願いから派生した私の固有魔法は、『たとえ仲間を犠牲にしてでも自分だけは生き残る』という能力なのではないか?」
- 「だとすれば、かなえやメルは私の能力の所為で死んだ」
- 「だとすれば、私は一人でなければまた誰かを殺してしまう」
- 要約すると上記のような妄想に取り憑かれてしまい、それからのやちよは一人で戦うことを選んだのである。悲劇が繰り返されることを恐れ、キュゥべえと契約しようとしている少女を静止したり、神浜に迷い込んだ魔法少女を一方的に追い出すようになる。いろは達四人についても「ただの協力関係」と本人の中では割り切っているつもりだったものの、だんだんと彼女らのことが愛おしくなっていく自分に気付いていた。みんなを死なせたくないからこそ一人で居させて欲しいと懇願するやちよ。
- やちよの過去を聞いたいろはは、彼女に同情しながらも、同時に自分の勝手な想像で他人を振り回す彼女に対して激怒。「自分の仲間になった者は自分を庇って死ぬ」というやちよの妄想を打ち砕くべく覚悟を決め、なんと記憶キュレーターのウワサを一人だけで倒してみせた。さらに、いろはは「これからは…私がリーダーになります!」と宣言。その真意を理解したやちよは嬉しさのあまり涙を流すのだった。
- この一件以降、二人の距離が縮まったのか、やちよからいろはへの呼び名はいつのまにか下の名前の呼び捨てになっている。
- 帰宅すると、何故か部屋の明かりがついていることに気付く。そこにいたのは、レナとかえでに真実を伝えたというももこだった。ももこは何故自分を遠ざけてきたのかを教えてほしいと懇願し、妄想を断ち切ったやちよも自分の真意を語る。自分勝手な想像で振り回してしまったことを謝罪し、何をされても文句は言えないと制裁を覚悟するが、ももこに苦しいほど力いっぱい抱きつかれる。
- ももこは「自分が何か怒らせることをしまったのではないか」「やちよが本当に他人のことを考えない人に変わってしまったのではないか」とずっと不安だったことを明かし、やちよが昔と変わらない思いやりに溢れた人のままだったことに安堵し涙を流す。こうしてお互いの真意を知ったやちよとももこは、ようやく和解を果たすことができた。
- そして、3人をマギウスの翼から奪還すべく今後の計画を練り始める。全面協力を打って出たももこや、まどかからのいろはへの返信を見て「自分たちは二人だけではない」ということを確信したいろはとやちよは、新たな希望を見出すのだった。
第7章『楽園行き覚醒前夜』
第8章『偽りに彩られ神浜』
第9章『サラウンド・フェントホープ』
第10章『浅き夢の暁』
イブとの戦いやワルプルギスの夜との戦いに参加。連戦で消耗するが、謎の羽の力のおかげで回復する。
ワルプルギスの夜に対しての最後の一撃に際し、灯花から受け取った力に自身の魔力を込めて槍の形に変化させ、いろはに渡した。→決戦いろやち
第2部『集結の百禍編』
序章『はじまりの記し』
キモチと交戦する。
第1章『前書きは靴音と一緒に』
PROMISED BLOODと交戦する。
第10章『疾走ドラスティックラバー』
東西の人々を和解させるべく、テレビを通じて学生会議の事を伝える。
…しかし台本に無かったので関係者に怒られたが
戦いの後は樹里に割られたみかづき荘の窓ガラスの請求書を結菜を通して届けている。
第12章『結ぶ永久の彩り』
みことの策略により前章で昏睡状態に陥り、そのまま穢れが溜まり魔女化寸前でドッペルを出したまま鏡の魔女に操られた状況だったが、死の淵においてそれぞれのチームと同士討ちした静香・結菜・ひめな・ラビから状況の説明を受ける。
そしてひめなはやちよの固有能力に着目、各チームの魔法少女の命を未来への希望とともにやちよに託す。やちよはそれを鶴乃・フェリシア・さなに分け与え、揃って意識を取り戻すも、限界ギリギリの状態でいろはの元に向かう。そしていろはの元にたどり着くとともに、いろはに未来を託し、彼女を先へ向かわせるため魔女化するのを分かった上で取り囲む他の魔法少女相手に最後の戦いへと向かっていった。
なお、この時やちよはこれまで「二葉さん」呼びだったさなのことを下の名前で呼び捨てしている。心境の変化か、それとも直前のイベント「星屑のミラージュ」での状況が反映されたのかは今のところ不明。
全てが終わった後は魔力の流れから万年桜のウワサにいろはが居ると確信。
姿こそ見えないものの、互いの想いは通じ合っていた。
そしてスタッフロールではモデル以外にも仕事が増える中みかづき荘を魔法少女の憩いの場にしつついろは達の帰りを待ち続けていると明かされた。
魔法少女ストーリー
七海やちよ
- 1話「七海やちよの家にて」
- いろはが神浜市にやって来る1年前。やちよ・ももこ・かえで・レナが鶴乃と出会った経緯が描かれた。少なくともこの時点のやちよは、来客を笑顔で自宅に迎え入れるなど社交的で、ももことの関係も良好だった。
- 2話「七海やちよと決闘少女」
- ももこ達に決闘を申し込んできた「決闘魔法少女」こと鶴乃と戦うことになるが、相手の猪突猛進な戦闘スタイルを利用して7戦全勝と格の違いを見せつけ、ついでに手当たり次第に他の魔法少女を傷つけることに対して説教したため、とうとう鶴乃に泣きべそをかかせてしまった。
- 3話「七海やちよは見逃さない」
- その後、魔女の罠にかかって窮地に陥った鶴乃やももこを救出する。この過程で鶴乃に弟子入りを志願された。
七海やちよ アニメver.
ホーリーマミ アニメver.同様にアニメ版第2期までのストーリープレイバックとなっており、やちよが自分自身を戒めるために記憶ミュージアムを訪れた人に今まで体験したことを語るという形式になっている。
しかしアニメは最終的にウワサを具現化するねむが犠牲になっているため、アニメのストーリー上では実現し得ないエピソードである。
- 1話「七海やちよ 戒めの記憶」
- 「誰よりも私が一番過去にとらわれている」
- アニメ1期1話から最終話までの出来事。仲間を必要とせず神浜の魔女と一人で戦っていた当時、いろはと出会い「宝崎市から迷い込んできただけで神浜でやっていける程強くないからもう会えないだろう」という印象を抱いた。しかしいろはは妹のうい消失の原因がウワサにあると考え、ウワサについて調べている自分にたどり着き、気づけば鶴乃を入れた3人で口寄せ神社のウワサを調査していた。
- ウワサの中でみふゆと出会ったものの、それは幻であり倒してしまったが故にソウルジェムを濁らせてしまい、いろはにグリーフシードを使ってもらう。結果としていろはのソウルジェムが濁りきり、ドッペルが発現。これに対しやちよは「また自分が周囲の人を危険な目に遭わせた」と自責の念に駆られてしまう。あの時ドッペルについてもう少し話しておけば…と。
- それからもういの捜索とウワサの対峙を兼ねる中でマギウスの翼という組織とそこにみふゆも所属している事を知り、少しずつだがいろは達と行動を共にするようになっていった。仲間を必要としない信条に反し、彼女達を前に自分の心が開き、平穏が訪れたのと同時に不安が鎌首をもたげてきた。何故なら、自分には仲間を必要としない理由があったから。
- 自分のせいでまた仲間を失うという不安をみふゆに言い当てられ、自分の甘さを痛感されられ、チームみかづき荘に対して仲間じゃないから…と冷たく接するようになる。自分を記憶の中から責めているのは過去の自分の仲間達で、彼女達の死を二度と見たくないと思ったから自ら憎まれ役となり、いろはに対してチームの解散を告げた。
- 自分が生き残る為に仲間を犠牲にしたくない。でもそんな自分にいろはは「死なない」と約束してくれた。その言葉がやちよの心に光を当て、仲間から逃げずに向かい合おうと思ったのにマミとの戦いでいろはは姿を消してしまった。
- 2話「七海やちよ 喪失の記憶」
- 「持ちきれないほどあったでしょ」
- アニメ2期1話から3話までの出来事。いろはを失い、怒りと後悔に駆られたやちよは何かしてないと気がおかしくなりそうだという理由でマギウスの翼について調べ、冷静を保とうとした。同時にいろはがいなくなっても何一つ変わらない日常を過ごす自分に怒りも感じていた。
- みふゆから「いろはと同じく自分は弱い」とやちよからも魔法少女の宿命からも逃げるような事を言われ、腹を立てて衝突。いろはは決して逃げず、諦めない強さを持っていたから。いろはを奪ったマギウスとみふゆ、いろはを犠牲に選んだ自分の願いが許せなかったのだ。
- しかしみふゆを倒すのを思い留まった。それは彼女の事も救いたかったから。それもいろはのお陰だったから。
- マギウスの拠点に入ろうと考えたその時、黒江と共に万年桜のうわさへと迷い込みそこでいろはと再会。彼女のドッペルが主の心を守るために作った、ういを含めた皆が揃っているみかづき荘へと飲み込まれた。しかしそれは紛い物だったが為にやちよはこの世界を破壊。自分達の想いや悲しみはこんな物で取り繕える物じゃない筈だからだ。
- そしてようやくいろはと本当の再会を果たし、お互いにとって大切な仲間達を取り戻す事を決意を固める。いろはの理想を実現すべく。
- 3話「七海やちよ 傲慢の記憶」
- 「何も知らないじゃない」
- アニメ2期7話~最終話の出来事。いろはとの再会後、黒江の案内でマギウスの本拠地へ向かうもそこで待っていたのは想像もしない物だった。仲間への愛情に正直になれた自分に向けられた自分の不甲斐なさが引き起こした過ち。結局自分は昔から仲間から逃げ続け、目を逸らしてきた。
- ウワサの鶴乃と対峙したやちよ一行。彼女を救うべくみたまから「相手の事を正確にイメージし、コネクトで攻撃する」事を教えられ、いつも頑張る鶴乃を浮かべてコネクトするも、頭をよぎった一抹の不安が的中し、失敗。彼女の心に拒まれた事で、鶴乃の事を何でも知っていたつもりだったと気づかされた。彼女の笑顔の裏で何を思っていたのか、強くあって欲しいと願うばかりで弱音を聞かず、その苦悩を一切考えてこなかった。
- その現実を突き詰められたやちよは鶴乃に「もう強がらないで欲しい」と思い、彼女の弱さを受け入れる事で今度こそコネクトを成功させ、鶴乃だけでなくやちよ自身の不甲斐なさとも向き合った。間違っても正せばいいといろはが背中を押してくれたから。
- ウワサから解放された鶴乃を仲間だけでなく、ももこやみふゆも取り囲むのを見てまた彼女達とみかづき荘で過ごす未来を想像。そしてチームみかづき荘総出でマギウスを倒すべく立ち上がった。
- こうして、いろはと出会った事をきっかけに変わったやちよ。静かなみかづき荘より、少しうるさいぐらいの方が好きになっていた。流石にフェリシアにこれ以上騒がしくされると困るので、彼女には内緒であるが。
- マギウスとの戦いの結末を話そうとするが、やちよはみかづき荘に帰る時間になった。しかし魔法少女達の話はこれからも続いていく。だからいつか再び、仲間を連れて続きを話すと約束した。
- 神浜市立大附属学校の制服「制服タイムスリップ」
- お正月衣装「大人になったら」
- 水着(2018)「謎めいて」
環いろは
- 2話「相手を思う」
- メインストーリー第4章〜第5章の間。
- 3話「お帰りなさい」
- メインストーリー第5章よりも後。
由比鶴乃
- 3話「やっぱりもっと強くなりたい!」
千歳ゆま
- 第3話「アタシが守ってやるから」
保澄雫
やちよがいろはのことを「環さん」と呼び、みかづき荘のメンバー5人が揃っていることから、時系列は第5章〜第6章の間(ただしこれはのちにテキスト修正されたものであり、修正前はやちよがいろはのことを下の名前で呼び(第6章より後)、鶴乃・フェリシア・さなが戻ってきている(第7章より後)。第8章の時点で鶴乃とフェリシアが雫と顔見知りであることから、時系列はメインストーリー第7章〜第8章の間とされていた)。
- 雫が良からぬ連中に関わっているのを見て注意するが、居場所探しをしている雫を見ていろはがみかづき荘で過ごしてもらうことを提案。雫は徐々になじみはじめた。やちよはななみけに受け入れると雫に告げ、雫も入ろうとするのだが……。
- この一件もあり雫の魔法少女ストーリーの選択画面導入部や第3話の最後では「やちよさん、ごめんなさい」とやちよへの謝罪が書かれている。
御園かりん
- 怪盗気取りで他人のグリーフシードを盗んで横取りしていたかりん。見かねたやちよが追いかけて説教することになる。
梓みふゆ
直接は登場しないが、ストーリー内で、雪野かなえが死亡したときは16歳、安名メルが魔女化し魔法少女の真実を知ったのが18歳のころだとかつて交わした手紙で報告している。
第1話でお世話になった人に贈り物をと、見滝原の和菓子を買おうと考えるのだが自身は多忙。そこでお使いを買って出たいろはにお願いすることに。
そしてこの第1話のいろはとまどかとの会話でまさかの事実が判明。
なんと幼い頃のやちよはアイドルだったという(モデルとして活動し始める前なのかどうかは不明)。しかも持ち歌もあるとのこと。
もしかすると、莉愛が陰で「やちよちゃん」と呼んでいるのはこのやちよの以前の活動を見ていたからかもしれない。
期間限定イベント
第1部の終盤から登場。「魔法少女昏倒事件」の犯人を追っている。この時点では、まだももことの関係は良好である。
第6話から登場。かりんがハロウィンに劇をやるので役者探しをすることになるのだが、そこで牛役に決まったフェリシアの推薦で悪魔役として出てくるのがやちよ。かりんは前述の説教を食らった件もあり気まずい状況に。
やちよは人を悪魔呼ばわりしたフェリシアを叱りつつ、かりんに事情を聞くと、祖父母に育てられた親近感を感じたのか悪魔を演じることを快諾する。ただ、かりんのスケジューリング等々が無茶苦茶でさらに自分勝手すぎるので、スケジュールを代わりに切ったり、かりんの考えを改めさせるために一芝居打ったりする。
その一方、実際に演じるとなると台本読みやリハーサルの段階では棒読みに。これにはささらやフェリシアも呆れるやら笑うやら、ももこも「録画しておいて」とからかうまでに。しかし「本番に強いから」と豪語していたやちよ、本番ではちゃんと演じきっていた。
最終盤で登場。鶴乃から連絡を受けて「調整屋に来るように」と指示。調整屋には眠っているかずみと共にいた。
やちよは人と入れ替わるウワサを追っていたのだが、その際にかずみと出会うことになったこと、そして現在攻撃してくるもう一人のかずみはウワサが姿を変えた物だと明かす。
そしてみたまのソウルジェムに接触して心に呼びかけるという能力を使って海香とカオルの声を届けさせてかずみを目覚めさせて、ウワサを倒すことを提案する。
みかづき荘でクリスマスパーティーを行うことに。なんだかんだで影では一番楽しみにしているのはやちよだった。
やちよ大食い伝説が初めて登場した回。初詣に行こうと誘われるが仕事があると出て行ってしまったやちよ。しばらくして水名神社でのダブルス羽根付き大会で決勝でももこ・レナペアが鶴乃・いろはペアを破ると、エキシビションマッチの相手として現れたのは晴着姿のやちよ。実はやちよはまだシングルスだった頃の羽根付き大会で5連覇という記録を持つ伝説のチャンピオンだった。そのやちよを倒すために優勝を目指していたももこは勝負を挑むが、やちよは完膚なきまでに打ちのめして勝利する。
勝利したやちよは賞品をもらうが、それは神社特製の切り餅セット。これが元々目当てだったのだった。
みたまの特訓 いろは・やちよ編
時系列としては、メインストーリー第6章終了後となる。
心の整理をつけて欲しいといろはに説得され、自分に猶予を与えることにしたやちよ。彼女はかなえとメルの遺品がそれぞれ入った箱を開けようとするがどうも踏ん切りが付かず、開けられずにいた。その時いろはが帰宅、彼女が調整屋に行くことを聞いていたため一緒にみたまの所に向かった。
鶴乃達を奪還するには力をつけることが必要、と大量のグリーフシードやジェムを持参したやちよ。みたまはそれを見て喜ぶも、「調整する前に自分の過去に片をつけたほうがいいのでは」と助言する。それでも、やちよが頑なに「余計なお世話」「自分はもう何も恐れていない」と態度を崩さず調整を急かしたため、特別にやちよといろは2人同時に調整することにした。
調整を受けるとやちよはもう一人の自分と語り始めることになる。それは未だ過去を受け入れきれていないこと、箱を開ければかなえとメルが遺した言葉を目にすることになる。過去に決着を付けてしまえば、後はただ未来へ進むしかなくなる。それを恐れているのだった。そしてもう一人の自分はいつしかドッペルの姿となり、「自らの未来を信じられないのであれば、自らの願いが皆を殺す。ならば何もかも忘れて死の切符を切ってしまえばいい」と告げる。
しかし、やちよはもう一人の自分に「自らが恐れている事を知れた」と感謝する。そしてそれを踏まえて「いろはがくれた希望を無碍にはできない、それまでは諦めない」と決意する。その時光に包まれ、いろはも姿を現す。二人同時に調整を受けていた時の作用でいろはもこの状況を見ていたようである。そしていろはが見守る中、やちよはドッペルを発現し、自らが未来に進むためかなえとメルを送り出すための切符を切った。
帰宅し、やちよは箱を開けた。かなえの箱には当時のやちよとみふゆ、そしてかなえのことを綴った歌詞。メルの箱にはやちよと神浜についての近い未来を占った結果。いずれもやちよを軸に魔法少女達によって円が描かれ優しき世界を形作る内容だった。
思わず涙ぐむやちよに、いろはは声をかけた。「行きましょう、優しい世界へ…皆で円を描きましょう…」やちよはそれを受け、「まずは取り戻さないと、私たちの3つの点を」と改めて決意した。
過去の話である当イベント。あした屋の店主の話の中に幼少期のやちよのLive2Dが登場した。
この時はまだロングヘアではなかった。
7年前(12歳)の彼女が登場。この時点で契約から約1ヶ月後であり、みふゆとの最初の出会いが描かれた。
墓場の宴のウワサによって宴会芸をさせられるが、どうにもスベってしまって心が折れそうになる魔法少女達。やちよは「直近1年間でポイント10倍デーがあった日の天気を言い当てる」という自身曰く渾身の芸を披露して失敗しているのだが、ここで「芸能人の本気の芸能を」と言う理由で鶴乃からけしかけられる。それが上述のまどか・いろはの魔法少女ストーリーでも一部触れられたアイドル時代の持ち歌「マカロン」の披露だった。
周囲が期待する中やちよは観念し恥ずかしがりながらワンコーラス披露。喝采といじられにやや逆ギレする中、ウワサからは「プライドの高そうな美しい女性が頬を染めながら顔を歪ませ全力でパフォーマンスするという恥じらいが必要だった」と評価されてしまう。
なんとか駆けつけたまどかと、ねむがウワサの内容を一部書き換えたことでまどかによって目覚めたいろはが協力してウワサを倒し、みふゆ達がウワサがやってきたミラーズの鏡を破壊したことで今回の出来事は白昼夢と化したのだが、今回巻き込まれた一同の記憶にはやちよの歌のことが薄ぼんやりと残っていた。フェリシアにいたっては「おぞましい歌」と表現するわ、結局気に入ったのか口ずさむわで、やちよは「今すぐ忘れなさい!」と声を荒らげるのだった。
自動浄化システムといろはの異変を知り、彼女の肉体を自身の魔力で支えることに。
最初は過去に行こうとしたフェリシアはそれに感化され、過去の事を鶴乃とさなに任せ自分もやちよの側にいることになる。
舞台版
ポイント10倍に専用のテーマ曲が用意され、やちよと他の客が踊りながら熱唱して見せた。
テレビアニメ
砂場の魔女の結界で初登場し、いろはが歯が立たなかった砂場の魔女を圧倒。そして原作通り神浜市の危険性を忠告し、砂場の魔女と石中魚の魔女のグリーフシードをいろはと黒江に投げ渡した。
かえでが絶交階段のウワサに捕らえられた際にはももこからの協力要請を受けているなど、ゲーム版とは違い険悪な関係では無いようである(といって親密でもなく、ぎこちなさは感じ取れる)。一方で、口寄せ神社のウワサの調査では、鶴乃が恐る恐るやちよに電話を掛けていたり、やちよが鶴乃を突き放す態度を取るなど、疎遠になっている様子がはっきりと描かれていた。
ポイント10倍にはしゃぐのは相変わらず。舞台版のテーマ曲もBGMとして流された。
第8話では神浜うわさファイルを眺めつつ十七夜と思われる人物と携帯で連絡を取り合っていた。ちなみにこの時ファイルに書かれていた魔女とウワサの内容はアリナブリリアントギャラリーの魔女ウワサの入選作だったりする。
第2期では第3話まで主人公を務めた。
1話目はCパートのみの登場で、知人や仲間を全てマギウスに奪われた上にいろはを連れ去られた怒りに我を忘れて(そのためか、本作の彼女は良い方向に動いていった黒羽根の)時雨を脅し、マギウスの翼の本拠地を聞き出す。
「許せない…もう許さない。マギウスも、あなたも!」
続く第2話ではみたまに武器を衝きつけ情報を聞くが、この時は中立だったためかはぐらかされ止むを得ずモデル業をこなしながら第7章のようなウワサ潰しを単独で行う。しかし、情報が少なく片っ端から調査をしていた時偶然ねむからのあるウワサとそれに関与したある者の保護をすべく動いていた黒江と偶然鉢合わせ、案の定頭に血が上っていた彼女は問い詰めるべく追いかける。
そこで黒江の補佐に回っていたみふゆと出会いついに直接対決になっていき最終的にはお互いドッペルまで具現化して激しい怒りをぶつけまくり遂にみふゆを圧倒する。そして追い込まれたみふゆにとどめを刺そうするが、ドッペルへの囁き、そしてまだみふゆと仲良かった頃の2人を見て正気を取り戻し(あるいは死を覚悟したみふゆが咄嗟に放った幻惑を使われたため)みふゆを見逃す。
そして小さいキュゥべえを追いかけて、みふゆの空間移動から飛び出した黒江を追いウワサ空間に飛び込み遂にウワサ本体と鉢合わせそこから降りて来たいろはを目撃した…。
しかし、いろはのドッペルが完全に解けておらず2人はみかづき荘での幻影を見せられる。しかし、改めていろはを救うと思い幻影を振りほどき遂にいろはの幻影(ウワサ)と対峙、狂暴なパワーに苦戦するが、自分もいろはを助けたいと思った黒江が飛び込み援護に入り窮地を救われ2人のコネクトで幻影を倒し遂にいろはと正式に再会して喜びの涙を流す。
第4話では黒江の案内でフェントホープに潜入しようとするも、天音姉妹が立ちはだかった為にいろはと黒江を先に行かせ、自身は姉妹と二人がけしかけたイキガミの魔女3体と対峙する。
第5話では逃亡した天音姉妹が落としたマギウスのシンボルを拾い、それから流れる里見灯花からのエンブリオ・イブ覚醒の宣言を聞いた。
第6話では単身魔女と戦う最中、使い魔めがけて一閃の矢が。飛んできた方向を見ると見滝原の魔法少女たち。さやかとは再会となり、まどか・ほむらと初めて顔を合わせると共に、3人に事情を説明するが、ここでいろはから電話が入るも彼女のスマホはバッテリー切れ。GPSの位置情報からキレーションランド内部にいるとわかり、まどかたちとひとまず園内へ向かうことに。
どこからかトラックを調達して自ら運転(マギレポの魔法少女シールでは運転免許所持済みであることは書かれていたが、ゲーム・アニメを通じて元のストーリーで運転する描写があるのはこれが初になる)する中、車内での会話中ほむらからワルプルギスの夜も来ている可能性があることを聞かされ、事の重大性がさらに最悪であることを再認識することになる。キレーションランドに近づくと荷台からのまどかとさやかの攻撃を得ながらトラックを飛ばし、危機的状況ではほむらの時間停止で切り抜け、さらに園内のいろはと杏子のコネクト攻撃で門が破られたのを見てそのまま突入、2人と合流を果たす。
しかし再開もつかの間、園内放送とともに現れたのはホーリーマミ、そしてウワサと融合した鶴乃の姿だった。
7話ではフェリシアと再会し、やちよ達が魔女にならない方法を探すためにマギウスの翼に入った事とドッペルが無ければとっくに魔女化していた事を告げられるが、マギウスのやり方に賛同できず「ドッペルを使わなくてもいいように強くならなければいけない」と主張した為、話が平行線で終わってしまう。その後は鶴乃を元に戻すため、いろは達によって拘束してもらいコネクトしてウワサのみを剥がそうとするも、鶴乃の裏の部分をイメージできず失敗。逆に鶴乃の肉体に大ダメージを与えてしまう。
8話では鶴乃との過去の出来事が掘り下げられる。大東区に流れついた批評家の魔女の討伐に鶴乃を誘おうとするも、店の経営で忙しい事を察し断念。メルの魔女化と後にみふゆが音信不通になった事を彼女に伝え、新たに魔法少女となったレナ&かえでの教育で忙しくなったももこに代わり、鶴乃一人に参京区を任せたのだった。
これを振り返り、自分が鶴乃に強くあって欲しいと押し付け、縛り、追い込んでしまう等他人に厳しすぎたのだと自責の念に駆られ、鶴乃の解放を諦めかける。
しかしフェリシアからの「鶴乃もやちよもこれ以上頑張ったら一生止められない」との一喝や同じくやちよと鶴乃の過去を知ったいろはに「やちよさんは自分にも厳しく、本当は誰も強くない」「鶴乃ちゃんにこれからどうなって欲しいか」と聞かれ、鶴乃はもう強がらず、私達は弱いまま支え合うと心に決め再びいろはと共に鶴乃にコネクト。結果、鶴乃の解放に成功した。
そしてやちよは自身の非礼をフェリシアにも侘び、いろはからは「例え間違っててもこれから正せばいい」と言われ、ももことみふゆに鶴乃を戻せた事への感謝の言葉を告げた。
第3期では深層心理にて今は亡き仲間であるかなえ、メル、みふゆ、ももこと再会し、ここでようやく自身の固有魔法が「仲間の想いを受け継ぐ」事を知る。目覚めると槍に4人の仲間を表したリボンが巻かれていて、いろはと力を合わせた一撃でアリナ・イブ(通称)を倒す。
エピローグでは昔のように髪を短くしていた。
派生バージョン
羽の力で強化した姿。力の影響で、羽の持ち主と同じく必殺技にドッペル(魔女)が出現しない。
過去のやちよのコンビ。今でこそベテランの魔法少女の二人だが7年前ともなるとまだ2人で1人前だった。
初のソロ派生。
ソロ派生第2弾で同時期実装されたみふゆの派生の対となる立ち位置。
ソロ派生第3弾で「ピュエラ・ヒストリア」最終章「Pillar_of_Tomorrow」に登場する決戦いろやち、そして∞いろはに並ぶやちよの最強仕様。
今回の事件の元凶(実際はいろはのやらかしに便乗していただけだが。)である象徴の魔女にトドメを刺すため、過去の魔法少女の力を受け継いだ姿。そして意外にも脚が無い。
その他
名前の由来は、「いろは歌」が由来のいろはと日本の歌つながりだとすれば日本国歌の「君が代」の歌詞の一節「千代に八千代に」だと思われる。
また、歌詞の意味を考えると、いろは歌は「美しい花もやがて散ってしまう。同じように、生きている我々も永遠には生きられない」という仏の教えで、君が代は「あなたの寿命が何千年も、小さな石が大きな岩になり、その岩に苔が生える程の時間、永く続きますように」(『君が代』は、実際には身近な人の長寿を祈る歌だと言われる)という願いであることから、「儚さ」と「永さ」で対比になっていると思われる。望まずして生き永らえてしまった彼女の過去を表しているともとれる。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
鹿目まどか:対象者が死んだ際、その人物の力を吸収し強くなるのが特徴。まどかの場合はパラレルワールドの自分であり、やちよは自身が仲間と認めたものという所が違う。
暁美ほむら:序盤の立ち位置、活躍が共通している。
ホーリーマミ:メインストーリーで激戦を繰り広げ、やちよが彼女のウワサを剥ぎ取る。また、両者ともアニメver.が実装されている。
美琴椿:まどマギシリーズにおける成人に近い魔法少女のはしり。
佐和月出里:生き残りたいと願って魔法少女になった。
氷室ラビ:若くて買い物上手でポイント10倍を逃さないため、第二の七海やちよと評されている。
魔法少女たると☆マギカ:ジャンヌ・ダルク(タルト)は享年が19。その他、殆どの登場魔法少女は物語が終わるころには18〜20歳以上になっている。
マジカルデイジー(魔法少女育成計画restart):おなじく大学生魔法少女だが、こちらは私生活が破綻してしまった。
枢木スザク(コードギアス反逆のルルーシュ):『どんなことをしてでも生き残る』能力を身につけた(つけられた)ことが共通点。ただし経緯は真逆に近い。
アクア(この素晴らしい世界に祝福を!):中の人が同じで水属性繋がり。ちなみにアクアも(推測なので非公式的であるが)165cmとされている。
ウルトラマンネクサス:ずっとデュナミストたちに寄り添ってきた孤門一輝は、姫矢准、千樹憐、西条凪の三人の希望を受け継ぎ、最後の最後にネクサスになった。なお、姫矢は消息不明だが、憐と凪は普通に生きているという違いがある。