概要
『ファイナルファンタジーシリーズ』とは、スクウェア・エニックス(旧:スクウェア)が制作・販売するRPGのシリーズである。
ちなみに『FF』のみで検索すると膨大な量の関係イラストや無関係なイラストまでヒットする。
※元々この記事自体もそれを回避するために作成された
複数のファイナルファンタジーシリーズのキャラクター達が絡んでいるイラストに使われているタグとしては『FFシリーズ』が多い。
同じ和製RPGのビッグタイトルであるドラゴンクエストシリーズと比べると、主人公が喋ることが大きな特徴。
プレイヤーがゲームの主人公になりきるのがドラクエならば、FFはプレイヤーが完全に観客に徹してゲームを観劇するスタイルと言える。
1980年代から2000年代初頭にかけては戦闘画面も、主人公の視点で敵を正面から見るドラクエ、敵も主人公も横から見るFFというのが大きな違いであった(2000年代中盤以降のFFにおいてはこれにあてはまらず。ドラクエも平成最後のナンバリング作品のDQ11のPS4バージョンでは横からも正面からも見える戦闘画面方式を採用することが可能となった)。
さらに日本語名のアイテムが多いドラクエ、横文字の名前が多いFFと、見事に対比になっている。
また、一貫して「剣と魔法のファンタジー世界」を堅持するドラクエに対し、FFは6あたりからファンタジーを離れて独自の世界観を構築し始める。当初は「王道じゃないところがかっこいい」と中二病患者に好評であったが、次第にオリジナリティが度を過ぎて「ノムリッシュ」と揶揄されるようになってきている。
ちなみに『ファイナルファンタジー』というタイトルは、第一作を発表した当時スクウェアは倒産寸前であり、「これが最後の作品」という意味を込めてつけたものであるが、これが大当たりし倒産の危機を回避。現在まで続くビッグタイトルに成長することになる。
……が、しかし皮肉な事に再び倒産の危機に陥れたのもまた『ファイナルファンタジー』であった。それはハリウッド映画となった『ファイナルファンタジー・劇場版』がソレである。
→詳しくはスクウェアの項目を参照。
FF6以降の任天堂側からの絶縁状態とスクウェア・エニックスに統合されてからの和解を経ても任天堂のゲーム機にはFF7以降の作品が移植される機会は中々なかったが「7」「8」「9」「10」「10-2」「12」のHDリマスター版が2019年に相次いで移植される事となった。
シリーズ一覧
ストーリーの元をつかさどるメイン作品と、続編や外伝、人気サブキャラが主役を務める派生作品に分かれる。
なお、任天堂据え置きハード時代(VIまで)のメイン作品は奇数がシステム重視、偶数がキャラクター・ストーリー重視となっていた。
メイン作品
派生作品
外伝・続編
該当作品 | 派生作品名 |
---|---|
FF4 | FF4 THE AFTER 月の帰還(FF4TA)/ファイナルファンタジー4 イージータイプ |
FF5 | ファイナルファンタジー(OVA版) |
FF7 | FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN(FF7AC)/BEFORE CRISIS -FINAL FANTASY VII(FF7BC)/CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII(CCFF7、FF7CC、クライシスコア)/DIRGE of CERBERUS FINAL FANTASY VII(FF7DC)/FINAL FANTASY VII REMAKE(FF7R) |
FF10 | ファイナルファンタジーX-2(FF10-2、FFX-2) |
FF11 | ジラートの幻影/プロマシアの呪縛 /アトルガンの秘宝 /アルタナの神兵 |
FF12 | ファイナルファンタジー12 レヴァナントウィング(FF12RW) |
FF13 / ファブラ・ノヴァ・クリスタリス | ファイナルファンタジー零式(FF零式)/ファイナルファンタジー13-2 /ライトニング リターンズ ファイナルファンタジー13 |
FF14 | 新生エオルゼア/蒼天のイシュガルド /紅蓮のリベレーター /漆黒のヴィランズ |
FFTシリーズ
- ファイナルファンタジータクティクス(FFT)
- ファイナルファンタジータクティクスアドバンス(FFTA)
- ファイナルファンタジータクティクスA2 封穴のグリモア(FFTA2)
- クリスタル・ガーディアンズ
FFCCシリーズ
- ファイナルファンタジークリスタルクロニクル(FFCC)
- ファイナルファンタジークリスタルクロニクル リングオブフェイト(FFCCRoF)
- 小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジークリスタルクロニクル
- ファイナルファンタジークリスタルクロニクル エコーズオブタイム(FFCCEoT)
- 光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジークリスタルクロニクル
- ファイナルファンタジークリスタルクロニクル クリスタルベアラー(FFCCCB)
ディシディアシリーズ
- ディシディアファイナルファンタジー(DFF、ディシディア)
- ディシディアデュオデシムファイナルファンタジー(DdFF、DDFF)
- ディシディアファイナルファンタジー(アーケード)(DFFAC)
- ディシディアファイナルファンタジーNT(DFFNT)
チョコボシリーズ
カテゴリー名 | 作品名 |
---|---|
不思議なダンジョン | チョコボの不思議なダンジョン/チョコボの不思議なダンジョン2/チョコボの不思議なダンジョン時忘れの迷宮 |
パーティーゲーム | チョコボレーシング/チョコボスタリオン/ダイスDEチョコボ |
魔法の絵本 | チョコボと魔法の絵本/チョコボと魔法の絵本 魔女と少女と五人の勇者 |
モバイル・スマホシリーズ
- ファイナルファンタジーアギト(FFA) ※アギト+もこちらを参照。
- シアトリズムファイナルファンタジー
- ファイナルファンタジーレコードキーパー(FFRK)
- メビウスファイナルファンタジー(メビウスFF)
- ファイナルファンタジー7Gバイク
- ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア(オペラオムニア)
- ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス(FFBE)
- ファイナルファンタジーブレイブエクスヴィアス 幻影戦争(FFBE幻影戦争)
海外版外伝作品
その他のFFシリーズ
- ファイナルファンタジーUSA ミスティッククエスト(FFUSA)
- 光の4戦士 ファイナルファンタジー外伝(光の4戦士)
- ファイナルファンタジーレジェンズ 光と闇の戦士
- 聖剣伝説 ファイナルファンタジー外伝(FF外伝) - 続編以降はFFとは関わらない物語になっている。
- ファイナルファンタジーエクスプローラーズ(FFEX)
- ワールドオブファイナルファンタジー
他メディア展開
- ファイナルファンタジー・OVA(FF(OVA))
- FF:U〜ファイナルファンタジー:アンリミテッド〜(FF:U)
- ファイナルファンタジー・劇場版(Final Fantasy:The Spirits Within)- これが当時のスクウェアの経営が冗談抜きで窮地に陥った原因になった映像作品。
- ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(テレビドラマ)
コラボレーション作品
- いただきストリート - ドラゴンクエストと共同で登場。「ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジーinいただきストリート」などシリーズ中、3作品でFFキャラクターが参戦している。
- キングダムハーツシリーズ - ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーション作品。スクエニからは、FFキャラクターが多く登場している。魔法や一部技もFFと同じ名称を使用。
- ロードオブヴァーミリオン - FFシリーズのキャラクターやモンスターが外部参戦するほか、「ヘイスガ」など特殊技にもFF要素がみられる。
- スマブラ3DS/WiiU - スクエニとFFシリーズを代表してクラウドがDLCとして参戦。「スマブラSP」でも続投。
- モンスターストライク - ファイナルファンタジーシリーズ30周年の記念の一環として2017年2月16日(木)12:00〜2017年3月2日(木)11:59まで期間限定コラボが実現した。シリーズの中でも主に『5』、『7』、『8』、『12』、『13』からの主人公及びメインとなる敵キャラクターが選別された。毎回コラボの際に凝った演出することに定評のあるアプリであるが、各コラボステージのBGMにはその作品ごとの戦闘曲が再現されるばかりかボス曲も個別に用意され、おまけに勝利時に流れるファンファーレもほぼ忠実に再現されている力の入れようである。これには往年のファンも賞賛している。またシリーズのメインイラストなど担当してきた天野喜孝氏によってモンストの人気キャラであるアーサーの新規イラストの書き下ろしも行った。このイラストは期間中OP画面に使用される。
ファイナルファンタジーシリーズから要素等を採り入れた作品
明確にはシリーズに含まれない作品であるが、魔法やアイテム等を拝借したものをここでは扱う。
- Sa・Gaシリーズ - 先述のように海外では外伝扱いのGBの三部作だが、日本では別シリーズ。サガ1と2はFF2の熟練度システムを発展させた形。サガ3は概ねFFに近い仕様となった。この三部作以降は独自路線を歩む事となる。
- クロノトリガー - いくつかシステムにファイナルファンタジーシリーズと共通する面もある。元々は幻に終わったファミコン版FF4の設定を再構成されたものとして企画するも一度は没になったものの一つで、実は聖剣伝説2もクロノトリガー同様に没になったものから生まれている。
- ブレイブリーデフォルト - 光の4戦士の後継的作品(続編ではない事に注意)で、FF5までのファイナルファンタジーシリーズを意識し、FF5のジョブシステムやアビリティシステムを継承した形で新規作品として世に出された。
略称「FF」について
ピクペディアにも書いてあるが、FFという略称はシリーズ初期のうちから定着していたが、公式な読み方は定まっていなかったため「エフエフ」派と「ファイファン」派で分かれていた。しかし最近になって公式に読み方が「エフエフ」であると判明。論争は落ち着いたように見られるが、「ファイファン」はファンの間で呼ばれ始めた略称なので、根強い一面もある。
ちなみにFF5には没防具アイテム「えふえふ」が存在し内部アイテムリストでは255番目に格納されているのだが、プログラムの数値すなわち番号では255=FFというネタにもなっている。
システム
戦闘面
- ATB(アクティブタイムバトル)
戦闘中は何もしなくても自動的に時間が流れていき、ゲージがいっぱい(ただし、FF4においてはゲージは存在しない)になるとそのキャラクターのコマンド入力が出来るというATBシステムを採用している。
FF4以降このシステムを採用。FF10では採用されていない。
放っておくと全滅の危険がある為、戦闘中はポーズをかけて一時停止できる。
FF15以降ではやや変則的なパターンとなった。FF15では、仲間への指示コマンドを使用する際にのみ採用。FF7リメイクにおいては、アイテム・魔法および特技を使用する際に使うという形で採用(FF15およびFF7リメイクでは、通常攻撃時はゲージをためずとも攻撃ボタンのみで攻撃可能)。
- コマンド入力
FFシリーズは同じスクウェアエニックス(旧エニックス)から発売されているドラゴンクエストシリーズと同じくコマンドを選択して技を出したりアイテムを使う。SFC・PSのFF4・FF5のみコントローラ1と2に操作キャラを割り振って戦闘中のみ協力プレイができた。(例・パーティーの内1番目と2番目をコントローラ1で操作、残りをコントローラ2で操作という設定が可能)
- 魔法
詳しくはFFの魔法の一覧を参照。
- 召喚獣
召喚獣と呼ばれる存在を呼び出し、強力な術や攻撃を出してもらえる技。
詳しくはこちらを参照。
- ジョブ
詳しくはジョブ(FFシリーズ)のページを参照。
- アビリティ
FF5で初出のシステムで、それまでジョブ毎に固定されていた特性や能力値をある程度自由に入れ替えができるというもの。レベルシステムがない作品の場合、パワーアップはアビリティ強化によって行われる。派生型が多いのでアビリティの定義や強化方法は作品によって異なる。
例)FF13→クリスタリウムを成長させるとアビリティ(能力)がアップする。
移動・アイテム
- 回復アイテム
魔法以外で体力を回復させるには「ポーション」と呼ばれるアイテムを使用する。
蘇生アイテムの「フェニックスの羽」と同じくシリーズ定番アイテムである。
もっとも、FF13以降は作品によっては戦闘終了後に体力が回復するケースもあるが。
- 装備
装備品は道中で手に入ったりショップで買うことが出来る。また、拾った素材をジャンク屋に持って行くと改造して強化するも出来る。
- フィールド&ダンジョン
様々な仕掛けや魔物と遭遇したりする場所。ミッション等で度々訪れることになる作品もある。
- マップ
基本的にアイテムとしてのマップ(地図)は無い。FF9までは迷わないようにしっかり行く必要があったが、FF10以降は画面の端やメニューから映っている小さいマップを頼りに進むという仕組み。ややこしい事に専用の魔法(サイトロ)や消費アイテムを使わないと呼び出せない作品もある。
その他
- グラフィック・演出
グラフィックは初期の頃はドット絵だったが、次第にCGに変わる。CGのタッチはリアル風であり、キャラクター達の髪の毛の細さや乗り物等の機械も細かいところまで作り込まれている。
ちなみに、作中ムービーにも上記のリアル風CGが使われ、まるで映画のような演出(と長さ)になりつつある。
- パーティー
パーティーキャラはだいたい5~6人の男女で構成されている(零式は例外。FF15もストーリー中8割はパーティーキャラは全員男)。主人公は10代~20代の男性が多いが、FF13のライトニングのように女性が主人公になったこともある。戦闘に参加出来るメンバーは作品によって異なるが3~4人であることが多い。ちなみにリストのトップキャラがリーダー(操作キャラ)にあたる。
- ギル
ほとんどのFFシリーズ世界の通貨。
用語関係
…etc.
登場キャラ
多数登場しているので、各作品のリンク先参照。
メジャーになりつつあるサブキャラ
チョコボ、モーグリ、シド等はシリーズを通して同じ名前の別のキャラやキャラそのものがかなり登場している。
主な記事のあるモンスター
※複数のシリーズに登場するもののみ初登場順に記載。
FF1 | オチュー マインドフレイア |
---|---|
FF2 | ベヒーモス モルボル クアール ボム アダマンタイマイ 鉄巨人 |
FF3 | アーリマン |
FF5 | トンベリ マジックポット ムーバー |
FF6 | ムー サボテンダー アルテマウェポン |
FF8 | オメガウェポン |
その他のモンスターについてはFFモンスターズを参照。
その他(関連タグ)
カテゴリー | タグ名 |
---|---|
ゲーム全般 | RPG、FF、FFシリーズ |
製作者関係 | スクウェア、スクウェア・エニックス、天野喜孝、野村哲也、渋谷員子 |
ブックマーク関係 | FF100users入り→FF500users入り→FF1000users入り→FF5000users入り→FF10000users入り→FF30000users入り |
カップリングタグ | FFNL(男×女)、FFBL(男×男)※腐向け、FFGL(女×女)※百合 |
二次創作・コラボレーション等 | 全ファイナルファンタジー大投票 ファイナルファンタジーS、FFν、FFオリキャラ、FF魔法擬人化、ファイナルファンタジー二次創作・コラボレーションタグ一覧 |