概要
ポケモン四天王( - してんのう)とは、『ポケットモンスター』シリーズに登場する、ポケモンリーグ公認の4人のポケモントレーナーの総称である。
一般的に「四天王」と呼ばれることが多い。ゲーム内でも「してんのう の ○○」(○○は人物名が入る)と表記される。
8人のジムリーダーを倒し、8つのジムバッジを集めることで実力が認められたポケモントレーナーである主人公達。
それをポケモンリーグで待ち受けるのが、最後の関門である彼ら4人の実力者達である。
そのような存在であるため、彼ら自身の名前、外見や使用ポケモンは大きなネタバレ要素であるが、昔の作品では戦う部屋でしか交流できない限定的なキャラでもあった。
四天王とのポケモンバトルに勝利することで、ポケモンリーグチャンピオンへの挑戦権が得られる。チャンピオンに勝利することで一応のゲームクリアとなるため、その前に立ち塞がる壁ということになる。
ジムリーダー以上に強敵であり、使用ポケモンによる個別の強弱はあるにせよ、平均レベルは50以上。
四天王を倒し、チャンピオンにも勝つとめでたく殿堂入りとなる。
しかし、ポケットモンスターの世界はそれだけでは終わらない。
リーグを制覇できるくらいの実力なら、どんなポケモンだって仲間にすることができる。ポケモン図鑑完成も夢ではない。
他にもリーグとはルールが大きく異なる対戦形式での戦いも待っている。もちろん世界中のトレーナー達と対戦を楽しんでもよい。
どこをゲームクリアとするかは、トレーナー自身にかかっている。
中でもガラル地方は最勢強のポケモンリーグと言われているが、ここはジムリーダーと四天王の役割が統合されているため、四天王の枠組み自体が存在しない。
全力のジムリーダー8人とジムチャレンジ制覇者によるトーナメントを行い、勝ち抜いた者がチャンピオンに挑戦できるシステムを導入しているためである。一応、お約束の流れを考慮したのか本戦では4人の対戦相手と戦うことになるが、あくまで結果的な試合数に過ぎない。
第九世代ではパルデアリーグの四天王4人に加え、ブルーベリー学園にも四天王と呼ばれるトレーナー達がいるが、後者は学園内のポケモンバトルのランク付けの中で最高位に位置する4人組であり、正式なリーグ四天王とはやや趣が異なっている。
備考
四天王の1人が後にチャンピオンになったり、ジムリーダーから四天王になったり、果てはジムリーダーと四天王を兼業している例がある。
ゲーム中に戦える人物は固定されているが、役職の実態としては流動的。地位はある程度保証されているようだが、その分実力がモノを言う世界のようだ。
なお、どのような基準でどのように任命されるかは基本的に不明。上記の通りジムリーダーから昇格した者もいれば四天王になる以前何をしていたか分からない者もいる。
新設リーグのアローラ地方では各島のしまキング・しまクイーンや(元含む)キャプテン、過去の島めぐり達成者が発起人であるククイ博士の呼び掛けで集められた他、パルデア地方では前職不明に幼女にジムリーダー、美術教師をトップチャンピオンが腕ずくで集めたと言われており、どうやら地方により様々な模様。
また、チャンピオンが役職を退いても四天王が繰り上がれるとは限らないようで、四天王からチャンピオンになった者が1人しかいない一方、ジムリーダーからチャンピオンになった者は2人(+設定のみならこの人も)いる。
第九世代までで四天王がエキスパートにしていないタイプは、ノーマル、でんき、くさの3種類である。
このうち第九世代のアオキはノーマルタイプのジムリーダーも兼任している。また、第八世代には四天王は存在しないが、ほぼ同じシステムで本気のジムリーダー達とポケモンバトルが可能であり、その中にはくさタイプ使いのヤローと戦う機会がある。
このため、「四天王(に相当する人物)が使っていないタイプ」という括りでは、該当タイプはでんきのみとなる。
挑戦のルール
原作版
- 原則1:一度部屋に入ると全員に勝つか誰かに負ける(ポケモン全員がひんしになる)まで施設から出られない。
- 原則2:チャンピオンを含めると5連勝する必要がある。
- 原則3:道具の使用は自由。バトル直前、バトル中、バトル後のいずれのタイミングにも制限はない。
- 原則4:ポケモンセンターに行けないため、ポケモンの回復は道具でのみ可能。また、パソコンが使えないのでパーティの途中入れ替えも不可能。そのためアイテムで回復しない限り、ポケモンのHPや技のPPが減った状態の連戦となる。
- 原則5:挑戦中はフレンドリィショップ等に行くことも出来ないため、必要な道具は事前に購入・準備しておく必要がある。
- 原則6:四天王を倒す順番は決まっている作品が多いが、第五世代〜第七世代では自ら戦う順番を決められるようになっている)。
四天王一覧
カントー地方(第一世代・第三世代)
詳しくは四天王(カントー)を参照。
ジョウト地方(第二世代・第四世代)
詳しくは四天王(ジョウト)を参照。
ジョウト地方は固有のポケモンリーグを持たず、ジョウト地方の挑戦者もカントーに行き、カントーのポケモンリーグに挑戦する形をとっている。
ホウエン地方(第三世代・第六世代)
(ルビー・サファイア・エメラルド・オメガルビー・アルファサファイア)
詳しくは四天王(ホウエン)を参照。
シンオウ地方(第四世代)
詳しくは四天王(シンオウ)を参照。
イッシュ地方(第五世代)
詳しくは四天王(イッシュ)を参照。
カロス地方(第六世代)
(X・Y)
詳しくは四天王(カロス)を参照。
アローラ地方(第七世代)
※ハラはサン・ムーン、マーレインはウルトラサン・ウルトラムーン。
詳しくは四天王(アローラ)を参照。
パルデア地方(第九世代)
詳しくは四天王(パルデア)を参照。
ブルーベリー学園(第九世代・DLC)
pixivでの扱い
pixivでは例によって女性四天王のイラストが多い。見た目がなんかエロい人多いしね。
四天王全員が描かれる場合、それに加えてチャンピオンも一緒に描かれることが多い。
ゲーム中に連戦することもあり、ほとんどセットにされている。
初代チャンピオンは特殊なので、セットにされることは少なめ。
検索上の注意
タグとしては、「四天王」の方が多く使われるが、それだけでは、元の仏教用語も含め、
他のゲームの「四天王」たちも検索に多く引っ掛かるため、こちらのタグを推奨する。
「四天王 ポケモン」で検索するか、以下の区別用タグを活用しても良い。
アニメ版
アニメ版での四天王は、ジムリーダークラスのトレーナーでも比較にならない程のハイレベルな実力となっており、正式にバトルを申し込む条件も原作版以上に厳しく、以下の数多くの手順を踏まえないといけない。
- 手順1:各地方のポケモンリーグに参加すべく、その地方のジムリーダー達に挑戦しバッジを必ず8個集めなければいけない。
- 手順2:各地方で開催される「ポケモンリーグ」に参加し、そのリーグで必ず優勝しなければいけない。
- 手順3:各地方のリーグ優勝者同士で行われる一大ポケモンバトル大会「チャンピオンリーグ」に参加し、必ず優勝しなければいけない。
上記の手順1~3の条件全てをクリアさえ出来れば、ようやく四天王に正式にバトルを挑む事が可能で、四天王全員に勝てれば、その上となるチャンピオンマスター(原作におけるチャンピオンの事)にも挑む事ができる。
ただし、挑戦できる四天王は、あくまでも優勝したチャンピオンリーグの開催された地方の四天王のみに限定される為、やはり条件が厳し過ぎる事実に変わりはない(分かり易く例えれば、カントーの四天王に正式に挑戦できるのは、あくまでもカントーで開催されたチャンピオンリーグでの優勝者のみ等)。
この様に、アニメ版での四天王への挑戦権獲得は、並大抵の努力だけではどうにもならない程の険しい道のりなのである。
あくまでも「非公式のバトル」であれば、四天王達本人の了承次第で挑戦が可能であるのだが、そもそも四天王達の実力は各地方のリーグチャンピオン以上という厳しい設定の為、まだリーグチャンピオンにも到達出来ずにいるサトシが非公式のバトルを挑んでも、全戦全敗の状態となっている。
一応、サトシは「オレンジリーグ」というリーグ戦の優勝を実現させているのだが、現在は「各地方のリーグ戦よりもローカルなリーグ戦だった」という設定になっている。
だが、新無印の104話にて、サトシは公式戦でカロス四天王の一人であるドラセナに挑み、アニメ放送開始から苦節25年目にて、遂に初勝利を果たした。
それだけ四天王を相手に勝利するのは難しいのである。
一方、カンナやゲンジの登場した話からも推察出来る通り、四天王の存在は、増長してしまったサトシがポケモントレーナーとして誤った道へと進まないよう正しく導いてくれる「良き大人」としての役目も見せている。
ちなみに、作中で四天王に勝利しているチャンピオン以外のトレーナーは、ポケットモンスターXY特別編 最強メガシンカに登場したアランだけである。
区別用タグ
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ポケモン世界の役職
各町・地域の顔役:ジムリーダー、キャプテン(ポケモン)、しまキング・しまクイーン
ポケモンリーグ:ポケモン四天王、ポケモンリーグチャンピオン