テッカニン
てっかにん
『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。
基礎データ
全国図鑑 | No.0291 |
---|---|
ホウエン図鑑(RSE) | No.043 |
ホウエン図鑑(ORAS) | No.044 |
セントラルカロス図鑑 | No.112 |
ガラル図鑑 | No.105 |
ローマ字表記 | Tekkanin |
ぶんるい | しのびポケモン |
タイプ | むし / ひこう |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 12.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | かそく:ターン終了毎に自分の「すばやさ」が1段階上がる。 |
隠れ特性 | すりぬけ:リフレクター・ひかりのかべ・オーロラベール・しんぴのまもり・しろいきり・みがわりを無視して攻撃できる。 |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称
英語・ドイツ語・フランス語 | Ninjask |
---|---|
韓国語 | 아이스크 |
中国語 | 铁面忍者 |
概要
第3世代『ルビー・サファイア』で初登場したむしポケモンで、見た目どおりセミがモチーフ。比較的リアルに近い造形だが、足は4本(というか「むし」ポケモンでちゃんと6本足のやつは少ない)。
英語名はninja+maskが由来と思われ、そこから忍者(にんじゃ)+鉄仮面(てっかめん)を意識したものだろう。
樹液が好物で、鳴き声がとてもやかましいというセミらしい生態を持ち、近くで聞き続けるとあまりの音量に頭痛がしてくるらしい(でもゲーム中の鳴き声は羽音っぽい)。いやなおとを覚えられるのはその再現か。
上手く育てないと言うことを聞かず鳴き続けるため、トレーナーの腕が試されるポケモンとされる。ちなみにアニメ「ゲンガーになっちゃった!?」での鳴き声はセミのそれであった。
またいつも高速で飛びまわっており、まったく姿が見えないことから、長い間透明なポケモンと考えられていたとのこと。それほど速いのに「しんそく」はおろか「でんこうせっか」すら覚えなかったりもする(でもこうそくいどうは自力で覚える)。
ゲームでの特徴
第3~7世代+そのリメイク作品
- 進化の関係上からか、初登場から野生出現しない。7世代までの入手に関してはツチニンの記事を参照。
スカーレット・バイオレット
- 相方の巻き添えをくらってリストラされてしまった。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
61 | 90 | 45 | 50 | 50 | 160 | 456 |
- 特筆すべきはその素早さ。第8世代で超速の準伝説が登場するまでは、文句無しの一般ポケモン最速で、レジエレキ以前にこの数字を上回っていたのも宇宙生まれの幻のポケモンの一形態(禁止級)のみ。
- シリーズを重ねるごとに、アギルダー(145)やメガスピアー(145)、メガプテラ(150)やフェローチェ(151)といった素早い虫や飛行の後輩が続出している中、一般ポケモン最速の地位を決して譲らない姿に多くのプレイヤーから敬意を集め続けていた。
- さらに、レジエレキやスピードデオキシスに素の速さでは負けているが、テッカニンは彼らにはない特性「かそく」があるため、完敗とは言い難い。
- 一方、他の能力値は攻撃を除いてかなり低く、いわ4倍・こおり・ほのお・ひこう・でんきと弱点も多い(逆に耐性はむし半減・くさ・かくとう1/4、じめん無効)。そうでなくても死にやすいので、速さを活かした一撃特攻を仕掛けるか、忍びらしく「まもる」や「みがわり」などを駆使して時間を稼ごう。「かげぶんしん」だって使えるぞ。まあ「こおりのつぶて」や「アクセルロック」といった先制技にはどうしようもないのだが……。
- 対戦では「かそく」で毎ターンスピードアップし、「つるぎのまい」で攻撃力を上げ、「バトンタッチ」で繋ぐテッカバトン が有名。これらも自力で覚えられる。大抵のトレーナーはこの戦法を使ってくると警戒しているので、テッカニンが攻撃してくると驚かれることが多かったり。まあバトンで受け継がないならお前それ以上速くなってどうすんだ?というくらい素早いので仕方ない。
- 隠れ特性は「すりぬけ」。強力な特性の筈だが、先述のかそくバトン型が強いためかあまり採用されていない。
第3世代
第7世代
- Zワザによって高火力を発揮できるようになり、すりぬけアタッカー型も珍しくなくなったが、第8世代にてZワザが無くなった影響で再び日の目を見なくなってしまった。
第8世代
使用トレーナー
ゲーム版
※1:BW2夏時
※2:ポケモンマスターズ
アニメ版
- ハンゾウ(AG44話)
- コロク(AG156話)
- ジンダイ
- シンジ
- グーン(幻影の覇者)
- ニンジャ・ライオット(破壊の繭とディアンシー)
漫画版
- シズク(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンマスターズ』
- ダツラ&テッカニン
- 2023年10月5日のイベントから登場し、7日に実装。
- 技はダメージと共に相手のとくこうを下げる「むしのていこう」。わざゲージ消費量1で使える強力な技で、相手の命中率を1段階さげてこんらん状態にするシンクロわざ「アクセルシザークロス」。自分の急所を2段階上げる「クリティカット+」持ち。
- トレーナー技「イイねぇー!」を使うと自分のバディーズわざ発動可能状態までのカウントを3減らすスピードロール。
- 元々はジバコイルと共にパシオのレンタルポケモンであったが揃いも揃って困らせていた個体であり、ドリバルがファクトリーヘッドであるネジキとダツラにお願いしたが、結果的にヘッド2人にしか言うこと聞かなくなった為、バディーとなった。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ハンゾウのテッカニン達
- コロクのテッカニン
- AG156話で忍者スクール生徒のコロクのポケモンで登場。コロクがサトシと一緒に姿を隠しているカクレオンを探して捕まえる修行をしていた際にカクレオンを見つけようと「すなかけ」を使っている。ポケモンを奪おうとしたロケット団に「みだれひっかき」で攻撃した。
- ジンダイのテッカニン
- AG190話でジンダイが出した2匹目のポケモンで登場。スピードが速く「かげぶんしん」で相手を惑わせたり、「すなかけ」で相手を目潰ししたりするなど小技が得意だが、「すなあらし」などの大技も使う。
- サトシのゼニガメの目を「すなかけ」で目潰しし、動けなくなった所で「つばめがえし」で襲いかかるが、ハイドロポンプの水で目の砂を洗い流して視力が回復したゼニガメの「ロケットずつき」に敗れた。
- シンジのテッカニン
- XY77話
- スカイリレーに参加したポケモンで登場。…他の参加ポケモンに比べて遅いのでは?とか言っちゃいけない。
- 新無印91話
- ゴースト列車にいたツチニン達が一斉に進化して飛び回り、ピカチュウの電撃で追い払われて窓の外へと飛ばされる。なお、その際にゴウの手持ちに空きがあった為…
- グーンのテッカニン達
- 劇場版『幻影の覇者 ゾロアーク』でコーダイのボディーガード・グーンのポケモンとして複数体登場。そのうちの一体がゾロアークからゾロアを拐っており、その後もサトシ達の前に敵として現れる。
- ニンジャ・ライオットのテッカニン達
- 劇場版『破壊の繭とディアンシー』で、ライオットの移動用ポケモンとして2体登場する。
その他
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- 4章に登場。テッセンとの戦いの際にアクア団のイズミからシズクへと渡されたツチニンが進化。恐るべきスピードで攻撃をことごとく回避し、更に「かそく」で攻撃を繰り返す事にスピードが増加するという難敵でテッセンの前に立ちはだかった。しかし、テッセンのライボルトが「かげぶんしん」で対抗され、更に押さえ込まれて「かみなり」を撃たれた事で相打ちとなった。だが…
余談
- 模様からして、モチーフはおそらくエゾゼミ。北海道や東日本に多く分布するが、ホウエン地方のモチーフである九州にも生息する(北海道は次回作の舞台)。またその九州には近縁種のキュウシュウエゾゼミやアカエゾゼミ、クマゼミも生息する。