基礎データ
全国図鑑 | No.0145 |
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カンムリ雪原図鑑 | No.203 |
英語名 | Galarian Zapdos |
ぶんるい | けんきゃくポケモン |
タイプ | かくとう/ひこう |
たかさ | 1.6m |
おもさ | 58.2kg |
特性 | まけんき |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
原種
これまで確認された姿。
詳細は『サンダー(ポケモン)』にて
概要
第8世代『ポケットモンスター ソード・シールド』DLC『冠の雪原』に登場するポケモンで、サンダーのガラルのすがた。
正式名称は『サンダー(ガラルのすがた)』。
何十年かに一度、カンムリせつげんに姿を現す渡り鳥ポケモンの内の1匹で、長い間サンダーであると考えられていた。
ただし最近では、従来のサンダーと同種であるという定説が揺らいでいる(姿が似ているだけの別種ではないかと疑われている)様子。
非常に発達した後ろ足を持つ、ダチョウやモア、恐鳥類等の飛べない鳥を彷彿とさせる生態の持ち主で、既存のポケモンでいえばドードリオが近い。その健脚で時速300キロの速さで走ることが可能。
超高速で岩山などの壁面をジグザグと跳び降りる様はまるで稲妻のようだと言われ、羽毛が擦れるとバチバチと電気が弾けるような音がする事から「サンダー」と呼ばれている。
しかし羽は退化しているため、飛ぶことは苦手とされる(脚力のおかげでそらをとぶだけの跳躍は可能であるようだが)。
気性が荒く好戦的で、自分より強そうなポケモンを見かけると戦いを挑まずにはいられない。
バトルでは持ち前の脚力を活かし、素早い身のこなしや、ダンプカーを粉々にする威力のキック「らいめいげり」で相手を圧倒する。
ゲーム上における特徴
ソード・シールド
エンカウント
「ダイ木の丘」でのイベントが発生した後はワイルドエリアに出現し、マップ上を周回するようになる。
プレイヤーに気づくとロトム自転車でも追いつけないほどの猛スピードで逃げていくが、追いかけ続けると疲れてきて遅くなってゆきやがて停止する。複数のエリアを横断していくので、他の野生ポケモンに注意。ただ、基本的には素直に追いかけていけばいいのでフリーザーやファイヤーと比べるとエンカウントはそれほど難しくはない。
ガラル三鳥にはシンクロが適用されるので、それも駆使して厳選してみよう。
なお、エンジンシティの前こと「キバ湖・東」へそらとぶタクシーで移動すると目の前に出現する場合がある。この時、すぐに右斜め前へ加速すると逃がさずに即戦闘に入ることが可能。追いかけっこを丸ごとカットできるため、証厳選などをする際には活用したいところ。
捕獲
戦闘の方は他の2匹とはまた違った意味で難易度が高い。
「きあいだめ」を駆使して急所狙いの攻撃を次々に繰り出してくる上に、専用技の「らいめいげり」でこちらの防御力を下げてくるので、戦闘が長引けば長引くほどどんどん相手から受けるダメージが増えてしまう。
さらに、「きしかいせい」まで覚えているので、何とか「みねうち」を駆使してHPを1にしても、思いがけない一撃で返り討ちに遭う可能性があるなど、全く油断できない相手となっている。
幸いかくとう技を無効化できるゴーストタイプであればかなり楽に戦える。
ただ、ワイルドエリアは場所によって天候がバラバラであり、砂嵐やあられが降っているエリアでエンカウントしてしまった場合はHP調整に苦労することになる。
事前にリサーチしておくか、防塵ゴーグルをトリックで渡せば事故は減らせる。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
未登場
LEGENDSアルセウス
未登場
スカーレット・バイオレット
DLC『ゼロの秘宝 藍の円盤』で、ポケモンホーム連携と共に原種解禁。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
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ガラル | 90 | 125 | 90 | 85 | 90 | 100 | 580 |
原種? | 90 | 90 | 85 | 125 | 90 | 100 | 580 |
比較 | ±0 | +35 | +5 | -40 | ±0 | ±0 | ±0 |
サンダーと同じ種類かどうか疑わしいのか、でんきタイプが失われ、代わりにかくとうタイプとの複合になっている。
かくとう・ひこうは相性補完にかなり優れ、この2タイプで等倍を取れないのはかくとうを半減・無効化する複合のでんきタイプと、上記のギルガルドのみ。
原種のサンダーは特殊方面が高いステータスだったが、説明文や特性「まけんき」、専用技からもある程度予想できたように、こちらは物理方面が高いステータスになっている。
しかも単純に攻撃と特攻を入れ替えただけでなく、サンダーの最も低い能力を特攻にまわすという徹底ぶり。それでも元のサンダー自体低すぎる能力がないため、並のかくとうタイプよりは特攻は高い。
一致技は専用技含め豊富にあり全く困らない。
サブウェポンは「はがねのつばさ」「ブレイズキック」「じごくづき」「じだんだ」くらいしかないが、一致技を双方半減するポケモンに刺さりやすいため充分候補に挙がる。
また、「じだんだ」はかくとう技をゴーストタイプにスカされても外れた判定になるので、次のターンには強力な一撃を放てる。ギルガルドやゲンガー等を相手にする時には重宝するだろう。
接触技が多く前述のギルガルドのキングシールドのパワー低下効果を踏んだり(それはそれで「まけんき」が発動するが)、ドヒドイデのトーチカでどくを注入されないために補助技「ちょうはつ」を入れて通しやすくすることも十分に考えられる。
弱点がメジャーなのが気掛かりだが、いわを等倍に抑えられるひこうタイプという側面もあり、でんきタイプの天敵であるじめんタイプには逆にかなり強い。
繰り出す相手を選び、ダイマックス中に上手く積むことができれば全抜きも見えてくるだろう。
特性故にランドロスを始めとするいかくには強く出られる一方で、カプ・コケコ・ライコウ・ボルトロス・レジエレキには上から高火力のでんき技を打たれる為、注意すべきポケモンである。
中でも原種のサンダーは天敵。大幅強化が重なり、でんき準伝説はもとよりランクバトルトップクラスの使用率を誇る為、対面では間違いなく止められる。
以上のことから、優秀なスペックを持ちながらガラル三鳥で唯一、原種の使用率を下回ってしまっている。
原種サンダーは今現在でも使用率を伸ばしており、それに反比例するようにガラルサンダーの使用率は徐々に低下、TOP30位台から姿を消した。
それでもTOP150位のページには留まっているので、このポケモンも十分強いということを証明してもいる。また、この傾向は原種サンダーとガラルサンダーを同時に起用できないために使用率が伸び悩んでいることを示す証左である。
このポケモン自体は特に弱いところもなく普通に優秀な事も相まって「名前が一番の弱点」と言われる事も。
尚、でんきタイプの技は一切覚えることができない。
あまりにイメージにぴったりなでんげきくちばしであっても(覚えたら覚えたでバランスが崩れるのは想像に難くないが)。
第9世代
ポケモンホーム連携と共に原種解禁。
スペック自体はそこまで変わらないが、第8世代のようなダイジェットが吹き荒れる環境ではなくなったため、動きやすくなった。
特にランクマにおいて、四災に強いのは非常に優秀である。(パオジアンには氷技を打たれてしまうが)
らいめいげりは変わらず相手の防御の確定ダウンなので、厄介な耐久ポケモンにめっぽう強い。
弱点もメジャーなものが多いが、テラスタルとの兼ね合いになるだろう。
ただし、剣盾と同様に原種と競合してしまうのがネック。
ただ、原種は受け型が増えると思われるので、アタッカーとしての差別化は容易。
しかし、結局原種相手は分が悪く、採用率はあまり伸びているとは言い難い形になってしまった。
第9世代自体ひこうタイプが不遇気味と言う事もあるのだが……。
テラスタルが追加されたことで、テラバーストによりでんきタイプの打点を持つことができるようになった。今作ではみずタイプの物理受けとしてヘイラッシャが採用されることが多いのでらいめいげりを含めて圧力をかけられる。
システム的な面では、ダイマックス技による能力低下が飛び交わなくなったことで、まけんきの発動機会が減ったのは気になるところ。
一方のテラスタルとの噛み合いはなかなか。一致技の通りの良さを活かして一致テラスタルで攻撃性能を上げるのが基本となるが、不安が残る耐性を不一致テラスタルで補い、殴り合い性能を補強するのも悪くない。
使用トレーナー
※ポケモンマスターズでのバディ
番外作品
ポケモンカードゲーム
こちらでは「ガラルサンダー」の記載となっている。
詳細はこちら。
ポケモンマスターズ
ホップ(チャンピオン)&ガラルサンダー
2023年3月4日で実装。
他の2羽はそれぞれタイプの使い手に使われているがこのガラルサンダーのみ多数のタイプを使用するホップに使われている。つまりザシアンとザマゼンタ、レイスポスとブリザポスに並ぶという立場と言える。
技
らいめいげり |
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クリティカットG+ |
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らいめいげり・轟 |
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栄光をつかむ研磨 |
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最強博士への道を駆ける らいめいげり |
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パッシブスキル
ガラルの闘志 |
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稲妻の脚力 |
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ハロンの堅忍 |
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能力ダウン時次ゲージ消費無9 |
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漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
15章でカンムリ雪原に登場。自身に立ち向かったマリィを6番道路まで連れ去る。
余談
鳥をモチーフとした伝説ポケモンは数多いが、何気に「飛べない鳥」をモチーフとした伝説鳥ポケモンはこのガラルサンダーが初となる。デザインのモチーフはファンの間でも意見が分かれており、
・ダチョウ(飛べない)
・ヒクイドリ(飛べない)
・エミュー(飛べない)
・モア(飛べない)
・ヘビクイワシ(地上にいる事が多いが、普通の鳥並みに飛べる)
・ライチョウ(意外に飛べる)
・オオミチバシリ(苦手だが飛べる)
・ディアトリマ(飛べない)
・ドードー鳥(飛べない。ちなみにポケモンの「ドードー」もダチョウ型)
等が挙がっている。
天候を操ったり、不可思議な力を発揮したりといった超常的な力を持っておらず、飛行能力が減退した代わりに強靭な脚力を発達させたという、割と現実世界の生物に落とし込んでも違和感のなさそうな設定を持たされているのも伝説ポケモンとしては非常に珍しいと言える。
ただし、飛ばないだけらしく「そらをとぶ」は問題なく習得できる。
普通に過ごす分には「とびはねる」だけで充分なのだろう。公式サイトの説明でも「飛ぶことは苦手」とあり、不可能とは書かれていない。
また、名前がタイプと合っていないのはガラル三鳥共通ではあるのだが、サンダーの場合、なんと「電気」を意味する名前でありながら電気に弱いという事態が発生してしまっている。(なお、ガラルフリーザーも氷に弱い。)そしてガラルサンダーはサンダーに一方的にやられる関係になってしまっている。
ちなみに使用率はごく短い間ながら原種ガラル双方共にトップ30位以内にランクインしており、原種とガラルの姿両方が対戦環境に名を残すという初めての事例が起きた。
関連イラスト
関連タグ
0144.フリーザー(ガラルフリーザー)→0145.サンダー(ガラルサンダー)→0146.ファイヤー(ガラルファイヤー)