概要
平成ライダー作品ではクウガの一条薫を始めとして、主人公の活動をサポートする相棒キャラクターが配置されることが多い。
時代が進み平成二期になると、相棒の存在はそのままに、その相棒に特殊な出自を持つ者や敵と同族の存在といった人間ではないキャラ、いわゆる人外キャラが配置される事も増えていった。
本記事ではそんな平成二期の人外相棒キャラ達に加え、平成一期、令和ライダーの該当キャラクターも紹介する。
歴代の人外相棒たち
平成二期の該当キャラクター
注:リンク先は各作品のネタバレを含みます。注意して閲覧してください。
主人公左翔太郎の相棒であると同時に、二人目の主人公でもある。記憶喪失であり、地球の本棚を始めとして、当初より通常の人間にない力を持つことが描写されているが、終盤でその正体が明らかになる。
主人公火野映司と互いに利用しあう関係の怪人「グリード」。右腕のみの不完全な姿のため、泉比奈の兄泉信吾の体を依り代として使っている。映司とともにクスクシエの屋根裏で生活。一時離反するも、最終決戦で共闘。
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主人公操真晴人のサポート役であるヒロイン。晴人と共に面影堂で暮らす。人間とファントムを見分けることが出来る力を持つが、これには理由があった。
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仮面ライダー鎧武は作風故か、平成2期としては例外的に「明確な相棒ポジションキャラ」が存在していない。
候補としては上記三人が挙げられるが、いずれも人外だったか人外になるかのどちらか。
主人公泊進ノ介の変身アイテム「ドライブドライバー」が有する人格。黙ると死ぬベルト。実はスタインベルト博士が自身の意思、記憶、知識、性格を人格プログラム化してドライブドライバーに移植したもの。
主人公宝生永夢を仮面ライダーとしてCRに引き入れたパートナーであり、ゲーム「ドレミファビート」から生まれたバグスター。「仮野明日那」は人間体での名前。
・パラド(同上)
バグスターの参謀を務める幹部の1人。敵対していたが後に永夢と和解し、超協力プレイで共に戦う相棒となった。
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平成2期で相棒が終始純粋な人間だったのはゲイツのみである。
平成一期の該当キャラクター
主人公野上良太郎に憑依し力を貸す「イマジン」の4体。本作品では、タロスズ以外に良太郎に憑依するジークも登場する。
代々ファンガイアに仕える事を使命とするキバットバット家出身のモンスター。紅渡の腕に噛み付き力を与え、渡をキバに変身させる。この他にもキバに力を貸すアームズモンスターの3体やエンペラーフォームへとファイナルウェイクアップさせるタツロットが登場する。
令和ライダーの該当キャラクター
・イズ(仮面ライダーゼロワン)
大企業飛電インテリジェンスで製造されているアンドロイド・ヒューマギアの1人で、先代社長の飛電是之助からの同社社長秘書。会社の業務のみならず、戦闘においても2代目社長の飛電或人をサポートする。
主人公五十嵐一輝の内に潜んでいた悪魔。一輝と契約を結び、一人で二人の仮面ライダーとして共に変身して戦う。
主人公一ノ瀬宝太郎が最初に友達になった錬金術生命体「ケミー」。姿は手のひらサイズのバッタ。
有事の際には変身アイテム「ライドケミーカード」の1枚として宝太郎に戦う力を与える。
昭和ライダーの該当キャラクター
・ベリー
地空人の代理人である知性を持つ巨大なミュータントバッタであり、瀬川耕司に助言する。
「主人公の」ではない人外相棒
それぞれ桜井侑斗・野上幸太郎のパートナーであるイマジン。両コンビ共に契約を超えた絆で結ばれている。
緋道蓮の相棒。賢人の消滅、組織の瓦解によって完全に居場所を見失った蓮にしつこく着いてくるという半ば強引な形で相棒になった。最終的に蓮が越えるべき壁として立ち塞がり、彼の手によって消滅した。
それぞれ、五十嵐大二・五十嵐さくら・五十嵐元太(白波純平)の相棒たる悪魔。
それぞれの心の内に秘めたコンプレックスの象徴ともいえる存在。
作中様々な事件を巻き起こすが、紆余曲折を経て三者三様のやり方で和解に至った。
物語上の立ち位置
仮面ライダーシリーズでは「敵と同じ力を使う」側面が重要な要素とされるが、中でもこうした人間ではない相棒は、作中の根幹に関わる力を持ち主人公の変身能力をサポートする存在や、仲間であるものの怪人そのものであるなど、この一面をより強調する存在となっている。
物語が進むにつれてその存在がより重要な意味を持つことや、当初は人間と思われたが後半になり素性が明らかになるケースも少なくない。
また、展開上の特徴として、中盤から後半にかけて一時的に消滅する展開や、最終的に主人公と別れる展開となることが多い傾向にある。
一因として、その存在が主人公の変身能力に関わっていたり、心の支えになっている場合、それが失われることで変身不可や喪失感といった苦境を描きやすい点があげられるだろう。
人間のキャラクターの死亡と異なり、技術的・能力的に復活することが多くの場合は可能である点もこうした展開を用いやすい一因と考えられる。本編中は別れたまま終わり、再会を目指すことが最終回後の劇場版・外伝の軸として繋がるといったケースも少なくない。