概要
電撃文庫レーベルのネット小説発ライトノベル『ソードアート・オンライン』を原作としたゲーム作品群。大ヒット作品のゲーム化だけあって作品は多数に及び、大別して
- アニメ14話(原作1巻終盤)の決戦から分岐したパラレルワールドを描くシリーズ
- そこから更に分岐した、『アクセル・ワールド』とのクロスオーバー作品
- 個々に繋がりのないソーシャルゲーム作品
- 日本各地の期間限定イベントに設置されるVR体験イベント
の4系統に分けられる。2020年現在、主軸となっているのはソーシャルゲーム系とパラレルワールド系の2つである。
パーソナルカラー
プレイヤーのキャラメイク要素が存在する作品の場合、主要オリジナルヒロインのパーソナルカラーは男女それぞれのデフォルト衣装の色を混ぜたものという法則性がある。
主人公に青と赤が割り振られることが多いため紫のヒロインが多いが、緑と赤から茶色になったコハルなど他の色の場合もある。
逆にキリト主人公でも世界線を分岐させた超重要キャラも紫、ゲームではなく原作者自ら設定した劇場版オリジナルキャラのミトも第一層時点のキリト(青)とアスナ(赤)から紫となっている。
ホロウ・フラグメント系列
処女作『インフィニティ・モーメント』を全面的にリメイクした『(Re:)ホロウ・フラグメント』から地続きの世界線を舞台としたシリーズ作品。
2020年8月末現在、全部で6章が、リメイク・完全版含めると更に多数に及ぶ。
上記のアクセル・ワールドとのクロスオーバー作品もコンシューマーの世界観をベースにしている。個々のエピソードは原作を踏襲しているが、オリジナルキャラクターの登場に加えて
- アインクラッド100層までデスゲームが続く
- シノンとリーファが76層でSAOにログインし、アルゴも一行に合流
- ALO事件が起きずレクトは無事、その他の原作再現エピソードも時系列がシャッフル
- VRMMOの社会的地位が原作より改善され、国により「ソードアート・オリジン」が制作される
- 原作で死亡したキャラクターの一部が生存
など大きく情勢が異なっている。
当初はPlayStation Portableからスタートした作品だったが、シリーズの人気の上昇とSteamの浸透につれて現在では最初から最新ハードとPC版で発売するようになった。
なお、プロデューサーの二見鷹介の強い意向により『ユナイタル・リング』には続かずに『アリシゼーション・リコリス』をもって完結する予定である。
度々アニメと連動してCMでのサプライズが行われており、
1期アニメの再放送では第3話の悲劇のまさに直後に『ホロウ・フラグメント』へのサチ登場の特別CMが流れ、『アリシゼーション・リコリス』の発表はアニメ第3期の前半最終話にてキリトが廃人と化した直後となっている。
インフィニティ・モーメント
対応ハードはPlayStation Portable。古き良きMMOライクのRPG。略称は「IM」。
舞台は「ソードアート・オンライン」。ストレア初登場。
処女作かつアニメ1期と同時進行であったため、その後の作品とは全くといっていいほど趣が異なっている。
しかしながら昔ながらのMMO風の戦闘を手軽に楽しみたいという一点においては今でも十分通用する。
ホロウ・フラグメント/Re:ホロウ・フラグメント
対応ハードは『ホロウ・フラグメント』がPlayStation Vita、『Re:ホロウ・フラグメント』はPlayStation 4/Steam。略称は「(Re:)HF」。
舞台は「ソードアート・オンライン」。フィリア初登場。
分類としてはIMの完全版だが、ゲーム1本分のシナリオ追加と戦闘システムの全面的な変更が行われた実質的リメイク作品。
以降の本作をベースにした世界線と、システム上の続編が続く。
ロスト・ソング
ハードはPlayStation 3/PlayStation Vita/PlayStation 4/Steam。ジャンルはフライトACT。略称は「LS」。
実質某全領域可変戦闘機30のシステム的続編。
舞台は「アルヴヘイム・オンライン」内のオリジナルエリア、浮遊大陸スヴァルト・アールヴヘイム。
加えてスピンオフ作品『ガールズ・オプス』からルクスが登場する。
ホロウ・リアリゼーション
ハードはPlayStation 4/PlayStation Vita/Nintendo Switch。略称は「HR」。『ホロウ・フラグメント』のシステム上の続編。
舞台は本世界線オリジナルの「ソードアート・オリジン」。プレミア初登場。
フェイタル・バレット
ハードはPlayStation 4/XboxOne/Nintendo Switch/Steam。ジャンルはTPS。略称は「FB」。
実質某自由戦争のシステム的続編。
舞台は「ガンゲイル・オンライン」。クレハ、ツェリスカ、アファシス、イツキ初登場。
また、コンシューマ作品でプレイヤーの分身が初登場した作品。
原作勢とオリキャラに加えてイカジャムの主要メンバー6名も登場する。
リアル調のゴツい洋ゲーと、それに逆張りしたエッチな女の子だらけの和ゲーばかりのTPS界隈において、程よい塩梅のアニメ調キャラクリができるTPSとして世界中でヒット。
『ソードアート・オンライン』を全く知らないという層にまで人気を博した。
2年にわたってアップデートやDLCの配信が続けられ、完全版の発売も行われた。
アリシゼーション・リコリス
ハードはPlayStation 4/XboxOne/Steam。HF系ゲームシステム第3弾。略称は「AL」。
舞台は「アンダーワールド」。舞台が限定されていた他作品とは逆に、原作で登場しなかった北帝国以外の3国家も舞台となる。
メディナ初登場。
過去2作と違い、人型エネミーとの戦闘に主眼を置かれたシステムに調整されている。
最終作予定であるが、アンダーワールド人以外はヒロイン5名を除きユイを含む原作キャラクターまでリストラされたため発売当初は物議を醸した。
ラスト・リコレクション
ハードはPlayStation 5/PlayStation 4/XboxOne/Steam。略称は「LR」。
『アリシゼーション・リコリス』の続編であり、現状におけるホロウ・フラグメントシリーズ最終作。
アンダーワールド・暗黒界が舞台となり、原作とは違った形での暗黒界人との交流、そして闇の皇帝と殺人鬼との死闘が描かれる。
コンシューマー単独作品
アクセル・ワールドVSソードアート・オンライン
副題は「千年の黄昏(ミレニアム・トワイライト)」。略称は「AWVSSAO」。
クロスオーバー作品のため厳密にはソードアート・オンラインシリーズではなく、5(10)周年本でもシリーズにカウントされないか、番外編として軽く言及される程度に留まる。
ホロウ・フラグメント系列(っぽい)の世界線の2025年の年末~26年の年始頃、
キャリバー事件の代わりに本作の事件が起きて分岐した模様(5周年記念本とFB参照)。
舞台はブレイン・バーストに侵食された「アルヴヘイム・オンライン」のスヴァルトエリア。
『ロスト・ソング』からシステムを引き継いでいるが、『アクセル・ワールド』のキャラと『ソードアート・オンライン』のキャラで全く違う操作と立ち回りを要求される。
フラクチュアード デイドリーム(FD)
ハードはPlayStation 5/Nintendo Switch/Xbox/Steam。
『ラスト・リコレクション』までのコンシューマゲームではなく、原作・アニメ版の時系列に属する。
シングルプレイに加え最大20人によるオンラインプレイモードを収録している。
ソーシャルゲーム
全てパラレルワールド。
プレイヤーの分身が主人公となるタイプと、キリト主人公の原作追体験型の2種に分かれる。
2023年1月時点でインテグラル・ファクターとヴァリアント・ショウダウンの2作がサービス中。
インテグラル・ファクター
iOS/Android対応。
IFストーリーを交えながらオリジナル主人公がアインクラッドを第1層から登ってゆくオンラインRPG。
コハル初登場。
ヴァリアント・ショウダウン
iOS/Android対応。
舞台、ストーリーともに完全オリジナルのゲーム。「クロスエッジ」というVRゲームが舞台。ライラ初登場。
サービス終了済
『プログレス・リンク』以外は大団円を迎える形で円満終了している。
『コード・レジスタ』は終了に伴いストーリー回想モードの提供が発表された(新規登録は不可)。
また、『コード・レジスタ』と『プログレス・リンク』のみ時系列を共有している可能性あり。
『インテグラル・ファクター』同様のアインクラッド追体験型作品。
舞台は「ソードアート・オンライン」でオリジナルキャラクターが中心となる。
「アルヴヘイム・オンライン」を舞台に主人公がキリト一向に迎え入れられる作品である。
残念ながら打ち切りで終わった唯一の作品となってしまった。
コード・レジスタ(iOS/Android) ※サービス終了済
「ソードアート・オンライン」「アルヴヘイム・オンライン」「ガンゲイル・オンライン」の3つのゲームを内包した「シーズ・グローバル・プラットホーム(SGP)」が舞台。
主人公が要所要所でキリトたちの助けを借りながら独自の物語を展開する。
本作はキャラクターすべてが3D化された中国版黒衣剣士も存在した。
メモリー・デフラグ(iOS/Android)※サービス終了済
『メモリー・デフラグ』はキリトの回想という形で原作(アニメ)・ゲーム版時間軸両方のストーリーを追体験するARPGとなっている。
アンリーシュ・ブレイディング(iOS/Android)※サービス終了済
旧題は『アリシゼーション・ブレイディング』。
イーディス初登場。主な舞台はアンダーワールドとアインクラッド。
注意
本作は『ソードアート・オンライン』と『アクセル・ワールド』の正式な関係を決めるものではなく、作中でも登場人物の口から不自然なくらいにしつこく前置きされるので留意しておきたい。
「『アクセル・ワールド』勢のいた世界」が「本作の21年後」なのか「パラレルワールドの西暦2047年」であるのか、時間干渉のルールがどうなっているか(歴史の修正力が働くのか、等)も不明である。
そもそも原作からして『アクセル・ワールド』10巻のあとがきにて「両作品にはストーリー的なつながりは無い」と明言されているので注意されたい。
現在はどう考えて関係ないとか無理なレベルの描写がてんこ盛りになっているが、2020年9月末現在も、両者作品の関係について新たなアナウンスはされていない。
公式発表があるまで決めつけて考えるのは自重しよう。
VR体験イベント
現実の企業とのコラボレーションでもあり、コラボ先企業の技術展示の側面もある。
- ザ・ビギニング(VR体験イベント)
本編開始前の「ソードアート・オンライン」アルファテストを舞台とした作品。日本IBMとのコラボ。
ストーリーは公式サイトで閲覧可能。
- レプリケーション(VR体験イベント)
主人公は「ソードアート・オンライン事件」に巻き込まれた一プレイヤーとなる。NTTドコモとのコラボ。
その他
- ソードアート・オンラインARCADE ディープ・エクスプローラー(アーケード)
2022年6月7日をもって定期アップデートを終了しコンテンツの追加を終了。ゲーム自体は遊べていたが、2023年4月16日に全サービスを終了。
- ソードアート・オンラインVR Lovely♡Honey♡Days(iOS/Android)
アスナとひたすらイチャイチャし続けるVRギャルゲー。公式サイトはこちら。。
客演
電撃文庫創刊20周年記念企画のひとつ「電撃文庫VSセガ」の第4弾企画として制作された2D対戦型格闘ゲームとして、キリトとアスナがアインクラッド編の姿でプレイアブルキャラとして登場し、リーファもサポートキャラクターとして表れ、アスナの勝利ポーズでは娘のユイも登場する。
ちなみに、他の電撃文庫キャラでプレイアブルキャラクターとして選ばれたのはそれぞれ1人ずつだが『ソードアート・オンライン』だけはキリトとアスナの2人が選ばれた。
- 電撃文庫 FIGHTING CLIMAX IGNITION
DLCでプレイアブルキャラクターとしてユウキ、サポートキャラクターとしてオルタナティブよりレンが参戦(税抜き741円)。
レンの担当声優は当時デビュー前の楠木ともりではなく津田美波となっている。
楽曲
インフィニティ・モーメント/ホロウ・フラグメント
OP「crossing field」
作詞・作曲 - 渡辺翔 / 編曲 - とく / 歌 - LiSA
ED「シルシ」 ※ReHFのみ
作詞 - LiSA / 作曲 - カヨコ / 編曲 - 堀江晶太 / 歌 - LiSA
ロスト・ソング
OP「シンシアの光」
作詞・作曲・編曲 - 新井弘毅 / 歌 - 藍井エイル
ED「夜の虹を越えて」
作詞 - 大塚利恵 / 作曲・編曲 - 安永龍平 / 歌 - 春奈るな
ホロウ・リアリゼーション
OP「Windia」
作詞 - 杉坂天汰 / 作曲 - 伊原シュウ / 編曲 - ツカダタカシゲ / 歌 - 春奈るな
ED「Two of us」
作詞 - 宇佐美宏 / 作曲 - 宇佐美宏 / 編曲 - 古川貴浩 / 歌 - 戸松遥
フェイタル・バレット
主題歌「Thrill, Risk, Heartless」
作詞 - 田淵智也 / 作曲 - カヨコ / 編曲 - 堀江晶太 / 歌 - LiSA
アリシゼーション・リコリス
主題歌「Scar/let」
作詞 - ハヤシケイ / 作曲 - 毛蟹 / 編曲 - 荒幡亮平 / 歌 - LeoNa
アクセル・ワールドVSソードアート・オンライン
主題歌「S×W -soul world-」
作詞 - KOTOKO / 作曲 - 小川智之 / 編曲 - 森空青 / 歌 - 春奈るな×KOTOKO
アリシゼーション・ブレイディング
主題歌「セルフロンティア」
作詞 - ASCA、Saku / 作曲・編曲 - Saku / 歌 - ASCA
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関連イラスト
SAOゲームシリーズといえばちょっとエッチな添い寝イベント。
制作側は撤廃したがっているもののなんだかんだで続いており、pixivではイベントの存在しないキャラの添い寝姿が二次創作されている。
10周年振り返り対談(外部リンク)
- 『SAO』ゲームシリーズがもうすぐ10周年! 川原礫先生や二見Pたちキーマン4人の対談をお届け【その1】
- 『ソードアート・オンライン』ゲームシリーズ振り返り対談その2。川原礫先生が驚いたゲーム制作の裏側とナイショの話
- 『SAO』ゲームシリーズ振り返り対談その3。『ラスト リコレクション』と『ヴァリアント・ショウダウン』に込められた想い
関連タグ一覧
記事が存在するものだけでも膨大なため、サブキャラクターや作中作内部の用語、ネタタグやカップリングは各記事を参照。
二次創作
Fate・オンライン プリキュアート・オンライン 鬼滅のSAO
外字タグ・表記ゆれ
その海外人気の高さから、海外版タイトルで投稿されているイラストも2000件以上存在する。
日本語表記でタグ付けされていない作品も少なくないので、
より多くの作品を閲覧したい場合は下記のタグでも検索すると良い。
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派生作品・スタッフ関連
カテゴリ | ライトノベル WEB小説 アニメ ゲーム アプリ |
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原作者・出版社関連 | 川原礫 abec 電撃文庫 アクセル・ワールド 絶対ナル孤独者 |
ジャンル | SF(サイバーパンク) ファンタジー サスペンス バトルアクション デスゲーム VRMMORPG |
キャラクター関連 | ソードアート・オンラインの登場人物一覧 ソードアート・オンラインのカップリング一覧 |
アニメ関連 | 伊藤智彦 足立慎吾 小野学 アニプレックス A-1Pictures 2012年夏アニメ 2014年夏アニメ 劇場版 2018年秋アニメ 2019年秋アニメ 2020年春アニメ |
楽曲関連 | 梶浦由記 LiSA 春奈るな 藍井エイル 神田沙也加 ReoNa |
ゲーム関連 | インフィニティ・モーメント(PSP) / ホロウ・フラグメント(PS Vita) / ロスト・ソング(PS3/PS Vita/PS4/Steam) / Re:ホロウ・フラグメント(PS4/Steam) / ホロウ・リアリゼーション(PS4/PS Vita/Switch) / フェイタル・バレット(PS4/XboxOne/Steam/Switch) / アリシゼーション・リコリス(PS4/XboxOne/Steam)/ 千年の黄昏(PS4/PS Vita) 二見鷹介 アクリア アートディンク ディンプス |
アプリ関連 | アリシゼーション・ブレイディング(iOS/Android) / インテグラル・ファクター(iOS/Android) / メモリー・デフラグ(iOS/Android) / コード・レジスタ(iOS/Android) / エンドワールド(GREE) /プログレス・リンク(Mobage) /プログレス・リンク∞(Mobage) |
スピンオフ | ガールズ・オプス 猫猫猫 スクワッド・ジャム 時雨沢恵一 黒星紅白 クローバーズ・リグレット 渡瀬草一郎 ぎん太 |
その他 | ディープ・エクスプローラー(アーケード) レプリケーション(VR体験イベント) ザ・ビギニング(VR体験イベント) |
キャラクター・設定関連
作中設定 | 各VRマシン ソードスキル SAO ALO GGO オーディナル・スケール アンダーワールド ユナイタル・リング アスカ・エンパイア SA:O |
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主人公 | キリト アスナ |
ヒロイン | ユイ シリカ リズベット リーファ シノン アリス アルゴ ユウキ サチ |
キリトの仲間たち | ユージオ クライン エギル |
原作主要人物 | 菊岡誠二郎 ロニエ ティーゼ エイジ ユナ キバオウ 整合騎士 |
敵役 | PoH 茅場晶彦 須郷伸之 死銃 重村徹大 アドミニストレータ ガブリエル |
スピンオフ主要人物 | ルクス レン ナユタ |
ゲーム主要人物 | ストレア フィリア レイン セブン プレミア 主人公(SAO) レイ クレハ ツェリスカ イツキ メディナ ペルソナ・ヴァベル |
その他主要人物 | 主人公(SAO) コハル イーディス ミスト |
イラスト関連 | abec 猫猫猫 黒星紅白 ぎん太 |
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