CV:渕上舞
概要
四葉財閥のお嬢様。第1話でマナたちが訪れた「東京クローバータワー」のオーナーでもある。妖精ランスの力を借り、キュアロゼッタに変身して戦う。
誕生日は5月28日のふたご座(シリーズ構成・山口亮太のツイッターより)。
容姿
髪色は茶色。先端から髪を垂らした二段のお団子を側頭部の左右に作り、そのお団子の下の段の側面に四ツ葉のクローバーを模した緑色のアクセサリーをいくつか付ける……というなかなか特徴的な髪型をしている。
小学生の亜久里を除く4人の中で一番身長が低い。
髪を下ろした時は、両の肘まで届く長髪で、普段お団子にしているせいか先の方はウエーブがかかっている。
ちなみにお団子が一段になっているイラストもあるが、これは小学生時代の髪型であり間違いではない。
服装
春秋冬服
首にクローバーが施されたチョーカーを巻き、オレンジ色のリボンが付いた黄色いジャケットを羽織っている。下には白いワンピースを着て、刈安色のタイツと黒のストラップシューズを履いている。
夏服
首にオレンジ色のチョーカーを巻き、クローバーが施されたパフスリーブのジャケットを羽織り、フリルの少ないワンピースを着ている。夏でも同じタイツだが、靴はリボンが付いたオレンジ色のストラップシューズを履いている。
スペック
ピンク色の高級車で送迎され、外出時には日傘を差し、お付きの執事セバスチャンを常時従えているテンプレ通りのお嬢様。お嬢様なプリキュアが登場するのは前作の青木れいかに続き2作連続。
まだ中学2年生の身でありながら、四葉財閥の会議で経営方針の決定を任される地位にある。それもお飾りとしてではなく、経営者としての手腕を実際に発揮している(現実でも親権者の許可を得、商行為・物販業に関しては法務局に未成年者登記を行う事で可能になる【民法第823条、商法第5条、同第4条】。実際、中学生どころか小学生社長が実在している)。
特技はバレエ、バイオリン、ピアノ、料理、水泳、乗馬、習字と多彩である。
さらに祖父の勧めで空手、柔道、剣道、合気道なども嗜んでいるらしく、どれもプロ級らしい。武道の方は、稽古を後述の小学生時代での一件で止めてしまい、キュアエースの出現まで再開することはなかった。稽古時の道着姿で黒帯をしているのが確認でき、段位を持っているようである(一緒にいた相田マナ達は白帯だった)。作中描写や設定から、運動神経はマナについで2番目に高いと考えられる。学校では園芸部に所属しているらしい。
性格
おっとりとした性格で、暴れまわるジコチューを見て「ウチで飼ってもいいかしら?」と発言するなど、世間知らずなご令嬢らしくかなりズレた感性を持つ。
友人であるマナと菱川六花がプリキュアである事実を知っても全く驚かない、目の前で起こる超常現象を微笑ましく見守るなど、多少の物事には一切動じない。基本的に誰に対しても、上品且つ物腰柔らかく接する。
ありすの夢は「みんなを笑顔にしたい」という微笑ましいものだが、ありすは四葉財閥の絶大な力を使えば、みんなが笑顔でいられる世界を「作り出す」ことができると信じている。中学生にして財閥の経営に携わっているのも親の意向というより自分の意志に基づくものである。
プリキュアとしての活動においても四葉財閥の力をつぎ込むことに躊躇しない。四葉財閥はシリーズ初の「一般人由来のプリキュアのサポート組織」として機能している。
人間関係
ありすにとってマナと六花の二人は幼馴染であり、小学校は同じだったが、中学校は彼女たちの通う大貝第一中学校ではなく、名門私立学校「七ツ橋学園」に通っている。そのため物語作中ではありす1人が別行動である事が多い。
しかし学校が別になって1年以上経ってからも、2人とは月に一度のお茶会を通じて交流があり、3人がプリキュアになったことに伴って一緒にいる時間も増えている。
一方、彼女の学校生活は未描写であり、プリキュアのメンバーの中で回想を含めて学校生活が全く描かれていないのは現時点で彼女のみである。因みにありすの制服姿はプリキュア関連の雑誌と後述の49話のエピローグやプリキュアつながるぱずるんに登場していて、前者は青・白、後者は黒・白・赤を基調としたカラーリングとなっている(他にも幼年誌やグッズ絵などバリエーションあり)。
マナと六花との友情はありすにとってはかけがえのないものであり、ありすの人格形成のきっかけになるくらいに大きな影響を与えている。
ありすは6歳の頃まで病弱で家の外に出るのを親から禁じられていた箱入り娘だったが、幼き日マナと六花が蝶を追って四葉邸の庭園に不法侵入し、そのときに三人の友情が始まった。
以後はマナたちに連れられて親には内緒で外で遊ぶようになり、自然の中で一緒に遊ぶうちに元気な体になったという。
後に父である星児の意向でもっと環境がいい外国に引っ越しさせられそうになるが、マナ達と一緒にいたいために生まれて初めて父に逆らい、家出騒ぎを起こした。この騒動はありすが芯の強い人格に成長していくきっかけになった。
この時も背中を押してくれたのはマナであり、これ以降、ありすは「マナのような、みんなに笑顔を与えられる人間になりたい」と強い憧れを抱くようになる。
上述した「みんなを笑顔にしたい」というありすの夢もここが出発点である。
小学生時代のありすはマナや六花と同じ学校に通っていたが、中学になってからのありすは別のお嬢様学校に通うことになったため、遊びや勉強を一緒に楽しむ時間は大幅に減ってしまった。
現在のありすは、マナと六花を少し離れたところから見守るような距離感であり、ドライに見えることさえある。
しかし、ありすにとっての二人の幼馴染への憧憬は信念や信仰に近い内面的なものとして根付いており、遊びや勉強を一緒に楽しむことで友情を確認するような行為をそれほど必要としていない。月に一度のお茶会だけで皆の心が強く繋がっていることがわかるのである。
この点は、六花がマナを常に傍で支えようとしていることとは好対照となっている。
ありすにとってはマナと六花は他の誰よりも特別な友人であるのだが、真琴や亜久里、さらにはレジーナなど、マナや六花が仲間と認めた者に対しては同じくらいに「大切な友人」として扱っている。
マナと六花のどちらがより親密かを比べることは野暮ではあるが、マナの方がありすにとっての影響力が高いことは窺える。
このように友情が神聖視されている反面、その友達を傷つけられると怒りで見境がなくなってしまうという一面もある。
小学生時代のある時、ありすをからかいマナと六花に叱られたいじめっ子が、中学生の不良の兄を連れて仕返しに来た。その際彼らがマナを侮辱して泣かせたために、ありすは怒りで我を忘れ、不良兄弟を全員叩きのめしてしまった経験があった。
しかし親友のためとはいえ、暴走して他人を傷つけてしまったことに悩み、それまでにやっていた武道の習い事を全て止め、あまり自分を押し出さないようになっていた。
そして、プリキュアという規格外の力を手に入れるきっかけを得たとき、怒りで我を忘れた自分がその力で取り返しのつかないことをしでかすのではないのかと恐れてしまった。
当初は「プリキュアのプロデューサー」になることで、自分自身は変身するのを断ったのにはそんな理由があったのである。
セバスチャンの後押しやランスの必死な説得に心を最終的に動かされて、友達であるマナや六花を守りたいという気持ちが勝ち、プリキュアという「力」を手にすることを決意した。
ありすの過去を知る幼馴染の五星麗奈が、ローズレディコンテストでマナ達に嫌がらせをしてありすをキレさせて失格させようという妨害工作をしたことがあるが、彼女は全く動じず「友達の為」と言って怒りを爆発させることは無かった。この事から彼女の現在の成長を垣間見ることが出来る(これは、マナや六花が「自分たちのことでありすにキレて欲しくない」と願っていた状況だからであり、友達の為に怒ることをしない冷たい性格になったという意味ではない)。
「力とは己の愛する者を守るためのもの。それを忘れなければ二度と力に飲まれることはない」という祖父の言葉はキュアロゼッタになることを決意するきっかけとなっており、その教えを守って自らの心を高めるための精神的修練も欠かしていない。精神的な成熟度は他の仲間たちより数段上で、愛の自覚を促すキュアエースの試練においては、仲間たちの中で唯一、エースの導きを受けずにステージを上昇させている。
家族構成
父:四葉星児
母:四葉祥子※第47話で登場。世界中で活躍するオペラ歌手。
祖父:四葉一郎 ※回想に登場。故人。
作中に登場するのは以上の3名であるが、山口亮太によれば「四葉ヒロミチ」という兄が設定されていた。元大貝第一中学校生徒会長で、家業を継ぐのを嫌い、年がら年中旅に出ている放蕩息子だが、マナにも影響を与えた人物とのこと(『オフィシャルコンプリートブック』)。
妹が「ありす」で兄が「ヒロミチ」が違和感あるかも知れないが、本作ではプリキュアの両親には『おかあさんといっしょ』の歌や体操のお兄さん・お姉さんから取られるという法則があるので、ヒロミチお兄さんの元ネタは佐藤弘道と思われる。
トリビア
声優について
演者の渕上女史は3年前にハートキャッチプリキュアに端役の生徒会員役で出演していた。
プリキュアシリーズの出演は3年ぶりとなる。
本編終了の4年後に歌手活動を行ったため、ランティスをレーベルに持つ初のプリキュア声優となった(ユニット単位ならば彼女達も該当)。
余談だが某海洋アクションアニメで共演し、そのEDも歌唱している声優ユニットの同僚も2作後の黄キュアを演じたので先輩プリキュア声優として色々心得を教えたとの事。
他プリキュアとの比較
家がお金持ち・武道が得意・イメージカラーが黄色・得意技が防御技という点からハートキャッチプリキュアの明堂院いつきと共通点が多い。
同作品のプリキュアのメンバーが違う中学校に通うケースは高校・小学校というパターンを除けばフレッシュプリキュア以来(因みに当時の高校生プリキュアの方は中高一貫校なので同じ学校扱い)。
四葉財閥驚異のメカニズム!
実家が大金持ちだったプリキュアは上記のいつき以外にも水無月かれんもいるが、両者との最大の違いは、自分の持つ権力や財力を「プリキュアとしての活動」のサポートに使うことを惜しまないことがある。
そもそもありすがプリキュアとジコチューという異世界の存在を知ったのは、クローバータワーの防犯カメラでマナがキュアハートに変身する姿(と、おそらくはキュアソードとカニジコチューの戦闘)を偶然見たからである。しかもその映像を見る権利だけでなく、ネット上におけるプリキュアの目撃情報を削除できる権限も持ち合わせている様子。
リアル世界の人脈も深く、ありすが大統領級の人物とも面どおりができる。つまり、ネット上の便所の落書きから重大な国家機密まで四葉財閥の情報網は根を張っているのである。
さらには「現代科学で解析可能なもの」ならばどんなものでも探査・調査を行えるだけの最先端の技術力も有しており、四葉財閥の力を持ってもわからないもの=プリキュアの神秘的な力に関わる謎、という法則が作中で成り立っている。
ありすが通学のために乗っている、セバスチャンの運転するピンク色のロールスロイスらしき高級車はプリキュア達の移動手段として活躍している。その他、プリキュアが遠地に赴くときはほとんどの場合において、四葉財閥所有の乗り物(ヘリやセスナなど)が使われている。
本作はプリキュア伝説の謎を追いかける探索物語としての要素が強く、情報・調査・移動の三つの側面を強力にサポートする四葉財閥の存在はプリキュアたちには欠かせない。
詳しくは「四葉財閥」の記事にて。
各話ネタ
テレビ本編
- 1話
自分がオーナーであるクローバータワーで、並ばなくてもいいのにわざわざ行列に並ぶ。
それは「並んだ分だけ感動が待っていると、マナちゃんならそう言う」という理由によるもの。
かと思うと、暴れ回るジコチューを「ウチで飼ってもいいかしら」と尋ね、セバスチャンに「いけません」とたしなめられる。
- 2話
まさかの出番無し。プリキュア覚醒前とはいえ、第1話から登場していたメインメンバーが姿を見せないのはかなり異例である。pixivには「お嬢様はお怒りである」というネタイラストが多数寄せられた。
- 3話
今回も出ないかと思われたが、本編ラスト20秒で登場。
しかし次回予告で「防犯カメラにプリキュアの姿が映っていましたわ」「私がプリキュアのプロデューサーになりますわ」と、ブラックな発言を連発。その上『お断りしますわ!私、プリキュアになりません!!』というサブタイトルのバックで、しっかりキュアロゼッタに変身し、手でクローバーのポーズを決める姿に、全国の視聴者は唖然となる。お嬢様は本当に恐ろしいお方です・・・
- 4話
プリキュアの正体を既に知っていたことが判明。真実を知って驚くどころか、友人のマナと六花のため、外部にばれないように既に証拠映像をクシャポイしていたという、今までにない展開で視聴者を驚かせる。
怒りゆえに我を忘れて暴力を振るってしまった過去があるため、プリキュアになることを当初は断り、プロデュースという形でサポートしていた。キュアハートとキュアダイヤモンドが戦う側で、のんびり紅茶を嗜むという相変わらずのズレっぷりを見せつつ、ジコチューの弱点を見抜き「既に勝負はついています」と言い切るなど観察眼の鋭さも披露した。
しかし、セバスチャンの「マナ達といる時が一番楽しそう」との声や、ランスの説得により祖父の教えを思い出す。「大切な人を守りたい」という気持ちからプリキュアに変身することを決意、キュアロゼッタに変身する。
- 5話
クローバータワーの入場者記録から、剣崎真琴がキュアソードかもしれないという見事な推理を披露。同時に、芸能人の指紋やDNA情報を簡単に入手できる四葉財閥の驚異の情報網も明らかに。父が所有するヨツバテレビには、当然のごとく顔パスで入場した。
ただし、潜入してからその先はマナ頼りで何も考えておらず、六花を困惑させた。
- 6話
マナの家の壁を食べるブタ型ジコチューを見て「まあ、お行儀が悪い」というのみ。怒るべきポイントが若干おかしい。
そして、ピンチの場面なのに、食べて巨大化するジコチューに対し「よく食べるとよく育つって本当ですわね」と暢気な発言。六花から「感心するところじゃないから」とツッコまれる。
- 8話
赤ちゃんが卵から産まれるという異常事態にも、やはり動じず、それどころか「アイちゃん」と命名する。マナが子守歌を歌おうとするのを見て、珍しく><顔で耳をふさぐ。
そして黄キュアの伝統であるうらポジを継承する。
- 9話
キュアハート、キュアダイヤモンドが戦っているところにキュアソードとともに遅れて登場し、参戦するが、ジコチューの消える魔球にロゼッタウォールが破られる。
- 13話
ローズレディコンテストに4人でで出場。ソシアルダンスにピアノにテニスとお嬢様の嗜みをそつなくこなす。
幼馴染でライバルの五星麗奈による「キレさせてありすを失格させる」目的での妨害に、いつキレるか周囲はハラハラしていたものの、全く動じなかった。
戦闘ではマーモに「技がバリアしかないから手を出せない」と言われるも、得意の武術でダメージを与える戦法を取って意表を突かせた。
そして言われていたバリア(ロゼッタリフレクション)を弾にしてぶつけるという攻撃手段をとり、ほぼ一人でマーモビーストを圧倒。
- 14話
六花の競技かるたのトレーニングに参加し、真琴と対戦してガッツポーズを取っていたり、皆がジョギングしている中で一人自転車で走っていたりと終始楽しんでいた。また、他の3人と通っている学校が違うため、彼女だけジャージが異なっている(自前かもしれない)。
※赤ちゃんをかごに乗せるのは止めましょう
- 17話
戦闘でジコチューにロゼッタリフレクションを破壊された上、石化されてしまう。
- 19話
「プリキュアの正しい落ち方」を実践。
重なり合ってる仲間のそばで、なぜか無事に済む黄キュアの伝統を受け継ぐ。
- 21話
ロイヤルクリスタルの力で再度トランプ王国へ。砂漠に頭から突っ込んでしまった六花の代わりに全員の安全を確認。戦闘ではタコ型ジコチューの北斗百裂拳ばりの攻撃をことごとく防御。
- 22話
氷漬けのマリー・アンジュ王女を元に戻すために、「王子様のキスで目覚めるのでは」という六花の提案で、ジョー岡田がキスすることに。各人がそれぞれのリアクションで見守る中、ありすだけはセバスチャンに目隠しされていた。お嬢様にキスはまだ刺激が強すぎる模様。
- 23話
前回からの続きでレジーナがキングジコチューに再洗脳され危機に陥るも、突如出現したキュアエースの加勢でピンチを脱する。直後、初対面であるにも関わらずマナを厳しく叱咤するキュアエースに対し「どこのどなたかは存じませんが、マナちゃんの気持ちを蔑ろにするのは許せません!」と非難。エースが「プリキュア5つの誓い」を持ち出さなければ、その場でエースに掴みかかっていたかも知れない…。
- 24話
突然の円亜久里の来訪で他のメンバーが驚く中、ありすとセバスチャンだけは動じず。
真琴の引退を引き留めようと「歌いやすい雰囲気」を作るためにオーケストラ楽団を大貝第一中学校に招集し、よけい歌いにくい雰囲気にしてしまった。
そしてマイク型ジコチューの「貯金どれくらいあるの?」という質問に「数えたことが無い」と答える。
- 25話
主役回。キャビンアテンダント型ジコチューの阻止に失敗し、力不足を感じて武道の修行を数年ぶりに再開する。
修行用ロボット相手に苦闘するありすを案じて、セバスチャンが人工コミューンを開発。これが今回の話の騒動の元になる。
キューティーマダムの話題の時、普段は動揺しないありすが珍しく汗を流して苦笑している姿が見られた。
また、セバスチャンとの強い絆が示された回でもある。
自分が仲間を守らなくてはと視野狭窄になっていたありすが、自分もまた大切な誰かに守られていたのだと自覚したことに対し、キュアエースは新たな愛に目覚めた証として「5つの誓い」の一つ「愛することは守り合うこと」の言葉を捧げた。
- 第30話
ドラゴンへと変身したメランを見て「ステキな恐竜さん!」と目を輝かせ、その後セバスチャンにまだ何も言ってないうちから「いけません」と言われる。やはり飼いたいと言うつもりだったのだろうか。
戦闘ではハート、ダイヤモンド、ソードの力を結集したラブリーフォースリフレクションでメランのバリアを相殺する活躍を見せる。
- 第31話
マジカルラブリーパッドの使い方を模索する中で、「摂氏千度の耐火実験」「深海での耐久実験」を提案してボタンを押そうとするが六花に止められる。
ボタン一つでそんなことができる施設が家にあるらしい。
- 第32話
病み上がりにも関わらず文化祭の運営に当たろうとするマナを休養に専念させるべく、亜久里の依頼でマナの監視役に。平熱に下がったのを知って現場復帰しようとするマナを力づく(と言っても描写は優しかったが)でベッドに寝かせる。いいのか他校なのに。
事故で崩れたキャンプファイヤー用櫓を生徒ごと吹き飛ばそうと突進するコーヒーカップ型ジコチューの前に飛び込み、久々のロゼッタウォールでカット。ダイヤモンドとソードのダブルキック、ハートとエースのダブルストレートパンチにつなげた。
- 第33話
主役回。
概要の項目で先述した、二人の幼馴染(マナと六花)との出会いが回想シーンとして描かれた。
本話でのジコチューは父が載っていたヘリコプターのパイロットがターゲットにされる。墜落するヘリコプターから父(とパイロット)を救出したありすは、自らの正体は明かさずに「キュアロゼッタ」として自分の戦いを話した。
父が危険にさらされたことに対する静かな怒りが爆発したのか武神っぷりが炸裂。ロゼッタウォールを足場に空中戦を展開したり、ロゼッタリフレクションを半分に割って鉄扇状の武装に転用し、さらには新必殺技ロゼッタバルーンを初めて発動するなど、ブラッドリングで強化されたヘリ型ジコチューをも圧倒した。
- 第40話
学校で居眠りが増え、様子がおかしい真琴に何があったのか、「その道のプロ」に聞いてみることにした六花。
その次のシーンで、真琴の近況を報告するありすが登場。
どうやら「情報収集のプロ」らしい。
そのくらい本人に聞いたらいいのにとか言ってはいけない。
- 第41話
主役回。
小さい頃はお花屋さんになりたかったという夢があったことを語り、それを聞いたマナがありすの夢を叶えるためにフリーマーケットでありすのお花屋さんを開店する。
そこにありすに対抗して高級花をそろえた五星麗奈が店を出し、ありすの店の客を奪っていくが、それに対しありすは全く動じなかった。それどころかジコチューにより花を枯らされて悲しんだ麗奈の花を応急処置をすることで励まし、自分は麗奈の友達だと告げた。
地球全土の花を枯らす計画を実行するべく成層圏に陣取っているジコチューとレジーナを止めるため、一人四葉財閥制の飛行機で超高度空域まで向かい、花の命で愛を語り、レジーナの説得を試みた。
ジコチューが花を枯らすジャネジーの塊を地球に射出するが、ロゼッタリフレクションでそれを生命力を削ってまでも必死で受け止め続ける。そんなありすにレジーナは「守るばかりじゃ何もできない」と嘲笑する。しかしありすは「花はそこにいるだけで人々を笑顔にする。私にできることは全力でそれを守り抜くだけ。そしてレジーナも私が守りたい花の一つだ」と、命が削られながらも必死で語った。これはありすのみならず、歴代の防御役プリキュア全てが心に根付かせている哲学だとも言えよう。
ありすの再度の説得により、レジーナの黒く染まった心が少しだけ浄化されかかった描写があり、レジーナが愛を取り戻せる可能性がまた強くなった。
地球へ帰還後「か弱くても、そこにいるだけで人々を笑顔にする花のような存在を、大いなる愛の力で守り抜く、そのために四葉財閥をさらに大きく育てていく」という、新たな夢を語った。
花を元に愛を語る姿が先輩達のようだった。
- 第42話
亜久里の誕生日パーティー開催を亜久里の祖母である円茉里に告げ、「亜久里ちゃんには内密に」と言うが、ちょうど帰宅した亜久里に対し「何が内密にですの?」と聞かれ、セバスチャンに無茶振りする(セバスチャンは親父ギャグで誤魔化した)。
この時、おそらく本作で初の顔芸を披露した。
- 第43話
祖母である茉里に正体を知られ、しかも衝撃の出自を語られて、ショックで家を飛び出し、時間を撒き戻したがっていた亜久里から「ここはひとつ、四葉財閥の力で!」と、時間を撒き戻す装置を懇願される。
そんなものを所持していそうだと思われていたらしい。
- 第47話
キングジコチュー率いるジコチュー大軍団が大貝町に攻め込み、最終決戦が開始される。プリキュア達の前に登場しいかにも大物悪役なセリフを喋るベールにロゼッタリフレクションをぶつけ、ベールのシリアスキャラ化を粉砕。
キュアハートとキュアエースに道を開くためにマーモの足止めを引き受ける。一対一の戦いになるが珍しく苦戦。
マーモは、キングジコチューが復活した今となっては、自分と戦ったからって戦況は変わらないと宣告。ありすは「がんばれば必ず道は開ける。そんな気がする」と反論。
「気がする」だけで戦ってるのかとマーモから嘲笑されるが、ありすは「それだけで十分。それがわたしたちのカッチカチの絆なんです」と笑顔で答え、ロゼッタウォールを発動。さらに「そのうえ、今日のわたしはガッチガチです」と宣言し、ついに怒りの表情を見せる。だが、成長した今では理性は保ったまま。その怒りは愛の力へと昇華され、両手のロゼッタウォールをロゼッタリフレクション級のサイズまで巨大化させた。
その後、キングジコチューの強力なエネルギー波をプリキュアラブリーフォースリフレクションで防ぐも、その威力の大きさから逸らすのが精一杯。しかも逸らした先には不運にもクローバータワーがあり、結果タワーは倒壊してしまう。
なお、この回で母親がようやく初登場。
- 第48話
レジーナを始末しようとするマーモとベールに対し、またもやロゼッタリフレクションをぶつけ、今度はお星様になるまで吹っ飛ばした。
キングジコチューの体内に侵入し、そのコアとなっているトランプ国王を救出しようとするキュアハートのために陽動役を買い、久しぶりのロゼッタバルーンを発動。超巨大な風船の中からなんと1000M級の超巨大ランスを召喚し、プリキュアと妖精達(と視聴者)の度肝を抜く。そしてその巨大ランスを操り、キングジコチューと巨大怪獣戦を繰り広げた。
巨大ランスはリーチの短さや武器のなさから終始押されっぱなしだったが、積極的な攻めの姿勢を見せてキングジコチューの意識が体内のハート達だけに向くのを許さず、巨体でキングジコチューのエネルギー波から町を防衛。最後には頭突きでキングジコチューを転倒させ、侵入したハート達の勝利につなげた。しかしロゼッタ=ありす自身は巨大ランスの頭突きが決まると同時に力尽き、変身解除とともに落下。セバスチャンら四葉家の使用人達が用意したクッションに着地した。
- 第49話
平和になった後の世界では、トランプ王国は共和国制に移行し人間界との交流が盛んになった。
そのトランプ共和国で、真琴がかつて言っていた「全自動クリーナー」を気に入り、百万個購入しようとしていた。今更ながら金銭感覚は一般人とは桁外れのようだ。
トランプ共和国では四葉財閥のマークが付いた飛行船が飛んでおり、四葉財閥がトランプ共和国の経済交流を率先して行っているようであった。
そして最終回にして初めて制服姿を麗奈と共に披露した。
しかしこの制服姿、実は上北ふたごによるコミカライズ版ドキドキ!プリキュア第一話(つまりアニメ放映開始当初)にてしっかりと描かれている。
ネクタイの柄や袖の色等わずかに異なる箇所はあるものの、アニメの制服がこのコミック版を基にしていることはほぼ間違いないだろう(アニメスタッフが事前に用意していた制服デザインを上北ふたごに提供していた可能性はあるが)。
特別出演
- HUGっと!プリキュア37話
ただし、55人で敵に向かうシーンで作画ミスからか映っていない
映画
関連イラスト
変身前の姿と変身後の姿のタグの使い分けに関する注意と配慮について
プリキュアに変身する前の姿しか描かれていないイラストに対して、変身後の姿である『キュアロゼッタ』のタグを付ける行為は、変身後の姿のイラストだけを見たい人にとっては検索妨害になってしまうので、そのような行為は避けるべきである。
また、変身後の姿しか描かれていないイラストに対して、『四葉ありす』等の変身前の姿のタグを付ける行為に関しても同様に避けるべきである。
中にはもちろん、変身前後の姿の両方のタグが付けられている事を気にしない人もいるだろうが、検索の際に気になるという人もいるため、そのような人への配慮としてタグの使い分けをしっかりと行う事が推奨される。
関連タグ
関連キャラ
プリキュアシリーズ内
調辺アコ:カラーリング、キャラクターデザイン繋がり⇒アコあり
大森ゆうこ:暖色プリキュア繋がり、花とミツバチの関係(キュアロゼッタの初期名称案がキュアハニー)意匠はその名残⇒ありゆう
天ノ川きらら/キュアトゥインクル:黄キュア繋がり、且つ中の人が蒼き鋼のアルペジオのメンタルモデル繋がりであり同作品で「Trident」を結成⇒ありきら
天宮えれな/キュアソレイユ:キャラクターデザイン、第4話でプリキュアに覚醒する黄キュア及び太陽チームの先輩。但しこちらは仲間が覚醒した次週に覚醒した。身体能力が高い所も共通。⇒ ありえれ
ユニット繋がり
明堂院いつき:カラーリング、お金持ち、武道、兄がいる繋がり、ありすの中の人はいつきの部下を演じた実績あり⇒いつあり
中の人ネタ
西住みほ:演じている声優が同じ、武芸が優れていることを象徴するタグを持っている。
その他シリーズ
バットマン:お金持ち、執事付き、実業家、武道の達人と多数の共通点を持つ(一時期セバスチャンも似たような……)
西澤桃華、破嵐万丈、クライン・サンドマン:こちらもお金持ち、執事付き、実業家との共通点を持つ。ただし、万丈、サンドマンに関しては巨大ロボットを所有しているという違いがある。
泉光子郎/テントモン:似たような知識を持ったプリキュア⇒デジキュア
有栖川おとめ:カラーリング、モチーフ繋がり⇒アイカツ!プリキュア
栗栖ここね:カラーリング、モチーフ繋がり⇒アイカツ!プリキュア
サイ・サイシー:イメージカラー、スート繋がり⇒鼓動武闘伝ドキドキ!プリキュア
五代雄介:‘笑顔’というキーワード、そして「怒らせると怖い」という点が共通している。
荒波トラジロー:カラーリングは違うが、スート繋がり
神無月葵:同じく変身ヒロインであり、執事が変身道具などに関わっている、財閥でヒロインの正体などの情報統制などを行っているなどと共通点が多い。