ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴
編集者:Nana
編集内容:番外編ストーリーを要約しました。活躍に「リーグ部では」を作成。その他いろいろ編集。

「わぁー 夢みたい……!」

「うれしい…… 戦えんの!」

概要

ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のダウンロードコンテンツ『ゼロの秘宝』に登場するキャラクターで、彼の姉ゼイユと並ぶDLCにおける主人公のライバル枠

碧の仮面』の舞台であるキタカミの里出身で、『藍の円盤』の舞台であるブルーベリー学園に通う、おっとりとした繊細な性格の少年。

姉からは『スグ』というあだ名で呼ばれている。

よく姉のゼイユの背中に隠れ他人に心を開くことは少ないが、パルデア地方からやってきた主人が気になる様子。

キタカミの里で鬼と恐れられているオーガポンを勇敢で格好いいと感じているようで、『鬼さま』と呼んで憧れの対象にしている。その憧れはかなり強く、小さい頃は鬼を探して何度も夜の山に入っていたほどで、よく大人に怒られていたらしい。

一人称は「おれ」。驚いたり興奮したりすると「わや(めちゃくちゃだ)」や「けっぱる(がんばる)」「〜べ(〜でしょ)」といった東北弁らしき方言で喋る癖がある。このため、キタカミの里のモデルが日本東北地方であるとする説の根拠のひとつとなっていた。

姉はスマホを持っているが彼は買ってもらってないらしい。

後編でのスグリは見た目も内面も大きく様子が変わる。

口調も以前に比べて訛りが控えめになり、一人称も「おれ」から「俺」になっている。これまでポケモンシリーズにおいて一人称に漢字が使われることがなかったためシリーズ初の一人称が「俺」表記のキャラクターとなった。

容姿

碧の仮面

赤紫のインナーカラーが入った黒髪で、瞳は金色。首にほくろがある。

真剣になると瞳孔が細くなり、ハイライトが消えまるで蛇のような瞳になる。

姉とおそろいの黄色いヘアバンドとウエストポーチは常に身につけている。

よく見ると唇には姉と同様に色が付けられている。

作中では見た目がかわいいと評価されている。

オモテ祭り

普段は制服姿だが、『碧の仮面』のオモテ祭りでは白色の甚平を着用し、頭にオーガポンのお面をつけた姿に。

彼の着られなくなったサイズの甚平を主人公が譲り受けるイベントがあることから、主人公と同じ位の身長・体格に見えるが、実際は主人公よりも長身であることが覘える。

藍の円盤

襟元だけ開けていたジャージを全開にし、その下は赤いタンクトップ1枚という、前編とはガラリと印象が違うワイルドな出で立ちに変貌。瞳のハイライトも消えており、目の下にはうっすらクマができている。寝る間を惜しんで特訓したことによるものであろうか。

前髪をヘアバンドで後ろに無理矢理括り纏めたオールバックで、唯一右側に一房前髪が残っている。一見髪色も染めたように見えるが、元々表が黒でインナーカラーが赤紫という髪色のため、それを裏返した形となっている。

実はキタカミの里にいる彼の祖母の髪型によく似ており、髪の膨らみ方、緩んだ毛束の出方、まとめた髪の跳ね方がそっくりである。

タロによると「イメチェンしてから性格変わっちゃいましたけど 見た目はかわいい ですよね?」とのこと。

ファンからは後編スグリと呼ばれることもある。

番外編

後編の時のままの格好ではあるが、瞳にハイライトが戻り優しげな表情をすることが多くなった。目の下の隈がなくなっており、かなり健康的になっている。

活躍

碧の仮面

故郷であるキタカミの里が合同林間学校の開催地となり、姉弟で参加生徒に選ばれる。来て早々姉のゼイユをバトルで打ち負かした主人公に興味を持ち、「主人公に夢中」とゼイユに揶揄されながらも課題である村の伝承の看板巡りのペアになることに。

スグリは主人公に一枚目、二枚目の看板だけでなく大好きな鬼が住むと言われる洞穴も案内し、オモテ祭りでは屋台でりんご飴を奢ってあげるなどすっかり打ち解ける。その後、鬼退治フェスの点比べになり、スグリは苦手と嫌がるがゼイユに無理やり参加させられ散々な結果で二人の元に戻ったところ、なぜか二人の態度がよそよそしい。

次の日の朝、家の前で出会った主人公と課題の続きをしようとするとゼイユに強引に追い払われる。その場は去るも家の門の影から主人公、ゼイユ、そして祖父の様子をこっそり覘う事に。

すると、昨晩主人公とゼイユは伝承の鬼オーガポンに遭遇し「みどりのめん」を拾っていた事、それを自分に秘密にしていた事が明らかになる。

そして村の伝承の真実はまったく真逆であること、オーガポンのお面を作った先祖は村人に真実を伝えたが信じてもらえず迫害されたこと、そのせいで真実は一族の秘密にしていかなければならなず今の自分にもまだ教えられないこと、そして自分には秘密のままみどりのめんをオーガポンに返そうとしていることを知る。

その後、再会した主人公に何を話していたか聞いてみるもはぐらかされ、自分のオーガポンへの憧れを知っているはずの主人公が自分との友情よりも祖父からの言いつけを優先し本当のことを言わなかったことにショックを受け「嘘つき」と小さく呟く。

三枚目の看板の前では「ひとりだけのけ者にされた鬼が可哀そう」とかまをかけるもまたも曖昧な返答をされ、主人公は自分に本当の事を語る気はないと悟ったスグリは心を閉ざす。

そして思いつめたスグリは次の日、主人公とゼイユがおめんの材料を取りに行ってる間にみどりのめんを持ち去ることにする。

事態に気づき追いついた主人公とゼイユに対し、スグリは昨日の朝の話を聞いていた事を明かし「昔の村の人々がオーガポンをのけ者にしたように自分をのけ者にした」と強く訴える。その後お面を賭けて主人公とバトルをするが負けてしまい、苛立ちから近くのともっこの像の柱を殴り、お面を返し、走り去る。

少し経ち、しょぼくれていたところをゼイユに見つかるが、ともっこたちが復活しオーガポンに危機が迫っている事を知り、主人公に合流してオーガポンを救い出す。

その後お面の件を「カッとなってしまい本当にバカなことをした」と謝罪した。

三人は聞き込みでともっこの居場所を突き止め、残りの3つのお面も取り戻すことにする。だが、スグリは村人に怯え村の中に入れないオーガポンを可哀想に思い、二人とは別行動し村中を駆け回り伝承の真実を伝え解くことにする。

彼の決意は功を奏し、主人公とゼイユがともっこから3つのお面を取り戻すころには伝承の真実が広まり、村人達はオーガポンを暖かく迎え入れた。

住民たちと和解した後、三人がオーガポンを住処の洞窟まで見送るとオーガポンは名残惜しげな素振りを見せ、ゼイユは主人公がオーガポンをゲットする事を提案する。それを聞いたスグリは待ったをかけ「自分だってオーガポンと一緒がいい」と相棒になる権利を賭けて主人公に勝負を挑む。

しかし、結果は敗北。スグリは崩れ落ちるように地面に伏せ、勝てないとわかっていても諦めきれなかったと吐露する。そして主人公がオーガポンを捕まえると声を震わせながら「主人公みたいになりたかった」と伝え、走り去った。

それ以降、スグリは部屋にこもり続けるようになり、引率のブライアの都合のためすぐ学園に戻る事になった。結局、林間学校の最後まで主人公と顔を合わせる事は無かった。

そしてブルーベリー学園の自室では…

「もっと 強く…ならないと」「強く 強く! 強く!! 強く!!!!」

「待っててな…(主人公)」

そう言って髪を結び上げた。

藍の円盤

スグリは林間学校での出来事からそれまでの弱かった自分を徹底的に否定し強くなる決意をする。そして「吐くほど」と形容する血の滲む努力の末、ブルベリーグチャンピオンの座に立つ実力を得た。

しかしその反動か、他者にも自分と同じ強さと厳しさを要求し、かつての自分を思わせる弱いものは切り捨てるようになってしまう。

チャンピオン兼リーグ部部長である自分の方針についていけない部員に対して「出来ないなら一生弱いままでいたら?」「代わりに退部届書いてやるよ」と言い放つなど、以前の彼からは考えられないような横暴な態度を取るようになり、リーグ部の雰囲気はとても悪くなってしまっていた。

姉のゼイユは以前は彼に横柄な態度を取っていたが、彼が力を得たことで彼の行いを注意する事もできず逆に避けるようになり、姉弟の間には溝ができてしまっていた。

そんな中、主人公がゼイユの推薦でブルーベリー学園に留学にやって来る。

スグリは待ち望んだ再戦の機会が巡ってきたとし、本来は例外である留学生のブルベリーグ参加を促し学園に許可を出させる。そして主人公は四天王を勝ち抜き、ついにスグリはチャンピオンとして対峙することになる。

「過去の俺はいらない!だから変わった……変わるんだ!」

主人公に勝つためにあらゆるものを捨ててきたスグリであったが、結果は主人公の勝利であった。スグリはありったけ全部をぶつけても勝てなかった事を受け止めきれず放心。「負けない…今度こそ俺が…勝って…」そう呟きながらうなだれる。

スグリが落ち着き次第、今後のリーグ部について四天王も交えてゆっくりと話し合う流れであったが直後に放送でブライアから呼び出しがかかり中断となる。

ブライアの話はエリアゼロの最深部に眠る伝説のポケモンテラパゴス」の調査への同行の依頼であった。スグリは伝説のポケモンと聞きエリアゼロへの同行を決意。ブライアの引率で主人公、ゼイユと共に向かうことになる。

スグリ、ゼイユ、主人公が揃って時を過ごすのは林間学校以来であった。

スグリはエリアゼロの壮大な光景に「わやじゃ」と今まで控えていた方言で驚いたり、ゼロラボ入口のパネル操作に「スパイみたいでかっこいい」と言うなど、徐々に心を許し始める。ゼイユは久しぶりに話した弟はしっかりと自分の意見を持ち内面的にも成長していた事に気づき感心する。

しかし探索中の主人公に呼びかけが必要になった際に「俺が言ったってうれしくないでしょ」と言うなど、スグリと主人公の二人の間にはまだギクシャクした空気が続いていた。

そして最深部にてテラパゴスと思わしき結晶を見つけると、目の色を変えてスグリとブライアは駆け寄る。スグリは「手に入れられれば、今度こそ主人公に勝てる」と溜め込んでいた感情を爆発させ結晶に掴みかかる。そんな彼のただならぬ様子すら気にせずブライアはテラパゴスだけを見て興奮し彼に結晶を引き剥がすよう促す。

そして引き剥がされた結晶からテラパゴスが目覚めるのだが、たまたま最初に目に入った主人公に向かおうとしたためスグリはすぐさまマスターボールで捕獲、ブライアはスグリの準備の良さを褒めテラパゴスの能力を試すバトルを提案する。

だがテラパゴスは主人公にあっさりと負けてしまい、おかしく思ったブライアはテラパゴスをテラスタルさせるよう促し、スグリはそれに応じる。するとテラパゴスは「ステラフォルム」に姿を変え、ブライアは悲願であった先祖の正しさを証明できた事に歓喜する。

しかしテラパゴスはエネルギーを制御できずそのまま暴走、スグリはマスターボールにテラパゴスを戻そうと試みるも破壊されてしまい、自分がこの事態を引き起こしたことを自覚し立ち尽くす。

スグリはうなだれて何もできなくなってしまうが、主人公がテラパゴスの猛攻に耐えながら自分を呼ぶ声を聞き、ついに一念発起。瞳に輝きが戻り、カミツオロチを繰り出し、主人公と共にテラパゴスに立ち向かう。

最後は主人公がテラパゴスを捕まえ、事態はなんとか収束した。ブライアはみんなを危険な目に合わせた事を謝罪し、ゼイユが「それは本当にそう!!」とツッコんだ。

スグリも同じく起こしてしまった事態の重大さを省み謝罪する。原因は主人公に憧れて焦って自分には無理なことに挑もうとしたせいだとし、自分を否定し全てをあきらめようとした。

しかし主人公は彼に「そんなことない」「かっこよかった」と言葉をかける。それはテラパゴスを止める事を助けてくれたからだけではない、今のスグリを肯定する言葉だった。

憧れていた言葉を主人公からかけられ、自分を肯定されたスグリは戸惑い、感情があふれ出し、声をあげて大泣きした。それを見たゼイユはやっと素直になれた弟に呆れながらもつられて大泣きした。

スグリは諦めないことに決めた。起こしてしまった事にきちんと向かい合い、やり直す事ことに決めた。リーグ部を始めとした自分がこれまで迷惑をかけた相手へのおわびも、そして主人公との関係も。

朝日の中、彼は主人公に申し出る。

「ゼロから また…… 友達に なってくれる?」

その問いかけに主人公は頷き、2人はブルーベリー学園へと駆け出した。

番外編

スグリは休学し、姉と共にキタカミの里に帰省していた。そして主人公に会いたくなり、手紙に主人公と友達の分の飛行機のチケットを入れて送ることにする。

手紙を受け取った主人公はパルデアの友人ネモペパーボタンを連れてキタカミの里を訪れる。

来て早々スグリはネモにバトルを仕掛けられ負けてしまうが「勝っても負けてもポケモン勝負は楽しい」ことを再認識する。

そこに突如ゼイユが現れ、奇声をあげ奇妙な踊りをし始め騒然となり、彼らは何とかゼイユを家に連れ戻す。

そして、手紙を送った次の朝からゼイユの様子がおかしい事、主人公に会えるのが楽しみで気分があがってるためと思われたが数日経っても様子は変わらず村人からは「呪い」との言葉も囁かれるようになってしまった事、早くいつもの姉に戻って欲しい事をスグリは告げる。

するとパルデアからの面々は口々に協力の声を上げ、彼らの人柄の良さにスグリは感激する。

だがその夜ネモが公民館を飛び出したのを皮切りに村人達の様子がゼイユと同様におかしくなる。祖父母までおかしくなってしまい「次は自分」とスグリはパニックになるが、主人公に励まされ落ち着きを取り戻し、人々がおかしくなるのは怪しいモチのせいであることに気づく。

その後謎のポケモンが怪しいモチを口めがけて投げつけてくる。スグリは幸か不幸かおでこに当たり口にせずに済むが(主人公は素早くかわした)、ペパーとボタンはそのままモチを食べてしまいそのポケモンに操られてしまう。窮地の中で怪しいモチで人を操るそのポケモンこそが全ての元凶である事が判明し、スグリと主人公は追いつめる。

最後は迫りくる操られた人々をスグリが押しとどめ、主人公が操られたネモと元凶のポケモンモモワロウに立ち向かう背中合わせの共闘となる。スグリは主人公を鼓舞しつつ守り抜き、主人公は無事モモワロウをゲットし、操られた人々は正気を取り戻し一件落着となった。

主人公達の帰国の日、スグリはネモ、ペパー、ボタンと最初はつけていた敬称をやめて名前で呼びあうほど打ち解けていた。そしてスグリはブルーベリー学園へ復学する決意を告げ、林間学校ではできなかった挨拶を主人公と新たな友人達と共に交わすのだった。

リーグ部では

後編

チャンピオン兼部長のスグリの苛烈な方針の結果、部内の雰囲気が非常に悪くなっていた。

彼の変わり様には姉のゼイユをはじめ、四天王のネリネや周囲の人々も心配しており、元チャンピオンであり現四天王のカキツバタは「誰よりも楽しくバトルしていた以前の気持ちを失っている」「勝ちにこだわって自分の首をしめるのは見てるこっちが苦しい」と苦言を呈していた。

スグリの横暴な態度は他の部員たちからも反発されてもおかしくはないのだが、バトル学に特化した学園の無敗のチャンピオンであるゆえか異を唱えられる者はおらず、学園側ですら黙認している有様であった。

後編クリア後

スグリはブルベリーグのランキングから降りたこと、及び休学したことが明かされる。

リーグのランク変動も一時的にストップとなり、四天王アカマツの都落ちも保留、スグリが厳格化したリーグ部の一部規則も四天王タロ達の確認の上で戻されており、主人公が名目上の部長になったことを除けばリーグ部もおおよそ元通りになった。とはいえ主人公は留学生であるため、実質的な部長はカキツバタになっている。

タロやネリネ、カキツバタもスグリの休学に気落ちしたが、彼の復帰を心待ちにしており、センタースクエアにもスグリの復学を望む学生が1人いる。

番外編クリア後

ゼイユと共に再びリーグ部に顔を出すようになる。チャンピオン時の行動についてきちんとみんなに謝罪したようで、学園のみんなに受け入れられたことも語っている。描写こそないが、恐らく藍の円盤の序盤で辛く当たった生徒にも謝罪したであろう。

アカマツによるとまだスグリを怖がっている生徒もいるが、それでも後編の頃と比べれば徐々に良くなっていると語っている。

四天王組等の本来のスグリを知ってる人達は豹変後の彼に嫌悪するよりも心配する声が多かったため、彼をよく知る生徒達との和解が早く、逆に普段から彼をよく知らなかった生徒達からはまだ距離を置かれている状態なのだと思われる。

リーグ部の特殊会話からも豹変前の普段通りに仲睦まじい様子を見ることができる(約1名ほど仲睦まじいとは言いにくい会話があるが、それでも後編での描写に比べるとかなり良好である)。

また、特別講師として招かれたホームウェイ組との特別会話でも、引き続き良き関係を築けており、姉のゼイユに対しても冷静にツッコんだり気迫に負けずに言い返したりと、良い意味で強かに成長している。

また、復学と同時に自らブルベリーグから除名したことを明かしている。これは主人公のせいでも嫌になったわけでもなく、自分を見つめ直して仲間とポケモン達と向き合いたいという前向きな理由である。ついでに、アカマツの都落ちについて気にしていたことも告白している。

その後にいつかは挑戦者としてブルベリーグチャンピオンの主人公に挑むと、藍の円盤の頃に比べたらポジティブな気持ちで宣言している。

現在の、バトルの楽しさを思い出したスグリであれば、もし主人公に勝って再びチャンピオンになっても、以前と異なりリーグ部のみんなと上手くやっていけるであろう。

手持ちポケモン

1戦目

2戦目

3戦目

4戦目

前編最終戦

後編チャンピオン戦

開幕ニョロトノが特性のあめふらしを発動させた後、カイリューがあめ状態だと必ず当たるぼうふうかみなりを撃ってくる。その上、カイリューの特性はマルチスケイルなため一撃で仕留めるのは難しく、ニョロトノはてだすけも使ってくるので更に火力が上がる。

ガオガエンは隠れ特性のいかく。その上、ねこだましでの怯みやかわらわりによる壁破壊も行ってくる。

ポリゴンZはてきおうりょくといのちのたまで高火力のはかいこうせんを放ってくる。サブウェポンも豊富なため受けるのが難しい。

オーロンゲはいたずらごころリフレクターひかりのかべを貼ってくる。「ちょうはつ」を使ってもタイミングが遅れ、きあいのタスキを持っているのでバレットパンチ等で上から一撃は困難。

切り札でもあるカミツオロチはかくとうタイプにテラスタルさせ、テラバーストで相性不利な氷や鋼に弱点をついてくる。

通常は勝利後に戦闘BGMが止まり勝利のBGMに変わるが、このときは切り替わらない。スグリが負けを認めていない演出と思われる。

番外編クリア後・リーグ部

手持ちと持ち物、先発の組み合わせは変わっていないが手持ちのレベルが4~5上昇している。作中では3番目の最高平均レベル(1番は裏番長、2番はネモ)な上に個体値が全員6V且つ努力値を振っているため裏番長以上に強敵。

戦闘BGMは前編の最終戦の方に変わっている。ただし、テラスタル時の無表情&微動だにしないモーションはそのまま。主人公が勝つと「勝負さ できて うれしかった!」と笑顔を見せてくれる。ちなみにこちらが負けて彼を勝たせる事も可能になる。

戦闘BGM

作曲者:足立美奈子 下記2曲も足立氏が編曲

「碧の仮面」の他の楽曲同様、どことなく和風なイントロから始まる。バイオリンで主旋律が奏でられ、裏で鳴っている木琴の音が特徴的だが、シリアスな主旋律や裏のベースから不安定な印象を与える。

通常版の曲をエレキギターでアレンジしたもの。対旋律としてピアノが追加された他、ループ直前にはノイズが入っているため非常に不穏。

「碧の仮面」の戦闘BGMのアレンジなのだが、不協和音のイントロから始まり、激しいエレキギターバイオリンの音色、不穏なノイズや重苦しいピアノの和音といったように変貌を遂げた。アレンジとはいえど1ループ中前半は全く別物。後半から漸く仮面の時に聴き慣れたフレーズが聞こえてくる。

上述の通り、戦闘後も勝利時の曲ではなくこの曲が流れ続ける演出がある。

編曲者:一之瀬剛

テラパゴス戦のアレンジだが、スグリが繰り出してくるためかイントロとベースに彼のテーマが使われている。

余談

  • 名前の由来

由来はおそらく落葉低木のカシスの近縁種「酸塊(スグリ)」。果実は酸味が強くケーキやジャムに利用される。

花言葉は諸説あるが「私はあなたを喜ばせる」「あなたの不機嫌が私を苦しめる」「あなたに嫌われたらわたしは死にます」とちょっと重い。

また、後編の舞台名の由来である「ブルーベリー」の和名は「ヌマスグリ」、姉のゼイユの名前の由来と思われるのはスグリ科の落葉低木「フサスグリ」の別名「グロゼイユ」、祖父のユキノシタはそのまま「ユキノシタ」で「スグリ」と同じユキノシタ目と、関連項目の由来と植物的な繋がりが見受けられる(ただしブルーベリーは植物の正確な分類では別の種類である)。

英語版での名前はKieranで、姉からはKikiと呼ばれている。

  • 年齢について

フランス語版テキストでは14歳と表記されていたが、日本語版も含めた他の言語圏のバージョンでも14歳の設定が適用されているかどうかは不明(日本語版では該当する箇所は“お子ちゃま”と表記されており、具体的な年齢については触れられていない)。

  • スグリの暴走の原因

彼の持つ問題が悪化していったのは、様々なボタンの掛け違いやタイミングの悪さが原因と言える。

ゼイユも認めているが、主人公とゼイユが祭りの夜にオーガポンと会ったことを黙っていたのが、スグリが暴走を始めたきっかけである。話さなかった理由は「ひどく落ち込むかもしれない」「夜の山に入ったら危ない」というゼイユなりの気遣いだった。

しかし、二人がスグリに事実を伝えなかったことがオーガポンに会えなかったこと以上に彼を傷つけたことは、彼の様子が変わっていくのが物陰で話を聞いた後すぐではなく、主人公が話をはぐらかす度であったことや、「嘘つき」という強い言葉を繰り返し使っている事からも伺える。

隠し事について、主人公とゼイユがきちんと謝る場面はほぼない。(お面を返したスグリが去る際にゼイユが謝りかけたが、次のシーンではなぜかスグリの方だけがお面の事について謝っている。)

たとえ気遣いであれど隠し事がバレた際、平時であれば時間をかけて相手と向き合うべきだが、ともっこ復活でそれどころではなくなり、事件解決後にはブルーベリー学園組が早々に離脱した事でその機会は失われてしまった。

SV本編では生徒の目線に立ってトラブル解決に取り組む教員をはじめ頼れる大人たちがおりパルデア組の冒険を影から支えていたが、キタカミの里の大人やブルーベリー学園の教員は、スグリと主人公の因縁を巡るストーリーにはほとんど関わって来ない。

またゼイユとスグリの親は不在であり、同じ子供であるゼイユが保護者代わりに過干渉してきたことも、拗れた原因かもしれない。

通常、物語において主人公は周囲に良い影響を与えることがお約束でありセオリーとなっているが、彼の場合、主人公との出会いがきっかけで悪い方向に運命が転じてしまった。それ故にユーザーへのインパクトも大きかったと言える。

  • 入れ替えられたポケモン

スグリは、初戦ではすべての手持ちポケモンに対して専用セリフが用意されている。これはこの時点の彼が本気でポケモンバトルを楽しんでいることを表しているのかもしれない。

しかし、途中から(四戦目は空きがあるにもかかわらず)複数のポケモンが手持ちから外れている。そのため、スグリがポケモンを外した/入れ替えた理由について様々な考察がなされ、一部のユーザーからは「戦力外として捨てたのではないか?」と邪推もされていた。

しかしその後、番外編でのペパーとの会話でカミツオロチが昔からの相棒であり、またリーグ部での会話でかつて起用していたメガヤンマ、オオタチなどについても「みんな大切で一番を決められない」とちゃんと愛情を持っている事が明かされた(ペパーも「一番がいっぱいいてもいい」と肯定的に答えている)。

プレイヤーが当たり前のようにやる手持ちの入れ替えをNPCがやると批判されるのもおかしな話ではあるが、捨てたのではないかと悪い想像を働かせてしまうほどスグリは強さに拘っていたともとれる。

また、ブルーベリー学園は基本的にダブルバトルが主流であり、シングル戦とは勝手がかなり違うため、ルールに応じて最適なチームを編成することは何らおかしいことではない。

事実、預けられた2匹の内

と、どちらもシングル戦が得意なポケモンである

  • 一応、ダーテングのみダブル戦向きのポケモンだが後編でのスグリのチームは俗に言う雨パであり晴れパ代表のダーテングはそもそも選択肢にならない。
    • それはそれでニョロボンはどうした』となるのだが…。

なお、ここから『碧の仮面ではわざわざシングル戦用にチームを育てていたのではないか?』と考察される事もある。

  • 欲望を増幅されている?

前編でともっこ像を殴ったときに発生した紫色のモヤがモモワロウに洗脳された人々のエフェクトと同じであることや、スグリの言動に異変が生じ始めたのが桃沢商店の前の会話であり、そのシーンでは余白がある不自然なアングルで背景にモモワロウの置物が何度も映りこんでいること、前編序盤と後半で性格がかなり変わってしまっているように見えることなどから、モモワロウやともっこ達との関わりを予想した声もあったが、結局番外編でも彼らとの関係は明言されなかった。

ただ、もし仮にモモワロウ達が関与していたとしても、操られていたというよりは欲望を増幅させられていたと捉えるべきであり、スグリが自分の意思で迷惑をかけてしまったと自覚しているからこそ重く受け止めて反省し、最終的な成長に繋がっている。

  • オーガポンへの反応

彼とのバトルでオーガポンを出すと、よくも……今!ここで!!鬼さまさ!!出せたよな!?と、激怒する。

なお、オーガポンに化けたゾロアゾロアークには反応しない。

ちなみに当のオーガポンに対してバトル面で割と強く出られるようになっており、カイリューでいしずえのめん以外の弱点を突け、いしずえのめんはかくとうテラスタルのカミツオロチで弱点を突ける他、ガオガエンがオーガポンに比較的相性が良い。

  • テラスタル時

テラスタル時のモーションは無表情のまま一切動じずにエネルギーを集結させるというものとなっている。テラスタル時に反動を一切感じさせないのは作中においては彼と主人公のみである(ほぼ動いていないオモダカでも僅かに頭部が動いている)。

表情が元に戻った番外編クリア後のリーグ部でのバトルでも同様となっている。

ただしブライアに促されテラパゴスをテラスタルした際はテラスタルエネルギーに怯んでいた。

  • スグリの寮室

番外編クリアと同時に彼の寮室に入れるようになり、チャンピオン時代の血が滲む努力の形跡が見られる。

壁にはカキツバタの手持ちであるブリジュラスフライゴンについての研究の痕跡があり、強くなるにあたって彼の実力を意識していたようである(他にもサワムラーカラマネロの研究の形跡があるが、誰の手持ちかは不明)。

ゼイユと共に観葉植物を育てていたようだが、ゼイユの植物はピンピンしているのに対し、スグリの植物は枯れてしまっている。また、チョコ菓子好きは姉弟共通のようだが、寝食を削った結果食事のほとんどをそれで済ませてしまっていた様子。

(ゴミも山積したままとなっているが、散乱させることは無くある程度一カ所に纏められている辺りに根っこの真面目さが出ている)

エリアゼロから戻ったのちすぐに休学した為片付けられていないようで、本人曰く「今見ると恥ずかしい」とのこと。

  • カジッチュの逸話

リーグ部で交流を重ねれば他の部員同様ポケモン交換が可能。スグリからはカジッチュを貰える。

リンゴが名産であるキタカミの子らしい選出だが、ガラル地方には告白の時にカジッチュを贈ると結ばれるという逸話があることから、これを盾に彼に迫ろうとする二次創作ネタがある。

なお逸話に則るのであれば「告白の時」に贈ってないのでギリセーフ。

  • 前後編での変化

公開時は様々な意見があったインナーカラーが目立つ髪型だが、本人的には気合いを入れるために形から入ったものであり、ゼイユからは「イキってて似合ってない」と容赦なく評価された。スグリの方はイキってることは否定しても似合ってないことは否定しなかった。

前編での見た目が好みの一部ユーザーからは内面が戻ったのに見た目が戻らない事に不満の声もあるようだ。

瞳のハイライトの有無については、番外編でも村人達を1人で抑え込んでいる時や動揺した時などでなくなっているため、洗脳されていたのではなく、ゼイユと同様に元から感情が高ぶったり乱れたりするとハイライトが消える体質だと思われる。

それを踏まえると後編でハイライトの無い状態が多かったのは、それほどあの時のスグリの心に余裕がなかったと言うことになる。

また、ブルーベリー学園を舞台にした後編では訛りも控えめになっていたが、番外編にて単に恥ずかしかったから抑えていたと明かしている。前編では地元かつ学園の生徒が自身と姉しかいなかったために表に出していただけで、以前から学園では抑えていたのかもしれない。

復学して以降のスグリは様々な経験を乗り越えたことで成長し、訛りについても「気にならなくなった」と笑い飛ばして解禁している。前後編通じて悩み続けた彼だったが、それを糧にして成長できたことを実感させるエピソードである。

  • 特別なポケモンに対する意識の変化

バトルのあり方と強さの根底を再認識したことで特別なポケモンに対する執着が無くなったようで、番外編で主人公がモモワロウを捕獲した後、ペパーが「結局は主人公がゲットしちまうんだよな」というセリフに、笑顔で「んだな」と肯定している。

番外編後のリーグ部のスグリとのバトルでこちらがオーガポンやテラパゴスを出しても何も反応しない。

子供の頃から憧れていたオーガポンに対しては、執着は捨てたが親しく思う気持ちは変わらないようで、リーグ部の会話では彼女が元気にしているか気に掛けるセリフがある。

リーグ部のポケモン交換ではオーガポンは特別なポケモンであるため選ぶことはできないが、今の彼であれば別の機会に相棒になれる可能性もゼロではないだろう。

オーガポンのデザインを担当したありがひとし氏もスグリとオーガポンが楽しげに笑い合う節分のイラストをxに投稿している。

  • ユーザーの反応

賛否両論を巻き起こしたスグリだが、番外編では憑き物が落ちたように元の性格に戻り、パルデア組とも仲良くなり、チャンピオン時代の自分の行動を反省してさらに成長した言動から、一変して好意的な声や、元のスグリに戻ってくれて安堵する声が多い。

特にネモ・モモワロウの連戦においては、「スグリがいなければ(背後から迫る村人達によって)詰んでいた」「スグリの背中がとても頼もしく見えた」「憧れていた鬼さまになれた」と評価する声がある。

番外編においても(主人公が喋らない上に雰囲気がギャグ寄りとはいえ)冷静なツッコミと天然なボケの才能を開花させたことも、ユーザーからの好評に繋がっている。

関連タグ

ポケモンSV ゼロの秘宝 碧の仮面 藍の円盤

ブルーベリー学園 キタカミの里

ゼイユ キタカミ姉弟

ユキノシタ ヒエ

後編スグリ

チャンピオンとして主人公を待ち受けたライバルたち

グリーン シン ネモ

強さを求めたライバルたち

シルバー キリヤ シンジ クロス

編集者:Nana
編集内容:番外編ストーリーを要約しました。活躍に「リーグ部では」を作成。その他いろいろ編集。