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概要

2部6章妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェの登場人物。美しい女性の姿をした妖精。温和で人間に対しても好意的な態度で接する。珍しいものを好む。
妖精國における六つの氏族「風の氏族」の長でソールズベリーの領主。
キャラクターデザインはTAa

人間を顧みない妖精達の中では珍しく妖精と人間の共存を願っており、ソールズベリーは人間と妖精が仲良く暮らす平和な町になっている。側近のコーラルは彼女の方針に反対しているがクビにしたりはせず、身近に仕えさせる器の広さを見せている。

主だった人物関係としては、牙の氏族の長ウッドワスから好意を抱かれており、妖精騎士トリスタンからは嫌われている。また妖精騎士ランスロットにとっては大恩人であり、主君であるモルガンの命令よりオーロラの意思を優先する。
諸事情からキャメロットへの出入りが禁じられているため、会議には通信という形で参加している。
訪れたばかりのカルデア陣営をある程度助けたこともあるが、女王モルガンへの叛意と看做されればソールズベリーともどもひとたまりもない内容の発言をしており、妖精騎士トリスタンからは反女王派として討伐する機会を密かに狙われている。
オベロンからは汎人類史の妖精に最も近いと言われている。

関連タグ

Fate/GrandOrder 妖精 ソールズベリー(Fate)























美しすぎる女妖精への疑惑と、彼女の本質

前編の公開時点では穏当な人物であると思われたが、後編で明かされた情報を合わせることで、不穏な側面が見える。

  • オベロンが言った汎人類史の妖精に最も近いということは、妖精達の宴に取り囲まれながらも武器から絶対に手を離さないほどにトリスタンが危惧し警戒していた、気まぐれに善行も悪行も無邪気に行う、人間の常識が通用しない存在と言える。
  • コーンウォールでの追放された妖精達が集まる村ではかつてオーロラに仕えていたハロバロミアもいた。
  • 妖精國では誰もが正体不明の大穴に近づきたがらず、無意識に避けてるのに、大穴を常に監視する形で建築されている罪都キャメロットを除けば最も大穴に近い位置にソールズベリーの街を構えている。
  • ソールズベリーの法に、独立権のない人間を脱走者あつかいでベリル統治のニュー・ダーリントン送りにするというものがある。基本的に各々の都市が独立している妖精國において、都市同士で人間の引き渡し条約が結ばれていることは異例であり、統治者同士すなわちオーロラとベリルの繋がりが示唆されている。
    • ベリルが5章の定例会議で語った「グラビティなお姫様」の特徴にはオーロラにも該当するところが無くはない。素直に読めば妖精騎士トリスタンを指すと考えられるが、ミスリードの可能性もある。もっともこれについては、オーロラがあくまで氏族長であり王族に連なる者ではないことを踏まえると線は薄いか。
    • ノリッジが厄災に襲われた場合の住民避難先についてキャメロットで会議が行われた際、ニュー・ダーリントンで受け入れることをベリルが表明した直後、出席した各氏族がそうはさせまいと独自の受け入れ案を表明した一方、オーロラだけ自分の意見を何も表明していなかった。
  • 神という危険な存在に繋がる情報をモルガンによって消されていたブリテン異聞帯で、ソールズベリーは神を祀る聖堂を有する街であった。
  • ブリテン異聞帯で最も穢れている湖水地方に自ら踏み入り得体の知れない醜い肉塊を引き上げ、結果として妖精國で最も美しいと評される竜の妖精メリュジーヌを再誕させている。一聞すると美談のようではあるが、そもそもそこはただでさえ誰も近付きたがらない上ソールズベリーからも遠く離れ、さらに反女王派を掲げるノクナレアの居城に程近い場所である。一体何の用があってそんなところに訪れたのだろうか。
    • 補足すると、湖水地方は鏡の氏族の本拠地であり、特にメリュジーヌが眠っていた昏き沼は竜種アルビオン、彼らが「ほねほねさま」と呼ぶ御神体が祀られれている土地である。要約すると、鏡の氏族たちですら恐れ多いと安易に近づこうとしない(加えてサーヴァントや妖精に強い効力を示す毒性を持つ)沼になぜ風の氏族であるオーロラが接近、侵入できたのか不明である。
    • パーシヴァルはかつて、メリュジーヌが絶望の涙を流していたことを目撃している。その日は鏡の氏族が皆殺しにされた日でもあった。また、パーシヴァルはソールズベリーには近づきたがらなかった。
    • メリュジーヌの絆礼装において、オーロラのことを醜悪にして害悪と評しているとも読める記述がある。
  • 風の氏族の長としての力で、離れたところに声を届けることが可能。つまりは機械が封じられているブリテン異聞帯においては情報戦で最上位の地位にあり、彼女の手の者がいればどこでもスパイじみた真似が可能であらゆる場所で情報を収集できる。
    • ベリルは度々、姿が描写されていない人物と情報のやり取りをしていた。
    • 一度滅んだ妖精國において、妖精を蘇生させたモルガンのやり方がカルデア式召喚であることを受け売りの形で語っている。カルデア陣営以外でカルデア式召喚のことを知りなおかつ妖精國を蘇らせたことを理解しているのは、ベリルとモルガンのみ。モルガンが情報源にはなり得ないので、残るはベリル。
  • ロンディニウムで反乱が起こった時、反乱した兵士達の一部は粛正騎士の姿をしていた。ブリテン異聞帯においてその服装をした兵士達がいるのはオーロラが統治するソールズベリーのみである。
    • 上記の粛清騎士はソールズベリーに於いて、パーシヴァル率いる円卓軍との同盟関係を結ぶことに激しく反対している。(が、直後にオーロラの鶴の一声によって撤回した)この際、上記の騎士によってロンディニウムはソールズベリーと近年険悪な関係であったことが語られるが、恐らくこれはメリュジーヌの涙を見たパーシヴァルが意図的に接触を控えさせたためではないかと推測される。
  • 心身共にボロボロにされ冷静な判断力を失っていたウッドワスに本来の彼なら直ぐに見抜ける嘘で唆し思考の誘導を行った。結果、モルガンは自身に最も尽くしていた彼に襲われ、自らの手で返り討ちにしなければならなくなった。
  • 後編の最後において、モルガンの真実と称して事実に嘘や悪意的な解釈を巧みに織り込んだ偽情報を流した。これを受けてキャメロットの邪悪な上級妖精達は叛意を翻し、オーロラは自ら直接手を下すことなくモルガン虐殺に成功した。
  • 2部のPVでは背景に自然現象のオーロラが描かれている。

上述したオーロラの一連の行動と疑惑は一応妖精國に伝わる予言の成就と女王モルガンの打倒に繋がっており、結果として主人公陣営に対しても利として働いている。しかしながらあまりに不穏当な描写ややり口の数々から、ブリテン異聞帯で最も危険な人物はモルガンではなくオーロラではないかと疑われている。

そして女王モルガンが倒され、ブリテンを大厄災が襲う時、オーロラの本質と目的が明らかにされた。























これより先、ネタバレ注意!!





















スプリガンもしや⋯⋯ 何も考えていないのか?
      未来への展望も、権力への執着も、
      自分の思うまま国を運営する信念も——
      何もない、のか?
      ただ、"自分が嫌いなもの"を
      排除するだけの女だったと!?

大番狂わせ


推察通り、オーロラはモルガンを倒す為に様々な策を弄していた。時に聖女のように振る舞い民からは羨望と忠誠を捧げられ、時に悪魔のように暗躍して他者を利用し、多くの命を奪った。

だがオーロラはブリテンの支配を企む悪の黒幕でもラスボスでもない。勿論、ブリテンの平和を望む正義の女神でもない。彼女の本質は究極的なまでの自己愛。彼女が求めるものは他者からの称賛のみであり、人間の保護なども「心優しい人格者」として評価されるためだけに行ってきた。

  • 彼女の妖精としての「目的」は「自分がいちばん愛されていること」。しかし風の氏族は、他の妖精のような働き・傷つき・学び・奉仕する必要に迫られず、ただそこにいるだけで価値のある妖精という最初から完成された存在であるため、特にその権化であるオーロラは自分を高めることを知らない。つまり、自分より愛されている存在への対処法は、相手の足を引っ張るしかない。
  • また、善悪の自覚もなく、たとえ嘘をついても自分が口にした事を真実だと思い込むため真偽の判別さえできないため、相手の足を引っ張るために嘘や奸計を無自覚に行使する。端的に言えば、方向性は違えどタチの悪い自己愛の権化
  • その欲求はどれもその場限りであり、要人の暗殺などの大きな影響を与えるものでも変わりない。他の者の目にはあたかも何か大きな狙いがあっての暗躍に見えていても、実際は後のことを何も考えていないのも特徴。エピローグにおいては、現時点では殺してはいけない存在である「真の王」を殺す策まで実行してしまったため、真の王がいなければ対処できない大厄災への対抗手段を失い、自分の未来まで刈り取ってしまった。グロスターでムリアンが言っていた通り妖精の心は移ろいやすく、彼女は未来を見据えた自己愛を持つことができなかった。
    • 大厄災対策を抜きにしても、戦争が終わり混乱が収まりつつある時に次期リーダーを殺せばどうなるか?という、社会の根底さえ考えることができないのがオーロラの本質である。そして「そこにいるだけで価値のある妖精」という性質が原因で、たとえ大事になっても「悩みごとはみんな、誰かが解決してくれる」と他人任せにして、自分は動こうとしない。
  • 善悪を理解しないうえに損得勘定ができず、信念も存在しないという点では、統治者ではない有象無象の妖精たちの大多数に近い。他の町の統治者はこれらの全て、あるいはいずれかには当てはまっていなかったものであり、モルガンを倒すために共謀したつもりでいたスプリガンはその事実に気づくと開いた口が塞がらなかった。だがそれゆえに自己肯定力が決定的に強く、結果として実に3000年もの年月を生きながらえてきた。
    • 妖精國では自己肯定ができなくなった妖精は輝きを失いモースに堕ちるのだが、仮にそれを防ぐための生存戦略だったとしても、その性質上「世界を破滅に導く毒婦」にしかなれない。

この、行き当たりばったりかつ考えなしであり無責任でもある特徴を間近で知ったのが、彼女を愛したメリュジーヌである。オーロラからは遠まわしに「鏡の氏族を消せ」と命じられ、にも関わらず「あんないい妖精達(鏡の氏族)を滅ぼす様な奴はこの世で最も穢らわしい存在だ」とも言われており、移ろいやすい心が言動の不一致を招いていることが確認できる。
鏡の氏族の殲滅を狙った理由は作中で明示されていないが、オーロラの性質と予言の発表時期を照らし合わせると、「救世の予言」という妖精國で最も求心力のあるものをもたらしたというこの一点張りと考えるのが自然だろう。
鏡の氏族の予言は未来視に等しい精度を誇る。その氏族が妖精國の未来を変える存在を示したことは、オーロラにとって妖精國で一番愛される存在が自分では無くなると突きつけられたも同然の仕打ちだった。
オーロラにとって「救世の予言」と「予言の子」は、自分から愛を奪う災害でしかなく、それを広めた鏡の氏族は、オーロラからすればまさに厄災そのものなのだ。

鏡の氏族はメリュジーヌ=アルビオンの遺骨を祀る大人しい種族で、メリュジーヌにとってはかけがえのない家族にも等しい存在であり、彼女に殺されるときですらメリュジーヌに同情し、妖精亡主と化してさえそれは使命のためであり恨みのためではないという、人間の価値観で見れば聖人の域に達している。
それを始末させながら上記の矛盾した言葉を受けており、また動機が自己愛以外にないため労いや感謝をもらっていなかったことがオーロラの本質を看破されるきっかけとなり、本人の命取りにもなったのである。

大厄災がソールズベリーまで襲い、妖精や人間達が争い、燃え盛るソールズベリーの町を見てもオーロラは全く動じなかった。何故なら彼女にとって民とは「自分を褒め称え、飾り立ててくれる装飾」でしかなかったから、それがなくなればあえて守る必要もないものなのだ。
それは腹心のコーラルも同じで、「真の王」を謀殺した直後に死んだことを惜しむような発言から決定的に疑われることになり、妖精國の行く末を案じ諌められたため、そんな彼女を虫に変えて潰してしまった。
自分を褒めないモノはいらない。改めてオーロラの本質を見たメリュジーヌからは涙を流し、そして妖精國を捨てて汎人類史の世界へ行こうと誘う彼女をメリュジーヌは貫いた。

なぜなら、己の欲望に忠実過ぎるオーロラは並外れた自己肯定力を持つが、自己肯定力の原動力が他者に依存しているため、条件を満たせる妖精國でしか生きられない。
メリュジーヌ曰く「汎人類史の世界ならば必ずその本質を見透かされ排斥される。そうすれば君は輝きを失ってしまうだろう」とのことであり、オーロラがその思想を危険視されずやってこられたのも、彼女の生きた場所が疑うことを知らない純真無垢(幼稚で短絡的な愚か者)の集まりである妖精國ブリテンだったからだと言える。

もし本当に汎人類史へ渡れば、そこには「八方美人」「自己愛性パーソナリティ障害」「サイコパス」などのような、極まった自己中心的性格の者を定義する言葉は幾らでもある。
そして同じ妖精種でさえ、そんな甘ったれた生き方を許される程甘くはない。万が一、彼女の望むモノを一時的に手に入れられたとしても、抑止力妖精を超える人外魔術を秘匿する機関異端排除の専門機関の跋扈する正に人外魔境と言って良い世界では、余程狡猾に立ち回らなければ自滅を待つのみである。
仮に上手く立ち回ってもたった一度の失策や不運だけで今まで積み重ねてきた全てを一瞬で失う汎人類史において、実力も人格も品性すらもない美しいだけの鑑賞品は腐り落ちることしか出来ない事は歴史が幾度も証明している。
氏族長は全員「元ネタの妖精」が存在するがオーロラだけは存在しないのも、汎人類史ではすぐに消され伝承にも残らない程度の存在でしかなかった為だと思われる。

また、汎人類史では土地に染み付いて呪いに由来するモース化現象はないと思われるため、そうなればオーロラは自己愛から自死することもできず、妖精國でのそれとはかけ離れた姿で失意の日々を送り続けるだろうと語られている。
自我も名前も過去の栄光をも失えず、延々と朝起きて鏡の前で元から欠けた心を摩耗させ、泣き、眠り、また朝起きるだけの日々になるであろうと。
そもそも女王歴になる前の妖精歴から生きている彼女は、汎人類史への移住そのものが不可能だと考えられる。
つまり、メリュジーヌの手にかけられたのは、メリュジーヌなりの愛と感謝を向けられた証だった。

自分への賞賛のみを恃みに生きてきた彼女は、上述の通り視野がそこにしか向いておらず、大厄災が発生するにいたり島じゅうが終末の様相を化しても、その騒ぎが大厄災によるものだとは理解していなかった。全ての住人が死に絶えた時でも事態を把握することはなく、騒ぎ疲れて大人しくなったとしか考えることができなかった。
そんな終盤、死ぬ間際のオーロラはオベロン・ヴォーティガーンからブリテンを守る為に最後の飛翔をする、かつてメリュジーヌであった竜アルビオンを見た。廃墟と化した館で彼女は過去を振り返る。

誰も愛さない代わりに、誰も欲しがらない。自分より輝くものが現れたら、無意識に陥れて排除する。ブリテンでもっとも美しい妖精。彼女は3000年間そうあり続けた。オベロン・ヴォーティガーン曰く「加害者であり傍観者でもあったからここまで生きてこられた」「もっとも無垢な簒奪者」だった。
その一方で女王歴になってからは翅の輝きが落ち、自らが醜悪な生き物であることを心のどこかで自覚しつつあった。

ただ、オーロラは過去に一度だけ自分の為にならない事をした。それが、暗い湖の底で蠢く肉塊であるメリュジーヌを救い出した時である。もちろん、動機は一緒にいた侍女達に「ブリテンでもっとも美しい妖精が、ブリテンでもっとも醜いものを助ける」という自分の素晴らしさをアピールするだけの打算に満ちた行動だった。
しかし、抱き上げた肉塊は嗚咽し涙を流し、その涙がオーロラにはこれまで見たこともないほど悲しく、温かく、真摯なものに見えた。そして、救助行為をしたことによる周囲からの羨望の期待ではなく、自分の行い自体に感じ入ったことも初めてであった。

メリュジーヌは、触れたくもなかった肉塊であった状態から「きみのようになりたい」と思い、美しい妖精になった。その美しさは、長く生き衰えていたオーロラが憧れ、憎み、疎ましく思う程であり、彼女の心の醜さを湖面のように映し続けた。オーロラも、そんな美しい存在を生み出した自分は良いことをしたのだと、生まれて初めて本心から微笑んだ。

竜へと変貌したメリュジーヌの、飛びながら砕け散っていく姿を子供のように見上げながら、
「…………消えろ、消えろ。……高く、高く。……どこまでも…………高く………………」
祝福と呪詛、その両方が込められた言葉を呟き、勝ち逃げの如くオーロラは死んだ。
血に染まりながらも、彼女は最後まで美しく(みにくく)輝き続けた。

だけど、もしかしたら、自らより美しい存在を認めながら死ぬ事は
「誰よりも美しくなければならない」という、努力の出来ない身には重すぎる使命を持ち、それ故に他者を貶めることしか出来なかった彼女にとって
最も屈辱的であれど、救いある最期だったのかもしれない。

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