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曖昧さ回避
概要
大映(現:角川映画)の特撮映画作品『大怪獣ガメラ』シリーズに登場する、二足歩行が可能な、巨大な亀に似た怪獣。
以下の様に独自のキャラクター性を持っており、ゴジラシリーズとの差別化に成功した。
- アトランティスなどの古代文明との関係性が強い
- 「人間とくに子供」と「地球と自然」を守る正義の怪獣
- 「決して無敵ではなく、常に苦戦して傷つきながらも諦めない」
- 「自分の命よりも子供を優先して守ろうとする」
- 「死にかけても蘇り、最後には勝利する」
- 「一切の動植物を食べない」
- 「空を飛ぶ」
現実では、偶然なのかやたらと「中国」との関わりが強く、『ガメラ大怪獣空中決戦』では徳間ガメラとスーパーギャオスのデザインが古代中国文化の影響を受け、『ガメラ3』では四神と明確に関連付けられ、玄武は中国で最も親しまれている四神である。また、ガメラに因んで命名されたシネミス・ガメラも今の中国に生息していた古生物である。
- 最近のゲーム界で台頭してきている「Gamera Games」という中国に拠点の一つを持つゲーム会社もおそらくガメラから名付けられている。
カルチャー面での影響
親会社が2度も倒産したゆえに、今でこそ知名度は落ちたが、ガメラが世界中の文化面に与えてきた影響はかなり大きい。
たとえば、上記の通り複数種の古代の亀がガメラに因んで命名されたり、子ガメラやメカガメラなど、世界中の多くの作品における亀関連のトピックなどに関して、ガメラにばかり数多のオマージュが集中してきた(ごく一部の例)。
戦後のポップカルチャーの黎明期において、「世界的なアイコンとして確立されてきた亀のキャラクター」は実質的にガメラ(1965年デビュー)が世界最古であり、同時に「玄武」をメジャーな存在として全面的にフィーチャーした大衆文化作品としても世界初である為、昨今のカルチャーにおいて玄武へのイメージにガメラが与えてきた影響もかなり強い。
この背景には、ガメラがアイコンとして機能してきただけでなく、「世界的に有名な亀のキャラクター自体が非常に少ない」ことと「大人の事情で任天堂とトラブルを抱えたくない」ことが関係しているからだと思われる。
- 任天堂初のコンテンツにも、亀ポケモンやクッパ軍団が存在し、世界的なアイコンとして台頭したが、これらにガメラが与えてきたと思われる影響も見られる。一方で、大人の事情から任天堂のキャラクターには手が出しにくい(亀ポケモンを参照)為、さらにガメラへのオマージュが集中している一因にもなっている。
- 「亀」を主役とする世界的にメジャーなシリーズは、他にはたとえば『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(TMNT)』などごく僅かしか存在せず、『TMNT』はあくまでも「人型の亀」であり、また、オマージュできる要素もほとんど「忍者」という部分しかない。カメバズーカやカメーバも比較的有名だが、前者の要素もかなりニッチであり、決して世界的に有名なキャラクターでもない。後者はどうしてもガメラと比べてキャラクター性が弱い。
- これらの事もあり、ガメラ以外の亀のキャラクターをオマージュできる状況が限定されている事も無関係ではないだろう。
- 『TMNT』自体にもガメラへのオマージュが存在する(例えば、2012年のシリーズに登場した「トッカ(Tokka)」は、姿や能力や性格の全てが明確にガメラを意識していた)。
特徴
見た目は直立二足歩行をする巨大な亀そのもの。大きく開く顎には牙が並んでおり、特に下顎の両端から上方に伸びる大きな一対の牙が印象的。この牙の用途は攻撃以外には不明だが、考察次第では戦闘時における眼の保護用ともとれなくもない。
昭和版では口から噴射する巨大な火焔、平成版ではプラズマや他のエネルギーで生成した火球を発射し、主要な攻撃手段としている。物理的には燃焼しないはずの物質も瞬時に燃焼させることができる。なお、とある図鑑によると甲羅からは電気を発射し(プラズマ火球も放電現象である)、爪には毒があるらしい。
甲羅に手足または後ろ足だけを引き込み、引き込んだ部分から火炎やジェットを噴射して飛行する能力がある。飛行速度は非常に速く、大気圏内では音速の3倍以上、宇宙空間では亜光速にまで達する。三半規管が特殊なため、回転ジェットや超高速での飛行にも耐える。その極めて特殊な飛行方法により地球上の殆どの場所に短時間で到着し、宇宙空間へも容易に進出できる。
空中から地中や海中に至るまで地球圏のほぼ全域における活動を可能としており、その範囲は宇宙空間にまで及ぶ。吐く炎は宇宙空間や水中でも機能する。
あまり有名ではないが、パワーファイターでもあり、体重差のある怪獣(ジャイガー)を楽々と投げ飛ばしたり、2倍以上の体躯と3倍以上の体重を持つ敵(レギオン)と取っ組み、長時間足止め出来るほどの膂力を持っている。それでいて素の運動能力も高く、作品によっては超アクロバティックな動きを披露する。
恐ろしげな姿に相反して弱者、特に人間の子供や自然を労り、守護するという性質を持つ。さらに知能も高く、人間の言葉を理解し、傷つけないように注意を払って力加減や行動をするなど他者への配慮にも優れる。他にも人間や宇宙人の構造物や兵器を効果的に利用する、UFOを修理するといった器用な真似もできたりする。
生命力の強さも特徴であり、もはや生物の常識の範疇を超えて異常なほどに打たれ強い。人間や普通の生物なら即死または瀕死になるような傷でも戦闘が継続でき、平成の個体の場合でも上腕が吹き飛ぶ、腹部から背中にかけて大きな穴が開く、その状態から自分よりも少し身長がある敵の大群相手側に(人間と協力して)生き残り勝利する、脳天を含め全身を貫かれ切り刻まれる、人口50万人以上の地方都市を吹き飛ばしクレーターにするほどの爆発の爆心地にいても、体表が炭化するだけで復活する、自爆しても時を経て生まれ変わるetc.と、「怪獣」のレベルで見ても桁違いのタフネスを誇っている。
回復速度も尋常ではなく、時間をかければ大怪我も全快してしまう。
体重の設定
よくネタにされるのが身長と比較して軽すぎる体重設定であり、昭和時代では30t、平成時代では1999年の個体で90t、そしてその中でも最も重いとされる2006年の個体ですら900tしかなく、そのため科学的考察での算出結果によるとガメラは立っているだけで風船の如く浮き上がってしまうとか竜巻を起こすほどの回転ジェットにより自ら焼肉&ミンチと化してしまうとか言われている。
もっとも、そんなことを気にしていては特撮なんて楽しめないのはその考察本の著者が一番知っているだろうが。
容姿の変容
よく引き合いに出されるゴジラと違い、シリーズを通しても作品ごとに容姿や能力、出自に大きな違いが見られる。なので「ステレオタイプ」がゴジラよりも安定していない。全シリーズに共通するのはカメがモデルである点だが、昭和シリーズでは淡水棲のカメ、平成シリーズでは海亀の意匠が強く、角川版はリクガメ(ケヅメリクガメ)がモチーフである。
また、造形物(着ぐるみ)に関しても、差異が存在する。
昭和シリーズに関しては、初期は凶暴な顔つきで、腕にも肩部分が存在していた。しかし後に顔つきが丸くなり、穏やかな顔つきになり、肩部分も無くなり、「甲羅から前向きに腕が出ている」構造に変化している。
平成三部作では、違いは顕著で、一作目はやや穏やかな顔つきであったが、二作目・三作目ではよりシャープかつ凶暴そうな顔つきに変化している(これは昭和版とは真逆であり、興味深い点)。
また、飛行時。回転ジェット以外に、頭部と両腕を出した状態での飛行形態では。
二作目より「ウミガメが前肢のヒレを広げて泳ぐ」姿を彷彿とさせる、「前肢を翼状のヒレに変化」させ、飛行翼のようにしている点が挙げられる。
以下、種類別(というか版権元別)および年代別に分類。それぞれの特徴は該当項目を参照。(出資元が)何度も倒れても再び復活するシリーズはまさにガメラそのものを体現しているといっても過言ではないだろう(たぶん)。また、興味深いことにそれぞれの版権元での第一作目では「小亀と少年(少女)」の関係が描かれている。
昭和ガメラ(昭和シリーズ)
平成ガメラ(平成シリーズ)
角川ガメラ
2015年版ガメラ
Rebirthガメラ(仮称)
その他のガメラ
キャノンガメラ/スケルトンガメラ
コロコロコミックに連載されていた故・谷上俊夫作、レッドカンパニー協力の漫画『プラモ改造武闘伝ガンキッド』にてガメラの玩具を改造して作ったものという設定のキャノンガメラとスケルトンガメラの2体が登場。
キャノンガメラは1995年版ガメラの電動玩具をベースに、『マクロス』に登場したファランクスのミサイルポッドをデンデン太鼓状に配列したようなデザインの改造モデルであり、ミサイル増設を最大限に利用した超回転ジェット「ガンキッド・グルグルデリンジャー」という必殺技を持つ。
ちなみにこれらの機械パーツをどう皮膚の上から装備したかというと、針金で輪っかを作り手足や腰にはめ、その上から武器・装甲を接着している。
スケルトンガメラはさらに複数のプラモパーツを組み合わせて作られたミキシングモデルで、キャノンガメラが素体の要素を残したサイボーグガメラならばこっちはさしずめメカガメラとも言うべき、完全なロボット怪獣の如き姿なのが特徴。
劇中ではこの2体の対決が描かれたが、最後はVF-19を改造したジェノサイドバルキリーが舞台である孤島を原子破解砲で消滅させようとした際、それを骨だけになったスケルトンが頭突きで砲塔仰角をそらし、次いでキャノンが甲羅に残っていたファランクス、グラージの腕でフルバーストを行い、スピードの出る機体にいい気になった魔王グラインダーは機転の悪さに敗北を喫した。
ガメラがスパロボに出る時はきっとこの漫画からだと思われる。
ちなみに本作ではゴジラの改造例も存在しており、2話目ではベクタード・ノズル10基装着で飛行できるようになったVFゴジラとスーパーメカゴジラの胸を盾、メーサーを手甲にしたKINGゴジラの戦いが描かれている(ただしVFゴジラの斬新過ぎる強化方法は劇中ではグレートファイブ並みに冷ややかに冷遇され、布団の中でこっそり作ったという設定だった)。
とは言え、この改造ガメラと改造ゴジラが実際に戦う機会はなく(まぁ、4+1社との契約内容に“誌上に留めること”とでもあったのだろうが)、納得する者はおるまいがゴジラとガメラが同じ作品に登場した世紀の幻であった。
どちらもかなりマニアックな存在だが、この頃のコロコロ誌上では映画漫画の地位はとても低く、特撮が俳優登竜門と呼ばれたように坂井孝行も最初はゴジラを回されたといい、さらに当時のコロコロ編集部は『レッツ&ゴー』と『ザ・ドラえもんズ』などの新連載ラッシュが災いし、この作品を単行本化しておらず本作を閲覧するのは困難になっている。
映画漫画は地位が低いと書いたのはそのためだが、あの時代、……錯覚ではなく怪獣漫画以上のものはなかったことを付け加えたい。
モチーフ
ガメラのデザイン元、およびモチーフは「ワニガメ」、または「カミツキガメ」とまことしやかに言われているが、それは誤りである。
デザインのモチーフおよびモデルは諸説あり、実際には(亀としての)明確なモチーフ元は不明である。
判明しているのは、
「亀をモチーフとしたのは、当時の永田雅一大映社長の意見」
「様々な亀をモチーフに取り入れてデザインされたらしい」
という点である。
湯浅憲明監督によると、当時の旧大映社長・永田雅一氏が、乗っていた飛行機から見下ろした島の形が『(巨大な)亀の甲羅』に似ていたことから、「大映の怪獣は亀をモチーフにする」と決定された、との事。
ただし、湯浅氏は後に、脚本担当の「高橋二三のアイディアだろう」とも言っている。
一方、その高橋氏の方は「永田社長が『亀の怪獣を飛ばせ!』と指示を出したと聞いた」と語っている。
その他に、
- 大映東京撮影所近くの神社にいた、女性が参拝すると姿を見せる「スケベガメ」という愛称の亀。
- 企画者の斉藤米二郎によると、「銀座のキャバレーで長崎出身のホステスが話してくれた『長崎では海水浴していると、くるくる回りながら女の子に寄ってくるスケベな亀がいる』という逸話を基にした」
- ピー・プロダクション社長のうしおそうじが、1962年(昭和37年)に企画した特撮テレビ番組『STOPシリーズ』のデモフィルムに登場する巨大な亀。この大亀は、手足を引っ込め、火を噴きだして空を飛ぶという、まさにガメラそのもの。うしおは後年「大映にもこのデモフィルムを見せたから、どう考えてもガメラはこれを参考にしたと思う」と語っている(ただし、この件についてうしおが築地米三郎に問いただしたところ、「いや断じて違う、あれはジュニア(永田秀雅専務)のアイディアだ」と返答されたという)。
……と、亀モチーフの理由は諸説あり、情報が錯綜している。
ともかく、結果的に(製作中止になったネズラに続く)初の大映怪獣は、亀モチーフに決定された。
亀モチーフが決定してからデザイン画が描かれるが、デザインしたのは大映美術スタッフの、八木正夫・井上章の両氏。
その没デザインの中には、
「手足が無くムカデのように這うガメラ」
「テントウムシのような水玉模様のガメラ」
などもあったという。
当時の資料や初期デザインなどでは、『アオウミガメがモチーフ』と記載されているものはあるが、ワニガメ、もしくはカミツキガメを明確にモチーフとして書かれたデザイン画は現時点では公表されておらず、存在していない。
また、ガメラとワニガメを比較しても、似ている点はほとんどない。
(上記の「容姿の変容」も参照)。
ワニガメの意匠はゼロではないにしろ、確実に言えるのは「ガメラのデザインは、様々な亀類のデザインを取り入れたもの」であり、特定の亀をモチーフにしているわけではない。
ワニガメからも一部デザインを取り入れていると推測できるが、明確にワニガメをモデルにしていると記載された資料や証言は、現時点では出ていない。
よって「ガメラはワニガメをモデル・モチーフにした」というのは誤りである。
なお、公開時の昭和40年当時、当時の日本の子供たちにとって身近な亀は、良く飼われていたミドリガメやイシガメ(ゼニガメ)などであった。また、大型の亀の有名どころはウミガメの類の他、ゾウガメのようなリクガメであり、ワニガメの認知度はほとんどなかった。
ガメラ劇中でも、作品によっては『ガメラはミドリガメやイシガメが変化した存在』と思わせる描写もあり、『骨格がアオウミガメにそっくり』という台詞もあった。
余談だが、ガメラは「子供の味方」という特徴を有しているが、これは当時の日本の子供達が、飼育や図鑑などでカメに親しんでいる事にも大いに関係している。
上記劇中の描写やセリフから、「子供達が親しんでいるカメとガメラとを同一視させる」狙いもあったと推測される。
実際、当時の大映社長の永田氏は、
「ガメラは哀愁がないといけない」
「子供たちが観て『怪獣がかわいそうだ』とか哀愁を感じないといけない、子供たちの共感を得ないとヒットしない」
と主張していた。
こう言った狙いがあったならば、当時においてマイナーなワニガメをガメラに用いる理由がない。むしろ、身近かつ知名度の高いカメ類をモチーフにする方が自然である。
ワニガメがガメラのモチーフという言説が流れ始めたのは、近年(2010年頃)からであり、外来種問題や様々な番組・媒体などでワニガメが有名になってからの事である。ガメラのワニガメモチーフ説は、ここ数年の間に何者かが述べた根拠のない憶測が、そのまま定着してしまった事が原因と推測される。
※ただし、最新のガメラは、明確に「モチーフはワニガメ」と明言されている。
ゴジラとの対決
おなじ日本代表を怪獣である両雄の対決は昔から非常に多くの人々に切望されてきたものであり、夢の対決として扱われている。が、そもそも権利会社が違う上、多くの大人の事情により実現への道は遠いのが実情である(動画はここを参照)。
上記理由から2体が相まみえるのは不可能かと思われていたが、2023年9月スマホゲーム『ゴジラ バトルライン』にてガメラリバースがコラボ枠で参戦しゲームではあれどゴジラとの公式対決が実現した。
青山剛昌の『名探偵コナン』の作中作に登場する怪獣ゴメラおよび鳥山明の『Dr.スランプ』のキャラクター則巻ガジラの名称はゴジラとガメラの両者の名前から取られている。
なおパロディやオマージュで対決に近い例はいくつかありチャージマン研のボルガ博士が登場する第35話「頭の中にダイナマイト」では冒頭に研たちが見ていた映画の中でゴジラの鳴き声をしたティラノサウルス(のような怪獣)とガメラの鳴き声をしたステゴサウルス(のような怪獣)が戦うシーンがあったりウルトラマンマックス11話では冒頭でゴジラのソフビとガメラのソフビを子どもたちが戦わせて遊ぶシーンがあったがDVDに収録されたもの以降ではカットされている。
客演/類似例
有名な怪獣ということで、このガメラのパロディネタやオマージュが見られる作品も多数存在している。
特に上記のガジラが出てくる『Dr.スランプ』の場合、
- 皿田きのこがタバコに火を点けさせようとして、通りすがりのガメラをおだてて火を吐かせた。
- ガメオという、ガメラの息子が登場した。
- 則巻千兵衛は、劇中で何度かガメラのコスプレをした。
- 怪獣好きの誘拐犯が持っていたガメラの電動人形をアラレが巨大化させ、同じく人形のゴジラとギャオスとともに闊歩させた(80年代アニメ版)。
- 上記誘拐犯は、アラレに買ったミドリガメを、(小さな)ガメラ呼ばわりしている(後にアラレは、上記誘拐犯に庭でつかまえたトカゲを小さなゴジラとして送っており、「(お互いに)大きくなったら対戦させよう」などと言っていた)。
など、実際にガメラ(およびゴジラ怪獣やウルトラ怪獣)を扱ったネタが多用されていた。
ちなみに同作者の『ドラゴンボール』にも亀仙人のペットとして子ガメラなるキャラクターが登場している。
最近でも橋口たかしの『焼きたて!!ジャぱん』において、劇中のミドリガメパンを食したリアクションの中で、ガメラっぽい怪獣が登場、アニメでも大映の許可込みで再現されていた(当時は山崎製パンより、件のミドリガメパンも発売されている)。
1995年のオリジナルビデオ作品『コスプレ戦士 キューティ・ナイト』ではカプセル怪獣としてゲスト出演している。
山本弘の怪獣SF小説『MM9』には恐竜ガストニアの首をヘビクビガメの首のように長くしたような体型に、背中にはトゲの生えた甲羅を持った「カガミ」という名称のガメラをモチーフにしたと思しき怪獣が登場する。
余談
ゴジラのようにハリウッドへの進出を期待する声も少なくないが、今の所未定であるので、こちらもまた未知数である。そうなった時の見た目はどうなるかも予想はできないが、某著名人はゾウガメ型を推しており、無難なのはこのような感じだろうか。
- 小さき勇者たちのタイアップ企画で、アメリカではカートゥーンネットワークによるガメラのアニメの制作が発表されていたが、その後に頓挫している(後の最新作「GAMERA-REBIRTH-」はアニメとして制作された)。
- 一方で、アメリカやヨーロッパ制作のコミックスやアニメ作品においてガメラへのオマージュかそれを想起させるネタはいくつかあり、日本でも有名な作品に限定しても、『ジャスティスリーグ』や『グリーンランタン』、『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』といったヒーロー物の他、『ザ・シンプソンズ』などのコメディ物の作品でもガメラネタが使われたこともある。
- 海外の映画監督の一人ティム・バートンはガメラが割とお気に入りなのか、自作の一つの『フランケンウィニー』には巨大化した二足歩行の亀の怪獣が出てくる。
白亜紀前期に生息していた古代の亀の一種には甲羅の両側に翼のような突起を持ち、その独特な形態から「シネミス・ガメラ」とこのガメラに因んだ名称が名付けられている。
また、白亜紀後期のカメには「ガメラバエナ」というものもおり、名前の由来もこの怪獣のガメラから。
関連イラスト
関連タグ
火炎噴射 プラズマ火球 ウルティメイト・プラズマ バニシング・フィスト
※他社の亀モチーフの怪獣。下記も参照。
関連キャラ
三尾 - 岸本斉史作の漫画『NARUTO』に登場する魔獣・尾獣の一体。ガメラをモチーフにしたのかは判然としないが、怪獣をモチーフにしていることは判明している。また、ガメラが横回転するのに対して縦回転する。あんまり関係ないが、同じ尾獣の四尾も、上記の『ドラゴンボール』の主人公へのオマージュである。
サトシのゼニガメ - ハイドロポンプがそのまんま回転ジェット。
スターダスト・ドラゴン - ガメラの鳴き声が利用されている。
ヤンガリー - ある意味では兄弟/兄妹とも言える。
グリーンランタンやジャスティスリーグアンリミテッド:ガメラへのオマージュがある。
カメーバ - 同じ亀モチーフの怪獣。素体、およびモチーフはマタマタガメ(明確に設定されている。ただし実際のマタマタガメとは、首の引っ込め方が異なる)。
キングトータス クイントータス ミニトータス - やはり同じく、亀モチーフの怪獣。ウルトラマンタロウに登場し、回転ジェットのように手足を引っ込めて回転しつつ飛行した(火炎は出さなかったが)。
シロップ(防振り) - 『痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。』に登場する、主人公メイプルのマスコットモンスターである亀。普段は小さいが巨大化し、(回転はしないが、主人公のスキルで浮遊し)飛行が可能。更に巨大化状態で口から光線を吐く、少女(自分の主人であるメイプル)の味方……と、どこかガメラっぽい特徴を有する。